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*ネロが言うには、[[メルトリリス]]は彼女に雰囲気がよく似ているらしい。 | *ネロが言うには、[[メルトリリス]]は彼女に雰囲気がよく似ているらしい。 | ||
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+ | *精神分析において、男児の精神崩壊の際に働くとされる「'''アグリッピーナコンプレックス'''」という概念が存在する。これの語源は「ネロは幼少期にアグリッピナに犯された記憶のせいで、常にフラッシュバックに苦しめられるようになり、自暴自棄になって母親を殺し『余は狂人なのだ』という強迫観念に襲われ悪政に走った」と言う学説に由来する。 | ||
+ | *現代での評価は正直、微妙である。ネロを皇帝にするべく様々な陰謀を企て実行したのは事実だが、一方で政治家としては優秀で後年の皇帝トラヤヌスから賞賛されている。また、彼女が生きていた頃のネロの治世は「希に見る程の善政」と呼ばれており、ローマ市民が待ち望んでいた非常に気品に満ちたものであったとされる。 | ||
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2024年11月7日 (木) 04:37時点における最新版
アグリッピナ | |
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本名 | ユリア・アグリッピナ |
性別 | 女性 |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要編集
ローマ皇帝・第5代皇帝ネロの母。
- 略歴
- 本名はユリア・アグリッピナ。自らの子を皇帝とするため、ありとあらゆる奸計を行い、皇妃となってからは「ユリア・アウグスタ・アグリッピナ」と名乗るようになる。
- ネロを皇帝とした後、自分に多額の賄賂を贈った汚職議員を勝手に釈放し、ネロの政策や改革案に私欲で口を出し続け、年を増すごとに増長していった。しかし彼女の横柄な干渉は、セネカの影響で皇帝として自立心が芽生えたネロとの間に確執を生み、対立する事となる。
- ネロは腐敗しきった国政を正すため、元老院との対決前に後門の狼であるアグリッピナを倒す必要に迫られ、彼女の暗殺を決意する。しかし暗殺計画はことごとく失敗し、とうとう公衆の面前で母を切り捨てるしか道はなかった。
- 人物
- 稀代の策謀家であり、自らの権力欲のために夫を次々に変え、兄カリギュラや叔父のクラウディウスと関係を持ったともされる毒婦。娘であるネロには幼い頃から毒と解毒剤を同時に与えて絶対的な服従を強要し、肉親としての情は欠片もなく、史実通り途轍もなく冷酷な女性だったらしい。
- 政治的には非常に優秀な人物で、ネロの教育役に旧知の仲であった元・元老院議員セネカを登用して元老院を味方につけるよう画策し、セクストゥス・アフラニウス・ブッルスなど優秀かつ自分の影響力が強い人材を集めるなど政治的な人選は卓越していた。
- また女同士にも関わらず、ネロと先代皇帝の娘・オクタヴィアの婚姻を成立させ、本来なら次期皇帝であるべきはずのブリタンニクスより高い皇位継承権を獲得させるなど、侵略者の如き「根回し」に並ぶ者はいなかった。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/EXTRA
- セイバーの回想で言及されるが本編では登場せず、漫画版で明確な人物像が描かれる。
- Fate/Grand Order
- 期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』にて、ネロの生前のシーンで登場した。
人間関係編集
- ネロ・クラウディウス
- 娘。だがアグリッピナ自身にとってみれば「自分を『皇帝の母』にするだけの舞台装置」。
- 夫も娘も、彼女にとっては私欲を満たす道具に過ぎない。
- セネカ
- ネロの家庭教師として招いた人物。
- ネロの政治基盤を固めるために招集したが、彼の教育によって、ネロは堕落した母に反抗するようになる。
- カリギュラ
- 実の兄だが、暗殺を企てた嫌疑で彼に追放された。
- クラウディウス
- 夫でローマ帝国第4代皇帝。アグリッピナは彼にとって4番目の妻であったが、同時に叔父と姪の関係でもあった。
- 善政を行っていたが女性を見る目が全く無く、前妻のウァレリア・メッサリーナはアグリッピナがまともに見えてしまう程の悪女だった。
- ロクスタ
- 自分の野望を叶えるために使っていた毒使い。
- 彼女を使ってネロに毒を盛らせ、頭痛を引き起こさせていた。
- ソドムズビースト/ドラコー
- ビーストとなったネロ。
- 天動説体(大人状態)のドラコーは、カリギュラが見間違うほどアグリッピナに似ている様子。
メモ編集
- ネロが言うには、メルトリリスは彼女に雰囲気がよく似ているらしい。
- ファッションはいつも「ヘソ出し」と、生前の娘と同じ趣味。だが外見は余り似ていない。
- ネロとは近親相姦を行っていたという説もあるが、TYPE-MOON世界でのネロは女性なので、常識的に考えればこの説は採用されていないと思われる。ただし怪しい描写もなくはない。
- また、彼女にはカリギュラと近親相姦を行っていたという説もある。カリギュラがアグリッピナの事を「愛する妹」と言っていることや、前述のネロとの怪しい描写を考えればこちらについても採用されている可能性はある。
- 精神分析において、男児の精神崩壊の際に働くとされる「アグリッピーナコンプレックス」という概念が存在する。これの語源は「ネロは幼少期にアグリッピナに犯された記憶のせいで、常にフラッシュバックに苦しめられるようになり、自暴自棄になって母親を殺し『余は狂人なのだ』という強迫観念に襲われ悪政に走った」と言う学説に由来する。
- 現代での評価は正直、微妙である。ネロを皇帝にするべく様々な陰謀を企て実行したのは事実だが、一方で政治家としては優秀で後年の皇帝トラヤヌスから賞賛されている。また、彼女が生きていた頃のネロの治世は「希に見る程の善政」と呼ばれており、ローマ市民が待ち望んでいた非常に気品に満ちたものであったとされる。
脚注編集
注釈編集
出典編集