差分

231 バイト追加 、 2024年11月7日 (木)
編集の要約なし
8行目: 8行目:     
;略歴
 
;略歴
: 本名・ユリア・アグリッピナ。自らの子を皇帝とするため、ありとあらゆる奸計を行い、皇妃となってからは「ユリア・アウグスタ・アグリッピナ」と名乗るようになる。<br>ネロを皇帝とした後、自分に多額の賄賂を贈った汚職議員を勝手に釈放し、ネロの政策や改革案に私欲で口を出し続け、年を増すごとに増長していった。しかし彼女の横柄な干渉は、[[セネカ]]の影響で皇帝として自立心が芽生えたネロとの間に確執を生み、対立する事となる。<br>ネロは腐敗しきった国政を正すため、元老院との対決前に後門の狼であるアグリッピナを倒す必要に迫られ、彼女の暗殺を決意する。しかし暗殺計画はことごとく失敗し、とうとう公衆の面前で母を切り捨てるしか道はなかった。
+
: 本名はユリア・アグリッピナ。自らの子を皇帝とするため、ありとあらゆる奸計を行い、皇妃となってからは「ユリア・アウグスタ・アグリッピナ」と名乗るようになる。
 +
: ネロを皇帝とした後、自分に多額の賄賂を贈った汚職議員を勝手に釈放し、ネロの政策や改革案に私欲で口を出し続け、年を増すごとに増長していった。しかし彼女の横柄な干渉は、[[セネカ]]の影響で皇帝として自立心が芽生えたネロとの間に確執を生み、対立する事となる。
 +
: ネロは腐敗しきった国政を正すため、元老院との対決前に後門の狼であるアグリッピナを倒す必要に迫られ、彼女の暗殺を決意する。しかし暗殺計画はことごとく失敗し、とうとう公衆の面前で母を切り捨てるしか道はなかった。
    
;人物
 
;人物
:稀代の策謀家であり、自らの権力欲のために夫を次々に変え、兄[[カリギュラ]]や叔父のクラウディウスと関係を持ったともされる毒婦。娘であるネロには幼い頃から毒と解毒剤を同時に与えて絶対的な服従を強要し、肉親としての情は欠片もなく、史実通り途轍もなく冷酷な女性だったらしい。<br>政治的には非常に優秀な人物で、ネロの教育役に旧知の仲であった元・元老院議員[[セネカ]]を登用して元老院を味方につけるよう画策し、セクストゥス・アフラニウス・ブッルスなど優秀かつ自分の影響力が強い人材を集めるなど政治的な人選は卓越していた。<br>また女同士にも関わらず、ネロと先代皇帝の娘・オクタヴィアの婚姻を成立させ、本来なら次期皇帝であるべきはずのブリタンニクスより高い皇位継承権を獲得させるなど、侵略者の如き「根回し」に並ぶ者はいなかった。
+
: 稀代の策謀家であり、自らの権力欲のために夫を次々に変え、兄[[カリギュラ]]や叔父のクラウディウスと関係を持ったともされる毒婦。娘であるネロには幼い頃から毒と解毒剤を同時に与えて絶対的な服従を強要し、肉親としての情は欠片もなく、史実通り途轍もなく冷酷な女性だったらしい。
 +
: 政治的には非常に優秀な人物で、ネロの教育役に旧知の仲であった元・元老院議員[[セネカ]]を登用して元老院を味方につけるよう画策し、セクストゥス・アフラニウス・ブッルスなど優秀かつ自分の影響力が強い人材を集めるなど政治的な人選は卓越していた。
 +
: また女同士にも関わらず、ネロと先代皇帝の娘・オクタヴィアの婚姻を成立させ、本来なら次期皇帝であるべきはずのブリタンニクスより高い皇位継承権を獲得させるなど、侵略者の如き「根回し」に並ぶ者はいなかった。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
; [[Fate/EXTRA]]
 
; [[Fate/EXTRA]]
:セイバーの回想で言及されるが本編では登場せず、漫画版で明確な人物像が描かれる。
+
: セイバーの回想で言及されるが本編では登場せず、漫画版で明確な人物像が描かれる。
    
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
:期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』にて、ネロの生前のシーンで登場した。
+
: 期間限定イベント『螺旋証明世界 リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』にて、ネロの生前のシーンで登場した。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
; [[ネロ・クラウディウス|ネロ]]
+
; [[ネロ・クラウディウス]]
: 「自分を『皇帝の母』にするだけの舞台装置」。
+
: 娘。だがアグリッピナ自身にとってみれば「自分を『皇帝の母』にするだけの舞台装置」。
 
: 夫も娘も、彼女にとっては私欲を満たす道具に過ぎない。
 
: 夫も娘も、彼女にとっては私欲を満たす道具に過ぎない。
 
;[[セネカ]]
 
;[[セネカ]]
 +
:ネロの家庭教師として招いた人物。
 
:ネロの政治基盤を固めるために招集したが、彼の教育によって、ネロは堕落した母に反抗するようになる。
 
:ネロの政治基盤を固めるために招集したが、彼の教育によって、ネロは堕落した母に反抗するようになる。
 
; [[カリギュラ]]
 
; [[カリギュラ]]
 
:実の兄だが、暗殺を企てた嫌疑で彼に追放された。
 
:実の兄だが、暗殺を企てた嫌疑で彼に追放された。
 
; クラウディウス
 
; クラウディウス
:夫でローマ帝国第4代皇帝。アグリッピナは彼にとって4番目の妻であったが、同時に叔父と姪の関係でもあった。
+
:夫でローマ帝国第4代皇帝。アグリッピナは彼にとって4番目の妻であったが、同時に叔父と姪の関係でもあった。
 
:善政を行っていたが女性を見る目が全く無く、前妻のウァレリア・メッサリーナはアグリッピナがまともに見えてしまう程の悪女だった。
 
:善政を行っていたが女性を見る目が全く無く、前妻のウァレリア・メッサリーナはアグリッピナがまともに見えてしまう程の悪女だった。
 
; [[ロクスタ]]
 
; [[ロクスタ]]
 
:自分の野望を叶えるために使っていた毒使い。
 
:自分の野望を叶えるために使っていた毒使い。
 +
:彼女を使ってネロに毒を盛らせ、頭痛を引き起こさせていた。
 
;[[ソドムズビースト/ドラコー]]
 
;[[ソドムズビースト/ドラコー]]
:天動説体(大人状態)のドラコ―はカリギュラが見間違うほどアグリッピナに似ている。
+
:[[ビースト]]となったネロ。
 +
:天動説体(大人状態)のドラコーは、カリギュラが見間違うほどアグリッピナに似ている様子。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
6,171

回編集