:しかし、常に近くにいることでオーロラの『妖精としての本質』を知るうちに、自分の存在と愛が彼女にとって『自身を輝かせるための<ruby><rb>装飾品</rb><rt>アクセサリー</rt></ruby>』でしかないことを痛感していき、それでもなお愛するオーロラのためひたすら心を押し殺し、彼女の出任せと妬みで敵にされた無辜の者達を次々と手にかけてきた。とはいえど、自分の本体の骸を護っていた鏡の氏族達を皆殺しにした時のオーロラの振る舞い<ref group = "注">『予言の子』に関する予言を妖精國に吹聴した鏡の氏族と氏族長エインセルを、「自分が目立ちたいがためブリテン中に混乱をもたらした悪者だから始末するべき」だと説いたにも関わらず、いざメリュジーヌがそれを遂行し終えると「エインセルは女王モルガンを敬愛する立派な妖精で、そんな氏族達を皆殺しにしたモノこそ妖精國で一番醜い存在」だと同胞に話しており、そのどちらもが「自分が愛されるため咄嗟に出た口先だけの虚言」である。</ref>には流石のメリュジーヌも絶望し、心が崩壊する寸前まで陥った。<ref group="注">一方で鏡の氏族側も、予知能力によって自分達の死を含めた『負の未来』を見続けることに半分憔悴しきっており、入れ替わりで脱出したエインセルと女王軍にいたポーチュン以外の全員が、メリュジーヌによる殺害を一切抵抗せず受け入れる形で一種の集団自決を図った節が考えられる。</ref> | :しかし、常に近くにいることでオーロラの『妖精としての本質』を知るうちに、自分の存在と愛が彼女にとって『自身を輝かせるための<ruby><rb>装飾品</rb><rt>アクセサリー</rt></ruby>』でしかないことを痛感していき、それでもなお愛するオーロラのためひたすら心を押し殺し、彼女の出任せと妬みで敵にされた無辜の者達を次々と手にかけてきた。とはいえど、自分の本体の骸を護っていた鏡の氏族達を皆殺しにした時のオーロラの振る舞い<ref group = "注">『予言の子』に関する予言を妖精國に吹聴した鏡の氏族と氏族長エインセルを、「自分が目立ちたいがためブリテン中に混乱をもたらした悪者だから始末するべき」だと説いたにも関わらず、いざメリュジーヌがそれを遂行し終えると「エインセルは女王モルガンを敬愛する立派な妖精で、そんな氏族達を皆殺しにしたモノこそ妖精國で一番醜い存在」だと同胞に話しており、そのどちらもが「自分が愛されるため咄嗟に出た口先だけの虚言」である。</ref>には流石のメリュジーヌも絶望し、心が崩壊する寸前まで陥った。<ref group="注">一方で鏡の氏族側も、予知能力によって自分達の死を含めた『負の未来』を見続けることに半分憔悴しきっており、入れ替わりで脱出したエインセルと女王軍にいたポーチュン以外の全員が、メリュジーヌによる殺害を一切抵抗せず受け入れる形で一種の集団自決を図った節が考えられる。</ref> |