差分

3 バイト除去 、 2018年4月1日 (日) 20:50
162行目: 162行目:  
:ある時、自分一人ではどうしようもないほどの多くの人が死を迎えようとしている瞬間に居合わせる―――衛宮切嗣に助けられ、死した彼の代わりに「全てを救う」という理想を追い求め続けて限界にぶつかった彼は「英霊になれば、きっと全てを救えるはず」と、死後に「守護者」となる契約を世界と交わしその人々を救った。
 
:ある時、自分一人ではどうしようもないほどの多くの人が死を迎えようとしている瞬間に居合わせる―――衛宮切嗣に助けられ、死した彼の代わりに「全てを救う」という理想を追い求め続けて限界にぶつかった彼は「英霊になれば、きっと全てを救えるはず」と、死後に「守護者」となる契約を世界と交わしその人々を救った。
   −
:その後世界の危機をも救い遂には英雄とすら呼ばれた。――だが彼は初めから感謝をして欲しかったわけじゃない、英雄などともてはやさされる気もない。ただ、誰もが幸福だという結果だけが欲しかっただけ。<br>しかし自分の行為に対して何の見返りも求めない彼の姿勢は人々の恐怖を買い、裏切られ続ける日々の中で最後にはある争いを引き起こした張本人と全責任を押し付けられ、自分が助けたはずの人物に罪を被せられた後、処刑された。
+
:その後世界の危機をも救い遂には英雄とすら呼ばれた。――だが彼は初めから感謝をして欲しかったわけじゃない、英雄などともてはやされる気もない。ただ、誰もが幸福だという結果だけが欲しかっただけ。<br>しかし自分の行為に対して何の見返りも求めない彼の姿勢は人々の恐怖を買い、裏切られ続ける日々の中で最後にはある争いを引き起こした張本人と全責任を押し付けられ、自分が助けたはずの人物に罪を被せられた後、処刑された。
    
:理想を追い続けたその生涯は最後まで報われることなく多くのものに裏切られてきたが、それでもなお誰一人恨むことはなかった。しかし、その後に待ち受けていたのは「[[抑止力|霊長の守護者]]」という残酷な現実であった。<br>死後は英霊の力で更に多くの人を救うことを望んだが、守護者は彼の願った「人を救う」などという役割ではなく、人類の滅亡を回避する為にその原因となった加害者と被害者の全てを皆殺しにして起きた事をなかった事にする「掃除屋」に過ぎなかった。
 
:理想を追い続けたその生涯は最後まで報われることなく多くのものに裏切られてきたが、それでもなお誰一人恨むことはなかった。しかし、その後に待ち受けていたのは「[[抑止力|霊長の守護者]]」という残酷な現実であった。<br>死後は英霊の力で更に多くの人を救うことを望んだが、守護者は彼の願った「人を救う」などという役割ではなく、人類の滅亡を回避する為にその原因となった加害者と被害者の全てを皆殺しにして起きた事をなかった事にする「掃除屋」に過ぎなかった。
1,012

回編集