「殺生院キアラ」を編集中
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{{登場人物概要 | {{登場人物概要 | ||
| 読み = せっしょういん きあら | | 読み = せっしょういん きあら | ||
− | | | + | | 外国語表記 = |
− | | | + | | 別名 = |
| 初登場作品 = [[Fate/EXTRA CCC]] | | 初登場作品 = [[Fate/EXTRA CCC]] | ||
| 声優 = 田中理恵 | | 声優 = 田中理恵 | ||
− | | 年齢 = | + | | 演者 = |
+ | | 身長 = 166cm | ||
+ | | 体重 = 53kg? | ||
+ | | 年齢 = | ||
| 誕生日 = 6月4日 | | 誕生日 = 6月4日 | ||
| 血液型 = A型 | | 血液型 = A型 | ||
− | |||
− | |||
| スリーサイズ = B96/W58/H86 | | スリーサイズ = B96/W58/H86 | ||
− | | | + | | 異名 = |
− | | | + | | 愛称 = |
| 性別 = 女性 | | 性別 = 女性 | ||
| イメージカラー = 白(ピンク) | | イメージカラー = 白(ピンク) | ||
+ | | 隠し属性 = | ||
+ | | 序列 = | ||
+ | | 所属 = | ||
| 特技 = カウンセリング(性的) | | 特技 = カウンセリング(性的) | ||
| 好きな物 = おはぎ、童話、人間 | | 好きな物 = おはぎ、童話、人間 | ||
| 苦手な物 = 男のツンデレ | | 苦手な物 = 男のツンデレ | ||
| 天敵 = セイヴァー | | 天敵 = セイヴァー | ||
+ | | マスター階梯 = | ||
+ | | 起源 = | ||
+ | | 魔術系統 = | ||
+ | | 魔術属性 = | ||
+ | | 魔術特性 = | ||
+ | | 魔術回路・質 = | ||
+ | | 魔術回路・量 = | ||
+ | | 魔術回路・編成 = | ||
+ | | デザイン = | ||
}} | }} | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
;略歴 | ;略歴 | ||
− | : | + | :本名は殺生院祈荒。月の裏側に召喚されたマスターの1人。二十代後半の日本人。穏やかな眼差しと清楚な佇まいが特徴の尼僧である。月の聖杯戦争には「人々を救うという自身の欲望のため」に参加したと公言している。 |
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:「[[BB]]に逆らわない限り命は保証する」という約定に則って、生徒会に参加することはないが、月の裏側からの脱出のためサクラ迷宮の踏破を目指す主人公達を部外者としての立場を保ちつつもサポートする。 | :「[[BB]]に逆らわない限り命は保証する」という約定に則って、生徒会に参加することはないが、月の裏側からの脱出のためサクラ迷宮の踏破を目指す主人公達を部外者としての立場を保ちつつもサポートする。 | ||
:その実態は自身の快楽のためには他人を省みない破戒僧であり、悦楽を追及するあまりに神になることを目指してムーンセルを手に入れようとしていた。 | :その実態は自身の快楽のためには他人を省みない破戒僧であり、悦楽を追及するあまりに神になることを目指してムーンセルを手に入れようとしていた。 | ||
+ | :地上にて細々と長らえていた[[真言立川詠天流]]の宗主の娘として生まれたが、生来病弱だったため14歳までほぼ寝たきりでいた。<br>戒律に囚われ、自分の事を「可哀想」と言うだけで救おうともしなかった周囲の人々の姿から、書物にある清い人間像が消え失せた。そして「もしや人間と呼べるものは、もうこの世にはいないのではないか?いたとしても自分唯一人なのではないか」という思いに憑かれることとなる。 | ||
+ | :14歳のとき信者から霊子ハッキングを教えられ、外界を知ったことでみるみるうちに病気は快癒する(元々キアラの病気は外界では普通に治せるものであったらしい)。その後閉鎖的だった詠天流を改革し、ネット経由で信者を急激に増やしていった。<br>しかしそれに伴い行方不明者や死者が激増。異変に気付いた父親を存在レベルで完全否定した彼女は、「女であるにもかかわらず、女と一体になろうとする」「悟りそのものを否定する」という立川流の禁忌を二つ犯したという名目で破門される。<br>その翌日、彼女は父親の髑髏本尊を持ち去って「師の術具を奪う」最後の禁忌を破り、信者同士を殺し合わせ、自分以外全て死者となった教団を立ち去った。 | ||
+ | :その後、彼女は立川流の理念に基づいて信者を救ったが、彼女を慕った信者は次々と自殺していったという。更に電脳史上最大の禁忌といわれるコードキャスト・万色悠滞を開発したことで[[西欧財閥]]に指名手配される。その最中、彼女本来の身体は彼女を手放すことを恐れた狂信者の手にかかり既に死亡している。 | ||
:第五章終盤、主人公に自らを追わせるなど不可解な行動をとり、隙を突かれ[[メルトリリス]]に胸を刺し抜かれて殺害される。だがCCCルートでは主人公が[[パッションリップ]]と[[メルトリリス]]を見逃した事で、キアラは『自らの欲望を果たす機会』を得る事となる。 | :第五章終盤、主人公に自らを追わせるなど不可解な行動をとり、隙を突かれ[[メルトリリス]]に胸を刺し抜かれて殺害される。だがCCCルートでは主人公が[[パッションリップ]]と[[メルトリリス]]を見逃した事で、キアラは『自らの欲望を果たす機会』を得る事となる。 | ||
;人物 | ;人物 | ||
− | : | + | :物静かかつ蟲惑的な女性。物腰が柔らかく、自身のサーヴァントであるキャスターの毒舌を窘めるなど理性的な性格をしている。<br>ただ、普段は楚々としているが耳年増なのか、時折聞いたことから(主に性的な意味で)あらぬ方向へ想像を働かせてしまったり、真面目な話の途中で(主に性的な意味で)興奮し始め主人公やキャスターに呆れられるなどの言動も目立ち、「けっこうアレかもしれない」と主人公に評価されている。 |
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:一見すると聖職者然としている彼女だが、その正体は『CCC』の事件の黒幕であり、BBのプログラムを改変し、彼女の「主人公を消滅の未来から救う」という目的に「人類の欲望の解放による破滅」という破綻した意識を植え付けた張本人である。ムーンセルを乗っ取り、神になろうとしたのは「自分が気持ちよくなる」ためだけ。 | :一見すると聖職者然としている彼女だが、その正体は『CCC』の事件の黒幕であり、BBのプログラムを改変し、彼女の「主人公を消滅の未来から救う」という目的に「人類の欲望の解放による破滅」という破綻した意識を植え付けた張本人である。ムーンセルを乗っ取り、神になろうとしたのは「自分が気持ちよくなる」ためだけ。 | ||
− | :自身の欲を追求した結果人類が滅びたとしてもかまわないと考えており、自分の欲のために人を救う、あるいは滅ぼすことにためらいを持たない。 | + | :自身の欲を追求した結果人類が滅びたとしてもかまわないと考えており、自分の欲のために人を救う、あるいは滅ぼすことにためらいを持たない。<br>''他人の人生を台無しにすることでしか絶頂することができない異常者''で、彼女が菩薩として崇め奉られたのも単に逸脱しすぎた人間性を解脱と見紛われたに過ぎない。<br>その人格は人間として破綻しきっており、他人を虫同然と見做し、己の快楽のための道具として扱うことに何の抵抗もない。しかしその上で、全ての人間を真に「愛している」ことが彼女の特筆すべき異常性である。 |
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:…が、CCCルートで彼女との闘いの後、行動によってはキアラの「愛」に対する歪んだ捉え方の根底にあるものと、彼女の暴走(迷走)していた「愛」の終着点を見付ける事が出来る。 | :…が、CCCルートで彼女との闘いの後、行動によってはキアラの「愛」に対する歪んだ捉え方の根底にあるものと、彼女の暴走(迷走)していた「愛」の終着点を見付ける事が出来る。 | ||
;能力 | ;能力 | ||
− | : | + | :最悪の破戒僧だが法力は本物であり、旧校舎まで侵入してきたリップをダキニ天法で撃退する活躍をした。我欲を縛る我執封じの五蘊黒縄は隙さえあればサーヴァントでさえ拘束することができる。ゲーム内で使用するシーンは無いが、使い魔としていずなを使役できる。本人はちょっとした買い物ぐらいにしか使わないと言っているが、隣にいたアンデルセンに「地獄でエンマに舌を抜かれるがいい」と突っ込まれていることからこちらの脅威度も十分だと思われる。 |
:[[ウィザード]]としての実力も天才的で、SGを摘出する目的でも使える、五停心観等の精神医療用のコードキャストを究め、それらを発展させ電脳体への侵入及び吸収を可能にする万色悠滞を開発した。 | :[[ウィザード]]としての実力も天才的で、SGを摘出する目的でも使える、五停心観等の精神医療用のコードキャストを究め、それらを発展させ電脳体への侵入及び吸収を可能にする万色悠滞を開発した。 | ||
+ | :生まれつきフェロモンによって"愛されやすい"特殊体質を得ている。フェロモンとは動物の体内から分泌・放出され、同種の他個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称のことで、理性では抗いがたい本能的誘惑である。 | ||
+ | :物語の最終局面でマスター達の魂と2体のアルターエゴ、そして桜・BBを吸収した「魔人」となるが、[[主人公 (EXTRA)]]が言うにはムーンセルにやってきた段階ですでに「人」ではなくなっていたらしい(後述)。<br>「魔人」になってからは姿が変貌し、頭部に2本の巨大な角を生やし、周囲には彼女に取り込まれた多くの人間の魂が怨霊のような姿で現れ、背後には巨大な髑髏が現れる。この魔人形態は'''随喜自在第三外法快楽天'''と呼ばれる。便宜上のクラス表記は「'''ヘブンズホール'''」。 | ||
:若いころは病弱であったが、外界の進んだ医療技術により健康になってからは詠天流の武術や法術を会得しており、魔人となって後は神話礼装を解放したサーヴァントですら捉える事ができない神速の連撃「'''四念回峰行'''」や逆に神話礼装状態のサーヴァントを捕縛しカウンターを叩き込む「'''金剛界智拳印'''」を使用する。 | :若いころは病弱であったが、外界の進んだ医療技術により健康になってからは詠天流の武術や法術を会得しており、魔人となって後は神話礼装を解放したサーヴァントですら捉える事ができない神速の連撃「'''四念回峰行'''」や逆に神話礼装状態のサーヴァントを捕縛しカウンターを叩き込む「'''金剛界智拳印'''」を使用する。 | ||
− | : | + | :終盤では喰らったBBやメルトリリス、パッションリップのおよそ数百体以上のサーヴァントや女神の力によりムーンセルを介する事で文字通り、任意的な物であるが「全能」の力を手に入れており、TYPE-MOON世界における菩薩<ref>宇宙規模の存在規模に軽く太陽系を管理できる神格。</ref>の位階に達している。<br>「この世において人間が彼女に勝てる道理など無い」と[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]は語ったが、BBや[[間桐桜|桜]]、アルターエゴ達を取り込んだために唯一「全能の力」を行使出来ない存在である主人公に対し、その事に気づず挑んだ事が原因で敗北した<ref>これは主人公に想いを寄せた『桜』達が抵抗したためであり、もしそれに気づいていたなら、闘わずに主人公を違う空間に飛ばし、その空間を潰していたという。</ref>。本作のタイトルである「CCC」(例外処理)はこの出来事に掛かっていると思われる。<br> |
− | + | ||
− | + | === スキル === | |
− | :[[ | + | :『[[Fate/EXTRA CCC]]』で使用するスキル。 |
− | : | + | |
+ | ;大頭七野干法 | ||
+ | :収束させたエネルギーを放つ。ダメージ。 | ||
+ | ;詠天流・四念回峰行 | ||
+ | :高速の四連撃から渾身の拳打。ダメージ+麻痺。 | ||
+ | ;金剛界 智拳印 | ||
+ | :カウンターで発動。攻撃を無力化し魔力ダメージを与える。 | ||
+ | ;胎蔵界 理拳印 | ||
+ | :ATTACKにスキル封印効果、GUARDにHP吸収効果、BREAKにスタン効果のいずれかを付与。 | ||
==バリエーション== | ==バリエーション== | ||
67行目: | 80行目: | ||
== [[宝具]] == | == [[宝具]] == | ||
− | ; | + | ;この世、全ての欲(アンリマユ/CCC) |
− | + | :魔人化した彼女の対星宝具。人類すべての欲望を受け止める大地母神に変生した彼女は、同時に人類すべての欲望の生け贄でもある。<br>その在り方は、かつて人間の悪性を証明するために悪魔と罵られ、生け贄に祭り上げられたある[[アンリマユ|人工魔]]に類似する。<br>ただし、自ら望んでそのような存在になった点で彼とは大きく異なる。<br>人類全ての欲望のはけ口となった彼女は、コードキャスト・万色悠滞により人々の魂を自身の身体に招き入れ、何十億という快楽の渦を作り上げる。<br>この快楽の渦は知性あるものを融かし、その『人生』を一瞬で昇華させる。わずか一瞬の、しかし永遠の極楽浄土の誕生である。<br>この快楽の渦はどれほど知性構造が異なっていようと、知性あるものには例外なく作用する。地球限定の宝具ではない。<br>地球に残ったあらゆる生き物(人間、動物、植物)に自分の体を捧げ、これを受け入れる事で最大の官能を会得し、成長する権能。その規模の大きさから[[権能|大権能]]として扱われる。<br>異性であるか否かや知性の高さによってこの宝具によるダメージは変動する。<br>アンデルセンは「最低最悪の宝具」と評しており、演出も'''明らかに地球より大きいサイズの魔人化したキアラが開脚した状態で地球を股間に押し付ける'''、というものである<ref>『EXTRA material』でも「CERO的に通るはずがない」「なんでこれが通ったのかは今以て謎」とコメントしていた。</ref>。<br>ゲーム内では現HP・MPの99%ダメージを与える。ただし、これは「全能を振るうことができない相手」である主人公(のサーヴァント)に対しての効果であり、この制限が無かった場合の効果は不明。 | |
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− | :地球に残ったあらゆる生き物(人間、動物、植物)に自分の体を捧げ、これを受け入れる事で最大の官能を会得し、成長する権能。その規模の大きさから[[権能|大権能]]として扱われる。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
− | === | + | ===Fate=== |
;[[Fate/EXTRA]] | ;[[Fate/EXTRA]] | ||
:臥藤のセリフ中に名前だけ登場。 | :臥藤のセリフ中に名前だけ登場。 | ||
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;[[コハエース]] | ;[[コハエース]] | ||
:[[ORT]]とタッグを組み、型月一武道会に参加。史上最凶最悪のチーム。 | :[[ORT]]とタッグを組み、型月一武道会に参加。史上最凶最悪のチーム。 | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:ちびちゅき!でも彼女の暴走ぶりに頭を痛める日々を送っている。 | :ちびちゅき!でも彼女の暴走ぶりに頭を痛める日々を送っている。 | ||
;[[主人公 (EXTRA)]] | ;[[主人公 (EXTRA)]] | ||
− | : | + | :月の裏側で出会ったマスター。彼あるいは彼女のことを気に入っているようで、しばしば助言をしたり、コードキャストを譲渡したりして協力する。 |
:ルート(進め方)によっては最終的に彼女の目的である人類の滅亡を防ぎ、桜とBBを助けようとする主人公と戦うことになる。 | :ルート(進め方)によっては最終的に彼女の目的である人類の滅亡を防ぎ、桜とBBを助けようとする主人公と戦うことになる。 | ||
;[[玉藻の前|キャスター (EXTRA・青)]] | ;[[玉藻の前|キャスター (EXTRA・青)]] | ||
129行目: | 117行目: | ||
:第五階層の終盤で彼女に胸をぶち抜かれる。 | :第五階層の終盤で彼女に胸をぶち抜かれる。 | ||
:通常ルート、サーヴァントエンドではそのままアンデルセン共々死亡して退場するが、CCCルートでは主人公に見逃されていたリップを利用する事でキアラは奇襲を回避しており更にメルトを利用して欲望を果たそうと最終局面まで身をひそめる事となる。 | :通常ルート、サーヴァントエンドではそのままアンデルセン共々死亡して退場するが、CCCルートでは主人公に見逃されていたリップを利用する事でキアラは奇襲を回避しており更にメルトを利用して欲望を果たそうと最終局面まで身をひそめる事となる。 | ||
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===その他=== | ===その他=== | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
===Fate/EXTRA CCC=== | ===Fate/EXTRA CCC=== | ||
− | ;「人に三魂七魄あり。すなわち十種の神宝なり。<br> 汝、己が仏性を悟らんとするなら、内なる悪を見据え、もって涅槃に至るべし。<br> | + | ;「人に三魂七魄あり。すなわち十種の神宝なり。<br> 汝、己が仏性を悟らんとするなら、内なる悪を見据え、もって涅槃に至るべし。<br> オン アビラウンケン ソワカ」 |
:パッションリップが校舎に侵入した際、ダキニ天法を用いて追い返した。その時の<ruby><rb>真言</rb><rt>マントラ</rt></ruby>。<br>セイバーはこのキアラの手腕を見て、彼女の実力がハッカーではなくメイガスの域にあると発言した。なおキャスターは「懐かしのダキニ天法」と語っている。どうやら彼女も同じようなものを使用できるか、使用するのを近くで見たことがあるらしい。ご本尊なのだから当然か。 | :パッションリップが校舎に侵入した際、ダキニ天法を用いて追い返した。その時の<ruby><rb>真言</rb><rt>マントラ</rt></ruby>。<br>セイバーはこのキアラの手腕を見て、彼女の実力がハッカーではなくメイガスの域にあると発言した。なおキャスターは「懐かしのダキニ天法」と語っている。どうやら彼女も同じようなものを使用できるか、使用するのを近くで見たことがあるらしい。ご本尊なのだから当然か。 | ||
151行目: | 135行目: | ||
:執筆に詰まった際のアンデルセンの奇行の話を聞き「過度な仕事は押し付けない」と誓った後、「依頼がないのはないで寂しい」「ちょうど大長編のプロットを構想中」と言われたキアラの裸の王様と<ruby><rb>露出走</rb><rt>ストリーキング</rt></ruby>をかけた切り返し…ではなく、ただの事故。<br>素早く駄洒落で切り返したと思った主人公とアンデルセンは驚いて黙ってしまったが、本人は問題発言をしたと勘違いして照れていた。そして直後にアンデルセンから「上手いがつまらない」との評を頂戴する。 | :執筆に詰まった際のアンデルセンの奇行の話を聞き「過度な仕事は押し付けない」と誓った後、「依頼がないのはないで寂しい」「ちょうど大長編のプロットを構想中」と言われたキアラの裸の王様と<ruby><rb>露出走</rb><rt>ストリーキング</rt></ruby>をかけた切り返し…ではなく、ただの事故。<br>素早く駄洒落で切り返したと思った主人公とアンデルセンは驚いて黙ってしまったが、本人は問題発言をしたと勘違いして照れていた。そして直後にアンデルセンから「上手いがつまらない」との評を頂戴する。 | ||
− | ; | + | ;「さあ? 強いて言うなら愛のため、でしょうか。<br> 私は私の愛のために、人という人をみんな溶かしてしまいたいようなのです。」 |
:黒幕としての正体が明らかになった直後、なぜ人類を滅ぼそうとするのかと桜に問われ、事も無げにこう答えた。<br>垣間見える魔の本性。 | :黒幕としての正体が明らかになった直後、なぜ人類を滅ぼそうとするのかと桜に問われ、事も無げにこう答えた。<br>垣間見える魔の本性。 | ||
− | ;「あ―――ああ、ああああああああああ!<br/> | + | ;「あ―――ああ、ああああああああああ!<br/> いい、最高……!一秒単位で殺されていく―――瞬きのうちに、三千世界が潰えていく……!」<br/>「あ、ああ―――ああああ!<br/> 痛い、痛いの、助けて、ああ、そうよ!この痛み、この随喜こそ、私の証……!」 |
:取り込んだ桜とBBを最大限に活用するため、アンデルセンの宝具で魔へと変態していく過程で。 | :取り込んだ桜とBBを最大限に活用するため、アンデルセンの宝具で魔へと変態していく過程で。 | ||
:悲鳴とも喘ぎ声ともつかない声は、エロいとかそういう域を通り越して凄まじいの一言。田中理恵の狂演は必聴モノである。 | :悲鳴とも喘ぎ声ともつかない声は、エロいとかそういう域を通り越して凄まじいの一言。田中理恵の狂演は必聴モノである。 | ||
165行目: | 149行目: | ||
:人を超え神になろうとするなど愚かだ、と味方サーヴァントに対する答え。この答えに四者一様に絶句していた。<br>これが人間の欲望の窮て。 | :人を超え神になろうとするなど愚かだ、と味方サーヴァントに対する答え。この答えに四者一様に絶句していた。<br>これが人間の欲望の窮て。 | ||
− | ; | + | ;「和光同塵、真如波羅蜜。慈悲です、戯れといたしましょう」 |
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:戦闘開始時のセリフ。 | :戦闘開始時のセリフ。 | ||
:和光同塵とは仏や菩薩が教化を受け入れることの出来ない人を救うために本来の姿を隠し人間界へ現れること。<br>真如とは真理、波羅蜜とは覚りに至る行、あるいは覚りの完成した状態。 | :和光同塵とは仏や菩薩が教化を受け入れることの出来ない人を救うために本来の姿を隠し人間界へ現れること。<br>真如とは真理、波羅蜜とは覚りに至る行、あるいは覚りの完成した状態。 | ||
176行目: | 156行目: | ||
:ダメージボイス。ザクザク切られながら連呼するさまはもはやホラーである。 | :ダメージボイス。ザクザク切られながら連呼するさまはもはやホラーである。 | ||
− | ; | + | ;「まあ、光栄です、英雄王。あなたは私を理解し、賛同して下さるのですね」<br/>「では、私に蕩かされた地上の王達のように、私の愛を受け入れて下さいますか?」 |
:ラストバトル、対ギルガメッシュのセリフ。 | :ラストバトル、対ギルガメッシュのセリフ。 | ||
:自分を理解してくれたと喜び、告白するが、親友の命を奪った女の性の化身を彷彿とさせるキアラに英雄王が返したものは、冷酷な殺意であった。 | :自分を理解してくれたと喜び、告白するが、親友の命を奪った女の性の化身を彷彿とさせるキアラに英雄王が返したものは、冷酷な殺意であった。 | ||
− | ;「貴方様に叱られては、私も恥じ入るばかりで御座います……」<br/> | + | ;「貴方様に叱られては、私も恥じ入るばかりで御座います……」<br/>「流石、悪霊堕ちした方の言の葉には重みがありますね。……まあ、負け犬、という重みですが」 |
:ラストバトル、対キャスターのセリフ。 | :ラストバトル、対キャスターのセリフ。 | ||
:表向きはしおらしいが、語尾に(笑)とか付きそうなトーンで自分の御本尊を煽りまくる。当然、キャスターは即座にブチ切れた。 | :表向きはしおらしいが、語尾に(笑)とか付きそうなトーンで自分の御本尊を煽りまくる。当然、キャスターは即座にブチ切れた。 | ||
− | ; | + | ;「'''済度の時です。生きとし生ける者、全ての苦痛を招きましょう<br>―――ああぁ、あ―――あ―――!!!――<br><br><RUBY><RB>衆生</RB><RT>シュジョウ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>無辺</RB><RT>ムヘン</RT></RUBY>、<RUBY><RB>誓願度</RB><RT>セイガンド</RT></RUBY><br><RUBY><RB>歓喜</RB><RT>カンキ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>離垢</RB><RT>リク</RT></RUBY>、<RUBY><RB>明地</RB><RT>ミョウチ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>焔</RB><RT>エン</RT></RUBY>、<RUBY><RB>難勝</RB><RT>ナンショウ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>現前</RB><RT>ゲンゼン</RT></RUBY>、<RUBY><RB>遠行</RB><RT>オンギョウ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>不動</RB><RT>フドウ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>善想</RB><RT>ゼンソウ</RT></RUBY>、<RUBY><RB>法雲</RB><RT>ホウウン</RT></RUBY><br>十万億土の彼方を焦がし、共に浄土に参りましょうや―――!'''」 |
:最終宝具、発動。<br>すべてをその欲望によって構成された闇黒に飲み込む。「魔性菩薩」の業。<br>菩薩の四弘誓願の一つ衆生無辺誓願度と、菩薩の十地の逆順回し。 | :最終宝具、発動。<br>すべてをその欲望によって構成された闇黒に飲み込む。「魔性菩薩」の業。<br>菩薩の四弘誓願の一つ衆生無辺誓願度と、菩薩の十地の逆順回し。 | ||
− | === | + | ===その他=== |
− | ; | + | ;「あら? 今からいろいろ“経験”しておいた方が良いのでは?」<br>「あら~これが本当のワカメ酒~なんて♡」 |
− | : | + | :『ちびちゅき!』での花見の席で。(『staynight』の)慎二に絡み、未成年者に飲酒を進めるだけでなく、'''もっと不味い事'''を教えようとする。<br>相手が相手なだけに、慎二も喜びより心労の方がずっと多い。エロ尼は、ほのぼのした世界でも平常運転である。 |
;「文章題を官能小説にして」<br/>「シェイクスピアさんに執筆をお願いして…」 | ;「文章題を官能小説にして」<br/>「シェイクスピアさんに執筆をお願いして…」 | ||
:初等部テストの文章題を'''シェイクスピアが執筆した官能小説'''を導入しようとした。…そこまでにしておけよキアラ。そしてエロ尼の頼みに快諾するシェイクスピアも大概だが…。 | :初等部テストの文章題を'''シェイクスピアが執筆した官能小説'''を導入しようとした。…そこまでにしておけよキアラ。そしてエロ尼の頼みに快諾するシェイクスピアも大概だが…。 | ||
== メモ == | == メモ == | ||
− | * | + | *彼女の劇中での役割は『CCC』版の「[[アンリマユ|この世すべての悪]]」。桜(BB)を侵食し、現世に誕生することですべてを飲み込もうとする。一見すると楚々とした天女を思わせるが、実態はあらゆる「欲」にまみれた真っ黒な存在である。但し「この世すべての悪」は他者の手により本人の意志とは関係なくそうさせられていたのに対し「自分自身の純然たる欲望で自主的にそうなる事を選択した」という大きな違いがある。 |
− | *現状、TYPE-MOON作品で最も'''経験豊富'''な人物。相手の性別が異性か同性かを問わず、過去かなりの数の人間と関係を持ったことがあると思われる。既存作品の中でも比較的経験豊富と考えられる、男性代表の[[ギルガメッシュ]]、女性代表の[[カレン・オルテンシア|カレン]] | + | *現状、TYPE-MOON作品で最も'''経験豊富'''な人物。相手の性別が異性か同性かを問わず、過去かなりの数の人間と関係を持ったことがあると思われる。既存作品の中でも比較的経験豊富と考えられる、男性代表の[[ギルガメッシュ]]、女性代表の[[カレン・オルテンシア|カレン]]の経験も、彼女には及ぶべくもないだろう。しかしそれは心理的にはある理由から処女である事を暴露されたとあるサーヴァントの心理「処女=恥ずかしい」「経験者=すごい」と同じ原理による、ただの見栄を満たす為の行為でしかなかったようである。実際、その矛盾を作中で指摘した者がいた。 |
− | |||
*ギルガメッシュからは「多数の幸福の為に人の世を救おうという愚者」と「己の欲の在り方に苦悩しながらついには自らの業を良しとし答えを求め続けた馬鹿者」の両端が和合した者と評されていた。だが彼女の言う「救い」は究極の自己愛に基づく物、己の欲に苦悩など感じたことはなく誰よりも欲望に忠実であるが、その欲望の真の根源には当の彼女自身すらその最期の瞬間まで気付けていなかった…といった具合に、彼女の本性は英雄王にすら計り知れないものであり、この推測は全くの的外れであった。 | *ギルガメッシュからは「多数の幸福の為に人の世を救おうという愚者」と「己の欲の在り方に苦悩しながらついには自らの業を良しとし答えを求め続けた馬鹿者」の両端が和合した者と評されていた。だが彼女の言う「救い」は究極の自己愛に基づく物、己の欲に苦悩など感じたことはなく誰よりも欲望に忠実であるが、その欲望の真の根源には当の彼女自身すらその最期の瞬間まで気付けていなかった…といった具合に、彼女の本性は英雄王にすら計り知れないものであり、この推測は全くの的外れであった。 | ||
− | ** | + | **まぁ彼の見立てや推測が外れるのはいつものことであるし、一応この例示の象徴である[[衛宮切嗣|2]][[言峰綺礼|名]]は「自分の人生に価値を見出せないから他者に依存する」という点で通じていた。が、いずれも自分という物の存在を認められず否定に走るが故の彼らと、'''自分を第一に考えている'''彼女とは決定的にスタンスが異なる。 |
− | *彼女が扱うコードキャストは作中で言及されているようにかなり特殊で、旧校舎に出現したリップを迎撃する際に使用した術式を見て主人公のサーヴァントは、あれはもはや「霊子ハッカー(ウィザード)」ではなく「魔術師(メイガス)」の域にあると称した。<br />『EXTRA』世界における「メイガス」とは旧時代の魔術師を指す言葉で、世界的な魔力枯渇に陥った現在では衰退した存在である。<br /> | + | *彼女が扱うコードキャストは作中で言及されているようにかなり特殊で、旧校舎に出現したリップを迎撃する際に使用した術式を見て主人公のサーヴァントは、あれはもはや「霊子ハッカー(ウィザード)」ではなく「魔術師(メイガス)」の域にあると称した。<br />『EXTRA』世界における「メイガス」とは旧時代の魔術師を指す言葉で、世界的な魔力枯渇に陥った現在では衰退した存在である。<br />両者にどれほどの差異があるかは不明だが、キアラが用いる術式が極めて特異かつ優れていることはうかがい知れる。 |
− | *生まれ育った教団は、文明を一切拒絶する山深い土地に存在し、所謂「'''山育ち'''」である。<br />その証拠に、魔人となる前の時点でも、崩壊寸前とは言え神霊を元に造られ通常のサーヴァントより桁外れに強いパッションリップに対し''' | + | *生まれ育った教団は、文明を一切拒絶する山深い土地に存在し、所謂「'''山育ち'''」である。<br />その証拠に、魔人となる前の時点でも、崩壊寸前とは言え神霊を元に造られ通常のサーヴァントより桁外れに強いパッションリップに対し'''素手でとどめを刺す'''というとんでもないことをしている。<br>またアンデルセンの特性上戦闘は彼女が行うしかないため、行く手を阻んだサーヴァントやエネミーは全て彼女が倒したということになる。<br>アンデルセンのサポートはあっただろうが、なんとも恐ろしい話である。…が、彼女が言うには「地上で身体を殺された」らしいので、'''そんな桁外れの戦闘能力を有する彼女を手にかけた何者かがリアル(現実世界)に存在しているという事になる'''。 |
− | **[[エミヤ〔オルタ〕]] | + | **[[エミヤ〔オルタ〕]]のマトリクスには、キアラを追い詰めるために多数の信者を巻き添えにしたことでオルタ化したことが示唆されている。 |
**「EXTRA material」の用語辞典では「戦闘能力は低い」などとネタバレ防止のようなことが記述されているが、正直言って最早笑えないギャグである。 | **「EXTRA material」の用語辞典では「戦闘能力は低い」などとネタバレ防止のようなことが記述されているが、正直言って最早笑えないギャグである。 | ||
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*『EXTRA』製作時、[[トワイス・H・ピースマン]]と同時期に作られたキャラで、立ち位置は表裏一体になっているとのこと。 | *『EXTRA』製作時、[[トワイス・H・ピースマン]]と同時期に作られたキャラで、立ち位置は表裏一体になっているとのこと。 | ||
**前述の通り、『EXTRA』の時点で臥藤門司のセリフ中に登場している他、『EXTRA』予約特典「Fate/the fact」中の慎二のブログの写真にも「シンゴンタチカワ教」という単語が見て取れる。見切れていて文脈は不明だが、「最悪の殺人者」という言葉も。 | **前述の通り、『EXTRA』の時点で臥藤門司のセリフ中に登場している他、『EXTRA』予約特典「Fate/the fact」中の慎二のブログの写真にも「シンゴンタチカワ教」という単語が見て取れる。見切れていて文脈は不明だが、「最悪の殺人者」という言葉も。 | ||
− | * | + | *CCC用語辞典によると、彼女が変生した魔人とは二十世紀に流行したとある創作神話における邪神の在り方に近い。彼女はこの域に達しながら、些細なミスによって神の座から転落した。 |
− | * | + | *他のキャラクターと同じく、声優が熱演している。特に叫び声はそれを聞けるシチュエーションも含めて必聴&必見。ヘッドフォン着用のプレイヤーは注意されたし。というかヘッドフォンでなくても注意。 |
*[[主人公 (EXTRA)|主人公]]が夢見ていた予選での日々にて初めて姿を現す。しかしその時の名前があろうことか'''「[[藤村大河]]」'''であった。勿論本物の藤村大河ではなく、主人公もどことなく違和感を抱いていたわけだが、自己紹介をした時に一体どれほどのプレイヤーが「そこまでにしておけよ藤村」と心の中で呟いたことだろう。 | *[[主人公 (EXTRA)|主人公]]が夢見ていた予選での日々にて初めて姿を現す。しかしその時の名前があろうことか'''「[[藤村大河]]」'''であった。勿論本物の藤村大河ではなく、主人公もどことなく違和感を抱いていたわけだが、自己紹介をした時に一体どれほどのプレイヤーが「そこまでにしておけよ藤村」と心の中で呟いたことだろう。 | ||
**ちなみに彼女と大河の身長体重はほぼ同じである(体重については確証はないが)。両者の身体を見比べてしまうと、やはり大河の「B90以上」という初期設定は仮の域を出ないものと思い知らされる。 | **ちなみに彼女と大河の身長体重はほぼ同じである(体重については確証はないが)。両者の身体を見比べてしまうと、やはり大河の「B90以上」という初期設定は仮の域を出ないものと思い知らされる。 | ||
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*中盤、[[主人公 (EXTRA)|主人公]]達は本選で月の裏側に引きずり込まれたことが発覚するが彼女は序盤、予選で黒い触手に引きずり込まれたと証言している、しかし予選では[[BB]]はまだ出現していないため嘘をついているという事になってしまう。おそらく主人公の夢見ていた予選を覗いていた、あるいは侵入していたと思われる。 | *中盤、[[主人公 (EXTRA)|主人公]]達は本選で月の裏側に引きずり込まれたことが発覚するが彼女は序盤、予選で黒い触手に引きずり込まれたと証言している、しかし予選では[[BB]]はまだ出現していないため嘘をついているという事になってしまう。おそらく主人公の夢見ていた予選を覗いていた、あるいは侵入していたと思われる。 | ||
*本来の予定は「自意識を開放して人間にした桜を陥落する」というものだったが、「保健室に数ヶ月も閉じこもった若い二人を応援したくなった」なんて理由であっさり予定を変更している。 | *本来の予定は「自意識を開放して人間にした桜を陥落する」というものだったが、「保健室に数ヶ月も閉じこもった若い二人を応援したくなった」なんて理由であっさり予定を変更している。 | ||
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*ムーンセルに訪れた現在でも真言立川詠天流の導師だと語っているが、破戒僧ゆえに信仰心なぞ欠片も持ち合わせていない。あろうことか[[玉藻の前|ご本尊]]を「負け犬」呼ばわりする始末。 | *ムーンセルに訪れた現在でも真言立川詠天流の導師だと語っているが、破戒僧ゆえに信仰心なぞ欠片も持ち合わせていない。あろうことか[[玉藻の前|ご本尊]]を「負け犬」呼ばわりする始末。 | ||
*キアラ役の声優・田中理恵は、「[[劇場版 空の境界]]」にて[[巫条霧絵]]役を演じている。<br />なお、ドラマCDにおける巫条霧絵役は伊藤美紀であり、彼女はFateシリーズにおいて[[藤村大河]]を演じている。これはいったい、なんの因果か……。 | *キアラ役の声優・田中理恵は、「[[劇場版 空の境界]]」にて[[巫条霧絵]]役を演じている。<br />なお、ドラマCDにおける巫条霧絵役は伊藤美紀であり、彼女はFateシリーズにおいて[[藤村大河]]を演じている。これはいったい、なんの因果か……。 | ||
− | * | + | *設定においては、同情するばかりで何もしてくれなかった周囲の人間に失望した事が彼女の人格形成の核になっているという事ではあるが、ただひとりの男性信者だけは彼女に具体的なかたちで手を差し伸べてくれ、その結果彼女は一命を取り留めており、その点整合性として若干の矛盾がある。彼女がこの件に感謝も自己の人間観に対する矛盾も感じるような描写もない事から、主人公の「ムーンセルに来る前から彼女は人間ではなくなっていた~」というくだりは、あるいはこの部分を揶揄した事なのかもしれない。 |
− | ** | + | **ただしこの信者はあくまで「戯れに」キアラに電脳ネットを紹介しただけであり、キアラの命を助ける意図は毛頭なかった。そもそもこの信者、当時の厳格な詠天流では御法度だった電子端末を寺に持ち込んでいるうえ、病床に臥せる教祖の娘と何らかの意図で密会、あまつさえ彼女にタブーを破るよう諭しており、人格と素行に大きな問題が見て取れる。彼の人となり、そして何のつもりでキアラに接近したかなどを推測すれば、むしろキアラの人間観の形成に最後の一押しをしたのはこの人物だとも推測できる。 |
− | ***後に『[[Fate/Grand Order]] | + | ***後に『[[Fate/Grand Order]]』の世界におけるキアラが「電脳ネットで医療法を知った」のではなく「外部から来た医者に治療してもらった」為に学生生活を経てセラピストになり正真正銘の聖人候補生になっていたことが判明したため、その推測が正解であった事がほぼ確定となった。 |
*終盤キアラの生い立ちや心理を主人公が「見る」場面があるが、その中に彼女が嫌いなものは「つまらない(平凡な、当たり前な、普通の)人生」というくだりがある。…後の展開からするに、まさにその中にこそ真に彼女が心底欲したものが潜んでいたという事であり、それに気付かず「自分に合わない」欲望を積極的に吸収し続けた結果自分自身が真に欲したものによってその身を滅ぼしてしまうのは、何とも強烈なアイロニーを感じさせる結末である。 | *終盤キアラの生い立ちや心理を主人公が「見る」場面があるが、その中に彼女が嫌いなものは「つまらない(平凡な、当たり前な、普通の)人生」というくだりがある。…後の展開からするに、まさにその中にこそ真に彼女が心底欲したものが潜んでいたという事であり、それに気付かず「自分に合わない」欲望を積極的に吸収し続けた結果自分自身が真に欲したものによってその身を滅ぼしてしまうのは、何とも強烈なアイロニーを感じさせる結末である。 | ||
*コードキャスト「万色悠滞」は最初から自分の欲望の為に作ったものではなく、元々はカウンセリング用に作った医療ソフトであった。しかし、使用すると麻薬にも似た多幸感や幸福感・強い中毒性を生じさせる副作用があり、これが西欧財閥の中枢にまで蔓延しかかったので禁忌に指定され、製作者のキアラが指名手配されることとなった。 | *コードキャスト「万色悠滞」は最初から自分の欲望の為に作ったものではなく、元々はカウンセリング用に作った医療ソフトであった。しかし、使用すると麻薬にも似た多幸感や幸福感・強い中毒性を生じさせる副作用があり、これが西欧財閥の中枢にまで蔓延しかかったので禁忌に指定され、製作者のキアラが指名手配されることとなった。 | ||
− | * | + | *BBやアルターエゴ達を介してムーンセルを制御している状態で現実世界の地球の事象改変を行う際には、ムーンセルに願うのと同様の工程となる。すなわち、「全人類を自分の妹に」等と願った場合、10年後くらいには地球はそのようになる、あるいはその夢がリアル見れる装置を作るため地球全体がそのように運用されるというもの。願った瞬間にそれが叶うと言うわけではない。 |
− | ** | + | **ムーンセルにはより高次元から過去に干渉する能力もあるので願望が実現される時期を、願った時期より前にすることも可能ではある。しかし、つまるところその工程に入る時期が前倒しになるになるだけの話で、願望を実現する際に時間を要すること自体は同じである。 |
*名前の元ネタは、「空の境界とFate/stay nightの'''二大外道'''の名前を合わせたもの」とのこと。[[言峰綺礼|言峰'''キ'''レイ]]の「キ」と[[荒耶宗蓮|'''アラ'''ヤ宗蓮]]の「アラ」で「キアラ」であろう。 | *名前の元ネタは、「空の境界とFate/stay nightの'''二大外道'''の名前を合わせたもの」とのこと。[[言峰綺礼|言峰'''キ'''レイ]]の「キ」と[[荒耶宗蓮|'''アラ'''ヤ宗蓮]]の「アラ」で「キアラ」であろう。 | ||
− | *『Fate/Grand Order』で、まさかの[[ | + | *『Fate/Grand Order』で、まさかの[[ビースト]]化。『CCC』の段階で'''人類全てを愛する'''と語っているので、人類愛=人類悪という命題が課せられたビーストの資格を得るのは、ある意味必然か。 |
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== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
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;TYPE-MOON世界最強? | ;TYPE-MOON世界最強? | ||
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− | * | + | *作中においては主人公に敗れたものの、その能力は次元違いで[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|キャスター (CCC・青)]]は「全能の力」と称しており、あらゆる事を可能にする彼女に勝てる者はもはや存在しないと明言している。また「この世、全ての欲」は知性さえあれば地球外の生命体にも作用すると説明されている為に[[ORT]]や[[朱い月のブリュンスタッド]]といった[[アリストテレス]]にすら適用される可能性が高いので一部のファンの間では彼女こそがTYPE-MOON世界最強の存在なのではないかと囁かれている。 |
**「人」に近い性質を持つ生命体であれば勝ち目はまず無いが、元々生命体とは言い難い物体に作用するかは不明。とはいえ、現在彼女を抑えられると「EXTRA material」で断言されているのは[[覚者|性欲完全オフが可能な<ruby><rb>天</rb><rp>(</rp><rt>かみ</rt><rp></rp></ruby>]]と、[[玉藻の前|金色白面]]の二者のみである。 | **「人」に近い性質を持つ生命体であれば勝ち目はまず無いが、元々生命体とは言い難い物体に作用するかは不明。とはいえ、現在彼女を抑えられると「EXTRA material」で断言されているのは[[覚者|性欲完全オフが可能な<ruby><rb>天</rb><rp>(</rp><rt>かみ</rt><rp></rp></ruby>]]と、[[玉藻の前|金色白面]]の二者のみである。 | ||
**現に、[[BB]]らにとって庇護の対象である主人公は無論、そのサーヴァントらも宝具に耐えきっており、前哨戦では空間転移等もさしたる苦も無く乗り切っている。 | **現に、[[BB]]らにとって庇護の対象である主人公は無論、そのサーヴァントらも宝具に耐えきっており、前哨戦では空間転移等もさしたる苦も無く乗り切っている。 | ||
− | * | + | *あくまで考察の範囲だが霊長の守護者を始め、ガイアやアラヤが顕現させた抑止力は自由意志を持たない。いわば欲望を出そうにも自我が無いに等しい状態なので、「全能の神」となったキアラが地上に顕現する、あるいは顕現しようとした場合抑止力と衝突するかもしれない、もっともその時の彼女を滅ぼすのは朱い月でも厳しそうだが。 |
**というか地上の全人類が欲望の果てに滅びようが星自身には無関係なので、ガイアが機能しない可能性が高い。そのため、アラヤのみで彼女を制止せねばならなくなるだろう。だがTYPE-MOONでは星も生命の一つとして考えられている部分があるので星に害アリと判断した場合は動かざるをえないだろうが。 | **というか地上の全人類が欲望の果てに滅びようが星自身には無関係なので、ガイアが機能しない可能性が高い。そのため、アラヤのみで彼女を制止せねばならなくなるだろう。だがTYPE-MOONでは星も生命の一つとして考えられている部分があるので星に害アリと判断した場合は動かざるをえないだろうが。 | ||
+ | **ただ、前述のように'''主人公に全能の力を振るえない事に気付かず'''敗北しているので、この時点で抑止力が働いたと解釈する事もできなくはない。<br>もっとも主人公は人間ではなく自我に目覚めたNPCであるため、抑止力が働いたとは考えにくいが、代わりにサーヴァント達に抑止力の補正がかかったと考えることもできなくは無い。 | ||
*……が、彼女はムーンセルに来る以前に彼女の信徒の一人によって殺害されているので、実は主人公に敗れる以前に既に一度敗れている。そういう意味ではボスクラスのキャラクターとしては、むしろTYPE-MOON世界においては最弱という解釈も出来る。だが、前述の彼女の山育ち振りから、殺した相手が相当異常な能力値か経緯を持っていたことを考えると……。 | *……が、彼女はムーンセルに来る以前に彼女の信徒の一人によって殺害されているので、実は主人公に敗れる以前に既に一度敗れている。そういう意味ではボスクラスのキャラクターとしては、むしろTYPE-MOON世界においては最弱という解釈も出来る。だが、前述の彼女の山育ち振りから、殺した相手が相当異常な能力値か経緯を持っていたことを考えると……。 | ||
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*なぜ通常ルートで横から手を出さなかったのかは不明。ここが通常ルートで、彼女が第五章で死亡したとされる最大の根拠とされる。事件がほぼすべて彼女の筋書き通り進んでいたことから考えても彼女の狡猾さは明らかなのに、同時に描かれた極度の快楽主義思考のせいで彼女の真実を見通すことが非常に難しくなっている。<br>主人公がBBと戦い始めたため、BBが勝ってからムーンセルに接続しようと考えた可能性はある。あるいは自らの欲望から、BBの恋路の果てを見届けようとして機を逸したのかもしれない。なんにせよ現状真相は闇の中だが。 | *なぜ通常ルートで横から手を出さなかったのかは不明。ここが通常ルートで、彼女が第五章で死亡したとされる最大の根拠とされる。事件がほぼすべて彼女の筋書き通り進んでいたことから考えても彼女の狡猾さは明らかなのに、同時に描かれた極度の快楽主義思考のせいで彼女の真実を見通すことが非常に難しくなっている。<br>主人公がBBと戦い始めたため、BBが勝ってからムーンセルに接続しようと考えた可能性はある。あるいは自らの欲望から、BBの恋路の果てを見届けようとして機を逸したのかもしれない。なんにせよ現状真相は闇の中だが。 | ||
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