「天草四郎時貞」を編集中
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| 真名 = 天草四郎時貞 | | 真名 = 天草四郎時貞 | ||
| 依代 = | | 依代 = | ||
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| 読み = あまくさ しろう ときさだ | | 読み = あまくさ しろう ときさだ | ||
| 外国語表記 = Amakusa Shirou Tokisada | | 外国語表記 = Amakusa Shirou Tokisada | ||
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| 地域 = 日本 | | 地域 = 日本 | ||
| 属性 = 秩序・善 | | 属性 = 秩序・善 | ||
− | | | + | | 隠し属性 = 人 |
| 性別 = 男性 | | 性別 = 男性 | ||
| スリーサイズ = | | スリーサイズ = | ||
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| サーヴァント階位 = | | サーヴァント階位 = | ||
| 特技 = 洗礼詠唱 | | 特技 = 洗礼詠唱 | ||
− | | 好きな物 = | + | | 好きな物 = 人類 |
− | | 苦手な物 = | + | | 苦手な物 = 暴走する人間 |
| 天敵 = [[ジャンヌ・ダルク]]、[[ジーク]] | | 天敵 = [[ジャンヌ・ダルク]]、[[ジーク]] | ||
| デザイン = 近衛乙嗣 | | デザイン = 近衛乙嗣 | ||
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| レア度 = ☆5 | | レア度 = ☆5 | ||
}} | }} | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
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: イレギュラー召喚の影響もあり、本来召喚されないはずの東洋の英霊である彼が召喚された上に、その英霊としての能力も三流であったが、『神明裁決』による令呪執行機能と『真名看破』による弱点を突く作戦によって、聖杯獲得まで後一歩のところまで迫った。だが結局、マスターが死亡したことで敗北を喫した。 | : イレギュラー召喚の影響もあり、本来召喚されないはずの東洋の英霊である彼が召喚された上に、その英霊としての能力も三流であったが、『神明裁決』による令呪執行機能と『真名看破』による弱点を突く作戦によって、聖杯獲得まで後一歩のところまで迫った。だが結局、マスターが死亡したことで敗北を喫した。 | ||
: しかし、偶然の積み重ねにより大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分「シロウ・コトミネ」と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。 その目的は「人類の救済」であり、冬木大聖杯に真の意味でそれを成し得る可能性を見出した彼は、奪われた大聖杯がいつか何処かで使われる機会を、あらゆる文献や調査で大聖杯や聖杯戦争、第三魔法の仕組みなどを探りながら待ち続けていた。 | : しかし、偶然の積み重ねにより大聖杯に触れたことで受肉し、監督役であった[[言峰璃正]]の助力を得て偽の身分「シロウ・コトミネ」と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を手に入れ、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。 その目的は「人類の救済」であり、冬木大聖杯に真の意味でそれを成し得る可能性を見出した彼は、奪われた大聖杯がいつか何処かで使われる機会を、あらゆる文献や調査で大聖杯や聖杯戦争、第三魔法の仕組みなどを探りながら待ち続けていた。 | ||
− | : 聖杯大戦勃発後は監督するという名目で聖遺物の管理・回収を生業とする第八秘蹟会から派遣され、自身も赤の陣営のマスターの一人として参加。かねてより自分の目的のために必要な英霊として目星をつけていた[[セミラミス|アサシン]]を召喚し、彼女の毒を使うことで[[獅子劫界離|獅子劫]] | + | : 聖杯大戦勃発後は監督するという名目で聖遺物の管理・回収を生業とする第八秘蹟会から派遣され、自身も赤の陣営のマスターの一人として参加。かねてより自分の目的のために必要な英霊として目星をつけていた[[セミラミス|アサシン]]を召喚し、彼女の毒を使うことで[[獅子劫界離|獅子劫]]を除く「赤」の陣営のマスターを傀儡にし、ルーラーを襲撃させるなど暗躍する。自分の振る舞いが神に赦されたものであるかを確かめるために周りが静止にも関わらず戦場に単身突撃するなどの活動後、“吸血鬼”となった黒のランサーの戦いに乗じて令呪とマスター権を譲渡させて赤陣営の[[カルナ|ランサー]]、[[アタランテ|アーチャー]]、[[アキレウス|ライダー]]、[[ウィリアム・シェイクスピア|キャスター]]のマスターとなる。大聖杯の奪取後、自らの目的を果たすため空中庭園上に赤の陣営のサーヴァントたちを集め、目的を話して説得することに成功。そして第三魔法の全人類への発動のために大聖杯炉心へと突入、大聖杯中枢を自身の宝具を用いて改造し、その機能を掌握・拡大させる。しかし完全起動を待たずして[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]と[[ジーク]]との死闘の末に致命傷を負い、アサシンに看取られながら死亡した。 |
:『[[Fate/Grand Order]]』第七章ではギルガメッシュ(キャスター)によって召喚されるが、主人公たちがウルクに到着する前に風魔小太郎と共にジャングルに調査に向かいジャガーマンに敗北し消滅したため主人公とは出会わなかった。終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、[[巌窟王 エドモン・ダンテス|二人の]][[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|アヴェンジャー]]に続いてⅩの座を統括する[[魔神柱|廃棄孔アンドロマリウス]]との戦いに参戦する。 | :『[[Fate/Grand Order]]』第七章ではギルガメッシュ(キャスター)によって召喚されるが、主人公たちがウルクに到着する前に風魔小太郎と共にジャングルに調査に向かいジャガーマンに敗北し消滅したため主人公とは出会わなかった。終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、[[巌窟王 エドモン・ダンテス|二人の]][[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|アヴェンジャー]]に続いてⅩの座を統括する[[魔神柱|廃棄孔アンドロマリウス]]との戦いに参戦する。 | ||
; 人物 | ; 人物 | ||
− | : | + | : 修道服と赤い外套を身に纏う褐色の青年。 |
: 一見するとまだあどけなさの残る面貌と人当たりの良い穏やかな好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出しており、その振る舞いが妙に計算的に見えることがある。加えて彼の佇まいには戦場にも平穏にも似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、程度の差はあれども表面上は同じ陣営の仲間である獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達からさえも不信感や警戒心を抱かれている。 | : 一見するとまだあどけなさの残る面貌と人当たりの良い穏やかな好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出しており、その振る舞いが妙に計算的に見えることがある。加えて彼の佇まいには戦場にも平穏にも似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、程度の差はあれども表面上は同じ陣営の仲間である獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達からさえも不信感や警戒心を抱かれている。 | ||
: 生前の島原の乱の折、民と、民の信じる神の嘆きを聞き、重税と弾圧に苦しむ人々を一人でも救いたいと考え続けたが、その結果戦う意志を見せて敗北するのが最善である「勝ってはいけない戦い」であることを理解しながらも制圧軍の一部に勝利してしまい、その結果一揆勢を攻撃した幕府軍によって四郎自身も含め愛する人々を尽く惨殺された。彼らを救えるならば自分の命を喜んで投げ出す覚悟を持っていた彼だったが、それでもどうにもできなかった現実と、大局を取ることを決断できなかった後悔から、人間を救うのではなく人類を救うことで全てを救うという願いを抱くようになる。 | : 生前の島原の乱の折、民と、民の信じる神の嘆きを聞き、重税と弾圧に苦しむ人々を一人でも救いたいと考え続けたが、その結果戦う意志を見せて敗北するのが最善である「勝ってはいけない戦い」であることを理解しながらも制圧軍の一部に勝利してしまい、その結果一揆勢を攻撃した幕府軍によって四郎自身も含め愛する人々を尽く惨殺された。彼らを救えるならば自分の命を喜んで投げ出す覚悟を持っていた彼だったが、それでもどうにもできなかった現実と、大局を取ることを決断できなかった後悔から、人間を救うのではなく人類を救うことで全てを救うという願いを抱くようになる。 | ||
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| rowspan="2"| [[ルーラー]] || なし || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:- || 啓示:A<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ || style="text-align:left"| | | rowspan="2"| [[ルーラー]] || なし || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:- || 啓示:A<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ || style="text-align:left"| | ||
|- | |- | ||
− | | [[主人公 (Grand Order)]] || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A|| 啓示:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:C<br /> 神明裁決(偽):C++<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ | + | | [[主人公 (Grand Order)]] || C || C || B || A || B || D || 対魔力:A|| 啓示:A<br />真名看破:B<br />神明裁決:C<br /> 神明裁決(偽):C++<br />カリスマ:C-<br />洗礼詠唱:B+ || style="text-align:left"|強化クエストクリアで神明裁決→神明裁決(偽)に変化。 |
|} | |} | ||
== [[宝具]] == | == [[宝具]] == | ||
: いずれも彼が生前に起こした「奇跡」が信仰によって宝具と化したもの。 | : いずれも彼が生前に起こした「奇跡」が信仰によって宝具と化したもの。 | ||
− | : | + | : 「奇跡」の正体は単なる魔術であり、この宝具の効果も「あらゆる魔術基盤に接続し、どんな魔術でも使えるようになる」という程度である。汎用性こそ高いものの、聖杯戦争という場においては戦闘補助程度にしかならず、これらだけでは決め手に欠ける二流サーヴァントに過ぎない。例えキャスターとして召喚されてもメディアのような一級魔術師には絶対に叶わない程度の代物でしかない。 |
: しかし、「大聖杯」という物自体が一種の魔術である事を利用すれば、この宝具を用いて大聖杯に接続し、その機能を書き換えてしまうことも可能である。これにより、大聖杯を第三魔法を行使しつづける物に改造して、全人類に第三魔法を適用するのがシロウの目指す「人類の救済」の正体である。 | : しかし、「大聖杯」という物自体が一種の魔術である事を利用すれば、この宝具を用いて大聖杯に接続し、その機能を書き換えてしまうことも可能である。これにより、大聖杯を第三魔法を行使しつづける物に改造して、全人類に第三魔法を適用するのがシロウの目指す「人類の救済」の正体である。 | ||
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:江戸時代初期に起きた一揆、島原の乱で指導者を務めた少年。 | :江戸時代初期に起きた一揆、島原の乱で指導者を務めた少年。 | ||
− | :半生のほとんどは謎に包まれているが、幼少期から学問に傾倒していた彼はある時期を境に様々な奇跡を起こし始める。 | + | :半生のほとんどは謎に包まれているが、幼少期から学問に傾倒していた彼はある時期を境に様々な奇跡を起こし始める。<br>傷を癒し、水の上を歩いた彼はやがて神の子として禁教を信じる農民たちから熱心に崇められ始める。 |
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− | : | + | :やがて、彼を指導者とした小西行長の旧家臣らによって江戸幕府への叛乱軍が成立し、当時苦境に喘いでいた島原の農民たちと共に大規模な叛乱、島原の乱を起こした。当初は一揆を甘く見ていた江戸幕府も、送り込んだ討伐軍が打ち負かされたために本腰を入れ、老中松平信綱を総大将として送り込んだ。 |
− | |||
+ | :松平信綱は原城に立て籠もった一揆軍を兵糧攻めに持ち込み、食料弾薬が尽きた頃を見計らって総攻撃を始めた。<br>ただ一人の内通者を除いて三万七千人の一揆軍が幕府軍によって皆殺しにされ、天草四郎も斬首された。 | ||
===関連=== | ===関連=== | ||
;島原の乱 | ;島原の乱 | ||
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:島原の農民は藩主松倉勝家の暴政に疲弊しきっており、重税に次ぐ重税の繰り返しで生活すらままならない有様となっていた。 | :島原の農民は藩主松倉勝家の暴政に疲弊しきっており、重税に次ぐ重税の繰り返しで生活すらままならない有様となっていた。 | ||
:本来の石高の2倍という杜撰極まりない検地からの不当に重い年貢の徴収や人頭税などの新課税の導入に農民の怨嗟の声は高まり続け、そして税を払えない農民の家族の命を奪った藩主と役人の非道を引き金に農民の怒りが爆発、戦いの火蓋が切って落とされた。 | :本来の石高の2倍という杜撰極まりない検地からの不当に重い年貢の徴収や人頭税などの新課税の導入に農民の怨嗟の声は高まり続け、そして税を払えない農民の家族の命を奪った藩主と役人の非道を引き金に農民の怒りが爆発、戦いの火蓋が切って落とされた。 | ||
− | : | + | :江戸時代においては、支配階級である武士や武家の刑死の手段は名誉を重んじて切腹とされていたが、この乱の原因となった松倉勝家は大名であるにも関わらず切腹が許されず、江戸時代を通じて大名としては唯一の斬首刑に処せられた。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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; [[Fate/Grand Order]] | ; [[Fate/Grand Order]] | ||
:『天草四郎体験クエスト』の開催に伴い期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。ゲーム内での正式名称は「天草四郎」となっているが、シナリオ中などでは「天草四郎時貞」とフルネームが使われることも多い。 | :『天草四郎体験クエスト』の開催に伴い期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。ゲーム内での正式名称は「天草四郎」となっているが、シナリオ中などでは「天草四郎時貞」とフルネームが使われることも多い。 | ||
− | : ストーリーにおいては第七特異点において名前のみ登場。[[ケツァル・コアトル]] | + | : ストーリーにおいては第七特異点において名前のみ登場。[[ケツァル・コアトル]]の支配領域に踏み込んだ後そのまま倒されてしまった模様。 |
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===その他=== | ===その他=== | ||
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=== Fate/Apocrypha === | === Fate/Apocrypha === | ||
; [[セミラミス|赤のアサシン]] | ; [[セミラミス|赤のアサシン]] | ||
− | : | + | : 自らのサーヴァント。 |
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; [[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]] | ; [[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]] | ||
: 彼からは「マスター」と呼ばれており、戦闘において常に行動を共にしている。 | : 彼からは「マスター」と呼ばれており、戦闘において常に行動を共にしている。 | ||
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; [[アタランテ|赤のアーチャー]] | ; [[アタランテ|赤のアーチャー]] | ||
− | : | + | : 彼らのマスターを傀儡にして、事実上の支配下に置いている。 |
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;[[アキレウス|赤のライダー]] | ;[[アキレウス|赤のライダー]] | ||
− | : | + | :彼らのマスターを傀儡にして、事実上の支配下に置いている。 |
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; [[カルナ|赤のランサー]] | ; [[カルナ|赤のランサー]] | ||
− | : | + | :彼らのマスターを傀儡にして、事実上の支配下に置いている。 |
− | : | + | : ルーラーへの刺客として、彼を差し向ける。 |
− | |||
; [[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]] | ; [[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]] | ||
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; [[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]] | ; [[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]] | ||
− | : | + | : かつての敵。最終的に引導を渡す。 |
− | ; | + | ; ロットウェル・ペルジンスキー、ジーン・ラム、ペンテル兄弟、フィーンド・ヴォル・センベルン |
: 「赤」陣営のマスター達。アサシンによる精神干渉の毒によって認識を歪ませ、その事を彼らのサーヴァントに黙ったまま「彼らの代理人」として陣営全体を制御下に置く。大聖杯の強奪後は、聖杯大戦は赤陣営の勝利で終わったと思い込ませて令呪を受取り、完全にマスター権を乗っ取る。 | : 「赤」陣営のマスター達。アサシンによる精神干渉の毒によって認識を歪ませ、その事を彼らのサーヴァントに黙ったまま「彼らの代理人」として陣営全体を制御下に置く。大聖杯の強奪後は、聖杯大戦は赤陣営の勝利で終わったと思い込ませて令呪を受取り、完全にマスター権を乗っ取る。 | ||
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; [[言峰璃正]] | ; [[言峰璃正]] | ||
: 第三次聖杯戦争で出会った神父。シロウが生前に辿った経緯から尊敬されている。受肉後して大聖杯を諦めたような素振りを見せたシロウを養子に迎え、彼が現世で第二の生を送るための身分と役職と私財を与えていた。しかしシロウは実際には大聖杯の追跡を諦めておらず、その事だけは彼にも正直に話していなかった。 | : 第三次聖杯戦争で出会った神父。シロウが生前に辿った経緯から尊敬されている。受肉後して大聖杯を諦めたような素振りを見せたシロウを養子に迎え、彼が現世で第二の生を送るための身分と役職と私財を与えていた。しかしシロウは実際には大聖杯の追跡を諦めておらず、その事だけは彼にも正直に話していなかった。 | ||
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; [[巌窟王 エドモン・ダンテス]] | ; [[巌窟王 エドモン・ダンテス]] | ||
− | : | + | : 巌窟王から彼の人生や考え方を一方的とはいえ気に入られており、ジャンヌの姿を見て激昂したのが彼の姿もあることを認めた途端に沈静化するほど。<br/>自分が捨てた復讐の念を抱く彼に憧憬とも憐憫ともつかぬ感情を抱いている。 |
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;[[坂田金時]]、[[風魔小太郎]] | ;[[坂田金時]]、[[風魔小太郎]] | ||
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:終局特異点にて、巌窟王と共に引率して登場。 | :終局特異点にて、巌窟王と共に引率して登場。 | ||
:理由については「問題児二人を放ってはおけない」とコメントしていたが、幕間の物語での所業もあって「お前が一番の問題児だろ」とプレイヤーからツッコまれる羽目に……。 | :理由については「問題児二人を放ってはおけない」とコメントしていたが、幕間の物語での所業もあって「お前が一番の問題児だろ」とプレイヤーからツッコまれる羽目に……。 | ||
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===生前=== | ===生前=== | ||
− | ; | + | ;森宗意軒 |
:島原の乱で共に戦った仲間。 | :島原の乱で共に戦った仲間。 | ||
:自身の生まれつきの魔術回路による現象を奇跡と崇められた事について、彼が噂をコントロールしていた可能性を指摘していることから、魔術師の可能性が示唆されている。 | :自身の生まれつきの魔術回路による現象を奇跡と崇められた事について、彼が噂をコントロールしていた可能性を指摘していることから、魔術師の可能性が示唆されている。 | ||
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===その他=== | ===その他=== | ||
;[[天草四郎時貞 (剪定事象)]] | ;[[天草四郎時貞 (剪定事象)]] | ||
:並行世界の天草四郎。 | :並行世界の天草四郎。 | ||
− | : | + | :天草四郎が憎悪を捨てず、様々な並行世界を渡った別の可能性。 |
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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;「もしも、私の計画が神に背くモノであれば。私はこの戦場で必ずや討ち果たされるでしょう。<br> 不幸にもサーヴァントと戦って死ぬか、あるいは油断してゴーレムやホムンクルスに殺される。<br> ひょっとすると、味方の宝具に巻き込まれるかもしれない。<br> もし、そうなら粛々と死を受け入れましょう。神は私を許さなかった。<br> それはそれで、致し方のないことです。ですが、もし――<br> もし、何もかも上手くいったのであれば。それは神が俺の行いを赦されるということだ。<br> 全ての人間を慈しみ……そして、癒すために、あの大聖杯を欲するという俺の願いが正しいということ。<br> それさえ分かれば、もう迷うことは無い。決して裏切ってはならぬモノまで裏切った甲斐があったというものだ」 | ;「もしも、私の計画が神に背くモノであれば。私はこの戦場で必ずや討ち果たされるでしょう。<br> 不幸にもサーヴァントと戦って死ぬか、あるいは油断してゴーレムやホムンクルスに殺される。<br> ひょっとすると、味方の宝具に巻き込まれるかもしれない。<br> もし、そうなら粛々と死を受け入れましょう。神は私を許さなかった。<br> それはそれで、致し方のないことです。ですが、もし――<br> もし、何もかも上手くいったのであれば。それは神が俺の行いを赦されるということだ。<br> 全ての人間を慈しみ……そして、癒すために、あの大聖杯を欲するという俺の願いが正しいということ。<br> それさえ分かれば、もう迷うことは無い。決して裏切ってはならぬモノまで裏切った甲斐があったというものだ」 | ||
:アサシンに語った、「自ら死地に赴く」事の理由。<br>静かだが、他者のは理解できない尋常ならぬ強迫観念に囚われており、迷わぬという意思を固めるための儀式でもあった。 | :アサシンに語った、「自ら死地に赴く」事の理由。<br>静かだが、他者のは理解できない尋常ならぬ強迫観念に囚われており、迷わぬという意思を固めるための儀式でもあった。 | ||
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;「……愚かなことです。刹那の寿命であろうとも、完璧な存在であろうとする方が遥かに良いだろうに」 | ;「……愚かなことです。刹那の寿命であろうとも、完璧な存在であろうとする方が遥かに良いだろうに」 | ||
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===Fate/Grand Order=== | ===Fate/Grand Order=== | ||
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;「サーヴァント、ルーラー。天草四郎時貞。誰かに似ています? 他人の空似というやつですよ」 | ;「サーヴァント、ルーラー。天草四郎時貞。誰かに似ています? 他人の空似というやつですよ」 | ||
:召喚時の台詞。いわゆる「ミスリード」を意識したとも取れる台詞である(後述)。 | :召喚時の台詞。いわゆる「ミスリード」を意識したとも取れる台詞である(後述)。 | ||
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:「揃ってしまう」というのは魔界転生的な意味であろうか。……なお、下記のセーラームーンと同じように、「魔界転生」を何らかの形で読んだか視聴した可能性も否定できない。 | :「揃ってしまう」というのは魔界転生的な意味であろうか。……なお、下記のセーラームーンと同じように、「魔界転生」を何らかの形で読んだか視聴した可能性も否定できない。 | ||
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;「サンタアイランド仮面です!<br/> ちなみに赤いからといって、エミヤとかシロウとかとは特に縁のない男ですゆえ。」 | ;「サンタアイランド仮面です!<br/> ちなみに赤いからといって、エミヤとかシロウとかとは特に縁のない男ですゆえ。」 | ||
:期間限定イベント『二代目はオルタちゃん』にて、変装とも言えないような仮面を被ってきて、天草ではないかと追求されての一言。 | :期間限定イベント『二代目はオルタちゃん』にて、変装とも言えないような仮面を被ってきて、天草ではないかと追求されての一言。 | ||
365行目: | 298行目: | ||
;「少女の嘆き、少女の喜びを聞いたとき、駆けつけ三杯、寿司食いねぇ。<br/> サンタアイランド仮面、参上……!」 | ;「少女の嘆き、少女の喜びを聞いたとき、駆けつけ三杯、寿司食いねぇ。<br/> サンタアイランド仮面、参上……!」 | ||
:同上イベントにて、ジャックとナーサリーが悲しむ姿に狼狽えるサンタリリィに対して、薔薇の黒鍵を投げつけて登場しながら。 | :同上イベントにて、ジャックとナーサリーが悲しむ姿に狼狽えるサンタリリィに対して、薔薇の黒鍵を投げつけて登場しながら。 | ||
− | : | + | :少女漫画チックなBGM、意味不明な言動、怪しすぎる姿とどこからどう見てもネタにしか見えない<ref group = "注" name="なお、">なお、此れを見た主人公からは「惨状の間違いでは?」と突っ込まれ、それでもなお「……参上!」と返すという一幕が見られた。</ref>。 |
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:元ネタはアニメ『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面。恐ろしい事に、『Fate/Grand Order』の天草には『Fate/Apocrypha』の記憶があるようなので、'''放送当時リアルタイムで視聴していた可能性がある。''' | :元ネタはアニメ『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面。恐ろしい事に、『Fate/Grand Order』の天草には『Fate/Apocrypha』の記憶があるようなので、'''放送当時リアルタイムで視聴していた可能性がある。''' | ||
374行目: | 306行目: | ||
:元ネタはタキシード仮面が美少女戦士に下ネタトリビアを披露する有名な怪文書コピペ「タキシードクイズ」。 | :元ネタはタキシード仮面が美少女戦士に下ネタトリビアを披露する有名な怪文書コピペ「タキシードクイズ」。 | ||
− | ; | + | ;彼らに罪があるとすれば、私を信じたこと。私についてきてくれたことしかない。<br/>我が命を喜んで捧げよう。だから、彼らを救う方法を教えて欲しい。<br/>だが、もし救えぬのであれば。この戦いの結末に、彼らの命が必要なのであれば。<br/>人を救うことを止めて、人類を救済しよう。<br/>善も悪も、弱き民も、強き者も、誰も彼も全て救ってみせる。<br/> <br/>これは、ある少年が英雄であることを捨てた話。<br/>そのエゴイズムを理解しながら、それでもそうあろう、と願った話。 |
− | + | :絆礼装「天草四郎陣中旗」の詳細の一部。生前の彼の苦悩と、英霊化後の彼が進むと決意する道の始まり。 | |
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;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。 | ;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。 | ||
− | : | + | :幕間の物語冒頭にて。Apocryphaでの出来事や決意を忘れていない彼は、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。 |
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== メモ == | == メモ == | ||
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*Fate二次創作界隈では昔からあるIFネタで「もし[[衛宮士郎]]が冬木の大火災で[[衛宮切嗣]]ではなく[[言峰綺礼]]に拾われ養子になっていたら」という所謂「'''言峰士郎'''」ネタがそれなりの規模で存在した。並行世界という設定もありこの二次創作ネタの存在も読者から彼の正体を眩ます要因になったかもしれない。 | *Fate二次創作界隈では昔からあるIFネタで「もし[[衛宮士郎]]が冬木の大火災で[[衛宮切嗣]]ではなく[[言峰綺礼]]に拾われ養子になっていたら」という所謂「'''言峰士郎'''」ネタがそれなりの規模で存在した。並行世界という設定もありこの二次創作ネタの存在も読者から彼の正体を眩ます要因になったかもしれない。 | ||
*[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。 | *[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。 | ||
− | ** | + | **しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。 |
*傀儡とした赤のマスター達に対し、まるで下僕のように振舞っている。彼らの自由意志を完全に奪わずに、そのように振舞っているのは、赤のランサーの真偽感知を誤魔化すためであった。 | *傀儡とした赤のマスター達に対し、まるで下僕のように振舞っている。彼らの自由意志を完全に奪わずに、そのように振舞っているのは、赤のランサーの真偽感知を誤魔化すためであった。 | ||
*冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>(召喚に際して何らかのルール違反が行われた場合、喚ばれる英霊の西洋縛りが解かれるという現象は『stay night』の[[佐々木小次郎]]で既に登場している)<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。 | *冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、基本的に「西洋圏由来の英霊」しか喚べないはずである。<br>日本由来の英霊である彼が喚ばれるのは本来あり得ないことだが、アインツべルン自らルール違反を行ったことでこの問題は解決した。<br>(召喚に際して何らかのルール違反が行われた場合、喚ばれる英霊の西洋縛りが解かれるという現象は『stay night』の[[佐々木小次郎]]で既に登場している)<br>だがアインツベルンとしては聖人モドキの東洋の英霊を使う事など本意ではなかったらしく、本来のルーラーを切望していたという。この「本来のルーラー」という表現から分かるように、[[アンリマユ|この世全ての悪]]に汚染されていない冬木の聖杯では特殊クラスでも東洋の英霊は召喚されない事がはっきりした。<br>……それにしても、自分たちで呼びつけおいて酷い話である。 | ||
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**むしろ、神父にとって粛清対象の悪霊であるはずのジャックに四郎の対応が甘いのは先述の島原の乱の発端と関連して、「母親の中に居たかった胎児の霊」に思うところがあったからなのかもしれない。 | **むしろ、神父にとって粛清対象の悪霊であるはずのジャックに四郎の対応が甘いのは先述の島原の乱の発端と関連して、「母親の中に居たかった胎児の霊」に思うところがあったからなのかもしれない。 | ||
*アニメ版ではカットや改変の影響で、全体的に悪役・ネガティブな印象を与える台詞が増えている。例えば、ジャンヌが危惧する停滞した世界についてそれでもいいと答えるなど。<br>ただし、アニメ版脚本やシリーズ構成も担当している作者のTwitterによるとアニメ版でも「ただし、シロウは与えられたとしてもそうならないと信じています。重要なのは実際にどちらが正しいのかは答えが出せない点です。シロウは犠牲を見過ごせずに第三魔法を選び、ルーラーはそうなることが間違いであり、生者によっていつか人は変革すると信じているのです。」<ref group = "出">[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/947160562282020864 東出祐一郎Twitter2017年12月31日2:40]</ref><br>とのことで、先に進まない停滞した生命になることに肯定的なわけではない模様。 | *アニメ版ではカットや改変の影響で、全体的に悪役・ネガティブな印象を与える台詞が増えている。例えば、ジャンヌが危惧する停滞した世界についてそれでもいいと答えるなど。<br>ただし、アニメ版脚本やシリーズ構成も担当している作者のTwitterによるとアニメ版でも「ただし、シロウは与えられたとしてもそうならないと信じています。重要なのは実際にどちらが正しいのかは答えが出せない点です。シロウは犠牲を見過ごせずに第三魔法を選び、ルーラーはそうなることが間違いであり、生者によっていつか人は変革すると信じているのです。」<ref group = "出">[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/947160562282020864 東出祐一郎Twitter2017年12月31日2:40]</ref><br>とのことで、先に進まない停滞した生命になることに肯定的なわけではない模様。 | ||
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== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
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:という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。 | :という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。 | ||
:無論、明言していないだけで、衛宮士郎へのミスリードを誘ったのは間違いないだろう(でなければ、日焼けさせる必要も、コトミネ姓を名乗る必要もない)。だがそれは、「士郎である事を誤認させ期待させる」事よりも「士郎を目眩ましにして天草四郎の正体を隠す」と言うニュアンスに重点が置かれていたと考えた方が自然である。 | :無論、明言していないだけで、衛宮士郎へのミスリードを誘ったのは間違いないだろう(でなければ、日焼けさせる必要も、コトミネ姓を名乗る必要もない)。だがそれは、「士郎である事を誤認させ期待させる」事よりも「士郎を目眩ましにして天草四郎の正体を隠す」と言うニュアンスに重点が置かれていたと考えた方が自然である。 | ||
− | :実際、第1巻発売の2週間前に刊行された「TYPE-MOONエースVol.8」でシロウの名前と聖堂教会の神父という前情報が公開された段階で'''『シロウはシロウでも漢字違いの別人ではないか』という予想から速攻で天草四郎の名前が導き出されてしまう'''ほど([http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/otaku/995/1355157046/ リンク先247-248])天草四郎の名は”シロウ”繋がりで連想しやすい人物名だった。<br> | + | :実際、第1巻発売の2週間前に刊行された「TYPE-MOONエースVol.8」でシロウの名前と聖堂教会の神父という前情報が公開された段階で'''『シロウはシロウでも漢字違いの別人ではないか』という予想から速攻で天草四郎の名前が導き出されてしまう'''ほど([http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/otaku/995/1355157046/ リンク先247-248])天草四郎の名は”シロウ”繋がりで連想しやすい人物名だった。<br>とはいえ事前にアルトリアと別人だとアナウンスが為された赤セイバーと異なり、もし事前情報で衛宮士郎と無関係だと明言されていたら、16騎目のサーヴァント=天草四郎の存在を伏せるギミックは成立し得なかっただろう。 |
;島原の乱 | ;島原の乱 | ||
− | : | + | :三代将軍・徳川家光の治世の時に発生した、大坂の陣以降では幕末を迎えるまでに起こった最後にして最大規模の騒乱。一般には天草・島原藩によるキリシタン弾圧に反発した人々の騒乱という認識が広まっているが、'''実際には藩主の暴政・苛政への不満が根本的な原因であり、キリシタンの反攻は二の次に過ぎなかった'''。 |
− | : | + | :当時は中世から近世への支配層としての武家の意識の転換期であり、幕府の定めた法制による施政の正当性と公平性を示すために譜代や親藩の大名であっても落ち度があれば容赦無く改易する3代将軍家光の時代にあって、この時島原藩を治めていた松倉勝家は、中世的な武家の観念の中の悪い側面から抜けきれず、対外的な威勢を張るために石高を実際の検地結果より相当多く幕府に申告しており、その帳尻を合わせるために藩内の農民に過剰すぎる年貢の取り立てと残虐極まりない罰則を敷いて無理矢理収入を増やそうとしていた。 |
− | : | + | :『黒田長興一世之記』という記録によれば、1637年10月(旧暦)、年貢が支払えない庄屋の身重の妻が役人に捕らわれ、裸で水牢に入れられた。庄屋では年貢の支払いに知恵を絞るも払えるものはもう何もなく、6日後、妻は出産した子供と共に命を落とした。<br>こうした暴虐に耐えかねた人々は同年10月25日に代官を殺害して蜂起、これが島原の乱の始まりである。 |
:幕府の政策によって他藩が幕府の許可が下りない内は軍を出動させられなかった事などが追い風となり、当初は一揆軍側が優勢であったものの、九州諸藩の討伐軍が島原に進軍してくると次第に追い詰められていき、最終的に島原半島南部にあった原城に立て篭もる。その数は3万7千人にも及び、更に各地から奪った鉄砲などで武装するなど原城の防備を固めた。 | :幕府の政策によって他藩が幕府の許可が下りない内は軍を出動させられなかった事などが追い風となり、当初は一揆軍側が優勢であったものの、九州諸藩の討伐軍が島原に進軍してくると次第に追い詰められていき、最終的に島原半島南部にあった原城に立て篭もる。その数は3万7千人にも及び、更に各地から奪った鉄砲などで武装するなど原城の防備を固めた。 | ||
− | : | + | :幕府はまず九州諸藩の討伐軍のみで原城を攻めようとする。だが総大将に任じられた板倉重昌には九州大名たちを率いる程の力量はなく、ひたすら総攻撃を続けるも攻城は全て失敗。事態を重く見た幕府は「知恵伊豆」の異名を持つ老中・松平信綱を派遣するも、それから間もなく重昌が戦死して指揮官がいないまま戦線が瓦解し掛けるという最悪の結果を迎える。信綱の援軍派遣決定を受けて責任を取らされる事を恐れた重昌が功を焦り、総攻撃にあたって自ら最前線に出たところを討ち取られたという。家光の側近であった[[柳生但馬守宗矩]]はこの顛末を予期し、重昌の派遣を撤回するよう諌言したという。 |
− | : | + | :辛うじて援軍到着まで持ちこたえた討伐軍は総勢12万を数えるも、信綱は緩急を付けた戦い方を心掛けて無理な攻撃を控えるようになり、情報収集や矢文で投降を呼びかけるなどの心理戦を展開。更に一揆軍の食料が残り少ないと見て取ると兵糧攻めを仕掛けて一揆軍の弱体化を計った。<br>篭城戦が始まった3ヵ月後の1638年2月27日(旧暦)、遂に総攻撃を再開、兵糧攻めで武器・食料を失っていた一揆軍は総崩れとなり、乱は鎮圧された。 |
− | :* | + | :*なお、立て篭もった3万7千人全員が討ち取られたとされているが、最近の史料では1万人ほどが投降・脱出するなどして命を失わなかったと言われている。そして乱の鎮圧後、松倉勝家は暴政によって騒乱を招いた責任を問われて改易されたばかりか、江戸に罪人として送られ1638年8月(旧暦)に斬首刑となった。'''近世大名が切腹ではなく斬首となったのは後にも先にもこの時だけ'''であり、さすがの幕府も勝家の目に余る暴政ぶりと治まりかけた世を揺るがした咎は看過しようがなかった事が伺える。 |
− | + | :*これと同時期に、貿易を交わしていた唯一のキリスト教国だったオランダとの貿易にもますます厳しい制約が付くようになり、宣教師対策として取った鎖国体制はさらに強固になっていった。 | |
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;母「マルタ」 | ;母「マルタ」 | ||
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:**なお、2017年7月より放映が始まったアニメ版『Fate/Apocrypha』は地上波の東京MX、BS11ほかで直後の番組が同時期に放映スタートしたニトロプラス原作・ufotable制作のアニメ『活撃/刀剣乱舞』となっていることが多く、シロウが三池典太光世を持ち出した8月19日(最速)の第8話では、先週から刀剣乱舞の方に大典太光世(三池典太の作で天下五剣にも数えられる。足利将軍家から豊臣家を経て前田家に渡り、現在に至るまで加賀藩の重宝とされている太刀)が登場していることもあってアニメ実況の場が非常にざわめいた。東出祐一郎氏も自身のtwitterアカウントで実況解説をしながら「原作を執筆していた時にはまさか後番組が刀剣乱舞にはなるとは思っていなかった」という趣旨のツイートをしている。 | :**なお、2017年7月より放映が始まったアニメ版『Fate/Apocrypha』は地上波の東京MX、BS11ほかで直後の番組が同時期に放映スタートしたニトロプラス原作・ufotable制作のアニメ『活撃/刀剣乱舞』となっていることが多く、シロウが三池典太光世を持ち出した8月19日(最速)の第8話では、先週から刀剣乱舞の方に大典太光世(三池典太の作で天下五剣にも数えられる。足利将軍家から豊臣家を経て前田家に渡り、現在に至るまで加賀藩の重宝とされている太刀)が登場していることもあってアニメ実況の場が非常にざわめいた。東出祐一郎氏も自身のtwitterアカウントで実況解説をしながら「原作を執筆していた時にはまさか後番組が刀剣乱舞にはなるとは思っていなかった」という趣旨のツイートをしている。 | ||
:**ちなみに刀剣男士の大典太光世は原作ゲームのキャラクターデザインがFGO版ブリュンヒルデなどを手掛ける三輪士郎<ref group = "注">翌々週となる9月2日の放映時、三輪氏自らの手になる「コトミネ・シロウの三池典太が刀剣男士になったら」というイラストがtwitter上にアップされた。</ref>、声優は前述した舞台版四郎の浪川大輔氏である。 | :**ちなみに刀剣男士の大典太光世は原作ゲームのキャラクターデザインがFGO版ブリュンヒルデなどを手掛ける三輪士郎<ref group = "注">翌々週となる9月2日の放映時、三輪氏自らの手になる「コトミネ・シロウの三池典太が刀剣男士になったら」というイラストがtwitter上にアップされた。</ref>、声優は前述した舞台版四郎の浪川大輔氏である。 | ||
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; 旗の宝具 | ; 旗の宝具 | ||
: 十字軍の旗、ジャンヌ・ダルクの旗、天草四郎の陣中旗が俗に「'''世界三大聖旗'''」(もしくは世界三大軍旗)と呼ばれている。 | : 十字軍の旗、ジャンヌ・ダルクの旗、天草四郎の陣中旗が俗に「'''世界三大聖旗'''」(もしくは世界三大軍旗)と呼ばれている。 | ||
− | : アイディアを考えていた東出氏はこれを知ってジャンヌの宝具と対になるものとして使えると喜んだが、探しても出典が分からない。そこで日本カトリック中央協議会にメールで問い合わせてみたところ、「'''そういうものを認定したことはない''' | + | : アイディアを考えていた東出氏はこれを知ってジャンヌの宝具と対になるものとして使えると喜んだが、探しても出典が分からない。そこで日本カトリック中央協議会にメールで問い合わせてみたところ、「'''そういうものを認定したことはない'''」と物凄く丁寧な返事をもらい、結局シロウが旗の宝具を使うネタは没になったという。 |
: なお、陣中旗は『Grand Order』にて、絆礼装「天草四郎陣中旗」のモチーフとして採用されている。 | : なお、陣中旗は『Grand Order』にて、絆礼装「天草四郎陣中旗」のモチーフとして採用されている。 | ||
− | : | + | : 旗は原城落城時に一番乗りした武将・鍋島大膳が自身の武功を示す品として持ち帰り、子孫に代々継承されていた。現在は天草市立天草キリシタン館に収蔵されている。 |
− | : | + | : 描いたのは島原藩のお抱え南蛮絵師であり一揆勢では天草四郎に次ぐ副将となった山田右衛門作とされる。彼は敵方との交渉の文を書く役目を利用して内通しており、それが一揆勢にバレて牢に入れられていたが、落城時に内通の矢文という証拠があったおかげで処刑を免れただ一人生き延びることができたといわれる。 |
; 天草諸島 | ; 天草諸島 | ||
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+ | [[Category:Fate/Apocrypha]] | ||
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