「エルキドゥ」を編集中
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を保存して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
4行目: | 4行目: | ||
| 依代 = | | 依代 = | ||
| 読み = | | 読み = | ||
− | | 外国語表記 = | + | | 外国語表記 = |
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]] | | 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]] | ||
| 声優 = | | 声優 = | ||
11行目: | 11行目: | ||
; Fate/Grand Order | ; Fate/Grand Order | ||
: 小林ゆう | : 小林ゆう | ||
− | | 演者 = | + | | 演者 = |
− | | 身長 = | + | | 身長 = 自由自在 |
| 体重 = 自由自在 | | 体重 = 自由自在 | ||
| 誕生日 = | | 誕生日 = | ||
| 血液型 = | | 血液型 = | ||
− | | 出典 = | + | | 出典 = 古代メソポタミア神話 |
| 地域 = メソポタミア | | 地域 = メソポタミア | ||
| 属性 = 中立・中庸 | | 属性 = 中立・中庸 | ||
− | | | + | | 隠し属性 = 天 |
| 性別 = なし | | 性別 = なし | ||
| スリーサイズ = | | スリーサイズ = | ||
− | |||
− | |||
− | |||
| イメージカラー = | | イメージカラー = | ||
| サーヴァント階位 = | | サーヴァント階位 = | ||
| 特技 = | | 特技 = | ||
− | | 好きな物 = | + | | 好きな物 = |
− | | 苦手な物 = | + | | 苦手な物 = |
− | | 天敵 = | + | | 天敵 = |
| デザイン = 森井しづき | | デザイン = 森井しづき | ||
− | | 設定作成 = | + | | 設定作成 = |
| レア度 = ☆5 | | レア度 = ☆5 | ||
}} | }} | ||
+ | == 概要 == | ||
− | |||
「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。 | 「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。 | ||
− | ;略歴 | + | ; 略歴 |
− | : | + | : アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。 |
− | : | + | : マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。 |
− | : | + | : 時を超えた友との再会、あるいは戦い。心躍らせる予感に、歓喜に満ちた歌声は大地に響き、闘争の始まりを告げる合図となる――。 |
− | + | :『[[Fate/Grand Order]]』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する[[魔神柱|生命院サブナック]]に猛攻を仕掛けた<ref>ただ、容姿は[[キングゥ]]のものであり、ゴルゴーンもエルキドゥを見たときはキングゥの名前を言いかけた。</ref>。 | |
− | :『[[Fate/Grand Order]] | + | ; 人物 |
− | + | :何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。 | |
− | ;人物 | + | :緑の長髪である姿は、地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した男女とも取れぬ顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見たら“一際懐かしい姿”であるらしい。 |
− | : | + | : 温和な性格で物腰も柔らかいが、マスターである合成獣を虐待した魔術師を一睨みで圧倒し、逃げ出させるほどの迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。 |
− | : | + | : その一方で親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、やや失礼なことを悪意無く言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。 |
− | : | + | : 友であるギルガメッシュと同じ戦場に招かれたことは彼を歓喜させたが、その喜びはたとえ、いずれ聖杯を巡って干戈を交えることになろうとも、互いに本気で殺し合うことになろうとも、些かも曇ることはない。 |
− | : | + | : 人間も地球上の生命なので“好ましい”対象だが、人間はその知性から自分たちを分けて考えてしまっているので擁護対象としては低い。動物、植物に自分と近いものを感じており、彼らを守るために行動する事が主となる。 |
− | : | + | :とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの)であれば心からの敬愛と感心を示し、友人としてこれを支える事を喜びとしている。 |
− | :とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの) | + | : 『Grand Order』では攻撃的な台詞を述べることが多い。実際、神話時代の彼は暴君状態のギルガメッシュをして「ちょっと我でもどうかと思う」というレベルのキレた斧みたいな、上記のようなアクティブモンスターだった模様。 |
− | : | + | ; 能力 |
− | + | : その肉体そのものが、神により作り出された生きた宝具、ウルク最強の“兵器”である。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。 | |
− | + | : 肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。 | |
− | + | :『変容』スキルによってステータスの能力値を一定の総合値から状況に応じて振り分け直す事が可能で、その際の能力値はマスターによって多少上下する。 | |
− | + | : [[主人公 (Grand Order)]]がマスターとなった場合、30の数値をA7 B6 C5 D4 E3のステータスにそれぞれ振り分ける形(つまり均等に振り分けた場合は全てBランク)となる。また『対魔力』は常にAランクとなる。 | |
− | + | : 銀狼の合成獣がマスターとなった場合、基本の能力値は全てAランクとなるように均等に振り分けられる。特定のステータスをAからA+に上昇させる際は他のステータスを2ランク分下げる必要がある。『対魔力』は『変容』で振り分けられた魔力の値によってそのランクが上下する。 | |
− | + | : 地球がマスターとなった場合、基本の能力値は全てAランクとなった上で30の数値を各ステータスに振り分けることができる。全てのステータスをA+とすることも可能。 | |
− | ;能力 | + | : また、スキル『完全なる形』によって大地の魔力を利用し、元のカタチに復元することができる。大地からの魔力供給ある限り、エルキドゥの体は崩れ去ることはない。他に類を見ない強力な再生・復元能力であるが、魂は別。 |
− | : | + | : 動物の声を解し、マスターである狼とも苦なく意思疎通する事が出来る他、最高クラスの『気配感知』スキルを持ち遠く離れた場所の水源やサーヴァントの気配を感じ取ることが可能で、同ランク以下の『気配遮断』スキルをも無効化出来る。 |
− | :肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。 | ||
− | : | ||
− | :[[主人公 (Grand Order)]] | ||
− | : | ||
− | : | ||
− | : | ||
− | : | ||
:また森や大地に語りかけることで一定のエリアを支配下に置く事ができ、森の枝葉を急速に生い茂らせ、マスターを隠し守る天然の結界を作り出したり、足を大地と同化させ周囲の砂を身体の一部であるかのように無数の触手として操り、それら触手の先端を剣、槍、弓などの千差万別の武具へと変えて撃ち放つ事が可能。 | :また森や大地に語りかけることで一定のエリアを支配下に置く事ができ、森の枝葉を急速に生い茂らせ、マスターを隠し守る天然の結界を作り出したり、足を大地と同化させ周囲の砂を身体の一部であるかのように無数の触手として操り、それら触手の先端を剣、槍、弓などの千差万別の武具へと変えて撃ち放つ事が可能。 | ||
− | ==ステータス== | + | == ステータス == |
{| class="wikitable" style="text-align:center" | {| class="wikitable" style="text-align:center" | ||
|- | |- | ||
− | ! クラス!!マスター!!筋力 !!耐久!!敏捷!!魔力!!幸運!!宝具 !![[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]]!![[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]!!備考 | + | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 |
|- | |- | ||
− | | rowspan="2" |[[ランサー]]||[[銀狼の合成獣]]||-||-||-||-||-||A++||対魔力:-||変容:A<br />気配感知:A+|| style="text-align:left" | | + | | rowspan="2"|[[ランサー]] || [[銀狼の合成獣]] || - || - || - || - || - || A++ || 対魔力:- ||変容:A<br />気配感知:A+|| style="text-align:left"| |
|- | |- | ||
− | |[[主人公 (Grand Order)]]||?||?||?||?||?||A++||対魔力:A||変容:A<br />気配感知:A | + | | [[主人公 (Grand Order)]] || ? || ? || ? || ? || ? || A++ || 対魔力:A || 変容:A<br />気配感知:A+<br />完全なる形:A || style="text-align:left"| |
|} | |} | ||
− | ==[[宝具]]== | + | == [[宝具]] == |
− | ;人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ) | + | ; 人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ) |
− | :ランク:A++<br />種別:対粛正宝具<br />レンジ:0~999<br />最大捕捉:1000人 | + | : ランク:A++<br />種別:対粛正宝具<br />レンジ:0~999<br />最大捕捉:1000人 |
− | : | + | : エルキドゥ自身を一つの神造兵器と化す能力。 |
− | : | + | : アラヤ・ガイアの“抑止力”を自身に流し込み撃ち放つ、天地を貫く巨大な光の槍となる。<!--膨大なエネルギーを変換した楔となって対象を貫き、繋ぎ止める。--> |
− | : | + | : 抑止力の表れそのものとも言えるため、人類・星への破壊行為に反応して威力が激増する。<ref>「fake」作者の成田良悟氏のTweetによれば、[[殺生院キアラ]]のような連中に特攻効果が発生するとのこと。ただしFGOではそのような効果は設定されていない。</ref> |
− | :ギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』と同じ読みを持つ宝具。相性もあるが、威力としても『天地乖離す開闢の星』と拮抗している。 | + | : ギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』と同じ読みを持つ宝具。相性もあるが、威力としても『天地乖離す開闢の星』と拮抗している。 |
− | |||
− | |||
− | + | 他に、詳細不明の宝具1つを所有。 | |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | ==真名:エルキドゥ== | + | == 真名:エルキドゥ == |
− | :エルキドゥ。最古の英雄王[[ギルガメッシュ]] | + | :エルキドゥ。最古の英雄王[[ギルガメッシュ]]の唯一無二の友にして、神が使用した宝具そのものと言える存在。 |
− | : | + | :エルキドゥは元々、神々が『ギルガメッシュを神の元に戻す』ために遣わした兵器であった。神に反乱した『'''天の楔'''』ギルガメッシュを縛り、天上に連れ戻す役割を持つ『'''天の鎖'''』。自分と同じ“神に作られた人形”に天罰を与える。それがエルキドゥが授かった使命、作られた理由である。<!--「つくる」に関して、「造」この字面は作中で使われていないので、原作に倣い「作」を採用--> |
:必要に応じて様々な姿に変わるが、基本は緑色の髪を伸ばした十六歳ほどのヒト型であった。 | :必要に応じて様々な姿に変わるが、基本は緑色の髪を伸ばした十六歳ほどのヒト型であった。 | ||
− | ;Fate/EXTRA | + | ;Fate/EXTRA CCCにおける略歴 |
:本来の役割を果たせていないギルガメッシュを戒めるため、千差万別に変化する道具として生まれた。神が粘土をこねて作った土塊からできた生命。父は神々の王アヌ、母は創造の女神アルル。 | :本来の役割を果たせていないギルガメッシュを戒めるため、千差万別に変化する道具として生まれた。神が粘土をこねて作った土塊からできた生命。父は神々の王アヌ、母は創造の女神アルル。 | ||
:“誰かの呼ぶ声”を聞いて目を覚ました場所は荒野。理性も魂もなく、目覚めてから数年、野を駆けるだけの日々を送っていた。 | :“誰かの呼ぶ声”を聞いて目を覚ました場所は荒野。理性も魂もなく、目覚めてから数年、野を駆けるだけの日々を送っていた。 | ||
116行目: | 97行目: | ||
:数年後、成婚の儀を行う建物の前で出会い、数日に及ぶ戦闘を引き分けに近い形で終え、ギルガメッシュとの駆け抜けるような日々を送るようになる。 | :数年後、成婚の儀を行う建物の前で出会い、数日に及ぶ戦闘を引き分けに近い形で終え、ギルガメッシュとの駆け抜けるような日々を送るようになる。 | ||
− | : | + | :最期の時。神に逆らった罰として、女神イシュタルの願いが聞き届けられる。友にもらった「輝く星のような大切な言葉」を思い出しながら、自身のことを「罪深い」と悔恨の意を抱きながら落命。その体は、荒野の土塊に戻っていった。 |
− | |||
− | |||
;Fate/strange Fakeで語られる略歴 | ;Fate/strange Fakeで語られる略歴 | ||
127行目: | 106行目: | ||
:二人は共に冒険を繰り広げ、苦楽を分かち合い<br>―――そして女神の怒りに触れて永遠に引き裂かれた。 | :二人は共に冒険を繰り広げ、苦楽を分かち合い<br>―――そして女神の怒りに触れて永遠に引き裂かれた。 | ||
− | ==登場作品と役柄== | + | == 登場作品と役柄 == |
===Fateシリーズ=== | ===Fateシリーズ=== | ||
− | + | ; [[Fate/Zero]] | |
− | + | : ギルガメッシュの回想の中に登場。彼が[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]に執着するようになり、また、[[イスカンダル|ライダー]]の誘いを退ける理由となる。 | |
− | ;[[Fate/Zero]] | + | ; [[Fate/EXTRA CCC]] |
− | : | + | : ギルガメッシュの回想の中に登場。ウルクでの戦いとその後の友情、最後の別れについて語られる。 |
− | ;[[Fate/EXTRA CCC]] | + | ; [[Fate/strange Fake]] |
− | :ギルガメッシュの回想の中に登場。ウルクでの戦いとその後の友情、最後の別れについて語られる。 | + | : ランサーのサーヴァントとして登場。マスターは銀色の狼に似た合成獣。 |
− | ;[[Fate/strange Fake]] | + | ; [[Fate/Grand Order]] |
− | :ランサーのサーヴァントとして登場。マスターは銀色の狼に似た合成獣。 | + | : 第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』解禁に伴い実装。 |
− | ;[[Fate/Grand Order]] | + | : ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「[[キングゥ]]」が登場。 |
− | : | + | : なお、エルキドゥ本人はメインストーリーには回想シーンですら登場しないが、英霊召喚(いわゆるガチャ)で入手できるのはキングゥではなくエルキドゥ本人である。 |
− | :ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「[[キングゥ]]」が登場。 | + | : ウルクの民はほぼ例外なくエルキドゥに感謝や親愛の念を持っており、彼の死を聞いた際には嘆き悲しんだんだとか。 |
− | : | ||
− | |||
− | : | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
===その他=== | ===その他=== | ||
− | ;[[TYPE-MOON エイプリルフール企画]] | + | ; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画]] |
− | :2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別は'''おんなのこ'''。 | + | : 2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別は'''おんなのこ'''。 |
− | ;[[ちびちゅき!]] | + | ; [[ちびちゅき!]] |
− | : | + | : 皆に避けられて寂しそうにしていた[[ルゥ=ベオウルフ|ベオ]]を見て、彼に「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達になる。<br>ギルガメッシュが嫉妬に狂うほどベオとは仲良し。 |
− | ==人間関係== | + | == 人間関係 == |
− | ===Fate/strange Fake=== | + | === Fate/strange Fake === |
− | + | ; [[銀狼の合成獣]] | |
− | + | : 偽りの聖杯戦争におけるマスター。彼の本能のみから来る『生きる』という叫びを召喚の儀式に換え、スノーフィールドの地に現界する。 | |
− | |||
− | |||
− | |||
− | ;[[銀狼の合成獣]] | ||
− | :偽りの聖杯戦争におけるマスター。彼の本能のみから来る『生きる』という叫びを召喚の儀式に換え、スノーフィールドの地に現界する。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | ===Fate/Extra CCC=== | + | === Fate/Extra CCC=== |
− | ;[[主人公 (EXTRA)]] | + | ; [[主人公 (EXTRA)]] |
− | : | + | : 夢の中で語り掛け、友への問いを託す。 |
− | : | + | : なぜ彼がこのような行動をしたのか、そもそも、どうして主人公に干渉できるのかは作中では謎のままである。 |
===Fate/Grand Order=== | ===Fate/Grand Order=== | ||
− | ;[[ | + | ; [[キングゥ]] |
− | : | + | : エルキドゥの遺体に新たな人格を宿らせた存在。ソロモン直下の敵としてウルクに敵対する。<!-- |
− | : | + | : その事もあってか、エルキドゥは第七特異点でキングゥが体験した事を思い浮かべている。--> |
− | ;[[ | + | === ちびちゅき! === |
− | : | + | ; [[ルゥ=ベオウルフ]] |
+ | : 初等部での友人。狼の友人?がもういる上に彼自身も出自が独特なため、友人になることにもまったく抵抗が無い。 | ||
− | + | === 生前 === | |
− | + | ; [[ギルガメッシュ]] | |
− | + | : はじめは行いを正すべき暴君と見て戦いを挑み、天地を揺るがす対決の末に互いを認め合った後は、世界の終わりまで道具の一つとして傍に在り続ける事を誓った相手。 | |
− | + | : だが黄金の王はただ一つの「朋友」という価値をエルキドゥに与え、二人の間の友情を何物にも勝る財宝とした。 | |
− | + | : 彼と異なり世界の全ての人を友人だと思っているが、彼については心の内側まで全て曝け出しても良い唯一の親友と思っている。 | |
− | + | ; シャムハト | |
− | + | : 同時代の聖娼。一週間寝食を共にしたことで彼女の姿を写し取り、現在の姿になった。 | |
− | + | : エルキドゥとギルガメッシュの最初の対決の現場にも居合わせており、その様を「世界が七度生まれ、七度滅びたようだった」と詩的に表現している。 | |
− | + | ; [[イシュタル]] | |
− | + | : かつての主たる神々の一柱。ギルガメッシュに振られたことの意趣返しとしてエルキドゥに致命傷を負わせ、結果的に死に至らしめる原因を作った張本人。 | |
− | + | : 当然のごとく非常に嫌っており、『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする。(後述するように、生前は彼女に[[グガランナ|天の牡牛]]の臓物を投げつけている) | |
− | + | ; フワワ | |
− | + | : かつて戦った怪物であり、友。 | |
− | + | : エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。 | |
− | + | : イシュタルとエレシュキガル以外の神々は彼女のことを「完全な人間」だと思っており、エルキドゥ自身もシャムハトやギルガメッシュと出会うまではそう信じ込んでいたとのこと。それが後世の決別に繋がったのであろうか。 | |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | ===生前=== | ||
− | ;[[ギルガメッシュ]] | ||
− | |||
− | :はじめは行いを正すべき暴君と見て戦いを挑み、天地を揺るがす対決の末に互いを認め合った後は、世界の終わりまで道具の一つとして傍に在り続ける事を誓った相手。 | ||
− | : | ||
− | :彼と異なり世界の全ての人を友人だと思っているが、彼については心の内側まで全て曝け出しても良い唯一の親友と思っている。 | ||
− | ;シャムハト | ||
− | :同時代の聖娼。一週間寝食を共にしたことで彼女の姿を写し取り、現在の姿になった。 | ||
− | :エルキドゥとギルガメッシュの最初の対決の現場にも居合わせており、その様を「世界が七度生まれ、七度滅びたようだった」と詩的に表現している。 | ||
− | ;[[イシュタル]] | ||
− | : | ||
− | : | ||
− | |||
− | |||
− | ; | ||
− | :かつて戦った怪物であり、友。 | ||
− | :エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。 | ||
− | :イシュタルとエレシュキガル以外の神々は彼女のことを「完全な人間」だと思っており、エルキドゥ自身もシャムハトやギルガメッシュと出会うまではそう信じ込んでいたとのこと。それが後世の決別に繋がったのであろうか。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | ==名台詞== | + | == 名台詞 == |
− | ===Fate/strange Fake=== | + | === Fate/strange Fake === |
− | ;「君が……僕を呼び出したマスターかい?」 | + | ; 「君が……僕を呼び出したマスターかい?」 |
− | :傷ついた銀狼の前に現れ、柔らかな声で語りかける。 | + | : 傷ついた銀狼の前に現れ、柔らかな声で語りかける。 |
− | ;「あの広場での決闘の続きも……それはそれで楽しそうだね」 | + | ; 「あの広場での決闘の続きも……それはそれで楽しそうだね」 |
− | :聖杯戦争という戦場でかつての友にまみえ、たとえこちらが相手の首を刎ねようとも、相手がこちらの心臓を抉ろうとも。たかが一度や二度の、いや、千度の殺し合いをしたとても自分たちの間に織り成された絆は断ち切られはしない、という確信に満ちた言葉。 | + | : 聖杯戦争という戦場でかつての友にまみえ、たとえこちらが相手の首を刎ねようとも、相手がこちらの心臓を抉ろうとも。たかが一度や二度の、いや、千度の殺し合いをしたとても自分たちの間に織り成された絆は断ち切られはしない、という確信に満ちた言葉。 |
;「この時代に調整して言うなら……こんな感じかな」<br>「僕も……<RUBY><RB>出し惜しみ無し</RB><RT>フルスロットル</RT></RUBY>で行くよ、ギル」 | ;「この時代に調整して言うなら……こんな感じかな」<br>「僕も……<RUBY><RB>出し惜しみ無し</RB><RT>フルスロットル</RT></RUBY>で行くよ、ギル」 | ||
260行目: | 181行目: | ||
:二人の戦いに水を差す闖入者に対し、怒りを顕わにするギルガメッシュを穏やかに宥めるように語りかける。<br>先ほどから変わらず降り注ぎ続ける宝具の山を大地の触手で撃ち落としながら。 | :二人の戦いに水を差す闖入者に対し、怒りを顕わにするギルガメッシュを穏やかに宥めるように語りかける。<br>先ほどから変わらず降り注ぎ続ける宝具の山を大地の触手で撃ち落としながら。 | ||
− | + | === Fate/EXTRA CCC === | |
− | + | ; 「そうだ。僕の手で、君の慢心を正そう」 | |
− | + | : ギルガメッシュの「貴様が、我を諌めると?」という問いかけに対して。 | |
− | ===Fate/EXTRA CCC=== | + | : 「慢心」ではなく「孤独」と言うべきだったが、それはできなかった。ギルガメッシュの誇りを傷つけないために。 |
− | ;「そうだ。僕の手で、君の慢心を正そう」 | ||
− | :ギルガメッシュの「貴様が、我を諌めると?」という問いかけに対して。 | ||
− | :「慢心」ではなく「孤独」と言うべきだったが、それはできなかった。ギルガメッシュの誇りを傷つけないために。 | ||
− | ;「使ってしまった財宝は、惜しくないのかい?」 | + | ; 「使ってしまった財宝は、惜しくないのかい?」 |
− | :「Fate/stay night」などで見せる財宝を投げ打つ攻撃をギルガメッシュが覚えたのは、エルキドゥとの死闘が発端。 | + | : 「Fate/stay night」などで見せる財宝を投げ打つ攻撃をギルガメッシュが覚えたのは、エルキドゥとの死闘が発端。 |
− | :ある意味ではギルガメッシュがアーチャーで召喚されるようになった原因である。 | + | : ある意味ではギルガメッシュがアーチャーで召喚されるようになった原因である。 |
− | ;「そうか。<br> つまり君は、見定める道の方を尊んだんだね」 | + | ; 「そうか。<br> つまり君は、見定める道の方を尊んだんだね」 |
− | :時には北風も必要だろう、というギルガメッシュの言葉でエルキドゥは彼を完全に理解する。 | + | : 時には北風も必要だろう、というギルガメッシュの言葉でエルキドゥは彼を完全に理解する。 |
− | :エルキドゥの返しに、ギルガメッシュは幼年期に見せた、涼風のような微笑みを浮かべた。 | + | : エルキドゥの返しに、ギルガメッシュは幼年期に見せた、涼風のような微笑みを浮かべた。 |
− | ;「僕は道具だ。君が裁定する必要のないものだ。<br> 世界の終りまで、君の傍に有り続けられる」 | + | ; 「僕は道具だ。君が裁定する必要のないものだ。<br> 世界の終りまで、君の傍に有り続けられる」 |
− | :遥か先を見据えるギルガメッシュに向けて放った台詞。 | + | : 遥か先を見据えるギルガメッシュに向けて放った台詞。 |
− | :自分を道具と言うエルキドゥに、ギルガメッシュは「友」と言い正す。この輝くような大切な言葉が、エルキドゥに本当の意味での自我を持たせた。 | + | : 自分を道具と言うエルキドゥに、ギルガメッシュは「友」と言い正す。この輝くような大切な言葉が、エルキドゥに本当の意味での自我を持たせた。 |
− | ;「悲しむ必要はありません。僕は兵器だ。<br> 君にとって数ある財宝の一つにすぎない。<br> この先、僕を上回る宝はいくらでも現れる。<br> だから君が頬を濡らすほどの理由も価値も、<br> 僕にはとうにないのです」 | + | ; 「悲しむ必要はありません。僕は兵器だ。<br> 君にとって数ある財宝の一つにすぎない。<br> この先、僕を上回る宝はいくらでも現れる。<br> だから君が頬を濡らすほどの理由も価値も、<br> 僕にはとうにないのです」 |
− | :土塊に戻っていくエルキドゥを抱き抱え、号泣するギルガメッシュへの進言。 | + | : 土塊に戻っていくエルキドゥを抱き抱え、号泣するギルガメッシュへの進言。 |
− | ;――ああ。<br> なんて、罪深い。 | + | ; ――ああ。<br> なんて、罪深い。 |
− | :末期の独白。死にゆく己を未来永劫ただ一人の友にさせてしまったことで、エルキドゥを失ったギルガメッシュは友を欠けさせたまま未来永劫孤独となる。孤高で在り続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの矜持に、永遠の瑕を付けてしまった悔恨。 | + | : 末期の独白。死にゆく己を未来永劫ただ一人の友にさせてしまったことで、エルキドゥを失ったギルガメッシュは友を欠けさせたまま未来永劫孤独となる。孤高で在り続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの矜持に、永遠の瑕を付けてしまった悔恨。 |
− | ;……だからこそ、いま君に問うて欲しい。<br> まだ人間を愛しているか。<br> 今でも友の名前を、おぼえているか、と。<br> 遠い時代の過ちを、もう捨て去ってくれているのかを―― | + | ; ……だからこそ、いま君に問うて欲しい。<br> まだ人間を愛しているか。<br> 今でも友の名前を、おぼえているか、と。<br> 遠い時代の過ちを、もう捨て去ってくれているのかを―― |
− | :自分は既に消え去った身であるが故に、主人公に問いを託す。彼の答えは―――― | + | : 自分は既に消え去った身であるが故に、主人公に問いを託す。彼の答えは―――― |
− | ===Fate/Zero=== | + | === Fate/Zero === |
;『この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?<br> <ruby><rb>朋友</rb><rt>とも</rt></ruby>よ……これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない……』 | ;『この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?<br> <ruby><rb>朋友</rb><rt>とも</rt></ruby>よ……これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない……』 | ||
− | :息を引き取る間際、親友である黄金の王に「なぜ泣くのか」と問われて。 | + | : 息を引き取る間際、親友である黄金の王に「なぜ泣くのか」と問われて。 |
− | :生命の尽きる瞬間にありながらも、心にかかるのはこの世においてただ一人の友を失い、未来永劫友のいない孤独を行くと決めた友の道のみ。 | + | : 生命の尽きる瞬間にありながらも、心にかかるのはこの世においてただ一人の友を失い、未来永劫友のいない孤独を行くと決めた友の道のみ。 |
− | :その最期を看取ったギルガメッシュは初めて死への怖れを知り、不死を求めて放浪の旅に出る。 | + | : その最期を看取ったギルガメッシュは初めて死への怖れを知り、不死を求めて放浪の旅に出る。 |
− | |||
− | |||
− | === | + | === Fate/Grand Order === |
− | ;「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。<br /> どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」 | + | ;「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。<br/> どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」 |
− | :召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。 | + | : 召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。 |
− | : | + | : この台詞に代表されるように本作においてプレイヤーと接する「エルキドゥ」は、非戦闘時には自身を兵器として扱いマスターに一線を引いた対応をし、戦闘中は攻撃的な戦闘狂じみたセリフを吐きまくる等、過去の作品から予想されるようなキャラクターとはかけ離れている。 |
− | + | ;「それも、いいね」<br/>「呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、僕は。故に―――『<ruby>人よ、神を繋ぎとめよう<rb></rb><rt>エヌマ・エリシュ</rt></ruby>』!!」 | |
− | ;「それも、いいね」<br />「呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、僕は。故に―――『<ruby>人よ、神を繋ぎとめよう<rb></rb><rt>エヌマ・エリシュ</rt></ruby>』!!」 | + | : 宝具解放。神によって創られ、人と共に歩む神造兵器が自身の体を以て放つ、神を律する『天の鎖』。 |
− | :宝具解放。神によって創られ、人と共に歩む神造兵器が自身の体を以て放つ、神を律する『天の鎖』。 | ||
− | ;「いいね。性能を競い合うんだね?」<br />「さぁ、どこを切り落とそうか」<br />「良い声を聞かせておくれ」<br />「お疲れ様。良い切れ味だったよ? キミたち」 | + | ;「いいね。性能を競い合うんだね?」<br/>「さぁ、どこを切り落とそうか」<br/>「良い声を聞かせておくれ」<br/>「お疲れ様。良い切れ味だったよ? キミたち」 |
− | :上から順に「戦闘開始時」「スキル使用時」「Exアタック時」「戦闘終了時」の台詞。上述した「攻撃的なセリフ」からいくつか抜粋。 | + | : 上から順に「戦闘開始時」「スキル使用時」「Exアタック時」「戦闘終了時」の台詞。上述した「攻撃的なセリフ」からいくつか抜粋。 |
− | :単に敵には容赦しないということなのか、それとも………。 | + | : エルキドゥに(戦闘を楽しむだけならまだしも)'''相手をいたぶって楽しむ趣味がある'''ことが判明。 |
+ | : 単に敵には容赦しないということなのか、それとも………。 | ||
− | + | ;「壊れかけた神の武器。かつて、僕はそう呼ばれたことがある。<br/> 間違っているとは思わない。確かに僕は壊れかけているんだろうし」 <br/>「壊れかけているからこそ、僕は、僕自身の在り方を再定義した。<br/> 人と共に歩み、人に使われるものになろうとね」 <br/>「僕は人とともに歩むと決めたんだ。君は、人だね。<br/> なら遠慮する必要はない。存分に僕を使うといいよ」 | |
− | ;「壊れかけた神の武器。かつて、僕はそう呼ばれたことがある。<br /> 間違っているとは思わない。確かに僕は壊れかけているんだろうし」 <br />「壊れかけているからこそ、僕は、僕自身の在り方を再定義した。<br /> 人と共に歩み、人に使われるものになろうとね」 <br />「僕は人とともに歩むと決めたんだ。君は、人だね。<br /> なら遠慮する必要はない。存分に僕を使うといいよ」 | + | : 上から順に、「絆レベル3」「絆レベル4」「絆レベル1」のマイルーム会話。 |
− | : | + | : エルキドゥという英霊の、兵器としての在り方の一端が示される。本作に置けるエルキドゥは「兵器として在ること」を中心にしているのか、マスターと触れ合ったり交流するような場面が聴ける会話は少ない。 |
− | :エルキドゥという英霊の、兵器としての在り方の一端が示される。本作に置けるエルキドゥは「兵器として在ること」を中心にしているのか、マスターと触れ合ったり交流するような場面が聴ける会話は少ない。 | ||
− | ;「ごめん、特別に好きという個体はないんだ。<br /> そういうのはもう、考えないようにしているというか、予備がないというか……。とにかく、ごめんね」 | + | ;「ごめん、特別に好きという個体はないんだ。<br/> そういうのはもう、考えないようにしているというか、予備がないというか……。とにかく、ごめんね」 |
− | : | + | : マイルーム会話の「好きなもの」について。 |
− | :エルキドゥを「生涯唯一の友」と定めた[[ギルガメッシュ|黄金の王]]と同じく、エルキドゥもまた彼のことが自身の多くを占めていることが察せられる。 | + | : エルキドゥを「生涯唯一の友」と定めた[[ギルガメッシュ|黄金の王]]と同じく、エルキドゥもまた彼のことが自身の多くを占めていることが察せられる。 |
− | :……のはいいのだが、おかげでマスターは「ごめんね」とか言われてしまうのであった。およそどんな相手とでも深い絆を結べるFGO主人公としてはかなり珍しいケースだろう。 | + | : ……のはいいのだが、おかげでマスターは「ごめんね」とか言われてしまうのであった。およそどんな相手とでも深い絆を結べるFGO主人公としてはかなり珍しいケースだろう。 |
;「嫌いなものは……そうだな。錆とか、カビとか、徹底的に駆除したくなるかな」 | ;「嫌いなものは……そうだな。錆とか、カビとか、徹底的に駆除したくなるかな」 | ||
− | : | + | : マイルーム会話で判明するエルキドゥの「嫌いなもの」。 |
− | : | + | : 彼の嫌うものとしては予想外と言えるが……一体何があったのだろうか。 |
− | ==== | + | ===その他の作品=== |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
;「きた! 言峰おじさんの寸勁呼び出し!<br> この風圧で前回僕は痛い目にあったんだ!」<br>「しかし今回は優雅な下着を穿いてきたから備えは万全なのさ!」 | ;「きた! 言峰おじさんの寸勁呼び出し!<br> この風圧で前回僕は痛い目にあったんだ!」<br>「しかし今回は優雅な下着を穿いてきたから備えは万全なのさ!」 | ||
− | + | : 『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』に掲載の『戦車男 A True Tank Story』より。 | |
− | :『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』に掲載の『戦車男 A True Tank Story』より。 | + | : 幼馴染みの引きこもりニート時々ストーカーことギルガメッシュの部屋に遊びに来たエルキドゥは前回、ギルの世話係である[[言峰綺礼|言峰おじさん]]の「家の柱に寸勁を打ち込む」という無茶な呼び出しの煽りを喰ってスカートがめくれてしまったのだが、しかしギルには子供っぽい犬プリントのパンツを鼻で笑われてしまったので(コークスクリューで制裁)、今回は見られても大丈夫な下着を穿いてきたんだ! ……というちょっとズレた対策の取り方。 |
− | :幼馴染みの引きこもりニート時々ストーカーことギルガメッシュの部屋に遊びに来たエルキドゥは前回、ギルの世話係である[[言峰綺礼|言峰おじさん]] | + | : 直後に同じコマ内の作者コメントの囲みで「スパッツを穿けばいいと思います」とツッコまれている。 |
− | |||
− | |||
− | : | ||
− | ==メモ== | + | == メモ == |
− | |||
*『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。<br>だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。<br>ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。 | *『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。<br>だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。<br>ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。 | ||
**しかし『Fate/strange Fake』で描かれた二人は互いに対する痛烈な皮肉ともとれる発言でも軽口のように言い合える関係だったため、上記の発言も二人にとっては他愛のないものだったと取ることもできる。あるいは単純にギルガメッシュが以前のサーヴァントをエルキドゥだと知らないだけ、または以前のサーヴァントが何も言わず去って行ったのは(エルキドゥにとって)信頼できるギルガメッシュに後を託したから、という考え方も出来なくはない。無論、単に作者による違いが出ただけという可能性もあるが。 | **しかし『Fate/strange Fake』で描かれた二人は互いに対する痛烈な皮肉ともとれる発言でも軽口のように言い合える関係だったため、上記の発言も二人にとっては他愛のないものだったと取ることもできる。あるいは単純にギルガメッシュが以前のサーヴァントをエルキドゥだと知らないだけ、または以前のサーヴァントが何も言わず去って行ったのは(エルキドゥにとって)信頼できるギルガメッシュに後を託したから、という考え方も出来なくはない。無論、単に作者による違いが出ただけという可能性もあるが。 | ||
372行目: | 252行目: | ||
**もっとも、言峰の妻についての回想のように何らかの辻褄合わせ的なアナウンスが後から出る可能性もあり、やはり公式の見解待ちである。 | **もっとも、言峰の妻についての回想のように何らかの辻褄合わせ的なアナウンスが後から出る可能性もあり、やはり公式の見解待ちである。 | ||
<!-- **『CCC』でも“それを、彼は違うものにした。この先、永遠に孤独であることを代償に”とあり、ギルガメッシュが未来永劫エルキドゥが唯一の友と宣言したことで己の死後の彼が孤独となることをエルキドゥが気にしている。孤高であり続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの挟持に永遠の傷を付けた、という独白とも合わせれば、『孤立』と『孤独』を異なる意味・意義として使っているためだと思われる。 --> | <!-- **『CCC』でも“それを、彼は違うものにした。この先、永遠に孤独であることを代償に”とあり、ギルガメッシュが未来永劫エルキドゥが唯一の友と宣言したことで己の死後の彼が孤独となることをエルキドゥが気にしている。孤高であり続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの挟持に永遠の傷を付けた、という独白とも合わせれば、『孤立』と『孤独』を異なる意味・意義として使っているためだと思われる。 --> | ||
− | *『Fate/ | + | *『Fate/Zero』のドラマCDでは外見に似合わない男性的なCVが付けられているが、ドラマCD制作時では現在の中性的な容姿や具体的な人物像が設定されていなかった。 |
− | **『Fate/Grand Order』では[[ランルーくん]]を演じた小林ゆう氏が担当することとなった。 | + | ** 『Fate/Grand Order』では[[ランルーくん]]を演じた小林ゆう氏が担当することとなった。 |
*エイプリルフール企画の『戦車男』では'''女の子'''という設定になっていて、幼馴染みであるギルガメッシュの部屋に窓から毎日のようにお邪魔したり、ギルガメッシュが[[イスカンダル|戦車男]]に強気な助言をする度に辛辣なツッコミを入れたり、言峰おじさん(映画公式サイトでは「おばさん」と呼ばれておりギルの母的な存在っぽかったのだが、後に春野氏本人が家政夫兼世話係の男性に訂正してしまった)が作ったご飯(当然マーボー)を一緒に食べたりするなど、当人間の認識はともかく傍目には'''リア充爆発しろ'''的な仲の良さである。<br>ちなみに愛犬のリョウ号は『strange Fake』でのマスターである銀狼で、成田犬という犬種らしい。勿論、成田良悟氏のもじりである。 | *エイプリルフール企画の『戦車男』では'''女の子'''という設定になっていて、幼馴染みであるギルガメッシュの部屋に窓から毎日のようにお邪魔したり、ギルガメッシュが[[イスカンダル|戦車男]]に強気な助言をする度に辛辣なツッコミを入れたり、言峰おじさん(映画公式サイトでは「おばさん」と呼ばれておりギルの母的な存在っぽかったのだが、後に春野氏本人が家政夫兼世話係の男性に訂正してしまった)が作ったご飯(当然マーボー)を一緒に食べたりするなど、当人間の認識はともかく傍目には'''リア充爆発しろ'''的な仲の良さである。<br>ちなみに愛犬のリョウ号は『strange Fake』でのマスターである銀狼で、成田犬という犬種らしい。勿論、成田良悟氏のもじりである。 | ||
*一人称は基本的に「僕」だが、EXTRA主人公に語りかける声は「ワタシ」。 | *一人称は基本的に「僕」だが、EXTRA主人公に語りかける声は「ワタシ」。 | ||
*成田氏がFate作家座談会で、エルキドゥとギルガメッシュの関係について『strange Fake』で書きたかった事を『CCC』で先にやられてしまった、ともらしている。<br>当時、奈須氏に「どういうことですか……」と尋ねたところ、「いやー、だってさ、ギル出そうって話になって、確かにギル出せば面白そうだと思ったから」と返されてしまったという。そのため『strange Fake』の続きを書くことが有ったとしても、もう二人の過去話にはあまり踏み込まず、最初に予定していた話とは違った流れになるという。 | *成田氏がFate作家座談会で、エルキドゥとギルガメッシュの関係について『strange Fake』で書きたかった事を『CCC』で先にやられてしまった、ともらしている。<br>当時、奈須氏に「どういうことですか……」と尋ねたところ、「いやー、だってさ、ギル出そうって話になって、確かにギル出せば面白そうだと思ったから」と返されてしまったという。そのため『strange Fake』の続きを書くことが有ったとしても、もう二人の過去話にはあまり踏み込まず、最初に予定していた話とは違った流れになるという。 | ||
− | *なんと気配感知A+という同ランクの気配遮断を打ち消すスキルを保有しており、つまり'''アサシンのクラススキルが機能しない'''ということが判明。やはりAUOの言うとおりハサンは一番不遇な英霊なのだろうか。<br> ……と思われていたのだが、なんとそれを上回る'''気配遮断EX'''持ちという[[ | + | *なんと気配感知A+という同ランクの気配遮断を打ち消すスキルを保有しており、つまり'''アサシンのクラススキルが機能しない'''ということが判明。やはりAUOの言うとおりハサンは一番不遇な英霊なのだろうか。<br> ……と思われていたのだが、なんとそれを上回る'''気配遮断EX'''持ちという[[真アサシン (Fake)|ハサン]]が召喚される事態が発生。ここに来てハサンでもエルキドゥを倒せる可能性が浮上してしまい、不遇どころかとんでもないダークホースへと化けてしまった。 |
− | |||
*死因が「神の災厄」なため、天罰としての側面を持つ[[ペイルライダー]]が天敵。ただし上記の気配感知スキルで接近に気づきやすいため、対峙する状況を避けることは比較的やりやすいと思われる。 | *死因が「神の災厄」なため、天罰としての側面を持つ[[ペイルライダー]]が天敵。ただし上記の気配感知スキルで接近に気づきやすいため、対峙する状況を避けることは比較的やりやすいと思われる。 | ||
− | |||
− | |||
− | ==話題まとめ== | + | == 話題まとめ == |
;ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ | ;ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ | ||
:エルキドゥはギルガメッシュと同様に『ギルガメシュ叙事詩』に登場する英雄だが、相違点が幾つか存在する。 | :エルキドゥはギルガメッシュと同様に『ギルガメシュ叙事詩』に登場する英雄だが、相違点が幾つか存在する。 | ||
:叙事詩では『エンキドゥ』と記載されており、TYPE-MOON世界のエルキドゥとは読み方が異なっている。ただしTYPE-MOON世界においてもエルキドゥの名前のスペルはEnkiduとなっている。 | :叙事詩では『エンキドゥ』と記載されており、TYPE-MOON世界のエルキドゥとは読み方が異なっている。ただしTYPE-MOON世界においてもエルキドゥの名前のスペルはEnkiduとなっている。 | ||
:エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。 | :エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。 | ||
− | :伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE- | + | :伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE-MOON世界のエルキドゥとシャムハトは「寝食を共にした」とだけ記述されている。 |
− | : | + | :「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。 |
− | : | + | :エンキドゥは野人性から発生する過激な一面も持ち合わせており、イシュタルから差し向けられた天の牡牛を討伐した後には、牡牛の遺体から腿を引きちぎって彼女の顔面に投げつけ、更に臓物までをも掲げて手酷く侮辱したという。また森の番人であるフワワと戦った際は、命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、考える間も与えぬ速さで早々に止めを指すように忠告している。これらの蛮行が、神々の怒りを買った原因であると言われている。『Grand Order』でのエルキドゥがかなり過激な物言いをしているのはこの一面由来かもしれない。そういう意味では『strange Fake』よりもある意味で原典に近いと言える。 |
− | |||
;怪物フワワとの関係性 | ;怪物フワワとの関係性 | ||
:エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。 | :エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。 | ||
− | : | + | :これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥが実は昔馴染みであったことが判明した。フワワはエンキドゥの幼い頃を知っており、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた。そしてフワワが敵として立ちはだかるエンキドゥに投げかける言葉の中には、彼に対する微妙な感情を垣間見せるものもある。 |
− | : | + | :奇しくもフワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点もあり、二人の関係性はそれまで考察されてきた以上に深いものであると思われる。 |
− | : | + | :この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中に設定が反映される可能性もある。 |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | == | + | == 脚注 == |
− | <references | + | <references/> |
− | ==リンク== | + | == リンク == |
− | *[[登場人物]] | + | * [[登場人物]] |
− | *[[サーヴァント]] | + | * [[サーヴァント]] |
{{DEFAULTSORT:えるきとう}} | {{DEFAULTSORT:えるきとう}} | ||
[[Category:登場人物あ行]] | [[Category:登場人物あ行]] | ||
+ | [[Category:Fate/strange Fake]] | ||
[[Category:ランサー]] | [[Category:ランサー]] | ||
[[Category:サーヴァント]] | [[Category:サーヴァント]] | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− |