差分

972 バイト追加 、 2016年12月28日 (水) 20:03
編集の要約なし
14行目: 14行目:  
: だがそのたった一度の気まぐれによって行われた姑息な罠は、使用する尖兵として最初から自身を裏切る気満々であった[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]を選択してしまったために失敗に終わり、結果的に主人公は生き残ることとなる。シャーロック・ホームズの推測によれば現在の彼は人理焼却という仕事を終えた後の次の作業に取り掛かっているとのこと。獅子王ですら危惧するほどのものらしいが詳細は不明。
 
: だがそのたった一度の気まぐれによって行われた姑息な罠は、使用する尖兵として最初から自身を裏切る気満々であった[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]を選択してしまったために失敗に終わり、結果的に主人公は生き残ることとなる。シャーロック・ホームズの推測によれば現在の彼は人理焼却という仕事を終えた後の次の作業に取り掛かっているとのこと。獅子王ですら危惧するほどのものらしいが詳細は不明。
 
; 人物
 
; 人物
: <!--天地の理すべてを従わせる全能感、人類すべてを憎むといわんばかりの威圧感を持つ。-->傲慢で残忍な振る舞いを見せ、「人類は自身の愉しみのために消費されるのが救い」とまで言ってのける一方で主人公に思わせぶりな忠告をする、マシュと同化した英霊に何らかの気づきを見せて興味を示す等の意味深な言動を見せていた。
+
: 傲慢で残忍な振る舞いを見せ、「人類は自身の愉しみのために消費されるのが救い」とまで言ってのける一方で主人公に思わせぶりな忠告をする、マシュと同化した英霊に何らかの気づきを見せて興味を示す等の意味深な言動を見せていた。
 
: その言動の不安定さは、複数の属性を持ちすぎているソロモンが乱雑な者が語りかければ粗野に、賢明な者が語りかければ真摯に、残忍な者には残忍に、穏やかな者には穏やかに応える鏡のような性質を持つからだとシャーロック・ホームズは推測している。
 
: その言動の不安定さは、複数の属性を持ちすぎているソロモンが乱雑な者が語りかければ粗野に、賢明な者が語りかければ真摯に、残忍な者には残忍に、穏やかな者には穏やかに応える鏡のような性質を持つからだとシャーロック・ホームズは推測している。
 
: つまり第四章におけるソロモンの性格はモードレッドが乱暴でアンデルセンが意地悪だったからそうなっていたということ。
 
: つまり第四章におけるソロモンの性格はモードレッドが乱暴でアンデルセンが意地悪だったからそうなっていたということ。
 
<!--
 
<!--
:ソロモン王がベースなので理知的な性格であるものの、七十二柱の魔神柱の集合体なのでその性格・性質は七十二に及ぶ。
+
: 天地の理すべてを従わせる全能感、人類すべてを憎むといわんばかりの威圧感を持つが、ソロモン王がベースなので理知的な性格である。
:個人であり群体である為、余人と対話する時は、その相手に似た『魔神柱』が表面に現れる。ゲーティアの性質が『鏡』と評されたのはこの為であり、言動の不安定の正体。
+
: 七十二柱の魔神柱の集合体なのでその性格・性質は七十二に及び、個人であり群体である為、余人と対話する時は、その相手に似た『魔神柱』が表面に現れる。
:彼はソロモン王ですら到達できなかった全能者である。本来であれば人を統べる王として充分な資格がある。
+
: その言動の不安定さは、複数の属性を持ちすぎているソロモンが乱雑な者が語りかければ粗野に、賢明な者が語りかければ真摯に、残忍な者には残忍に、穏やかな者には穏やかに応える『鏡』のような性質を持つ。
:だが全能である以上は人間を理解できず、不死である以上は答えに辿り着けず、故に、『人の王』にはなり得なかった。
+
: つまり第四章で傲慢で残忍な振る舞いを見せたのは、モードレッドが乱暴でアンデルセンが意地悪だったからそうなっていた。
 +
: 彼はソロモン王ですら到達できなかった全能者であり、本来であれば人を統べる王として充分な資格がある。しかし全能である以上は人間を理解できず、不死である以上は答えに辿り着けず、故に、『人の王』にはなり得なかった。
 +
: その在り方は「愛の無い獣、そのくせ夢だけは人一倍」「怨念を持たぬ者、恩讐の外に在る存在」と評されてしまう。
 
-->
 
-->
 
; 能力
 
; 能力
29行目: 31行目:  
: 同じくスキルの「召喚術」は過去・あるいは未来から霊体を喚起する魔術であり、これによりソロモンは七十二柱の魔神と呼ばれる霊的存在を語り上げ、有能な使い魔として成立させた。彼が残した知識に悪魔を使役する術があるが、その写本は後にレメゲトン、あるいはゲーティアと名付けられた。
 
: 同じくスキルの「召喚術」は過去・あるいは未来から霊体を喚起する魔術であり、これによりソロモンは七十二柱の魔神と呼ばれる霊的存在を語り上げ、有能な使い魔として成立させた。彼が残した知識に悪魔を使役する術があるが、その写本は後にレメゲトン、あるいはゲーティアと名付けられた。
 
: スキル「千里眼」もEXという規格外のレベルで保持しており、<!--千里眼は肉体に備わったスキルであるため、ゲーティアにも使用可能で、-->過去から未来を見通すとされる。しかし、時間の流れの外に出てしまったカルデアは彼の目を以てしても見通すのが難しいらしい。
 
: スキル「千里眼」もEXという規格外のレベルで保持しており、<!--千里眼は肉体に備わったスキルであるため、ゲーティアにも使用可能で、-->過去から未来を見通すとされる。しかし、時間の流れの外に出てしまったカルデアは彼の目を以てしても見通すのが難しいらしい。
: スキル「ソロモンの指輪」もEXという規格外レベルで、十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされる<!--が、右手の中指のものだけレプリカだった-->。即ち、'''魔術師である限りどうあがいても勝てない'''ということに他ならない。この能力のためか本格的に姿を現す第四まで各特異点において、人理を歪まさせるために聖杯を使わされたのは揃いも揃ってキャスタークラスのサーヴァントか人間の魔術師である。神代で高位の魔術師であったメディアですらも逆らえない辺り、その力の凄まじさが理解できよう。
+
: スキル「ソロモンの指輪」もEXという規格外レベルで、十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされる。即ち、'''魔術師である限りどうあがいても勝てない'''ということに他ならない。この能力のためか本格的に姿を現す第四まで各特異点において、人理を歪まさせるために聖杯を使わされたのは揃いも揃ってキャスタークラスのサーヴァントか人間の魔術師である。神代で高位の魔術師であったメディアですらも逆らえない辺り、その力の凄まじさが理解できよう。
 
: 冬木の聖杯戦争における英霊召喚システムの前身、すなわち本来の「世界を救うための決戦術式」としての英霊召喚により呼び出される英霊であるため、他のサーヴァントより一段階上の規格を持つ。
 
: 冬木の聖杯戦争における英霊召喚システムの前身、すなわち本来の「世界を救うための決戦術式」としての英霊召喚により呼び出される英霊であるため、他のサーヴァントより一段階上の規格を持つ。
 
: これにより呼び出されたサーヴァントは例えるなら通常のサーヴァントが「人」に対する英霊であるのと比較し、「世界」に対する英霊と称されるほどの器・権能の差があるという。
 
: これにより呼び出されたサーヴァントは例えるなら通常のサーヴァントが「人」に対する英霊であるのと比較し、「世界」に対する英霊と称されるほどの器・権能の差があるという。
102行目: 104行目:  
:ソロモンが聖杯にかけた願いは『英霊として受肉する』のではなく、『人間になる』というもの。
 
:ソロモンが聖杯にかけた願いは『英霊として受肉する』のではなく、『人間になる』というもの。
   −
:全能の力を持つ『英霊としての力』を全て捨て、何の変哲もない『ごく普通の青年』[[ロマニ・アーキマン]]として生きようと願った。
+
:全能の力を持つ『英霊としての力』を全て捨て、何の変哲もない[[ロマニ・アーキマン|『ごく普通の青年』]]として生きようと願った。
 
:それが人間になる際に垣間見た『人類終了』の未来によって、生前のように彼からあらゆる自由を奪ったのは皮肉としか言いようがなかった。
 
:それが人間になる際に垣間見た『人類終了』の未来によって、生前のように彼からあらゆる自由を奪ったのは皮肉としか言いようがなかった。
   110行目: 112行目:  
:貴方は何も感じないのか。この悲劇を正そうとは思わないのか。そう述べるも、
 
:貴方は何も感じないのか。この悲劇を正そうとは思わないのか。そう述べるも、
   −
:『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね』  
+
:''『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね』 ''
:『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』
+
:''『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』''
   −
:人間の救われなさ、醜さを知ったうえでこれを正す事なく死を受け入れた。[[ゲーティア|しかし――――]]
+
:人間の救われなさ、醜さを知ったうえでこれを正す事なく、ソロモン王は死を受け入れた。[[ゲーティア|しかし――――]]
 +
 
 +
===関連===
 +
;ソロモン七十二柱
 +
:ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団。いずれも爵位を持ち、軍団を率いっている。
 +
:『Grand Order』では伝承の姿ではなく[[魔神柱]]として登場しており、ある計画のために受肉・新生した。
 +
:そも七十二柱の魔神とは魔術の祖ソロモンが作り出した“正しい道理を効率良く進める”システム。
 +
 
 +
;ソロモンの指輪
 +
:神よりソロモン王に授けられた十の指輪。これを用いって天使や悪魔を使役している。
 +
:十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされるが、右手の中指のものだけがレプリカである。
 +
 
 +
;ソロモン王の小鍵
 +
:19世紀に発見された魔道書。
 +
:書は五部からなり、そのうち最も有名なものが魔神の目録であるゲーティア。
 +
:アルス・ノヴァはその最後の締めくくり、古きを捨てる新しい術を表す。
    
==ゲーティア==
 
==ゲーティア==
131行目: 148行目:  
:ソロモンにもなし得なかった極点への到達。すなわち、神に至る大事業の始まりである。
 
:ソロモンにもなし得なかった極点への到達。すなわち、神に至る大事業の始まりである。
   −
:かくして魔術王ソロモンを名乗るモノゲーティアの事業は始まった。
+
:かくして魔神王ゲーティアの事業は始まった。
 
:彼は歴史を狂わせる特異点として聖杯を造り、自分がデザインし、遺伝子に魔神柱の寄り代となる呪いを刻み、ゲーティアの意思で魔神へと変貌する魔術師たちを子孫として、担当の時代まで存続し続けるように人類史にちりばめ、七つの起爆点を作り出した。
 
:彼は歴史を狂わせる特異点として聖杯を造り、自分がデザインし、遺伝子に魔神柱の寄り代となる呪いを刻み、ゲーティアの意思で魔神へと変貌する魔術師たちを子孫として、担当の時代まで存続し続けるように人類史にちりばめ、七つの起爆点を作り出した。
 
:それが各年代における人理定礎崩壊の原因であり、その企みが成立した段階で、2015年に人理焼却は実行され、人類から2016年以降の未来は消滅した。
 
:それが各年代における人理定礎崩壊の原因であり、その企みが成立した段階で、2015年に人理焼却は実行され、人類から2016年以降の未来は消滅した。
140行目: 157行目:     
:人が人を哀れみ失望するという奢り。それこそがゲーティアの獣性である。
 
:人が人を哀れみ失望するという奢り。それこそがゲーティアの獣性である。
===関連===
  −
;ソロモン七十二柱
  −
:ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団。いずれも爵位を持ち、軍団を率いっている。
  −
:『Grand Order』では伝承の姿ではなく[[魔神柱]]として登場しており、ある計画のために受肉・新生した。
  −
:そも七十二柱の魔神とは魔術の祖ソロモンが作り出した“正しい道理を効率良く進める”システム。
  −
  −
;ソロモンの指輪
  −
:神よりソロモン王に授けられた十の指輪。これを用いって天使や悪魔を使役している。
  −
:十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされる。
  −
:だが、右手の中指のものだけがレプリカであった。
   
-->
 
-->
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
248行目: 255行目:  
; 「――――――。」<br /> 「娘。人の分際で生を語るな。死を前提にする時点で、その視点に価値はない。」<br /> 「生命への感謝だと? それはこちらが貴様らに抱く疑問だ。」<br /> 「<ruby><rb>人間</rb><rt>おまえ</rt></ruby>たちはこの二千年なにをしていた? ひたすらに死に続け、ひたすらに無為だった。」<br /> 「おまえたちは死を克服できなかった知性体だ。にも関わらず、死への恐怖心を持ち続けた。」<br /> 「死を克服できないのであれば、死への恐怖は捨てるべきだったというのに。」<br /> 「死を恐ろしいと、無残なものだと認識するのなら、その知性は捨てるべきだったのに!」<br /> 「無様だ。あまりにも無様だ。それはおまえたちも同様だ、カルデアのマスターよ。」<br /> 「なぜ戦う。いずれ終わる命、もう終わった命と知って。」<br /> 「なぜまだ生き続けようと縋る。おまえたちの未来には、何一つ救いがないと気付きながら。」<br /> 「あまりにも幼い人間よ。人類最後のマスター、○○よ。」<br /> 「これは私からの唯一の忠告だ。」<br /> 「おまえはここで全てを放棄する事が、最も楽な生き方だと知るがいい。」<br /> 「――灰すら残らぬまで燃え尽きよ。それが貴様らの未来である。」<br />
 
; 「――――――。」<br /> 「娘。人の分際で生を語るな。死を前提にする時点で、その視点に価値はない。」<br /> 「生命への感謝だと? それはこちらが貴様らに抱く疑問だ。」<br /> 「<ruby><rb>人間</rb><rt>おまえ</rt></ruby>たちはこの二千年なにをしていた? ひたすらに死に続け、ひたすらに無為だった。」<br /> 「おまえたちは死を克服できなかった知性体だ。にも関わらず、死への恐怖心を持ち続けた。」<br /> 「死を克服できないのであれば、死への恐怖は捨てるべきだったというのに。」<br /> 「死を恐ろしいと、無残なものだと認識するのなら、その知性は捨てるべきだったのに!」<br /> 「無様だ。あまりにも無様だ。それはおまえたちも同様だ、カルデアのマスターよ。」<br /> 「なぜ戦う。いずれ終わる命、もう終わった命と知って。」<br /> 「なぜまだ生き続けようと縋る。おまえたちの未来には、何一つ救いがないと気付きながら。」<br /> 「あまりにも幼い人間よ。人類最後のマスター、○○よ。」<br /> 「これは私からの唯一の忠告だ。」<br /> 「おまえはここで全てを放棄する事が、最も楽な生き方だと知るがいい。」<br /> 「――灰すら残らぬまで燃え尽きよ。それが貴様らの未来である。」<br />
 
: マシュに「命を弄んでる」とその考え方を批難され、立ち去る前に語った反論。
 
: マシュに「命を弄んでる」とその考え方を批難され、立ち去る前に語った反論。
: 何が彼をそこまで失望せしめ、人理焼却という凶行に走らせたのか。残忍な発言とは一線を画す態度であり、主人公とマシュへの態度は嘲笑と言うよりは強い哀れみを感じさせる。
+
: 何が彼をそこまで失望せしめ、人理焼却という凶行に走らせたのか。<!--<ruby><rb>魔術王</rb><rt>ソロモン</rt></ruby>は……否、<ruby><rb>魔神王</rb><rt>ゲーティア</rt></ruby>は人の死を目の当たりにし続けたことで人間に失望し、人理焼却という凶行に走らせてしまった。-->残忍な発言とは一線を画す態度であり、主人公とマシュへの態度は嘲笑と言うよりは強い哀れみを感じさせる。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
10,592

回編集