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;人物
 
;人物
:揺ぎ無い信念と自負を持った「本物の貴族の生き残り」。<br>その克己と自律に支えられた実力・実績から確固たる自信に溢れた人物。だが、それゆえに己の行動が間違っているなどとは疑わない。くわえて、一族の遺伝的な呪いともいうべき、肝心なときに足元を疎かにする「遠坂うっかりエフェクト」もしっかり持ち合わせている。<br>魔術師としては珍しく家庭人としての描写もされており、余りに稀有な資質を生まれ持った二人の娘の未来を慮り、長くジレンマに苛まれた末下した決断は、その後『stay night』のクライマックスに繋がっていくことになる。<br>「正道の魔術師」として根源を渇望し、確固たる信念と価値観を持って「将来的に根源を求めて二家に分かれた遠坂の子孫たちが相い争うこととなり、そのどちらが勝者となって根源に至るならば、その末裔たちは幸福である」と傲慢かつ冷酷に断言する。また魔術の秘匿が慎重にされ隠蔽するなら聖杯戦争で無関係な一般人に犠牲者が出ようと構わないという魔術師らしい思考の持ち主。<br>一方で、「愛情深い家人」でもあるという、TYPE-MOONの世界観からすると二律背反とも言える複雑な人物とされる。<br>璃正神父が死ぬまで聖杯戦争を「成功が約束された儀式」と思い込み勝利を確信していたが、この件で暗雲を感じたため妻の実家に向かい凛に万が一に備え今後のことを伝えた。<br>自身のサーヴァントであるギルガメッシュに対し正しく臣下の礼は取っていたが、六騎のサーヴァントを殲滅させた後には大聖杯起動のために[[令呪]]で自害させるつもりでいた。<br>「英雄王」に心からの敬意を払っていたことは事実だったが、自身が召喚したサーヴァントについては「英雄王の写し身」、いわば肖像画や彫像などの偶像と同列の存在に過ぎないもの、ひいては己の道具であると見なしていた。この事実は後に師からの離反を決意した綺礼によってギルガメッシュに暴露される。<br>これによって時臣の采配の無粋さ・退屈さに飽いていたギルガメッシュに完全に見限られ、自ら与えたアゾット剣によって綺礼に刺殺されるという余りにあっけない最期を迎える。<br>さらに彼の遺体は綺礼によって雁夜と葵に悲劇的な最後を与えるための舞台道具として使われてしまった。
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:揺ぎ無い信念と自負を持った「本物の貴族の生き残り」。<br>その克己と自律に支えられた実力・実績から確固たる自信に溢れた人物。だが、それゆえに己の行動が間違っているなどとは疑わない。くわえて、一族の遺伝的な呪いともいうべき、肝心なときに足元を疎かにする「遠坂うっかりエフェクト」もしっかり持ち合わせている。<br>魔術師としては珍しく家庭人としての描写もされており、余りに稀有な資質を生まれ持った二人の娘の未来を慮り、長くジレンマに苛まれた末下した決断は、その後『stay night』のクライマックスに繋がっていくことになる。<br>「正道の魔術師」として根源を渇望し、確固たる信念と価値観を持って「将来的に根源を求めて二家に分かれた遠坂の子孫たちが相い争うこととなり、そのどちらが勝者となって根源に至るならば、その末裔たちは幸福である」と傲慢かつ冷酷に断言する。また魔術の秘匿が慎重にされ隠蔽するなら聖杯戦争で無関係な一般人に犠牲者が出ようと構わないという魔術師らしい思考の持ち主。<br>一方で父親の情も機能しているというTYPE-MOONの魔術師としては希な人物とされている。<br>璃正神父が死ぬまで聖杯戦争を「成功が約束された儀式」と思い込み勝利を確信していたが、この件で暗雲を感じたため妻の実家に向かい凛に万が一に備え今後のことを伝えた。<br>自身のサーヴァントであるギルガメッシュに対し正しく臣下の礼は取っていたが、六騎のサーヴァントを殲滅させた後には大聖杯起動のために[[令呪]]で自害させるつもりでいた。<br>「英雄王」に心からの敬意を払っていたことは事実だったが、自身が召喚したサーヴァントについては「英雄王の写し身」、いわば肖像画や彫像などの偶像と同列の存在に過ぎないもの、ひいては己の道具であると見なしていた。この事実は後に師からの離反を決意した綺礼によってギルガメッシュに暴露される。<br>これによって時臣の采配の無粋さ・退屈さに飽いていたギルガメッシュに完全に見限られ、自ら与えたアゾット剣によって綺礼に刺殺されるという余りにあっけない最期を迎える。<br>さらに彼の遺体は綺礼によって雁夜と葵に悲劇的な最後を与えるための舞台道具として使われてしまった。
 
;能力
 
;能力
 
:属性は「火」。魔術師として卓抜した技能を誇る。中でも自身の属性たる炎の[[魔術]]は威力・制御共々トップクラス。<br>[[魔術礼装]]は大粒のルビーを先端にはめ込んだ杖。
 
:属性は「火」。魔術師として卓抜した技能を誇る。中でも自身の属性たる炎の[[魔術]]は威力・制御共々トップクラス。<br>[[魔術礼装]]は大粒のルビーを先端にはめ込んだ杖。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[遠坂葵]]
 
;[[遠坂葵]]
:妻。娘ともども開戦前に実家へ避難させた。
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:禅城家の遺伝特性に目をつけ求愛した妻。娘ともども開戦前に実家へ避難させた。
 
;[[遠坂凛]]
 
;[[遠坂凛]]
 
:長女。愛娘。開戦前に妻の実家へ避難させた。聖杯戦争も終盤に差し掛かる頃に家督を譲る。<br>五代を重ねた遠坂がついに手に入れた至宝といっても過言ではない存在。
 
:長女。愛娘。開戦前に妻の実家へ避難させた。聖杯戦争も終盤に差し掛かる頃に家督を譲る。<br>五代を重ねた遠坂がついに手に入れた至宝といっても過言ではない存在。
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===TYPE-MOON Fes BD-BOX特典CD===
 
===TYPE-MOON Fes BD-BOX特典CD===
;「落ち着け、落ち着くのだトッキー。<br> 私は遠坂の家長。 世界が滅びても私だけは、常に優雅でなくてはならん。<br> なに大丈夫だ、信頼していた弟子に後ろから心臓一突きされた事に比べればなんとか耐えられる、耐えられるとも」
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;「さりげなく、しかしビビットに漂う薔薇のコロンとともに紳士華麗に帰還」
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:Zeroキャラで唯一登場。
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;「落ち着け、落ち着くのだトッキー。<br> 私は遠坂の家長。 世界が滅びても私だけは、常に優雅でなくてはならん。<br> なに大丈夫だ、信頼していた弟子に後ろから心臓一突きされた事に比べればなんとか耐えられる、耐えられるとも!」
 
:凛が丈の短いスカートで飛んだり跳ねたりしてると知りワインを噴くほど動揺するトッキ―。
 
:凛が丈の短いスカートで飛んだり跳ねたりしてると知りワインを噴くほど動揺するトッキ―。
;「それに! 視点を変えれば、あれはあれで慎ましいではないか。<br> 先ほどのカレン嬢など、そもそもスカートを穿いていなかった。<br> あれに比べれば、うちの娘は貞淑すぎると言っても過言ではないっ」
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;「それに! 視点を変えれば、あれはあれで慎ましいではないか。<br> 先ほどのカレン嬢など、そもそもスカートを穿いていなかった。<br> あれに比べれば、うちの娘は貞淑すぎると言っても過言ではないっ!」
 
:唇を噛みしめ血の涙を流しながら己を納得させようと苦悩する紳士の姿が、そこにはあった。
 
:唇を噛みしめ血の涙を流しながら己を納得させようと苦悩する紳士の姿が、そこにはあった。
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**但し、本来魔術刻印が馴染み易い第二次性徴までには後継者としての修行を終えているのが理想である魔術師の名家においては、「凛のあの年齢ならば父親の魔術師としての側面は嫌でも見ざるを得ない」。そもそも後付ではあるが、理由としてはかなり苦しいものがある。
 
**但し、本来魔術刻印が馴染み易い第二次性徴までには後継者としての修行を終えているのが理想である魔術師の名家においては、「凛のあの年齢ならば父親の魔術師としての側面は嫌でも見ざるを得ない」。そもそも後付ではあるが、理由としてはかなり苦しいものがある。
 
*桜を養子に出したのは、長女の凛を当主とした場合、二女の桜はその稀有な資質のために一般人にもなり切れず、魔術協会や怪異に脅かされ続ける未来しかないと思ったが故の親心からである。<br>もっとも、時臣自身は間桐家の養子縁組を「桜を一人前の魔術師にする魔道の名門にして盟友のありがたい話」と思っていたが、実際には桜の扱いは「間桐家の魔術師を生み出す胎盤」でしかなかった。
 
*桜を養子に出したのは、長女の凛を当主とした場合、二女の桜はその稀有な資質のために一般人にもなり切れず、魔術協会や怪異に脅かされ続ける未来しかないと思ったが故の親心からである。<br>もっとも、時臣自身は間桐家の養子縁組を「桜を一人前の魔術師にする魔道の名門にして盟友のありがたい話」と思っていたが、実際には桜の扱いは「間桐家の魔術師を生み出す胎盤」でしかなかった。
**海魔戦での雁夜とのやり取りで見せる時臣の「TYPE-MOON世界での正道な魔術師としての顔」は、原案の奈須きのこお気に入りのシーンらしく、『本来なら自分が書くべきことだった』とまで言っている。
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*海魔戦での雁夜とのやり取りで見せる時臣の「TYPE-MOON世界での正道な魔術師としての顔」は、原案の奈須きのこお気に入りのシーンらしく、『本来なら自分が書くべきことだった』とまで言っている。『Fate/Zero material』ではこの場面の彼は最高に人でなし、だからこそ魔術師の名に恥じるところのない「偉人」と語っている。
 
**なお『Fate/Zero アニメビジュアルガイドII』にて、上記のシーンが演じられたアニメ14話の誌上コメンタリーでは……<br>'''東出'''「ここで王道の五大属性を跡継ぎに選ぶ辺りがやっぱり時臣ですよね。稀有な属性の桜を選ぶっていう博打を打てないという」<br>'''奈須'''「虚数という稀有でオンリーワンな能力より、五大属性というオールマイティな能力のほうが強いと判断しちゃった。いや、実に正しいんだけど。遊びが足りない。愉悦が足りない。そしてなにより中二力が足りない」<br>などとあんまりな言われようである。
 
**なお『Fate/Zero アニメビジュアルガイドII』にて、上記のシーンが演じられたアニメ14話の誌上コメンタリーでは……<br>'''東出'''「ここで王道の五大属性を跡継ぎに選ぶ辺りがやっぱり時臣ですよね。稀有な属性の桜を選ぶっていう博打を打てないという」<br>'''奈須'''「虚数という稀有でオンリーワンな能力より、五大属性というオールマイティな能力のほうが強いと判断しちゃった。いや、実に正しいんだけど。遊びが足りない。愉悦が足りない。そしてなにより中二力が足りない」<br>などとあんまりな言われようである。
 
*作中、言峰とギルガメッシュの裏切りに気付かずに死んだり、臓硯の企みに気付かずに桜を養子に出すなどが原因で見る目が無いと判断される時がある。<br>しかし、言峰と初対面した際に彼の空虚さを感じ取ったり、数いる英霊の中からギルガメッシュを事前に最強クラスのサーヴァントである事を判断して召喚するなど、一定の推察力はあるのは伺える。
 
*作中、言峰とギルガメッシュの裏切りに気付かずに死んだり、臓硯の企みに気付かずに桜を養子に出すなどが原因で見る目が無いと判断される時がある。<br>しかし、言峰と初対面した際に彼の空虚さを感じ取ったり、数いる英霊の中からギルガメッシュを事前に最強クラスのサーヴァントである事を判断して召喚するなど、一定の推察力はあるのは伺える。
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