「ドゥムジ」を編集中
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==概要== | ==概要== | ||
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『[[Fate/Grand Order]]』に登場した牧羊神。“死して復活する神”。 <br>後の世にはなまってタンムズとも広がった。 | 『[[Fate/Grand Order]]』に登場した牧羊神。“死して復活する神”。 <br>後の世にはなまってタンムズとも広がった。 | ||
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:根本的には悪い神ではないのだが、良くも悪くも裏表が無く、非常にマイペースで空気を読めない所があり、自己完結したような喋り方を多用する。 | :根本的には悪い神ではないのだが、良くも悪くも裏表が無く、非常にマイペースで空気を読めない所があり、自己完結したような喋り方を多用する。 | ||
:神の考えを持つ為、常に結果が正しければよく、かつて自分が行った女神没落大感謝セールを行ったのは当然と思い、イシュタルが自分を身代わりに差し出したことも当然だと思っている。そこに痛い、やめて、助けて等の反応はあったが、憎しみはない。 | :神の考えを持つ為、常に結果が正しければよく、かつて自分が行った女神没落大感謝セールを行ったのは当然と思い、イシュタルが自分を身代わりに差し出したことも当然だと思っている。そこに痛い、やめて、助けて等の反応はあったが、憎しみはない。 | ||
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;能力 | ;能力 | ||
:冥界下りの権能、羊の権能を持っており、[[アルテラ]]に譲渡した。 | :冥界下りの権能、羊の権能を持っており、[[アルテラ]]に譲渡した。 | ||
:『生命の水』を所持している。 | :『生命の水』を所持している。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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; [[Fate/Grand Order]] | ; [[Fate/Grand Order]] | ||
− | : | + | : 2017年のクリスマスイベントにて、冥界で発生した問題をどうにかするべく冥界にクリスマスの概念をばら撒き、ネルガルの悪意により閉じられた冥界の七門の「生贄を捧げなければ開かない」というルールを改変した。 |
− | : その後カルデアを訪れ、出会ったアルテラをサンタに仕立て上げた。 | + | :その後カルデアを訪れ、出会ったアルテラをサンタに仕立て上げた。 |
− | : | + | : 神としての外見は別にあるのであろうが、ゲーム中では金毛の羊の姿をしている。 |
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:素晴らしい協力者。半ば騙す形で権能を譲渡しサンタにした。 | :素晴らしい協力者。半ば騙す形で権能を譲渡しサンタにした。 | ||
:体に[[アルテラ (EXTELLA)|紋章]]がなければ、恋に落ちて真の意味で神話的コラボが求められたとか。 | :体に[[アルテラ (EXTELLA)|紋章]]がなければ、恋に落ちて真の意味で神話的コラボが求められたとか。 | ||
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;[[ダビデ]] | ;[[ダビデ]] | ||
− | : | + | :「なぜなにウルク劇場」で自分の画像のイメージとして配役された。 |
+ | :直接の面識はない。 | ||
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;[[ケツァル・コアトル]] | ;[[ケツァル・コアトル]] | ||
− | : | + | :「なぜなにウルク劇場」で自分の妻の[[イシュタル]]の画像のイメージとして配役された。 |
− | + | :直接の面識はない。 | |
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=== 過去(生前?) === | === 過去(生前?) === | ||
;[[イシュタル]] | ;[[イシュタル]] | ||
:妻。酷い目にあわされたが、なんだかんだと嫌いではない。 | :妻。酷い目にあわされたが、なんだかんだと嫌いではない。 | ||
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;[[エレシュキガル]] | ;[[エレシュキガル]] | ||
:神代に自分を冥界に捕らえた女神。冥界で散々コキ使われお仕置きされたが、エレシュキガルには恩がある。 | :神代に自分を冥界に捕らえた女神。冥界で散々コキ使われお仕置きされたが、エレシュキガルには恩がある。 | ||
:エレシュキガルは冥界に花がないとよく嘆いていたが、エレシュキガルこそが冥界に咲く一輪の花だと位置づけている。 | :エレシュキガルは冥界に花がないとよく嘆いていたが、エレシュキガルこそが冥界に咲く一輪の花だと位置づけている。 | ||
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;ウトゥ | ;ウトゥ | ||
− | : | + | :冥界送りから逃れるために泣きついて蛇とガゼルに変身する権能を借り受けた。 |
− | : | + | :のちにその権能は冥界から出る際にエレシュキガルに押し付けた。 |
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;ゲシュティンアンナ | ;ゲシュティンアンナ | ||
:姉。イシュタルの代わりに冥界に送られた時には、彼女に代わってもらう形で復活した。 | :姉。イシュタルの代わりに冥界に送られた時には、彼女に代わってもらう形で復活した。 | ||
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;[[ネルガル]] | ;[[ネルガル]] | ||
:同じ冥界に縁のある神。 | :同じ冥界に縁のある神。 | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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== メモ == | == メモ == | ||
− | * | + | *シュメル王名表において「ドゥムジ」と名の付く王は二人いる。洪水前のバド・ティビラ王である「羊飼いドゥムジ」、そしてウルク第一王朝第五王である「漁夫ドゥムジ」である。職種や時代が異なること、また羊飼いドゥムジには限定符として神符(ディンギル)を冠されるとおり神々の一柱であることなどから、この二人は別人であるが、しばしば混同されることがある。FGOにおける混同もそのひとつであろう。<br>バド・ティビラの守護神はドゥムジ神とイナンナ(イシュタル)神の次男であるルラル神であるが、バド・ティビラの神殿エムシュ・カラマは古くはドゥムジ神を祀ったもので、のちにルラル神に与えられたとされる。 |
− | + | *神としてのドゥムジは牧畜の神であり、姉のゲシュティンアンナは植生の女神であった。すなわち、本来はこの姉弟が交代で冥界に降ることにより農耕と牧畜の切り替えをおこなっていたと考えられる。古バビロニア期の頃にはゲシュティンアンナの都市での信仰が廃れ、ドゥムジ(タンムズ)に一本化されていき、ドゥムジ(タンムズ)が植生の神としての役割も担ってゆくようになる。 | |
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*現存する史料でドゥムジが登場する主なものとしては、イナンナ女神に求婚した牧神ドゥムジと農耕神エンキムドゥの二神が争う「ドゥムジとエンキムドゥ」、ドゥムジ神とイナンナ女神の聖婚を赤裸々に歌った詩「イナンナとドゥムジの求婚(A balbale to Inana/Dumuzid-Inana)」、イナンナ(イシュタル)女神の冥界下りに関わる「イナンナ/イシュタルの冥界下り」「ドゥムジの夢(The Dream of Dumuzid)」、冥界下りの別パターンともいえる詩「イナンナとビルル(Inanna and Bilulu)」「ドゥムジとゲシュティンアンナ(Dumuzid and Geshtinanna)」などである。ギルガメシュ叙事詩でも、ギルガメシュがイシュタルを罵る際にドゥムジ神への仕打ちを引いている。 | *現存する史料でドゥムジが登場する主なものとしては、イナンナ女神に求婚した牧神ドゥムジと農耕神エンキムドゥの二神が争う「ドゥムジとエンキムドゥ」、ドゥムジ神とイナンナ女神の聖婚を赤裸々に歌った詩「イナンナとドゥムジの求婚(A balbale to Inana/Dumuzid-Inana)」、イナンナ(イシュタル)女神の冥界下りに関わる「イナンナ/イシュタルの冥界下り」「ドゥムジの夢(The Dream of Dumuzid)」、冥界下りの別パターンともいえる詩「イナンナとビルル(Inanna and Bilulu)」「ドゥムジとゲシュティンアンナ(Dumuzid and Geshtinanna)」などである。ギルガメシュ叙事詩でも、ギルガメシュがイシュタルを罵る際にドゥムジ神への仕打ちを引いている。 | ||
− | * | + | *「ドゥムジとエンキムドゥ」は、イナンナ女神の兄ウトゥ神は牧神ドゥムジを夫として勧めるが、イナンナ女神は農耕神エンキムドゥに惹かれている。ドゥムジ神はイナンナ女神に積極的にアピールして気を引き、最終的にエンキムドゥ神が身を引いて結ばれるという展開である。そのおそらく初夜であろうものが「イナンナとドゥムジの求婚」であり、王の聖婚儀礼の際に使われた詩であろうとされている。 |
− | + | *イナンナ/イシュタルの冥界下りには数パターンあり、時代や地域によっても展開に大きく差がある。FGOが主として引いているのはシュメル語版「イナンナの冥界下り」である。どのテクストでも共通するのは「ドゥムジ神の死」であり、夏至に執り行われたタンムズ(ドゥムジ)神の死を嘆くタンムズ祭は麦類の収穫月にあたる。メソポタミア地域における農耕期/農閑期の起源神話といえる。 | |
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== 脚注 == | == 脚注 == |