*明代末期の笑い話に、三国志の英傑である張飛と共に登場したものがあり、古典落語『野ざらし』のネタになっている。<ref group = "注">ある男が、野ざらしになっていた骸骨を見つけた。気の毒に思って供養すると、その日の夜、男の家を訪ねる者が居た。「誰だ?」と問うと「妃(フェイ)」と答え、更に「私は楊貴妃です。殺されて以来、誰にも供養されずに野ざらしになっていた所を貴方に供養してもらいました。そのお礼に夜伽をさせて下さい」と答えて男と一晩過ごした。それを聞いて羨ましく思った隣の男は、野原を捜して骸骨を見つけると同じように供養した。すると、その日の夜に男の家の戸を叩く者がいた。「誰だい?」と訪ねると「飛(フェイ)」と答えたので、「楊貴妃か?」と更に訪ねたら「俺は張飛だ」と答えた。仰天して男は「張将軍が、何ゆえお越しで」と訪ねると「殺されてから、まともに供養してもらえず野ざらしになっていた。なので、供養してくれたお礼に夜伽をさせてほしい」…というオチ。なお、『野ざらし』では張飛が石川五右衛門になっていて、(オ)カマと釜茹でを引っ掻けたオチとなっている。</ref> | *明代末期の笑い話に、三国志の英傑である張飛と共に登場したものがあり、古典落語『野ざらし』のネタになっている。<ref group = "注">ある男が、野ざらしになっていた骸骨を見つけた。気の毒に思って供養すると、その日の夜、男の家を訪ねる者が居た。「誰だ?」と問うと「妃(フェイ)」と答え、更に「私は楊貴妃です。殺されて以来、誰にも供養されずに野ざらしになっていた所を貴方に供養してもらいました。そのお礼に夜伽をさせて下さい」と答えて男と一晩過ごした。それを聞いて羨ましく思った隣の男は、野原を捜して骸骨を見つけると同じように供養した。すると、その日の夜に男の家の戸を叩く者がいた。「誰だい?」と訪ねると「飛(フェイ)」と答えたので、「楊貴妃か?」と更に訪ねたら「俺は張飛だ」と答えた。仰天して男は「張将軍が、何ゆえお越しで」と訪ねると「殺されてから、まともに供養してもらえず野ざらしになっていた。なので、供養してくれたお礼に夜伽をさせてほしい」…というオチ。なお、『野ざらし』では張飛が石川五右衛門になっていて、(オ)カマと釜茹でを引っ掻けたオチとなっている。</ref> |