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: シェイクスピアに限らず、15世紀以降の入手可能な英語の文献ではジャンヌ・ダルクは同様に描写されている。このような扱いをされたのはジャンヌがイングランドの敵だったからである。当時アルマダの海戦で[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]がスペイン無敵艦隊を破り、イングランドの愛国心は頂点に達していた。この愛国心が観客の史劇への関心を高めることになり、史劇の内容もその時勢に合うものが選ばれていた。
 
: シェイクスピアに限らず、15世紀以降の入手可能な英語の文献ではジャンヌ・ダルクは同様に描写されている。このような扱いをされたのはジャンヌがイングランドの敵だったからである。当時アルマダの海戦で[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]がスペイン無敵艦隊を破り、イングランドの愛国心は頂点に達していた。この愛国心が観客の史劇への関心を高めることになり、史劇の内容もその時勢に合うものが選ばれていた。
 
: そういった時代背景が存在するが、彼の描いた「魔女」ジャンヌ・ダルクは特に有名で、その描写からは悪意すら感じられる。何の因果か、聖杯大戦にはルーラーとしてジャンヌが召喚されており、死後、徹底的に侮辱し売女扱いした彼女にどう関わってくるのだろうか。
 
: そういった時代背景が存在するが、彼の描いた「魔女」ジャンヌ・ダルクは特に有名で、その描写からは悪意すら感じられる。何の因果か、聖杯大戦にはルーラーとしてジャンヌが召喚されており、死後、徹底的に侮辱し売女扱いした彼女にどう関わってくるのだろうか。
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; もう一人のモデル?
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: 最初にイラストが公表された時、教科書によく載っている肖像画とのギャップで目が点になったという人も少なくかったであろう。
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: サーヴァントとしての絵面のモチーフになったと思われるのが、俳優'''ケネス・ブラナー'''。イギリスの名門劇団、その名も「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」の出身で、独立以降も多数のシェイクスピア作品の映像化において俳優、あるいは監督として関わってきた、まさにシェイクスピアの申し子とも呼べそうな人物である。
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: もっとも、流石にシェイクスピア“本人”の役を演じた経歴は無いが、実は別の形で『Apocrypha』との繋がりがある。ロバート・デ・ニーロがモンスターを演じた1994年の映画『フランケンシュタイン』において、監督を務めると共に主人公[[ヴィクター・フランケンシュタイン|ヴィクター]]役を演じたのが他ならぬブラナーその人である。
    
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