差分

3,162 バイト追加 、 2023年11月3日 (金) 21:58
1行目: 1行目: −
== 來野 巽 ==
+
{{登場人物概要
*読み:きたの たつみ
+
| 読み = きたの たつみ
<!-- *誕生日:月日 / 血液型:型
+
| 外国語表記 =
*身長:cm / 体重:kg -->
+
| 別名 =
*マスター階梯:第七位
+
| 初登場作品 = [[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]
*魔術系統:魔眼(生物操作系)
+
| 声優 = 田丸篤志
*魔術回路・質:C / 魔術回路・量:E / 魔術回路・編成:正常
+
| 演者 =
 +
| 身長 =
 +
| 体重 =
 +
| 年齢 =
 +
| 誕生日 =
 +
| 血液型 =
 +
| スリーサイズ =
 +
| 異名 =
 +
| 愛称 =
 +
| 性別 = 男性
 +
| イメージカラー =
 +
| 隠し属性 =
 +
| 序列 =
 +
| 所属 =
 +
| 特技 =
 +
| 好きな物 =  
 +
| 苦手な物 =  
 +
| 天敵 =  
 +
| マスター階梯 = 第七位
 +
| 魔術系統 = 魔眼(生物操作系)
 +
| 魔術回路・質 = C
 +
| 魔術回路・量 = E
 +
| 魔術回路・編成 = 正常
 +
| デザイン = 中原
 +
}}
    +
== 概要 ==
 
[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|1991年の聖杯戦争]]における[[ヘンリー・ジキル&ハイド|バーサーカー]]のマスター。
 
[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|1991年の聖杯戦争]]における[[ヘンリー・ジキル&ハイド|バーサーカー]]のマスター。
   12行目: 37行目:  
:魔術も神秘も知らない普通の高校生の少年。母方の祖父の遺品として送られてきた手帖の文章を読み上げることで、意図せずしてバーサーカーのサーヴァントを召喚してしまい、聖杯戦争に巻き込まれることになる。
 
:魔術も神秘も知らない普通の高校生の少年。母方の祖父の遺品として送られてきた手帖の文章を読み上げることで、意図せずしてバーサーカーのサーヴァントを召喚してしまい、聖杯戦争に巻き込まれることになる。
 
:バーサーカーから聖杯戦争の概要とその危険性、そして「正義の味方」として人々を守りたいという願いを聞き、巽自身も自分の街を戦火から守るためにマスターとして聖杯戦争に身を投じる覚悟を決める。
 
:バーサーカーから聖杯戦争の概要とその危険性、そして「正義の味方」として人々を守りたいという願いを聞き、巽自身も自分の街を戦火から守るためにマスターとして聖杯戦争に身を投じる覚悟を決める。
:戦端が開かれた後は、玲瓏館陣営を此度の聖杯戦争の諸悪の根源であると判断し、バーサーカーに攻撃を指示する。しかしバーサーカーが突撃をかけている間に、[[沙条愛歌|愛歌]]の命を受けた[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|アサシン]]の手により暗殺された。その後キャスターによって賢者の石で動く死体(リビングデッド)にされてしまう。
+
:戦端が開かれた後は、玲瓏館陣営を此度の聖杯戦争の諸悪の根源であると判断し、バーサーカーに攻撃を指示する。しかしバーサーカーが突撃をかけている間に、[[沙条愛歌|愛歌]]の命を受けた[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|アサシン]]の手により暗殺された。その後、アサシンの愛が「自らの毒で死なない相手なら愛歌である必要はない」と突きつけるキャスターによって賢者の石で動く死体(リビングデッド)にされてしまう。
 +
:しかし死してなお人々を思う彼の高潔さは消えることなく、生贄の少女を救い生粋の人類悪につき従うアサシンに多大な影響を与える。最後はセイバーとの対決に臨む彼女の名を呼び止めようとする。
    
;人物
 
;人物
21行目: 47行目:  
;能力
 
;能力
 
:令呪は一枚羽で、マスター階梯は最下位。
 
:令呪は一枚羽で、マスター階梯は最下位。
:ほぼ普通の一般人同然だが、母方の祖先が魔術師で、隔世遺伝によって右目に“[[魔眼]]”が発現している。「見る」ことにより対象となった生物のあらゆる動きを停止させる能力であり(当然、対象に魔術の心得があれば抵抗される可能性は高い)、自らの力を把握していなかった時期でも趣味であるカメラのファインダー越しに「見られた」動物は妙に長く動きを止めることが多かった。
+
:ほぼ普通の一般人同然だが、母方の祖先が魔術師で、隔世遺伝によって右目に“[[魔眼]]”が発現している。「見る」ことにより対象となった生物のあらゆる動きを停止させる能力であり(当然、対象に魔術の心得があれば抵抗される可能性は高い)、自らの力を把握していなかった時期でも趣味であるカメラのファインダー越しに「見られた」動物は妙に長く動きを止めることが多かった。リビングデッドになった後は魔眼の性質も失われている模様。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 +
=== Fateシリーズ ===
 
; [[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]
 
; [[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]
 
:バーサーカーのマスター。
 
:バーサーカーのマスター。
 +
 +
=== その他 ===
 
; [[ちびちゅき!]]
 
; [[ちびちゅき!]]
 
:怪談「キス魔のメアリーさん」の被害者。
 
:怪談「キス魔のメアリーさん」の被害者。
36行目: 65行目:  
;[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|キャスター]]
 
;[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|キャスター]]
 
:彼の手によって動く死体(リビングデッド)にされてしまう。
 
:彼の手によって動く死体(リビングデッド)にされてしまう。
;來野環
+
;[[來野環]]
 
:中学生になる妹。実家のある広島在住。
 
:中学生になる妹。実家のある広島在住。
 
:失踪した兄を探して、はるばる上京するのだが……
 
:失踪した兄を探して、はるばる上京するのだが……
42行目: 71行目:  
:秋葉原で遭遇し、先手を取って無力化することで話をできる状況にする。
 
:秋葉原で遭遇し、先手を取って無力化することで話をできる状況にする。
 
:彼曰く「(聖杯戦争を止めたいという話に対して)何らかの感触はあった」らしい。
 
:彼曰く「(聖杯戦争を止めたいという話に対して)何らかの感触はあった」らしい。
;芳守鈴埜
+
;[[芳守鈴埜]]
 
:生ける屍になった後に、愛歌に生贄にされそうになっていた少女。妹の面影を見たのか、意識も定かでないのに助けようとする。
 
:生ける屍になった後に、愛歌に生贄にされそうになっていた少女。妹の面影を見たのか、意識も定かでないのに助けようとする。
 +
;祖父
 +
:彼の遺品だった手帳の呪文を唱えたことでバーサーカーが召喚されてしまった。
 +
:バーサーカーの澄んだ目が彼にそっくりだったとのこと。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
51行目: 83行目:  
;「俺に<RUBY><RB>令呪</RB><RT>これ</RT></RUBY>を使わせないでくれ。俺がこれを使ったら……<br> すぐに、俺の友達が来る……俺の、友達は……! きっと、きみを殺す!」
 
;「俺に<RUBY><RB>令呪</RB><RT>これ</RT></RUBY>を使わせないでくれ。俺がこれを使ったら……<br> すぐに、俺の友達が来る……俺の、友達は……! きっと、きみを殺す!」
 
:七日目の夜、バーサーカーの戦いを離れて見守るマンションの空き室で、突如現れたアサシンと対峙することとなって。<br>友人であるバーサーカーに無益な殺しをさせたくないという思いと、怪しくはあるが可憐な少女に見えるアサシンを傷つけたくないという良心から出た言葉ではあったが、その善良さは戦いの中で己の命ひとつすらも救えなかった。
 
:七日目の夜、バーサーカーの戦いを離れて見守るマンションの空き室で、突如現れたアサシンと対峙することとなって。<br>友人であるバーサーカーに無益な殺しをさせたくないという思いと、怪しくはあるが可憐な少女に見えるアサシンを傷つけたくないという良心から出た言葉ではあったが、その善良さは戦いの中で己の命ひとつすらも救えなかった。
 +
 +
;「き、ミ……は……ダレ、だ……?」<br>「だメ、だ……おレハ、きみヲ、こロシたく、なイ」
 +
:キャスターがアサシンへの贈り物として作ったリビングデッド。既に死んでいる存在にアサシンの毒は効かず[[沙条愛歌|生粋の人類悪]]や[[主人公 (Grand Order)|人類最後のマスター]]と同じ存在になる。だがあの夜の続きの言葉を紡ぐだけの生き人形となってしまった。
 +
 +
;「……た、ま、き」
 +
:生贄にされそうになった芳守鈴埜を妹を重ねたのか彼女を生贄にしようとしていた愛歌から庇う。
 +
 +
;「ハ、サ、ン」<br>「行く、な」<br>「死ぬ、な」<br><br> 死ぬな 殺すな 逃げろ   生きろ(石牢に刻まれた文字列より抜粋)
 +
:静謐の名を冠したハサン・サッバーハが、「[[“山の翁”]]」に粛清された過去を語った事を彼は感じていた。それでいてアサシンが全てに精算をつけるべく、真正面からでは勝機が皆無である相手(セイバー)に挑んで討ち取られる覚悟を決めている事も悟っていた。彼のその遺志はアサシンの心を動かすが、その直後泣きながら振り下ろされた彼女のダークで彼の生も終わりを告げる。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*[[衛宮士郎|善良で正義感を持ち、わけも分からず巻き込まれた戦いで人々を守るために奮闘する]]、というまさに物語の主人公のような人物。
 
*[[衛宮士郎|善良で正義感を持ち、わけも分からず巻き込まれた戦いで人々を守るために奮闘する]]、というまさに物語の主人公のような人物。
**皮肉なことに「最初は善なる思いから始めた事だが、見当違いな方向に向かっていく」「最終的に“女”によって破滅する」という彼の辿った道は、[[間桐雁夜]]に重なる。
+
**「最初は善なる思いから始めた事だが、見当違いな方向に向かっていく」「最終的に“女”によって破滅する」という彼の辿った道は、[[間桐雁夜]]に重なる。
 
**第三部に入り明かされた経緯でいえば、魔術師ではなく聖杯戦争の存在も知らなかった一般人がその血に潜む魔術の因子と先祖の書き残した魔術書によって偶然、正しい儀式を経ずにサーヴァントを召喚してしまったという[[雨生龍之介]]枠でもあった。
 
**第三部に入り明かされた経緯でいえば、魔術師ではなく聖杯戦争の存在も知らなかった一般人がその血に潜む魔術の因子と先祖の書き残した魔術書によって偶然、正しい儀式を経ずにサーヴァントを召喚してしまったという[[雨生龍之介]]枠でもあった。
 
**あえて主人公との違いを挙げるならば、彼には他の主人公のようなどこか人から外れた精神性はなかった。
 
**あえて主人公との違いを挙げるならば、彼には他の主人公のようなどこか人から外れた精神性はなかった。
 
**妹の環曰く不器用で、焼き魚やお好み焼き等を「ひっくり返す」のが苦手だったらしい。Prototypeの世界にも「起源」の概念があるので、聖杯戦争を卓袱台返しできなかったのは天命だったのかもしれない。
 
**妹の環曰く不器用で、焼き魚やお好み焼き等を「ひっくり返す」のが苦手だったらしい。Prototypeの世界にも「起源」の概念があるので、聖杯戦争を卓袱台返しできなかったのは天命だったのかもしれない。
 +
**皮肉な事に、死後リビングデッドにされた後にアサシンやエルザの心を動かしたり、生前に言った事が巡り巡ってセイバーを翻意させる遠因の一つになったりと、ストーリーへの貢献は確実に行われている。結果、'''「死んでから主人公になった」'''等と言われてしまう事も……。
 +
*彼の名前であるが、'''二つの「己」が「共」にある'''という、自身のサーヴァントになぞらえたネーミングであることがドラマCDで示唆されている。
 +
 +
== 脚注 ==
 +
===注釈===
 +
<references group = "注"/>
 +
 +
===出典===
 +
<references group = "出"/>
    
== リンク ==
 
== リンク ==
66行目: 116行目:  
[[Category:登場人物か行]]
 
[[Category:登場人物か行]]
 
[[Category:Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]
 
[[Category:Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]
 +
[[Category:ちびちゅき!]]
 +
[[category:マスター]]
18,197

回編集