「ヘラクレス」を編集中
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| 地域 = ギリシャ | | 地域 = ギリシャ | ||
| 属性 = 混沌・狂 | | 属性 = 混沌・狂 | ||
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| 性別 = 男性 | | 性別 = 男性 | ||
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; 略歴 | ; 略歴 | ||
− | : 『[[Fate/stay night]]』では[[聖杯戦争|第五次聖杯戦争]]において、彼を奉る神殿の支柱となっていた斧剣を触媒に[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] | + | : 『[[Fate/stay night]]』では[[聖杯戦争|第五次聖杯戦争]]において、彼を奉る神殿の支柱となっていた斧剣を触媒に[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]によって召喚される。アインツベルンが「バーサーカー最強!」と思ってしまっていることと、第四次聖杯戦争のことから手駒に余計な意思を持たせたくなかったためにバーサーカーとして召喚された。実際、ヘラクレスが真っ当な状態で召喚されれば、確かに利点が多いが、逆に英雄としての相が強すぎてマスターと不協和音を起こす可能性があるとされている。 |
− | : | + | : 神話中で何度も発狂する伝承があることから「狂戦士」のクラスへの適性はそれなりに高いが、「魔術師」以外の全クラスに当てはまるほどの武芸百般を極めた武人である。 |
− | : 『[[Fate/Grand Order]] | + | : 『[[Fate/Grand Order]]』第三特異点『封鎖終局四海 オケアノス』では西暦1573年の大海原に召喚され[[イアソン]]のサーヴァントとして行動している。原作同様の圧倒的な強さで主人公らを苦しめたが、主人公までもが体を張った決死の作戦によって「[[ダビデ|契約の箱]]」に触れさせられ消滅。イアソンに従ってはいたものの、彼の意思に反して[[エウリュアレ]]を殺害しようとしており、密かに時代の消滅という惨事を避けようとしていた節があった。 |
− | + | :終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅢの座を統括する[[魔神柱|観測所フォルネウス]]と交戦する。追い詰められたイアソンが指示した「全戦力をヘラクレスのサポートに専念させ、彼の武力を最大限に生かす(10を100にする)作戦」について、「戦闘に関する事なら理解できるだろ!」との声に対してニヤリと笑うため、言語能力を失っていてもやはりある程度の理性は残っている模様。 | |
− | : | ||
; 人物 | ; 人物 | ||
− | : | + | : 巨人と見紛うほどの巨躯を持った、巌(いわお)のような男性。狂化されてなかった場合、同じようにデカいが、腕の部分の突起とかはなくなり、筋肉はややソフトに、顔つきも今よりは人間味が出るとのこと。<ref group="出">「コンプティーク Fate一問一答 2007年7月号」</ref> |
− | + | : 狂化しているためその人格をあらわすことはない。だが、その実クラス特性たる狂化に飲まれることの無い程の理性の持ち主であり、冷静な戦略眼すら持つ。 | |
− | : | ||
: 武人として高潔な人物であり、戦士として他の英雄としのぎを削りあえることを望んでいる。本来の性格はタイガーころしあむで見せた紳士風なようだが、こちらはこちらで虎聖杯の悪影響を受けてる疑惑があるとされ、本当に本来の性格なのかは不明。 | : 武人として高潔な人物であり、戦士として他の英雄としのぎを削りあえることを望んでいる。本来の性格はタイガーころしあむで見せた紳士風なようだが、こちらはこちらで虎聖杯の悪影響を受けてる疑惑があるとされ、本当に本来の性格なのかは不明。 | ||
− | : [[エミヤ|アーチャー]] | + | : [[エミヤ|アーチャー]]との闘いでは自身に理性があれば互いに存分に剣技を競いあい、より素晴らしい闘いになっただろうにと惜しんだり、正気に戻った際に士郎の投影した「勝利すべき黄金の剣」を賞賛するなど、誇り高い人物である事が推察される。 |
− | : [[ヒッポリュテ|生前を知っている人物]] | + | : [[ヒッポリュテ|生前を知っている人物]]の証言によると、自身の目的の為なら略奪や騙し討ちも躊躇わないが、効率などでそれらの行為に流されることなく自身の実力で正道を押し通した武人だったとのこと。アーチャーを初めとする三騎士で召喚された場合は武人としての側面が強調され、正道をよしとする他者に寛容な人格で召喚される。 |
; 能力 | ; 能力 | ||
− | : | + | : 圧倒的な怪力と驚異的な体躯に似合わぬ素早さから白兵戦においては敵無しとされる。その能力から歴代最高峰のメンバーと評される第五次聖杯戦争のサーヴァントの中でも最強と言われている。 |
− | : | + | : 狂化されている為に技量は皆無だが、その剛力から生み出せる一撃と卓越した反射神経から最高のスピード及び攻撃回数を誇るとされ、ただ剣を振り回すだけでも他のサーヴァントを圧倒する。小手先の技術など彼の嵐のような攻撃の前には無力とされる。剣速は音速に達しており、剣圧だけでも自動車が飛んでいき道路に穴が開く程。 |
− | : | + | : 一方、クラスの特質から理性を奪われており、せっかくのスキル「勇猛」や攻撃宝具「射殺す百頭(ナインライブズ)」が使用不可能。 |
− | : | + | : 防御面も本来は戦士としての経験と技術で一度視認した攻撃を見切る事が可能で「十二の試練」を更にフォローしていたのだが、宝具の特性のみに頼らざるを得ない状態となっている(ただしスキル「心眼(偽)」「戦闘続行」による危険察知や死に難さは健在であり、Aランクに相当する攻撃に対して迎撃したり、致命傷を受けても中々死なずあまつさえ強引な反撃すら可能)。 |
− | : | + | : この二点から、「狂戦士」ではなく、別のクラスならばより強力なサーヴァントとなったともいわれている。なお、最もヘラクレスの力を発揮できるクラスはアーチャーとのこと。これはアーチャークラスにはレンジャーとしての側面もあり、数々の試練を知恵と機転で乗り越えたヘラクレスには馴染みがいいためである。 |
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:『[[Fate/Grand Order]]』では使用する武器が、霊基再臨3回目で巨大な斧へと変化する。バーサーカークラスであり言語能力を失うほど理性を奪われているが、スキル「勇猛」や宝具「射殺す百頭」は使える。 | :『[[Fate/Grand Order]]』では使用する武器が、霊基再臨3回目で巨大な斧へと変化する。バーサーカークラスであり言語能力を失うほど理性を奪われているが、スキル「勇猛」や宝具「射殺す百頭」は使える。 | ||
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== 別クラス / バリエーション == | == 別クラス / バリエーション == | ||
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全身が赤く変色し、黒い影のようなものが太い血管のように全身を覆った姿。士郎達がイリヤを救出して逃走している最中に、彼らを追う猟犬として放たれる。肉体は黒セイバーとの戦いで受けた傷がそのままな上にアンリマユの泥に侵食されたことで視力を始めとした五感全てを失っているなどボロボロだが、その強靭な意思までは侵食されておらず、今もイリヤを守ろうとし続けている。 | 全身が赤く変色し、黒い影のようなものが太い血管のように全身を覆った姿。士郎達がイリヤを救出して逃走している最中に、彼らを追う猟犬として放たれる。肉体は黒セイバーとの戦いで受けた傷がそのままな上にアンリマユの泥に侵食されたことで視力を始めとした五感全てを失っているなどボロボロだが、その強靭な意思までは侵食されておらず、今もイリヤを守ろうとし続けている。 | ||
− | + | 聖骸布を外した士郎の「是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレイドワークス)」を受けてなお反撃で士郎を殺す直前にまで追い詰めたが、その直前に見えないはずの眼でイリヤを見つけ攻撃を止めたことで斧剣でトドメを刺され消滅した。 | |
=== バーサーカー(クラスカード) === | === バーサーカー(クラスカード) === | ||
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: [[バズディロット・コーデリオン]]によって召喚されるも、召喚直後に令呪とそれを通して流れこむ膨大な魔力、聖杯の「泥」の力に侵蝕される。 | : [[バズディロット・コーデリオン]]によって召喚されるも、召喚直後に令呪とそれを通して流れこむ膨大な魔力、聖杯の「泥」の力に侵蝕される。 | ||
: その侵蝕に聖杯戦争に召喚された他の英霊たちにまで波及しかねない危険さを感じ取った彼は、通常の英霊ならばとうに発狂していてもおかしくないほどの精神汚染の中でもその高潔さを保ち、自らの保身のためではなく他の英霊や現代に生きる人々を守るためにマスター殺しの汚名を背負う覚悟でバズディロットの殺害を決意する。 | : その侵蝕に聖杯戦争に召喚された他の英霊たちにまで波及しかねない危険さを感じ取った彼は、通常の英霊ならばとうに発狂していてもおかしくないほどの精神汚染の中でもその高潔さを保ち、自らの保身のためではなく他の英霊や現代に生きる人々を守るためにマスター殺しの汚名を背負う覚悟でバズディロットの殺害を決意する。 | ||
− | : | + | : しかし、その直前に三画目の令呪を使用されてしまい、[[アルケイデス]]へと変質させられてしまう。 |
; 人物 | ; 人物 | ||
: 2メートル半ばを超える身長を持つ筋骨隆々の偉丈夫。バーサーカー時と比べると引き締まった体つきをしており、顔に罅割れは無く、眼光鋭い精悍な顔つきをしている。 | : 2メートル半ばを超える身長を持つ筋骨隆々の偉丈夫。バーサーカー時と比べると引き締まった体つきをしており、顔に罅割れは無く、眼光鋭い精悍な顔つきをしている。 | ||
− | : | + | : 三騎士として召喚されたため「非の打ち所のない大英雄」として語り継がれた叙事詩的側面が強く出ており、高潔で紳士的な人格を持つ。 |
; 能力 | ; 能力 | ||
− | : | + | : 「三回程度の自害など問題にならない」としているため、バーサーカー時と同じく「十二の試練」を所有していると思われる。 |
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=== アルケイデス === | === アルケイデス === | ||
− | [[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]] | + | [[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]でアーチャークラスのヘラクレスが、三画の令呪と「2万4976人」にも及ぶ膨大な数の贄を使用して作られた魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術、聖杯の「泥」によって変質し、その際にアヴェンジャーとしての特性も付与された姿。 |
詳細は「[[アルケイデス]]」を参照。 | 詳細は「[[アルケイデス]]」を参照。 | ||
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| rowspan="2"|[[バーサーカー]] || [[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] || A+ || A || A || A || B || A || 狂化:B || 戦闘続行:A<br />心眼(偽):B<br />勇猛:A+<br />神性:A || style="text-align:left"|作中の描写から狂化がステータスにどう影響しているのか不明。 | | rowspan="2"|[[バーサーカー]] || [[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]] || A+ || A || A || A || B || A || 狂化:B || 戦闘続行:A<br />心眼(偽):B<br />勇猛:A+<br />神性:A || style="text-align:left"|作中の描写から狂化がステータスにどう影響しているのか不明。 | ||
|- | |- | ||
− | | [[主人公 (Grand Order)]] || A+ || A || A || A || B || A || 狂化:B<br />神性:A ||勇猛:A+<br />心眼(偽):B<br />戦闘続行:A | + | | [[主人公 (Grand Order)]] || A+ || A || A || A || B || A || 狂化:B<br />神性:A ||勇猛:A+<br />心眼(偽):B<br />戦闘続行:A || style="text-align:left"| |
|} | |} | ||
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; 十二の試練(ゴッド・ハンド) | ; 十二の試練(ゴッド・ハンド) | ||
: ランク:B<br />種別:対人宝具<br />レンジ:-<br />最大捕捉:1人<br />由来:ヘラクレスの十二の偉業。 | : ランク:B<br />種別:対人宝具<br />レンジ:-<br />最大捕捉:1人<br />由来:ヘラクレスの十二の偉業。 | ||
− | : | + | : 生前の偉業で得た祝福であり呪い。Bランク以下の攻撃を無効化し、蘇生魔術を重ね掛けすることで代替生命を十一個保有している。更に既知のダメージに対して耐性を持たせる効果があり、一度受けた攻撃に対してよりダメージを減少させる。 |
− | : | + | : ただし、余りに大きいダメージを受けると一撃で複数の命を失ってしまうことがある。実際、投影魔術による「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」を受けて七つ分の命を失っている。 |
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: 「命」と表現されるが、正確には「蘇生魔術」であるので、マスターの魔力供給によってストックは回復できる。ただし、この回復にはかなりの魔力を消費するらしく、イリヤ以外の並の魔術師であれば一生涯かけてやっと1個回復させることができるかどうかであるらしい。それでも聖杯戦争という状況に限って言えば、敵となるのは自分以外に6騎のサーヴァントであり「12回殺されないと死なない」という性能は破格と言える。 | : 「命」と表現されるが、正確には「蘇生魔術」であるので、マスターの魔力供給によってストックは回復できる。ただし、この回復にはかなりの魔力を消費するらしく、イリヤ以外の並の魔術師であれば一生涯かけてやっと1個回復させることができるかどうかであるらしい。それでも聖杯戦争という状況に限って言えば、敵となるのは自分以外に6騎のサーヴァントであり「12回殺されないと死なない」という性能は破格と言える。 | ||
: そのため、彼を倒すためにはイリヤによって回復される機会を与えずに12回分殺す必要があり、戦闘と撤退を繰り返して徐々にストックを消耗させるという戦法は短期的に実行しなければ通用しない。 | : そのため、彼を倒すためにはイリヤによって回復される機会を与えずに12回分殺す必要があり、戦闘と撤退を繰り返して徐々にストックを消耗させるという戦法は短期的に実行しなければ通用しない。 | ||
− | : | + | : この宝具は逸話が宝具という形になったものだが、能力自体は死後からでなく生前から持っていたもの。試練を潜り抜けた直後にこの不死身の肉体を与えられ、以後ヘラクレスの肉体は攻撃を受け付ける事はなく、傷付けた者は自害した彼自身を除けば一人としていない。 |
− | : なお、『stay | + | : なお、『stay night』原作の作中では六個分の命を失ってなお三日経過すれば完全回復できると言う趣旨の発言があるが、原作者監修のアニメ『UBW』では「3日に1回分回復」と言う発言がある。これはアニメ版における設定変更との事。 |
− | : | + | : 奈須氏はこの宝具について、「格闘ゲームで言うならば、スーパーコンボ以外の全ての技にスーパーアーマー+ノーダメージ」とコメントしている。実際に格闘ゲーム化した『Fate/unlimited codes』では、ゲームバランスの問題で11回分のスーパーアーマー効果を得るだけに留まり、バーサーカーの体力は他に比べて多めという程度。 |
− | : 『Grand | + | : 『Grand Order』では第三章で敵として登場した際は効果を発揮しているが、[[主人公 (Grand Order)|主人公]]のサーヴァントとして召喚された際は効果が発揮されていない。とはいえ、やはり彼の象徴と言える宝具であるためか、ストーリーで登場したときは必ず連戦となったり、絆Lv10礼装が3回分のガッツ効果であったり、「ネロ祭再び」の超高難易度バトルではまさに原作通りの「11回分のガッツ効果が掛かった状態」で登場したりと、ゲーム上でも再現要素が度々現れている。 |
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; 射殺す百頭(ナインライブズ) | ; 射殺す百頭(ナインライブズ) | ||
− | : | + | : ランク:C〜A+<br />種別:不明 |
: 彼の持つ万能攻撃宝具。一つの兵装ではなく、生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った弓の能力を元にヘラクレスが編み出した、言わば「流派・射殺す百頭」。その本質は、攻撃が一つに重なる程の高速の連撃にある。 | : 彼の持つ万能攻撃宝具。一つの兵装ではなく、生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った弓の能力を元にヘラクレスが編み出した、言わば「流派・射殺す百頭」。その本質は、攻撃が一つに重なる程の高速の連撃にある。 | ||
: 長い戦いを繰り広げてあらゆる武具を使いこなし、様々な怪物・難行を乗り越えた、状況・対象に応じて様々なカタチに変化する「技」であり、剣であれば剣の最大手を、槍であれば槍の最大手を、弓であれば弓の最大手を発揮していた。 | : 長い戦いを繰り広げてあらゆる武具を使いこなし、様々な怪物・難行を乗り越えた、状況・対象に応じて様々なカタチに変化する「技」であり、剣であれば剣の最大手を、槍であれば槍の最大手を、弓であれば弓の最大手を発揮していた。 | ||
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: 公式で明言されたものは対人用の「ハイスピード9連撃」、対幻想種用の「ドラゴン型のホーミングレーザーを9発同時発射」の二者。剣や槍や斧や弓といった武器はおろか防具である盾でさえも使用可能であり、複数の名のある宝具候補のうち、クラスに対応して所持する兵装としての宝具が変化しても、この技の性能は変わること無く宝具級の威力を発揮する。 | : 公式で明言されたものは対人用の「ハイスピード9連撃」、対幻想種用の「ドラゴン型のホーミングレーザーを9発同時発射」の二者。剣や槍や斧や弓といった武器はおろか防具である盾でさえも使用可能であり、複数の名のある宝具候補のうち、クラスに対応して所持する兵装としての宝具が変化しても、この技の性能は変わること無く宝具級の威力を発揮する。 | ||
: しかし、狂戦士クラスで召喚されたため、その卓越した武技とともに、この宝具も使えない状態となってしまっている。作中で放ったのは、バーサーカーから斧剣ごとこの秘剣を投影した士郎。対人用「射殺す百頭」の剣技の投影による「是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレードワークス)」を使った。 | : しかし、狂戦士クラスで召喚されたため、その卓越した武技とともに、この宝具も使えない状態となってしまっている。作中で放ったのは、バーサーカーから斧剣ごとこの秘剣を投影した士郎。対人用「射殺す百頭」の剣技の投影による「是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレードワークス)」を使った。 | ||
: これら以外に、『射殺す百頭』の原型となったヒュドラ殺しにおける100頭同時殲滅を行った弓矢([[子ギル|プリズマ☆イリヤ]]では巨大な弩が原典として描かれた)自体もステータスの詳細欄などで触れられており、ヘラクレスの所持する最高の宝具と記されている。 | : これら以外に、『射殺す百頭』の原型となったヒュドラ殺しにおける100頭同時殲滅を行った弓矢([[子ギル|プリズマ☆イリヤ]]では巨大な弩が原典として描かれた)自体もステータスの詳細欄などで触れられており、ヘラクレスの所持する最高の宝具と記されている。 | ||
: 他にも、遠坂凛も言及したヘラクレスの象徴たる「ヒュドラの毒矢」や、「名剣マルミアドワーズ」等、高名な宝具候補は複数ある。 | : 他にも、遠坂凛も言及したヘラクレスの象徴たる「ヒュドラの毒矢」や、「名剣マルミアドワーズ」等、高名な宝具候補は複数ある。 | ||
− | : | + | : ナインライブズとは「九つ命を持つ」という意味だが、これは彼が相手にした怪物たちが尽く「何度殺しても蘇る」特性を持っていたことから“何度蘇ろうと鏖殺する”闘法に至った、という意味合いである。 |
− | : 格闘ゲーム『unlimited | + | : 格闘ゲーム『unlimited codes』ではバーサーカーの聖杯必殺技として使用。斧剣を用いて百連撃を行うという技。『Grand Order』は大剣による最大手を放ち、一息のうちに百撃を加える神速の猛撃を繰り出す。 |
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; 回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー) | ; 回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー) | ||
: ランク:B+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~∞<br />最大効果:∞ | : ランク:B+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~∞<br />最大効果:∞ | ||
: 「[[カーニバル・ファンタズム]]」で登場した宝具…と言うより、単に[[クー・フーリン|ランサー]]を武器代わりに投げつけただけ。 | : 「[[カーニバル・ファンタズム]]」で登場した宝具…と言うより、単に[[クー・フーリン|ランサー]]を武器代わりに投げつけただけ。 | ||
− | : 解説文によれば『''槍兵を投擲武器として使用する武具。本来、一つしか宝具を持たない<ruby><rb>英霊</rb><rt>バーサーカー</rt></ruby> | + | : 解説文によれば『''槍兵を投擲武器として使用する武具。本来、一つしか宝具を持たない<ruby><rb>英霊</rb><rt>バーサーカー</rt></ruby>が、槍兵を用い編み出したイレギュラー的な宝具。弓兵に対してはクリティカル効果。蒼い光が高速回転しながら軌道線上の全ての対象に必ず命中する。刺し穿つ死棘の槍同様の効果を持つが、ブーメランのように投げた者の手元に戻ることはない。''』とのこと。 |
− | == | + | == 使用スキル・必殺技 == |
− | + | ;[[Fate/unlimited codes]] | |
− | ; 地砕くアウゲイアス | + | :; 地砕くアウゲイアス |
− | : 斧剣を振り下ろし、砕いた地割れで攻撃する飛び道具。 | + | :: 斧剣を振り下ろし、砕いた地割れで攻撃する飛び道具。 |
− | ; 圧し鳴くネメア | + | :; 圧し鳴くネメア |
− | : タックルで突進し斧剣で追撃する。 | + | :: タックルで突進し斧剣で追撃する。 |
− | ; 落とすステュムバリデ | + | :; 落とすステュムバリデ |
− | : 斧剣を振り上げて攻撃する対空技。 | + | :: 斧剣を振り上げて攻撃する対空技。 |
− | ; 捕らわれるクレタ | + | :; 捕らわれるクレタ |
− | : 敵を掴んで叩き付けるコマンド投げ。 | + | :: 敵を掴んで叩き付けるコマンド投げ。 |
− | ; 叫び示すヘラクレス | + | :; 叫び示すヘラクレス |
− | : 咆哮による衝撃波で敵の飛び道具をかき消す。 | + | :: 咆哮による衝撃波で敵の飛び道具をかき消す。 |
− | ; 蹂躙のカルキノス | + | :; 十二の試練(ゴッド・ハンド) |
− | : 超必殺技。敵を掴んで叩き付け、斧剣の一撃を加えるコマンド投げ。 | + | :: 魔力開放。11回のスーパーアーマーが付く。 |
− | ; 巨神の一撃(ギガントマキア) | + | :; 蹂躙のカルキノス |
− | : 超必殺技。大きく振りかぶって斧剣を振り下ろす。 | + | :: 超必殺技。敵を掴んで叩き付け、斧剣の一撃を加えるコマンド投げ。 |
+ | :; 巨神の一撃(ギガントマキア) | ||
+ | :: 超必殺技。大きく振りかぶって斧剣を振り下ろす。 | ||
+ | :; 射殺す百頭(ナインライブズ) | ||
+ | :: 聖杯超必殺技。初撃が当たると斧剣による凄まじい連続斬りを喰らわせる。100ヒットする。 | ||
+ | |||
+ | ;[[トラぶる花札道中記]] | ||
+ | :; 十二の試練(ゴッド・ハンド) | ||
+ | :: 勝負開始時に自動発動。持ち文数に11文を追加する。 | ||
== 真名:ヘラクレス == | == 真名:ヘラクレス == | ||
: ヘラクレス。メドゥーサ退治などで知られるペルセウスと並ぶ、ギリシャ神話における二大英雄の一人。 | : ヘラクレス。メドゥーサ退治などで知られるペルセウスと並ぶ、ギリシャ神話における二大英雄の一人。 | ||
− | : | + | : ペルセウスの孫にあたるミュケーナイの王女アルクメーネーとオリンポスの主神ゼウスの間に生まれ、幼名を[[アルケイデス]]といったが、デルポイの巫女から「ヘラの栄光」と言われたことからその名を名乗るようになった。 |
: 神々や数多の怪物を倒した、半人半神の英雄「ヘラクレス」。その名は世界に知れ渡るほど有名な存在となったが、その人生は苦難に満ちたものだった。 | : 神々や数多の怪物を倒した、半人半神の英雄「ヘラクレス」。その名は世界に知れ渡るほど有名な存在となったが、その人生は苦難に満ちたものだった。 | ||
166行目: | 157行目: | ||
: これこそが、「十二の功業」と呼ばれる冒険であるが、これ以外にもアルゴナウタイの一員となったり、ギガントマキアと称される巨人族とゼウスを始めとするオリンポスの神々との戦いにも、神々の側で参戦したという。 | : これこそが、「十二の功業」と呼ばれる冒険であるが、これ以外にもアルゴナウタイの一員となったり、ギガントマキアと称される巨人族とゼウスを始めとするオリンポスの神々との戦いにも、神々の側で参戦したという。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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: 真アーチャーとして召喚されるも、マスターであるバズディロットの手によって変質させられ[[アルケイデス]]となる。 | : 真アーチャーとして召喚されるも、マスターであるバズディロットの手によって変質させられ[[アルケイデス]]となる。 | ||
; [[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]] | ; [[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]] | ||
− | : [[クラスカード]] | + | : [[クラスカード]]の一枚であり、黒化英霊として登場。一期におけるラスボスポジション。 |
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; [[Fate/Grand Order]] | ; [[Fate/Grand Order]] | ||
: 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。 | : 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。 | ||
217行目: | 201行目: | ||
:最後まで真名は判らなかったが、アーチャーは得難い難敵だったと評価している。 | :最後まで真名は判らなかったが、アーチャーは得難い難敵だったと評価している。 | ||
:もし狂化されていなければ、心ゆくまで剣技を競い合う充実な時を過ごせただろうと惜しむほどに。 | :もし狂化されていなければ、心ゆくまで剣技を競い合う充実な時を過ごせただろうと惜しむほどに。 | ||
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=== Fate/strange Fake === | === Fate/strange Fake === | ||
232行目: | 213行目: | ||
: 『Fate/Grand Order』のマイルームでも、彼に対しては気まずそうにしているとか。 | : 『Fate/Grand Order』のマイルームでも、彼に対しては気まずそうにしているとか。 | ||
; [[イアソン]] | ; [[イアソン]] | ||
− | : アルゴー号の船長。彼からはある種の友情を寄せられていた。『Grand | + | : アルゴー号の船長。彼からはある種の友情を寄せられていた。『Grand Order』第三章では主従の関係となる。 |
− | : 『Fate/Grand Order | + | : 『Fate/Grand Order material』によると、自らの運命の重さに翻弄されている姿が自分と重なったのか、放っておけなかったようだ。 |
: 自分の事を「化け物」と言いつつも一切怯えずに傲岸不遜に自分の子分にしようとしていた姿を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。 | : 自分の事を「化け物」と言いつつも一切怯えずに傲岸不遜に自分の子分にしようとしていた姿を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。 | ||
; [[メディア]] | ; [[メディア]] | ||
242行目: | 223行目: | ||
; [[ペルセウス]] | ; [[ペルセウス]] | ||
: 曾祖父。 | : 曾祖父。 | ||
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; テセウス | ; テセウス | ||
: 遠縁の親戚。ヘラクレスの持っていた獅子の皮を目の当たりにしても逃げずに立ち向かった彼を見て彼が将来英雄となることを予感する。 | : 遠縁の親戚。ヘラクレスの持っていた獅子の皮を目の当たりにしても逃げずに立ち向かった彼を見て彼が将来英雄となることを予感する。 | ||
249行目: | 228行目: | ||
: 双子の妹。史実では弟であるが女体化されている。 | : 双子の妹。史実では弟であるが女体化されている。 | ||
; [[ヒッポリュテ]] | ; [[ヒッポリュテ]] | ||
− | : | + | : 十二の試練の一つ「戦神の戦帯」を手に入れる過程で恋仲になり、誤解の果てに手にかけてしまったアマゾネスの女王。 |
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; エウリュステウス | ; エウリュステウス | ||
: 十二の試練を科した王。自分自身に怯えて「化け物」と呼ばれた事を「自分が触れて来た人間」の一部として記憶していた。 | : 十二の試練を科した王。自分自身に怯えて「化け物」と呼ばれた事を「自分が触れて来た人間」の一部として記憶していた。 | ||
258行目: | 235行目: | ||
; 息子 | ; 息子 | ||
: メガラとの間にあった息子。ヘラの狂気を受けて炎に投げ込んで殺してしまった事を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。 | : メガラとの間にあった息子。ヘラの狂気を受けて炎に投げ込んで殺してしまった事を「自分が触れてきた人間」の一部として記憶していた。 | ||
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=== その他 === | === その他 === | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
=== Fate/stay night === | === Fate/stay night === | ||
− | ; | + | ; 「■■■■■■■■■■■ーーー!」 |
: 無印Fateにおいて唯一ボイスが当てられている台詞。台詞というよりも咆哮。 | : 無印Fateにおいて唯一ボイスが当てられている台詞。台詞というよりも咆哮。 | ||
− | ; | + | ; 「ソレはその男が作り上げた幻想にすぎん。所詮はまがい物。二度とは存在せぬ剣だ。だが、しかし――その幻想も侮れん。よもやただの一撃で、この身を七度も滅ぼすとはな」 |
− | : | + | : 本編中で唯一ヘラクレスが喋った意味のあるセリフ。士郎の渾身の『勝利すべき黄金の剣』で倒され、士郎を賞賛しつつ消えていった。 |
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=== フェイト/タイガーころしあむ === | === フェイト/タイガーころしあむ === | ||
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: しゃべれるようにしてもらった結果がこれだよ! | : しゃべれるようにしてもらった結果がこれだよ! | ||
: 基本的に紳士で相手を重んじるのはいいがいかんせん気障で、凛曰く「アーチャーみたいなしゃべり方」。まあ、ヘラクレスの父親の女性遍歴を考えれば血のなせる技と言えないこともないが。 | : 基本的に紳士で相手を重んじるのはいいがいかんせん気障で、凛曰く「アーチャーみたいなしゃべり方」。まあ、ヘラクレスの父親の女性遍歴を考えれば血のなせる技と言えないこともないが。 | ||
− | ; | + | ;「恥ずかしながら。実は『はいてない』キャラだったのです。」 |
: え、えー……。もうひとりも[[イスカンダル|コレ]]だし、TYPE-MOONの「はいてないキャラ」は何かおかしい。 | : え、えー……。もうひとりも[[イスカンダル|コレ]]だし、TYPE-MOONの「はいてないキャラ」は何かおかしい。 | ||
: もっとも死因になったヒュドラの毒は、媚薬だと騙された妻が'''下着(パンツ)'''に仕込んだという説(普通に服、とだけされているものもあるが)がある為、生前のトラウマという笑えない理由もあるかもしれない。 | : もっとも死因になったヒュドラの毒は、媚薬だと騙された妻が'''下着(パンツ)'''に仕込んだという説(普通に服、とだけされているものもあるが)がある為、生前のトラウマという笑えない理由もあるかもしれない。 | ||
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== メモ == | == メモ == | ||
− | * | + | *PC版、『uc』、テレビアニメ第2作では咆哮はSE。テレビアニメ第1作、タイガーころしあむシリーズでは声優の西前氏が咆哮・セリフも含めて担当している。『Réalta Nua』、PS Vita版『hollow』では基本的にはSEの咆哮が使われているが、一部西前氏のボイスが使用されている。 |
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*身長253cmはサーヴァント中はおろか、TYPE-MOONキャラクターの中でも屈指の巨体となる。 | *身長253cmはサーヴァント中はおろか、TYPE-MOONキャラクターの中でも屈指の巨体となる。 | ||
**だが、『[[Fate/Grand Order]]』では298cmを叩き出した[[アステリオス]]と345cmを誇る[[ダレイオス三世]]など彼を超す者が現れている。 | **だが、『[[Fate/Grand Order]]』では298cmを叩き出した[[アステリオス]]と345cmを誇る[[ダレイオス三世]]など彼を超す者が現れている。 | ||
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**シリーズ中に登場した一部のサーヴァントも彼の影響を受けていた節がある。[[ネロ・クラウディウス|皇帝ネロ]]は彼を真似て獅子の首締めを行い、史実の話になるが[[イスカンダル]]は自らをヘラクレスや[[アキレウス]]などの子孫と名乗り、ヘラクレスのコスプレをしたという。欧州圏ならば最もメジャーな英雄な為に更なる知名度補正を受けれるという。 | **シリーズ中に登場した一部のサーヴァントも彼の影響を受けていた節がある。[[ネロ・クラウディウス|皇帝ネロ]]は彼を真似て獅子の首締めを行い、史実の話になるが[[イスカンダル]]は自らをヘラクレスや[[アキレウス]]などの子孫と名乗り、ヘラクレスのコスプレをしたという。欧州圏ならば最もメジャーな英雄な為に更なる知名度補正を受けれるという。 | ||
*[[ギルガメッシュ]]は文字通りの天敵。「十二の試練」による防御も大量のAランク宝具であっさり突破する上、高い神性が「天の鎖」で大きな枷に変わってしまう。また、アーチャーも無限の剣製による多種多様な宝具の投影で「十二の試練」に対抗できるためあまり相性は良くないと言える。 | *[[ギルガメッシュ]]は文字通りの天敵。「十二の試練」による防御も大量のAランク宝具であっさり突破する上、高い神性が「天の鎖」で大きな枷に変わってしまう。また、アーチャーも無限の剣製による多種多様な宝具の投影で「十二の試練」に対抗できるためあまり相性は良くないと言える。 | ||
− | **制作側の故意ではないだろうが、この最悪の相性は『unlimited codes』でも再現されている。<br />王の財宝による飛び道具「冥府の門(エイルラガル) | + | **制作側の故意ではないだろうが、この最悪の相性は『unlimited codes』でも再現されている。<br />王の財宝による飛び道具「冥府の門(エイルラガル)」に加え、中距離までを薙ぎ払う鎖による斬撃などを有する英雄王は、同作に置いて機動力が低く高性能の飛び道具を持たないバーサーカーにとっては最悪の相手である。 |
**アーチャーは天敵に入っていないこと、Fateルートで命を大幅に削られたものの結局は勝利したことから考えると、ギルガメッシュほど最悪の相手ではなく、接近戦に持ち込めば苦戦する程度で済むと思われる。「天の鎖」の有無の差によるものなのかは不明(「天の鎖」を使用する前に既に10回倒されている)。また、アーチャーがギルガメッシュに宝具の出し合いで上回れるのは「無限の剣製」使用時の話であり、普通の投影掃射では接近される前に倒しきれるだけの物量がないのかもしれない。事実、ギルガメッシュは仕留めるつもりでAランク宝具の雨を降らせても1~2回しか削れず、その耐久力に苛立っている。 | **アーチャーは天敵に入っていないこと、Fateルートで命を大幅に削られたものの結局は勝利したことから考えると、ギルガメッシュほど最悪の相手ではなく、接近戦に持ち込めば苦戦する程度で済むと思われる。「天の鎖」の有無の差によるものなのかは不明(「天の鎖」を使用する前に既に10回倒されている)。また、アーチャーがギルガメッシュに宝具の出し合いで上回れるのは「無限の剣製」使用時の話であり、普通の投影掃射では接近される前に倒しきれるだけの物量がないのかもしれない。事実、ギルガメッシュは仕留めるつもりでAランク宝具の雨を降らせても1~2回しか削れず、その耐久力に苛立っている。 | ||
− | ** | + | **ギルガメッシュは「イリヤを庇わなければ勝機があるだろうに」と言っていることから、イリヤを狙うかどうかの有無は大きな違いになっている。ただ、UBWルートで士郎がセイバーにギルガメッシュの相手よりも凛のところに向かうように言った際にも「勝機を捨てるか」と言っているのでどこまで本気で言ってるのかは分からない。ギルガメッシュは鎧などの防備をせずその場から一歩も動かないという明らかに手を抜いた戦い方をしている。 |
*ギルガメッシュが「武装の質と量」で最強を博すならば、彼は「圧倒的な身体能力と武技」で最強。彼と純粋なパワー比べで勝てる英霊は存在しないらしい。 | *ギルガメッシュが「武装の質と量」で最強を博すならば、彼は「圧倒的な身体能力と武技」で最強。彼と純粋なパワー比べで勝てる英霊は存在しないらしい。 | ||
*アインツベルンが彼の理性を奪った理由は、第四次で切嗣とセイバーが離反したことから「完全な従僕」を望んだせいだが、彼らが裏切った原因はそもそもアインツベルン家が第三次で行なった[[アンリマユ|反則]]のせい。<br>要するに、'''自業自得のとばっちり'''を受けて狂化させられたわけである。 | *アインツベルンが彼の理性を奪った理由は、第四次で切嗣とセイバーが離反したことから「完全な従僕」を望んだせいだが、彼らが裏切った原因はそもそもアインツベルン家が第三次で行なった[[アンリマユ|反則]]のせい。<br>要するに、'''自業自得のとばっちり'''を受けて狂化させられたわけである。 | ||
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**とはいえ、「狂戦士」のクラスと相性が悪いわけではない。伝承においてヘラクレスは何度も発狂する逸話があるため、「狂化」は馴染みやすくBランクと高め。 | **とはいえ、「狂戦士」のクラスと相性が悪いわけではない。伝承においてヘラクレスは何度も発狂する逸話があるため、「狂化」は馴染みやすくBランクと高め。 | ||
*その性質上、「狂戦士」クラスは魔力消費が激しく制御が難しい。<br>先代[[ランスロット|狂戦士]]も魔力切れで敗退したが、彼の場合はイリヤ以外のマスターでは動かすだけで魔力が一気に枯渇する。<br>イリヤも、制御のために特別製の令呪を施しており、魔力供給の聖杯が出現する二カ月前は召喚に成功するも命を削るほどの苦痛と自身の崩壊という危険を伴った。 | *その性質上、「狂戦士」クラスは魔力消費が激しく制御が難しい。<br>先代[[ランスロット|狂戦士]]も魔力切れで敗退したが、彼の場合はイリヤ以外のマスターでは動かすだけで魔力が一気に枯渇する。<br>イリヤも、制御のために特別製の令呪を施しており、魔力供給の聖杯が出現する二カ月前は召喚に成功するも命を削るほどの苦痛と自身の崩壊という危険を伴った。 | ||
− | ** | + | **並の令呪を弾きかねないので特別製の令呪を施している。しかし、狂化Cのランスロットが最も拒絶する命令を一画で聞かせられた事実もある。よって、「狂化Bにもなると令呪への耐性が出てくる」のか、「彼程の高位の英霊になると令呪を弾き易くなるのか」このいずれなのかは判然としない。 |
− | *** | + | ***同じく神性:Aのカルナを判断材料とすると後者の可能性が高いが、狂化:EXのスパルタクスが令呪を二つ重ねなければ命令を受け付けないことから狂化も影響していると考えられる。 |
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*作中、「勝利すべき黄金の剣」に敗れた彼だが、それ以上の破壊力を持つ「約束された勝利の剣」を見た際に「万全ならば聖剣如きに屈しない」と内面描写で語られている。<br>事実、HFルートで[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|セイバーオルタ]]に「約束された勝利の剣」の直撃を受けてなお存命していた。これらの点から、「約束された勝利の剣」でも殺しきるのは難しいと推測されている。 | *作中、「勝利すべき黄金の剣」に敗れた彼だが、それ以上の破壊力を持つ「約束された勝利の剣」を見た際に「万全ならば聖剣如きに屈しない」と内面描写で語られている。<br>事実、HFルートで[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|セイバーオルタ]]に「約束された勝利の剣」の直撃を受けてなお存命していた。これらの点から、「約束された勝利の剣」でも殺しきるのは難しいと推測されている。 | ||
− | ** | + | **イリヤは「魔力が不十分のエクスカリバーなんて2回も殺せてるか怪しい」と発言している。 |
**奈須氏、武内氏の会談では「[[メドゥーサ|ライダー]]の「騎英の手綱」ならバーサーカーを確実に殺すことはできるが、殺している間に殺されてしまうので1回か2回しか殺せない」と言われている。ライダーは彼を見た際に一目で真名を看破、勝てる相手ではないと悟り、マスター狙いにシフトしたという。 | **奈須氏、武内氏の会談では「[[メドゥーサ|ライダー]]の「騎英の手綱」ならバーサーカーを確実に殺すことはできるが、殺している間に殺されてしまうので1回か2回しか殺せない」と言われている。ライダーは彼を見た際に一目で真名を看破、勝てる相手ではないと悟り、マスター狙いにシフトしたという。 | ||
*十二の試練の耐性は『stay night』作中といくつかの資料では「1度殺された攻撃は2度と通じなくなる」と語られているが、『hollow』での「斬り抉る戦神の剣」で1度殺された直後、2度目の攻撃で顔に穴を空けられている描写や、『Fate/complete material Ⅲ』でのセイバーオルタは「約束された勝利の剣」を連発する事で「バーサーカーとなったヘラクレスと正面から斬り合っても圧倒できるのだ」という記載があるなど混乱が見られた。現在ではあくまで「防御力上昇効果」ということになっており、奈須氏は「'''効かないとは言ったが無効化とは言ってない'''」と語っている。 | *十二の試練の耐性は『stay night』作中といくつかの資料では「1度殺された攻撃は2度と通じなくなる」と語られているが、『hollow』での「斬り抉る戦神の剣」で1度殺された直後、2度目の攻撃で顔に穴を空けられている描写や、『Fate/complete material Ⅲ』でのセイバーオルタは「約束された勝利の剣」を連発する事で「バーサーカーとなったヘラクレスと正面から斬り合っても圧倒できるのだ」という記載があるなど混乱が見られた。現在ではあくまで「防御力上昇効果」ということになっており、奈須氏は「'''効かないとは言ったが無効化とは言ってない'''」と語っている。 | ||
− | **耐性を得るのに死ぬ必要はなく「火炎攻撃を貰えば、治癒した際に耐性を獲得し火炎攻撃に対して防御力が100上昇する」と解説している。<br> | + | **耐性を得るのに死ぬ必要はなく「火炎攻撃を貰えば、治癒した際に耐性を獲得し火炎攻撃に対して防御力が100上昇する」と解説している。<br>BB「私が攻撃キャンセルに対して、筋肉さんは防御力が三倍化。何か違いでも?」<br>バーサーカー「お前のようなチートとは違うのだ」との事。 |
− | ** | + | *十二の試練のBランク以下の攻撃を無効化する効果は概念武装に近く、セイバーによると「たとえ世界を滅ぼせる宝具であれ、それがAランクに届いていないのならば無力化する概念」とのこと。Cランクの宝具を筋力に置き換えればAまたはA+相当になるが、Bランク以下の宝具ならどれだけ威力があっても無効化できる。例えば筋力Aの攻撃は通用するが、筋力Aより威力の高いBランク宝具は無効化される。 |
+ | **奈須「超チート。普通のゲームだったらエンディング間近に手に入る伝説の宝具じゃないですか。伝説の武器系じゃないとバーサーカーには一切ダメージが通らないんですから。」と蘇生抜きでも原作者からチートとされている。 | ||
+ | *イリヤでさえ狂化したまま制御するのは大変なので、普段は狂化のランクを大きく下げている。戦闘時も基本的にはその状態のまま闘っているが、全力で闘う時のみイリヤが狂化のランクを上げてステータスを上昇させる描写がある。このため、作中で公開されているステータスは狂化前の可能性があるが、公式からの言及はない。 | ||
+ | *'''『狂化済みの説』''' | ||
+ | **まず、狂化Bの効果は全ステータスをワンランク上昇させるものであり、それを表すようにヘラクレスのステータス画面でパラメーターの目盛りが一つ分だけ違う色で表され、後からの強化が含まれているようにとれる表記となっている。また、他のバーサーカーのステータスは狂化済みのものになっている。 | ||
+ | **奈須氏によれば、「SN」でのステータスはTRPGシステムを採用してバランスが崩れないようになっている。狂化抜きで全てBになるならこのルールに当てはまる。 | ||
+ | **クーフーリンなどのようにクラスと共にステータスが変わる者もおり、現に魔力と幸運以外のステータスが上昇する狂化Cのランスロットは、セイバー「B・A・B」からバーサーカー「A・A・A+」のようにばらつきがある上がり方をしている(筋力・耐久・敏捷が上昇するなら「A・A+・A」になるはずである)。そのため、ヘラクレスも振り分け次第では大英雄に相応しいステータスに出来る。 | ||
+ | *'''『狂化済みじゃない説』''' | ||
+ | **ヘラクレスは「魔術師」以外のクラスの適性を満たしており、適正条件から大概のステータスがAランクかそれに次ぐレベルであるとされるためである。仮に公開されているパラメータが「狂化:B」により軒並み上昇した状態とした場合、本来のパラメータは「B+・B・B・B・C」となり、パスが繋がらず魔力不足の士郎がマスターの時のセイバーとさほど変わらず、大英雄のパラメータにしては低すぎる。 | ||
+ | **セイバーが「ヘラクレス程の大英雄ならばそのパラメーターは軒並みAランクでしょう」と語っていながら、彼が狂化した際に「あれほどの能力を誇りながら、まだ狂化していなかったのか!?」と驚愕しているシーンなどから狂化を含めてないパラメーターと考える事もできる。 | ||
+ | **『Grand Order』のキャラクエストにおいても完全には狂化されていない可能性が示唆されている。 | ||
+ | *'''『狂化込みの表記ではあるが、狂化のランクが抑えられてる平時のパラメータという説』''' | ||
+ | **後に[[Fate/strange Fake]]にて[[アルケイデス|アーチャークラス]]として召喚された際のステータスは、「A・B・A・A・B」と、プラス補正こそついていないものの狂戦士状態のヘラクレスとほぼ同じものであり、公開されていたパラメーターの数値に近い。イリヤがヘラクレスの狂化をDランクまで抑えてると仮定すれば、アルケイデスのステータスをDランクの狂化にするとヘラクレスのパラメータと全く同じになって整合性がとれる(狂化のランクによって強化されるパラメーターの種類が増え、狂化Dは筋力と耐久だけ上がるため)。 | ||
+ | **表記が狂化のランクをDランクまで下げたものとするなら本来のステータスはアルケイデスと全く同じということになり、狂化をBランクまで上げた際に敏捷、魔力、幸運がワンランク上がり「A+・A・A+・A+・A」となる。表記がEランクまで狂化を下げたものとすれば、本来のステータスは筋力だけ下がった「A・A・A・A・B」となり、狂化Bして「A+・A+・A+・A+・A」となる。AからA+に上昇するのかは公式に明言されていないが、ランスロットは狂化によって俊敏がBからA+、クーフーリンは狂化によって敏捷がAからA+に上昇している。 | ||
*作中で過去にサーヴァントと融合したマスターがいたと語られたが、これは初期ではイリヤと命のストックを共用する予定だったという設定の名残だという。 | *作中で過去にサーヴァントと融合したマスターがいたと語られたが、これは初期ではイリヤと命のストックを共用する予定だったという設定の名残だという。 | ||
**旧Fateの『十二の試練』は「11回目の戦闘まで絶対に負けない」という効果だったという。それを[[ギルガメッシュ (Prototype)|プロトアーチャー]]が「絶対に生き残る」宝具で破る……という構想だったが、さすがに無茶なので変更したとのこと。 | **旧Fateの『十二の試練』は「11回目の戦闘まで絶対に負けない」という効果だったという。それを[[ギルガメッシュ (Prototype)|プロトアーチャー]]が「絶対に生き残る」宝具で破る……という構想だったが、さすがに無茶なので変更したとのこと。 | ||
− | * | + | *インタビューで作中では使われなかった剣の「射殺す百頭」におけるレーザー発射の解説があるが、それによると「撃ち下ろした剣からレーザーっぽいのがマルチに広がるという、まさに川原で岩を叩いて魚を失神させるアレです」とのこと。 |
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*原作及びアニメ(Unlimited Blade Works)でイリヤを狼から庇う場面では、狼に噛み付かれているヘラクレスが血を流している。宝具によってBランク相当の攻撃を無効化できるはずなのに、決して只者の狼ではないだろう。 | *原作及びアニメ(Unlimited Blade Works)でイリヤを狼から庇う場面では、狼に噛み付かれているヘラクレスが血を流している。宝具によってBランク相当の攻撃を無効化できるはずなのに、決して只者の狼ではないだろう。 | ||
**後に語られた所によると、その時点ではイリヤとの魔力のパスが上手く通っていなかったために十二の試練が上手く機能しておらず、霊地であるアインツベルンの森に生息する狼も半ば悪霊化していたためにサーヴァントに傷をつけることが出来たとのこと。 | **後に語られた所によると、その時点ではイリヤとの魔力のパスが上手く通っていなかったために十二の試練が上手く機能しておらず、霊地であるアインツベルンの森に生息する狼も半ば悪霊化していたためにサーヴァントに傷をつけることが出来たとのこと。 | ||
− | *『Fate/Prototype』においても、[[サンクレイド・ファーン | + | *『Fate/Prototype』においても、[[サンクレイド・ファーン]]のサーヴァントがバーサーカーのヘラクレスであったとされている。ただし『stay night』のヘラクレスと異なり意思なき殺戮機械のような存在になっているとのこと。 |
− | + | *神霊はサーヴァントとして召喚できないはずだが、ケイローンやブリュンヒルデは死の直前に神性を手放していたため召喚できた。しかし、ヘラクレスは「ヒュドラの毒に苦しみ自身に火をつけるように求め、その火によって人間の部分が焼かれたので死後に神の座に納まった」という。ヘラクレスは死後に神となった神霊であり、なぜ召喚できるのかは不明。 | |
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== 脚注 == | == 脚注 == | ||
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* [[登場人物]] | * [[登場人物]] | ||
* [[サーヴァント]] | * [[サーヴァント]] | ||
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{{DEFAULTSORT:へらくれす}} | {{DEFAULTSORT:へらくれす}} | ||
390行目: | 337行目: | ||
[[Category:カプセルさーばんと]] | [[Category:カプセルさーばんと]] | ||
[[Category:Fate/Grand Order]] | [[Category:Fate/Grand Order]] | ||
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[[category:マンガで分かる!Fate/Grand Order]] | [[category:マンガで分かる!Fate/Grand Order]] | ||
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[[Category:Fate/Ace Royal]] | [[Category:Fate/Ace Royal]] | ||
[[Category:氷室の天地 Fate/school life]] | [[Category:氷室の天地 Fate/school life]] |