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* 好きな物:友情・努力・和解 / 嫌いな物:コミュ力という言葉
 
* 好きな物:友情・努力・和解 / 嫌いな物:コミュ力という言葉
 
* 天敵:異父兄弟の三男
 
* 天敵:異父兄弟の三男
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* キャラクターデザイン:pako / 設定制作:奈須きのこ
 
* CV:遊佐浩二
 
* CV:遊佐浩二
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「[[クラス (ランサー)|槍兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|聖杯大戦]]では「赤」の陣営に属する。<br>肉体と一体化した黄金の鎧と胸元に埋め込まれた赤石が目を引く青年。
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「[[クラス (ランサー)|槍兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|聖杯大戦]]では「赤」の陣営に属する。肉体と一体化した黄金の鎧と胸元に埋め込まれた赤石が目を引く青年。
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;略歴
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; 略歴
:真名はインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する不死身の大英雄カルナ。
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: 真名はインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する不死身の大英雄カルナ。[[アキレウス|赤のライダー]]と双璧を成す、“赤”の陣営最強のサーヴァント。
:[[アキレウス|赤のライダー]]と双璧を成す、“赤”の陣営最強のサーヴァント。
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: その比類なき力から[[シロウ・コトミネ|シロウ]]達から便利な駒として重宝されており、彼らから聖杯戦争を司る[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の抹殺を命令された。そこで[[ジークフリート|黒のセイバー]]と出会い、夜明けまで撃ち合うが決着はつかず、お互いを称えながら、再戦を誓い別れを告げる。
:その比類なき力から[[シロウ・コトミネ|シロウ]]達から便利な駒として重宝されており、彼らから聖杯戦争を司る[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の抹殺を命令された。
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: “黒”と“赤”の全面対決では、[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]と対峙し、最大限の地の利を生かした猛攻を受けるが、マスターの負担を慮って鎧以外の宝具を封じた状態でも、その比類なき武練と精神力で圧倒し、あと一歩まで追い込む。だが黒のランサーが[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]によって吸血鬼化し、ルーラーの討伐命令によって黒のサーヴァントと共闘する事となる。
:そこで[[ジークフリート|黒のセイバー]]と出会い、夜明けまで撃ち合うが決着はつかず、お互いを称えながら、再戦を誓い別れを告げる。
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: そして、ダーニックを追った先で自らのマスターがシロウ達に傀儡とされていた事を知る。そこで憤慨する[[アタランテ|赤のアーチャー]]や[[アキレウス|赤のライダー]]と異なり、シロウを守り彼に協力する姿勢を見せる。だが「施しの英雄」である彼にとって「マスター」とは、例え顔も名前も分からなくても、自分の力を必要とし助力を乞おうと決意した召喚者に他ならず、シロウに協力するのも「マスターのため」に過ぎなかった。
:“黒”と“赤”の全面対決では、[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]と対峙し、最大限の地の利を生かした猛攻を受けるが、マスターの負担を慮って鎧以外の宝具を封じた状態でも、その比類なき武練と精神力で圧倒し、あと一歩まで追い込む。だが黒のランサーが[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]によって吸血鬼化し、ルーラーの討伐命令によって黒のサーヴァントと共闘する事となる。
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: また黒のセイバーに乞われた「再戦の約束」にも応える為、自分が利用されていると知りながらも彼らの敵対者である赤のサーヴァントとして全霊を以て戦うことを決意する。
:そして、ダーニックを追った先で自らのマスターがシロウ達に傀儡とされていた事を知る。そこで憤慨する[[アタランテ|赤のアーチャー]]や[[アキレウス|赤のライダー]]と異なり、シロウを守り彼に協力する姿勢を見せる。だが「施しの英雄」である彼にとって「マスター」とは、例え顔も名前も分からなくても、自分の力を必要とし助力を乞おうと決意した召喚者に他ならず、シロウに協力するのも「マスターのため」に過ぎなかった。
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:また黒のセイバーに乞われた「再戦の約束」にも応える為、自分が利用されていると知りながらも彼らの敵対者である赤のサーヴァントとして全霊を以て戦うことを決意する。
+
; 人物
 
+
: 全ての物事を「それも有り」と解釈し、下された命令の好悪は考えず、その命令がどういう事態を引き起こすのかも敢えて思考を止めている。彼にとっての第一義は自らを召喚したマスターに仕えることであり、命令に逆らう事はまず無い。そもそも逆らうという考え自体が存在しないように振舞っている。
;人物
+
: 絶世の美男子だが、目付きは鋭く、他人を寄せ付けないものがあり、幽鬼のような白い肌といつも表情を崩さないため冷酷な人物に見られがち。敵には容赦なく、言動も余分なものが無いため、一見すると人間性を感じさせないが、本当は大変思慮深く義理堅い人物で、英霊の中でも特に人間的に優れた人物。顔の知らないマスターであろうとも、その安否や負担を忘れる事は無く、戦闘中は常に自らの能力に制限を用いて戦っている。
:全ての物事を「それも有り」と解釈し、下された命令の好悪は考えず、その命令がどういう事態を引き起こすのかも敢えて思考を止めている。彼にとっての第一義は自らを召喚したマスターに仕えることであり、命令に逆らう事はまず無い。そもそも逆らうという考え自体が存在しないように振舞っている。
+
: その徳を積んだ人柄と生前の生き方から「'''施しの英雄'''」と称され、他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らず、それは敵対する者であっても例外ではない。我欲が薄く、快楽とは遠い人物ではあるが自らの力を振るえる戦場は唯一の例外であり、闘いのみが彼の心を踊らせたという生粋の戦士。特に強敵であればある程にその喜びは増し、自身と対等に渡り合った黒のセイバーの武練を賞賛する。
:絶世の美男子だが、目付きは鋭く、他人を寄せ付けないものがあり、幽鬼のような白い肌といつも表情を崩さないため冷酷な人物に見られがち。敵には容赦なく、言動も余分なものが無いため、一見すると人間性を感じさせないが、本当は大変思慮深く義理堅い人物で、英霊の中でも特に人間的に優れた人物。顔の知らないマスターであろうとも、その安否や負担を忘れる事は無く、戦闘中は常に自らの能力に制限を用いて戦っている。
+
: 彼の言葉は非常に率直で、あらゆる欺瞞、虚飾を切り捨てる鋭さがある。これが『悪』と勘違いされる最大の原因で、自らを偽る言動、取り繕う態度や信念などを全て見抜いた上で、相手が言われたくない事やその本質を語ってしまい、余りの率直さによって相手の怒りを買いやすく大抵の相手に嫌われて戦闘を余儀なくされてしまう。
:その徳を積んだ人柄と生前の生き方から「'''施しの英雄'''」と称され、他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らず、それは敵対する者であっても例外ではない。我欲が薄く、快楽とは遠い人物ではあるが自らの力を振るえる戦場は唯一の例外であり、闘いのみが彼の心を踊らせたという生粋の戦士。特に強敵であればある程にその喜びは増し、自身と対等に渡り合った黒のセイバーの武練を賞賛する。
+
: しかし、彼の言動は他者の短所を嫌悪してのものでない。彼に取って、相容れぬ信念も理解出来ない美醜も尊ぶもの。人それぞれの立ち位置を肯定する彼にとって、相容れぬ信念も理解できない美醜も嫌悪の対象にはならず、「それもまた良しだ。…いや。正直、少しばかり羨ましい」と内心では感心している。
:彼の言葉は非常に率直で、あらゆる欺瞞、虚飾を切り捨てる鋭さがある。これが『悪』と勘違いされる最大の原因で、自らを偽る言動、取り繕う態度や信念などを全て見抜いた上で、相手が言われたくない事やその本質を語ってしまい、余りの率直さによって相手の怒りを買いやすく大抵の相手に嫌われて戦闘を余儀なくされてしまう。
+
: だが彼は無口で激昂した相手を宥められるほど器用ではなく、“本当に伝えるべき感想”を表だって出さないため、結果として“あらゆるものを嫌っている”人物であると誤解されてしまう。サーヴァントとしてこれ以上ないほどの人物だが、敵どころか自分のマスターにすら嫌われやすいのは、この口下手さが原因である。
:しかし、彼の言動は他者の短所を嫌悪してのものでない。彼に取って、相容れぬ信念も理解出来ない美醜も尊ぶもの。人それぞれの立ち位置を肯定する彼にとって、相容れぬ信念も理解できない美醜も嫌悪の対象にはならず、「それもまた良しだ。…いや。正直、少しばかり羨ましい」と内心では感心している。
+
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:だが彼は無口で激昂した相手を宥められるほど器用ではなく、“本当に伝えるべき感想”を表だって出さないため、結果として“あらゆるものを嫌っている”人物であると誤解されてしまう。サーヴァントとしてこれ以上ないほどの人物だが、敵どころか自分のマスターにすら嫌われやすいのは、この口下手さが原因である。
+
; 能力
 
+
: [[ギルガメッシュ|英雄王]]と同等の力を持った、破格の大英雄。
;能力
+
: 人が扱うものとは思えないほどの大槍を並ぶ者無き技量で操り、石壁の如き神速の槍撃を放つ。その近接能力は黒のセイバーに匹敵し、技の卓越性では僅かに上回る。
:[[ギルガメッシュ|英雄王]]と同等の力を持った、破格の大英雄。
+
: 彼の槍撃はBランク以上の攻撃でなければ傷一つ負わない黒のセイバーの鎧を貫く威力を有している。これは武器の性能だけでなく、凄まじい膂力と卓越した技があってこその物で[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『魔力放出(炎)』によって、燃え盛る炎が魔力となって槍に宿っており、更に攻撃力が増している。またこの炎を翼のように広げ飛行することも出来る。ただし、マスターにかける負担が大きいため、彼自身最大出力での使用は自重しており、10秒未満に限っている。また「[[クラス (アーチャー)|アーチャー]]」の適正も持っているため、夜、数キロ離れた先にいる車のナンバープレートを確認することが出来るほどの超視力を有している。
:人が扱うものとは思えないほどの大槍を並ぶ者無き技量で操り、石壁の如き神速の槍撃を放つ。その近接能力は黒のセイバーに匹敵し、技の卓越性では僅かに上回る。
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: だが彼の最大の武器とは神々から与えられた宝具でも、生まれ持った異能でもなく、“意志”の強さである。彼はあらゆる不幸を受け入れながら誰一人として恨まず、誰よりも特別な物を与えられても、それによって己を他者とは違う「特別」としなかった「施しの英雄」である。故に臓腑を抉られ、腕の神経を断たれ、体内に炎を循環させるという荒行でも彼に膝をつけさせることは出来ず、例え致命傷を負おうと、その強靭な意志の強さで瀕死の状態のまま存命する事が可能である。
:彼の槍撃はBランク以上の攻撃でなければ傷一つ負わない黒のセイバーの鎧を貫く威力を有している。これは武器の性能だけでなく、凄まじい膂力と卓越した技があってこその物で[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『魔力放出(炎)』によって、燃え盛る炎が魔力となって槍に宿っており、更に攻撃力が増している。またこの炎を翼のように広げ飛行することも出来る。ただし、マスターにかける負担が大きいため、彼自身最大出力での使用は自重しており、10秒未満に限っている。
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:また「[[クラス (アーチャー)|アーチャー]]」の適正も持っているため、夜、数キロ離れた先にいる車のナンバープレートを確認することが出来るほどの超視力を有している。
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:だが彼の最大の武器とは神々から与えられた宝具でも、生まれ持った異能でもなく、“意志”の強さである。
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:彼はあらゆる不幸を受け入れながら誰一人として恨まず、誰よりも特別な物を与えられても、それによって己を他者とは違う「特別」としなかった「施しの英雄」である。故に臓腑を抉られ、腕の神経を断たれ、体内に炎を循環させるという荒行でも彼に膝をつけさせることは出来ず、例え致命傷を負おうと、その強靭な意志の強さで瀕死の状態のまま存命する事が可能である。
      
== ランチャー (Fate/EXTRA CCC) ==
 
== ランチャー (Fate/EXTRA CCC) ==
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[[ジナコ=カリギリ]]のサーヴァントとして登場。クラスは「ランサー」だが、後にジナコからは「[[クラス (エクストラ)|ランチャー]]」と称され、マトリクスでもランチャー表記になる。
 
[[ジナコ=カリギリ]]のサーヴァントとして登場。クラスは「ランサー」だが、後にジナコからは「[[クラス (エクストラ)|ランチャー]]」と称され、マトリクスでもランチャー表記になる。
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;略歴
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; 略歴
:ムーンセルの聖杯戦争に参加していたサーヴァントの一人。ジナコは黙っていたが、気付いていた桜の言葉で存在が発覚し、[[主人公 (EXTRA)]]に協力を求められるが、事情あって断る。
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: ムーンセルの聖杯戦争に参加していたサーヴァントの一人。ジナコは黙っていたが、気付いていた桜の言葉で存在が発覚し、[[主人公 (EXTRA)]]に協力を求められるが、事情あって断る。
:後に[[BB]]の手に落ちたジナコのサーヴァントとして主人公の前に立ちはだかる。
+
: 後に[[BB]]の手に落ちたジナコのサーヴァントとして主人公の前に立ちはだかる。
 
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:
;人物
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; 人物
:寡黙な武人であり、たいていのことを「それもあり」と認める度量を持つ。マスターに仕えることのみが彼の願いであり、それゆえに主の命令がどのようなものであれ忠実に従う。しかし、その行動がマスターに取って最も必要な事だと判断したならば、例えマスターの命令だろうと刃向かう意志を見せる。
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: 寡黙な武人であり、たいていのことを「それもあり」と認める度量を持つ。マスターに仕えることのみが彼の願いであり、それゆえに主の命令がどのようなものであれ忠実に従う。しかし、その行動がマスターに取って最も必要な事だと判断したならば、例えマスターの命令だろうと刃向かう意志を見せる。彼に取って全ての人間は等価値であり、ソレは強大な力を持つ自身も含まれている。故に自身を求める声があるなら無条件で召喚に応じるし、どのようなマスターであれ仕えるのは変わらない。
:彼に取って全ての人間は等価値であり、ソレは強大な力を持つ自身も含まれている。故に自身を求める声があるなら無条件で召喚に応じるし、どのようなマスターであれ仕えるのは変わらない。
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: そして、主である以上は自らの命がある限り守るのは変わらないという。ジナコの生活習慣について良い印象は持っていないが、苦言を洩らすものの改竄させる気はない。本人の意思で変わらなければ意味は無いと思っており、あくまで彼女自身の意思を尊重させる。
:そして、主である以上は自らの命がある限り守るのは変わらないという。ジナコの生活習慣について良い印象は持っていないが、苦言を洩らすものの改竄させる気はない。本人の意思で変わらなければ意味は無いと思っており、あくまで彼女自身の意思を尊重させる。
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: 物静かで冷静な態度を崩さないが、言葉の端々から気遣いや優しさのようなものが見え、主人公には良い印象を抱かれている。また、やや天然の一面があり、素でボケている場面がしばしば見られる。
:物静かで冷静な態度を崩さないが、言葉の端々から気遣いや優しさのようなものが見え、主人公には良い印象を抱かれている。また、やや天然の一面があり、素でボケている場面がしばしば見られる。
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: ジナコにはやや口うるさいことが災いして嫌われているが、カルナ本人がジナコを尊重しているため、険悪なムードには見えない。その態度はこちらのサーヴァントにも同様で、的確な評価をしているが悪意をもって悪し様に言うことはない。
:ジナコにはやや口うるさいことが災いして嫌われているが、カルナ本人がジナコを尊重しているため、険悪なムードには見えない。その態度はこちらのサーヴァントにも同様で、的確な評価をしているが悪意をもって悪し様に言うことはない。
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: 『施しの英霊』としての在り方も変わっておらず、主人公に頼み事をされた際、ある事情から断ったものの、ジナコはその時のカルナが本心では「力になりたくてたまらなかった」のだろうと考えている。
:『施しの英霊』としての在り方も変わっておらず、主人公に頼み事をされた際、ある事情から断ったものの、ジナコはその時のカルナが本心では「力になりたくてたまらなかった」のだろうと考えている。
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:
 
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; 能力
;能力
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: 最上級の英霊とされ、最強クラスのサーヴァントである[[ギルガメッシュ]]や、十全の状態の[[ガウェイン]]と同格、あるいはそれ以上ではないかとまで目される程の存在感とそれに違わぬ強大な力を持つ。だが、ジナコが魔術師として平均以下なためにその能力を十全に発揮できておらず、宝具の火力もマスター差でガウェインには及ばないと評されている。
:最上級の英霊とされ、最強クラスのサーヴァントである[[ギルガメッシュ]]や、十全の状態の[[ガウェイン]]と同格、あるいはそれ以上ではないかとまで目される程の存在感とそれに違わぬ強大な力を持つ。だが、ジナコが魔術師として平均以下なためにその能力を十全に発揮できておらず、宝具の火力もマスター差でガウェインには及ばないと評されている。
+
: 『Apocrypha』では槍を主体としているが、『CCC』においては魔力供給が不足しているせいか拳による殴打を主体とし、槍は一瞬だけ実体化させて闘う。それでも強大なサーヴァントであることには変わりなく、中盤における壁として主人公達の前に立ちはだかる。
:『Apocrypha』では槍を主体としているが、『CCC』においては魔力供給が不足しているせいか拳による殴打を主体とし、槍は一瞬だけ実体化させて闘う。それでも強大なサーヴァントであることには変わりなく、中盤における壁として主人公達の前に立ちはだかる。
+
: なお、宝具の一つである「黄金の鎧」は所持しておらず、耳輪しか残っていない。『Apocrypha』では肩に装備されているが『CCC』の彼はそれすら装備していない。ただ、これは失くしたのではなくとあるところに置いてきたためで、終盤にその所在が判明する。
:なお、宝具の一つである「黄金の鎧」は所持しておらず、耳輪しか残っていない。『Apocrypha』では肩に装備されているが『CCC』の彼はそれすら装備していない。ただ、これは失くしたのではなくとあるところに置いてきたためで、終盤にその所在が判明する。
      
== ステータス ==
 
== ステータス ==
:{| class="wikitable" style="text-align:center"
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
 
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
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| [[クラス (ランサー)|ランサー]] || [[シロウ・コトミネ]] || B || C || A || B || D || EX ||対魔力:C||貧者の見識:A<br>騎乗:A<br>無冠の武芸:-<br>魔力放出(炎):A<br>神性:A|| style="text-align:left; width:40%"|
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| [[クラス (ランサー)|ランサー]] || [[シロウ・コトミネ]] || B || C || A || B || D || EX || 対魔力:C || 貧者の見識:A<br />騎乗:A<br />無冠の武芸:-<br />魔力放出(炎):A<br />神性:A || style="text-align:left; width:40%"|
 
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| [[クラス (ランサー)|ランサー]]<br>↓<br>[[クラス (エクストラ)|ランチャー]]|| [[ジナコ=カリギリ]] || B || A || A || B || A+ || A++ ||対魔力:C<br>騎乗:B||貧者の見識:-<br>無冠の武芸:-<br>神性:A||style="text-align:left"|ウィザードとして平均以下とされるジナコがマスターで、<br>なぜ『Apocrypha』時を上回る能力値を発揮できているかは不明。<br>BBからのバックアップによる強化の可能性もある。<br>また、幸運のランクは自己申告であり、本来はもっと低いと思われる(内部データ的にはDランク相当)。
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| [[クラス (ランサー)|ランサー]]<br />↓<br />[[クラス (エクストラ)|ランチャー]] || [[ジナコ=カリギリ]] || B || A || A || B || A+ || A++ || 対魔力:C<br />騎乗:B || 貧者の見識:-<br />無冠の武芸:-<br />神性:A || style="text-align:left"|ウィザードとして平均以下とされるジナコがマスターで、<br />なぜ『Apocrypha』時を上回る能力値を発揮できているかは不明。<br />BBからのバックアップによる強化の可能性もある。<br />また、幸運のランクは自己申告であり、本来はもっと低いと思われる(内部データ的にはDランク相当)。
 
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| [[クラス (ランサー)|ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B || C || A || B || D || EX ||対魔力:C<br>騎乗:A<br>神性:A||貧者の見識:A<br>無冠の武芸:-<br>魔力放出(炎):A||  
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| [[クラス (ランサー)|ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B || C || A || B || D || EX || 対魔力:C<br />騎乗:A || 貧者の見識:A<br />無冠の武芸:-<br />魔力放出(炎):A<br />神性:A || style="text-align:left; width:40%"|
 
|}
 
|}
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
;日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)
+
; 日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)
:ランク:A<br>種別:対人(自身)宝具<br>レンジ:0<br>最大捕捉:1人<br>由来:彼の母クンティーが未婚の母となることに恐怖を感じ、 息子を守るためにスーリヤに願って与えた黄金の鎧と耳輪。
+
: ランク:A<br />種別:対人(自身)宝具<br />レンジ:0<br />最大捕捉:1人
:太陽の輝きを放つ、強力な防御型宝具。光そのものが形となった存在であるため、この鎧は神々でさえ破壊は困難で、彼の肉体と一体化している。
+
: 由来:彼の母クンティーが未婚の母となることに恐怖を感じ、 息子を守るためにスーリヤに願って与えた黄金の鎧と耳輪。
:ただし、神々にも破壊困難なのは鎧であって、纏う対象はその限りではない。
+
: 太陽の輝きを放つ、強力な防御型宝具。光そのものが形となった存在であるため、この鎧は神々でさえ破壊は困難で、彼の肉体と一体化している。ただし、神々にも破壊困難なのは鎧であって、纏う対象はその限りではない。その性能は凄まじく、[[ジークフリート|黒のセイバー]]の「幻想大剣・天魔失墜」が直撃しても問題なく行動出来るという圧倒的なまでの防御性能を誇る。
:その性能は凄まじく、[[ジークフリート|黒のセイバー]]の「幻想大剣・天魔失墜」が直撃しても問題なく行動出来るという圧倒的なまでの防御性能を誇る。
+
: [[ヴラド三世 (Apocrypha)|極刑王の杭]]程度であれば容易に弾くとされるが、同時にダメージを9割方削減するという表現も混在されており、破壊不能の黄金の鎧が露出した部分に対して得られるのは、被るダメージや干渉を大きく削減する効果に留まるようで作中で生身の部分を傷つけられたり、露出した首を狙われて窮地とされる場面がある。
 +
: 『CCC』における効果は、この宝具を身に纏う限り、彼への攻撃は物理、概念を問わず10分の1しかダメージが届かない、というもの。ムーンセルでもこの鎧を完全破壊することは不可能で、「空間内の全てを完全に消去する」というムーンセルの定めた法則と矛盾させることで、纏った対象をも守る。防具として使う物の中では、破格の力を持つの宝具であり、他者へ装備させる事も可能。
 +
: 『CCC』本編中は諸事情により耳飾り以外を失っているが戦闘中に耐久強化スキルとして使用する。その際は名称が「日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ・クンダーラ)」であり&表記ではなくなっている。
 +
: この宝具の効果によるものか、カルナは致命傷に近い傷も即座に回復する高い自己治癒能力も持ち、体に負った多少の傷は戦闘を行いながらでも瞬時に完治してしまう。
 +
: 唯一、内側からの攻撃だけは防御の対象外であるが、この高い治癒能力で傷は即座に修復され、体内から生み出される炎によって異物は一瞬で燃え尽き、(物にもよるだろうが)例え死に至る苦痛でも意志の力によって彼の動きが止まることはないため、実質的に弱点は存在しない。ただしやはり纏うだけでも魔力を消耗するらしくマスターにかかる負担要素の一つに上げていた。
 +
: ギルガメッシュの宝物庫にも存在せず、マハーバーラタで彼が「不死身の英雄」と称えられた理由の一つである。
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:
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; 梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)
 +
: 種別:対軍・対国宝具
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: 由来:彼がバラモンのパラシュラーマから授けられた弓術の奥義。
 +
: クラスがアーチャーなら弓、他のクラスなら別の飛び道具として顕現する。
 +
: ブラフマー神の名を唱えることで敵を追尾して絶対に命中するが、呪いにより実力が自分以上の相手には使用できない。
 +
: 『CCC』では'''目からビームを撃つ'''という演出になっている。実際はビームではなく、彼が放つ強烈な眼力を視覚化させたモノで、ビームのように見えるのはゲーム的な演出との事。因みにこの眼力が放たれるのは普段髪で隠れている右眼でありオッドアイになっている。
 +
: 『Apocrypha』では五巻クライマックスで使う展開が用意されていたものの、ジャンボジェットを大量撃墜する光景が「ギャグ過ぎた」との事でカットされている。
 +
: 『Grand Order』ではエクストラアタックのモーションで、目からビームが再現されている。
 +
:
 +
; 梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
 +
: ランク:A+<br />種別:対国宝具<br />レンジ:2~90<br />最大捕捉:600人
 +
: 隠された彼の奥の手。飛び道具のブラフマーストラに、彼の属性である炎熱の効果を付与して発射する。もとより広い効果範囲を持つブラフマーストラの効果範囲をさらに広め、威力を格段に上昇させる。
 +
: ……はずなのだが、『CCC』でも『Apocrypha』でも「目から出したビームに炎熱を付与する」のではなく、炎熱を伴った槍の投擲として表現されている。むしろ「飛び道具」がビームなのは何かの間違いで、投槍が本来の飛び道具なのかもしれない。
 +
: 『CCC』では上空へ槍を投擲後、天から巨大な劫火を敵に落とす。ゲーム的には毎ターン、ランダムな手でダメージを発生させる。このダメージ効果はコードキャストと同じ扱いであるため、こちらのエクストラターンの発生を大幅に阻害するというかなり嫌な特性がある。
 +
:
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; 日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)
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: ランク:A++(CCC) / EX(Apocrypha)<br />種別:対軍・対神宝具<br />レンジ:40~99(CCC) / 2~5(Apocrypha)<br />最大捕捉:千単位(CCC) / 1人(Apocrypha)
 +
: 由来:インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた光槍。
 +
: 雷光でできた必滅の槍。黄金の鎧と引換に顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な"対神"性能の槍を装備する。
 +
: 『Apocrypha』では、桁外れの火力であらゆる存在、神をも滅ぼす究極の力とされており、令呪で強化された『幻想大剣・天魔失墜』をも退けている。『蒼天囲みし小世界』に防がれはしたものの、その後に盾も砕けている。
 +
: 『CCC』ではカルナの背中左側にある四枚の羽の装飾を展開し、左右四対の炎の翼の如き状態になった後、翼及びその中心である背、そして槍の輝きが増したところで穂先から強烈な光の一撃を放つ。奈須きのこ氏曰く「インド版バスターランチャー」。発射後、槍自体は残るが背中にある装飾は破壊される。
 +
: ゲーム中では表示されないが、この宝具使用後、防御力が若干低下する代わりに、攻撃力が急上昇する。発動に不可欠な黄金の鎧をカルナが身に纏っていなかったためかランクがA++となっており、威力も少なくともゲーム上の数値としてはそこまで高くはない。
 +
: ギルガメッシュの宝物庫にも収蔵されていない。伝承では鬼神ガトートカチャを倒すために使われたとされるが、Fateにおいては最後まで使用しないまま戦死したことになっている。そのため原典や用途が分からないためギルガメッシュは持っていたとしても取り出せないという。
   −
:[[ヴラド三世 (Apocrypha)|極刑王の杭]]程度であれば容易に弾くとされるが、同時にダメージを9割方削減するという表現も混在されており、破壊不能の黄金の鎧が露出した部分に対して得られるのは、被るダメージや干渉を大きく削減する効果に留まるようで作中で生身の部分を傷つけられたり、露出した首を狙われて窮地とされる場面がある。
+
== 真名:カルナ ==
:『CCC』における効果は、この宝具を身に纏う限り、彼への攻撃は物理、概念を問わず10分の1しかダメージが届かない、というもの。ムーンセルでもこの鎧を完全破壊することは不可能で、「空間内の全てを完全に消去する」というムーンセルの定めた法則と矛盾させることで、纏った対象をも守る。防具として使う物の中では、破格の力を持つの宝具であり、他者へ装備させる事も可能。
+
パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の戦いを描いたインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、「倒される側の英雄」。人間の姫であるクンティーと太陽神スーリヤとの間に生まれた黄金の英雄で、インド神話の大英雄アルジュナのライバルとして名高い。
:『CCC』本編中は諸事情により耳飾り以外を失っているが戦闘中に耐久強化スキルとして使用する。その際は名称が「日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ・クンダーラ)」であり&表記ではなくなっている。
  −
:この宝具の効果によるものか、カルナは致命傷に近い傷も即座に回復する高い自己治癒能力も持ち、体に負った多少の傷は戦闘を行いながらでも瞬時に完治してしまう。
  −
:唯一、内側からの攻撃だけは防御の対象外であるが、この高い治癒能力で傷は即座に修復され、体内から生み出される炎によって異物は一瞬で燃え尽き、(物にもよるだろうが)例え死に至る苦痛でも意志の力によって彼の動きが止まることはないため、実質的に弱点は存在しない。ただしやはり纏うだけでも魔力を消耗するらしくマスターにかかる負担要素の一つに上げていた。
  −
:ギルガメッシュの宝物庫にも存在せず、マハーバーラタで彼が「不死身の英雄」と称えられた理由の一つである。
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;梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)
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彼の母・クンティーはクル王パーンドゥの妻だったが、パーンドゥは子供を作れない呪いを掛けられてため、后達は各々の手段で子供を設けるしかなかった。クンティーは任意の神々と交わって子供を産むマントラを会得していて、この方法でパーンドゥの子供を産んだ。だが彼女はパーンドゥの妻となる前にマントラの実験でスーリヤを呼び出し、子を一人設けていた。クンティーはしたたかな女で、初出産の恐れと神々が自分の子を認知するかという不安から、スーリヤに“この子供が貴方の息子である証拠が欲しい”と願った。スーリヤは彼女の言葉を聞き入れ、生まれてくる子供に自らの威光を与え、後の不死身の黄金の英雄・カルナが誕生した。
:由来:彼がバラモンのパラシュラーマから授けられた弓術の奥義。
  −
:対軍、対国宝具。クラスがアーチャーなら弓、他のクラスなら別の飛び道具として顕現する。
  −
:ブラフマー神の名を唱えることで敵を追尾して絶対に命中するが、呪いにより実力が自分以上の相手には使用できない。
  −
:『CCC』では'''目からビームを撃つ'''という演出になっている。実際はビームではなく、彼が放つ強烈な眼力を視覚化させたモノで、ビームのように見えるのはゲーム的な演出との事。因みにこの眼力が放たれるのは普段髪で隠れている右眼でありオッドアイになっている。
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:『Apocrypha』では五巻クライマックスで使う展開が用意されていたものの、ジャンボジェットを大量撃墜する光景が「ギャグ過ぎた」との事でカットされている。
     −
;梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
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だが、王の后となる事が決まってたクンティーにとって、息子は無用な存在でしかなく、これほどの恩寵、誠実さを示されながら彼女はカルナを捨ててしまう。こうして母に捨てられたカルナは自らの出自を知らず、ただ太陽神スーリヤを父に持つ事のみを胸にして生きていく。母の顔を知らず、またその母が彼を産んだ動機が不純であったためか、カルナの姿は見目麗しいものとは言えず、父の輝かしい威光は備わっているものの、その姿は黒く濁っていた。顔は常に酷薄なままで、母が居なかった為に人の感情の機微を学べず、その一挙一動は粗暴だったため、周りの人間からは煙たがられる日々を送っていた。そんな境遇で育ったカルナだが、彼は母や周囲の人間を一切恨まなかった。むしろ全てを肯定していた。
:ランク:A+<br>種別:対国宝具<br>レンジ:2~90<br>最大捕捉:600人
  −
:隠された彼の奥の手。飛び道具のブラフマーストラに、彼の属性である炎熱の効果を付与して発射する。
  −
:もとより広い効果範囲を持つブラフマーストラの効果範囲をさらに広め、威力を格段に上昇させる。
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:……はずなのだが、『CCC』でも『Apocrypha』でも「目から出したビームに炎熱を付与する」のではなく、炎熱を伴った槍の投擲として表現されている。むしろ「飛び道具」がビームなのは何かの間違いで、投槍が本来の飛び道具なのかもしれない。
  −
:『CCC』では上空へ槍を投擲後、天から巨大な劫火を敵に落とす。ゲーム的には毎ターン、ランダムな手でダメージを発生させる。このダメージ効果はコードキャストと同じ扱いであるため、こちらのエクストラターンの発生を大幅に阻害するというかなり嫌な特性がある。
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;日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)
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「''俺が生を受けたのは父と母あってこそ。<br /> 母がどのような人物であれ、俺が母を貶める事はない。<br /> 俺が恨み、貶めるものがあるとすれば、それは俺自身だけだ''」
:ランク:A++(EXTRA CCC) / EX(Apocrypha)<br>種別:対軍・対神宝具<br>レンジ:40~99(EXTRA CCC) / 2~5(Apocrypha)<br>最大捕捉:千単位(EXTRA CCC) / 1人(Apocrypha)<br>由来:インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた神々をも打ち倒す、一撃のみの光槍。
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:雷光でできた必滅の槍。黄金の鎧と引換に顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な"対神"性能の槍を装備する。
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:『Apocrypha』では、桁外れの火力であらゆる存在、神をも滅ぼす究極の力とされており、令呪で強化された『幻想大剣・天魔失墜』をも退けている。『蒼天囲みし小世界』に防がれはしたものの、その後に盾も砕けている。
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:『CCC』ではカルナの背中左側にある四枚の羽の装飾を展開し、左右四対の炎の翼の如き状態になった後、翼及びその中心である背、そして槍の輝きが増したところで穂先から強烈な光の一撃を放つ。奈須きのこ氏曰く「インド版バスターランチャー」。発射後、槍自体は残るが背中にある装飾は破壊される。
  −
:ゲーム中では表示されないが、この宝具使用後、防御力が若干低下する代わりに、攻撃力が急上昇する。発動に不可欠な黄金の鎧をカルナが身に纏っていなかったためかランクがA++となっており、威力も少なくともゲーム上の数値としてはそこまで高くはない。
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:ギルガメッシュの宝物庫にも収蔵されていない。<br>伝承では鬼神ガトートカチャを倒すために使われたとされるが、Fateにおいては最後まで使用しないまま戦死したことになっている。そのため原典や用途が分からないためギルガメッシュは持っていたとしても取り出せないという。<!--ギルガメッシュは槍も欲しがっていたので確定-->
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==真名:カルナ==
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カルナはその外見とは裏腹に優れた徳と悟りを得た少年であった。神の子でありながら天涯孤独の身であったため、カルナは弱き者達の生と価値を問う機会に恵まれた。その結論として、彼は自らの潔癖さを貫く道を選んだ。
パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の戦いを描いたインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、「倒される側の英雄」。<br>人間の姫であるクンティーと太陽神スーリヤとの間に生まれた黄金の英雄で、インド神話の大英雄アルジュナのライバルとして名高い。
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彼の母・クンティーはクル王パーンドゥの妻だったが、パーンドゥは子供を作れない呪いを掛けられてため、后達は各々の手段で子供を設けるしかなかった。<br>クンティーは任意の神々と交わって子供を産むマントラを会得していて、この方法でパーンドゥの子供を産んだ。だが彼女はパーンドゥの妻となる前にマントラの実験でスーリヤを呼び出し、子を一人設けていた。<br>クンティーはしたたかな女で、初出産の恐れと神々が自分の子を認知するかという不安から、スーリヤに“この子供が貴方の息子である証拠が欲しい”と願った。スーリヤは彼女の言葉を聞き入れ、生まれてくる子供に自らの威光を与え、後の不死身の黄金の英雄・カルナが誕生した。
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「''人より多くのものを戴いて生まれた自分は、人より優れた“生の証”を示すべきだ。<br /> そうでなければ、力無き人々が報われない''」
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だが、王の后となる事が決まってたクンティーにとって、息子は無用な存在でしかなく、これほどの恩寵、誠実さを示されながら彼女はカルナを捨ててしまう。<br>こうして母に捨てられたカルナは自らの出自を知らず、ただ太陽神スーリヤを父に持つ事のみを胸にして生きていく。<br>母の顔を知らず、またその母が彼を産んだ動機が不純であったためか、カルナの姿は見目麗しいものとは言えず、父の輝かしい威光は備わっているものの、その姿は黒く濁っていた。<br>顔は常に酷薄なままで、母が居なかった為に人の感情の機微を学べず、その一挙一動は粗暴だったため、周りの人間からは煙たがられる日々を送っていた。そんな境遇で育ったカルナだが、彼は母や周囲の人間を一切恨まなかった。むしろ全てを肯定していた。
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カルナにあるものは「父の威光を汚さず、報いてくれた人々に恥じる事なく生きる」という信念だけで、“冷酷、無慈悲ではあるが、同時に尊厳に満ちている”という英雄カルナのスタンスはこうして形作られていった。
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「''俺が生を受けたのは父と母あってこそ。<br>母がどのような人物であれ、俺が母を貶める事はない。<br>俺が恨み、貶めるものがあるとすれば、それは俺自身だけだ''」
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そうして青年に成長したカルナはクル族の競技会に参加することとなる。協議会ではパーンダヴァ五兄弟がその武芸によって名声を欲しい侭にし、特に三男アルジュナの弓の腕は素晴らしく、誰も敵う者はいまいと称えられていた。普段誰も羨まず、誰も憎まないはずだったカルナは、アルジュナと彼の武芸を目にしたことで消極的な姿勢を守り切れず、飛び入りで協議に参加しアルジュナに並ぶ武芸を披露する。そして優劣を決しようとアルジュナに挑戦しようとするが、王族であるアルジュナに挑戦するにはクシャトリア(カースト制度でいう所の武門、王族。カルナは商人である「ヴァイシャ」、あるいは奴隷の「シュードラ」であったと言われる)以上の資格が必要とされ、身分の差から挑戦を断られ笑いものにされてしまった。
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カルナはその外見とは裏腹に優れた徳と悟りを得た少年であった。<br>神の子でありながら天涯孤独の身であったため、カルナは弱き者達の生と価値を問う機会に恵まれた。<br>その結論として、彼は自らの潔癖さを貫く道を選んだ。
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そんなカルナを救ったのはパーンダヴァと対立する王家であるカウラヴァ百王子の長兄、ドゥリーヨダナだった。彼はカルナを気に入り、その場で王族として迎え入れた。これによってカルナは不名誉から救われたかに見えたその時、彼の出世を聞きつけた養父が現れたことで本来の出自が判明してしまった。
   −
「''人より多くのものを戴いて生まれた自分は、人より優れた“生の証”を示すべきだ。<br>そうでなければ、力無き人々が報われない''」
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パーンダヴァ五兄弟は自分達より上の武芸を見せたカルナを更なる笑いものにした。“御者の息子風情が恥を知れ”と。カルナはこの言葉に激怒した。自分の事なら甘んじて受けるが、養父を侮辱された事は聞き逃せない。例えそれが欲に駆られて名乗り出た養父だとしても、カルナにとっては捨て子の自分を育ててくれた、大恩ある父であったからである。
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カルナにあるものは「父の威光を汚さず、報いてくれた人々に恥じる事なく生きる」という信念だけで、“冷酷、無慈悲ではあるが、同時に尊厳に満ちている”という英雄カルナのスタンスはこうして形作られていった。<br>そうして青年に成長したカルナはクル族の競技会に参加することとなる。協議会ではパーンダヴァ五兄弟がその武芸によって名声を欲しい侭にし、特に三男アルジュナの弓の腕は素晴らしく、誰も敵う者はいまいと称えられていた。<br>普段誰も羨まず、誰も憎まないはずだったカルナは、アルジュナと彼の武芸を目にしたことで消極的な姿勢を守り切れず、飛び入りで協議に参加しアルジュナに並ぶ武芸を披露する。<br>そして優劣を決しようとアルジュナに挑戦しようとするが、王族であるアルジュナに挑戦するにはクシャトリア(カースト制度でいう所の武門、王族。カルナは商人である「ヴァイシャ」、あるいは奴隷の「シュードラ」であったと言われる)以上の資格が必要とされ、身分の差から挑戦を断られ笑いものにされてしまった。
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ここにカルナと五兄弟の対立は最早引き下がれない物となるが、日没を迎えたことで協議会は幕を下ろした。以後、カルナは自分を救い、王族として扱ってくれたドゥリーヨダナを友とし、彼らカウラヴァ百王子のために奮戦することとなる。その先に待つ、パーンダヴァ五兄弟――血を分けた大英雄・アルジュナとの過酷な戦いを理解した上で。
   −
そんなカルナを救ったのはパーンダヴァと対立する王家であるカウラヴァ百王子の長兄、ドゥリーヨダナだった。<br>彼はカルナを気に入り、その場で王族として迎え入れた。これによってカルナは不名誉から救われたかに見たその時、彼の出世聞きつけた養父が現れたことで本来の出自が判明してしまった。<br>パーンダヴァ五兄弟は自分達より上の武芸を見せたカルナを更なる笑いものにした。<br>“御者の息子風情が恥を知れ”と。<br>カルナはこの言葉に激怒した。自分の事なら甘んじて受けるが、養父を侮辱された事は聞き逃せない。例えそれが欲に駆られて名乗り出た養父だとしても、カルナにとっては捨て子の自分を育ててくれた、大恩ある父であったからである。ここにカルナと五兄弟の対立は最早引き下がれない物となるが、日没を迎えたことで協議会は幕を下ろした。<br>以後、カルナは自分を救い、王族として扱ってくれたドゥリーヨダナを友とし、彼らカウラヴァ百王子のために奮戦することとなる。<br>その先に待つ、パーンダヴァ五兄弟――血を分けた大英雄・アルジュナとの過酷な戦いを理解した上で。
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カウラヴァ百王子とパーンダヴァ五兄弟の対立は激しさを増し、カルナはドゥリーヨダナ達を勝たせるために、その力を振るい続けた。パーンダヴァでカルナに対抗できるのはアルジュナだけで、そのアルジュナをもってしてもカルナとの直接対決は死を覚悟しなければならないものだった。いくつかの衝突、因縁、憎しみ合いを経て、両陣営の戦いは最終的に「クルクシェートラの戦い」で決着を迎える事となった。
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カウラヴァ百王子とパーンダヴァ五兄弟の対立は激しさを増し、カルナはドゥリーヨダナ達を勝たせるために、その力を振るい続けた。<br>パーンダヴァでカルナに対抗できるのはアルジュナだけで、そのアルジュナをもってしてもカルナとの直接対決は死を覚悟しなければならないものだった。いくつかの衝突、因縁、憎しみ合いを経て、両陣営の戦いは最終的に「クルクシェートラの戦い」で決着を迎える事となった。
+
戦いが本格的に始める前、カルナの母であったクンティーは彼に自らの出自を明かし、パーンダヴァ陣営に引き入れようという最後の賭けに出た。クンティーはアルジュナの従者にして戦友であるクリシュナに事情を明かし、二人だけでカルナと面会する事に成功する。カルナは宿敵アルジュナの友人であるクリシュナに礼を欠かさずに迎え入れ、実の兄弟同士で戦うことの無益さを涙ながらに語り、アルジュナ達と共に戦い、栄光を手にするべきだと説得する母の言葉を静かに聞き入れた。その後に、カルナは告げた。
   −
戦いが本格的に始める前、カルナの母であったクンティーは彼に自らの出自を明かし、パーンダヴァ陣営に引き入れようという最後の賭けに出た。<br>クンティーはアルジュナの従者にして戦友であるクリシュナに事情を明かし、二人だけでカルナと面会する事に成功する。<br>カルナは宿敵アルジュナの友人であるクリシュナに礼を欠かさずに迎え入れ、実の兄弟同士で戦うことの無益さを涙ながらに語り、アルジュナ達と共に戦い、栄光を手にするべきだと説得する母の言葉を静かに聞き入れた。その後に、カルナは告げた。
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「''貴女の言葉は分かった。兄弟たちと手を取り、正しい姿に戻る。<br /> それは何一つ欠点のない、光に満ちた物語だろう。<br /> だが、一つだけ答えて欲しい。<br /> 貴女はその言葉を、遅すぎたとは思わないのか?''」
   −
「''貴女の言葉は分かった。兄弟たちと手を取り、正しい姿に戻る。<br>それは何一つ欠点のない、光に満ちた物語だろう。<br>だが、一つだけ答えて欲しい。<br>貴女はその言葉を、遅すぎたとは思わないのか?''」
+
母と名乗るのが遅すぎた。カルナを省みるのが遅すぎた。それを恥と思わないのであれば、どうか答えて欲しい。
   −
母と名乗るのが遅すぎた。カルナを省みるのが遅すぎた。<br>それを恥と思わないのであれば、どうか答えて欲しい。<br>――母を名乗る貴女が、自らに何の負い目もないというのなら、自分も恥じる事なく過去を受け入れる、と。
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――母を名乗る貴女が、自らに何の負い目もないというのなら、自分も恥じる事なく過去を受け入れる、と。
   −
クンティーは身勝手な女ではあったが、それは生来の天真爛漫さと無邪気さから来るもので、決して恥を知らない女ではなかった。<br>彼女とて、自らの行いが我欲に満ちたものだと自覚、自責はあった。今まで独りで育ち、養父たちに感謝し、何の憎しみも抱かないカルナに、醜い嘘をつく事だけは彼女には出来ず、答えられずに項垂れて立ち去ろうとした。<br>だがカルナは「母親としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒したクンティーの覚悟に応え、アルジュナ以外の実力に劣る兄弟たちには手を出さない事を誓う。そうして、カルナなりの母への愛として館の外にクンティーを自ら送り出し、これが親子の最後の別れとなった。
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クンティーは身勝手な女ではあったが、それは生来の天真爛漫さと無邪気さから来るもので、決して恥を知らない女ではなかった。彼女とて、自らの行いが我欲に満ちたものだと自覚、自責はあった。今まで独りで育ち、養父たちに感謝し、何の憎しみも抱かないカルナに、醜い嘘をつく事だけは彼女には出来ず、答えられずに項垂れて立ち去ろうとした。だがカルナは「母親としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒したクンティーの覚悟に応え、アルジュナ以外の実力に劣る兄弟たちには手を出さない事を誓う。そうして、カルナなりの母への愛として館の外にクンティーを自ら送り出し、これが親子の最後の別れとなった。
    
そして最終決戦直前、カルナの懐柔は出来ないと悟ったアルジュナの父である雷神インドラはバラモン僧に化け、沐浴をしていたカルナから黄金の鎧を奪った。だがカルナは父から授かった不死性を失い、自らの破滅を受け入れたにも関わらず、戦いを辞めると言わなかった。アルジュナへの愛しさの余りに姑息な計略で鎧を奪った自分への恨みすら口にしないカルナの潔さに感じ入り、インドラは何故と問う。
 
そして最終決戦直前、カルナの懐柔は出来ないと悟ったアルジュナの父である雷神インドラはバラモン僧に化け、沐浴をしていたカルナから黄金の鎧を奪った。だがカルナは父から授かった不死性を失い、自らの破滅を受け入れたにも関わらず、戦いを辞めると言わなかった。アルジュナへの愛しさの余りに姑息な計略で鎧を奪った自分への恨みすら口にしないカルナの潔さに感じ入り、インドラは何故と問う。
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「''アナタを恨む事はない。一枚上手だっただけの話だろう。<br> むしろ――そうだな。<br> 神といえど父親である、というのが俺には喜ばしい''」
+
「''アナタを恨む事はない。一枚上手だっただけの話だろう。<br /> むしろ――そうだな。<br /> 神といえど父親である、というのが俺には喜ばしい''」
    
では戦いに赴くのは何故だ、とインドラは尋ねた。
 
では戦いに赴くのは何故だ、とインドラは尋ねた。
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「''俺にとって敗北とは、父の威光を汚す事だ。<br> 死が待っているにしても、逃げることは出来ない''」
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「''俺にとって敗北とは、父の威光を汚す事だ。<br /> 死が待っているにしても、逃げることは出来ない''」
   −
何しろ、その為だけに生きてきた。<br>自らを産み、育ててくれた者たちに胸を張れるように生きてきたカルナにとって、自らの命は、自分自身のものですらなかった。
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何しろ、その為だけに生きてきた。自らを産み、育ててくれた者たちに胸を張れるように生きてきたカルナにとって、自らの命は、自分自身のものですらなかった。
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「''それに、ドゥリーヨダナにも恩がある。<br> 俺は何故か、あの厚顔で小心な男が眩しくてな。<br> 我が父への不敬となるが、偶にあの甘い光こそが、日の暖かさだと思うのだ''」
+
「''それに、ドゥリーヨダナにも恩がある。<br /> 俺は何故か、あの厚顔で小心な男が眩しくてな。<br /> 我が父への不敬となるが、偶にあの甘い光こそが、日の暖かさだと思うのだ''」
   −
カルナの背負う太陽の火でもなく、絶対的なスーリヤの輝きでもなく、人間が見せる不完全な魅力こそが太陽だとカルナは語る。<br>その姿にスーリヤそのものの神性を見たインドラは自らの槍を彼に与えた。<br>自分はこの高潔な英雄から命以上の物を奪った。その見返り当る物を与えなければ自らの名誉を貶める事になるし、何より己の息子にも与えなかった最強の槍を、この男なら使いこなせるのでは、惚れてしまったのだ。
+
カルナの背負う太陽の火でもなく、絶対的なスーリヤの輝きでもなく、人間が見せる不完全な魅力こそが太陽だとカルナは語る。その姿にスーリヤそのものの神性を見たインドラは自らの槍を彼に与えた。
   −
こうしてカルナはインドラを見送り、自らの肉体と一体化していた鎧を失い、幽鬼のように痩せ細った姿となって戦場に向かった。<br>そして迎えたアルジュナとの最後の戦い。カルナの周囲に既に味方は無く、身を任せる戦車の御者すらパーンダヴァに内通する敵だった。<br>呪いによる数々の重荷、異母兄弟である弟への感情に動きを狭められ、戦車の車輪は轍に嵌り、カルナの動きが止まった。そこで長く、見えない縁に操られるように覇を競い合った兄弟はここぞとばかりに渾身の一撃を放ち合う。
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自分はこの高潔な英雄から命以上の物を奪った。その見返り当る物を与えなければ自らの名誉を貶める事になるし、何より己の息子にも与えなかった最強の槍を、この男なら使いこなせるのでは、惚れてしまったのだ。
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こうしてカルナはインドラを見送り、自らの肉体と一体化していた鎧を失い、幽鬼のように痩せ細った姿となって戦場に向かった。そして迎えたアルジュナとの最後の戦い。カルナの周囲に既に味方は無く、身を任せる戦車の御者すらパーンダヴァに内通する敵だった。呪いによる数々の重荷、異母兄弟である弟への感情に動きを狭められ、戦車の車輪は轍に嵌り、カルナの動きが止まった。そこで長く、見えない縁に操られるように覇を競い合った兄弟はここぞとばかりに渾身の一撃を放ち合う。
    
――果たして、アルジュナの弓は、太陽を撃ち落した。
 
――果たして、アルジュナの弓は、太陽を撃ち落した。
    +
カルナは死後、父スーリヤと一体化したと言われている。『施しの英雄』と呼ばれ、何かを乞われたり頼まれた時に断らない事を信条とした聖人。非常に高い能力を持ちながら、血の繋がった兄弟と敵対する悲劇を迎え、様々な呪いを受け、その真価を発揮する事なく命を落とした英雄――それがカルナである。
   −
カルナは死後、父スーリヤと一体化したと言われている。<br>『施しの英雄』と呼ばれ、何かを乞われたり頼まれた時に断らない事を信条とした聖人。非常に高い能力を持ちながら、血の繋がった兄弟と敵対する悲劇を迎え、様々な呪いを受け、その真価を発揮する事なく命を落とした英雄――それがカルナである。
+
余談ではあるが、アルジュナがカルナは自分の兄である事を知っていたかどうかは定かではない。カルナがクンティーの息子である事を知っていたのは当事者であるカルナとクンティー、スーリヤ、それとクリシュナだけと思われる。
 
  −
余談ではあるが、アルジュナがカルナは自分の兄である事を知っていたかどうかは定かではない。<br>カルナがクンティーの息子である事を知っていたのは当事者であるカルナとクンティー、スーリヤ、それとクリシュナだけと思われる。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
;[[Fate/Apocrypha]]
+
; [[Fate/Apocrypha]]
:「赤」のサーヴァントとして登場。
+
: 「赤」のサーヴァントとして登場。
;[[Fate/EXTRA CCC]]
+
; [[Fate/EXTRA CCC]]
:ジナコのサーヴァントとして登場。
+
: ジナコのサーヴァントとして登場。
;[[Fate/EXTRA CCC FoxTail]]
+
; [[Fate/EXTRA CCC FoxTail]]
:引き続きジナコのサーヴァント。[[ガウェイン]]とコンビを組み、消耗しているとはいえ[[パッションリップ]]と[[メルトリリス]]を二人纏めて圧倒するなど圧倒的な強さを示す。
+
: 引き続きジナコのサーヴァント。[[ガウェイン]]とコンビを組み、消耗しているとはいえ[[パッションリップ]]と[[メルトリリス]]を二人纏めて圧倒するなど圧倒的な強さを示す。
;[[Fate/Grand Order]]
+
; [[Fate/Grand Order]]
:ランサーのサーヴァントとして参戦。レア度は☆5。
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: ランサーのサーヴァントとして参戦。レア度は☆5(SSR)。イラストレーターはpako氏。
:好敵手であるアルジュナとは全くの同時期、同レア度での実装となった。
+
: 好敵手であるアルジュナとは全くの同時期、同レア度での実装となった。
;[[カプセルさーばんと]]
+
; [[カプセルさーばんと]]
:さーばんとの一匹。
+
: さーばんとの一匹。
:一度きりの筈の「神殺しの槍」を何と'''連発してくる'''。攻撃の間隔は短くはないが、その超火力・長射程の一撃は歩兵や補給役は勿論、ギルガメッシュや魔人アーチャーのような砲台役も容赦なく葬り去る。しかも移動しながら撃てるので、その制圧力は凄まじい。
+
: 一度きりの筈の「神殺しの槍」を何と'''連発してくる'''。攻撃の間隔は短くはないが、その超火力・長射程の一撃は歩兵や補給役は勿論、ギルガメッシュや魔人アーチャーのような砲台役も容赦なく葬り去る。しかも移動しながら撃てるので、その制圧力は凄まじい。
:コスト1000 戦闘力A 突破力D 移動力E 体力A 忍耐力A リキャストE
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: コスト:1000 / 戦闘力:A / 突破力:D / 移動力:E / 体力:A / 忍耐力:A / リキャスト:E
;[[ちびちゅき!]]
+
; [[ちびちゅき!]]
:学生役で、相変わらずジナコにパシられているため、藤村大河からはイジメと勘違いされた。
+
: 学生役で、相変わらずジナコにパシられているため、藤村大河からはイジメと勘違いされた。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
===Fate/Apocrypha===
+
=== Fate/Apocrypha ===
;[[ジークフリート|黒のセイバー]]
+
; [[ジークフリート|黒のセイバー]]
:聖杯大戦で出会った好敵手。
+
: 聖杯大戦で出会った好敵手。
:彼の眼差しから生前因縁のあった人物を見出し、夜明けまで打ち合い、別れ際共に再戦を願っていたが………。
+
: 彼の眼差しから生前因縁のあった人物を見出し、夜明けまで打ち合い、別れ際共に再戦を願っていたが………。
;[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]
+
; [[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]
:彼の王としての誇りを認め、自らの手で討ち果たそうと決意する。だが……
+
: 彼の王としての誇りを認め、自らの手で討ち果たそうと決意する。だが……
 
+
; [[シロウ・コトミネ]]
;[[シロウ・コトミネ]]
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: すべての事柄を「それも有り」と捉える性格が災いし、彼らに有用な駒として扱われている。
:すべての事柄を「それも有り」と捉える性格が災いし、彼らに有用な駒として扱われている。
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: 赤のアーチャーや赤のライダーは彼をマスターと認めたがカルナにとってマスターは「自分の力を求め、助けを乞うた召喚者」であるため、シロウの事はマスターとして一切認めていない。
:赤のアーチャーや赤のライダーは彼をマスターと認めたがカルナにとってマスターは「自分の力を求め、助けを乞うた召喚者」であるため、シロウの事はマスターとして一切認めていない。
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; [[アタランテ|赤のアーチャー]]
 
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: そのあらゆる嘘を見抜く眼力と比類なき実力を信頼しており、何度も意見を求める。
;[[アタランテ|赤のアーチャー]]
+
; [[アキレウス|赤のライダー]]
:そのあらゆる嘘を見抜く眼力と比類なき実力を信頼しており、何度も意見を求める。
+
: 赤のアーチャーと同じく非常に高い評価。
;[[アキレウス|赤のライダー]]
+
: 「インド屈指の英雄相手に五分の力で相手をするなど失礼千万。アイツと打ち合う時は殺し合う時だけ」と戦士としての敬意を以て接している。
:赤のアーチャーと同じく非常に高い評価。
+
; [[セミラミス|赤のアサシン]]
:「インド屈指の英雄相手に五分の力で相手をするなど失礼千万。アイツと打ち合う時は殺し合う時だけ」と戦士としての敬意を以て接している。
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: 「顔も名前も知らない前のマスターにそのまま仕える」と表明した彼を愚か者と蔑むが、直後に語った「オレはただの槍に過ぎない」という最強の大英雄が口にするとは思えないような謙虚な姿勢に唖然とする。
;[[セミラミス|赤のアサシン]]
+
; [[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]
:「顔も名前も知らない前のマスターにそのまま仕える」と表明した彼を愚か者と蔑むが、直後に語った「オレはただの槍に過ぎない」という最強の大英雄が口にするとは思えないような謙虚な姿勢に唖然とする。
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: 「物語に仕える」と公言し、詰まらないという理由でマスターを切り捨て、戦闘代行者としての義務を全く果たさないなど赤のキャスターが余りにサーヴァントとしてアレ過ぎるせいか、時折的確かつ辛辣なコメントを送っている。でも赤のキャスターは全く気にしておらず、相変わらず慇懃無礼な態度で受け流している。
;[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]
  −
:「物語に仕える」と公言し、詰まらないという理由でマスターを切り捨て、戦闘代行者としての義務を全く果たさないなど赤のキャスターが余りにサーヴァントとしてアレ過ぎるせいか、時折的確かつ辛辣なコメントを送っている。でも赤のキャスターは全く気にしておらず、相変わらず慇懃無礼な態度で受け流している。
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===Fate/EXTRA CCC===
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;[[ジナコ=カリギリ]]
  −
:マスター。彼女のあまりのダメ人間ぶりには苦言を呈するが、マスターとして彼女の意思を尊重しており、命令には従う。
  −
:ジナコの態度にため息を付きつつ、甲斐甲斐しく付き合うその姿勢は「お父さん」あるいは「世話焼きな兄弟」にも見える。
  −
:なお、ジナコの父と言われた際は「すまんが、年齢的に無理がある。弟ということにして欲しい」と返答し、ジナコに憤慨された。
     −
;[[主人公 (EXTRA)]]
+
=== Fate/EXTRA CCC ===
:ジナコを気にかけている為か、比較的好意的な対応をする。
+
; [[ジナコ=カリギリ]]
;[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]
+
: マスター。彼女のあまりのダメ人間ぶりには苦言を呈するが、マスターとして彼女の意思を尊重しており、命令には従う。
:一見すると正反対な性格なため相性が悪いように思えるが、彼女の生き方を賞賛し、その最後に共感を覚えている。
+
: ジナコの態度にため息を付きつつ、甲斐甲斐しく付き合うその姿勢は「お父さん」あるいは「世話焼きな兄弟」にも見える。
:セイバー (EXTRA・赤)の方も不本意な戦いを強いられている彼に同情しており、自分達に相応しい舞台で戦いたかったと語っている。
+
: なお、ジナコの父と言われた際は「すまんが、年齢的に無理がある。弟ということにして欲しい」と返答し、ジナコに憤慨された。
;[[無銘|アーチャー]]
+
; [[主人公 (EXTRA)]]
:弱き者のために戦い、「悪」として裁かれたもの同士。
+
: ジナコを気にかけている為か、比較的好意的な対応をする。
:だが最終的に「正義」をとるアーチャー (EXTRA・赤)と、義が有れば「悪」となるのも善しとする彼は相容れない。そのため互いに同族嫌悪に近い感情を抱いている。
+
; [[ネロ・クラウディウス|セイバー]]
;[[玉藻の前|キャスター]]
+
: 一見すると正反対な性格なため相性が悪いように思えるが、彼女の生き方を賞賛し、その最後に共感を覚えている。
:自身よりも格上の神霊と評し、全力で闘う事を決意する。
+
: セイバーの方も不本意な戦いを強いられている彼に同情しており、自分達に相応しい舞台で戦いたかったと語っている。
:彼女の方は主から避けられ、忠義を全うすることもできない彼の境遇に同情しており、彼の心境を思うと寂しくなると主人公に吐露していた。
+
; [[無銘|アーチャー]]
:また共に「日輪」を司る者同士でもある。
+
: 弱き者のために戦い、「悪」として裁かれたもの同士。
;[[ギルガメッシュ]]
+
: だが最終的に「正義」をとるアーチャーと、義が有れば「悪」となるのも善しとする彼は相容れない。そのため互いに同族嫌悪に近い感情を抱いている。
:初めて会った際、自身を上回りかねないその桁違いの力と、宝物庫に存在しない無敵の鎧と槍を持っているが故に強い興味を持たれている。
+
; [[玉藻の前|キャスター]]
:だが「施しの英雄」と呼ばれた彼と無慈悲な略奪者でもあるギルガメッシュは生き方からして到底相容れないと評している。
+
: 自身よりも格上の神霊と評し、全力で闘う事を決意する。
:だがギルガメッシュの方からは「その実力と気品は申し分ない」と高く評価され、一方的に好感を抱かれている。
+
: 彼女の方は主から避けられ、忠義を全うすることもできない彼の境遇に同情しており、彼の心境を思うと寂しくなると主人公に吐露していた。
 +
: また共に「日輪」を司る者同士でもある。
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; [[ギルガメッシュ]]
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: 初めて会った際、自身を上回りかねないその桁違いの力と、宝物庫に存在しない無敵の鎧と槍を持っているが故に強い興味を持たれている。
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: だが「施しの英雄」と呼ばれた彼と無慈悲な略奪者でもあるギルガメッシュは生き方からして到底相容れないと評している。
 +
: だがギルガメッシュの方からは「その実力と気品は申し分ない」と高く評価され、一方的に好感を抱かれている。
 +
; [[臥藤門司]]
 +
: 身を挺してまでジナコを救おうとしてくれた彼の行いに深く感謝している。
 +
: 臥藤もカルナと会話した際、「神話に語られた通りの高潔な人物であったことが嬉しい」と述べている。
 +
: また「'''赤き翼を背負いし漆黒の太陽(レッドウィング・シュバルツさん)'''」という有り難い(?)別名を送られている。
   −
;[[臥藤門司]]
+
=== 生前 ===
:身を挺してまでジナコを救おうとしてくれた彼の行いに深く感謝している。
+
; [[アルジュナ]]
:臥藤もカルナと会話した際、「神話に語られた通りの高潔な人物であったことが嬉しい」と述べている。
+
: 「マハーバーラタ」における宿敵で、カルナに並ぶ力量を持つ大英雄。
:また「'''赤き翼を背負いし漆黒の太陽(レッドウィング・シュバルツさん)'''」という有り難い(?)別名を送られている。
+
: 正義がそのまま形になったような実直で誠実な性格(少なくともカルナを含めた周囲はそう認識していた)の正しく英雄と言える人物とされ、カルナはそんな彼に自分でも分からない奇妙な執着心を抱いたという。
 
+
: 異父兄弟でもあり、最期は呪いで行動不能になった所を彼の弓矢によって討たれるが、カルナ本人はあの男が道義に反してまで自分を殺そうとする事に喜びを覚えていた。
===生前===
+
: 尚、彼はカルナが異父兄だと知らぬまま闘っていたという。
;[[アルジュナ]]
+
; ドゥリーヨダナ
:「マハーバーラタ」における宿敵で、カルナに並ぶ力量を持つ大英雄。
+
: かつての主君であり、アルジュナ達と対立したカウラヴァ百王子の長兄。
:正義がそのまま形になったような実直で誠実な性格(少なくともカルナを含めた周囲はそう認識していた)の正しく英雄と言える人物とされ、カルナはそんな彼に自分でも分からない奇妙な執着心を抱いたという。
+
: カルナは彼のことを「厚顔で小心な男」と評しているが、かつて救ってくれた恩は今だ忘れておらず、彼の人としての温かさを持った生き方を好ましく思っている。
:異父兄弟でもあり、最期は呪いで行動不能になった所を彼の弓矢によって討たれるが、カルナ本人はあの男が道義に反してまで自分を殺そうとする事に喜びを覚えていた。
  −
:尚、彼はカルナが異父兄だと知らぬまま闘っていたという。
  −
;ドゥリーヨダナ
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:かつての主君であり、アルジュナ達と対立したカウラヴァ百王子の長兄。
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:カルナは彼のことを「厚顔で小心な男」と評しているが、かつて救ってくれた恩は今だ忘れておらず、彼の人としての温かさを持った生き方を好ましく思っている。
      
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
===Fate/Apocrypha===
 
===Fate/Apocrypha===
;「お前と似た目をした男と、一度会ったことがある。<br> その男は紛れもない英雄だった。……お前がその目でオレを見るならば、<br> オレと戦うは偶然ではなく必然ということだ。」
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;「お前と似た目をした男と、一度会ったことがある。<br /> その男は紛れもない英雄だった。……お前がその目でオレを見るならば、<br /> オレと戦うは偶然ではなく必然ということだ」
: 聖杯大戦で出会った、黒のセイバーを前にして。<br>何かに苦しみながらも己の役割を全うしようとするセイバーの瞳に生前出会ったある英雄を思い出す。<br>そして、聖杯大戦の開幕を告げるべく、両者の闘気は静かに燃え上がる。
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: 聖杯大戦で出会った、黒のセイバーを前にして。
 
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: 何かに苦しみながらも己の役割を全うしようとするセイバーの瞳に生前出会ったある英雄を思い出す。そして、聖杯大戦の開幕を告げるべく、両者の闘気は静かに燃え上がる。
;「―ああ、オレは実に運が良い。<br> 黒のセイバー、<br> 初戦にお前と打ち合えた幸運を心から感謝しよう。」
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; 「―ああ、オレは実に運が良い。<br /> 黒のセイバー、<br /> 初戦にお前と打ち合えた幸運を心から感謝しよう」
:好敵手への惜しみない賞賛。
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: 好敵手への惜しみない賞賛。
 
:「お前を打ち倒すのは我が剣であり、槍であって欲しい」という、無垢な少年の夢のような思いを込め、彼らは互いを称える。
 
:「お前を打ち倒すのは我が剣であり、槍であって欲しい」という、無垢な少年の夢のような思いを込め、彼らは互いを称える。
 
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;「―――なるほど。苛烈だな、<ruby><rb>串刺し公</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>よ。お前にとって、この杭は攻撃であり防御であり、示威であり恐怖なのか。<br /> 領地を定め、城を定め、守るべき物を定め、つまりお前はただ一騎で国家を形成しようとしている。<br /> 祖国への愛が為せる業か。あるいは<ruby><rb>為政者</rb><rt>おう</rt></ruby>としての責任感故か。<br /> だが、ここには従えるべき配下がいないぞ?王とは孤高であるべきかもしれぬ。だが、供回りのおらぬ王など存在しない。<br /> ……失策だったな、串刺し公。<br /> オレは英霊だ、国を相手取っても恐れはせん」
;「―――なるほど。苛烈だな、<ruby><rb>串刺し公</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>よ。お前にとって、この杭は攻撃であり防御であり、示威であり恐怖なのか。<br> 領地を定め、城を定め、守るべき物を定め、つまりお前はただ一騎で国家を形成しようとしている。<br> 祖国への愛が為せる業か。あるいは<ruby><rb>為政者</rb><rt>おう</rt></ruby>としての責任感故か。<br> だが、ここには従えるべき配下がいないぞ?王とは孤高であるべきかもしれぬ。だが、供回りのおらぬ王など存在しない。<br> ……失策だったな、串刺し公。<br> オレは英霊だ、国を相手取っても恐れはせん。」
   
: 黒のランサーとの戦闘時。
 
: 黒のランサーとの戦闘時。
 
:「神」に対する考えの違いから、怒りと憎悪を滾らせる串刺し公に対し、彼の心を見抜きながら静かに闘志を燃やす。
 
:「神」に対する考えの違いから、怒りと憎悪を滾らせる串刺し公に対し、彼の心を見抜きながら静かに闘志を燃やす。
 
: 領王の誇りを称えながらも、不遜なまでの戦意を以て対峙し、自らの手で獲る事を決意する。だが……
 
: 領王の誇りを称えながらも、不遜なまでの戦意を以て対峙し、自らの手で獲る事を決意する。だが……
 
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;「―執念、怨念、あるいは妄念か。<br /> 魔術師でもなく、英雄でもなくなったお前は最早、誰でもない。<br /> 『己ではない誰か』に為ったお前の苦痛は生半可なものではあるまい。<br /> 未練を残すな、怪物。<ruby><rb>疾</rb><rt>と</rt></ruby>く消え去るがいい」
;「―執念、怨念、あるいは妄念か。<br> 魔術師でもなく、英雄でもなくなったお前は最早、誰でもない。<br> 『己ではない誰か』に為ったお前の苦痛は生半可なものではあるまい。<br> 未練を残すな、怪物。<ruby><rb>疾</rb><rt>と</rt></ruby>く消え去るがいい。」
   
: 吸血鬼へと変貌し、ダーニックに取り込まれてしまった黒のランサーに対して。いつもの冷たい口調で、ともするとヴラドを見下しているように聞こえる。<br>だが実際は、名誉も誇りも奪われ、堕ちていった強敵への深い憐憫の念が込められている。
 
: 吸血鬼へと変貌し、ダーニックに取り込まれてしまった黒のランサーに対して。いつもの冷たい口調で、ともするとヴラドを見下しているように聞こえる。<br>だが実際は、名誉も誇りも奪われ、堕ちていった強敵への深い憐憫の念が込められている。
 
:「施しの英雄」と呼ばれた彼でも、日輪から目を背ける「人間でなくなった者」を救う事は出来ない。出来るのは、これ以上の屈辱を味わわせることなく、塵に帰すことだけであった。
 
:「施しの英雄」と呼ばれた彼でも、日輪から目を背ける「人間でなくなった者」を救う事は出来ない。出来るのは、これ以上の屈辱を味わわせることなく、塵に帰すことだけであった。
 
+
;「聖杯戦争において、マスターは魔力供給と令呪を以て英霊を使役する。<br /> だが、<ruby><rb>我々</rb><rt>サーヴァント</rt></ruby>にもマスターを選ぶ権利はある。<br><ruby><rb>彼</rb><rt>キャスター</rt></ruby>のマスターが如何なる存在であったかは知らないが……その選択は尊重されて然るべきだろう、大賢者よ」
;「聖杯戦争において、マスターは魔力供給と令呪を以て英霊を使役する。<br>だが、<ruby><rb>我々</rb><rt>サーヴァント</rt></ruby>にもマスターを選ぶ権利はある。<br><ruby><rb>彼</rb><rt>キャスター</rt></ruby>のマスターが如何なる存在であったかは知らないが……その選択は尊重されて然るべきだろう、大賢者よ」
+
: 黒のアーチャーが黒のキャスターの寝返りを制止しようと射た矢を神槍で弾き彼を見据えて述べる正論。
:黒のアーチャーが黒のキャスターの寝返りを制止しようと射た矢を神槍で弾き彼を見据えて述べる正論。
+
; 「……確かにマスターは変わったが。<br /> オレを召喚しようと決意し、助力を乞おうとしたのは、他ならぬあのマスター達の1人に違いない。<br /> そして、オレのマスターは滅びかけた肉体でなお聖杯を望んでいる。<br /> ならば、オレはこの槍を振るうだけだ。<br /> それが願いであり、召喚されたオレへの報酬だ」
 
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;「……確かにマスターは変わったが。<br> オレを召喚しようと決意し、助力を乞おうとしたのは、他ならぬあのマスター達の1人に違いない。<br> そして、オレのマスターは滅びかけた肉体でなお聖杯を望んでいる。<br> ならば、オレはこの槍を振るうだけだ。<br> それが願いであり、召喚されたオレへの報酬だ」
   
: シロウと真実を知った赤のサーヴァント達の問答の場で。
 
: シロウと真実を知った赤のサーヴァント達の問答の場で。
 
: 他のサーヴァント達がシロウをマスターとして認める方に動いていく中で、神の瞳でシロウを見据えながら、変わらず「マスター」への忠義を誓う。
 
: 他のサーヴァント達がシロウをマスターとして認める方に動いていく中で、神の瞳でシロウを見据えながら、変わらず「マスター」への忠義を誓う。
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== リンク ==
 
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*[[登場人物]]
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* [[登場人物]]
*[[サーヴァント]]
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* [[サーヴァント]]
    
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