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| *CV:斎藤千和 | | *CV:斎藤千和 |
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− | 「[[クラス (キャスター)|魔術師]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[主人公 (EXTRA)|主人公]]によって召喚される。<br />露出が多めの和装のような衣服を着た、狐の耳と尻尾を持った半人半獣の女性。 | + | 「[[クラス (キャスター)|魔術師]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[主人公 (EXTRA)|主人公]]によって召喚される。<br>露出が多めの和装のような衣服を着た、狐の耳と尻尾を持った半人半獣の女性。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
− | :主人公と共に戦うサーヴァント。主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその霊格の全てを再現できない。<br />戦略的な理由から、真名と宝具の正体を明かさぬまま、聖杯戦争に挑む。<br />以前、[[トワイス・H・ピースマン|トワイス]]によって召喚されたことがあり、ムーンセルの聖杯戦争に参加するのは初めてではない。なお、トワイスと組んでいた時は髪を結い上げていた。 | + | :主人公と共に戦うサーヴァント。主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその霊格の全てを再現できない。<br />戦略的な理由から、真名と宝具の正体を明かさぬまま、聖杯戦争に挑む。<br>以前、[[トワイス・H・ピースマン|トワイス]]によって召喚されたことがあり、ムーンセルの聖杯戦争に参加するのは初めてではない。なお、トワイスと組んでいた時は髪を結い上げていた。 |
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| ;人物 | | ;人物 |
− | :青を基調とした和風の衣装の呪術師。狐の特徴を持った半人半獣の姿で、狐の耳と尻尾が生えている。<br />「良妻」および「巫女」を自称し、主人公を「ご主人様」と呼んで献身的に尽くす。聖杯戦争を共に戦う戦友というよりむしろ、妻を名乗るだけあって、まるで夫婦・恋人関係となろうとしているかのように振舞う。<br />性格は陽気というよりもむしろ軽いと言った方がよく、多くが古い時代の英霊であるサーヴァントの中では、例外的に言葉使いが現代的でギャルっぽくてハイテンション気味。ゲーム的なメタっぽい発言も多数飛び出す。<br />実際は相当な腹黒で毒舌であり「何て邪悪な魂」「欲望だだ漏れの魂魄」等と言われてしまう事も。敵対するマスターやサーヴァントには容赦なくその舌鋒をあびせる。腹黒といっても主人公に対し二心があるわけではなく、心から仕えているが、地がそうなので、時々主人公に対してもキツい言葉がぽろっと出ることも。<br />「人に尽くす」ことを望んでおり、実は本人いわく「仕える相手は誰でもいい」という考え。だが、あくまでそれは彼女の許容できる人間の中でのことであるので、本当に誰彼かまわないという考えではない。主人公に対してはむしろ一目惚れらしい。<br />イケメン大好き。顔の美醜は勿論だが、「魂がイケメン」であれば問題はないらしく、主人公が女性でも'''呪術で何とかなる'''ので構わないらしい。<br />贅沢が好きだが、宝は女を美しくするとの考えからであり、片田舎の穏やかな生活でも愛する人と一緒であれば文句は言わない様子。<br />狐的に狩りとか好き。肉食系なので、主人公もそのうちパクッと食べてしまう気らしい。<br />家庭面では料理の「さしすせそ」も分からない程のレンジでチン系女子だったが、ウズメちゃんのお料理教室に通い続けた結果、短期間で主人公も絶賛する和食を作る程に腕を上達させている。<br />自称「呪殺系ヤンデレ」だが、本人はヤンデレから卒業したつもりである。<br />CCCでトワイスと組んでいた頃の彼女も登場したが、当時は身も心も人形のようで無表情、かつ冷静な態度を取っていた。ただ、殊勝な態度こそ取っているもののやはり中身はキャス狐らしく、敗北後、主人公を見て「得難いものを感じる」「どうか、お気を付けて」と好意的な発言をする。<br />但し、自分のサーヴァントがキャスターの場合のみ、その本性がトワイスにも薄々気付かれていた事が発覚。また、余りにも幸福そうな未来の自分を見て「自分でもどうかと思う」位の罵倒を行う。現在の彼女も当時の自分は従っていただけと反省している。この反省を生かしてか、主人公との契約時には最初から全開で本性を曝け出している。 | + | :青を基調とした和風の衣装の呪術師。狐の特徴を持った半人半獣の姿で、狐の耳と尻尾が生えている。<br />「良妻」および「巫女」を自称し、主人公を「ご主人様」と呼んで献身的に尽くす。聖杯戦争を共に戦う戦友というよりむしろ、妻を名乗るだけあって、まるで夫婦・恋人関係となろうとしているかのように振舞う。<br>性格は陽気というよりもむしろ軽いと言った方がよく、多くが古い時代の英霊であるサーヴァントの中では、例外的に言葉使いが現代的でギャルっぽくてハイテンション気味。ゲーム的なメタっぽい発言も多数飛び出す。<br />実際は相当な腹黒で毒舌であり「何て邪悪な魂」「欲望だだ漏れの魂魄」等と言われてしまう事も。敵対するマスターやサーヴァントには容赦なくその舌鋒をあびせる。腹黒といっても主人公に対し二心があるわけではなく、心から仕えているが、地がそうなので、時々主人公に対してもキツい言葉がぽろっと出ることも。<br />「人に尽くす」ことを望んでおり、実は本人いわく「仕える相手は誰でもいい」という考え。だが、あくまでそれは彼女の許容できる人間の中でのことであるので、本当に誰彼かまわないという考えではない。主人公に対してはむしろ一目惚れらしい。<br>イケメン大好き。顔の美醜は勿論だが、「魂がイケメン」であれば問題はないらしく、主人公が女性でも'''呪術で何とかなる'''ので構わないらしい。<br />贅沢が好きだが、宝は女を美しくするとの考えからであり、片田舎の穏やかな生活でも愛する人と一緒であれば文句は言わない様子。<br />狐的に狩りとか好き。肉食系なので、主人公もそのうちパクッと食べてしまう気らしい。<br>家庭面では料理の「さしすせそ」も分からない程のレンジでチン系女子だったが、ウズメちゃんのお料理教室に通い続けた結果、短期間で主人公も絶賛する和食を作る程に腕を上達させている。<br />自称「呪殺系ヤンデレ」だが、本人はヤンデレから卒業したつもりである。<br>CCCでトワイスと組んでいた頃の彼女も登場したが、当時は身も心も人形のようで無表情、かつ冷静な態度を取っていた。ただ、殊勝な態度こそ取っているもののやはり中身はキャス狐らしく、敗北後、主人公を見て「得難いものを感じる」「どうか、お気を付けて」と好意的な発言をする。<br>但し、自分のサーヴァントがキャスターの場合のみ、その本性がトワイスにも薄々気付かれていた事が発覚。また、余りにも幸福そうな未来の自分を見て「自分でもどうかと思う」位の罵倒を行う。現在の彼女も当時の自分は従っていただけと反省している。この反省を生かしてか、主人公との契約時には最初から全開で本性を曝け出している。 |
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| ;能力 | | ;能力 |
− | :正確には、魔術師ではなく呪術師。[[魔術]]が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、彼女の[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『呪術』は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、彼女自身の体を使って行われる物理現象である。<br>EXランクという規格外の評価を受けている彼女の呪術は非常に強力で、炎・氷・風と高位の術を複数操り、また、物理現象であるため対魔力を突破することが可能となっている。作中ではBランクの[[セイバー (EXTRA・白)]]やAランクの[[ランサー (CCC・赤)]]が相手であっても減衰される事は無い。<br />「魔術師」クラスのスキル「陣地作成」に関しては性格的に向いていないこともあり、Cランクと低く、工房を作ることすら難しい。しかし、マイルームにキッチンを造ったりといったちょっとした改装くらいなら簡単にできる。<br>彼女の使う呪術は「ダキニ天法」と言い、戦闘用のもの以外に地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)といった、権力を得る秘術や死期を悟る法がある。ただ過去さんざん懲りたのか、それらはあまり使いたがらない。<br />その他にも「変化(借体成形)」のスキルを有しており、スキルレベルもランクAと高いが、過去のトラウマからかこちらもあまり使いたがらない。<br />身体強化の術等は普段から使用しているとの事だが、基本的な身体能力は人間と大差ないらしい。 <br />CCCでは男を必殺する禁断の超奥義、「呪法・玉天崩」を身に付ける。<br />スキルだけを見るとそこそこ優秀なサーヴァントに見えるが、宝具抜きのAランクサーヴァントの個体能力を100とするなら、彼女は9と1割未満しかなく、紛れも無く戦闘能力は低いサーヴァントである。しかし本来の個体能力はもっとある。詳しくは後述の関連にて。 | + | :正確には、魔術師ではなく呪術師。[[魔術]]が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、彼女の[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『呪術』は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、彼女自身の体を使って行われる物理現象である。<br>EXランクという規格外の評価を受けている彼女の呪術は非常に強力で、炎・氷・風と高位の術を複数操り、また、物理現象であるため対魔力を突破することが可能となっている。作中ではBランクの[[セイバー (EXTRA・白)]]やAランクの[[ランサー (CCC・赤)]]が相手であっても減衰される事は無い。<br>「魔術師」クラスのスキル「陣地作成」に関しては性格的に向いていないこともあり、Cランクと低く、工房を作ることすら難しい。しかし、マイルームにキッチンを造ったりといったちょっとした改装くらいなら簡単にできる。<br>彼女の使う呪術は「ダキニ天法」と言い、戦闘用のもの以外に地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)といった、権力を得る秘術や死期を悟る法がある。ただ過去さんざん懲りたのか、それらはあまり使いたがらない。<br>その他にも「変化(借体成形)」のスキルを有しており、スキルレベルもランクAと高いが、過去のトラウマからかこちらもあまり使いたがらない。<br>身体強化の術等は普段から使用しているとの事だが、基本的な身体能力は人間と大差ないらしい。 <br>CCCでは男を必殺する禁断の超奥義、「呪法・玉天崩」を身に付ける。<br />スキルだけを見るとそこそこ優秀なサーヴァントに見えるが、宝具抜きのAランクサーヴァントの個体能力を100とするなら、彼女は9と1割未満しかなく、紛れも無く戦闘能力は低いサーヴァントである。しかし本来の個体能力はもっとある。詳しくは後述の関連にて。 |
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| === [[宝具]] === | | === [[宝具]] === |
| ; 水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし) | | ; 水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし) |
| :ランク:D(EXから低下)<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:3~30<br>最大補足:100人<br>由来:アマテラス、天岩戸(アマノイワト)の逸話で登場する八咫鏡。 | | :ランク:D(EXから低下)<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:3~30<br>最大補足:100人<br>由来:アマテラス、天岩戸(アマノイワト)の逸話で登場する八咫鏡。 |
− | : 鏡の形をした宝具であり、玉藻静石(たまもしずいし)という神宝を一時的に解放したもの。<br />静石は後の八咫鏡(やたのかがみ)、つまり天照大神の神体であり、物部の十種神宝(とくさのかんだから)の原型と考えられ、魂と生命力を活性化させる力を持つ。本来は死者すら蘇らせることのできる冥界の神宝中の神宝だが、現在の彼女ではそこまでの力は引き出せない。<br />宝具としてのランクはD。出自の割にはかなり低いが、本来の能力のうち極一部しか引き出せていないため。<br />九尾状態で使う場合のランクはEXであり、国すら覆う規模の対界宝具となる。<br />宝具としての効果は対象を活性化させる。ゲーム的には、発動したターンにおいて、自身のSKILLの消費MPを0にする。<br />主人公いわく『長い戦い―――一騎打ちではなく合戦のような―――で、真価を発揮する物』で、ゲーム中のような一対一の決闘で使ってもあまり強力とは言えない。<br />なお、戦闘では飛ばして相手に叩き付ける事で攻撃する他、あらゆる宝具による攻撃や魔術をも防ぐ障壁を発生させる事も出来る。<br />真名開放されずとも酷使されているのに、'''当のキャス狐本人からはCCCで「使えない」「没にしようか」と散々な言われ様をされ、「ユーザーが選ぶ使えない宝具No.1」という不名誉な称号まで押し付けられてしまった'''。もうやめてキャス狐!水天日光の立場がゼロよ!<br />また、水天日光さん以外に相手の攻撃を倍化させた上で反射して返す神器等、宝具候補は複数保有しているようだが、現在の英霊に格を落とした状態では使用出来ない。 | + | : 鏡の形をした宝具であり、玉藻静石(たまもしずいし)という神宝を一時的に解放したもの。<br>静石は後の八咫鏡(やたのかがみ)、つまり天照大神の神体であり、物部の十種神宝(とくさのかんだから)の原型と考えられ、魂と生命力を活性化させる力を持つ。本来は死者すら蘇らせることのできる冥界の神宝中の神宝だが、現在の彼女ではそこまでの力は引き出せない。<br />宝具としてのランクはD。出自の割にはかなり低いが、本来の能力のうち極一部しか引き出せていないため。<br>九尾状態で使う場合のランクはEXであり、国すら覆う規模の対界宝具となる。<br>宝具としての効果は対象を活性化させる。ゲーム的には、発動したターンにおいて、自身のSKILLの消費MPを0にする。<br>主人公いわく『長い戦い―――一騎打ちではなく合戦のような―――で、真価を発揮する物』で、ゲーム中のような一対一の決闘で使ってもあまり強力とは言えない。<br>なお、戦闘では飛ばして相手に叩き付ける事で攻撃する他、あらゆる宝具による攻撃や魔術をも防ぐ障壁を発生させる事も出来る。<br>真名開放されずとも酷使されているのに、'''当のキャス狐本人からはCCCで「使えない」「没にしようか」と散々な言われ様をされ、「ユーザーが選ぶ使えない宝具No.1」という不名誉な称号まで押し付けられてしまった'''。もうやめてキャス狐!水天日光の立場がゼロよ!<br>また、水天日光さん以外に相手の攻撃を倍化させた上で反射して返す神器等、宝具候補は複数保有しているようだが、現在の英霊に格を落とした状態では使用出来ない。 |
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| == 真名:玉藻の前 == | | == 真名:玉藻の前 == |
− | たまものまえ。<br />日本の平安時代末期に、鳥羽上皇に仕えたと言われる絶世の美女であり、白面金毛九尾の狐が化けたものであるとも言われた。<br />日本三大化生の一角。<br /> | + | たまものまえ。<br>日本の平安時代末期に、鳥羽上皇に仕えたと言われる絶世の美女であり、白面金毛九尾の狐が化けたものであるとも言われた。<br>日本三大化生の一角。<br> |
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− | 幼名は藻女(みずくめ)。18歳で宮中に仕え、後に鳥羽上皇に仕えてから玉藻前と名乗るようになる。その美貌と博識ぶりから寵愛を得るようになったとされる。<br />しかしその後、鳥羽上皇が病に倒れた際、原因を調べた陰陽師、安倍某によって「人間ではない」ことが発覚。宮中から追い払われる結果となる。<br />その後、朝廷の討伐軍と那須野の地で激突。一度目は8万からなる軍勢を退けたが二度目の戦いで敗北し、その骸は「殺生石」と呼ばれる毒を放つ石になったと言われる。<br />EXTRAにおける玉藻の前の正体は、アマテラスから分かれた御魂・神の表情の一つである。玉藻の前は伝承にある白面金毛九尾の狐ではなく、厳密には野干(やかん・ジャッカル)であり、本質は大きく異なる。<br />ある時、人間に興味を持ってしまったアマテラスが、自らの一面を記憶を封印し人間に転生。それが後に玉藻の前と呼ばれることになる少女。<br />少女は宮中に仕え、ただその身が「人間ではない」ことからそこを追われた。<br />最期は破魔の矢を胸に受け、その命を終える。<br />神でありながら人に憧れ、妖物として殺されたことになる。<br />ただしこれは飽く迄彼女から見た彼女が語るお話である。CCCでは'''5つの王朝を滅ぼした'''や'''多くの国を滅ぼしてきた'''など明らかに辻褄が合わない事を本人及び白面九尾が口走っており「妲己とは別人」も怪しくなっている。<br />と言うかそもそも妲己褒似華陽末喜全てカウントしても4つであり、安倍さんの努力で未遂で終わった日本はカウントに入れられないのだから'''1つ足りない'''。<br />金毛白面九尾が同一視された影響かもしれないし、彼女の言う様に単なるハッタリかもしれない。 | + | 幼名は藻女(みずくめ)。18歳で宮中に仕え、後に鳥羽上皇に仕えてから玉藻前と名乗るようになる。その美貌と博識ぶりから寵愛を得るようになったとされる。<br>しかしその後、鳥羽上皇が病に倒れた際、原因を調べた陰陽師、安倍某によって「人間ではない」ことが発覚。宮中から追い払われる結果となる。<br>その後、朝廷の討伐軍と那須野の地で激突。一度目は8万からなる軍勢を退けたが二度目の戦いで敗北し、その骸は「殺生石」と呼ばれる毒を放つ石になったと言われる。<br>EXTRAにおける玉藻の前の正体は、アマテラスから分かれた御魂・神の表情の一つである。玉藻の前は伝承にある白面金毛九尾の狐ではなく、厳密には野干(やかん・ジャッカル)であり、本質は大きく異なる。<br>ある時、人間に興味を持ってしまったアマテラスが、自らの一面を記憶を封印し人間に転生。それが後に玉藻の前と呼ばれることになる少女。<br>少女は宮中に仕え、ただその身が「人間ではない」ことからそこを追われた。<br>最期は破魔の矢を胸に受け、その命を終える。<br>神でありながら人に憧れ、妖物として殺されたことになる。<br>ただしこれは飽く迄彼女から見た彼女が語るお話である。『CCC』では'''5つの王朝を滅ぼした'''や'''多くの国を滅ぼしてきた'''など明らかに辻褄が合わない事を本人及び白面九尾が口走っており「妲己とは別人」も怪しくなっている。<br>と言うかそもそも妲己褒似華陽末喜全てカウントしても4つであり、安倍さんの努力で未遂で終わった日本はカウントに入れられないのだから'''1つ足りない'''。<br>金毛白面九尾が同一視された影響かもしれないし、彼女の言う様に単なるハッタリかもしれない。 |
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| == 日本三大化生・白面金毛九尾の狐 == | | == 日本三大化生・白面金毛九尾の狐 == |
− | :キャスターは本人も認める「ピーキーで扱いづらい」サーヴァントであるが、彼女は本来、英霊ではない。それをムーンセルが英霊として再現しているため霊格が低下している。本来九つある尻尾も、現在は一つとなっている(着物の帯には残り八つの尻尾が意匠化し描かれている)。<br>本来は悪霊・妖怪・荒御魂の類であり、そちらの姿で再現された場合、百の英霊すら軽く退ける大化生となる。本人によるとEXTRAで闘ってきたサーヴァントなんて指先一つで瞬殺、本来の力なら一瞬で終わると語っている。日本三大妖怪の一角は伊達ではない。さらにEXTRAにおいては朝廷の討伐軍を一度目は皆殺しに、それを反省した二度目は無抵抗で和解を死ぬまで求め続けたと語られている。<br>また「今回はムーンセルからの制約で一つしかありませんが、本来なら多数の尾から百万の軍勢を生み出せるのです!」と語っている。<br>彼女は尾一本だと上記のようにAランクサーヴァントが個体値100なのに対して9しかないが、尾が増える度に9倍に能力値が増える。<br>CCCの個別EDにて長い時間修行して本来の九尾に戻った際には、[[権能]]を自在に操ってまず時間を遡り、ムーンセルの設けた404光年を走破し、ルビと字が合ってないスピンキックの一撃で八次元まで遮断する最後の障壁も蹴破ってしまった。(ただしいつもの茶化した言い回し)<br>その前のCCCのイベントで遥かな昔に在って今も在り続けている大本が姿を見せ、時間を操り主人公を自分の手元に呼び寄せるなど滅茶苦茶な事をしているが、キャスターが九尾状態になるとこの姿になるという訳では無い。<br>TYPE-MOON では太陽神であると同時に大日如来と同一視される天照大神の一側面が疑神化したもので、外見こそは人型で現在のキャスターと大差は無いが、その分御霊にあたる彼女とは謂わば幹と枝葉、本作風に言えば、天照のアルターエゴ(金色白面)のアルターエゴ(玉藻の前・九尾)というところに近い関係。<br>尊大な口調や巨人のような体躯など、まるで異なる存在で性格も冷淡な一面が強く出ている。本来なら全裸だったり、霊廟に入った時点で人間は燃え尽きたり、夢のない人間には巨大な太陽にしか見えなかったりする。<br>余談だが、ゲーム中では特に残る二大妖については触れられていないが、一般には「酒呑童子(鬼)」、「崇徳上皇(祟り神・天狗)」と言われる。<br>崇徳上皇のみ討伐されずじまいになったが、現在、三大化生は各所で祀られている。なお、三大化生とは伝承における凶悪さの上位三体の意味であって、それ以上に強大とされる妖怪はいる(神霊に該当するが、酒呑童子の親とされる八岐大蛇や、国造りの神であるダイダラボッチ等) | + | :キャスターは本人も認める「ピーキーで扱いづらい」サーヴァントであるが、彼女は本来、英霊ではない。それをムーンセルが英霊として再現しているため霊格が低下している。本来九つある尻尾も、現在は一つとなっている(着物の帯には残り八つの尻尾が意匠化し描かれている)。<br>本来は悪霊・妖怪・荒御魂の類であり、そちらの姿で再現された場合、百の英霊すら軽く退ける大化生となる。本人によるとEXTRAで闘ってきたサーヴァントなんて指先一つで瞬殺、本来の力なら一瞬で終わると語っている。日本三大妖怪の一角は伊達ではない。さらにEXTRAにおいては朝廷の討伐軍を一度目は皆殺しに、それを反省した二度目は無抵抗で和解を死ぬまで求め続けたと語られている。<br>また「今回はムーンセルからの制約で一つしかありませんが、本来なら多数の尾から百万の軍勢を生み出せるのです!」と語っている。<br>彼女は尾一本だと上記のようにAランクサーヴァントが個体値100なのに対して9しかないが、尾が増える度に9倍に能力値が増える。<br>CCCの個別EDにて長い時間修行して本来の九尾に戻った際には、[[権能]]を自在に操ってまず時間を遡り、ムーンセルの設けた404光年を走破し、ルビと字が合ってないスピンキックの一撃で八次元まで遮断する最後の障壁も蹴破ってしまった。<br>その前のCCCのイベントで遥かな昔に在って今も在り続けている大本が姿を見せ、時間を操り主人公を自分の手元に呼び寄せるなど滅茶苦茶な事をしているが、キャスターが九尾状態になるとこの姿になるという訳では無い。<br>TYPE-MOON では太陽神であると同時に大日如来と同一視される天照大神の一側面が疑神化したもので、外見こそは人型で現在のキャスターと大差は無いが、その分御霊にあたる彼女とは謂わば幹と枝葉、本作風に言えば、天照のアルターエゴ(金色白面)のアルターエゴ(玉藻の前・九尾)というところに近い関係。<br>尊大な口調や巨人のような体躯など、まるで異なる存在で性格も冷淡な一面が強く出ている。本来なら全裸だったり、霊廟に入った時点で人間は燃え尽きたり、夢のない人間には巨大な太陽にしか見えなかったりする。<br>余談だが、ゲーム中では特に残る二大妖については触れられていないが、一般には「酒呑童子(鬼)」、「崇徳上皇(祟り神・天狗)」と言われる。<br>崇徳上皇のみ討伐されずじまいになったが、現在、三大化生は各所で祀られている。なお、三大化生とは伝承における凶悪さの上位三体の意味であって、それ以上に強大とされる妖怪はいる(神霊に該当するが、酒呑童子の親とされる八岐大蛇や、国造りの神であるダイダラボッチ等) |
| :さらに余談だが、「[[Fate/Apocrypha]]」の[[坂田金時]]の話では、酒呑童子は美少女の姿に化けていたそうな。配下の茨木童子や玉藻の前といい、少女姿の変化は定番らしい。 | | :さらに余談だが、「[[Fate/Apocrypha]]」の[[坂田金時]]の話では、酒呑童子は美少女の姿に化けていたそうな。配下の茨木童子や玉藻の前といい、少女姿の変化は定番らしい。 |
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| === 関連 === | | === 関連 === |
| ;殺生石 | | ;殺生石 |
− | :玉藻の前が死後石に変じたもの。呪毒を帯び、近づく人や獣を中毒死させたという。ゲーム中ではこれを用いた技「常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)」を使う。<br />那須高原にあった殺生石は後に玄翁和尚という高僧によって砕かれ、日本各地に飛散。大きなものは3つ、各地の高田と呼ばれる地に散ったが、その他の細かい残りはオサキ狐や犬神となって、術者に使役される[[使い魔]]となったとされる。彼女が「和風の使い魔は、のきなみ私の分身」と言っているのはこのことが由来と思われる。 | + | :玉藻の前が死後石に変じたもの。呪毒を帯び、近づく人や獣を中毒死させたという。ゲーム中ではこれを用いた技「常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)」を使う。<br>那須高原にあった殺生石は後に玄翁和尚という高僧によって砕かれ、日本各地に飛散。大きなものは3つ、各地の高田と呼ばれる地に散ったが、その他の細かい残りはオサキ狐や犬神となって、術者に使役される[[使い魔]]となったとされる。彼女が「和風の使い魔は、のきなみ私の分身」と言っているのはこのことが由来と思われる。 |
| ;アマテラスから稲荷明神へ | | ;アマテラスから稲荷明神へ |
− | :Matrixの記述をそのまま引用すると、「アマテラス(垂迹)=(本地)大日如来(法身)=(報身)ダキニ天」。<br />大日如来は全宇宙・森羅万象と一体の仏だが太陽神の性格も持ち合わせている。よって本地垂迹という思想により、如来が本来の姿(本地)であり天照大神はその仮の姿(垂迹)である、と同一視された。さらに大日如来の徳の現れ(報身)がダキニ天となる。<br />さらに、ダキニ天は白狐や野干に乗る姿で描かれることから、稲荷信仰と共存(習合)して、稲荷明神「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」と同一視される。<br />こうして、アマテラスの表情の一つとされる玉藻の前は、晴れて狐耳の良妻の姿をとるわけである。 | + | :Matrixの記述をそのまま引用すると、「アマテラス(垂迹)=(本地)大日如来(法身)=(報身)ダキニ天」。<br />大日如来は全宇宙・森羅万象と一体の仏だが太陽神の性格も持ち合わせている。よって本地垂迹という思想により、如来が本来の姿(本地)であり天照大神はその仮の姿(垂迹)である、と同一視された。さらに大日如来の徳の現れ(報身)がダキニ天となる。<br />さらに、ダキニ天は白狐や野干に乗る姿で描かれることから、稲荷信仰と共存(習合)して、稲荷明神「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」と同一視される。<br>こうして、アマテラスの表情の一つとされる玉藻の前は、晴れて狐耳の良妻の姿をとるわけである。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| ;[[TYPE-MOONエース]]VOL.6付録DVD「フェイト/エクストラ」劇場 | | ;[[TYPE-MOONエース]]VOL.6付録DVD「フェイト/エクストラ」劇場 |
| :行方不明のマスターを探し、怪しい保健室に足繁く通う。 | | :行方不明のマスターを探し、怪しい保健室に足繁く通う。 |
− | ;Fate/EXTRA みこーん! キャス狐ちゃん!? | + | ;[[Fate/EXTRA みこーん! キャス狐ちゃん!?]] |
− | :メインヒロイン。 | + | :主人公にして、メインヒロイン。 |
| ;[[トラぶる花札道中記|とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦]] | | ;[[トラぶる花札道中記|とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦]] |
| :知らない街に無理矢理呼び出され、とりあえず花札勝負をしていたら[[キャスター (第四次)|インスマス顔の変質者]]に侮辱される。 | | :知らない街に無理矢理呼び出され、とりあえず花札勝負をしていたら[[キャスター (第四次)|インスマス顔の変質者]]に侮辱される。 |
57行目: |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| ;[[主人公 (EXTRA)]] | | ;[[主人公 (EXTRA)]] |
− | :マスター。熱烈なまでの求愛を性別に関係なく行うが、実際に応えられると赤面したり混乱したりと、乙女そのものの反応をする。召喚に応じた理由は「一目惚れ」とのこと。最終的には「ぶっちゃけご主人様以外の人間とかどうでもいい」「私が貴方を愛する事が摂理に反するなら世界を敵に回しても構わない」とまで言い切ってしまう。<br />CCC中盤のイベントにて主人公の事を全く知らない状態の彼女が出てきたが、無意識の内に様付けで呼び、さらっと「魂がイケメン」と言いそうになったり、彼女の為に傷ついていく主人公の姿に「胸が痛い」「自分には貴方様にその様な事をして頂く資格も無い」と言ったり、助けに来る際にも「恋に生きると決めました」と言ったりと、魂レベルで「一目惚れ」していたのは本当のようだ。<br />キャスターEDでは主人公の方も「惚れた弱み」と言いながら彼女の巻き起こした騒動を解決する決意を固めており、彼女に順応してしまっている事が伺える。 | + | :マスター。熱烈なまでの求愛を性別に関係なく行うが、実際に応えられると赤面したり混乱したりと、乙女そのものの反応をする。召喚に応じた理由は「一目惚れ」とのこと。最終的には「ぶっちゃけご主人様以外の人間とかどうでもいい」「私が貴方を愛する事が摂理に反するなら世界を敵に回しても構わない」とまで言い切ってしまう。<br>CCC中盤のイベントにて主人公の事を全く知らない状態の彼女が出てきたが、無意識の内に様付けで呼び、さらっと「魂がイケメン」と言いそうになったり、彼女の為に傷ついていく主人公の姿に「胸が痛い」「自分には貴方様にその様な事をして頂く資格も無い」と言ったり、助けに来る際にも「恋に生きると決めました」と言ったりと、魂レベルで「一目惚れ」していたのは本当のようだ。<br>キャスターEDでは主人公の方も「惚れた弱み」と言いながら彼女の巻き起こした騒動を解決する決意を固めており、彼女に順応してしまっている事が伺える。 |
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| ;[[セイバー (EXTRA・赤)]]・[[アーチャー (EXTRA・赤)]] | | ;[[セイバー (EXTRA・赤)]]・[[アーチャー (EXTRA・赤)]] |