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| : 大切なもの一つにのめり込めば一直線である反面、他ヒロインのルートに入ると、ヒロインの前で余計なことを言ってはボコられるなんてことも多い。性別・好意の有無を問わず、平等に接する上に、根が優しいのが裏目に出てしまう。結果、八方美人の無自覚型女たらし。 | | : 大切なもの一つにのめり込めば一直線である反面、他ヒロインのルートに入ると、ヒロインの前で余計なことを言ってはボコられるなんてことも多い。性別・好意の有無を問わず、平等に接する上に、根が優しいのが裏目に出てしまう。結果、八方美人の無自覚型女たらし。 |
| : また、怒るとさらっと過激な発言をするなど、荒っぽい面がある。ものに対する執着心が乏しく、ほぼ無趣味。唯一あるとすれば刃物の収集。 | | : また、怒るとさらっと過激な発言をするなど、荒っぽい面がある。ものに対する執着心が乏しく、ほぼ無趣味。唯一あるとすれば刃物の収集。 |
− | : 殺人衝動の根幹は七夜の血統にある。ただ正しくば殺人衝動ではなく、むしろその「人」を脅かす存在の「魔」に対してのみ反応する退魔衝動である。それ故に、人外に対する攻撃性が強く、作中で殺した相手は全て「純正の人間では無い者」ばかりで、一般人は殺したことはない。 | + | : 殺人衝動の根幹は七夜の血統にある。ただ正しくは殺人衝動ではなく、むしろその「人」を脅かす存在の「魔」に対してのみ反応する退魔衝動である。それ故に人外に対する攻撃性が強く、作中で殺した相手は全て「純正の人間では無い者」ばかりで、一般人は殺したことはない。 |
| : この退魔衝動に呑まれると哄笑を上げたり、性格が冷酷かつ嗜虐的に敵を殺す暗殺者に変貌する。他には、後の七夜志貴へと通じる叙情的な物言いをするようになる。 | | : この退魔衝動に呑まれると哄笑を上げたり、性格が冷酷かつ嗜虐的に敵を殺す暗殺者に変貌する。他には、後の七夜志貴へと通じる叙情的な物言いをするようになる。 |
| : この時の状態の呼称を[[混血]]のもののそれと同じく意識が「反転」したと呼ぶことがある。 | | : この時の状態の呼称を[[混血]]のもののそれと同じく意識が「反転」したと呼ぶことがある。 |
− | :: リメイク版の『A piece of blue glass moon』では、根底が変化しており、似たような台詞回しでもその内情が異なっている。表面的にはより感情豊かで明るい人物像になっているものの、それは意識的な演技のようなものであり、本質は非常に虚無的な人物である。それに伴い退魔衝動とは別の部分で尖鋭的な合理性を持っており、一度スイッチが入ると別人のように冷酷な言動を取る場面が見られる。その最たる部分が『必要であれば殺す/壊す。面倒であれば殺す/壊す』というもの。また『死の視える自分<ref group="注">まず実際問題として手先や足先の狂い一つで壊・殺してしまう可能性が有ること。そして、死(宙の終)というものがひどく無意味であり、万物は最終的にソレに行き着いてしまうということを観測し、またそれを証明出来てしまうこと。何よりそれを見せられた結果として、モノの価値が著しく低くなり、壊・殺すことに躊躇いが無くなってきていること。もっと言えば醜く歪な光景に耐えられず、さっさと線をなぞり消してしまいたい衝動に駆られるなど様々な理由が相互的に起因している。</ref>』はいてはならない存在であると苦悩する様子が多く見られるようになった。それらの異常性や恐怖を青子に教わった善良さとその苛烈な人生と共に育まれた美意識<ref group ="注">記憶は封印されているとはいえ、七夜志貴は遠野志貴という人格の土台になっている。</ref>で補正し、善くあろうと努めている。 | + | :: リメイク版の『A piece of blue glass moon』では、根底が変化しており、似たような台詞回しでもその内情が異なっている。表面的にはより感情豊かで明るい人物像になっているものの、それは意識的な演技のようなものであり、本質は非常に虚無的な人物である。 |
| + | ::それに伴い退魔衝動とは別の部分で尖鋭的な合理性を持っており、一度スイッチが入ると別人のように冷酷な言動を取る場面が見られる。その最たる部分が『必要であれば殺す/壊す。面倒であれば殺す/壊す』というもの。また『死の視える自分<ref group="注">まず実際問題として手先や足先の狂い一つで壊・殺してしまう可能性が有ること。そして、死(宙の終)というものがひどく無意味であり、万物は最終的にソレに行き着いてしまうということを観測し、またそれを証明出来てしまうこと。何よりそれを見せられた結果として、モノの価値が著しく低くなり、壊・殺すことに躊躇いが無くなってきていること。もっと言えば醜く歪な光景に耐えられず、さっさと線をなぞり消してしまいたい衝動に駆られるなど様々な理由が相互的に起因している。</ref>』はいてはならない存在であると苦悩する様子が多く見られるようになった。それらの異常性や恐怖を青子に教わった善良さとその苛烈な人生と共に育まれた美意識<ref group ="注">記憶は封印されているとはいえ、七夜志貴は遠野志貴という人格の土台になっている。</ref>で補正し、善くあろうと努めている。 |
| :: 特定人物と相対する場合は粗野な一面も見せるものの、普段(特に、『純正の人間』に対して)の言動は聖人君子のような好青年となっている。旧作とは違い、有彦や弓塚以外のクラスメイトと親しげに会話をする場面も増え、クラスにも馴染んでいる。また貧血で日に二度は倒れていた中学生時代から、本編の事件まで学校を休んだことは只の一度もない素行優等生。教師からの信頼も非常に厚く、本編の深夜徘徊を指して『遠野が事情もなく、そんなことをするわけがない』と言わしめるほどになっている。 | | :: 特定人物と相対する場合は粗野な一面も見せるものの、普段(特に、『純正の人間』に対して)の言動は聖人君子のような好青年となっている。旧作とは違い、有彦や弓塚以外のクラスメイトと親しげに会話をする場面も増え、クラスにも馴染んでいる。また貧血で日に二度は倒れていた中学生時代から、本編の事件まで学校を休んだことは只の一度もない素行優等生。教師からの信頼も非常に厚く、本編の深夜徘徊を指して『遠野が事情もなく、そんなことをするわけがない』と言わしめるほどになっている。 |
| :: 四季による生命力奪取の影響で小食であり、朝は輪を掛けて食が細い。更に退魔衝動の発現後は、一口も喉を通らなくなるほど内臓機能が低下する。尤も、四季からの影響が何らかの要因で無くなった後は比較的健啖家な一面を見せる。 | | :: 四季による生命力奪取の影響で小食であり、朝は輪を掛けて食が細い。更に退魔衝動の発現後は、一口も喉を通らなくなるほど内臓機能が低下する。尤も、四季からの影響が何らかの要因で無くなった後は比較的健啖家な一面を見せる。 |
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| : 運動神経は悪くなく、むしろいい方であるが、体力的に脆弱で貧血が絶えず、体育は苦手。幼い頃に受けた鍛錬の名残か、極限状況における体運びや短刀の扱いには目を見張るものがある。 | | : 運動神経は悪くなく、むしろいい方であるが、体力的に脆弱で貧血が絶えず、体育は苦手。幼い頃に受けた鍛錬の名残か、極限状況における体運びや短刀の扱いには目を見張るものがある。 |
| : 戦闘経験が月姫開始時点までは一切存在しないため、敵を殺す覚悟など戦う者の心構えがないために敵と相対しても動揺して本領を発揮できず追い詰められることが多いなど精神的なムラが激しい。 | | : 戦闘経験が月姫開始時点までは一切存在しないため、敵を殺す覚悟など戦う者の心構えがないために敵と相対しても動揺して本領を発揮できず追い詰められることが多いなど精神的なムラが激しい。 |
− | : しかし人外の者と相対して退魔衝動が高まると意識が「反転」し、敵と殺し合いを嬉々として楽しむい冷酷な暗殺者となる。 | + | : しかし人外の者と相対して退魔衝動が高まると意識が「反転」し、敵と殺し合いを嬉々として楽しむ冷酷な暗殺者となる。 |
| : この際の動きは実際に殺されたアルクェイド曰く、「自分を殺したその時の志貴をそのまま絵に閉じ込めたらこれ以上ないって言うぐらいの芸術作品になるぐらいに完璧な不意打ち」と評するほどの天才的な殺戮技巧を行い、生物としての戦闘能力なら人間を遥かに上回る人外とも対等に戦えるようになる。 | | : この際の動きは実際に殺されたアルクェイド曰く、「自分を殺したその時の志貴をそのまま絵に閉じ込めたらこれ以上ないって言うぐらいの芸術作品になるぐらいに完璧な不意打ち」と評するほどの天才的な殺戮技巧を行い、生物としての戦闘能力なら人間を遥かに上回る人外とも対等に戦えるようになる。 |
| : また反転していない状況でも歴戦により戦闘にある程度慣れ、本人なりに戦う覚悟を決めると、反転した時ほどではないが志貴としての理性を保ったまま一般人離れした体術や刃物使いを行うことも可能になっている。 | | : また反転していない状況でも歴戦により戦闘にある程度慣れ、本人なりに戦う覚悟を決めると、反転した時ほどではないが志貴としての理性を保ったまま一般人離れした体術や刃物使いを行うことも可能になっている。 |
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| : 魔術世界のことについては知識面も実践面もずぶの素人。ただし魔眼と精神が最高潮の状態では魔術式を「殺す」ことで対抗しうる。 | | : 魔術世界のことについては知識面も実践面もずぶの素人。ただし魔眼と精神が最高潮の状態では魔術式を「殺す」ことで対抗しうる。 |
| :: リメイク版の『A piece of blue glass moon』では、その能力ははっきり言って別物になっている。 | | :: リメイク版の『A piece of blue glass moon』では、その能力ははっきり言って別物になっている。 |
− | ::まず有間の家に預けられた七年間、せめて肉体は可能な限り鍛えようと道場での運動を行っており、貧血と'''後述する理由'''の影響でスタミナが致命的にないが、筋肉質な肉体をしており筋力は人並み以上にある。 | + | ::まず有間の家に預けられた七年間、せめて肉体は可能な限り鍛えようと道場での運動を行っており、貧血と後述する理由の影響でスタミナが致命的にないが、筋肉質な肉体をしており筋力は人並み以上にある。 |
− | ::そして退魔衝動に呑まれることがなくとも、魔を相手取り影響下にある状態であれば卓越した殺人技巧を意識的にかなり行える。そもそもとして戦いにおいて怯えや恐怖を見せることが減り、それによってポテンシャルを発揮できないということはない。あるとしてたら『普通の人間であれば、そのような行為はしないのに、自分はせずいられない』という自身の異常性に対してのものになっている。 | + | ::そして退魔衝動に呑まれることがなくとも、魔を相手取った状態であれば卓越した殺人技巧をかなり意識的に行える。そもそもとして戦いにおいて怯えや恐怖を見せることが減り、それによってポテンシャルを発揮できないということはない。あるとしてたら『普通の人間であれば、そのような行為はしないのに、自分はせずにいられない』という自身の異常性に対してのものになっている。 |
| :: 前述した根底の変化に伴い、旧作の『善良な少年が、退魔衝動に呑まれる苦しみ』という構造から『殺人鬼が必死に善良さで抑えている趣向を、退魔衝動をきっかけに呼び起される苦しみ』という構造に変化している。これによって旧作の『敵を殺す覚悟など戦う者の心構えがない』などという部分は減り、むしろ『その必要があり、その方が効率的であるのなら、殺す・壊すことを選べてしまう』人物であることが強調され、それに苦悩する様子が見られるようになった。それ以上に目を見張るのが往来の合理的思考による戦術の組み立てや戦況の分析と判断力であり、これによってリメイク版で性能的に大きな開きが出来た吸血鬼に対して肉薄することが可能になっている。 | | :: 前述した根底の変化に伴い、旧作の『善良な少年が、退魔衝動に呑まれる苦しみ』という構造から『殺人鬼が必死に善良さで抑えている趣向を、退魔衝動をきっかけに呼び起される苦しみ』という構造に変化している。これによって旧作の『敵を殺す覚悟など戦う者の心構えがない』などという部分は減り、むしろ『その必要があり、その方が効率的であるのなら、殺す・壊すことを選べてしまう』人物であることが強調され、それに苦悩する様子が見られるようになった。それ以上に目を見張るのが往来の合理的思考による戦術の組み立てや戦況の分析と判断力であり、これによってリメイク版で性能的に大きな開きが出来た吸血鬼に対して肉薄することが可能になっている。 |
| :: しかし最も重要な事は、肉体そのものが(おそらく七夜の近親交配)配合による特別性となっている事である。持久力を捨てた『'''速筋過剰の瞬発力特化の筋肉'''』と『'''鳥のように軽い骨'''』を持ち『40mを6秒、場合によっては4秒』で走破するなど人間の<ruby><rb>陸上世界記録保持者</rb><rt>トップ・スプリンター</rt></ruby>に匹敵する身体能力を見せる。更には作中で「七年間の澱」や「全身いたるところが鈍っている」と言われており、これでも全開状態とは程遠い模様である。他には『無茶をすれば天井に貼り付いたり、壁を駆け抜けることも可能』と言われているが『軽いゆえに非常に脆いので、一手しくじれば死ぬ』とも言われている。これは人為的な才能であると言われており、『'''10秒を走るためだけに生まれてきた'''』と称されている。 | | :: しかし最も重要な事は、肉体そのものが(おそらく七夜の近親交配)配合による特別性となっている事である。持久力を捨てた『'''速筋過剰の瞬発力特化の筋肉'''』と『'''鳥のように軽い骨'''』を持ち『40mを6秒、場合によっては4秒』で走破するなど人間の<ruby><rb>陸上世界記録保持者</rb><rt>トップ・スプリンター</rt></ruby>に匹敵する身体能力を見せる。更には作中で「七年間の澱」や「全身いたるところが鈍っている」と言われており、これでも全開状態とは程遠い模様である。他には『無茶をすれば天井に貼り付いたり、壁を駆け抜けることも可能』と言われているが『軽いゆえに非常に脆いので、一手しくじれば死ぬ』とも言われている。これは人為的な才能であると言われており、『'''10秒を走るためだけに生まれてきた'''』と称されている。 |
− | ::端的にいって、完全な対混血用暗殺特化型短期決戦仕様の肉体である。 | + | ::端的にいって、完全な対混血用暗殺特化型短期決戦仕様の肉体である。先のスタミナ不足という欠点もこれが原因。 |
| :: これに旧作から引き継がれているだろう"奇跡とさえ謳われた父・七夜黄理を更に超える才能"と幼少期に覚えた護身術、そして父の技を盗み見て密かに練習した技の数々を無意識に駆使して、ようやく祖との戦闘をかろうじて可能としている。 | | :: これに旧作から引き継がれているだろう"奇跡とさえ謳われた父・七夜黄理を更に超える才能"と幼少期に覚えた護身術、そして父の技を盗み見て密かに練習した技の数々を無意識に駆使して、ようやく祖との戦闘をかろうじて可能としている。 |
| :: さらには『直死の魔眼』も旧作以上の性能を見せており、その一つが『死(零)を起点することによる過去視・記憶の観覧』である。さらには『対象の死ではなく、原理そのものの破壊による能力低下』も行っており、極めつけは(詳細不明であり後の展開の重要な要素とされている)『(空間そのものを殺すような演出ともに)遠隔で足場もろとも相手の脚を殺す』といった離れ業までやってのけていた。 | | :: さらには『直死の魔眼』も旧作以上の性能を見せており、その一つが『死(零)を起点することによる過去視・記憶の観覧』である。さらには『対象の死ではなく、原理そのものの破壊による能力低下』も行っており、極めつけは(詳細不明であり後の展開の重要な要素とされている)『(空間そのものを殺すような演出ともに)遠隔で足場もろとも相手の脚を殺す』といった離れ業までやってのけていた。 |