差分

136行目: 136行目:  
;[[ベリル・ガット]]
 
;[[ベリル・ガット]]
 
:最初に「汎人類史のモルガン」として召喚された時のマスター。彼女が異聞帯のサーヴァントに変貌した時点で事実上不要になっていたので一度は存在を消去し、自ら支配する妖精國による「異聞世界」が確立した現代において'''記憶も容姿も生き写しなコピー人間'''として復元させ、建前上は「自分の婚約者(夫)」として傍に置いている。
 
:最初に「汎人類史のモルガン」として召喚された時のマスター。彼女が異聞帯のサーヴァントに変貌した時点で事実上不要になっていたので一度は存在を消去し、自ら支配する妖精國による「異聞世界」が確立した現代において'''記憶も容姿も生き写しなコピー人間'''として復元させ、建前上は「自分の婚約者(夫)」として傍に置いている。
:ある程度は彼の自由にさせているが、目前でカルデア一行に危害を加えようとした際には、「私が招いた客」だと言って動きを強制的に封じ抑えるなど、王として毅然と接するも、一方では大切な愛娘たるバーヴァン・シーの身を預ける位に信頼はしていた模様。
+
:ある程度は彼の自由にさせているが、目前でカルデア一行に危害を加えようとした際には、「私が招いた客」だと言って動きを強制的に封じ抑えるなど、王として毅然と接する。一方では大切な愛娘たるバーヴァン・シーの身を預ける位に信頼はしていた模様だが、彼女自身がベリルを気に入っていた事と、もし何か危害を加えたら簡単に命を奪える立場にいたので好きにさせていた事、さらに当初ベリルは「終わった存在」であるバーヴァン・シーには興味が湧かない事を匂わせる発言をしていたのもあり、どちらかといえば単に愛娘へ宛てがった、体のいい玩具兼教育係的な扱いだったと思われる。
:しかしそれにはバーヴァン・シー自身がベリルを気に入っていた事と、もし何か危害を加えたら簡単に命を奪える立場にいたので好きにさせていた事、さらに当初ベリルは、彼女に興味が湧かない事を匂わせる発言をしていたのもあったと思われる。
+
:だが、当の彼からすれば妖精國など「既に終わった世界」であった事と、色々と『遊び尽くして』飽きてしまっていた為、とっくの間に興味が無くなっていた上に「マシュを手に入れる」という別の目的があった為、カルデア一行がやって来ると自身のあずかり知らぬ裏々で手を回され、間接的に追い詰められた末に国ごと滅ぼされてしまった。
:だが、当の彼からすれば妖精國など「既に終わった世界」であった事と、色々と『遊び尽くして』飽きてしまっていた為、とっくの間に興味が無くなっていた上に「マシュを手に入れる」という別の目的があり、カルデア一行がやって来ると自身のあずかり知らぬ裏々で手を回され、間接的に追い詰められてしまった。
      
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
:外の世界から来た汎人類史の人間。予言における『異邦の魔術師』。
 
:外の世界から来た汎人類史の人間。予言における『異邦の魔術師』。
:彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡を懇願されたが、汎人類史のモルガンからあらかじめカルデアに関する知識を与えられていたため敵とみなし協力を拒否するも、ブリテン異聞帯にいる内は「我が国を訪れた賓客」として振る舞い、キャメロットの最終決戦を除けば特に此方から何か仕掛ける事はしなかった。
+
:彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡を懇願されたが、汎人類史のモルガンからあらかじめカルデアに関する知識を与えられていたため敵とみなし協力を拒否するも、ブリテン異聞帯にいる内は「我が国を訪れた賓客」として振る舞っており、マシュが「水鏡」に呑まれたのも、元は本来の発動対象だった『ノリッジの厄災』を主人公達が先に倒した結果によるもので'''本当にただの偶発的な事故'''。事実モルガンは謁見の場で主人公から指摘を受けるまで、彼女が巻き込まれていた事に気づいてもおらず、キャメロットの最終決戦を除けば特に此方から何か仕掛ける事はしなかった。
:ただし、汎人類史側のモルガンによるフィニス・カルデアの知識と技術伝授の時に『何か』を察知したのか、異聞帯でも発揮されるカルデア召喚式の異質な力を危険視し、最終的に相対した際に「次があれば立ち返って調べた方が良い」と忠告を送っている。
+
: ただし、汎人類史側のモルガンによるフィニス・カルデアの知識と技術伝授の時に『何か』を察知したのか、異聞帯でも発揮されるカルデア召喚式の異質な力を危険視し、最終的に相対した際に「次があれば立ち返って調べた方が良い」と忠告を送っている。
:なおマシュが「水鏡」に呑まれたのは、元は本来の発動対象だった『ノリッジの厄災』を主人公達が先に倒した結果によるものであり'''本当にただの偶発的な事故'''。事実モルガンは謁見の場で主人公から指摘を受けるまで、彼女が巻き込まれていた事に気づいてもいなかった。
+
:カルデアで召喚された際には、当初は女王の例に漏れず「汎人類史の魔術師への軽蔑と反感」を以て臣下として見ていたが、「譲歩しても対等な関係」という姿勢を皮肉を込めて示す際、当てつけとして''彼/彼女を夫/妻として呼んだ''ことで、以後気に入ってからは「言葉から始まる関係も悪くない」と本気で乗り気になっている様子で、「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
:カルデアで召喚された際には、当初は女王の例に漏れず「汎人類史の魔術師への軽蔑と反感」を以て臣下として見ていたが、「譲歩しても対等な関係」という姿勢を皮肉を込めて示す際、当てつけとして''彼/彼女を夫/妻として呼んだ''ことで、以後気に入ってからは「言葉から始まる関係も悪くない」と本気で乗り気になっている様子。
  −
:「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
  −
:ちなみに『愛娘』たる妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーと一番仲良くしているのは、皮肉にもバーサーカークラスの[[ガラテア]]である。
   
:『Grand Order Arcade』での主人公は妖精國を訪れることがないためか、伴侶とすることはなく一貫して臣下として扱っている。
 
:『Grand Order Arcade』での主人公は妖精國を訪れることがないためか、伴侶とすることはなく一貫して臣下として扱っている。
   167行目: 163行目:  
;[[ガウェイン]]、[[ガレス]]
 
;[[ガウェイン]]、[[ガレス]]
 
:汎人類史ではモルガンがオークニー王ロットとの間に儲けた4人の子供達のうち長子と末子。
 
:汎人類史ではモルガンがオークニー王ロットとの間に儲けた4人の子供達のうち長子と末子。
:自分の様にならず、ゆがみのない陽の光のようないい騎士になったと評価している。
+
:自分の様にならず、ゆがみのない陽の光のようないい騎士になったと評価している。また彼らがそのようになったのを、汎人類史のモルガンが復讐心だけではなかったという証明かもしれない…とも称している。
:また彼らがそのようになったのを、汎人類史のモルガンが復讐心だけではなかったという証明かもしれない、ともしている。
      
; [[クー・フーリン]]
 
; [[クー・フーリン]]
209行目: 204行目:  
:かつてトネリコと名乗って旅をしていた頃に、何度も助けられたかけがえのない友人。最後の別れにおいては「女王暦の世界でマシュの力になって恩返しがしたい」という意見を汲み取り、注意事項と共にそのやり方を伝授した。
 
:かつてトネリコと名乗って旅をしていた頃に、何度も助けられたかけがえのない友人。最後の別れにおいては「女王暦の世界でマシュの力になって恩返しがしたい」という意見を汲み取り、注意事項と共にそのやり方を伝授した。
 
:カルデアに召喚されたハベトロットは汎人類史の存在でありモルガンに関する記憶を持っていないが、それでも魂の色は何ら変わらない為に、モルガンは此方の彼女の事もかけがえのない友人として見ており、カルデアではティータイムを共にする仲である。
 
:カルデアに召喚されたハベトロットは汎人類史の存在でありモルガンに関する記憶を持っていないが、それでも魂の色は何ら変わらない為に、モルガンは此方の彼女の事もかけがえのない友人として見ており、カルデアではティータイムを共にする仲である。
:モルガンは彼女のことを、汎人類史で数少ない素晴らしきものの一つとして数えているとか。
+
:モルガンは彼女のことを、汎人類史で数少ない素晴らしきものの一つとして数えているとか…。
 
:なお、上記の過程でハベトロットが花嫁を助ける糸紡ぎの妖精として[[概念武装|明らかに必要ない兵器]]を持ち込むようになったのだが、モルガンはそれをカルデアのせいと勘違いしている。
 
:なお、上記の過程でハベトロットが花嫁を助ける糸紡ぎの妖精として[[概念武装|明らかに必要ない兵器]]を持ち込むようになったのだが、モルガンはそれをカルデアのせいと勘違いしている。
   215行目: 210行目:  
:女王暦2017年当時の牙の氏族の族長。
 
:女王暦2017年当時の牙の氏族の族長。
 
:ウッドワスからは狂信に近い忠誠を受けており、モルガンも数少ない「信頼」を内心で向けている相手。付き合いが長いからか、彼への評価は「幼き勇者将軍」となっている。
 
:ウッドワスからは狂信に近い忠誠を受けており、モルガンも数少ない「信頼」を内心で向けている相手。付き合いが長いからか、彼への評価は「幼き勇者将軍」となっている。
:モルガンが信頼を置いているのは、仲間だった先代の排熱大公ライネックの事もあるが、彼が牙の氏族達による『過去の過ち』を知って以降、反省と戒めのため菜食主義に努めているからであり、この行為は本来存在しないはずの『過去から学ぶこと』に該当するため、異聞帯の妖精が持つ『無垢さゆえの悪性』に失望しきっている彼女からすれば、例外扱いする理由足り得る。
+
:モルガンが信頼を置いているのは、仲間だった先代の排熱大公ライネックの事もあるが、彼が牙の氏族達による『過去の過ち』を知って以降、反省と戒めのため菜食主義に努めているからであり、この行為は本来存在しないはずの『過去から学ぶこと』に該当するため、異聞帯の妖精が持つ『無垢さゆえの悪性』に失望しきっている彼女からすれば、例外扱いする理由足り得る。それ故にモルガンの方も、その積年の努力を無駄にしてしまいかねない『本来の凶暴性を全開にしなければならないほどの戦い』が起こらない様に陰ながら配慮していたが、それが間接的に周囲の人物からのウッドワスの実力に対する過小評価に繋がっていた面もある。
:それ故にモルガンの方も、その積年の努力を無駄にしてしまいかねない『本来の凶暴性を全開にしなければならないほどの戦い』が起こらない様に陰ながら配慮していたが、それが間接的に周囲の人物からのウッドワスの実力に対する過小評価に繋がっていた面もある。
   
:終盤では[[オーロラ|最愛の人]]の言葉に惑わされ思い余って反乱するものの、最後はモルガンからの優しい言葉で信頼を再認識し、モースにはなったが暴れることはなく消滅していった。
 
:終盤では[[オーロラ|最愛の人]]の言葉に惑わされ思い余って反乱するものの、最後はモルガンからの優しい言葉で信頼を再認識し、モースにはなったが暴れることはなく消滅していった。
   241行目: 235行目:  
;[[妖精騎士トリスタン]]/バーヴァン・シー
 
;[[妖精騎士トリスタン]]/バーヴァン・シー
 
:「娘」として魔術を教える他、妖精國の次の女王として据えていた妖精。
 
:「娘」として魔術を教える他、妖精國の次の女王として据えていた妖精。
: いくら救っても恩を仇で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれ続けた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在。
+
: いくら救っても恩を仇で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれ続けた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在。トネリコ時代の自分と同じく善意に溢れる性格ゆえに、他の妖精や人間達に使い潰され弄ばれては廃棄される人生を繰り返しており、いくら『次代』の誕生を察知し急いで駆けつけても既に手遅れで発見される状態が続いたため、最後のチャンスではきちんと自分の人生を生きていける様にと、正反対の悪逆な性格に「教育」を施し、周りに何と言われようと彼女を擁護し続けた。
: トネリコ時代の自分と同じく善意に溢れる性格ゆえに、他の妖精たちに使い潰され弄ばれては廃棄される人生を繰り返しており、いくら『次代』の誕生を察知し急いで駆けつけても既に手遅れで発見される状態が続いたため、最後のチャンスではきちんと自分の人生を生きていける様にと正反対の悪逆な性格に「教育」を施し、周りに何と言われようと彼女を擁護し続けた。
+
:バーヴァン・シーも理由は分からないが、自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、親子というよりは一種の共依存のような関係を築くに至った。だが、言葉足らずという自身の不器用さ<ref group ="注">『[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]』において、好奇心旺盛な妖精に目を付けられない為滅多な事をするなという意図から、バーヴァン・シーに大好きな踊りや歌を止める様に忠告するも、当人からすれば「見苦しいから止めろ」と言われている様に聞こえていた。</ref>と、彼女の妖精としての『慈悲深く優しい本質』そのものは変わっていなかった事が相乗した結果、今度は承認欲求によって逆に精神的に追い詰めてしまっていた。
:バーヴァン・シーも理由は分からないが、自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、親子というよりは一種の共依存のような関係を築くに至った。だが、自身の不器用さと彼女の妖精としての『慈悲深く優しい本質』そのものは変わっていなかった事が相乗した結果、今度は承認欲求によって逆に精神的に追い詰めてしまっていた。
  −
:『[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]』では、バーヴァン・シーが大好きな踊りや歌を止める様に忠告する場面があるが、これには好奇心旺盛な妖精に目を付けられない為滅多な事をするなという意図があった。
   
:モルガン当人によると、彼女を悪辣な性格に仕立て上げたのは、女王となってから妖精たちを従わせられるように…との考えがあったらしい。また、後継者としては能力不足とも考えている<ref group ="注">能力があり過ぎると自分の言葉を聞かなくなってしまう可能性を考慮した為、意識して力を付けさせなかった様子。</ref>様だが、今後妖精國を手中に収めるのに必要になれば礼装をいくらでも用意すれば良いと考えているので、さほど問題には思っていない。
 
:モルガン当人によると、彼女を悪辣な性格に仕立て上げたのは、女王となってから妖精たちを従わせられるように…との考えがあったらしい。また、後継者としては能力不足とも考えている<ref group ="注">能力があり過ぎると自分の言葉を聞かなくなってしまう可能性を考慮した為、意識して力を付けさせなかった様子。</ref>様だが、今後妖精國を手中に収めるのに必要になれば礼装をいくらでも用意すれば良いと考えているので、さほど問題には思っていない。
   262行目: 254行目:  
:『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵で鏡の氏族。
 
:『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵で鏡の氏族。
 
:予知能力を持つ故に、悲観的な思考と価値観に染まった同胞と氏族長のエインセルを見捨ててモルガン側に就き、最期まで主君に忠誠を捧げていた騎士だったが、当人からは「妖精騎士の質も落ちたものだ」の一言のみであり、その心境は事実上不明。
 
:予知能力を持つ故に、悲観的な思考と価値観に染まった同胞と氏族長のエインセルを見捨ててモルガン側に就き、最期まで主君に忠誠を捧げていた騎士だったが、当人からは「妖精騎士の質も落ちたものだ」の一言のみであり、その心境は事実上不明。
:彼の忠誠は鏡の氏族に共通する『妖精としての目的』に準じたものでもある為、所詮はただの聞こえが良い上辺だけのものだと冷ややかに見ていたのかもしれない。
+
:彼の忠誠は、鏡の氏族に共通する『妖精としての目的』に準じたものでもある為、所詮はただの聞こえが良い上辺だけのものだと冷ややかに見ていたのかもしれない……。
    
;北の女王マヴ
 
;北の女王マヴ
273行目: 265行目:  
:彼女の『本質』が起こす危険性を見抜いており、キャメロットの氏族長会議にも一人だけ城内に立ち入らせず通信越しに参加させていた。
 
:彼女の『本質』が起こす危険性を見抜いており、キャメロットの氏族長会議にも一人だけ城内に立ち入らせず通信越しに参加させていた。
 
:しかしベリルとオベロンの行動、並びにスプリガンの便乗によって介入の隙を間接的に作られてしまい、そこに真偽混じりの吹聴を流され自身は虐殺。程ない後にノクナレアも毒殺され、「妖精國ブリテン」は破滅が確定することになる。
 
:しかしベリルとオベロンの行動、並びにスプリガンの便乗によって介入の隙を間接的に作られてしまい、そこに真偽混じりの吹聴を流され自身は虐殺。程ない後にノクナレアも毒殺され、「妖精國ブリテン」は破滅が確定することになる。
:モルガンの能力的に、妖精國ブリテンを創り変えた時点でオーロラを抹殺していればこんな事にならなかったのでは?という意見もあるが、そうした場合彼女と同等、あるいはそれ以上の能力を備えた『次代』が発生して氏族長の席に収まり、また同じ事が延々と繰り返されてしまう可能性が高かった。そんな堂々巡りが起きる位なら、今ある当代を抑えつけてしまう方が余程手っ取り早いし合理的である。
+
:なお、モルガンの能力的に妖精國ブリテンを創り変えた時点でオーロラを抹殺していればこんな事にならなかったのでは?という意見もあるが、そうした場合彼女と同等、あるいはそれ以上の能力を備えた『次代』が発生して氏族長の席に収まり、また同じ事が延々と繰り返されてしまう可能性が高かった。そんな堂々巡りが起きる位なら、今ある当代を抑えつけてしまう方が余程手っ取り早いし合理的である為、やむを得ずオーロラを生かせておくしかなかった…と考えられている。
    
;[[オベロン]]
 
;[[オベロン]]
3,419

回編集