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== 概要 ==
 
== 概要 ==
:『Fate/Grand Order』の登場人物。
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:『Fate/Grand Order』に登場する[[神霊]]。
    
; 略歴
 
; 略歴
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: 汎人類史ではケルト神話における狩猟の神にして冥界神。
 
: 汎人類史ではケルト神話における狩猟の神にして冥界神。
 
: 体には鹿のような黒い角が生えており、顔らしき部分には赤い紋様がある。角の根元にある紋様は口のように開き、中には丸と円によって構成された魔法陣のようなものが描かれている([[ケット・クー・ミコケル]]の宝具演出で見るとわかりやすい)。
 
: 体には鹿のような黒い角が生えており、顔らしき部分には赤い紋様がある。角の根元にある紋様は口のように開き、中には丸と円によって構成された魔法陣のようなものが描かれている([[ケット・クー・ミコケル]]の宝具演出で見るとわかりやすい)。
: 体表にはゴワゴワとした体毛が生えているように見えるが、異聞帯で確認できる限りの巨体はその全身が肥大化した'''腐肉'''である。全身はゲーム内に登場しないものの、設定資料では肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長いという異様な姿をしている。
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: 体表にはゴワゴワとした体毛が生えているように見えるが、ブリテン異聞帯においてはその全身が肥大化した'''腐肉'''である。全身はゲーム内に登場しないものの、設定資料では肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長いという異様な姿をしている。
: また、物語終盤において露出する神核は「口が開いた小さなケルヌンノス」とも呼べる姿として見えており、これが呪いの影響によらない自身の本来の姿だと思われる。
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: また、物語終盤において露出する神核は「口が開いた小さなケルヌンノス」とも呼べる姿として見えている。
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:ブリテン異聞帯のはじまりが語られる際に出てくるイラストでは、はじまりのろくにんと比較しても相当に大きく描かれており、「死体が大地となった」という言及からも元からそれなりの巨体を誇っていたことが分かる。
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:ミコケルの宝具演出で登場する汎人類史のケルヌンノスは真っ白な毛皮に覆われており、異聞帯の姿には劣るもののそれなりの巨体である。
 
: 元々は穏やかな性格であり、仕事をサボった結果'''地球全土を焼き尽くされてあらゆる生命体が消滅した'''という経歴を持つはじまりのろくにんにも、罰を下さずに反省を促すのみに留めている。
 
: 元々は穏やかな性格であり、仕事をサボった結果'''地球全土を焼き尽くされてあらゆる生命体が消滅した'''という経歴を持つはじまりのろくにんにも、罰を下さずに反省を促すのみに留めている。
 
: はじまりのろくにんに裏切られて死んだ後は、1万年以上かけて、死する妖精たちの怒りと嘆きを呪いとして溜め込むようになったが、死して尚その遺骸を以て「奈落の虫」を封じている。
 
: はじまりのろくにんに裏切られて死んだ後は、1万年以上かけて、死する妖精たちの怒りと嘆きを呪いとして溜め込むようになったが、死して尚その遺骸を以て「奈落の虫」を封じている。
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; 能力
 
; 能力
 
: 狩猟の神や冥界神としての能力は不明。
 
: 狩猟の神や冥界神としての能力は不明。
: ブリテン異聞帯では1万年以上も呪いを蓄え続けた結果、体表は1万年以上積み重ねられた呪いで肥大化した、大穴に落とされた妖精の亡骸で構成される腐肉で覆われており、星の地層400kmにも相当する分厚さを誇る他、攻撃を加えられても即座に再生してしまう。<br/>さらに[[クー・フーリン〔キャスター〕|賢人グリム]]の呪詛返しに'''さらに呪詛返しをして'''片目を潰したり、その呪いを一部取り込んだ[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]の強大な霊基を軋ませるほどになっている。
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: ブリテン異聞帯では1万年以上も呪いを蓄え続けた結果、体表は1万年以上積み重ねられた呪いで肥大化した、大穴に落とされた妖精の亡骸で構成される腐肉で覆われており、星の地層400kmにも相当する分厚さを誇る他、攻撃を加えられても即座に再生してしまう。<br/>さらに[[クー・フーリン〔キャスター〕|賢人グリム]]の呪詛返しに'''さらに呪詛返しをして'''片目を潰したり、その呪いを一部取り込んだ[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]の10万トンもある強大な霊基を軋ませるほどになっている。
 
::この呪いはコヤンスカヤ曰く''「'''自死の呪い'''」らしく、防ぐことができずに抱え込むしかない''という厄介なものの様子。
 
::この呪いはコヤンスカヤ曰く''「'''自死の呪い'''」らしく、防ぐことができずに抱え込むしかない''という厄介なものの様子。
 
: 通常攻撃ではビームを四方八方に放ち、クリティカル攻撃では隕石のようなものを降らせてくる。また、呪いで包まれたおびただしい数の手を伸ばして攻撃することもあり、その一部が「厄災」としてブリテン異聞帯では恐れられていた。
 
: 通常攻撃ではビームを四方八方に放ち、クリティカル攻撃では隕石のようなものを降らせてくる。また、呪いで包まれたおびただしい数の手を伸ばして攻撃することもあり、その一部が「厄災」としてブリテン異聞帯では恐れられていた。
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: 2023年夏イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』にて登場した、ハワトリアにおける三つの厄災。
 
: 2023年夏イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』にて登場した、ハワトリアにおける三つの厄災。
 
: [[オベロン]]が島の古い精霊に[[ワンジナ]]の訴えを表すカタチを聞かれた際「妖精國の厄災やケルヌンノス」を連想したことで、自動的にケルヌンノスに似た姿形をとってしまった。
 
: [[オベロン]]が島の古い精霊に[[ワンジナ]]の訴えを表すカタチを聞かれた際「妖精國の厄災やケルヌンノス」を連想したことで、自動的にケルヌンノスに似た姿形をとってしまった。
;モエルンノス
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:;モエルンノス
:炎上祭神。炎をイメージした赤いデザインであり、怒っているような顔つき。
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::炎上祭神。炎をイメージした赤いデザインであり、怒っているような顔つき。
:本能という爪の結晶。流行、流言飛語、活動心から生まれ、資源枯渇によって祭りを中止させるもの。「新刊落ちました」の呪い。
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::本能という爪の結晶。流行、流言飛語、活動心から生まれ、資源枯渇によって祭りを中止させるもの。「新刊落ちました」の呪い。
:物語中では市街地を中心に大規模な火災を発生させ、森林も炎上させて紙不足を起こし、新刊を発行できないようにしてサバフェスを中止させてしまった。
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::物語中では市街地を中心に大規模な火災を発生させ、森林も炎上させて紙不足を起こし、新刊を発行できないようにしてサバフェスを中止させてしまった。
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;ウミヌンノス
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:;ウミヌンノス
:波浪祭神。海をイメージした青いデザインであり、和んでいるような顔つき。
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::波浪祭神。海をイメージした青いデザインであり、和んでいるような顔つき。
:知性という口の結晶。技術、選民思想、探求心から生まれ、悪天候によって祭りを中止させるもの。「荒天によるイベント中止」の呪い。
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::知性という口の結晶。技術、選民思想、探求心から生まれ、悪天候によって祭りを中止させるもの。「荒天によるイベント中止」の呪い。
:物語中ではモルガンによってコントロールされていたが、彼女のホテルになかなか主人公が訪れなかったことで解き放たれ、超大型台風と化してサバフェスを中止させ、その混乱で気絶した主人公をモルガンがホテル・ブリスティンに連れ去った。
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::物語中ではモルガンによってコントロールされていたが、彼女のホテルになかなか主人公が訪れなかったことで解き放たれ、超大型台風と化してサバフェスを中止させ、その混乱で気絶した主人公をモルガンがホテル・ブリスティンに連れ去った。
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;ヤメルンノス
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:;ヤメルンノス
:愛瞳祭神。その名の通り胴体の真ん中に巨大な瞳を持つ黄色いデザイン。
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::愛瞳祭神。その名の通り胴体の真ん中に巨大な瞳を持つ黄色いデザイン。
:「争い」という概念であり、感情が生む涙の結晶。すべての争い、すべての諍い、すべての偏見をもって。祭りを炎上させるもの、「同担拒否」の呪い。
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::「争い」という概念であり、感情が生む涙の結晶。すべての争い、すべての諍い、すべての偏見をもって祭りを炎上させるもの、「同担拒否」の呪い。
:物語中では最終決戦まで直接の顕現はしなかったものの、[[テスカトリポカ]]が見せた「このままだと訪れる未来」では互いの嗜好の違いから生まれた争いによってサバフェスが壊滅し、リセットも効かないままバッドエンドを迎える光景が広がっていた。
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::物語中では最終決戦まで直接の顕現はしなかったものの、[[テスカトリポカ]]が見せた「このままだと訪れる未来」では互いの嗜好の違いから生まれた争いによってサバフェスが壊滅し、リセットも効かないままバッドエンドを迎える光景が広がっていた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
   
=== Fateシリーズ ===
 
=== Fateシリーズ ===
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
; セリフ
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: 説明
      
== メモ ==
 
== メモ ==
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** バーヴァン・シーは本来利他主義の善良な妖精であり、「善き生贄」とは「"善"良な性格の生贄」であった可能性がある。そうなると、バーヴァン・シーを生贄として復活したのも「善良な性格の妖精を殺して大穴に投げ捨てた妖精たちに、とうとうケルヌンノスも堪忍袋の緒が切れた」という見方もできる。
 
** バーヴァン・シーは本来利他主義の善良な妖精であり、「善き生贄」とは「"善"良な性格の生贄」であった可能性がある。そうなると、バーヴァン・シーを生贄として復活したのも「善良な性格の妖精を殺して大穴に投げ捨てた妖精たちに、とうとうケルヌンノスも堪忍袋の緒が切れた」という見方もできる。
 
* 奈須きのこ氏は厄災戦が本番で、妖精騎士戦はその前哨という扱いでBGMを発注しており、妖精騎士トリスタン戦のBGMについては「少女狂想。血まみれの舞踏会。ダンスミュージック、キラキラ舞踏会、本人は地獄、みたいな。『[[Fate/EXTRA_CCC|CCC]]』のエゴバトル風味」というように、ケルヌンノス戦は「『[[妖精騎士トリスタン|少女]]が見ている、幸せな夢(踊っている)』なので、華やかで、スピード感のある曲が好ましいです。ステージもクライマックスで、客席もみんな見蕩れていて、“私、生まれてきて良かった!”な感じの。人生の中でいちばんアがっている……みたいな。まあ全部夢なんだけど」という発注をしたらしい。
 
* 奈須きのこ氏は厄災戦が本番で、妖精騎士戦はその前哨という扱いでBGMを発注しており、妖精騎士トリスタン戦のBGMについては「少女狂想。血まみれの舞踏会。ダンスミュージック、キラキラ舞踏会、本人は地獄、みたいな。『[[Fate/EXTRA_CCC|CCC]]』のエゴバトル風味」というように、ケルヌンノス戦は「『[[妖精騎士トリスタン|少女]]が見ている、幸せな夢(踊っている)』なので、華やかで、スピード感のある曲が好ましいです。ステージもクライマックスで、客席もみんな見蕩れていて、“私、生まれてきて良かった!”な感じの。人生の中でいちばんアがっている……みたいな。まあ全部夢なんだけど」という発注をしたらしい。
** この発注に対し、芳賀氏は「なんでそんなひどい注文してくるの?」と返答したとのこと。<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202108.html 竹箒日記2021/08/12、現在削除済]</ref>
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** この発注に対し、芳賀氏は「なんでそんなひどい注文してくるの?」と返答したとのこと。<ref group = "出">竹箒日記2021/08/12 現在削除済</ref>
 
** ケルヌンノス戦でその周囲をストームボーダーでグルグルと回りながら戦う、という演出にしたのも上述のようなきのこ氏の意向かららしい。
 
** ケルヌンノス戦でその周囲をストームボーダーでグルグルと回りながら戦う、という演出にしたのも上述のようなきのこ氏の意向かららしい。
 
* 2022年になってStudio BBからデザインの裏話が公開されたが、初期デザインはおどろおどろしい、まさに「厄災」といった姿をしていた。しかし、奈須きのこ氏から「もっとだいたんに可愛く。ブリテンを脅かす最大級の呪いですが、邪悪さ、恐ろしさは出さない方向で」とオーダーされ、最終的に現在の形に落ち着いて「こちらでバッチリ!ちゃんとブラシいれればモフモフであろう獣の神さまがなんでこんなことに……感が素晴らしい」とオッケーを貰ったそうな。<ref group = "出">[https://note.com/studiobb/n/n68b26fe0568c Studio BBのお仕事紹介(note)]</ref>
 
* 2022年になってStudio BBからデザインの裏話が公開されたが、初期デザインはおどろおどろしい、まさに「厄災」といった姿をしていた。しかし、奈須きのこ氏から「もっとだいたんに可愛く。ブリテンを脅かす最大級の呪いですが、邪悪さ、恐ろしさは出さない方向で」とオーダーされ、最終的に現在の形に落ち着いて「こちらでバッチリ!ちゃんとブラシいれればモフモフであろう獣の神さまがなんでこんなことに……感が素晴らしい」とオッケーを貰ったそうな。<ref group = "出">[https://note.com/studiobb/n/n68b26fe0568c Studio BBのお仕事紹介(note)]</ref>
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