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プロイキッシャーは一つではなく数多くの種類が存在している。有珠が作った物のみならず、代々の魔女から継承してきたものもあり、正確な総数は有珠も把握していない。先代から受け継いだプロイは20個ほど、有珠の作ったものは10個ほどらしい。<br>プロイには主にマザーグースを元にしたものと、ルイス・キャロルの創作童話を元にしたものの二系統がある。魔女は自分の代で、先代から遺されたプロイを自分用にチューンナップするとされており、後者の系統は、有珠の母がルイス・キャロルにはまったためにアレンジされたものらしい。<br>
 
プロイキッシャーは一つではなく数多くの種類が存在している。有珠が作った物のみならず、代々の魔女から継承してきたものもあり、正確な総数は有珠も把握していない。先代から受け継いだプロイは20個ほど、有珠の作ったものは10個ほどらしい。<br>プロイには主にマザーグースを元にしたものと、ルイス・キャロルの創作童話を元にしたものの二系統がある。魔女は自分の代で、先代から遺されたプロイを自分用にチューンナップするとされており、後者の系統は、有珠の母がルイス・キャロルにはまったためにアレンジされたものらしい。<br>
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初代の魔女から伝わる三つの奇跡、特に強い三大プロイを「グレートスリー」と呼ぶ。<br>'''「第一(はじまり)より別たれた、この世で最も大きな虚構」'''<br>千年以上前に詠唱され、今も機能し続ける魔術。世界を探しても他に二つあるかないかという貴重品。グレートスリーの価格は「一つの王国より希少」と値付けられ、「至高の幻想(クラウン・ファンタズム)」と称される、魔術世界においての至宝である。<br>もっとも、グレートスリーに限らず有珠がプロイを売りに出すことは基本的にないし、そもそもマインスターの血に縛られた有珠にしか使えない魔術系統であるので、売りにだすことに意味はない(ただし、有珠が起動させたプロイを他人に預けて使わせることが可能であったり、使用条件次第では有珠の知らないところで勝手に作動するプロイもある)。<br>リデルが買い取ったとされるプロイがどうなっているのかは不明。
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初代の魔女から伝わる三つの奇跡、特に強い三大プロイを「グレートスリー」と呼ぶ。<br>'''「第一(はじまり)より別たれた、この世で最も大きな虚構」'''<br>千年以上前に詠唱され、今も機能し続ける魔術。世界を探しても他に二つあるかないかという貴重品。グレートスリーの価格は「一つの王国より希少」と値付けられ、「至高の幻想(クラウン・ファンタズム)」と称される、魔術世界においての至宝である。<br>神代のテクスチャを現代の上に貼り付けられる事から、[[魔術協会]]においては『一つの王国より高価/貴重/巨大なもの』と言われている。<br>もっとも、グレートスリーに限らず有珠がプロイを売りに出すことは基本的にないし、そもそもマインスターの血に縛られた有珠にしか使えない魔術系統であるので、売りにだすことに意味はない(ただし、有珠が起動させたプロイを他人に預けて使わせることが可能であったり、使用条件次第では有珠の知らないところで勝手に作動するプロイもある)。<br>リデルが買い取ったとされるプロイがどうなっているのかは不明。
    
各プロイキッシャーには元々名前がなく、かつての有珠は、強さ順や思い入れ順で順番をつけて呼んでいた。ただし、その日の気分で順番は変動する。<br>有珠の幼馴染の[[メイ・リデル・アーシェロット]]により、それでは有珠はともかく自分が困る、ということで、それまで名前のなかったプロイに名前がつけられたという経緯がある。
 
各プロイキッシャーには元々名前がなく、かつての有珠は、強さ順や思い入れ順で順番をつけて呼んでいた。ただし、その日の気分で順番は変動する。<br>有珠の幼馴染の[[メイ・リデル・アーシェロット]]により、それでは有珠はともかく自分が困る、ということで、それまで名前のなかったプロイに名前がつけられたという経緯がある。
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プロイは呪力によって編まれているため屋敷には呪いが蓄積しており、呪いが屋敷の許容量を超えそうになった際にはプロイの中のいくつかを解体して有珠は対応した。<br>
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解体はプロイの呪力を解いて無力化させるもので、有珠はそれに専用のツールを使っている。<br>
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人里に危険物を捨てるわけにもいかないため、解体の際に有珠は人気のない場所を選び、解体後はそれぞれに石の祠を作ってプロイたちを供養する。
    
==== プロイキッシャーリスト ====
 
==== プロイキッシャーリスト ====
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:''――ベイカー、スナーク見つけたよ ベイカー、皆を集めたよ''<br />
 
:''――ベイカー、スナーク見つけたよ ベイカー、皆を集めたよ''<br />
 
:''でもでもベイカーぼけちゃった そう、そのスナークの正体とは――''<br /><br />
 
:''でもでもベイカーぼけちゃった そう、そのスナークの正体とは――''<br /><br />
: 本体:油<br> 材料:神代にいたとされる、遊牧神のお腹の贅肉(脂肪分)をしぼったもの、というふれこみ。<br>グレートスリーの一つ。触れられぬもの。不可解の島。五次元平面。ルイス・キャロルの「スナーク狩り」。<br>数あるプロイキッシャーの中でも特に正体不明とされ、不敗を誇る。<br>濃密な魔力を含んだ緑の霧を吐き出し、結界内にて、棄てられたモノ、忘れられたモノを童話的に蘇らせる「童話世界の再生」を行う。結界内ではありとあらゆるものがクリーチャーと化し、敵に襲い掛かる。魔力の霧はゆっくりと吐き出されていくため、スナークの起動直後のクリーチャーは比較的強くない。時間経過に従って霧の濃度が上がると、クリーチャーはより巨大なものが動き出し、より強力になっていく。結界自体も捩じれ、広がっていく。<br>本来は文明と相性が悪く、「遊び」がないとスナーク化できないのだが、作中で使用された「遊園地」はもともと童話の世界に近いので、相性は抜群だった。もしも展開されたのがオフィス街であったのなら、あそこまでの威力にはならなかったとされる。せいぜい、ビルの窓に恐竜の影絵を写す程度。<br>正体不明とされる本体は緑色の油であり、有珠は小瓶状のフラスコに入れている。顕現時は夜を皮膜にして空に浮かび、月に擬態している。月を眼窩に収めた、緑の霧の逆さま髑髏。月の顔。普段は霧と雲で姿を隠しているが、作中では有珠の意向で隠れていなかった。スナークは童話の「主題」であるがゆえに、常にページの中に、視界の中に入っていなければならない。<br>性格が悪く、最悪低俗な道化の王様。己の欲望を止められずに、敗者には死と惨劇を、と有珠の命令を無視して「氷の城」を降らせることで、遊園地ごと青子たちを殺そうとした。<br>もとが油なだけに、火が弱点。この時代で精製することは不可能な、代えのきかない貴重品。
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: 本体:油<br> 材料:神代にいたとされる、遊牧神のお腹の贅肉(脂肪分)をしぼったもの、というふれこみ。<br>グレートスリーの一つ。触れられぬもの。不可解の島。五次元平面。ルイス・キャロルの「スナーク狩り」。<br>数あるプロイキッシャーの中でも特に正体不明とされ、不敗を誇る。<br>濃密な魔力を含んだ緑の霧を吐き出し、結界内にて、棄てられたモノ、忘れられたモノを童話的に蘇らせる「童話世界の再生」を行い、支配下に置く。結界内ではありとあらゆるものがプロイキッシャーと化し、敵に襲い掛かる。魔力の霧はゆっくりと吐き出されていくため、スナークの起動直後のプロイキッシャーは比較的強くない。時間経過に従って霧の濃度が上がると、プロイキッシャーはより巨大なものが動き出し、より強力になっていく。結界自体も捩じれ、広がっていく。<br>本来は文明と相性が悪く、「遊び」がないとスナーク化できないのだが、作中で使用された「遊園地」はもともと童話の世界に近いので、相性は抜群だった。もしも展開されたのがオフィス街であったのなら、あそこまでの威力にはならなかったとされる。せいぜい、ビルの窓に恐竜の影絵を写す程度。<br>正体不明とされる本体は緑色の油であり、有珠は小瓶状のフラスコに入れている。顕現時は夜を皮膜にして空に浮かび、月に擬態している。月を眼窩に収めた、緑の霧の逆さま髑髏。月の顔。普段は霧と雲で姿を隠しているが、作中では有珠の意向で隠れていなかった。スナークは童話の「主題」であるがゆえに、常にページの中に、視界の中に入っていなければならない。<br>性格が悪く、最悪低俗な道化の王様。己の欲望を止められずに、敗者には死と惨劇を、と有珠の命令を無視して「氷の城」を降らせることで、遊園地ごと青子たちを殺そうとした。<br>もとが油なだけに、火が弱点。この時代で精製することは不可能な、代えのきかない貴重品。
    
;薔薇の猟犬(ワンダースナッチ)
 
;薔薇の猟犬(ワンダースナッチ)
 
:グレートスリーの一つ。濃霧の怪物。<br>詳細不明。地下鉄で三十体を越える人形を貪り喰らった。また、本編半年前の青子との殺し合いに使用されたらしい。青子いわく「十回中百回殺された」。他に、「なぜなにプロイ」ではロビンのお仕置きに使用されている。<br>「魔法使いの基礎音律」に掲載されているイラストによると、白い霧に浮かぶ牙・歯型、ジャバウォックフォーム、毒爪トカゲフォームといったデザイン原案がある。
 
:グレートスリーの一つ。濃霧の怪物。<br>詳細不明。地下鉄で三十体を越える人形を貪り喰らった。また、本編半年前の青子との殺し合いに使用されたらしい。青子いわく「十回中百回殺された」。他に、「なぜなにプロイ」ではロビンのお仕置きに使用されている。<br>「魔法使いの基礎音律」に掲載されているイラストによると、白い霧に浮かぶ牙・歯型、ジャバウォックフォーム、毒爪トカゲフォームといったデザイン原案がある。
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:後の『Grand Order』にて詳細が判明。有珠が再現する怪物の中で最大・最高のもの。山一つ、街一つを覆う濃霧の結界。
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:ルイス・キャロルの物語で登場するオリジナルのモンスター、バンダースナッチの名を模している。深い霧をともなって現れる『鋭い牙と真っ赤な爪』を持つ獣たち。
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:白い霧の中でかろうじて見えるのは血のように赤い爪を持つ、猟犬ともトカゲ(竜)とも。
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:その姿を見る事はできず、見えないが故に無敵であり、迷い込んだ獲物たちは抗う術はなく、また、脱出する事も敵わない。
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:ワンダースナッチの全容―――その正体を見る事ができた者のみが、白い霧の世界から逃げ出せたと言う。
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:霧に触れた者は獣たちに食われて死ぬため、これが発動された場合霧には最大限の注意を払わねばならない。
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:青子曰く「有珠が本気になった時に展開する、最悪の殺人結界」。
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:期間限定イベント『魔法使いの夜アフターナイト』では有珠に取り憑いた霊の影響か、「ひとりで鏡を見たら鏡の世界に閉じ込められる」という『ワンダースナッチ・オルタ』とでも呼ぶべきものとして発動していた。
    
;願掛け卵(スイーツハーツ)
 
;願掛け卵(スイーツハーツ)
118行目: 130行目:  
:''――誰が駒鳥殺したか 誰が駒鳥殺したか――''<br /><br />
 
:''――誰が駒鳥殺したか 誰が駒鳥殺したか――''<br /><br />
 
:でっぷりとした青い駒鳥。マザーグースの「クックロビン(誰が駒鳥を殺したか?)」が由来。原典に準じて、探偵役と被害者役の能力を持つ。二十四羽の椋鳥のように広範囲をカバーすることはできないが、夜目が利き、特定対象の監視・追跡に長じている。本領は敵からの攻撃を身代わりに受ける「空蝉」の能力。ただし連続使用はできない。<br>知性を有しているが、基本的に頭は悪い。有珠からは「駄鳥」と呼ばれ、役立たずとして散々な扱いを受けている。
 
:でっぷりとした青い駒鳥。マザーグースの「クックロビン(誰が駒鳥を殺したか?)」が由来。原典に準じて、探偵役と被害者役の能力を持つ。二十四羽の椋鳥のように広範囲をカバーすることはできないが、夜目が利き、特定対象の監視・追跡に長じている。本領は敵からの攻撃を身代わりに受ける「空蝉」の能力。ただし連続使用はできない。<br>知性を有しているが、基本的に頭は悪い。有珠からは「駄鳥」と呼ばれ、役立たずとして散々な扱いを受けている。
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;願い星箱(オンリーワン/ナンバーワン・シャイニースター)
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:有珠が作り出したプロイキッシャー。唯一で一番の願いならなんでも叶えてくれるという個人限定の願望機。
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:彼女が買い物帰りにたまたま見かけた商店街のキャンディマシンが<ruby><rb>原型</rb><rt>元ネタ</rt></ruby>で、形は紫色で星の意匠のついたキャンディマシン。
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:『ハンドルを回して出てきた願いの<ruby><rb>飴</rb><rt>ほし</rt></ruby>が、もしその人の心から願う<ruby><rb>真実</rb><rt>ほんとう</rt></ruby>で一番の願いと同じものなら───そんな不思議が起きたのなら───その奇跡は、願いは、きっとこの世で一番の星。』という<ruby><rb>概念</rb><rt>コンセプト</rt></ruby>で作られたが、『ただ一つの』『一番の』願いを叶えるという点で「『この世で一番の願い』は誰もが持っているもので、だからこそ『この世でただ一つの願いは存在しない』」という矛盾から起動条件(童話になるためのプロット)が満たされないため、失敗作として解体されようとしていた。
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:「願いを叶える度に力が増す」という特性を持ち、願い箱星に同化した[[椀々様]]は隈乃温泉の五つの秘湯を利用してその特性を最大限に発揮しようとしていた。
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:椀々様が[[木乃美芳助]]の願いを叶えようとした際は、彼の願いが『この世でただ一つの願い』と条件の一つを満たしていたため、椀々様の意思によりその願いを一番にしようと'''他の人々の願いを全て否定することで、最終的に芳助の願いを一番にする'''という方法で願いを叶えようとしていた。
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:有珠曰く、他の人々の願いが全て否定された暁には『月の油』や『橋の巨人』を上回るプロイキッシャーとして完成していたとのこと。
    
== バリエーション ==
 
== バリエーション ==
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