「セミラミス」を編集中
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− | + | == アサシン (Apocrypha・赤) == | |
− | + | *真名:セミラミス | |
− | + | *身長:169cm / 体重:51kg | |
− | + | *スリーサイズ:B89/W58/H87 | |
− | + | *属性:秩序・悪 | |
− | + | *性別:女性 | |
− | + | *イメージカラー:パープルブルー | |
− | + | *特技:毒薬作り | |
− | + | *好きなもの:陥穽 / 苦手なもの:奪われること | |
− | + | *天敵:[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]] | |
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「[[アサシン|暗殺者]]」の[[サーヴァント]]。 | 「[[アサシン|暗殺者]]」の[[サーヴァント]]。 | ||
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:ミレニア城塞攻略戦においては空中庭園からルーラーの妨害に当り、集中爆撃によってシロウの正体が露見しないよう努める。その後、[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]の宝具によって半壊したミレニア城塞から、大聖杯を首尾よく奪取した。 | :ミレニア城塞攻略戦においては空中庭園からルーラーの妨害に当り、集中爆撃によってシロウの正体が露見しないよう努める。その後、[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]の宝具によって半壊したミレニア城塞から、大聖杯を首尾よく奪取した。 | ||
:空中庭園での最終決戦では、王の間で[[モードレッド|赤のセイバー]]を迎え撃つ。領域内のアドバンテージを活かし、様々な魔術と毒により終始有利に戦いを進めるが、[[獅子劫界離|獅子劫]]が用意していたヒュドラ毒の血清と令呪による機転によって赤のセイバーの逆転を許す。しかし致命傷を負いながらも転移でとっさに離脱、最後の瞬間までシロウの援護を続けた。シロウの消滅を見届けると、自分も静かに笑いながら消えていった。 | :空中庭園での最終決戦では、王の間で[[モードレッド|赤のセイバー]]を迎え撃つ。領域内のアドバンテージを活かし、様々な魔術と毒により終始有利に戦いを進めるが、[[獅子劫界離|獅子劫]]が用意していたヒュドラ毒の血清と令呪による機転によって赤のセイバーの逆転を許す。しかし致命傷を負いながらも転移でとっさに離脱、最後の瞬間までシロウの援護を続けた。シロウの消滅を見届けると、自分も静かに笑いながら消えていった。 | ||
+ | |||
;人物 | ;人物 | ||
− | : | + | :暗闇のようなドレスを身に纏った美女。 |
− | : | + | :美貌と英知を兼ね備えた、傲慢かつ好色で、派手好きな女性。女帝として君臨していただけに、気位が高く、王を王とも思わない豪放磊落な赤のライダーや、常に飄々としている獅子劫のような自分に靡かない男達を嫌っている。また、その退廃的な雰囲気から[[モードレッド|赤のセイバー]]やアーチャーから露骨に嫌われている。特にセイバーは彼女が自分の母に似ているために、完全に敵視している。 |
− | + | :彼女にとって「男性」というものは「玩具」であり、企みに嵌った事で富も権力も何もかもを奪われた人間は数知れない。 | |
− | : | + | :また女として振る舞い男を自由にして良いのは自分だけの特権である、という認識であるため、彼女にとって「女性」というものは「自分一人」だけ。母デルケットが男の誘惑に負けて姦通の末に自分を産み、その挙句に「お前は恥だ」と罵りながら水辺に捨てた事を根にもっており、男に弄ばれるような惰弱な女は神であろうと容赦しない。 |
− | : | ||
:聖杯への願い、と言うよりシロウの『救済』が行われた後の世界で望むのは「唯一の王として、この世界に君臨する事」。 | :聖杯への願い、と言うよりシロウの『救済』が行われた後の世界で望むのは「唯一の王として、この世界に君臨する事」。 | ||
:シロウに対する感情は、色仕掛けにも権力への誘惑にも全く動じず、自分の人生観では計り知れない彼の生き方と願いに興味を持った事が切っ掛け。当初は彼が狂った理想を叶えるのも、志半ばで倒れ絶望するのも愉しめる、と利害の一致による同盟関係に近かった。 | :シロウに対する感情は、色仕掛けにも権力への誘惑にも全く動じず、自分の人生観では計り知れない彼の生き方と願いに興味を持った事が切っ掛け。当初は彼が狂った理想を叶えるのも、志半ばで倒れ絶望するのも愉しめる、と利害の一致による同盟関係に近かった。 | ||
:だがシロウと接していく内に彼女も変わり始め、無意識に彼の身を案じるようになり、女帝として君臨する事を望んでいながらたった一人の男から目を離せなくなっていく。 | :だがシロウと接していく内に彼女も変わり始め、無意識に彼の身を案じるようになり、女帝として君臨する事を望んでいながらたった一人の男から目を離せなくなっていく。 | ||
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;能力 | ;能力 | ||
:毒物と奸計の使い手であり、文字通りの「毒婦」。 | :毒物と奸計の使い手であり、文字通りの「毒婦」。 | ||
− | :極めて希少な[[スキル (サーヴァント)|スキル]] | + | :極めて希少な[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『二重召喚(ダブルサモン)』によって、「暗殺者」としての能力と「[[キャスター|魔術師]]」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない赤のキャスターの欠点を補っている。 |
− | : | + | :鳩を使い魔として使役し、ルーマニア全土を監視している[[アヴィケブロン|黒のキャスター]]と同等の索敵網を構築している。また他のサーヴァントとの連絡にも鳩が使われている。 |
− | + | :戦闘方法もキャスターのスキルに拠る所が大きく、空中庭園からEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。また空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。庭園内であれば、毒を帯びた無数の鎖の魔術、ヒュドラ以上の毒を持ち竜種と同格と言えるほどの階位にある巨大蛇バシュム等の幻想種の召喚、自由自在な空間転移、さらにはマスターのシロウから得た知識により相手の令呪の効果すら封じてみせるなど、サーヴァントとして規格外の能力を発揮できる。 | |
− | + | :基本的に近接戦闘は行わないが、シリアの魚神デルケットの血を引いており、黒い神魚の鱗を装甲として展開する事で防御を行う。 | |
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== ステータス == | == ステータス == | ||
:{| class="wikitable" style="text-align:center" | :{| class="wikitable" style="text-align:center" | ||
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! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | ||
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− | + | | [[アサシン]] || [[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]] || E || D || D || A || A || B|| 気配遮断:C+<br />陣地作成:EX<br />道具作成:C ||使い魔(鳩):D<br />二重召喚:B<br />神性:C || style="text-align:left"| | |
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:想像を絶する巨大な浮遊要塞。 | :想像を絶する巨大な浮遊要塞。 | ||
:規則正しく並べられた緑豊かな浮島と、大理石で出来た床や柱で構成されている。全体にあらゆる種の植物が絡んでおり、混沌の醜さと絢爛の美しさが同一化している。 | :規則正しく並べられた緑豊かな浮島と、大理石で出来た床や柱で構成されている。全体にあらゆる種の植物が絡んでおり、混沌の醜さと絢爛の美しさが同一化している。 | ||
− | : | + | :魔力による顕現は不可能で、彼女が生きていた土地(イラクのバグダット周辺)の木材、石材、鉱物、植物、水といった材料を全て揃え、最低でも三日以上の長時間の儀式を行ってようやく完成する。このような面倒なプロセスが必要なのは、彼女が実際は空中庭園など建設しておらず、後付けの神秘として自身に刻み付けられたためで、「虚栄」とは事実に反する紛い物である事を意味する。 |
− | : | + | :だが、真実よりも遥かに巨大かつ出鱈目で、浮遊に使われている『逆しまである』という概念を利用し大聖杯を格納するための機能がシロウの要望によって組み込まれており、宝具でありながら持ち主の意思で作り変えることが出来る。 |
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:巨大な戦略拠点であるのはもちろんとして、キャスターのクラス別スキル『陣地作成』における『大神殿』に相当する効果があり、どこへ行っても内部は彼女の領域として扱われる。ステータス全てが強化され、最高クラスの知名度補正を獲得、さらに[[魔法]]の領域に踏み込んだ魔術すら使用可能となる。 | :巨大な戦略拠点であるのはもちろんとして、キャスターのクラス別スキル『陣地作成』における『大神殿』に相当する効果があり、どこへ行っても内部は彼女の領域として扱われる。ステータス全てが強化され、最高クラスの知名度補正を獲得、さらに[[魔法]]の領域に踏み込んだ魔術すら使用可能となる。 | ||
:庭園周囲には十一基の迎撃術式『十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)』が設置されている。庭園を囲むように配置された全長20mを超える巨大な漆黒のプレートで、対軍級の光弾による魔術攻撃を行う。その威力は十一基全て合わせればバルムンクと拮抗すると推測されるほど。 | :庭園周囲には十一基の迎撃術式『十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)』が設置されている。庭園を囲むように配置された全長20mを超える巨大な漆黒のプレートで、対軍級の光弾による魔術攻撃を行う。その威力は十一基全て合わせればバルムンクと拮抗すると推測されるほど。 | ||
:移動可能宝具としては速度が遅く(ルーマニアを出国するのに数日かかっている)、隠密性にもやや欠けるが、一般人対策の認識阻害の効果や、最低限の魔力感知妨害は持っているようで、魔術協会の捜索の目を逃れている。何より、その防衛機構に加え、7500メートルと言うその高度自体が鉄壁の防御機構として働くため、攻略は非常に困難である。 | :移動可能宝具としては速度が遅く(ルーマニアを出国するのに数日かかっている)、隠密性にもやや欠けるが、一般人対策の認識阻害の効果や、最低限の魔力感知妨害は持っているようで、魔術協会の捜索の目を逃れている。何より、その防衛機構に加え、7500メートルと言うその高度自体が鉄壁の防御機構として働くため、攻略は非常に困難である。 | ||
− | : | + | :強力な宝具ではあるが、発動するためには小国が買える金額の材料費と七十二時間の詠唱、庭園を隠すための潜伏場所が必要となるため通常の聖杯戦争で使用できることはまずない。 |
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;驕慢王の美酒(シクラ・ウシュム) | ;驕慢王の美酒(シクラ・ウシュム) | ||
:ランク:B+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~20<br>最大捕捉:10人 | :ランク:B+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~20<br>最大捕捉:10人 | ||
− | : | + | :王の間にいる限り、あらゆる毒への耐性を持ち、あらゆる毒を大気中に作り出すことができる。 |
− | + | :対[[ケイローン|黒のアーチャー]]に備えてギリシャ神話に悪名高いヒュドラ毒すら生成してみせた。その毒は極めて侵食率が高く、魔術師であれば使い魔を通して中の様子を覗き見ただけで目が溶けてしまうほど。宝具の兜である程度は毒を遮断できる[[モードレッド|赤のセイバー]]でさえも、徐々に神経が麻痺し、視界を喪失し、最終的には激痛に苛まれて行動不能に陥った。 | |
− | + | :キャスターとの二重召喚ではなく単なるアサシンとして召喚された場合はこちらの宝具を主軸として聖杯戦争を戦うことになる。 | |
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== 真名:セミラミス == | == 真名:セミラミス == | ||
− | : | + | :セミラミス。アッシリアの女帝。世界最古の毒殺者であり、夫であったニノス王を毒殺し、男を物にするために戦争を起こすなど、数十年に渡って暴政を敷いた。 |
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===関連=== | ===関連=== | ||
;バビロンの空中庭園 | ;バビロンの空中庭園 | ||
:世界七不思議の一つ。紀元前600年ごろにバビロニアで実際に建設されたと思われる巨大庭園。名称から空に浮かぶ庭園のように思われるが、実際は高台に造られた屋上庭園である。 | :世界七不思議の一つ。紀元前600年ごろにバビロニアで実際に建設されたと思われる巨大庭園。名称から空に浮かぶ庭園のように思われるが、実際は高台に造られた屋上庭園である。 | ||
− | : | + | :実際に敢行したのは、ネブカドネザル二世であると史実には記録されている。 |
:実在していたという記録はあるのだがどこに建設されたのかもわからず、バビロンの遺跡から見つかった資料にも庭園の存在をほのめかすものはなかった為、本当に実在していたかは不明である。 | :実在していたという記録はあるのだがどこに建設されたのかもわからず、バビロンの遺跡から見つかった資料にも庭園の存在をほのめかすものはなかった為、本当に実在していたかは不明である。 | ||
− | :なお、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]] | + | :なお、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]によれば、ネブカドネザル二世はセミラミスの使うような紛い物ではない、「本物の空中庭園」を宝具として所有するらしい。 |
;王を毒殺した動機 | ;王を毒殺した動機 | ||
− | : | + | :夫であるニノス王を毒殺して玉座を奪った悪女というイメージが先行しているが、実情はだいぶ異なる。セミラミスにとってニノス王は2人目の夫で、最初の夫はアッシリアの将軍オンネスであった。 |
− | : | + | :オンネスは老人と言ってもよい年齢だったが、夫婦仲は非常に良好だったという。しかし、セミラミスの美貌に目を付けたニノス王は無理やり2人を引き離して彼女を後宮に入れ、更にオンネスを自殺に追い込んでしまう。 |
− | : | + | :セミラミスは何気ない風を装って二ノス王に軍事などの献策を行う事で王の信頼を得ていき、遂に王妃となるも、婚姻の数日後に王を毒殺する。つまり、毒殺した理由は'''夫の復讐'''であり、玉座の簒奪は二の次なのである。それくらい、オンネスに深い愛情を注いでいたのであろう。 |
;モデルとなった女性 | ;モデルとなった女性 | ||
:セミラミスのモデルとなったサンムラマートは紀元前9世紀~8世紀のアッシリア王妃で、シャムシ・アダト五世の妻であった。夫の死後、息子のアダト・ニラリ三世が王位に付くも成人していなかったので摂政になったとされる。摂政として統治を行ったのは5年程だが、関係が深い宦官を重要なポストに付けるなどしたので後にアッシリアが弱体化する一因を作ったと言われている。ただし、この時期のアッシリアは領土拡大戦争を繰り返し成功させて国力を高めており、アッシリアの黄金時代とも言える時代であった。 | :セミラミスのモデルとなったサンムラマートは紀元前9世紀~8世紀のアッシリア王妃で、シャムシ・アダト五世の妻であった。夫の死後、息子のアダト・ニラリ三世が王位に付くも成人していなかったので摂政になったとされる。摂政として統治を行ったのは5年程だが、関係が深い宦官を重要なポストに付けるなどしたので後にアッシリアが弱体化する一因を作ったと言われている。ただし、この時期のアッシリアは領土拡大戦争を繰り返し成功させて国力を高めており、アッシリアの黄金時代とも言える時代であった。 | ||
:夫を毒殺する事や、1人の男の為に戦争を起す事はやっておらず、なぜセミラミスのような人物像が出来上がったのかは、よく判っていない。 | :夫を毒殺する事や、1人の男の為に戦争を起す事はやっておらず、なぜセミラミスのような人物像が出来上がったのかは、よく判っていない。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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;[[Fate/Apocrypha]] | ;[[Fate/Apocrypha]] | ||
:「赤」のサーヴァントとして登場。 | :「赤」のサーヴァントとして登場。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[ちびちゅき!]] |
− | : | + | :園芸部所属。当初は[[両儀式|式]]の「安部」構成員候補として登場。隠れ忍ぶ気が全くなく、他のアサシンらしくないアサシンたちも合わせて、不採用。 |
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;[[カプセルさーばんと]] | ;[[カプセルさーばんと]] | ||
:マナ回収役として召喚場所から鳩を飛ばす。[[ジャンヌ・ダルク|聖女]]から「どう見てもキャスター!」だの[[言峰綺礼|マスターの義弟]]からは「キャス…ではなくアサシン!」などちょくちょくキャスターよばわり。 | :マナ回収役として召喚場所から鳩を飛ばす。[[ジャンヌ・ダルク|聖女]]から「どう見てもキャスター!」だの[[言峰綺礼|マスターの義弟]]からは「キャス…ではなくアサシン!」などちょくちょくキャスターよばわり。 | ||
− | + | :コスト200 戦闘力- 突破力- 移動力- 体力E- 忍耐力- リキャストA | |
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
=== Fate/Apocrypha === | === Fate/Apocrypha === | ||
;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]] | ;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]] | ||
− | : | + | :マスター。彼の理想を「面白い」と評し、己が望み同然と、全面的に協力している。 |
− | ;[[ウィリアム・シェイクスピア| | + | ;[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]] |
:一応、同志。彼もシロウに協力しているが、「物語」を求めて、自陣の不利になるような行動を平気でするため、その存在に頭を痛めている。 | :一応、同志。彼もシロウに協力しているが、「物語」を求めて、自陣の不利になるような行動を平気でするため、その存在に頭を痛めている。 | ||
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− | ;[[アタランテ| | + | ;[[アタランテ|アーチャー]] |
:マスターを傀儡として指令を与えている。だがアサシンの退廃的な雰囲気は「純潔の狩人」であるアーチャーとは相容れないもので、彼女たちに不信感と苛立ちを募らせている。 | :マスターを傀儡として指令を与えている。だがアサシンの退廃的な雰囲気は「純潔の狩人」であるアーチャーとは相容れないもので、彼女たちに不信感と苛立ちを募らせている。 | ||
− | : | + | :ただ自分と同じ「捨て子」という境遇から思う所があるのか、アーチャーの願いを「気を悪くするなよ」と前置きした上で、「実現不可能なのではないか」と冷静な指摘をしている。 |
− | ;[[アキレウス| | + | ;[[アキレウス|ライダー]] |
− | : | + | :マスターを傀儡として指令を与えている。だがライダーは傲慢な上に王族であるアサシンを毛嫌いしており、本来の聖杯戦争なら真っ先に殺そうとすると評されるほどに相性は悪い。 |
:後にライダーが彼女がシロウに向けている感情に気づいてからは、お互い徐々に打ち解けていったが、それをネタに弄られる羽目に。 | :後にライダーが彼女がシロウに向けている感情に気づいてからは、お互い徐々に打ち解けていったが、それをネタに弄られる羽目に。 | ||
− | ;[[モードレッド| | + | ;[[モードレッド|セイバー]] |
− | :自身の[[モルガン|母]] | + | :自身の[[モルガン|母]]に雰囲気が余りに似ていたため、即座に敵視され、「嫌な女」と評される。直感に優れる彼女はアサシンの性根を見抜いており、完全に敵と認めている。 |
;[[獅子劫界離]] | ;[[獅子劫界離]] | ||
190行目: | 116行目: | ||
;[[清姫]] | ;[[清姫]] | ||
:彼女に依頼されて、マスターの部屋までトンネルを堀抜く。 | :彼女に依頼されて、マスターの部屋までトンネルを堀抜く。 | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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;「―――ほう。まぁ、確かにそうだな。王というのは、基本的に誰よりも優れたもの、そして多くのものを求める。それは王たる者の宿命よな」<br>「それは権力という、何よりも必要なものを得ていたが故の戯れよ。王たる者は、基本的に暴虐だ。暴虐でなければならないのさ」 | ;「―――ほう。まぁ、確かにそうだな。王というのは、基本的に誰よりも優れたもの、そして多くのものを求める。それは王たる者の宿命よな」<br>「それは権力という、何よりも必要なものを得ていたが故の戯れよ。王たる者は、基本的に暴虐だ。暴虐でなければならないのさ」 | ||
:シロウに「霊体化を嫌う英霊は、王族が多い」と言われて返した言葉。誰よりも優越であるがゆえの傲慢、自由であるがゆえの残虐性を説いた稀代の暴君の理論。 | :シロウに「霊体化を嫌う英霊は、王族が多い」と言われて返した言葉。誰よりも優越であるがゆえの傲慢、自由であるがゆえの残虐性を説いた稀代の暴君の理論。 | ||
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:ライダーに試合中、シロウの為にずっと気を張り詰めて彼の姿を見守っていたことを指摘されて。 | :ライダーに試合中、シロウの為にずっと気を張り詰めて彼の姿を見守っていたことを指摘されて。 | ||
:普段の余裕は欠片もなく、羞恥の余りに狼狽しており、それを追及されると光弾を放つほど。 | :普段の余裕は欠片もなく、羞恥の余りに狼狽しており、それを追及されると光弾を放つほど。 | ||
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− | * | + | *キャラクターデザインは森井しづき氏。設定制作を担当したのはTYPE MOON。 |
*ファンからの通称は「'''蝉'''」、もしくは「'''蝉様'''」。由来はそのまま名前の読み。あまり日本ではなじみの無い名前だからだろうか。 | *ファンからの通称は「'''蝉'''」、もしくは「'''蝉様'''」。由来はそのまま名前の読み。あまり日本ではなじみの無い名前だからだろうか。 | ||
− | **五巻発売以降は、モードレッドの悪態から「'''カメムシ''' | + | **五巻発売以降は、モードレッドの悪態から「'''カメムシ'''」呼ばわりされるように。何かと虫扱いされることが多い人である。 |
**後に『ちびちゅき!』でもモードレッドからセミ呼ばわりされた挙げ句、「カメムシだったっけ?」と煽られるハメに成った。 | **後に『ちびちゅき!』でもモードレッドからセミ呼ばわりされた挙げ句、「カメムシだったっけ?」と煽られるハメに成った。 | ||
− | *奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑) | + | *奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑)」「………[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ|ソラウ]]臭がする」と、額面通り受け取るには余りに危険なコメントがされている。<br>が、作中における描写ではソラウに似た印象は受け難く、むしろマスターに対する忠節は[[メディア]]に近い……どっちにしろ危険ではあるが。 |
− | + | **結局危惧していたようなことにはならず、そう悪くはない最期だった。一安心(?)である。 | |
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*東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。 | *東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。 | ||
**シロウに対しては「狂っているゆえに共にいるのが楽しく、成功しても破滅しても面白い」と感じている。が、それと同時に、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志も見せており、その態度を見たライダーから「忠実なサーヴァント」と思われるほど。明らかにデレている。他のサーヴァントとの会話を見ても、まさに「悪女になりきれない悪女」である。 | **シロウに対しては「狂っているゆえに共にいるのが楽しく、成功しても破滅しても面白い」と感じている。が、それと同時に、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志も見せており、その態度を見たライダーから「忠実なサーヴァント」と思われるほど。明らかにデレている。他のサーヴァントとの会話を見ても、まさに「悪女になりきれない悪女」である。 | ||
**付き合いが長くなってきた後は、他のサーヴァントとの距離感も少しずつ縮んでいった。だが今度はシロウに恋心を抱いている事を赤のサーヴァントの'''ほぼ全員に見破られており'''、それを指摘される度に慌てふためいている。 | **付き合いが長くなってきた後は、他のサーヴァントとの距離感も少しずつ縮んでいった。だが今度はシロウに恋心を抱いている事を赤のサーヴァントの'''ほぼ全員に見破られており'''、それを指摘される度に慌てふためいている。 | ||
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*[[メディア|若奥様]]と同じくエルフ耳。彼女より長い。 | *[[メディア|若奥様]]と同じくエルフ耳。彼女より長い。 | ||
*彼女は魚の女神デルケトーとシリア人の間にできた娘であるとされ、幼くして捨てられ、鳩によって育てられたという。死後は鳩となって飛び去ったという逸話もあり、彼女自身が鳩の化身だといわれる。これが彼女が鳩を使役できる所以と思われる。 | *彼女は魚の女神デルケトーとシリア人の間にできた娘であるとされ、幼くして捨てられ、鳩によって育てられたという。死後は鳩となって飛び去ったという逸話もあり、彼女自身が鳩の化身だといわれる。これが彼女が鳩を使役できる所以と思われる。 | ||
− | * | + | *その魔術に特化した能力や、暗殺者には相応しくない目立ち過ぎな宝具から、「魔術も使えるアサシン」と言うよりは「気配遮断も使えるキャスター」という表現がしっくりくる。 |
− | ** | + | **メタ的な理由としてはやはり、[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。 |
− | ** | + | **特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は先述したように隠密性ゼロ。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、目撃者は少なく見積もっても数万人。後に[[ユグドミレニア]]の認識操作を始めとした隠蔽工作でミレニア城塞での大規模な戦闘は「隕石の落下」ということで落ち着き、一応移動中は姿を隠している事が分かった。<br>だが[[ジル・ド・レェ|大海魔]]の件で分かるように、例え隠蔽工作が上手くいくとしても本来は衆目に神秘を晒すような事は絶対に行ってはならない振る舞いである。また彼女のマスターは本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役なのだが、その職務を放棄して大聖杯を得る為に手段を選んでいない事がよく分かる。 |
− | *** | + | ***彼女の宝具に限らず、英霊はその時代のイメージに大きく左右され、生前は持っていなかった能力を後付で所有する事は少なくない。聖杯大戦においても[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]の鮮血の伝承は「後の口伝」を具現化するものだし、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|黒のアサシン]]に至ってはその能力のほとんどが死後の伝承によって形成されている。他作品でも、複数の英霊のイメージが統合されている[[ロビンフッド]]などがこれにあたる。 |
− | ** | + | *王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけである。 |
− | * | + | **もっとも、モデルになったサンムラマートという女性は玉座には座らず、アッシリア王となった息子の摂政を務めていたので、王に比べて「カリスマ」が低いのは当然かもしれない。また、そもそも[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]襲撃の指示など、やっている事がすでに「カリスマ」でどうにかなるレベルの不審さではない。 |
+ | *「メソポタミア系出身」「王側の半神半人」「宝具が~オブ・バビロン」「人類最古の~」「神父(しかも名字はコトミネ)がマスター」と、何かと某英雄王とは共通点が多い。まあ「イシュタルと同一視されることもある」と言う通り英雄王本人とは致命的に相性が悪そうだが… | ||
*初期プロットでは彼女が物語の黒幕になる予定だった。しかしオンライン企画の設定公開で既に周知の存在となっていた彼女をラスボスにするのはインパクトが弱いと判断され、新しくシロウ・コトミネが考案されることになる。もし初期のプロット通りになっていたら、彼女の内面やキャラクター性も今とは違ったものになっていたかもしれない。そのせいかは分からないが、原案イラストと小説版のイラストを比べると、彼女は一際顔つきが大きく変わっている。 | *初期プロットでは彼女が物語の黒幕になる予定だった。しかしオンライン企画の設定公開で既に周知の存在となっていた彼女をラスボスにするのはインパクトが弱いと判断され、新しくシロウ・コトミネが考案されることになる。もし初期のプロット通りになっていたら、彼女の内面やキャラクター性も今とは違ったものになっていたかもしれない。そのせいかは分からないが、原案イラストと小説版のイラストを比べると、彼女は一際顔つきが大きく変わっている。 | ||
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== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
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:本編でアサシンらしいことをあまりやらずにもっぱら現地材料で空中庭園を作成していることと、女王として国を建て直し、アッシリアにおける建築物建立の立役者であったことなどから、一部では'''土木系アサシン'''などと呼ばれてある意味親しまれている。 | :本編でアサシンらしいことをあまりやらずにもっぱら現地材料で空中庭園を作成していることと、女王として国を建て直し、アッシリアにおける建築物建立の立役者であったことなどから、一部では'''土木系アサシン'''などと呼ばれてある意味親しまれている。 | ||
:工事現場の真っ黄色のヘルメットをコラージュした画像なども作成されているが、もともとが黒を基調とした衣装であるため異様なほどマッチしている。ただし、本編設定のような淫蕩で退廃的な雰囲気はどこかに消し飛び、健康的な雰囲気になってしまっているのだが。 | :工事現場の真っ黄色のヘルメットをコラージュした画像なども作成されているが、もともとが黒を基調とした衣装であるため異様なほどマッチしている。ただし、本編設定のような淫蕩で退廃的な雰囲気はどこかに消し飛び、健康的な雰囲気になってしまっているのだが。 | ||
− | :……などと言っていたら、『Apocrypha/ | + | :……などと言っていたら、『Apocrypha/material』にて本当に土方ファッションの絵が掲載されてしまった。 |
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== リンク == | == リンク == | ||
*[[登場人物]] | *[[登場人物]] | ||
*[[サーヴァント]] | *[[サーヴァント]] | ||
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