76行目: |
76行目: |
| :15世紀フランスの貴族にして軍人。百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。 | | :15世紀フランスの貴族にして軍人。百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。 |
| :深い信仰心の持ち主であり、清廉かつ豪胆な性格、芸術を愛した男。彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられた。 | | :深い信仰心の持ち主であり、清廉かつ豪胆な性格、芸術を愛した男。彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられた。 |
− | :しかしあることが切欠で一変、自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返した。 | + | :しかしあることが切欠で一変、戦後では自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返した。 |
| | | |
| | | |
82行目: |
82行目: |
| :彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神の実在を証明していた。 | | :彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神の実在を証明していた。 |
| | | |
− | | + | :だが、現実は彼の運命を狂わせるほど苦かった。そのジャンヌ・ダルクが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。 |
− | | |
− | :だが現実はそれ以上に苦かった。そのジャンヌ・ダルクが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。 | |
| :彼の残虐行為は、(悪徳を罰する筈の)神の不在を証明する手段でもあった。 | | :彼の残虐行為は、(悪徳を罰する筈の)神の不在を証明する手段でもあった。 |
| | | |
| | | |
− | :しかしそれも長く続かず、彼も処刑される事となるが、それはその残虐行為と涜神への糾弾を断罪されたのではなく、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、領地を没収する口実として平素の悪行を利用された。 | + | :そして、彼は処刑される事となるが、それはその残虐行為と涜神への糾弾を断罪されたのではなく、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、領地を没収する口実として平素の悪行を利用された。 |
| :神を讃えすぎたが故に神を疑わざるをえず、神を呪い貶めることに執心した男は、ついに神に裁かれることなく破滅した。 | | :神を讃えすぎたが故に神を疑わざるをえず、神を呪い貶めることに執心した男は、ついに神に裁かれることなく破滅した。 |
− |
| |
| :しかし、それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならない。 | | :しかし、それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならない。 |
− | :如何に優れた武人であろうとも、彼が殺人鬼であることに変わりないのだから。 | + | :如何に優れた武人であろうとも、如何に聖女の死で絶望しようとも、彼が殺人鬼であることに変わりないのだから。 |
| | | |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |