「リチャードⅠ世」を編集中
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− | + | == セイバー (strange Fake) == | |
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[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]には存在しないはずの「[[セイバー|剣士]]」を名乗る[[サーヴァント]]。 | [[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]には存在しないはずの「[[セイバー|剣士]]」を名乗る[[サーヴァント]]。 | ||
;略歴 | ;略歴 | ||
− | :[[スノーフィールド]]のオペラハウスで[[ | + | :[[スノーフィールド]]のオペラハウスで[[沙条綾香|アヤカ]]の前に姿を表した謎のサーヴァント。 |
− | : | + | :召喚された際に目の前にいたアヤカに自分のマスターかを問いかけるが、彼女からは激しく拒絶され、困惑する。しかし理由は不明ながら彼女と魔力供給のパスが繋がったため、マスターでなくとも一方的に保護対象とする宣言をする。 |
− | :[[アサシン (Fake)|アサシン]] | + | :召喚時、セイバーの本来の召喚者である魔術師カーシュラをすでに殺害していた[[アサシン (Fake)|アサシン]]に対して振るった軽い一撃でオペラハウスを半壊させ、その罪で誤認逮捕されそうになったアヤカを庇って警察に逮捕される。警察署でアヤカ共々拘留されるが、アサシンの警察署襲撃に乗じてアヤカと共に脱獄。その後、森で[[エルキドゥ]]と出会う。[[ジェスター・カルトゥーレ|死徒]]の乱入や妙な召喚など、今回の聖杯戦争が異常なことを察しており、アヤカの安全の確保のために、その原因を排除するまでは休戦することを提案。エルキドゥとの腕試しの末に実力を認められ、同盟を結成する。 |
;人物 | ;人物 | ||
− | : | + | :セイバー以外の六騎しか存在しないはずの偽りの聖杯戦争に姿を表した「七騎目」のサーヴァント。 |
− | : | + | :偽りの聖杯戦争最後のサーヴァントにして「真なる聖杯戦争」最初のサーヴァントとなるはずの存在で、偽りと真実を併せ持つ橋渡しとなる英雄。 |
:容姿はまだ若く、10代後半から20代前半ほどの青年。金髪に赤毛混じりの髪で、「古い西洋の貴族、ないし王族」とわかる荘厳な装束に身を包み、瞳は獣のように爛々と輝いている。 | :容姿はまだ若く、10代後半から20代前半ほどの青年。金髪に赤毛混じりの髪で、「古い西洋の貴族、ないし王族」とわかる荘厳な装束に身を包み、瞳は獣のように爛々と輝いている。 | ||
:人の上に立つカリスマ性と包容力を持ちながらも、悪童めいた稚気と悪戯心も同時に併せ持っている。あらゆる国と時代、全てのジャンルの音楽をこよなく愛し、どんな歌や曲でも聞きたがる音楽好き。 | :人の上に立つカリスマ性と包容力を持ちながらも、悪童めいた稚気と悪戯心も同時に併せ持っている。あらゆる国と時代、全てのジャンルの音楽をこよなく愛し、どんな歌や曲でも聞きたがる音楽好き。 | ||
:故国の祖王たる[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]]を敬愛しており、騎士道を重んじる騎士でもある。 | :故国の祖王たる[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]]を敬愛しており、騎士道を重んじる騎士でもある。 | ||
:偉大な騎士である反面、王としては「国民や弟に迷惑をかけっぱなしだった」「敵からは悪逆非道の王と呼ばれた」と自ら評するように、政治の機微は理解しながらも騎士としての生き方をやめられず、至らなかった自分を省みてもいる。 | :偉大な騎士である反面、王としては「国民や弟に迷惑をかけっぱなしだった」「敵からは悪逆非道の王と呼ばれた」と自ら評するように、政治の機微は理解しながらも騎士としての生き方をやめられず、至らなかった自分を省みてもいる。 | ||
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:聖杯に賭ける望みが何なのかを本人ですらわかっておらず、何故召喚されたのか心当たりがないという。そのため、とりあえずと「出来るだけ多くの歌と英雄譚を“座”に持ち帰る」位にしか願っていない。 | :聖杯に賭ける望みが何なのかを本人ですらわかっておらず、何故召喚されたのか心当たりがないという。そのため、とりあえずと「出来るだけ多くの歌と英雄譚を“座”に持ち帰る」位にしか願っていない。 | ||
;能力 | ;能力 | ||
:「約束された勝利の剣」と「全て遠き理想郷」によく似たデザインの豪奢な作りの装飾剣を持つが、それ自体は何の魔力もないただの剣で宝具ではない(後に警察に押収されて手放している)。 | :「約束された勝利の剣」と「全て遠き理想郷」によく似たデザインの豪奢な作りの装飾剣を持つが、それ自体は何の魔力もないただの剣で宝具ではない(後に警察に押収されて手放している)。 | ||
:『永久に遠き勝利の剣』により、剣やそれに類する得物を振るうことで光の斬撃を放つことができる。光の斬撃の威力・範囲は細かな調整が利くようで、通常の斬撃に合わせて小規模な光を放つことも可能。 | :『永久に遠き勝利の剣』により、剣やそれに類する得物を振るうことで光の斬撃を放つことができる。光の斬撃の威力・範囲は細かな調整が利くようで、通常の斬撃に合わせて小規模な光を放つことも可能。 | ||
− | : | + | :剣技のみならず、映画で見ただけで即興でボクシングを組み合わせた格闘を編み出すなど、高い身体能力を持つ。身体強化の魔術も合わせ、敏捷性は[[アサシン (Fake)|アサシン]]や通常時のエルキドゥをも上回る。互いに本気ではない腕試しであるが、エルキドゥの無数の武具相手に鎧も纏わずに素手や木の枝だけで対抗し、実力を認められている。 |
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:また、初めて弾いたギターで一流プロ並みの演奏を披露したりと、多方面に才能を発揮している。 | :また、初めて弾いたギターで一流プロ並みの演奏を披露したりと、多方面に才能を発揮している。 | ||
:作中言及されている限りでは、セイバーの他にライダーとバーサーカーのクラス適正を持つ。ライダークラスの場合、軍団の力を扱うことができるようだ。どちらの場合も、セイバークラスの時ほど自由奔放な性格ではないらしい。 | :作中言及されている限りでは、セイバーの他にライダーとバーサーカーのクラス適正を持つ。ライダークラスの場合、軍団の力を扱うことができるようだ。どちらの場合も、セイバークラスの時ほど自由奔放な性格ではないらしい。 | ||
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! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | ||
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− | | [[セイバー]] || | + | | [[セイバー]] || || || || || || || || || || style="text-align:left"| |
|} | |} | ||
==[[宝具]]== | ==[[宝具]]== | ||
;永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー) | ;永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー) | ||
− | : | + | :ランク:<br>種別:<br>レンジ:<br>最大捕捉: |
− | : | + | :手にする物を全て擬似的にエクスカリバーとする宝具。 |
− | : | + | :召喚直後は持っていた装飾剣から雷撃の如き光の斬撃を繰り出し、全力には程遠い一撃でありながら、一振りで州有数規模のオペラハウスを半壊させている。手にしたものはナイフだろうが丸めた紙だろうが、それこそ落ちていた枝であろうがエクスカリバーと化し、光の斬撃を放つことができる。ただし、枝のように得物の強度が脆ければ一発撃っただけで消し炭となってしまうため、連発するためには相応の武器が必要。斬撃の威力も武器の質によって変動する。 |
− | : | + | :生前に手に持ったものを何でも「エクスカリバー」と名付けていたという、極度のアーサー王フリークであった逸話が昇華された宝具。本人が言及しているが、[[ランスロット]]の宝具『騎士は徒手にて死せず』と性質が似ている。 |
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− | ; | + | ;名称不明 |
− | : | + | :ランク:<br>種別:<br>レンジ:<br>最大捕捉: |
− | : | + | :召喚される際に、セイバーと縁のある英霊に声をかけ同意を得ることで、その者の魂を転写し座から同行させることが出来る。 |
− | : | + | :魔術や弓矢による援護など、同行させた英霊の能力・技能を支援的に使用できる。「魔術による身体能力の強化」「セイバーの影の中から毒矢を放つ」「[[エルキドゥ]]の仕掛けた森の結界を看破・踏破する」「魔術的仕掛けを見抜き、光の灯った水球を出す」など多岐多彩なものである。ただし、サーヴァントのように現界させるには莫大な魔力が必要となり、通常のマスターでは不可能。 |
− | |||
:セイバーはよく彼らと会話しており、傍から見ると独り言のように見えている。 | :セイバーはよく彼らと会話しており、傍から見ると独り言のように見えている。 | ||
− | : | + | :『Fake』においては七つの魂を従属させている。現在名前が確認されているのは「ロクスレイ」、「ウィリアム」、「ピエール・バジル」。 |
− | == | + | ==真名:リチャード== |
:リチャード一世。第三回十字軍で勇名を馳せた、中世ノルマンディーの君主にしてイングランド王。十二世紀の人物。 | :リチャード一世。第三回十字軍で勇名を馳せた、中世ノルマンディーの君主にしてイングランド王。十二世紀の人物。 | ||
:その勇猛さから『<ruby><rb>'''獅子心王'''</rb><rt>ライオンハーテッド</rt></ruby>』の異名で知られ、敵将からも最高の騎士と讃えられた。 | :その勇猛さから『<ruby><rb>'''獅子心王'''</rb><rt>ライオンハーテッド</rt></ruby>』の異名で知られ、敵将からも最高の騎士と讃えられた。 | ||
:『'''彷徨える王'''』の異名も持ち、未だ神代の残滓を残していたイングランドで『神話と歴史の境目を彷徨っていた』最後の王として、比較的新しい時代の王ながらも色濃い神秘に触れていた。<br>10年の在位期間で自分の国にいた期間は1年も満たなかった。 | :『'''彷徨える王'''』の異名も持ち、未だ神代の残滓を残していたイングランドで『神話と歴史の境目を彷徨っていた』最後の王として、比較的新しい時代の王ながらも色濃い神秘に触れていた。<br>10年の在位期間で自分の国にいた期間は1年も満たなかった。 | ||
− | : | + | :最期はピエール・バジルによって殺害された。 |
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===関連=== | ===関連=== | ||
;第三回十字軍 | ;第三回十字軍 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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;[[Fate/strange Fake]] | ;[[Fate/strange Fake]] | ||
:セイバーのサーヴァントとして登場。 | :セイバーのサーヴァントとして登場。 | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
=== Fate/strange Fake === | === Fate/strange Fake === | ||
− | ;[[アヤカ・サジョウ]] | + | ;[[沙条綾香|アヤカ・サジョウ]] |
− | : | + | :マスターと目されているが、彼女が偽りの聖杯戦争への参加を拒んでいるため正式な契約関係とはなっていない。 |
;[[アサシン (Fake)|アサシン]] | ;[[アサシン (Fake)|アサシン]] | ||
:召喚直後に戦闘を行い、撃退した相手。生前「山の翁」と縁があったため一目で彼女が「山の翁」の関係者であることを見抜いた。 | :召喚直後に戦闘を行い、撃退した相手。生前「山の翁」と縁があったため一目で彼女が「山の翁」の関係者であることを見抜いた。 | ||
;[[エルキドゥ|ランサー]] | ;[[エルキドゥ|ランサー]] | ||
:街にいる[[ジェスター・カルトゥーレ|魔物]]を打倒する為に、同盟を持ちかける。 | :街にいる[[ジェスター・カルトゥーレ|魔物]]を打倒する為に、同盟を持ちかける。 | ||
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;ロクスレイ | ;ロクスレイ | ||
:従属する七つの魂の一人であり、セイバーの親友。ロクスレイという名はかの[[ロビンフッド]]の別名で、ロバート・ロクスレイ。アサシンに匹敵するほどの敏捷性を持つらしい。 | :従属する七つの魂の一人であり、セイバーの親友。ロクスレイという名はかの[[ロビンフッド]]の別名で、ロバート・ロクスレイ。アサシンに匹敵するほどの敏捷性を持つらしい。 | ||
:優れた弓の射手であり、影から毒を塗った矢を放ち、セイバーのサポートを行う他、結界化された森を迷うことなく中心へ案内する特殊な能力も有する。 | :優れた弓の射手であり、影から毒を塗った矢を放ち、セイバーのサポートを行う他、結界化された森を迷うことなく中心へ案内する特殊な能力も有する。 | ||
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;ピエール・バジル | ;ピエール・バジル | ||
:従属する七つの魂の一人であり、セイバーを殺した人物。全身に包帯を巻き、弩弓を手にした凄腕の弓兵。 | :従属する七つの魂の一人であり、セイバーを殺した人物。全身に包帯を巻き、弩弓を手にした凄腕の弓兵。 | ||
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;ウィリアム | ;ウィリアム | ||
:従属する七つの魂の一人。魔力を入れると馬を出してくれるらしい。 | :従属する七つの魂の一人。魔力を入れると馬を出してくれるらしい。 | ||
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:推測される名前は、セイバーの部下であり最高の騎士と讃えられた「ウィリアム・マーシャル」。 | :推測される名前は、セイバーの部下であり最高の騎士と讃えられた「ウィリアム・マーシャル」。 | ||
:生涯無敗で知られ、一度は真っ向からリチャード一世と激突して勝利したほどの強さで知られる。 | :生涯無敗で知られ、一度は真っ向からリチャード一世と激突して勝利したほどの強さで知られる。 | ||
− | ; | + | ;[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー・ペンドラゴン]] |
− | : | + | :「我等が騎士道の偉大なる祖」と呼び、深い敬意を示している。そのフリークぷりは有名であり、宝具にまで昇華した。 |
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===生前=== | ===生前=== | ||
;好敵手 | ;好敵手 | ||
:生前におけるライバル。吸血種の同類である魔物に戦いを邪魔された上に自身の部下を殺害されたことで、戦場で相見えるはずだった彼と「山の翁」と手を組み、魔物を討伐した。 | :生前におけるライバル。吸血種の同類である魔物に戦いを邪魔された上に自身の部下を殺害されたことで、戦場で相見えるはずだった彼と「山の翁」と手を組み、魔物を討伐した。 | ||
− | : | + | :推測される名前は、君主であり将軍「サラディン」。 |
;山の翁 | ;山の翁 | ||
:上述の「好敵手」とリチャードとともに魔物を討伐した歴代[[ハサン・サッバーハ]]の一人。 | :上述の「好敵手」とリチャードとともに魔物を討伐した歴代[[ハサン・サッバーハ]]の一人。 | ||
:当時何かあったのか、「山の翁」の教団は[[アサシン (Fake)|アサシン]]の生きていた後代までリチャードがどれほど恐ろしい男であったのかを伝えていたらしい。 | :当時何かあったのか、「山の翁」の教団は[[アサシン (Fake)|アサシン]]の生きていた後代までリチャードがどれほど恐ろしい男であったのかを伝えていたらしい。 | ||
− | ; | + | ;弟 |
− | : | + | :血を分けた兄弟。彼に敵国であるローマに売られかけ、セイバーを見捨てるどころか敵に金を払ってまで解放させないようにし、さらにセイバーを死んだことにして王座を簒奪しようとした。 |
− | : | + | :彼自身は弟を恨むどころか、自身の金遣いの荒さで苦労させてしまった事や、貴族どころか国民にすらそっぽを向かれて失敗に終わったことに関してはセイバーに哀れみと反省を抱かせた。 |
− | : | + | :推測される名前は、失地王「ジョン」。 |
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
;「これはこれは、少しばかり変わった状況らしい。<br> 歓迎の言葉ひとつないとは」 | ;「これはこれは、少しばかり変わった状況らしい。<br> 歓迎の言葉ひとつないとは」 | ||
189行目: | 108行目: | ||
;「問おう。 汝が俺のマスターか?」 | ;「問おう。 汝が俺のマスターか?」 | ||
− | :アサシンを一撃で撤退させ、側にいた[[ | + | :アサシンを一撃で撤退させ、側にいた[[沙条綾香|金髪の少女]]に問う。 |
;「現代の劇場はこうも脆いものなのか……。『座』に与えられた知識だけでは分からないもんだな……」 | ;「現代の劇場はこうも脆いものなのか……。『座』に与えられた知識だけでは分からないもんだな……」 | ||
207行目: | 126行目: | ||
;「俺の事はとりあえずセイバーと呼んでくれ。恩人に名乗らぬままなのは不名誉ではあるが、いずれ機を見て真名は教えよう」<br>「君も教えてくれないか。どうしてあんな場所にいたのか、<br> その刺青は――…」<br>「……すまない」<br>「まずは君の名前を教えてくれ」 | ;「俺の事はとりあえずセイバーと呼んでくれ。恩人に名乗らぬままなのは不名誉ではあるが、いずれ機を見て真名は教えよう」<br>「君も教えてくれないか。どうしてあんな場所にいたのか、<br> その刺青は――…」<br>「……すまない」<br>「まずは君の名前を教えてくれ」 | ||
:質問をする前に、まだ一番大切なことを教えてもらっていないことに気付く。 | :質問をする前に、まだ一番大切なことを教えてもらっていないことに気付く。 | ||
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;「一度やってみたかったんだ。『騎士は徒手にて死せず』と言って、拾った枝一本で敵を打ち払った、湖の騎士の真似事をな」 | ;「一度やってみたかったんだ。『騎士は徒手にて死せず』と言って、拾った枝一本で敵を打ち払った、湖の騎士の真似事をな」 | ||
:ランサーに対して、拾った木の枝を構えて。 | :ランサーに対して、拾った木の枝を構えて。 | ||
:アーサー王フリークなだけあって、[[ランスロット]]の逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。 | :アーサー王フリークなだけあって、[[ランスロット]]の逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。 | ||
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== メモ == | == メモ == | ||
*'''警察に逮捕された挙句、その姿が全米に生中継される'''という前代未聞の大暴挙をやらかした上に'''一般人の目の前で霊体化する'''など、神秘の秘匿には非常に無頓着。[[フラット・エスカルドス]]ですら、秘匿には(一応)気遣いを見せているのに、それ以上のとんでもなさである。 | *'''警察に逮捕された挙句、その姿が全米に生中継される'''という前代未聞の大暴挙をやらかした上に'''一般人の目の前で霊体化する'''など、神秘の秘匿には非常に無頓着。[[フラット・エスカルドス]]ですら、秘匿には(一応)気遣いを見せているのに、それ以上のとんでもなさである。 | ||
− | * | + | *作者のインタビューによると、打ち合わせの時には武内崇より'''「性別を女性にして、セイバー顔にしませんか」'''と提案されたらしい。一緒にいた奈須きのこには「はっきり断ったほうがいいぞ!」と言われたとか。 |
*召喚に用いられた触媒は、「アインツベルンがエクスカリバーの鞘を発掘した際にそれが収まっていた箱」であり、鞘と同じ紋章が入っていたことからアーサー王を確実に召喚できる触媒と目されていたが、実際に召喚されたのは彼であった。 | *召喚に用いられた触媒は、「アインツベルンがエクスカリバーの鞘を発掘した際にそれが収まっていた箱」であり、鞘と同じ紋章が入っていたことからアーサー王を確実に召喚できる触媒と目されていたが、実際に召喚されたのは彼であった。 | ||
**経過を考えると、一度失われたエクスカリバーの鞘をリチャードが発見し、鞘に合わせて箱を作ってコーンウォールに納め、それが後世になってアインツベルンに発掘されたということになる。 | **経過を考えると、一度失われたエクスカリバーの鞘をリチャードが発見し、鞘に合わせて箱を作ってコーンウォールに納め、それが後世になってアインツベルンに発掘されたということになる。 | ||
− | *生前に魔物討伐のため「山の翁」と共闘したとのことだが、リチャードと同時代を生きた「[[ハサン・サッバーハ|山の翁]] | + | *生前に魔物討伐のため「山の翁」と共闘したとのことだが、リチャードと同時代を生きた「[[ハサン・サッバーハ|山の翁]]」が何代目かどうかは現時点では不明。史実を鑑みれば、リチャード1世とサラディンが生きていた時代に生きた人物として、ニザール派のカルト教団指導者にしてその逸話から「暗殺教団」伝説を生み出した「山の老人」ラシード・ウッディーン・スィナーンが候補に挙げられる。無論、型月世界における当時の「山の翁」が彼であるかどうかは定かではない。 |
− | ** | + | **この魔物討伐は第三回十字軍の戦場で行われたものなので、時期的には1189年~1192年の間に在位していた「山の翁」がそれに当たる。そのため[[ハサン・サッバーハ (Fake)|Fakeのアサシン]]やそれと同時代の[[ハサン・サッバーハ〔百の貌のハサン〕|百の貌のハサン]]、『Grand Order』では1273年頃に在位していたとされた[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|呪椀のハサン]]ではないことが分かる。この年代で言えば呪椀のハサンが生きた時代からは80年程前に在位していた者になるため、古い代の「山の翁」であったことが推測できる。 |
− | + | *『Grand Order』の六章の前日譚ではリチャードの名を名乗りながら、特徴が彼に全く共通しないサーヴァントが第六特異点に現れていた。偽者ではあるが、その実力は凄まじく「偽りの十字軍を召喚し従える」「ギフトを与えられた円卓の騎士達が総がかりでやっても2,3人は確実に犠牲が出る」と評される魔人であった。最終的にはガレスに捨て身で押さえられたところをガウェインによって倒されるという末路を辿っている。この偽者のリチャードの正体は現時点では不明。竹箒日記でその概略に触れられたものの、FGOゲーム本編では一切登場せず、魔術王に関わりがあるかどうかすら定かではない。 | |
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− | *『Grand | ||
== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
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:史実におけるリチャード一世も音楽好きであり、お気に入りの吟遊詩人とともに詩を詠い合ったり、「囚われ人は決して(Ja nus hons pris)」という単旋律歌曲を作ったという逸話が残されている。また彼の伝説には、幽閉されたリチャードの安否と捕囚場所を知るため、捕えられた城壁の下でお気に入りの吟遊詩人が王の好きな歌を歌い、彼が歌い返すことでその場所を教えたというものがある。なにかと音楽に関するエピソードが多い英雄である。 | :史実におけるリチャード一世も音楽好きであり、お気に入りの吟遊詩人とともに詩を詠い合ったり、「囚われ人は決して(Ja nus hons pris)」という単旋律歌曲を作ったという逸話が残されている。また彼の伝説には、幽閉されたリチャードの安否と捕囚場所を知るため、捕えられた城壁の下でお気に入りの吟遊詩人が王の好きな歌を歌い、彼が歌い返すことでその場所を教えたというものがある。なにかと音楽に関するエピソードが多い英雄である。 | ||
:ちなみに、作中でセイバーがエレキギターの即興演奏をした際の発言で「ヘマをやらかして捕まった時に気まぐれで作った曲のリズムを少し速くしてみた」と語っていたことから、型月世界でも幽閉時の伝説は健在な様子。 | :ちなみに、作中でセイバーがエレキギターの即興演奏をした際の発言で「ヘマをやらかして捕まった時に気まぐれで作った曲のリズムを少し速くしてみた」と語っていたことから、型月世界でも幽閉時の伝説は健在な様子。 | ||
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;悪逆非道の王? | ;悪逆非道の王? | ||
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:史実におけるリチャード一世はその勇猛さゆえイスラム諸国から恐れられており、伝承では上陸のために船を着ける前に海へと飛び込み、手にした斧で寄せ来る敵兵を片っ端から殺していった話が残されている。また、イスラエル北部のアッコンにて捕虜(女性と子ども含む)約3000人を殺したことから、アラブ地域では言うことを聞かない子供に「リチャード王が捕まえにくるぞ」という脅し文句が生まれた。 | :史実におけるリチャード一世はその勇猛さゆえイスラム諸国から恐れられており、伝承では上陸のために船を着ける前に海へと飛び込み、手にした斧で寄せ来る敵兵を片っ端から殺していった話が残されている。また、イスラエル北部のアッコンにて捕虜(女性と子ども含む)約3000人を殺したことから、アラブ地域では言うことを聞かない子供に「リチャード王が捕まえにくるぞ」という脅し文句が生まれた。 | ||
:型月世界においてもこのような蛮行を働いているかどうかは定かではないが、リチャード自身の口から敵から恐れられた話を、やや自虐的な様子で語っているため、なにかしら思うところはあるのだろう。 | :型月世界においてもこのような蛮行を働いているかどうかは定かではないが、リチャード自身の口から敵から恐れられた話を、やや自虐的な様子で語っているため、なにかしら思うところはあるのだろう。 | ||
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;金遣いの荒さについて | ;金遣いの荒さについて | ||
:リチャード一世が在位中のイングランドは金欠に悩んだというが、その最たる理由が第三回十字軍である。 | :リチャード一世が在位中のイングランドは金欠に悩んだというが、その最たる理由が第三回十字軍である。 | ||
:ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。 | :ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。 | ||
− | : | + | :十字軍遠征が終わった後も 神聖ローマ帝国に囚われた時の身代金、フランスのフィリップ2世との小競り合いなどでイングランドは多額の負債を抱えた。 |
− | : | + | :それでも騎士道精神に満ちた君主を国民は愛し、リチャードの残したツケは後に失地王と呼ばれたジョンに回されることとなる。 |
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== リンク == | == リンク == | ||
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