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== アヴェンジャー ==
 
== アヴェンジャー ==
 
*真名:アンリマユ
 
*真名:アンリマユ
<!-- *身長:cm/体重:kg -->
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<!-- *身長:167cm / 体重:58kg
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*出典:ゾロアスター教
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*地域:古代ペルシア
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*属性:混沌・悪
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*性別:男性
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*CV:寺島拓篤
 
*CV:寺島拓篤
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; 略歴
 
; 略歴
: 真名は「アンリマユ」。この世全ての悪なるものを肯定する反英雄の極地であり、もとはその役割を一身に背負わされ、延々と蔑まれ、疎まれ続けた結果、「そういうもの」になってしまった普通の人間。生まれ育った村の呪いによって、人間であった頃の名前は世界から喪失している。
   
: 第三次聖杯戦争において、アインツベルンの[[魔術|魔術師]]が聖杯を得るための切り札として「殺す事だけに特化した英霊」であるこのアンリマユを召喚する。しかし、特別な人間でもなく、宝具も持たなかった彼は最初期に敗退し、大聖杯に収められる。だが、アンリマユは周りからの身勝手な願いで「この世全ての悪であれ」と摸造された「願い」その物であったがために、敗れて「力の一端」に戻り聖杯に取り込まれた際に「願望機」としての機能がその願いを叶えてしまい聖杯は汚染され、以後聖杯戦争は狂っていくことになる。
 
: 第三次聖杯戦争において、アインツベルンの[[魔術|魔術師]]が聖杯を得るための切り札として「殺す事だけに特化した英霊」であるこのアンリマユを召喚する。しかし、特別な人間でもなく、宝具も持たなかった彼は最初期に敗退し、大聖杯に収められる。だが、アンリマユは周りからの身勝手な願いで「この世全ての悪であれ」と摸造された「願い」その物であったがために、敗れて「力の一端」に戻り聖杯に取り込まれた際に「願望機」としての機能がその願いを叶えてしまい聖杯は汚染され、以後聖杯戦争は狂っていくことになる。
 
: 第四次、第五次聖杯戦争においてその「この世全ての悪」という「願い」は、大聖杯の中に留まりながら、聖杯に満ちる「力」を養分に現界しようとしていた。「器」に応じて「泥」、「肉塊」、そして「60億の人間を呪う宝具を持ったサーヴァント」として、それぞれ現われようとする。
 
: 第四次、第五次聖杯戦争においてその「この世全ての悪」という「願い」は、大聖杯の中に留まりながら、聖杯に満ちる「力」を養分に現界しようとしていた。「器」に応じて「泥」、「肉塊」、そして「60億の人間を呪う宝具を持ったサーヴァント」として、それぞれ現われようとする。
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: しかし、「英霊クラスの超人であろうと、人間である限り俺には勝てない」とも豪語する(しかし、速さで「[[プライミッツ・マーダー|犬]]」と「[[ORT|蜘蛛]]」には敵わないとも述べている)。
 
: しかし、「英霊クラスの超人であろうと、人間である限り俺には勝てない」とも豪語する(しかし、速さで「[[プライミッツ・マーダー|犬]]」と「[[ORT|蜘蛛]]」には敵わないとも述べている)。
 
: 武装は「右歯噛咬(ザリチェ)」と「左歯噛咬(タルウィ)」という奇形の短剣。現界する際の元となった人物の特徴が色濃く出たもの。
 
: 武装は「右歯噛咬(ザリチェ)」と「左歯噛咬(タルウィ)」という奇形の短剣。現界する際の元となった人物の特徴が色濃く出たもの。
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== ステータス ==
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
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| rowspan="2"|[[クラス (エクストラ)|アヴェンジャー]] || [[バゼット・フラガ・マクレミッツ]] ||  ||  ||  ||  ||  || || ||  || style="text-align:left"|
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|-
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|  [[主人公 (Grand Order)]] || E || E || A || D || E+ || C || 復讐者:A<br />忘却補正:A<br />自己回復(魔力):E || 右歯噛咬:C<br />左歯噛咬:C<br />死滅願望:A || style="text-align:left"|
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|-
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|}
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
 
;偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)
 
;偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)
:由来:ゾロアスター教経典「アヴェスター」の写本
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:<!--ランク:D<br>種別:対人宝具<br>-->由来:ゾロアスター教経典「アヴェスター」の写本
 
:「報復」という原初の呪い。<br>自分の傷を、傷を負わせた相手の魂に写し共有する。仮に右腕がなくなった場合にこの宝具を使うと、相手の右腕が同様に吹き飛ぶことはないが、感覚がなくなり、動かすことも出来なくなる。条件さえ満たせば、全ての相手に適用できる。高い魔術耐性を持つサーヴァントであっても問答無用である。また、「共有」であるため、アヴェンジャーが自身の傷を癒さない限り、相手の傷も癒えることはない。<br>しかし、発動は対象一人に対して一度きり、放つのは自動ではなく任意発動。自分が軽傷ならば敵にもさしたる効果は与えられず、かつ今後同じ相手には使えなくなり、一方、致命傷を受ければ使う前に自分が死亡してしまうので発動できない。使いどころが非常に難しい上、互いに重傷を負って動けないという困った状況が出来る。アヴェンジャー曰く「傷を負わねば攻撃できない、クソッタレの三流宝具」。ただし、足止め用としての性能はこの上なく高いため、止めを刺せる相棒と組めば、それなりの効果を発揮する。<br>なお、この宝具はバゼットのサーヴァントとしてのアヴェンジャーを形作った際に得たもので第三次に召喚されたアヴェンジャーは持っていない。
 
:「報復」という原初の呪い。<br>自分の傷を、傷を負わせた相手の魂に写し共有する。仮に右腕がなくなった場合にこの宝具を使うと、相手の右腕が同様に吹き飛ぶことはないが、感覚がなくなり、動かすことも出来なくなる。条件さえ満たせば、全ての相手に適用できる。高い魔術耐性を持つサーヴァントであっても問答無用である。また、「共有」であるため、アヴェンジャーが自身の傷を癒さない限り、相手の傷も癒えることはない。<br>しかし、発動は対象一人に対して一度きり、放つのは自動ではなく任意発動。自分が軽傷ならば敵にもさしたる効果は与えられず、かつ今後同じ相手には使えなくなり、一方、致命傷を受ければ使う前に自分が死亡してしまうので発動できない。使いどころが非常に難しい上、互いに重傷を負って動けないという困った状況が出来る。アヴェンジャー曰く「傷を負わねば攻撃できない、クソッタレの三流宝具」。ただし、足止め用としての性能はこの上なく高いため、止めを刺せる相棒と組めば、それなりの効果を発揮する。<br>なお、この宝具はバゼットのサーヴァントとしてのアヴェンジャーを形作った際に得たもので第三次に召喚されたアヴェンジャーは持っていない。
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== 真名:アンリマユ ==
 
== 真名:アンリマユ ==
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:アンリマユ。「この世全ての悪」なるものを肯定する反英雄の極地。人類最古の善悪二元論といわれる拝火教に伝わる、悪魔の王。<br>―――しかし実際はそうではなく、とある村において、何の罪も犯さず、さりとて大きな功績も持たなかった普通の人間。<br>「青年」はその役割を一身に背負わされ、「この世全ての悪」になってしまった。生まれ育った村の呪いによって、人間であった頃の名前は世界から喪失している。
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:村におきた一つの教え、悪を定める教え。その村では、日々の苦しさ、貧しさに耐えるために教えを必要としたからだ。
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::'''『私たちの生活がいっこうに楽にならないのは、原因となる悪がいるからだ』'''
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:解決のできない問題。救われることのない人々の心は、この理不尽を叩きつけられる必要悪―――生贄を必要とした。そうすれば救われると。<br>そういった何処にでもあるような取り決めから、「青年」は「村人たちの善を脅かす悪」「物事がうまくいかない元凶」「無条件で貶めてよい何か」として選ばれ、山の頂に幽閉され、この世の地獄に落とされた。
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:延々と蔑まれ、疎まれ続けて人間として扱われないだけでなく、片目や喉を潰され、四肢は指を全て切り落とされ、残った目も閉じないように目蓋を固定されるというヒトが体験できる責め苦のすべてを味わった「青年」は、当然のように果ててしまった。
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:だが理不尽に対する憎しみは岩牢に焼きつき、彼は名もない亡霊になり、反英雄となった。青年が消えた後も、憎み続けた村人がいなくなった後も、村そのものが消え去った後でさえも。<br>彼は山の頂に縛られたまま、人間の営み、人間の醜さ、人間の喜びを眺め続ける。
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:温かな光―――自分には与えられなかった“当たり前の日々”を思う、賢者のように。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
; [[Fate/stay night]]
 
; [[Fate/stay night]]
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