「衛宮士郎」を編集中
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;能力 | ;能力 | ||
:魔術師ではあるが、根源への到達を目指していないため正しくは「魔術使い」。士郎にとって魔術は手段であって目的ではない。 | :魔術師ではあるが、根源への到達を目指していないため正しくは「魔術使い」。士郎にとって魔術は手段であって目的ではない。 | ||
− | :魔術回路の数は27で、1代目の魔術師としては多め。しかし魔術の腕は知識・技量ともに半人前もいいところで、凛からは「へっぽこ」と称される。物語開始時点でまともに使える魔術は基礎中の基礎の構造把握を非効率にこなせる程度で、器物の構造を読み取り、内部を視覚映像として捉える魔術だけは上手い<ref group = "出" name="「Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:09」" /> | + | :魔術回路の数は27で、1代目の魔術師としては多め。しかし魔術の腕は知識・技量ともに半人前もいいところで、凛からは「へっぽこ」と称される。物語開始時点でまともに使える魔術は基礎中の基礎の構造把握を非効率にこなせる程度で、器物の構造を読み取り、内部を視覚映像として捉える魔術だけは上手い<ref group = "出" name="「Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:09」" />。また魔力感知は出来ないが、場所の異常には敏感で、凛にも見つけられない呪刻をアッサリ見つけたりするなど変な才能は持っている。士郎の構造把握が非効率とされる理由だが、重要な点だけ読み取りいかに速く変化させるかが魔術師の肝であるにも関わらず、士郎は要点だけではなく設計図をまるまる制作していて無駄が多いことから。不得手というより、寧ろ天才的なのだが、設計図まで造ったところで使い道がなく、普通の魔術を行使するうえで設計図まで造るのはかなり非効率で支障を来す。切継には「なんて無駄な才能」と目を丸くされたとのこと。士郎はこの「構造把握(設計図の作成)」を起点として魔術を扱う。実践的な魔術である「強化」の成功率はほぼゼロで最後に成功したのは切継が生きていた時、「投影」はガワしか作れない、他の魔術はからっきし、知識面は慎二にも劣る、魔術回路を一から作っているため魔術を練るのに1時間近くかかるという有り様だったが、聖杯戦争を通じて成長や自分の特性を開花させていく。 |
:[[魔術師#属性|属性]]が「剣」と一点特化型であり、[[魔法]]に近い大魔術である[[固有結界]]「無限の剣製」を扱える(詳細は「[[エミヤ|アーチャー]]」の頁にて)。高い構造把握能力や、本人が[[投影魔術]]と思い込んでいた、消えない「投影」は「無限の剣製」の能力の延長。成功率ゼロに等しかった強化が聖杯戦争だと百発百中なのは、強化対象を武器と認識して行っていたため。 | :[[魔術師#属性|属性]]が「剣」と一点特化型であり、[[魔法]]に近い大魔術である[[固有結界]]「無限の剣製」を扱える(詳細は「[[エミヤ|アーチャー]]」の頁にて)。高い構造把握能力や、本人が[[投影魔術]]と思い込んでいた、消えない「投影」は「無限の剣製」の能力の延長。成功率ゼロに等しかった強化が聖杯戦争だと百発百中なのは、強化対象を武器と認識して行っていたため。 | ||
:但し、第五次聖杯戦争の時点では魔力が足りず、外部からの補助が無ければ固有結界は展開できない。また、一から作らなければいけないため、物によっては作成に時間が掛かる。ある物をただ取り出し撃ち出すだけでいい「王の財宝」との撃ち合いでは、カタチだけ作れてもその能力の再現までは間に合わず簡単に破壊される。 | :但し、第五次聖杯戦争の時点では魔力が足りず、外部からの補助が無ければ固有結界は展開できない。また、一から作らなければいけないため、物によっては作成に時間が掛かる。ある物をただ取り出し撃ち出すだけでいい「王の財宝」との撃ち合いでは、カタチだけ作れてもその能力の再現までは間に合わず簡単に破壊される。 | ||
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神造兵装の投影は不可能。ただ型落ちの宝具ならば幾つか含んでいる可能性が示唆されている。<ref group="出" name="「奈須きのこ一問一答-宝具関係」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.134" /><br> | 神造兵装の投影は不可能。ただ型落ちの宝具ならば幾つか含んでいる可能性が示唆されている。<ref group="出" name="「奈須きのこ一問一答-宝具関係」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.134" /><br> | ||
HFルートの最後の投影でセイバー・オルタの「約束された勝利の剣」のCGが映し出されるが、その物ではなかった可能性が高い。<br> | HFルートの最後の投影でセイバー・オルタの「約束された勝利の剣」のCGが映し出されるが、その物ではなかった可能性が高い。<br> | ||
− | また、ムーンセルのアーチャー・[[無銘]] | + | また、ムーンセルのアーチャー・[[無銘]]は、「永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)」という、「約束された勝利の剣」の劣化品を「無限の剣製」の展開中に限って投影している。こちらは本編時より錬鉄可能条件がアップしているため。メタな事を言ってしまえば、きのこ氏が目を離している間にスタッフがエクスカリバー投影のモーションを自作してしまい、せっかく作ってくれたものを没にするのもあれなので、無銘は投影の性能が上がってることにし、かつ劣化品ならギリギリ有りという事で手を打った<ref group="出">「Fate/EXTRA用語辞典-無限の剣製」『Fate/EXTRA material』p.213</ref>。<br> |
また起源の関係で収められる武器は白兵戦縛りになるが<ref group="出" name="「奈須きのこ一問一答-宝具関係」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.134" />、「起源弾」については然るべき訓練を受ければ投影でばら撒けるかとの質問に否定はされていない<ref group="出">「誌上コメンタリーⅠ-第十二話 聖杯の招き」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドⅠ』p.135</ref>。 | また起源の関係で収められる武器は白兵戦縛りになるが<ref group="出" name="「奈須きのこ一問一答-宝具関係」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.134" />、「起源弾」については然るべき訓練を受ければ投影でばら撒けるかとの質問に否定はされていない<ref group="出">「誌上コメンタリーⅠ-第十二話 聖杯の招き」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドⅠ』p.135</ref>。 | ||
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;[[Fate/unlimited codes]] | ;[[Fate/unlimited codes]] | ||
:「見習い魔術師」。素手での格闘と、投影魔術で戦う。アーチャーと共通する技もあるが、戦闘スタイルは大きく違う別キャラ。 | :「見習い魔術師」。素手での格闘と、投影魔術で戦う。アーチャーと共通する技もあるが、戦闘スタイルは大きく違う別キャラ。 | ||
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===Fate関連作品=== | ===Fate関連作品=== | ||
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;[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] | ;[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] | ||
:『Fate/hollow ataraxia』では彼女に執事として雇われ、「シェロ」と呼ばれて信頼されるようになる未来があるらしい。 | :『Fate/hollow ataraxia』では彼女に執事として雇われ、「シェロ」と呼ばれて信頼されるようになる未来があるらしい。 | ||
− | :TVアニメ版『Fate/stay night[UBW] | + | :TVアニメ版『Fate/stay night[UBW]』でも執事にと勧誘されており、『ロード・エルメロイの冒険』では実際に雇われているようだ。 |
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===その他=== | ===その他=== | ||
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:美少女ぞろいとはいえ、どいつもこいつも理不尽の塊ではこれが口癖にもなるというもの。 | :美少女ぞろいとはいえ、どいつもこいつも理不尽の塊ではこれが口癖にもなるというもの。 | ||
− | ;「うん、しょうがないから俺が代わりになってやるよ」<br> | + | ;「うん、しょうがないから俺が代わりになってやるよ」<br>「爺さんはオトナだからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。まかせろって、爺さんの夢は――」<br> ―――俺が、ちゃんと形にしてやるから。 |
:ある月夜に養父に語った誓い。全てのルートで回想され、『Fate/Zero』もこの台詞をもって終わりを迎える。 | :ある月夜に養父に語った誓い。全てのルートで回想され、『Fate/Zero』もこの台詞をもって終わりを迎える。 | ||
:この言葉に遠い昔に捨ててしまった純粋な決意を見た切嗣は自分の後をなぞることもないと安堵して息を引き取った。 | :この言葉に遠い昔に捨ててしまった純粋な決意を見た切嗣は自分の後をなぞることもないと安堵して息を引き取った。 | ||
− | ; | + | ;「え・・・・・・マス・・・・・・ター・・・・・・?」 |
− | ; | + | ;「な、契約ってなんの―――――――!?」 |
;「それは違う。俺、マスターなんて名前じゃないぞ」 | ;「それは違う。俺、マスターなんて名前じゃないぞ」 | ||
:偶然か必然か。何もわからぬまま巻き込まれた聖杯戦争は、地獄に落ちても忘れないような景色と、こんな会話から始まった。 | :偶然か必然か。何もわからぬまま巻き込まれた聖杯戦争は、地獄に落ちても忘れないような景色と、こんな会話から始まった。 | ||
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:そしてこの士郎の言葉は、過去に囚われたセイバーに前を向くことを促し、いずれ彼女を救うことになる。 | :そしてこの士郎の言葉は、過去に囚われたセイバーに前を向くことを促し、いずれ彼女を救うことになる。 | ||
− | ; | + | ;「―――つまり、殺していいんだな、テメェ……!」 |
:Fateルート終盤、自分の歪んだ哲学を語り続ける言峰に対して。<br>もはや言峰を殺すべき「敵」と認識して襲い掛かる。平和主義ではあるが、必要となれば人殺しも辞さない士郎の覚悟が伺える。 | :Fateルート終盤、自分の歪んだ哲学を語り続ける言峰に対して。<br>もはや言峰を殺すべき「敵」と認識して襲い掛かる。平和主義ではあるが、必要となれば人殺しも辞さない士郎の覚悟が伺える。 | ||
− | ; | + | ;「―――――――セイバー」 |
− | ; | + | ;「―――――――行こう。これが最後の戦いだ」 |
− | : | + | :共に大きな敵を前にして、悔いを好きな人を失う辛さを、共に逃げ出す欲望を飲み込んで、マスターとして告げた言葉。後悔をしないと決めて、自分の選択を信じたこの時は、最後の彼女との地上で過ごした思い出となった。 |
− | ; | + | ;「・・・・・ああ、どんな?」 |
− | ; | + | ;「ああ―――――――本当に、おまえらしい。」 |
− | : | + | :彼女が駆け抜けた、黄金の草原に似た荒野で精一杯の強がりで彼女の気持ちに応えた言葉。その声に悔いはなく、ただ、忘れえぬよう、長く色褪せぬよう強く願って地平線を見つめつづけた。 |
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:士郎がこのセリフを言いながら浮かべた綺麗な笑顔に凛は押し黙り、ずっと彼の傍についていくことを決意する。 | :士郎がこのセリフを言いながら浮かべた綺麗な笑顔に凛は押し黙り、ずっと彼の傍についていくことを決意する。 | ||
− | ; | + | ;「―――おまえには負けない。誰かに負けるのはいい。<br> けど、自分には負けられない―――!」 |
:アーチャーと対峙して。 | :アーチャーと対峙して。 | ||
:眼前の相手は夢破れた己。今夢を追う者として、その男にだけは負けるわけにはいかない。 | :眼前の相手は夢破れた己。今夢を追う者として、その男にだけは負けるわけにはいかない。 | ||
− | ; | + | ;「決して、間違いなんかじゃないんだから―――!」 |
:アーチャーの胸を二つの意味で打った言葉。自分が壊れていると自覚し、自分の言動が偽善だと理解してもなお、士郎は折れない。 | :アーチャーの胸を二つの意味で打った言葉。自分が壊れていると自覚し、自分の言動が偽善だと理解してもなお、士郎は折れない。 | ||
:たとえ矛盾していても、叶うことがなくても。養父から受け継ぎ、胸に抱いたそのユメだけは間違いではないと信じているから。 | :たとえ矛盾していても、叶うことがなくても。養父から受け継ぎ、胸に抱いたそのユメだけは間違いではないと信じているから。 | ||
− | ; | + | ;「いくぞ英雄王――――武器の貯蔵は充分か」 |
:ギルガメッシュと対峙して。 | :ギルガメッシュと対峙して。 | ||
:至上の夢を追い続けた何の変哲もない少年が、幾度となく倒されてなお、世界最強の存在に対して告げる反撃の狼煙。 | :至上の夢を追い続けた何の変哲もない少年が、幾度となく倒されてなお、世界最強の存在に対して告げる反撃の狼煙。 | ||
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:人を救う為に桜を含めた全てのマスター、サーヴァントを倒して聖杯を破壊する途上の犠牲は全て代償であると覚悟を決めた士郎。それは正義のためにはどこまでも冷徹であり続け、決して揺らぐことのない「鉄の心」である。かつての切嗣やアーチャーと同じ道であったが、月下の誓いの前に切嗣が危惧していた士郎の末路そのものでもあった。 | :人を救う為に桜を含めた全てのマスター、サーヴァントを倒して聖杯を破壊する途上の犠牲は全て代償であると覚悟を決めた士郎。それは正義のためにはどこまでも冷徹であり続け、決して揺らぐことのない「鉄の心」である。かつての切嗣やアーチャーと同じ道であったが、月下の誓いの前に切嗣が危惧していた士郎の末路そのものでもあった。 | ||
− | ;「もう泣くな。桜が悪い奴だってことはよくわかったから。<br> | + | ;「もう泣くな。桜が悪い奴だってことはよくわかったから。<br> ―――だから、俺が守る。どんなことになっても、桜自身が桜を殺そうとしても―――俺が桜を守るよ。<br> 俺は桜の為だけの正義の味方になる」 |
:いままで隠してきた真実を知られ泣き崩れる桜を抱きしめながら。いままでの二つのルートを翻す「Heaven's Feel」を代表するシーン。 | :いままで隠してきた真実を知られ泣き崩れる桜を抱きしめながら。いままでの二つのルートを翻す「Heaven's Feel」を代表するシーン。 | ||
:イリヤの言葉に励まされ、「桜を失いたくない」と自覚した士郎は万人の為の正義の味方を辞め、たった一人の為の正義の味方になると誓う。その先にどんな運命があろうとも。 | :イリヤの言葉に励まされ、「桜を失いたくない」と自覚した士郎は万人の為の正義の味方を辞め、たった一人の為の正義の味方になると誓う。その先にどんな運命があろうとも。 | ||
− | ; | + | ;「――信頼して、いいんだな」 |
: HFより。どんな手をつくしてでも桜の救出を目的とする士郎と桜の内から生まれ出ようとする魔の誕生を祝福せんとする言峰。 | : HFより。どんな手をつくしてでも桜の救出を目的とする士郎と桜の内から生まれ出ようとする魔の誕生を祝福せんとする言峰。 | ||
: 言峰の願いはどうあっても許容出来るものではなく理解も出来なかったが、それでも目的の為に今この瞬間のみは共闘しうると判断した士郎は、かつての自分なら決して容認出来なかったであろう言峰との一時的な共闘を望む。 | : 言峰の願いはどうあっても許容出来るものではなく理解も出来なかったが、それでも目的の為に今この瞬間のみは共闘しうると判断した士郎は、かつての自分なら決して容認出来なかったであろう言峰との一時的な共闘を望む。 | ||
− | ; | + | ;「――――ついて来れるか、じゃねえ」<br>「てめえの方こそ、ついてきやがれ――――!」 |
:HFより。黒化したバーサーカーに打ち勝つために、イリヤと共に生き残るために、左腕の封印を解くも逆に左腕に食い潰されそうになった士郎。 | :HFより。黒化したバーサーカーに打ち勝つために、イリヤと共に生き残るために、左腕の封印を解くも逆に左腕に食い潰されそうになった士郎。 | ||
:その最中に幻影として現れた赤い弓兵の言葉に、渾身の力を込めて啖呵を切り、赤い背中を突破した。 | :その最中に幻影として現れた赤い弓兵の言葉に、渾身の力を込めて啖呵を切り、赤い背中を突破した。 | ||
− | ; | + | ;「ありがとう―――お前に何度も助けられた」 |
: HFより。セイバーとライダーの戦いは士郎の協力によりライダーが勝利したが、いまだに息のあるセイバーを前に、士郎は馬乗りになって凛からもらったアゾット剣を振り上げる。 | : HFより。セイバーとライダーの戦いは士郎の協力によりライダーが勝利したが、いまだに息のあるセイバーを前に、士郎は馬乗りになって凛からもらったアゾット剣を振り上げる。 | ||
: トドメを刺さなければいずれ彼女は復活し、また最強の障害となる。それを理解している士郎は、セイバーを自分の中にある彼女との思い出と共に殺すことを決意し、剣を突き立てた。 | : トドメを刺さなければいずれ彼女は復活し、また最強の障害となる。それを理解している士郎は、セイバーを自分の中にある彼女との思い出と共に殺すことを決意し、剣を突き立てた。 | ||
: 辛い決断をした士郎の口から出た言葉は、黒化して敵に回ってもなお自分を気にかけ、守ろうとしてくれていた少女への感謝の言葉だった。 | : 辛い決断をした士郎の口から出た言葉は、黒化して敵に回ってもなお自分を気にかけ、守ろうとしてくれていた少女への感謝の言葉だった。 | ||
− | ;「おしおきだ。きついのいくから、歯を食いしばれ」<br> | + | ;「おしおきだ。きついのいくから、歯を食いしばれ」<br>「帰ろう桜。―――そんなヤツとは縁を切れ」 |
:HF終盤の桜への言葉。士郎が桜の背負っていたもの全てを受け入たことによって、桜はマキリの因業から解放される。 | :HF終盤の桜への言葉。士郎が桜の背負っていたもの全てを受け入たことによって、桜はマキリの因業から解放される。 | ||
− | ; | + | ;―――失せろ。お前が存たままだと、桜は二度と笑えない―――! |
:HFの最終盤、言峰に対して心の中で叫んだ台詞。言峰に強力な一撃を与えられ、一度は諦めそうになる士郎。 | :HFの最終盤、言峰に対して心の中で叫んだ台詞。言峰に強力な一撃を与えられ、一度は諦めそうになる士郎。 | ||
:記憶を摩耗した彼が思い出したのは、名を忘れてしまった守るべき少女の笑顔だった。彼女を幸せにする為には、あの汚染された大聖杯を壊さねばならない。 | :記憶を摩耗した彼が思い出したのは、名を忘れてしまった守るべき少女の笑顔だった。彼女を幸せにする為には、あの汚染された大聖杯を壊さねばならない。 | ||
:かつて同類だった最大の宿敵に対して自らの生きる意味を噛みしめながら反撃に転ずる。 | :かつて同類だった最大の宿敵に対して自らの生きる意味を噛みしめながら反撃に転ずる。 | ||
− | ; | + | ;「イ――――――リヤ」<br>「イリヤ―――イリヤ、イリヤ、イリヤ、イリヤ、イリヤ―――――!!!」 |
:命を賭して大聖杯の門を閉じ、<ruby><rb>弟</rb><rt>シロウ</rt></ruby>を助けようとする<ruby><rb>姉</rb><rt>イリヤ</rt></ruby>への、届くことのない叫び。 | :命を賭して大聖杯の門を閉じ、<ruby><rb>弟</rb><rt>シロウ</rt></ruby>を助けようとする<ruby><rb>姉</rb><rt>イリヤ</rt></ruby>への、届くことのない叫び。 | ||
:この時、記憶は摩耗し、意識も砂粒しかない状態であったためにイリヤの名前を思い出せなかったが、それでも一人にさせてしまった彼女を必死に止めようとした。 | :この時、記憶は摩耗し、意識も砂粒しかない状態であったためにイリヤの名前を思い出せなかったが、それでも一人にさせてしまった彼女を必死に止めようとした。 | ||
− | ;( | + | ;(地獄を見た、地獄を見た、地獄を見た。―――いずれ辿る地獄を見た) |
− | :TVアニメ版『UBW』20話における心象世界での台詞。<br> | + | :TVアニメ版『UBW』20話における心象世界での台詞。<br>これから歩む未来を―――歩み続けるであろう<ruby><rb>理想</rb><rt>じごく</rt></ruby>を見た。 |
;「おい、その先は地獄だぞ。」 | ;「おい、その先は地獄だぞ。」 | ||
:同上。あの大災害という地獄を歩み続ける自分への問いかけ。 | :同上。あの大災害という地獄を歩み続ける自分への問いかけ。 | ||
− | ;「これがお前の忘れたものだ。<br> 確かに、始まりは憧れだった。けど、根底にあったものは願いなんだよ。この地獄を覆してほしいという願い。<br> | + | ;「これがお前の忘れたものだ。<br> 確かに、始まりは憧れだった。けど、根底にあったものは願いなんだよ。この地獄を覆してほしいという願い。<br> 誰かの力になりたかったのに―――結局、何もかも取りこぼした男の果たされなかった願いだ」 |
:同上。地獄を歩み続けた答え。そして、アーチャーが忘れてしまったもの。<br />その願いがあったからこそ憧れた。その夢を追う為にその<ruby><rb>理想</rb><rt>じごく</rt></ruby>を歩み続けることを決めた。 | :同上。地獄を歩み続けた答え。そして、アーチャーが忘れてしまったもの。<br />その願いがあったからこそ憧れた。その夢を追う為にその<ruby><rb>理想</rb><rt>じごく</rt></ruby>を歩み続けることを決めた。 | ||
=== Fate/hollow ataraxia === | === Fate/hollow ataraxia === | ||
− | ; | + | ;「は、はかったな慎二―――!」 |
:慎二にしてやられ、桜の部屋への侵入の共犯にされた事で叫んだ。まるで某公国の四男坊みたい。 | :慎二にしてやられ、桜の部屋への侵入の共犯にされた事で叫んだ。まるで某公国の四男坊みたい。 | ||
:なお、この時点で桜の部屋に張ってあった結界は発動し、桜は部屋に侵入者があったことを感知している。 | :なお、この時点で桜の部屋に張ってあった結界は発動し、桜は部屋に侵入者があったことを感知している。 | ||
− | ; | + | ;「――――桜が怖いというおまえは正しい。<br> もう、俺にしてやれるコトはない」 |
:慎二に桜が怖いと言われ、半信半疑ながら彼女の日記を最後の方まで読んだ感想。桜の恐ろしさを思い知った士郎であった。 | :慎二に桜が怖いと言われ、半信半疑ながら彼女の日記を最後の方まで読んだ感想。桜の恐ろしさを思い知った士郎であった。 | ||
− | ; | + | ;「きゃ―――!? それは伝説の暗殺帳……! ももも、もう一冊あったんデスノゥ――――!?」 |
:桜の部屋にあった日記という名の暗殺帳は慎二について書かれたものだけでなく、さらにもう一冊あった。ちなみにこちらには桜だけでなく、セイバー、凛、イリヤも書き込んでいる。 | :桜の部屋にあった日記という名の暗殺帳は慎二について書かれたものだけでなく、さらにもう一冊あった。ちなみにこちらには桜だけでなく、セイバー、凛、イリヤも書き込んでいる。 | ||
− | ; | + | ;「イリヤに一番ドキドキした」 |
− | : | + | :ヒロイン達とプールに行った際、他のグラマラスな美女達を差し置いての感想。後にこの様子を見ていた[[子ギル|英雄王(小)]]に弄られることになる。 |
;「ダメ。オートバイに乗りたかったら、ちゃんと教習所に行って免許をとってくるコト。<br>だいたいな、ライダーが警察のご厄介になったらうちは水没するぞ。桜が大泣きして。」 | ;「ダメ。オートバイに乗りたかったら、ちゃんと教習所に行って免許をとってくるコト。<br>だいたいな、ライダーが警察のご厄介になったらうちは水没するぞ。桜が大泣きして。」 | ||
477行目: | 467行目: | ||
:トーサカが突然思い立ったベンチャー起業に巻き込まれることになったがあっさり受け入れた。幼くてもそういうところ変わってないとトーサカさん絶賛。 | :トーサカが突然思い立ったベンチャー起業に巻き込まれることになったがあっさり受け入れた。幼くてもそういうところ変わってないとトーサカさん絶賛。 | ||
− | ; | + | ;「そうだな――――、うん!!」<br>“――オレは、正義の味方だからな!!” |
:なぜそこまでするのかカレンちゃんに問われてこう答えた。 | :なぜそこまでするのかカレンちゃんに問われてこう答えた。 | ||
534行目: | 524行目: | ||
;「も、申し訳ありません! 男として情けないですよね! でも、あ、でもですね!?<br> 気が付いたらこうなっていたというか、宇宙の総意がマルチルートを選ばせていたというかっ……」<br>「いいんだ!?」 | ;「も、申し訳ありません! 男として情けないですよね! でも、あ、でもですね!?<br> 気が付いたらこうなっていたというか、宇宙の総意がマルチルートを選ばせていたというかっ……」<br>「いいんだ!?」 | ||
:姉妹両方と交際しているのか[[遠坂時臣|遠坂と桜のダディ]]に問い詰められ正直に告げた。 | :姉妹両方と交際しているのか[[遠坂時臣|遠坂と桜のダディ]]に問い詰められ正直に告げた。 | ||
− | : | + | :当然叱られると思っていたら「そこはいい」「紳士だから一夫多妻制に理解はある」「私だってしてみたかった」といわれ思わず突っ込む。 |
;「ひぃぃぃっ! この人、ただの親馬鹿だ……!」 | ;「ひぃぃぃっ! この人、ただの親馬鹿だ……!」 | ||
573行目: | 563行目: | ||
*TVアニメ版『Fate/stay night[UBW]』の制作会社であるufotableが発売した2015年の日めくりカレンダーでは誕生日が4月となっているが定かではない。ファンからの「型月は関わっているのか」「公式設定なのか否か」という質問が寄せられたが、広報担当者はツイッター上で「知らない」と回答。さらに、UBWリアルタイム上映会での同じ質問には「ネット公開を禁止する」と回答。2016年には誕生日記述自体が削除されており、黒歴史と化している。 | *TVアニメ版『Fate/stay night[UBW]』の制作会社であるufotableが発売した2015年の日めくりカレンダーでは誕生日が4月となっているが定かではない。ファンからの「型月は関わっているのか」「公式設定なのか否か」という質問が寄せられたが、広報担当者はツイッター上で「知らない」と回答。さらに、UBWリアルタイム上映会での同じ質問には「ネット公開を禁止する」と回答。2016年には誕生日記述自体が削除されており、黒歴史と化している。 | ||
*『Fate/hollow ataraxia』の描写によれば、聖杯戦争参加前の2年生までは法曹関連を進路目標にしていた。2015年のエイプリルフール企画『TMitter2015』で士郎が新米弁護士になっているのは、おそらくこの設定の影響と思われる。 | *『Fate/hollow ataraxia』の描写によれば、聖杯戦争参加前の2年生までは法曹関連を進路目標にしていた。2015年のエイプリルフール企画『TMitter2015』で士郎が新米弁護士になっているのは、おそらくこの設定の影響と思われる。 | ||
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===人物について=== | ===人物について=== | ||
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*実の家族については余り語られていない。作中では大火災が起きた後に士郎が両親に起こされて家を出たこと、逃げ遅れた母親と、士郎を先に行かせ母親を助けに戻った父親ごと実家が炎に飲まれ無くなったこと、切嗣に助けられた後もしばらくは家のあった場所に通い、誰よりも優しかった記憶の中の母親に笑いかけていたなど断片的に回想されるのみである。 | *実の家族については余り語られていない。作中では大火災が起きた後に士郎が両親に起こされて家を出たこと、逃げ遅れた母親と、士郎を先に行かせ母親を助けに戻った父親ごと実家が炎に飲まれ無くなったこと、切嗣に助けられた後もしばらくは家のあった場所に通い、誰よりも優しかった記憶の中の母親に笑いかけていたなど断片的に回想されるのみである。 | ||
**『[[月姫]]』の主人公[[遠野志貴]]が過去のことを語られたり、基本的な人格は幼少時から変わっていない様子であるのとは対照的である。志貴は記憶を暗示で封じられていたが、士郎の場合は生き残ってしまった罪悪感、自責の念など心理的要因から思い出さないように努めている点で異なっている。この「生き残ったことに罪悪感を覚える」症状を『Fate/EXTRA』の[[無銘]]は「サバイバーズ・ギルト」<ref group="注">大災害や大事故などに遭遇しながら、生存した人々に発症しやすい精神疾患の一種。症状は個人によって様々だが、重症になると鬱を発症して自殺する事も多い。</ref>と判断している。 | **『[[月姫]]』の主人公[[遠野志貴]]が過去のことを語られたり、基本的な人格は幼少時から変わっていない様子であるのとは対照的である。志貴は記憶を暗示で封じられていたが、士郎の場合は生き残ってしまった罪悪感、自責の念など心理的要因から思い出さないように努めている点で異なっている。この「生き残ったことに罪悪感を覚える」症状を『Fate/EXTRA』の[[無銘]]は「サバイバーズ・ギルト」<ref group="注">大災害や大事故などに遭遇しながら、生存した人々に発症しやすい精神疾患の一種。症状は個人によって様々だが、重症になると鬱を発症して自殺する事も多い。</ref>と判断している。 | ||
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*切嗣・桜・セイバーといった聖杯戦争に関わり絶望に沈んだ人々に救いを齎しながら、肝心の自分自身が決して救われない生き方を歩む人物。凛はその有り方を「ひどく歪」と評した。 | *切嗣・桜・セイバーといった聖杯戦争に関わり絶望に沈んだ人々に救いを齎しながら、肝心の自分自身が決して救われない生き方を歩む人物。凛はその有り方を「ひどく歪」と評した。 | ||
*『TYPE-MOONエース』Vol.9のインタビューによると士郎は奈須曰く「壊れている奴」「士郎は人間にあこがれているロボットみたいなヤツ」。 | *『TYPE-MOONエース』Vol.9のインタビューによると士郎は奈須曰く「壊れている奴」「士郎は人間にあこがれているロボットみたいなヤツ」。 | ||
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*魔術協会における才能の評価は魔術使いとしては切嗣と同等。単純に数値化すると士郎は10(特定条件下で40)、シエルが100、凛が70〜100。<ref group="出">『Game Japan』2007年2月号</ref> | *魔術協会における才能の評価は魔術使いとしては切嗣と同等。単純に数値化すると士郎は10(特定条件下で40)、シエルが100、凛が70〜100。<ref group="出">『Game Japan』2007年2月号</ref> | ||
**また、作中での魔術師的なレベルは[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]が100+α、[[コルネリウス・アルバ|アルバ]]が100、[[アトラム・ガリアスタ|アトラム]]が20、凜が20~30とするなら士郎は10~20くらい。<ref group="出" name="「きのことたかしの一問一答」『Fate/stay night[UBW] Animation Material Ⅱ』" /> | **また、作中での魔術師的なレベルは[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]が100+α、[[コルネリウス・アルバ|アルバ]]が100、[[アトラム・ガリアスタ|アトラム]]が20、凜が20~30とするなら士郎は10~20くらい。<ref group="出" name="「きのことたかしの一問一答」『Fate/stay night[UBW] Animation Material Ⅱ』" /> | ||
− | *武具以外の複製が出来ないとされる「無限の剣製」だが、武具類に突出しているだけで全く出来ない訳ではない。まず投影の原理は構造把握(設計図作成)からの連想(具現化)というもので、武具(主に剣) | + | *武具以外の複製が出来ないとされる「無限の剣製」だが、武具類に突出しているだけで全く出来ない訳ではない。まず投影の原理は構造把握(設計図作成)からの連想(具現化)というもので、武具(主に剣)が得意な理由は武具の構造把握に長けているためであり、設計図を明確に作れるなら理論上何でも造れる。神造兵装が投影出来ないのは人間が作成した物でないがゆえに構造の把握が出来ないからである。強いて言えば、士郎がガラクタ修理の条件に「素人知識で直せるもの」としていることから、連想するうえで作成の知識がある程度必要と思われる。本編開始時から、士郎は物の設計図を明確に再現出来るがゆえに、ガワだけは投影出来ていた。『hollow』では、アーチャーが釣竿を投影していたり、士郎が凛のためにおまるを投影しようとして殴られた。 |
*構造把握の難易度の差異。 | *構造把握の難易度の差異。 | ||
**ストーブ→触れて構造を把握している。 | **ストーブ→触れて構造を把握している。 | ||
**武器→視認しただけで構造を把握している。 | **武器→視認しただけで構造を把握している。 | ||
− | ** | + | **神造兵装(アヴァロン)→セイバーと契約し、体内にある時のみ構造を把握している。体内から無くなると時間と共に忘れていく。 |
*士郎は自身の異常な治癒能力を身体の中に剣があるかのように捉えている。しかし実際には抽象化されたイメージだけでなく、本当に体内に剣がある。士郎の再生能力は「まず筋肉を刀身に変換して、穴の開いた部分を剣で縫い付ける」という非常に回りくどい方法をとっている。この時の士郎の身体は非常に硬く、学校でライダーに襲われた士郎に刃が通らなかったのはこのためである。結果、自分の武器では傷をつけられるが致命打を与えづらい、面倒に思ったライダーは士郎を墜落死させようとすることになった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』130ページ"/>。 | *士郎は自身の異常な治癒能力を身体の中に剣があるかのように捉えている。しかし実際には抽象化されたイメージだけでなく、本当に体内に剣がある。士郎の再生能力は「まず筋肉を刀身に変換して、穴の開いた部分を剣で縫い付ける」という非常に回りくどい方法をとっている。この時の士郎の身体は非常に硬く、学校でライダーに襲われた士郎に刃が通らなかったのはこのためである。結果、自分の武器では傷をつけられるが致命打を与えづらい、面倒に思ったライダーは士郎を墜落死させようとすることになった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』130ページ"/>。 | ||
**このことと関連して、無限の剣製を制御できないHFルート終盤のような状況では臓器が剣で傷付いていき、最終的には身体が剣に呑みこまれてしまう。 | **このことと関連して、無限の剣製を制御できないHFルート終盤のような状況では臓器が剣で傷付いていき、最終的には身体が剣に呑みこまれてしまう。 | ||
*HFルートで『是、射殺す百頭』を使用したが黒化バーサーカーを殺せていない。バーサーカーがとある理由で攻撃を止めていなかった場合、士郎は負けている。 | *HFルートで『是、射殺す百頭』を使用したが黒化バーサーカーを殺せていない。バーサーカーがとある理由で攻撃を止めていなかった場合、士郎は負けている。 | ||
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