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:本来、カルデアが存在する世界の殺生院キアラは、ムーンセルが存在する世界の彼女とはその経緯が大きく異なっていた。<br>セラフィックスに流れついた彼女は一人のセラピストとして誠心誠意に務め、慎ましやかに幸福な余生を過ごす筈であり、あのような災厄の核と化す道理は無かった。<br/>にも関わらず全てが狂いだしたのは、時間神殿から逃亡した魔神[[ゼパル]]に傀儡として見立てられてからの事だった。
 
:本来、カルデアが存在する世界の殺生院キアラは、ムーンセルが存在する世界の彼女とはその経緯が大きく異なっていた。<br>セラフィックスに流れついた彼女は一人のセラピストとして誠心誠意に務め、慎ましやかに幸福な余生を過ごす筈であり、あのような災厄の核と化す道理は無かった。<br/>にも関わらず全てが狂いだしたのは、時間神殿から逃亡した魔神[[ゼパル]]に傀儡として見立てられてからの事だった。
 
:ところが、その魔神は善性の殻を失った彼女の本性を見くびっていたのだ。セラフィックスに閉じ込められた者たちをいとも容易く呑み込み、いつの間にかゼパルも人間の快楽を以てしてキアラに支配されるに至った時、彼女は魔神柱を自在に操る魔人となる。<br>
 
:ところが、その魔神は善性の殻を失った彼女の本性を見くびっていたのだ。セラフィックスに閉じ込められた者たちをいとも容易く呑み込み、いつの間にかゼパルも人間の快楽を以てしてキアラに支配されるに至った時、彼女は魔神柱を自在に操る魔人となる。<br>
そうして数多存在する並行世界に隠されていた[[Fate/EXTRA_CCC|月の裏側の虚数事象]]を取り込み、そして自らの身体をSE.RA.PHとして、セラフィックスの"遺産"から召喚させたサーヴァントを聖杯戦争を介して取り込み、最終的に地球との一体化を目論むビーストへと変生した。
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:そうして数多存在する並行世界に隠されていた[[Fate/EXTRA_CCC|月の裏側の虚数事象]]を取り込み、そして自らの身体をSE.RA.PHとして、セラフィックスの"遺産"から召喚させたサーヴァントを聖杯戦争を介して取り込み、最終的に地球との一体化を目論むビーストへと変生した。
    
:結局のところ、魔神に憑かれてからの彼女は月の裏の時と同様、その善性が最終的に自身にしか向かないことは確実となった。その後の顛末と今に「アルターエゴ」として遺された性格は、縁ある有志ならすでにご存知の通りである。
 
:結局のところ、魔神に憑かれてからの彼女は月の裏の時と同様、その善性が最終的に自身にしか向かないことは確実となった。その後の顛末と今に「アルターエゴ」として遺された性格は、縁ある有志ならすでにご存知の通りである。
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