差分

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==ライダー==
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{{サーヴァント概要
* 真名:イスカンダル
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| タイトル = ライダー
* 身長:212cm / 体重:130kg
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| 真名 = イスカンダル
* 地域:マケドニア
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| 依代 =  
* 属性:中立・善
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| 読み =  
* 性別:男性
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| 外国語表記 = Iskandar
* 性別:男性
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| 初登場作品 = [[Fate/Zero]]
* イメージカラー:朱色
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| 声優 = 大塚明夫
* 特技:出鱈目な論破、リーダーシップ
+
| 演者 =
* 好きなもの:冒険、目新しさ / 苦手なもの:既成概念、既得権益
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| 身長 = 212cm
* 天敵:母親
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| 体重 = 130kg
* CV:大塚明夫
+
| 誕生日 =
* キャラクターデザイン:武内崇
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| 血液型 =
 +
| 出典 = 史実
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| 地域 = マケドニア
 +
| 属性 = 中立・善
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| 副属性 = 人
 +
| 性別 = 男性
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| スリーサイズ =
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| 一人称 = 余
 +
| 二人称 = 貴様/○○(呼び捨て)
 +
| 三人称 = 貴様ら/貴様達/○○(呼び捨て)
 +
| 異名 = 征服王など
 +
| イメージカラー = 朱色
 +
| サーヴァント階位 =
 +
| 特技 = 出鱈目な論破、リーダーシップ
 +
| 好きな物 = 冒険、目新しさ(Zero)<br/>征服、各所観光(FGO)
 +
| 苦手な物 = 既成概念、即得権益(Zero)<br/>秘書官の愚痴(FGO)
 +
| 天敵 = 母親(Zero)<br>[[ダレイオス三世]](FGO)
 +
| デザイン = 武内崇
 +
| 設定作成 = 虚淵玄
 +
| レア度 = ☆5
 +
}}
 +
 
 +
== 概要 ==
    
「[[ライダー|騎兵]]」の[[サーヴァント]]。
 
「[[ライダー|騎兵]]」の[[サーヴァント]]。
    
; 略歴
 
; 略歴
: [[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ウェイバー・ベルベット]]によって召喚される。その望み故に、実体化したままでいることを好む。
+
: [[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ウェイバー・ベルベット]]によって召喚される。マスターの魔力供給が貧弱であるため万全な状態ではなかったが、本人の望み故に、実体化したままでいることを好んだ。
 
: [[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]、[[ギルガメッシュ|アーチャー]]を集めて聖杯問答を主催。臣下との変わらぬ絆を両者に見せ付ける。
 
: [[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]、[[ギルガメッシュ|アーチャー]]を集めて聖杯問答を主催。臣下との変わらぬ絆を両者に見せ付ける。
 
: 「久しぶりの現世を楽しみたい」という理由で霊体化するのを嫌っており、ホメロスを読みふけったり、テレビを見ながら世界征服の案を練ったりし、昼間には手に入れたラフな服装に身を包んで街を歩き回り、日本の食事を楽しんだり、気になったゲームをハードごと購入するなどこの時代を満喫していた。
 
: 「久しぶりの現世を楽しみたい」という理由で霊体化するのを嫌っており、ホメロスを読みふけったり、テレビを見ながら世界征服の案を練ったりし、昼間には手に入れたラフな服装に身を包んで街を歩き回り、日本の食事を楽しんだり、気になったゲームをハードごと購入するなどこの時代を満喫していた。
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: 「王の財宝」から繰り出される宝具の雨をかいくぐり、満身創痍になりながらも敵前に迫るも、あと一歩のところを「天の鎖」に捕らわれ乖離剣に胸を貫かれる。
 
: 「王の財宝」から繰り出される宝具の雨をかいくぐり、満身創痍になりながらも敵前に迫るも、あと一歩のところを「天の鎖」に捕らわれ乖離剣に胸を貫かれる。
 
: だがその生き様と闘争心、そして王道はギルガメッシュですら認めるものであり、倣岸不遜な彼より心からの賞賛を引き出させ、最後まで力の限り駆け抜けたという達成感を胸に消滅する。
 
: だがその生き様と闘争心、そして王道はギルガメッシュですら認めるものであり、倣岸不遜な彼より心からの賞賛を引き出させ、最後まで力の限り駆け抜けたという達成感を胸に消滅する。
 +
:『[[Fate/Grand Order]]』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅩの座を統括する[[魔神柱|廃棄孔アンドロマリウス]]と交戦する。
 
; 人物
 
; 人物
 
: 筋骨隆々の偉丈夫。ひげ面には粗野な印象と威厳、そして不思議な愛嬌が混在する。
 
: 筋骨隆々の偉丈夫。ひげ面には粗野な印象と威厳、そして不思議な愛嬌が混在する。
 
: 大柄な見た目通りの豪放磊落を地で行く人物。他を顧みるということを全くしない暴君的性質を持つが、その欲望が結果的に人々を幸せにする奔放な王。
 
: 大柄な見た目通りの豪放磊落を地で行く人物。他を顧みるということを全くしない暴君的性質を持つが、その欲望が結果的に人々を幸せにする奔放な王。
: 理想の王・アルトリア、人を超越した王・ギルガメッシュに対し、人の身でその限界を極めた王。豪胆かつおおらか、高いカリスマ性を持つが、少々物事を気にしなさすぎるきらいがある。
+
: 理想の王・アルトリア、人を超越した王・ギルガメッシュに対し、人の身でその限界を極めた王。豪胆かつおおらか、高いカリスマ性を持つが、少々物事を気にしなさすぎるきらいがあり、周囲の人間をきりきり舞いさせて何ら反省するところがない。
: また、征服先で略奪を行ってきた出自の為か盗癖があり、召喚直後に市民図書館からホメロスの詩集を強奪したり、地元の酒屋から極上ワインの大樽をかっぱらってきている。
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: また、征服先で略奪を行ってきた出自の為か盗癖があり、召喚直後に市民図書館からホメロスの詩集を強奪したり、地元の酒屋から極上ワインの大樽をかっぱらってきている。それが軍事施設であろうと、彼の物欲を阻むことはできない。
 +
: 契約には義理堅いのか、魔術師としての能力が低くともサーヴァントとして力を貸す。逆にどれほど優れた魔術師であろうと「志が低い」「行動理念が妬み・恨み・辛みでしか出来ていない」「そもそも人間として語るに値しない」者なら、平気で鉄槌を下す。第四次聖杯戦争でも、キャスターの工房の惨状を見た際に、パニックに陥ったウェイバーを諭し、「惨状を見ても眉ひとつ動かさぬ」者がいたら殴り飛ばしていると述べている。
 
: 世界征服を望みとするが、他者から与えられるものではなく、あくまでも自分で成し遂げることを持論とする。このため、[[聖杯]]を求めるのは「世界征服の手段」としてではなく、「世界征服を行うために受肉する手段」として。
 
: 世界征服を望みとするが、他者から与えられるものではなく、あくまでも自分で成し遂げることを持論とする。このため、[[聖杯]]を求めるのは「世界征服の手段」としてではなく、「世界征服を行うために受肉する手段」として。
 
; 能力
 
; 能力
 
: 「騎兵」のクラスであることと、マスターであるウェイバーが魔術師として未熟であることから、彼自身の個体能力よりも宝具の能力に偏った性能となっている。
 
: 「騎兵」のクラスであることと、マスターであるウェイバーが魔術師として未熟であることから、彼自身の個体能力よりも宝具の能力に偏った性能となっている。
 
: だが、アサシンの奇襲を難なく切り返し、セイバーの渾身の一撃を片手で防ぎ、降り注ぐ宝具の雨を弾きながらギルガメッシュに肉薄するなど彼自身も優れた武勇を持ち、宝具にのみ依存した英霊ではない。
 
: だが、アサシンの奇襲を難なく切り返し、セイバーの渾身の一撃を片手で防ぎ、降り注ぐ宝具の雨を弾きながらギルガメッシュに肉薄するなど彼自身も優れた武勇を持ち、宝具にのみ依存した英霊ではない。
: とはいえ、セイバーのような白兵能力に長けたサーヴァントとは互角に闘えるレベルでは無いとも語られている。
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: とはいえ、セイバーのような白兵能力に長けたサーヴァントとは互角に闘えるレベルでは無いとも語られている。しかし、『EXTELLA』においては三騎士相手に不調子にも関わらず白兵戦で互角の撃ち合いをしたりと作品によって描写が異なる。
 
: 軍略スキルを持ち戦略・戦術にも長けるが、第四次聖杯戦争では基本的に単騎での参戦であることと征服するに相応しい好敵手の多さから、策を弄するより真っ向対決に挑むことが多い。
 
: 軍略スキルを持ち戦略・戦術にも長けるが、第四次聖杯戦争では基本的に単騎での参戦であることと征服するに相応しい好敵手の多さから、策を弄するより真っ向対決に挑むことが多い。
   −
== [[アレキサンダー]] ==
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==バリエーション==
如何なる理由か、少年の姿で召喚された状態のイスカンダル。旧名表記なのかマケドニア王国の若き王子の名前としてアレキサンダーと表記される。姿だけでなく精神も少年時のものとなっており、決して記憶が失われている訳ではないが、青年期以降の記憶は些か「実感が薄い」とのこと。
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=== [[アレキサンダー]] ===
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如何なる理由か、少年の姿で召喚された状態のイスカンダル。旧名表記なのかマケドニア王国の若き王子の名前としてアレキサンダーと表記される。<br>姿だけでなく精神も少年時のものとなっており、決して記憶が失われている訳ではないが、青年期以降の記憶は些か「実感が薄い」とのこと。
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詳細は[[アレキサンダー|該当ページ]]を参照。
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詳細は「[[アレキサンダー]]」を参照。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
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| rowspan="2"|[[ライダー]] || [[ウェイバー・ベルベット]] || B || A || D || C || A+ || A++ || 対魔力:D<br>騎乗:A+ || カリスマ:A<br />軍略:B<br />神性:C || style="text-align:left"|
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| rowspan="3"|[[ライダー]] || [[ウェイバー・ベルベット]] || B || A || D || C || A+ || A++ || rowspan="3"|対魔力:D<br>騎乗:A+ || カリスマ:A<br />軍略:B<br />神性:C || style="text-align:left"|
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|| [[主人公 (Grand Order)]] || B || A || D || C || A+ || A++ || カリスマ:A<br />軍略:B<br />神性:C<br />雷の征服者:EX<br />制圧軍略:A || style="text-align:left"|強化クエストクリアで「軍略」→「制圧軍略」に変化。
 
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|| [[主人公 (Grand Order)]] || B || A || D || C || A+ || A++ || 対魔力:D<br>騎乗:A+<br />神性:C || カリスマ:A<br />軍略:B<br />雷の征服者:EX || style="text-align:left"|
+
|| [[主人公 (EXTRA)]] || B || A || D || C || A+ || A++ || カリスマ:A<br />軍略:B<br />神性:C || style="text-align:left"|
 
|}
 
|}
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
; 遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)
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;遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)
 
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:2~50<br />最大捕捉:100人
 
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:2~50<br />最大捕捉:100人
: 「神威の車輪」による蹂躙走法。真名解放によって放たれる『神威の車輪』完全解放形態からの突進。雷気を迸らせる神牛の蹄と車輪による二重の攻撃に加え、雷神ゼウスの顕現である雷撃効果が付与されている。
+
: 「神威の車輪」による蹂躙走法。真名解放によって放たれる『神威の車輪』完全解放形態からの突進。雷気を迸らせる神牛の蹄と車輪による二重の攻撃に加え、雷神[[ゼウス]]の顕現である雷撃効果が付与されている。その雷撃は作中において、三騎士の渾身の一撃にも匹敵すると描写されている。
 
: 同じくA+の騎乗攻撃である『騎英の手綱』のように具体的な最大速度のスペックなどについては明かされていないが、猛る神牛の嘶きはバーサーカーを轢いた通常使用時の比ではなく、静止状態から100mの距離を瞬時に詰める加速力を持つ。
 
: 同じくA+の騎乗攻撃である『騎英の手綱』のように具体的な最大速度のスペックなどについては明かされていないが、猛る神牛の嘶きはバーサーカーを轢いた通常使用時の比ではなく、静止状態から100mの距離を瞬時に詰める加速力を持つ。
 
:; 神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)
 
:; 神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)
:: 由来:ゴルディアス王がオリュンポスの主神ゼウスに捧げた供物であったものをイスカンダルが自身の佩刀「キュプリオトの剣」で繋いでいる紐を断ち切って自らのものとしたという故事から。
+
:: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:2~50<br />最大捕捉:100人
:: 彼が「騎乗兵」たる所以である、二頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)が牽引する戦車(チャリオット)。地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能。神牛の踏みしめた跡にはどこであれ雷が迸る。
+
:: 由来:ゴルディアスの結び目を剣で絶つことで解いた逸話
 +
:: 彼が「騎乗兵」たる所以である、二頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)が牽引する戦車(チャリオット)。地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能。神牛の踏みしめた跡にはどこであれ雷が迸る。飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)の位階は最高位の神獣であり、最高クラスの移動型宝具を所有する。
 
:: キュプリオトの剣を振るうと空間が裂け、どこであろうと自在に召喚できる。戦車は各部のパーツを個別に縮小・収納が可能で、走破する地形に合わせた最適な形態を取ることが出来る。御者台には防護力場が張られており、少なくとも血飛沫程度なら寄せ付けない。
 
:: キュプリオトの剣を振るうと空間が裂け、どこであろうと自在に召喚できる。戦車は各部のパーツを個別に縮小・収納が可能で、走破する地形に合わせた最適な形態を取ることが出来る。御者台には防護力場が張られており、少なくとも血飛沫程度なら寄せ付けない。
:: 地上で通常使用した場合の最大速度は約時速400Kmほど。真名解放無しでも対軍級の威力・範囲を持ち、初見でのウェイバーの見立てでは「近代兵器に換算すれば戦略爆撃機にも匹敵」。キャスターが呼び出した膨大な数の海魔がひしめくトンネルも、雷撃を纏った掘削機の如く軽々と海魔たちを粉砕し踏破している。下記の『王の軍勢』と同時使用することもできる。
+
:: 真名解放無しでも対軍級の威力・範囲を持ち、初見でのウェイバーの見立てでは「近代兵器に換算すれば戦略爆撃機にも匹敵」「新都を一時間で焦土にする」。キャスターが呼び出した膨大な数の海魔がひしめくトンネルも、雷撃を纏った掘削機の如く軽々と海魔たちを粉砕し踏破している。下記の『王の軍勢』と同時使用することもできる。
 +
:: 厳密には宝具ではなく、イスカンダルを示す武装の一つ。
 
:: 余談だが、この戦車が繋がれていた綱の結び目には「解いた者はアジアの覇者になる」と予言がされていた。
 
:: 余談だが、この戦車が繋がれていた綱の結び目には「解いた者はアジアの覇者になる」と予言がされていた。
 
+
:: 『EXTELLA LINK』ではアクティブスキルとして使用する。
 
; 王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
 
; 王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
 
: ランク:EX<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1〜99<br />最大捕捉:1000人
 
: ランク:EX<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1〜99<br />最大捕捉:1000人
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: 彼自身は魔術師ではないが、彼の仲間たち全員が心象風景を共有し、全員で術を維持するため固有結界の展開が可能となっている。要は、生前のイスカンダル軍団を丸ごと召喚・復活させる固有結界。時空すら越える臣下との絆が宝具にまで昇華された、彼の王道の象徴。
 
: 彼自身は魔術師ではないが、彼の仲間たち全員が心象風景を共有し、全員で術を維持するため固有結界の展開が可能となっている。要は、生前のイスカンダル軍団を丸ごと召喚・復活させる固有結界。時空すら越える臣下との絆が宝具にまで昇華された、彼の王道の象徴。
 
: 征服王イスカンダルの持つカリスマ性を最大限に具現化したものであり、召喚される中にはライダー本人よりも武力に優れた者や、一国の王としてBランク相当のカリスマを具える者も複数いるらしい。これは彼が生前、個人として武勲を立てた英雄ではなく、軍勢を指揮して戦った英雄であることに由来する。
 
: 征服王イスカンダルの持つカリスマ性を最大限に具現化したものであり、召喚される中にはライダー本人よりも武力に優れた者や、一国の王としてBランク相当のカリスマを具える者も複数いるらしい。これは彼が生前、個人として武勲を立てた英雄ではなく、軍勢を指揮して戦った英雄であることに由来する。
: 召喚された臣下はそれぞれ英霊として座にあるサーヴァントであり、全員がランクE-の「単独行動」スキルを持つためマスター不在でも戦闘可能。なお、聖杯戦争のルールに従って召喚されているわけではないのでクラスは持っていない。また、ライダーの能力の限界として、臣下が自身の伝説で有しているはずの宝具までは具現化させることはできない。
+
: 召喚された臣下はそれぞれ英霊として座にあるサーヴァントであり、全員がランクE-の「単独行動」スキルを持つためマスター不在でも戦闘可能。なお、聖杯戦争のルールに従って召喚されているわけではないのでクラスは持っていない。加えて、ライダーの能力の限界として、臣下が自身の伝説で有しているはずの宝具までは具現化させることはできない。[[フェイカー (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)|イスカンダルの死後、後継者争いを繰り広げた者達も参加していることに怒り、この軍団への参加を断固拒否した者]]もいることから、彼からの招集に応じるか否かは各員の自由意志である模様。
: 一度発動してしまえば近衛兵団はライダー曰く「向こうから押しかけてくる」ほか結界の維持は彼ら全員の魔力を使って行われるため、展開中の魔力消費は少なく済む。ただし、最初に彼が『英霊の座』にいる軍勢に一斉号令をかける必要があるため、維持は簡単でも展開そのものに多大な魔力を喰う。また、軍勢の総数が減るに従って負担が増し、過半数を失えば強制的に結界は崩壊する。
+
: 最初に彼が『英霊の座』にいる軍勢に一斉号令をかける必要があるため、維持は簡単でも展開そのものに多大な魔力を喰う。しかし、一度発動してしまえば近衛兵団はライダー曰く「向こうから押しかけてくる」ほか結界の維持は彼ら全員の魔力を使って行われるため、展開中の魔力消費は少なく済む。規模の割に燃費は良い。軍勢の総数が減るに従って負担が増し、過半数を失えば強制的に結界は崩壊する。
 
: 世界からの干渉があるため固有結界の中にしか軍勢の総数を一気に召喚・展開することはできないが、一騎程度であれば結界外への派遣や固有結界を展開せずに召喚・現界が可能。劇中では伝令役としてミトリネスが結界の外に現れ、英霊馬ブケファラスは固有結界発動無しでキュプリオトの剣の一振りで召喚されている。
 
: 世界からの干渉があるため固有結界の中にしか軍勢の総数を一気に召喚・展開することはできないが、一騎程度であれば結界外への派遣や固有結界を展開せずに召喚・現界が可能。劇中では伝令役としてミトリネスが結界の外に現れ、英霊馬ブケファラスは固有結界発動無しでキュプリオトの剣の一振りで召喚されている。
 +
:この宝具はセイバーを心から震わせ、ギルガメッシュを不快にさせた。セイバーは生前築けなかった臣下との絆、ギルガメッシュは自身の宝物庫に入れることができない「絆」という財宝を見せつけられたからである。
 
: なお、ドラマCD版では軍勢の声に虚淵氏や奈須氏が参加している。
 
: なお、ドラマCD版では軍勢の声に虚淵氏や奈須氏が参加している。
 +
:『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
 +
:幕間の物語2クリアでランクはそのままに強化され、宝具威力倍率の上昇に加え「敵全体のクリティカル発生率をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果が追加される。
 
=== 王の軍勢で召還される英霊たち===
 
=== 王の軍勢で召還される英霊たち===
 
; ブケファラス
 
; ブケファラス
: イスカンダルの愛馬。馬の身でありながら英霊の座に招かれるほどの名馬であり、「牡牛」を意味するその名の通り、額に角(または牛の形をした模様)があったと伝えられる。
+
: イスカンダルの愛馬。馬の身でありながら英霊の座に招かれるほどの名馬であり、「牡牛」を意味するその名の通り、額に角(または牛の形をした模様)があったと伝えられ、人食い馬とも称された逸話もある。
: 誰一人乗りこなせないほどの荒馬だったが、当時はまだ王子だったイスカンダルだけが暴れる原因を見抜いて、見事乗りこなして見せた。
+
: 誰一人乗りこなせないほどの荒馬だったが、当時はまだ王子だったイスカンダルだけが暴れる原因を見抜いて、見事乗りこなして見せた。ヒュダスペス河畔の戦いでブケファラスが戦死した際には、その地に築いた新都市(アレクサンドリア・ブケパロス)に愛馬の名前を遺した。
 
: 『Grand Order』では、[[アレキサンダー]]の宝具として登場。
 
: 『Grand Order』では、[[アレキサンダー]]の宝具として登場。
 
; ミトリネス
 
; ミトリネス
: CV:川村拓央(ドラマCD版) / 橋詰知久(テレビアニメ版)
+
* 声優:川村拓央(ドラマCD版) / 橋詰知久(テレビアニメ版)
 
: イスカンダルの親衛隊の一員。
 
: イスカンダルの親衛隊の一員。
 
: キャスター戦にて、結界内外の伝令役を務めた。
 
: キャスター戦にて、結界内外の伝令役を務めた。
 +
:『Grand Order』内イベント『Accel Zero Order』では間桐邸から救出した桜と聖杯戦争から離脱(脱落)した雁夜を冬木市の外の病院に送り届けた。
 +
;エウメネス
 +
:長い黒髪と落ち着いた風貌を持つ戦士。有能な書記官でもあったプロフィールを反映してか、鎧の上から長いヒマティオンを纏う文官めいた服装をしている。
 +
:『Fate/Zero』CDドラマのブックレットに森井しづき氏により描かれたのが外見の初出であり、以後のメディア展開でもデザインは引き継がれた。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.魔眼蒐集列車』アニメ化に伴いリファインされた設定が作られ、名前と顔が一致した。
 +
:ウェイバー・ベルベットの成長した姿、ロード・エルメロイⅡ世と風貌や雰囲気が似ており、実際にイスカンダルやフェイカーからそのように言及されてもいる。見分けるポイントは前髪の分け目の位置。
 +
;[[プトレマイオス]]
 +
:ミエザの学舎時代からイスカンダルの友人であった将軍。イスカンダルの死後はエジプトを支配し、プトレマイオス朝を打ち立てた。子孫に[[クレオパトラ]]7世がいる。
 +
:生前ファラオとなったことを反映してか、ひときわ豪奢な甲冑を身に着けた浅黒い肌の青年の姿をしている。
 +
:エウメネス同様『Fate/Zero』CDドラマのブックレットが外見の初出だが、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 case.魔眼蒐集列車』アニメ化に伴い外見が大きくリファインされ、髪や甲冑が黄金から銀へ変わった。
 +
:後に『Grand Order』にて、サーヴァントの一人として登場。
 +
;ヘファイスティオン
 +
:イスカンダルの幼馴染にして第一の腹心。サーヴァントとして召喚された場合にはイスカンダルの一部スキルと宝具を借り受ける固有スキル「彼もまたイスカンダルなのだから」(真)を保有する。
 +
:[[フェイカー (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)|双子の妹]]と他のイスカンダルの家臣たちとの折り合いが良くないことについて心と胃を痛めており、「王の軍勢」が召喚された際に妹のサボタージュに真っ先に気付くのは彼だという。
 +
 +
== 使用技 ==
 +
===[[Fate/EXTELLA LINK]]===
 +
; 覇王の蹄
 +
: 愛馬「ブケファラス」を召喚し騎乗。剣を振り回しながら駆け抜ける。移動方向をある程度制御可能。
 +
; 正面突破
 +
: 剣に雷を宿し地面に叩き付けて前方に雷撃を走らせる。
 +
; 王の軍勢・突撃
 +
: 王の軍勢を召喚し、前方に突撃させる。
 +
; 雷の征服者
 +
: 一定時間、剣に雷を纏わせ、攻撃力が上昇する。さらに、通常攻撃の攻撃範囲が広がる。
 +
; 王の軍勢・投擲
 +
: 王の軍勢を召喚し、一斉に槍を投擲させる。
 +
; 王の軍勢・防御
 +
: 一定時間ガード体勢を取り攻撃に備える。ガード中に攻撃を受けると、攻撃を無効にしつつ召喚された王の軍勢が強力なカウンター攻撃を放つ。
    
== 真名:イスカンダル ==
 
== 真名:イスカンダル ==
:イスカンダル。マケドニアの覇者。ヘレニズム文化として知られる一時代を築いた大王。<br>
+
:アレキサンダー。アレクサンドロス。イスカンダル。古代マケドニアの覇者。20歳で即位し、数年で世界帝国であったペルシャを征服し、当時ギリシャで「世界」と称された大陸を征服した。ヘレニズム文化として知られる一時代を築いた大王。<br>王位を継いだ後、古代ギリシアを統率してペルシアへの侵攻に踏み切り、以後エジプト、西インドといった広域の地を征服し、『東方遠征』の偉業を、10年も満たずに成し遂げた。
 +
 
 +
:紀元前四世紀、ギリシャ人国家であるマケドニアの王家に生まれる。母オリュンピアスの影響で幼い頃から神話の英雄物語に耽溺し、自らをゼウスの子と信じた。
 +
:ヘタイロイと呼ばれる学友たちと共に武功をあげ、20歳の若さで王となったあとはギリシャ統一を手始めに覇道に乗り出し、東方遠征の軍を興して自らその先頭に立ち、大国ペルシャを打ち破ったのみならず、ペルシャの支配下にあったエジプトを始め数多くの国々を飲み込んでいった。
 +
:イスカンダルという名は、アラブとペルシャの人々による彼の呼び名である。アレキサンダー、アレクサンドロス――――彼の人名が様々な土地の発音によって呼びならわされるに到った経緯こそ、彼は「征服王」とうたわれている。
   −
:王位を継いだ後、古代ギリシアを統率してペルシアへの侵攻に踏み切り、以後エジプト、西インドといった広域の地を征服し、『東方遠征』の偉業を、10年も満たずに成し遂げた。<br>
+
:彼の東征はインドにまで及んだが、将官の反発や兵士の疲弊によってバビロンに引き返し、この地にて急逝する。
:アレキサンダー、アレクサンドロス――――彼の人名が様々な土地の発音によって呼びならわされるに到った経緯こそ、彼は「征服王」とうたわれている。
+
:征服者として歴史上最大の国家を打ち立てるが、「最強の者が国家を継承せよ」と遺言したことで死後、帝国は分裂した。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 +
===Fateシリーズ===
 
; [[Fate/stay night]]
 
; [[Fate/stay night]]
 
: 用語集やギルガメッシュの口から、その存在のみ示唆されている。
 
: 用語集やギルガメッシュの口から、その存在のみ示唆されている。
97行目: 162行目:  
; [[Fate/Apocrypha]]
 
; [[Fate/Apocrypha]]
 
: エルメロイII世がかつて亜種の聖杯戦争に挑んだ際に召喚したサーヴァント。その聖遺物は朋友の誓いと共に、大切に保管されている。
 
: エルメロイII世がかつて亜種の聖杯戦争に挑んだ際に召喚したサーヴァント。その聖遺物は朋友の誓いと共に、大切に保管されている。
; [[Fate/Grand Order]]
  −
: ライダーのサーヴァントとして参戦。レア度はSSR(☆5)。イラストは武内崇氏。また、少年時代の姿・[[アレキサンダー]]も参戦している。
  −
: 実装と『Fate/Zero』コラボイベント開催に合わせてユーザー参加型キャンペーンも開催された。
   
; [[Fate/EXTELLA]]
 
; [[Fate/EXTELLA]]
 
: アルテラ陣営所属のサーヴァント。
 
: アルテラ陣営所属のサーヴァント。
; [[Fate/Zero|Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafe に集う英霊達~]]
+
; [[Fate/Grand Order]]
: 「ゼロカフェ」常連客。王なのにウェイバーの家に居候しており、全面的に養ってもらっている。
+
:『Fate/Accel Zero Order』の開催に伴い期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。
: 「王の軍勢」の面々もわりとフリーダムに集団で固有結界の外に出てくる。
+
:イスカンダルの実装と『Fate/Zero』コラボイベント開催に合わせてユーザー参加型キャンペーンも開催された他『復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP 2-』の開催に際してバトルモーションと宝具演出を一新、並びにマイルーム会話と戦闘ボイスが追加収録された。
 +
; [[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]
 +
: 「case.冠位決議」にて、最終版で「神霊イスカンダル」という形で顕現。
 +
: アニメ版13話でも、厳密には本人ではないが、Ⅱ世の夢の中に登場した。
 +
; [[Fate/strange Fake]]
 +
: 直接の登場はしていないが、[[フランチェスカ・プレラーティ]]によって編集された第四次聖杯戦争の中に少しだけ登場した。
 +
 
 +
===Fate関連作品===
 
; [[トラぶる花札道中記|とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦]]
 
; [[トラぶる花札道中記|とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦]]
 
: 現界前に完売してしまったゲーム『アドミラブル大戦略外伝 きらめけノワール高校白書』を入手する、という壮大な目的の為、聖杯温泉に向かって進撃する。
 
: 現界前に完売してしまったゲーム『アドミラブル大戦略外伝 きらめけノワール高校白書』を入手する、という壮大な目的の為、聖杯温泉に向かって進撃する。
; [[コハエース]]
  −
: 『Zero』がらみの話題になると登場、レトロゲームの話になっても登場。征服を持て余す。五次とか月とか関係なく、手当たり次第に強そうな英霊をスカウトする。
  −
: 基本的にいつもウェイバーを携行している。
  −
; [[ちびちゅき!]]
  −
: 最初の頃は高等部の世界史教師に立候補したりもしたが、後に馬術部部長の座に収まり牧場経営に勤しんでいる。たいていはウェイバーと行動を共にしている。
  −
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画|戦車男]]
  −
: 主人公。めんこいJKにときめく、純情ミリオタ青年。
  −
: 「彼女いない暦>B-2爆撃機の生産数」とあるため、この世界では20代前半と思われる。
   
; [[Fate/Ace Royal]]
 
; [[Fate/Ace Royal]]
 
: [[英霊カード]]の一枚として登場。【代理戦闘】である「王の軍勢」を前面に押し出しての突撃戦法が強力で、「ライダー」のクラスで召喚されると打撃力がさらに増す。「ライダー」のクラス自体かなり優秀なので、このクラスで呼べれば不満は無いのだが、軍師故にか何と「キャスター」の適性も持つ。
 
: [[英霊カード]]の一枚として登場。【代理戦闘】である「王の軍勢」を前面に押し出しての突撃戦法が強力で、「ライダー」のクラスで召喚されると打撃力がさらに増す。「ライダー」のクラス自体かなり優秀なので、このクラスで呼べれば不満は無いのだが、軍師故にか何と「キャスター」の適性も持つ。
121行目: 182行目:  
: さーばんとの一匹。
 
: さーばんとの一匹。
 
: 攻撃判定を出し続けながら真っ向微塵に突撃する。拠点急襲向け。
 
: 攻撃判定を出し続けながら真っ向微塵に突撃する。拠点急襲向け。
: コスト:500 / 戦闘力:A / 突破力:E / 移動力:A / 体力:A / 忍耐力:- / リキャスト:C
+
; [[Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~]]
 +
: 「ゼロカフェ」常連客。王なのにウェイバーの家に居候しており、全面的に養ってもらっている。
 +
: 「王の軍勢」の面々もわりとフリーダムに集団で固有結界の外に出てくる。
 +
; [[フェイト/育ステラ]]
 +
: 第五話から登場。公園デビューしようとするアルテラにいろいろと世話を焼いていた。
 +
; [[Fate/Grand Order 英霊食聞録]]
 +
: 第3話に登場。ダレイオス三世と同じ食卓を囲んでいた。
 +
 
 +
===その他===
 +
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画|戦車男]]
 +
: 主人公。めんこいJKにときめく、純情ミリオタ青年。
 +
: 「彼女いない暦>B-2爆撃機の生産数」とあるため、この世界では20代前半と思われる。
 +
; [[コハエース]]
 +
: 『Zero』がらみの話題になると登場、レトロゲームの話になっても登場。征服を持て余す。五次とか月とか関係なく、手当たり次第に強そうな英霊をスカウトする。
 +
: 基本的にいつもウェイバーを携行している。
 +
; [[ちびちゅき!]]
 +
: 最初の頃は高等部の世界史教師に立候補したりもしたが、後に馬術部部長の座に収まり牧場経営に勤しんでいる。たいていはウェイバーと行動を共にしている。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
127行目: 204行目:  
;[[ウェイバー・ベルベット]]
 
;[[ウェイバー・ベルベット]]
 
:召喚者でありマスター。最終的には共に戦う朋友、そして臣下となる。
 
:召喚者でありマスター。最終的には共に戦う朋友、そして臣下となる。
 +
:身長とか人間の器とかいろいろ小さいへっぽこマスターではあるものの、この契約を快いものとして楽しんでいた。
    
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
 
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
148行目: 226行目:     
=== Fate/Grand Order ===
 
=== Fate/Grand Order ===
 +
;アルトリア・ペンドラゴン
 +
:『Fate/Zero』の時と比較して、迷いが晴れた様子にとても喜んでいる。
 +
 +
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)]]
 +
:オルタ化した彼女を見た際には、'''余りにもナイスバディなので'''思わず自分が二日酔いしたと勘違いしている。
 +
 +
;[[ギルガメッシュ]]
 +
:サーヴァントとしてとんでもなく扱い辛い存在であることは苦も無く見抜いており、中々辛辣な一言で評しながら、彼とも契約してしまった主人公を心配してくれる。
 +
 
;[[オジマンディアス]]
 
;[[オジマンディアス]]
 
:同じ王でありファラオとして仲が良く、共に酒宴を楽しむ程。
 
:同じ王でありファラオとして仲が良く、共に酒宴を楽しむ程。
    
;[[ニトクリス]]
 
;[[ニトクリス]]
:同じファラオとして彼女の悩みを理解し、彼女のキャラクエでは道を指し示す。
+
:同じファラオとして彼女の悩みを理解し、彼女の幕間の物語では道を指し示す。
 +
 
 +
;[[源頼光]]
 +
:終局特異点で共演。その清冽な雷光をリスペクトして、「女将軍」「益荒男」と賞賛した。
 +
:……が、頼光の方は「益荒男」という言葉に傷ついて泣きかけたそうな。
 +
 
 +
;[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕]]
 +
:『Fate/Zero』とのコラボイベントで敵対した相手。
 +
:ウェイバーとの繋がりには終盤の対決まで気づかなかったが、「聖杯戦争とは違った視点に立っており、介入しようとしている」と本質には気づき、つまらないと切って捨てて明確に敵意を露にしている。
 +
:共にカルデアに召喚されていた場合も[[アレキサンダー]]とは違い、かつての契約について触れることはない。FGO materialでの「因縁キャラ」項目では「目をかけはするが特別視はしない」「多くの出会いの一つでしかない」と断言している。
 +
 
 +
;[[女王メイヴ]]
 +
:彼女の幕間の物語にて共演。「揺るぎのない女王」と評し、強かった自身の妻と比較しつつも気に入っていた。
 +
 
 +
;[[酒呑童子]]
 +
:同上。人外であることを何となく察しつつも、彼女の酒の振る舞いには嬉々として応じていた。
 +
 
 +
;[[荊軻]]
 +
:同上。一緒に酒を吞む仲であり、気を抜くと暗殺されそうになるのも緊張感があっていいとか。
 +
 
 +
;[[始皇帝]]
 +
:民の伸びしろを摘んでまで安寧を願う不死の皇帝の在り方を「窮屈な覇道」と呼んでいる。
 +
:絢爛ラスベガスで共演した際にも、確実に勝利するために面白みの無い賭け方をする様子には「あんな遊び方して楽しいのか」と苦言を呈していた。<ref group = "出">始皇帝本人は、ラスベガスを世界各国の首脳が集まり、ギャンブルで優を決する外交の場と思い込んでいた。</ref>
 +
 
 +
;[[イヴァン雷帝]]
 +
:彼の幕間の物語で共演。カルデア図書館の蔵書を増やすべく仲良く略奪に出かけた。
 +
:なお、見かけに寄らずインテリで史実でも巨大な書物のコレクションを残しているという点でも共通する二人である。
 +
 
 +
;[[紫式部]]
 +
:イヴァン雷帝の幕間の物語で共演。彼女のカルデア図書館に興味を持ち、彼共々その蔵書を増やす為に奮闘した。
 +
:その一方で余計な気遣いで、図書館の正式名称を最終的にとんでもない物にしてしまった。
    
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
159行目: 276行目:     
;[[ダレイオス三世]]
 
;[[ダレイオス三世]]
:ライダーの口からしばしば語られる、生前の好敵手。生前から深い因縁があり、狂ってなおイスカンダルとの再戦に執着している。
+
:ライダーの口からしばしば語られる、生前の好敵手。お互いの立場が柔らかいものであったなら酒を酌み交わしたかったと思っている。生前から深い因縁があり、狂ってなおイスカンダルとの再戦に執着している。
    
;アリストテレス
 
;アリストテレス
:古代ギリシャの高名な哲学者。かつて教育者としてマケドニア王宮に招聘され、ミエザに開いた学院では王子であったイスカンダルをはじめ、王の軍勢に名を連ねる多くの朋友が共に学んだという。
+
:「万学の祖」と謳われる古代ギリシャの高名な哲学者。かつて教育者としてマケドニア王宮に招聘され、ミエザに開いた学院では王子であったイスカンダルをはじめ、王の軍勢に名を連ねる多くの朋友が共に学んだという。
 
:非公式ドラマCD「ノケモノたちの共演」によれば[[藤村大河]]に印象が似ているらしい。
 
:非公式ドラマCD「ノケモノたちの共演」によれば[[藤村大河]]に印象が似ているらしい。
   −
;ブケファラス
+
;[[ブケファラス]]
 
:愛馬。れっきとした座に登録された英霊であり、イスカンダルの若き日の冒険において出会った相手。
 
:愛馬。れっきとした座に登録された英霊であり、イスカンダルの若き日の冒険において出会った相手。
   173行目: 290行目:  
;ヘファイスティオン
 
;ヘファイスティオン
 
:率いた軍勢の一員。史実では上記のエウメネスとは不仲だったらしく、ロード・エルメロイ二世を会わせてみたいとのこと。
 
:率いた軍勢の一員。史実では上記のエウメネスとは不仲だったらしく、ロード・エルメロイ二世を会わせてみたいとのこと。
 +
 +
;[[フェイカー (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)]]
 +
:上記ヘファイスティオンの双子の妹であり、イスカンダルの影武者。
 +
:イスカンダルとしても思う所があるのか自分の人生を歩むように言っていたらしいが、聞く耳持たなかったとか。
 +
 +
;[[エルゴ|アレクサンドロス四世]]
 +
:息子だが、面識はない。
 +
 +
;[[プトレマイオス]]
 +
:臣下にして盟友。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
; [[アレキサンダー]]
 
; [[アレキサンダー]]
: 過去の自分。
+
: 過去の自分。大王となる以前の王子として現界。数多の賢者から叡智を授かった可能性の具現。
    
;[[ヘラクレス]]
 
;[[ヘラクレス]]
184行目: 311行目:  
;[[アキレウス]]
 
;[[アキレウス]]
 
:母方、エペイロス王家の遠い祖とされる。
 
:母方、エペイロス王家の遠い祖とされる。
 +
:幼少期からの憧れであり、成人してからも目標としている大英雄。彼に対しては衣を正して話しかけると思われる。
 
:彼の活躍が綴られた『イリアス』を生涯、肌身離さず持ち歩いて愛読し、縁の地ではすかさず聖地巡礼を行い、時には戦場でその行いを真似たとも伝えられるほどのリスペクトを捧げている。
 
:彼の活躍が綴られた『イリアス』を生涯、肌身離さず持ち歩いて愛読し、縁の地ではすかさず聖地巡礼を行い、時には戦場でその行いを真似たとも伝えられるほどのリスペクトを捧げている。
 +
:『Fate/Grand Order』でもマイルームボイスで言及しており、若い方の自分共々テンション爆上げで技比べを挑んでいる。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
202行目: 331行目:  
:緒戦時、ウェイバーを伴って、セイバーとランサーの決闘に横槍を入れた時の台詞のいくつかを抜粋。
 
:緒戦時、ウェイバーを伴って、セイバーとランサーの決闘に横槍を入れた時の台詞のいくつかを抜粋。
 
:堂々と真名を名乗り、セイバーとランサーを幕下に加えようと勧誘したその動機は、戦略的思惑ではなくその場のノリだという征服王。両英雄に拒否されるのは当然の事、ウェイバーは逆上し、[[衛宮切嗣]]らは本気で呆れ果てるなど、まざまざとその奔放さを見せ付ける。
 
:堂々と真名を名乗り、セイバーとランサーを幕下に加えようと勧誘したその動機は、戦略的思惑ではなくその場のノリだという征服王。両英雄に拒否されるのは当然の事、ウェイバーは逆上し、[[衛宮切嗣]]らは本気で呆れ果てるなど、まざまざとその奔放さを見せ付ける。
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;「いいんだよ、それで。こんなモノ見せられて眉一つ動かさぬ奴がいたら、余がブン殴っておるわい。<br> むしろ貴様の判断を讃えるぞ、坊主。キャスターとそのマスターを真っ先に仕留めるという方針は"良し"だ。成る程、こういう連中とあっては、一分一秒生き長らえさせておくのも胸糞悪い」
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:キャスターの工房を発見し、突撃を敢行するライダーとウェイバー。その先で見たものは、口にするのもおぞましい、殺戮と冒涜と狂気の産物達だった。<br>聖杯戦争を「残虐無比の殺し合い」と覚悟を決めていたウェイバーにとってさえ、その許容を超え、這いつくばり嘔吐する彼に対して、ライダーはいつもの彼らしくもなく、淡々と、冷静にその在り方を是とする。<br>そこにあるのは、底冷えするほどの怒り。敵であっても一定の敬意を払い、征服するとも貶める事も辱める事もしようとしなかった彼が、唯一、「胸糞悪い」とまで評した「悪」であった。
    
;「王が捧げるのでない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆ではない」<br>「然り。我らは暴君であるが故に英雄だ」<br>「だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりなお始末が悪い」<br>「余の決断、余につき従った臣下達の生き様の果てに行きついた結末であるならば、その滅びは必定だ。<br> 悼みもしよう。涙も流そう。だが決して悔やみはしない」<br>「ましてそれを覆すなど! そんな愚行は、余とともに時代を築いた全ての人間に対する侮辱である!」
 
;「王が捧げるのでない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆ではない」<br>「然り。我らは暴君であるが故に英雄だ」<br>「だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりなお始末が悪い」<br>「余の決断、余につき従った臣下達の生き様の果てに行きついた結末であるならば、その滅びは必定だ。<br> 悼みもしよう。涙も流そう。だが決して悔やみはしない」<br>「ましてそれを覆すなど! そんな愚行は、余とともに時代を築いた全ての人間に対する侮辱である!」
:聖杯問答より。セイバーが聖杯にかける願いを聞いて。
+
:聖杯問答より。セイバーが聖杯にかける「自身の治世で滅びたブリテンの救済」という願いを聞いて。
 +
:幾度かの確認の末に放たれた「身命を捧げた故国」という言葉を聴き、それまで聖杯に与えられた知識としてしか「騎士王」を知らなかった彼はここではじめて彼女の実態を理解し、その願いを否定した。
    
;「無欲な王なぞ飾り物にも劣るわい!」<br>「セイバーよ、“理想に殉じる”と貴様は言ったな。なるほど往年の貴様は清廉にして潔白な聖者であったことだろう。<br> さぞや高貴で侵しがたい姿であったことだろう。<br> だがな、殉教などという茨の道に、いったいだれが憧れる? 焦がれるほどの夢を見る?<br> 聖者はな、たとえ民草を慰撫できたとしても、決して導くことなどできぬ。<br> 確たる欲望のカタチを示してこそ、極限の栄華を謳ってこそ、民を、国を導けるのだ!」<br>「王とはな、誰よりも強欲に、誰よりも豪笑し、誰よりも激怒する、清濁含めてヒトの臨界を極めたるもの。<br> そう在るからこそ臣下は王を羨望し、王に魅せられる。一人一人の民草の心に、“我もまた王たらん”と憧憬の灯が燈る!」<br>「騎士どもの誉れたる王よ。たしかに貴様が掲げた正義と理想は、ひとたび国を救い、臣民を救済したやも知れぬ。<br> それは貴様の名を伝説に刻むだけの偉業であったことだろう。<br> だがな、ただ救われただけの連中がどういう末路を辿ったか、それを知らぬ貴様ではあるまい」<br>「貴様は臣下を“救う”ばかりで“導く”ことをしなかった。<br> 『王の欲』のカタチを示すこともなく、道を失った臣下を捨て置き、ただ独りで澄まし顔のまま、<br> 小綺麗な理想とやらを想い焦がれていただけよ。<br> 故に貴様は生粋の“王”ではない。己の為でなく、人の為の“王”という偶像に縛られていただけの小娘にすぎん」
 
;「無欲な王なぞ飾り物にも劣るわい!」<br>「セイバーよ、“理想に殉じる”と貴様は言ったな。なるほど往年の貴様は清廉にして潔白な聖者であったことだろう。<br> さぞや高貴で侵しがたい姿であったことだろう。<br> だがな、殉教などという茨の道に、いったいだれが憧れる? 焦がれるほどの夢を見る?<br> 聖者はな、たとえ民草を慰撫できたとしても、決して導くことなどできぬ。<br> 確たる欲望のカタチを示してこそ、極限の栄華を謳ってこそ、民を、国を導けるのだ!」<br>「王とはな、誰よりも強欲に、誰よりも豪笑し、誰よりも激怒する、清濁含めてヒトの臨界を極めたるもの。<br> そう在るからこそ臣下は王を羨望し、王に魅せられる。一人一人の民草の心に、“我もまた王たらん”と憧憬の灯が燈る!」<br>「騎士どもの誉れたる王よ。たしかに貴様が掲げた正義と理想は、ひとたび国を救い、臣民を救済したやも知れぬ。<br> それは貴様の名を伝説に刻むだけの偉業であったことだろう。<br> だがな、ただ救われただけの連中がどういう末路を辿ったか、それを知らぬ貴様ではあるまい」<br>「貴様は臣下を“救う”ばかりで“導く”ことをしなかった。<br> 『王の欲』のカタチを示すこともなく、道を失った臣下を捨て置き、ただ独りで澄まし顔のまま、<br> 小綺麗な理想とやらを想い焦がれていただけよ。<br> 故に貴様は生粋の“王”ではない。己の為でなく、人の為の“王”という偶像に縛られていただけの小娘にすぎん」
:聖杯問答より。セイバーの王道の欠点を示し、更に自らの王道を語る。聖杯問答からライダーの多くの名言が生まれた。実際、セイバーの在り方に恐怖した騎士の多くがトリスタン卿を筆頭に彼女の元を去っており、今回同じく参戦している[[ランスロット|狂戦士]]からも人間としての幸福を知らない身で人々の幸福を愛している彼女のある種の歪な在り方を「ヴォ―ティガーンを上回る怪物」と恐怖され、義兄であるケイ卿でさえ「目に見えない王の証より、手勢や金、力で量る方が人間的」「誰だって全てを救う神の代弁者なんてものを、見たくもなければ為りたくもなかった」と評している。皮肉にも彼女の在り方を良しとしたのはガウェイン卿を除けば、ブリテンを滅ぼした[[モードレッド|張本人]]だけであった。
+
:聖杯問答より。セイバーの語る『理想の王』の欠点を示し、更に自らの王道を語る。
 +
:実際、トリスタン卿を筆頭にセイバーの在り方に恐怖した騎士の多くが彼女の元を去っており、今回同じく参戦している[[ランスロット|狂戦士]]からも人間としての幸福を知らない身で人々の幸福を愛している彼女のある種の歪な在り方を「ヴォ―ティガーンを上回る怪物」と恐怖され、義兄であるケイ卿でさえ「目に見えない王の証より、手勢や金、力で量る方が人間的」「誰だって全てを救う神の代弁者なんてものを、見たくもなければ為りたくもなかった」と評している。皮肉にも彼女の王としての在り方を認めた臣下は、王としての在り方を問わず[[ガウェイン|ただ愚直に仕えるを良しとした者]]を除けば[[モードレッド|彼女の治世を終わらせた張本人]]だけであった。
    
;「見よ、我が無双の軍勢を!」<br>「肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。<br> 時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。<br> 彼らとの絆こそ我が至宝! 我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具――『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』なり!!」
 
;「見よ、我が無双の軍勢を!」<br>「肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。<br> 時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。<br> 彼らとの絆こそ我が至宝! 我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具――『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』なり!!」
213行目: 347行目:     
;「王とはッ――誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!」<br>「すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。故に――!」<br>「王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!」
 
;「王とはッ――誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!」<br>「すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。故に――!」<br>「王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!」
:王とは孤高なるや否や? というライダーの問いに対して英雄王と騎士王はそれぞれの言葉で、孤高である、と答える。それを喝破し、「王の軍勢」の真名とともに答えた言葉。彼の在り方の象徴とも言える。
+
:「王とは孤高なるや否や?」というライダーの問いに対して英雄王と騎士王はそれぞれの言葉で「孤高である」と答える。それを喝破し「王の軍勢」の真名とともに答えた言葉。彼の在り方の象徴とも言える。
 
:これに臣下達は「然り! 然り! 然り!」と唱和の声を返す。
 
:これに臣下達は「然り! 然り! 然り!」と唱和の声を返す。
    
;「なぁ小娘よ。いい加減にその痛ましい夢から醒めろ。<br> さもなくば貴様は、いずれ英雄としての最低限の誇りさえも見失う羽目になる。<br> ――貴様の語る“王”というユメは、いわばそういう類いの呪いだ」
 
;「なぁ小娘よ。いい加減にその痛ましい夢から醒めろ。<br> さもなくば貴様は、いずれ英雄としての最低限の誇りさえも見失う羽目になる。<br> ――貴様の語る“王”というユメは、いわばそういう類いの呪いだ」
:聖杯問答の最後に、セイバーにあてた言葉。セイバーを王として認めないと宣言し、その痛ましく映った理想を『呪い』と断じた。
+
:聖杯問答の最後にセイバーにあてた言葉。セイバーを王として認めないと宣言し、その痛ましく映った理想を『呪い』と断じた。
    
;「<ruby><rb>時代</rb><rt>とき</rt></ruby>の民草の希望を一身に引き受けたが故の、あの威光――眩しいが故に痛々しいわ。<br> あんなモノを背負わされたのが、ただの夢見る小娘だったと知ってはな」<br>「そんな娘が、蝶よ花よと愛でられることも、恋に焦がれることもなく、“理想”などという呪いに憑かれた果ての姿がアレだ。<br> 痛ましくて見るに堪えぬ」
 
;「<ruby><rb>時代</rb><rt>とき</rt></ruby>の民草の希望を一身に引き受けたが故の、あの威光――眩しいが故に痛々しいわ。<br> あんなモノを背負わされたのが、ただの夢見る小娘だったと知ってはな」<br>「そんな娘が、蝶よ花よと愛でられることも、恋に焦がれることもなく、“理想”などという呪いに憑かれた果ての姿がアレだ。<br> 痛ましくて見るに堪えぬ」
232行目: 366行目:  
;「たとえばな、余の『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』を、貴様の『 <ruby><rb>王の財宝</rb><rt>ゲート・オブ・バビロン</rt></ruby>』で武装させれば、間違いなく最強の兵団が出来上がる。<br> 西国のプレジデントとかいう奴も屁じゃあるまい」<br>「改めて、余の盟友とならんか? 我ら二人が結べば、きっと星々の果てまで征服できるぞ」
 
;「たとえばな、余の『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』を、貴様の『 <ruby><rb>王の財宝</rb><rt>ゲート・オブ・バビロン</rt></ruby>』で武装させれば、間違いなく最強の兵団が出来上がる。<br> 西国のプレジデントとかいう奴も屁じゃあるまい」<br>「改めて、余の盟友とならんか? 我ら二人が結べば、きっと星々の果てまで征服できるぞ」
 
:酒の肴に、悪戯じみた提案をする征服王。孤高の英雄王が受け入れないことは端から承知の上の発言だが、こうやって朋友を増やしていくのが彼の覇道であり王道である。
 
:酒の肴に、悪戯じみた提案をする征服王。孤高の英雄王が受け入れないことは端から承知の上の発言だが、こうやって朋友を増やしていくのが彼の覇道であり王道である。
 +
 +
;「そういえば、ひとつ訊いておかねばならないことがあったのだ」<br>「ウェイバー・ベルベットよ。臣として余に仕える気はあるか?」
 +
:これまでずっと「坊主」呼ばわりし、庇護すべき<ruby><rb>対象</rb><rt>マスター</rt></ruby>でしかなかった彼を臣下の列に加えるに値する一人の男と認め、初めてその名を呼んだ瞬間。
 +
:それは少年にとって、決して届かぬと知りながらそれでもなお憧れ、心の奥底で待ち望んだ問いだった。
    
;「生きろ、ウェイバー。すべてを見届け、そして生き存えて語るのだ。貴様の王の在り方を。このイスカンダルの疾走を」
 
;「生きろ、ウェイバー。すべてを見届け、そして生き存えて語るのだ。貴様の王の在り方を。このイスカンダルの疾走を」
:アーチャーとの最終決戦で、臣下となったウェイバーに宛てた言葉。
+
:アーチャーとの最終決戦で、臣下となったウェイバーに宛てた別れの言葉。
 +
:最後の切り札であった『王の軍勢』を破られ、残るは愛馬と己の身一つ。覚悟を決めた王は臣下に命じる。生き延びろ、と。
   −
;ヤツは強い。あまりにも強い。まさしくあの英雄こそ天上天下に最強最後の敵だ。<br>なればこそ、なぜ征服王が挑まずにおれようか。アレを乗り越えたその先こそが世界の果てだ。<br>『<ruby><rb>彼方にこそ栄えあり</rb><rt>ト・フィロティモ</rt></ruby>』―――届かぬからこそ挑むのだ! 覇道を謳い! 覇道を示す! この背中を見守る臣下のために!<br>最果てになど至りようもないと、そんな弱気に駆られたこともあった。愚かな、征服王がなんたる失態か!<br> 求めた果てが今 世の行く末に屹立している! ならば超える! あの敵の上を踏み渡り、<ruby><rb>最果て</rb><rt>オケアノス</rt></ruby>へと至る!<br>何を喋っている? 聞こえない。風の音も、何もかも。だが耳に響くこの音は――?<br>なぜ今になるまで気付かなかったのか。この胸の高鳴りこそが最果ての海の潮騒だ! <br>夢に見た波打ち際、波飛沫の感触、そう――夜は今海を夢見ている。<br>例えこの身が砕け、どれほど血に塗れようとも! この瞬間! この時に勝る至福があろうものか!
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;ヤツは強い。あまりにも強い。まさしくあの英雄こそ天上天下に最強最後の敵だ。<br>なればこそ、なぜ征服王が挑まずにおれようか。アレを乗り越えたその先こそが世界の果てだ。<br>『<ruby><rb>彼方にこそ栄えあり</rb><rt>ト・フィロティモ</rt></ruby>』―――届かぬからこそ挑むのだ! 覇道を謳い! 覇道を示す! この背中を見守る臣下のために!<br>最果てになど至りようもないと、そんな弱気に駆られたこともあった。愚かな、征服王がなんたる失態か!<br> 求めた果てが今 余の行く末に屹立している! ならば超える! あの敵の上を踏み渡り、<ruby><rb>最果て</rb><rt>オケアノス</rt></ruby>へと至る!<br>何を喋っている? 聞こえない。風の音も、何もかも。だが耳に響くこの音は――?<br>なぜ今になるまで気付かなかったのか。この胸の高鳴りこそが最果ての海の潮騒だ! <br>夢に見た波打ち際、波飛沫の感触、そう――余は今海を夢見ている。<br>例えこの身が砕け、どれほど血に塗れようとも! この瞬間! この時に勝る至福があろうものか!
:アーチャーの放つ宝具の雨霰に怯む事なく翔ける征服王。ブケファラスが斃れ、己の身が血に塗れようとも―――世界を支配した王の元に肉薄してその刃を振りかざすが、後一歩のところで阻まれ、届くことはなかった。
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:アーチャーの放つ宝具の雨霰に怯む事なく翔ける征服王。ブケファラスが斃れ、己の身が血に塗れようとも―――世界を支配した王の元に肉薄してその刃を振りかざすが、その疾走はあと一歩のところで阻まれた。
    
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
; 「いざ!遥か万里の彼方まで!!」<br>「遠征は終わらぬ……我が胸に彼方への野心ある限り! 勝鬨を上げよ!!『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイアニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』!!」
+
====戦闘====
: 宝具発動。最果ての地を夢見て、王は盟友たちと共に戦場を駆ける。
+
;「ホメロスはいい。やる気がモリモリ湧いてくるわ!」
 +
:スキル使用。戦闘中にも関わらず馬の上でホメロスを読み出す。
 +
:かつてウェイバーに語ったほら話が現実になるとは……
 +
 
 +
;「遠征は終わらぬ。我らが胸に彼方への野心ある限り……勝鬨を上げよ!『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』!!AAAALaLaLaLaLaie!!」
 +
;「さあ再び集え。共に最果てを夢見た猛者達よ!此処に刻む轍は我らの誉れ。『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』!!AAAALaLaLaLaLaie!!」
 +
:宝具開放。至高の征服王は絆を結んだ臣下達と共に敵陣を蹂躙制覇する。
 +
:なお、使用時はBGMで『You are My King』が流れるため、征服王ファンにとっては感涙モノである。
    +
====イベント====
 
; 「ふむ成る程。……なあ坊主、この聖杯戦争の参加者ってのは、こんな悲惨な連中ばっかりなのか?」
 
; 「ふむ成る程。……なあ坊主、この聖杯戦争の参加者ってのは、こんな悲惨な連中ばっかりなのか?」
 
: イベント「Fate/Acccel Zero Order」にて。味方に引き入れた間桐雁夜から、バーサーカーのマスターとなるまでの経緯を聞かされて。
 
: イベント「Fate/Acccel Zero Order」にて。味方に引き入れた間桐雁夜から、バーサーカーのマスターとなるまでの経緯を聞かされて。
257行目: 404行目:  
: 魔術で無理矢理維持している体で、右手を切り落とせば死にかねない。戦い続けるか、桜だけでも助けられる可能性に賭けるか。
 
: 魔術で無理矢理維持している体で、右手を切り落とせば死にかねない。戦い続けるか、桜だけでも助けられる可能性に賭けるか。
 
: 逡巡の末、雁夜は聖杯戦争を放棄する道を選択する。
 
: 逡巡の末、雁夜は聖杯戦争を放棄する道を選択する。
 +
: 余談だが、イスカンダルの部下でありヘタイロイ(側近騎兵隊将校)でもあるプトレマイオス一世は、ファラオとなり古代エジプトの繁栄を取り戻したため「救済者(ソーテール)」と称された。
    
; 「ふむ……お~い、ミトリネス」<br/>「この死にかけの男と小娘をだな、冬木の外まで連れ出して、それから赤い十字を掲げてる建物を探して放り込んでこい」
 
; 「ふむ……お~い、ミトリネス」<br/>「この死にかけの男と小娘をだな、冬木の外まで連れ出して、それから赤い十字を掲げてる建物を探して放り込んでこい」
: 同上。気にかけた相手にはとことんお節介を焼く征服王。アフターサービスもばっちりである。
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: 同上。気にかけた相手にはとことんお節介を焼く征服王。実は令呪を要求したのも、それを餌に雁夜の体から刻印蟲を引き剥がすためだったりと、アフターサービスもばっちりである。
: すかさずウェイバーに「英霊にやらせる仕事としてどうなんだ」と突っ込まれたが、彼も人のことは言えなかったりする。
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: すかさずウェイバーに「英霊にやらせる仕事としてどうなんだ」と突っ込まれたが、この時点で既にイスカンダルをパシリに使っている辺り彼も人のことは言えなかったりする。
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;「何を背負い、何を賭するにせよ、挑むとなれば楽しまずして何のための人生か。<br> もっと熱くなれよ、策士。その掛け金に我が覇道も積んでやる。さあ、勝負だ。」<br>エルメロイ「そこまでして……私が、矛を交えるに値する相手だと?」<br>「応さ。貴様がいったいどういう出自で、余とどんな縁故があるのかまでは知らぬがな。<br> いま余の目の前におる男は、ぜひとも制覇せねば気が済まぬ猛者である。」
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:同上。汚染された大聖杯の間にてエルメロイ二世の前に立ちふさがり、変わらぬ覇道を貫く。因果の行く末を見通すかの様に動く得体の知れない策士、しかし自身と同じ志を胸に抱く猛者に対して、征服王は真に制覇すべき価値を見出す。それはかつて彼の背中を追う事しか出来なかった臣下にとって光栄極まる言葉だった。
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;「覇道を拓くのに、揮う力が誰のものかなんぞ関係ないわ。それをいかに御し、導くか……肝要なのはそっちだ」<br/>「余の<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>を目の当たりにしたのなら、その程度は悟れよな、この唐変木め」<br>エルメロイ「ライダー……」<br>「ん?痛かったか?済まんな。力加減が分からなかった。ちょっともう、指先の感覚がおぼつかないもんでな……」<br/>「まあ、そこまで深い皴を刻んだ額なら、今さらちょっとやそっとで傷は付くまい。なあ?」
 +
:同上。上記の対決にて自身を破った「石兵八陣」を、「自ら身に修めたものではない。ただの偶然で手に入れたものだ。結局、私は自身の力では、貴方に及ぶことなど……」と自虐したエルメロイ二世に対し、ウェイバーにするのと同様にデコピンをかましての言葉。
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:覇者としての心得を説くと共に、真っ向から矛を交え、遂に主君を超えた未来の臣下を讃え、満足気な微笑と共に消えていった。
    
===とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦===
 
===とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦===
300行目: 455行目:  
:『[[ちびちゅき!]]』2時限目より。世界史教師として職員会議に名乗りを上げるが、当然ながら却下された模様。
 
:『[[ちびちゅき!]]』2時限目より。世界史教師として職員会議に名乗りを上げるが、当然ながら却下された模様。
 
:これ以降は一般生徒として馬術部の部活動に励んでいる。30代なのに。
 
:これ以降は一般生徒として馬術部の部活動に励んでいる。30代なのに。
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;『何、どうせ坊主はこの手の願いしかせんわい』
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:「[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]」の作中においては常に誰かの口から語られるのみの間接的な登場しかなかった彼だったが、最終章「case.冠位決議」のクライマックスにおいて、極度に限定された条件の上ではあったが一瞬の現界を果たす。その声は霊への高い感受性を持つグレイにしか聞き取れなかったが、王は識っていた。忠実なる最後の臣下、小さなマスター、戦いを共にした朋友。その「彼」が、今このとき最も望むであろうことを。
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;「なあ騎士王。ゼウスの子孫と語られた俺が言うのもなんだが……神の如き正しさを追い求める道は、<ruby><rb>最後には民を選別する事になるぞ</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>」
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:『[[Fate/strange Fake]]』にて、フランチェスカの手によって再現された第四次聖杯戦争での「聖杯問答」でアルトリアにかけたと思われる言葉。
 +
:『Fate/Zero』でアルトリアに放たれた言葉よりもさらに踏み込んでいる。そして、歴史の進み方によっては[[女神ロンゴミニアド|実際にそうなった]]。
 +
: 一人称が余ではなく俺である辺り再現の正確さに疑問が残るが、別側面や別クラスで現界していた、フランチェスカの恣意的な改変、うろ覚えだった、等の予想が立っている。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
*『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では第6位。『stay night』には登場しないキャラの中では堂々の第1位である。
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*『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票』では第6位。『Fate/stay night』以外のFate関連キャラの中では堂々の第1位である。男性キャラの中では人気トップの[[エミヤ|アーチャー]]に次ぐ2番目となっている。
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**セイバー役の川澄綾子氏、アイリスフィール役の大原さやか氏も『【Fate/Zero】トークセッション』にてライダーを最人気キャラとして挙げている。両氏曰く、「かっこいい」「もし彼が自分の先生だったらもっと素敵な人生歩んでいた」「一生ついていこうと思える」との事。
 
*第四次聖杯戦争の参加者中、唯一[[ギルガメッシュ|アーチャー]]の真名を見破った。自分より態度のでかい王なんて一人しかいない、というのがその理由。
 
*第四次聖杯戦争の参加者中、唯一[[ギルガメッシュ|アーチャー]]の真名を見破った。自分より態度のでかい王なんて一人しかいない、というのがその理由。
*高いものではないが「神性」のスキルを持つ。最終決戦時、アーチャーの「天の鎖」に捕らわれ動きを封じられたのは、既に満身創痍であったこともあるが、この特性にもよる。
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**終盤での彼との戦闘の際、最期の特攻のシーンで流れた専用BGM「You are my king」は、かの「エミヤ」に並ぶ処刑用BGMとして名高い。後にFGOでの宝具展開の際にも流れるようになっている。また、「エミヤ」とは『テーマ曲にも関わらずかかった戦闘で当人が負けてしまう』というあまりありがたくない共通点も持っている。
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*高いものではないが、前述の通り父方の祖先にヘラクレス、母方の祖先にアキレウスがいる為か「神性」のスキルを持つ。最終決戦時、アーチャーの「天の鎖」に捕らわれ動きを封じられたのは、既に満身創痍であったこともあるが、この特性にもよる。
 
*TVゲーム「アドミラブル大戦略IV」に興味を持ち、勝手に購入。結局コレはウェイバーの持ち物となったわけだが、最初は馬鹿にしていたウェイバーも結局は――
 
*TVゲーム「アドミラブル大戦略IV」に興味を持ち、勝手に購入。結局コレはウェイバーの持ち物となったわけだが、最初は馬鹿にしていたウェイバーも結局は――
 
**因みに「アドミラブル大戦略IV」とは、第二次世界大戦を舞台に枢軸国を操って連合国と戦う超人気ウォーゲームのシリーズ第4作。副題は『ポルシェ博士の憂鬱』。<br>既にルールの複雑さや難易度において進化の袋小路にあった前作を、さらに参加国、追加ステージ、追加マップで拡張。トリープフリューゲルや報復兵器V3号、クローン総統といった錚々たる追加ユニットによってもはやウォーゲームの域に留まらないカオスの坩堝と化した名状しがたいゲームバランスを誇る。<br>第四次聖杯戦争中に発売され、ライダーは初回限定版を購入した。<br>今も一部マニアの間で根強い人気を誇っている。<br>なお、後年[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]が着用していたTシャツにも『大戦略』とプリントされている。
 
**因みに「アドミラブル大戦略IV」とは、第二次世界大戦を舞台に枢軸国を操って連合国と戦う超人気ウォーゲームのシリーズ第4作。副題は『ポルシェ博士の憂鬱』。<br>既にルールの複雑さや難易度において進化の袋小路にあった前作を、さらに参加国、追加ステージ、追加マップで拡張。トリープフリューゲルや報復兵器V3号、クローン総統といった錚々たる追加ユニットによってもはやウォーゲームの域に留まらないカオスの坩堝と化した名状しがたいゲームバランスを誇る。<br>第四次聖杯戦争中に発売され、ライダーは初回限定版を購入した。<br>今も一部マニアの間で根強い人気を誇っている。<br>なお、後年[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]が着用していたTシャツにも『大戦略』とプリントされている。
*Fate三大王の一角。
+
*Fate/Zero三大王の一角。
 
**もともと[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]や[[ギルガメッシュ]]とは違ったタイプの王であり、正三角形を描くようなイメージでキャラクターが作られた。<br>三人の王はそれぞれ共通点を持ち、それぞれ相容れない要素を持っていることが聖杯問答で十分に語られている。属性も秩序・善、混沌・善、中立・善と、善であることは共通しながらも見事にバラけている。
 
**もともと[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]や[[ギルガメッシュ]]とは違ったタイプの王であり、正三角形を描くようなイメージでキャラクターが作られた。<br>三人の王はそれぞれ共通点を持ち、それぞれ相容れない要素を持っていることが聖杯問答で十分に語られている。属性も秩序・善、混沌・善、中立・善と、善であることは共通しながらも見事にバラけている。
 
**聖杯問答では自分の治世の最後や円卓の騎士との関係に負い目を持つセイバーが彼に言い負かされ、セイバーの王道が誤りであるかのように見えるところもある。<br>だが作者である虚淵氏としてはセイバー、ライダー、アーチャーの三人の王道そのものは全て等価値で優劣をつける意図はなかったとのこと。<br>そもそもこの三人は時代背景、民族、文化風俗にいたるまでまったく異なる文明の王たちなのだから、比べられるはずもない。
 
**聖杯問答では自分の治世の最後や円卓の騎士との関係に負い目を持つセイバーが彼に言い負かされ、セイバーの王道が誤りであるかのように見えるところもある。<br>だが作者である虚淵氏としてはセイバー、ライダー、アーチャーの三人の王道そのものは全て等価値で優劣をつける意図はなかったとのこと。<br>そもそもこの三人は時代背景、民族、文化風俗にいたるまでまったく異なる文明の王たちなのだから、比べられるはずもない。
 
**ファンからは、セイバーが「人の理想者としての王」、ギルガメッシュが「人を超えたモノとしての王」と称されるのに対して、「人のままに(人の臨界を極めたモノとして)なった王」と言われることがある。
 
**ファンからは、セイバーが「人の理想者としての王」、ギルガメッシュが「人を超えたモノとしての王」と称されるのに対して、「人のままに(人の臨界を極めたモノとして)なった王」と言われることがある。
 
**三人の共通点として、自分の代を最後に王国が滅びたことが挙げられる。<br>(ギルガメッシュについては真偽が別れており、詳しくは彼の項目参照。史実ではギルガメッシュより後代のシュメール王も存在するが、みな小粒)。<br>しかしその事実に対してそれぞれ全く異なる受け止め方をしていることが、三人の相容れない部分を如実に物語っている。
 
**三人の共通点として、自分の代を最後に王国が滅びたことが挙げられる。<br>(ギルガメッシュについては真偽が別れており、詳しくは彼の項目参照。史実ではギルガメッシュより後代のシュメール王も存在するが、みな小粒)。<br>しかしその事実に対してそれぞれ全く異なる受け止め方をしていることが、三人の相容れない部分を如実に物語っている。
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**余談であるが、『Fate/Grand Order』Lostbelt No.1『永久凍土帝国アナスタシア』にて[[ゴルドルフ・ムジーク]]が強力なサーヴァントの召喚を所望する際に'''「征服王」「英雄王」「騎士王」を挙げる'''というちょっとしたお遊びとも言えるシーンがある。
 
*Fate三大はいてないの一角。
 
*Fate三大はいてないの一角。
 
**原作では本当に何も穿いてなかったが、アニメ版では流石に変更され、「はいてない」のは脚絆(ズボン)のみで、パンツは穿いていた。<br>だが、コミック版4巻では本当に穿いておらず、しかも「現物」がシルエットとはいえ描写されている…。
 
**原作では本当に何も穿いてなかったが、アニメ版では流石に変更され、「はいてない」のは脚絆(ズボン)のみで、パンツは穿いていた。<br>だが、コミック版4巻では本当に穿いておらず、しかも「現物」がシルエットとはいえ描写されている…。
 
**コミック版の作者である真じろう氏の「はいてない」シーンにかける情熱は何故か並々ならぬものがあり、Twitterでは「現物」に付随する効果音をたびたび試行錯誤する様子が見かけられたほか、雑誌掲載分と単行本収録分を比べると明らかに効果音が増えたりグレードアップしたりしている。
 
**コミック版の作者である真じろう氏の「はいてない」シーンにかける情熱は何故か並々ならぬものがあり、Twitterでは「現物」に付随する効果音をたびたび試行錯誤する様子が見かけられたほか、雑誌掲載分と単行本収録分を比べると明らかに効果音が増えたりグレードアップしたりしている。
   
*アサシン戦で「王の軍勢」を開帳したのは、セイバーとアーチャーに己の王道を見せ付ける、という意図もあったが、「マスターの天敵」と言われるアサシンの包囲からウェイバーを護るという必要性もあったため。<br>多大な消耗を強いられる固有結界を使用したのは、戦術的にもちゃんとした理由に則って選択された行動である。
 
*アサシン戦で「王の軍勢」を開帳したのは、セイバーとアーチャーに己の王道を見せ付ける、という意図もあったが、「マスターの天敵」と言われるアサシンの包囲からウェイバーを護るという必要性もあったため。<br>多大な消耗を強いられる固有結界を使用したのは、戦術的にもちゃんとした理由に則って選択された行動である。
*アインツベルン相談室では、迷いも悔いもなかったので立ち寄ることはなかった。
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*『[[Fate/Zero#お願い!アインツベルン相談室|お願い!アインツベルン相談室]]』では、迷いも悔いもなかったのでアインツベルン相談室に立ち寄ることはなかった。
 
*虚淵氏が『Fate/Zero アニメビジュアルガイドI』内の誌上コメンタリーで「(予定通りケイネス陣営に召喚されていた場合)普通にもう『(ケイネスとソラウを)両方抱いてやる』の勢いだったと思う」と言っていた事から、伝承通りに両性愛者であると思われる。[[メドゥーサ|五次ライダー]]や[[ネロ・クラウディウス|赤王様]]同様、キリスト教普及前の地中海世界ではままある事である。
 
*虚淵氏が『Fate/Zero アニメビジュアルガイドI』内の誌上コメンタリーで「(予定通りケイネス陣営に召喚されていた場合)普通にもう『(ケイネスとソラウを)両方抱いてやる』の勢いだったと思う」と言っていた事から、伝承通りに両性愛者であると思われる。[[メドゥーサ|五次ライダー]]や[[ネロ・クラウディウス|赤王様]]同様、キリスト教普及前の地中海世界ではままある事である。
*奈須きのこの初期構想では第四次のイスカンダルは決まっていたが、クラスは基本以外の[[エクストラクラス]]の予定だった。第四次ライダーにはドラゴンライダーの構想があったが、こちらはボツに。
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*奈須きのこの初期構想では第四次のイスカンダルは決まっていたが、クラスは基本以外の[[エクストラクラス]]の予定だった。第四次ライダーにはドラゴンライダーの構想があったが、こちらはボツに。また女性のイスカンダルにする予定であったという<ref group = "出">Fate/Zero アニメビジュアルガイドⅡ P158。</ref>
*奈須きのこ氏脚本のアインツベルン相談室のゼッちゃんの寝言によると、セイバーには弱いがランサーには強いとの事。王の軍勢の性質上、対人宝具しか持たないランサーにはその物量で押しつぶせるが、対城レベルの高火力と高範囲の攻撃手段を持つセイバーとは相性が悪いという事だと推察される。
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**のちに、このアイデアは「正規のクラスではなく」「竜に牽かせた戦車を駆る」「女性のイスカンダル」として『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』に登場する[[フェイカー (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)|フェイカー]]のキャラクター造形に流用される。
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*奈須きのこ氏脚本の『お願い!アインツベルン相談室』のゼッちゃんの寝言によると、セイバーには弱いがランサーには強いとの事。王の軍勢の性質上、対人宝具しか持たないランサーにはその物量で押しつぶせるが、対城レベルの高火力と高範囲の攻撃手段を持つセイバーとは相性が悪いという事だと推察される。
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらく『アレクサンドロス大王のバビロニア入城』(シャルル・ル・ブラン画 ルーヴル美術館所蔵)。7騎の中で最も有名なモチーフを、そのままの構図で最初に持ってくるところに、スタッフの演出力と自信の程が伺える。
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらく『アレクサンドロス大王のバビロニア入城』(シャルル・ル・ブラン画 ルーヴル美術館所蔵)。7騎の中で最も有名なモチーフを、そのままの構図で最初に持ってくるところに、スタッフの演出力と自信の程が伺える。
 
*「征服王」の二つ名をもつイスカンダルであるが、征服した面積は564万km<sup>2</sup>と人類の歴史上において広い地域を征服した人物としては2番目となっている。
 
*「征服王」の二つ名をもつイスカンダルであるが、征服した面積は564万km<sup>2</sup>と人類の歴史上において広い地域を征服した人物としては2番目となっている。
**…なお、彼より上に居る人物であるチンギス・ハンは'''その倍以上の面積を征服していたりする'''。『Grand Order』において登場した「戦闘王」[[アルテラ]]の征服した面積は375万km<sup>2</sup>であり、こちらは5番目にランクされている。
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**なお、彼より上に居る人物であるチンギス・ハンは'''その倍以上の面積を征服していたりする'''。ちなみに『Grand Order』において登場した「戦闘王」[[アルテラ]]の征服した面積は375万km<sup>2</sup>であり、こちらは5番目にランクされている。
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*とある有名なSFアニメに出てくる惑星と同名だが、それもそのはず、スタッフが他ならぬこの人の名前をそのまま件の惑星のそれに流用したからである。
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
330行目: 497行目:  
*「イスカンダル」はアラビア語・ペルシャ語での呼び名。日本で一般に言うところのアレキサンダー大王、またはアレクサンドロス3世。正しくは「アリスカンダル (Aliskandar)」なのだが、アラビア語では定冠詞に「al」を使うため(「アルジャジーラ」や「アルカイーダ」の「アル」)、「アル・イスカンダル (Al-Iskandar)」と勘違いされたことからこの呼び名が生まれた。<br>真名に「イスカンダル」が採用されたのは、「[[アレキサンダー]]」や「アレクサンドロス」が西洋圏ではありふれた名前なのに対し、この呼び名はその由来から「ただ一人の英雄」を指すためなのかもしれない。
 
*「イスカンダル」はアラビア語・ペルシャ語での呼び名。日本で一般に言うところのアレキサンダー大王、またはアレクサンドロス3世。正しくは「アリスカンダル (Aliskandar)」なのだが、アラビア語では定冠詞に「al」を使うため(「アルジャジーラ」や「アルカイーダ」の「アル」)、「アル・イスカンダル (Al-Iskandar)」と勘違いされたことからこの呼び名が生まれた。<br>真名に「イスカンダル」が採用されたのは、「[[アレキサンダー]]」や「アレクサンドロス」が西洋圏ではありふれた名前なのに対し、この呼び名はその由来から「ただ一人の英雄」を指すためなのかもしれない。
 
**ちなみにどの程度ありふれているのかというと、イスカンダル(アレクサンドロスIII世)の父方の伯父、母方の叔父、彼の死後産まれた息子、甥(異母妹の子)がみなアレクサンドロスである。
 
**ちなみにどの程度ありふれているのかというと、イスカンダル(アレクサンドロスIII世)の父方の伯父、母方の叔父、彼の死後産まれた息子、甥(異母妹の子)がみなアレクサンドロスである。
*父方のマケドニア王家は[[ヘラクレス]]を先祖とし、母方のエペイロス王家は[[アキレウス]]を先祖としていた。<br>さらにゼウスへの供物であった「神威の車輪」を手に入れたことでゼウスの子孫と語られるようになり、本人もそう信じていたとされる。「神性」スキルを持つのはこのためである。
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**なお「アレクサンドロス」という名は女神ヘラの別名「戦士たちの庇護者」の意味を持ち、神話の中ではトロイア(イリオス)の王子[[パリス]]の本来の名前として知られる。イスカンダルの母、オリュンピアスの故国エペイロスの王家は(アキレウスの子)ネオプトレモスとトロイアの王女を祖とすることを主張しており、特にアリュバス王の時代には自らの王子や王女に「アレクサンドロス」「ポリュクセネー」などトロイア戦争時のプリアモス王の息子や娘にちなんだ命名をするほどだったという。王女ポリュクセネーはマケドニア王家への輿入れに際して「ミュルタレ」と改名し、やがて王子の誕生と同時期に夫フィリッポスⅡ世がオリュンピア大祭の戦車競技で優勝したことの記念として「オリュンピアス」と名を改めた。彼女の弟アレクサンドロスⅠ世は、のちにフィリッポスⅡ世とオリュンピアスの娘クレオパトラ(イスカンダルの妹)と結婚し、マケドニアの後ろ盾を得てエペイロス王に即位するがその数年後、イタリア遠征の最中に死亡(病死とも暗殺とも言われる)。偉大すぎる甥にして義兄と区別するために「西に行った方のアレクサンドロス」などと呼ばれたりもする気の毒な人物である。
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***現状、ゲーム中におけるパリスとの接点は無いが、「自身の名のルーツ」かつ「敬愛する祖先の仇」にあたる彼への思いや如何に。
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*遠征中にフリギア王都ゴルディオンに立ち寄り、「神殿の柱に供物を紐でつないだ複雑で頑丈な結び目があり、それを解いた者は全アジアの王となる」という言い伝えを聞く。数百年間、誰も解けなかった結び目だが、彼は剣で絶つことで「解いた」。後にアジアを征服し尽くしたことで「ゴルディアスの結び目」は最も有名な逸話となり、難題を大胆に解決するという意味の故事成語にもなった。<br>供物は荷車または牛車だったと言われており、戦車として解釈したのがFateの「神威の車輪」である。
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*父方のマケドニア王家は[[ヘラクレス]]を先祖とし、母方のエペイロス王家は[[アキレウス]]を先祖としていた。<br>さらに上述のゴルディアスの結び目を解いた際にゼウスのシンボルである雷が鳴ったことからゼウスの子孫と語られるようになり、本人もそう信じていたとされる。「神性」スキルを持つのはこのためである。
 
**史実において先祖とされるヘラクレスについて敬意を払っていたのか獅子の皮を被り、彼のコスプレをしていたという逸話を持つ。アキレウスについても同様で、師アリストテレスから贈られたアキレウスが主人公の叙事詩『イリアス』を肌身離さず持ち歩いて愛読し、東方への進軍中にイリオス(トロイ)遺跡を通りがかった時には(オタク的な意味で)聖地巡礼もしていた。<br>特に『イリアス』はZero劇中において、召喚されたその夜から最後の決戦に赴く寸前まで身近に携え、彼の一面を象徴するアイテムとなった。
 
**史実において先祖とされるヘラクレスについて敬意を払っていたのか獅子の皮を被り、彼のコスプレをしていたという逸話を持つ。アキレウスについても同様で、師アリストテレスから贈られたアキレウスが主人公の叙事詩『イリアス』を肌身離さず持ち歩いて愛読し、東方への進軍中にイリオス(トロイ)遺跡を通りがかった時には(オタク的な意味で)聖地巡礼もしていた。<br>特に『イリアス』はZero劇中において、召喚されたその夜から最後の決戦に赴く寸前まで身近に携え、彼の一面を象徴するアイテムとなった。
 
*聖杯から現代の知識を得て地球が丸いことを知り、「最果ての海」が存在しなかったことに衝撃を受けていたが、彼の家庭教師だったアリストテレスは地球球体説を実証していた。理屈よりも実体験を重んじたのだろうか。
 
*聖杯から現代の知識を得て地球が丸いことを知り、「最果ての海」が存在しなかったことに衝撃を受けていたが、彼の家庭教師だったアリストテレスは地球球体説を実証していた。理屈よりも実体験を重んじたのだろうか。
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*父のフィリッポス二世が暗殺されたことで、彼は弱冠20歳で王になった。しかし、この暗殺で最も得をしたのは、後継者争いをすることなく王位を継いだ彼と母オリュンピアスである。そのためこの母子が暗殺の黒幕ではないかという説は古くから存在した。<br>なお『Zero』原作内では「王位を簒奪した」とあるため、この説、あるいはそれに近い解釈を採用していると思われる。<!--実際には暗殺の行われた時点でアレクサンドロスの後継を阻むようなライバルはおらず(異母兄アリダイオスは知能障害があり、それ以外のフィリッポスの子は全て娘ばかりであったため)、しかもペルシア遠征軍の出発直前でもあり、これといって暗殺を実行するほどのメリットはなかった-->
 
*父のフィリッポス二世が暗殺されたことで、彼は弱冠20歳で王になった。しかし、この暗殺で最も得をしたのは、後継者争いをすることなく王位を継いだ彼と母オリュンピアスである。そのためこの母子が暗殺の黒幕ではないかという説は古くから存在した。<br>なお『Zero』原作内では「王位を簒奪した」とあるため、この説、あるいはそれに近い解釈を採用していると思われる。<!--実際には暗殺の行われた時点でアレクサンドロスの後継を阻むようなライバルはおらず(異母兄アリダイオスは知能障害があり、それ以外のフィリッポスの子は全て娘ばかりであったため)、しかもペルシア遠征軍の出発直前でもあり、これといって暗殺を実行するほどのメリットはなかった-->
 
*エジプトでファラオとして即位した際、ゼウスと同一視されるエジプトの最高神アメンの現し身ともされ、死後伝えられる図像などではアメン神の象徴である羊の角を持った姿に描かれるようになった。この意匠はペルシャを経由して後のイスラム世界にも広く知られ、二本の角を持つ王「イスカンダル双角王(ズルカルナイン)」として伝説化されることとなる。
 
*エジプトでファラオとして即位した際、ゼウスと同一視されるエジプトの最高神アメンの現し身ともされ、死後伝えられる図像などではアメン神の象徴である羊の角を持った姿に描かれるようになった。この意匠はペルシャを経由して後のイスラム世界にも広く知られ、二本の角を持つ王「イスカンダル双角王(ズルカルナイン)」として伝説化されることとなる。
**インドでは土着の神と融合して軍神スカンダとなり、仏教に取り入れられては韋駄天、または鳩摩羅天と呼ばれた。
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**インドでは土着の神と融合して軍神スカンダとなり、仏教に取り入れられては韋駄天、または鳩摩羅天と呼ばれた。<!--最近では「スカンダ=イスカンダル」説は否定されることが多いようである。イスカンダルよりも古い時代の史料にもスカンダ神の名が見られるため。-->
***なお、このスカンダという神は[[カルナ]]でおなじみ『マハーバーラタ』ではシヴァとパールヴァティーの血を引き、アグニとスヴァーハーを仮親として生まれ、インドラより天軍の総指揮権を譲られたという、ちょっと設定盛りすぎ感溢れる正真正銘の神霊であって聖杯戦争にはまず呼べない。
   
*敏捷はDとなっているが、伝記によれば、まだ王子だった頃にオリンピュア祭のスタディオン走(現代で言うオリンピックの陸上短距離)に推薦されるほどには足が速かったそうである(「他の王が参加するのでなければ」と辞退したので出場はしていない)。ただし[[アレキサンダー]]の敏捷はBランクと微妙な所。
 
*敏捷はDとなっているが、伝記によれば、まだ王子だった頃にオリンピュア祭のスタディオン走(現代で言うオリンピックの陸上短距離)に推薦されるほどには足が速かったそうである(「他の王が参加するのでなければ」と辞退したので出場はしていない)。ただし[[アレキサンダー]]の敏捷はBランクと微妙な所。
 
*臣下の中で最も高名なのが、セレウコス、アンティゴノス、プトレマイオスの3人で、いずれもイスカンダルの死後の3つに分断された帝国で王となり覇を争っている。当然、この3人も「王の軍勢」で呼び出された英霊に含まれている。<br>他にも「親友」ヘファイスティオン、「最も信頼出来る男」ネアルコスなど部下の人材は枚挙に暇がない。
 
*臣下の中で最も高名なのが、セレウコス、アンティゴノス、プトレマイオスの3人で、いずれもイスカンダルの死後の3つに分断された帝国で王となり覇を争っている。当然、この3人も「王の軍勢」で呼び出された英霊に含まれている。<br>他にも「親友」ヘファイスティオン、「最も信頼出来る男」ネアルコスなど部下の人材は枚挙に暇がない。
 
**ちなみに、キャスター戦で伝令役を仰せつかったミトリネスについては、史料がほとんど残っておらず、詳細な人物像は不明。<br>伝承では、元はペルシャ帝国の指揮官だったが、イスカンダルの軍勢に恐れをなして降伏。その後は地方都市の太守に任じられるが、以降は歴史から姿を消している。
 
**ちなみに、キャスター戦で伝令役を仰せつかったミトリネスについては、史料がほとんど残っておらず、詳細な人物像は不明。<br>伝承では、元はペルシャ帝国の指揮官だったが、イスカンダルの軍勢に恐れをなして降伏。その後は地方都市の太守に任じられるが、以降は歴史から姿を消している。
 
**軍勢の中にはマハラジャ(インドにおいて「王」を意味する)もいるとの事。後にインドの大国となるマウリヤ朝を拓いたチャンドラグプタ王が、青年時代にイスカンダルの軍に加わっていたという逸話に基づくものと思われる。
 
**軍勢の中にはマハラジャ(インドにおいて「王」を意味する)もいるとの事。後にインドの大国となるマウリヤ朝を拓いたチャンドラグプタ王が、青年時代にイスカンダルの軍に加わっていたという逸話に基づくものと思われる。
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***ただし軍には道案内として加わっていただけで、共に戦ったわけではない。チャンドラグプタが王になるための戦いを始める頃には、イスカンダルがインドを既に去っていたため共闘の機会はなかったのである。付け加えると、チャンドラグプタが王になった後、イスカンダルが征服したインド北西部に進軍を行い、イスカンダルが置いた太守をインドから放逐した。さらにイスカンダルの遺将が一人セレウコス1世が再度インドに侵攻してきたときにはこれを撃退している。
 
**プトレマイオスはイスカンダルの死後、エジプトでプトレマイオス朝の初代ファラオとなる。このプトレマイオス朝最後のファラオが[[クレオパトラ|クレオパトラ7世]]である。
 
**プトレマイオスはイスカンダルの死後、エジプトでプトレマイオス朝の初代ファラオとなる。このプトレマイオス朝最後のファラオが[[クレオパトラ|クレオパトラ7世]]である。
 
*「ヘタイロイ」は古代ギリシャ語で「(王の)友、仲間」という意味から転じてマケドニア王国の重装騎兵部隊のことを指すが、原作の挿絵やアニメ版ではマケドニア独自のペゼタイロイ(歩兵ヘタイロイ)、その中でも更に選りすぐりの精鋭達であるヒュパスピスタイ(盾持ち部隊)が描かれている。<br>原作では明言されていないが、近衛兵団という設定上、呼ばれたのはヒュパスピスタイと思われる。
 
*「ヘタイロイ」は古代ギリシャ語で「(王の)友、仲間」という意味から転じてマケドニア王国の重装騎兵部隊のことを指すが、原作の挿絵やアニメ版ではマケドニア独自のペゼタイロイ(歩兵ヘタイロイ)、その中でも更に選りすぐりの精鋭達であるヒュパスピスタイ(盾持ち部隊)が描かれている。<br>原作では明言されていないが、近衛兵団という設定上、呼ばれたのはヒュパスピスタイと思われる。
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
*<amazon>B009LECSLK</amazon><amazon>B00B2HFLKY</amazon><amazon>B00B65YH4S</amazon><amazon>B009P4HD5M</amazon><amazon>B009P4I3N8</amazon>
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== 脚注 ==
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===注釈===
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===出典===
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== リンク ==
 
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