: リメイク版の『A piece of blue glass moon』では、はっきり言って別物になっている。まず退魔衝動に呑まれることがなくとも、魔を相手取り影響下にある状態であれば卓越した殺人技巧を意識的にかなり行える。そもそもとして戦いにおいて怯えや恐怖を見せることが減り、それによってポテンシャルを発揮できないということはない。あるとしてたら『普通の人間であれば、そのような行為はしないのに、自分はせずいられない』という自身の異常性に対してのものになっている。前述した根底の変化に伴い、旧作の『善良な少年が、退魔衝動に呑まれる苦しみ』という構造ではなく『殺人鬼が必死に善良さで抑えている趣向を退魔衝動をきっかけに呼び起される苦しみ』というように核が変更されている。これによって旧作の『敵を殺す覚悟など戦う者の心構えがない』などということはなく、むしろ”その必要があり、その方が効率的であるのなら、殺す・壊すことを選べてしまう”人物であることが強調され、それに苦悩する様子が見られるようになった。それ以上に目を見張るのが往来の合理的思考による戦術の組み立てや戦況の分析と判断力であり、これによってリメイク版で性能的に大きな開きが出来た吸血鬼に対して肉薄することが可能になっている。 | : リメイク版の『A piece of blue glass moon』では、はっきり言って別物になっている。まず退魔衝動に呑まれることがなくとも、魔を相手取り影響下にある状態であれば卓越した殺人技巧を意識的にかなり行える。そもそもとして戦いにおいて怯えや恐怖を見せることが減り、それによってポテンシャルを発揮できないということはない。あるとしてたら『普通の人間であれば、そのような行為はしないのに、自分はせずいられない』という自身の異常性に対してのものになっている。前述した根底の変化に伴い、旧作の『善良な少年が、退魔衝動に呑まれる苦しみ』という構造ではなく『殺人鬼が必死に善良さで抑えている趣向を退魔衝動をきっかけに呼び起される苦しみ』というように核が変更されている。これによって旧作の『敵を殺す覚悟など戦う者の心構えがない』などということはなく、むしろ”その必要があり、その方が効率的であるのなら、殺す・壊すことを選べてしまう”人物であることが強調され、それに苦悩する様子が見られるようになった。それ以上に目を見張るのが往来の合理的思考による戦術の組み立てや戦況の分析と判断力であり、これによってリメイク版で性能的に大きな開きが出来た吸血鬼に対して肉薄することが可能になっている。 |