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| ; 人物 | | ; 人物 |
− | : 冷酷・残忍、目的のためには手段を選ばず、奸計を得意とする正真正銘の悪女とされる。しかしこういった態度や性格は彼女に課せられた運命の反動である面もあり、女神アフロディテの呪いによってイアソンを妄信的に恋するようにされ正気を失った虚ろな心のまま多くの非道を働かされた結果、英雄たちや人間たちから「裏切りの魔女」として非難・中傷を受けたことや、そこまでして尽くさせられたイアソンに一度も労われることなく裏切られたことで、今度は自身が人を裏切る立場へ堕ちた悲劇の女性。 | + | : 冷酷・残忍、目的のためには手段を選ばず、奸計を得意とする正真正銘の悪女とされる。しかしこういった態度や性格は彼女に課せられた運命の反動である面もある。 |
| : 自身を「魔女」として祭り上げた者達への復讐の為に英霊となったが、自らを“魔女”に貶めた非道・悪辣な術を使っては意味がないとも解っているため、人が欲望によって自滅するだけの、自己に返る些細な呪いの魔術だけで災いを呼ぶ事を信条としており、一般人からの搾取や人柱などによる地脈の操作などの“魔女”と呼ばれる原因になった魔術は生前は一度も自分の意志では使わず、禁を破る気もなかった。行動や方針に“魔女”としての悪性を全面に出すようになったのは願望機である聖杯入手目的のためもあるが、偏に葛木宗一郎との出会いと献身からである。だがしかし、本質的には良識を持ったお嬢様育ちであるため、一般人から魔力を搾取はしても命までは奪わないなど、最後の一線で非情になり切れていなかった。 | | : 自身を「魔女」として祭り上げた者達への復讐の為に英霊となったが、自らを“魔女”に貶めた非道・悪辣な術を使っては意味がないとも解っているため、人が欲望によって自滅するだけの、自己に返る些細な呪いの魔術だけで災いを呼ぶ事を信条としており、一般人からの搾取や人柱などによる地脈の操作などの“魔女”と呼ばれる原因になった魔術は生前は一度も自分の意志では使わず、禁を破る気もなかった。行動や方針に“魔女”としての悪性を全面に出すようになったのは願望機である聖杯入手目的のためもあるが、偏に葛木宗一郎との出会いと献身からである。だがしかし、本質的には良識を持ったお嬢様育ちであるため、一般人から魔力を搾取はしても命までは奪わないなど、最後の一線で非情になり切れていなかった。 |
| : 本来は清純な女性で、惚れた相手にはとことんまで尽くすが、惚れた相手は甘えると逃げていったというトラウマを持つために、一歩引いた態度を貫く。必要であればどんなあくどい手段に訴えることも厭わない反面、必要でないのなら何もしない人で、『hollow』では日常を十分に楽しんでいる。 | | : 本来は清純な女性で、惚れた相手にはとことんまで尽くすが、惚れた相手は甘えると逃げていったというトラウマを持つために、一歩引いた態度を貫く。必要であればどんなあくどい手段に訴えることも厭わない反面、必要でないのなら何もしない人で、『hollow』では日常を十分に楽しんでいる。 |
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| == 真名:メディア == | | == 真名:メディア == |
| + | メディア。ギリシャ世界において東の果てと言われたコルキス国の王、アイエテスの娘。「裏切りの魔女」とよばれる人物。 |
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| + | 魔術の女神ヘカテに教えを受ける巫女であり、王の娘として蝶よ花よと愛でられたが、栄光を求める英雄たちが到来した事でその運命は狂うこととなる。 |
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| + | 外界から現れたアルゴー船の船長、コルキスの宝「金羊の皮」を求めて現れたイアソンによって国を裏切ることになるからだ。<br> |
| + | 女神アフロディテの呪いによってイアソンを妄信的に恋するようにされたメディアは父を裏切り、自国の宝である「金羊の皮」をイアソンに与えてコルキスを脱出し、その過程に追手の一人である弟を魔術で八つ裂きにしてしまう。<br> |
| + | 外敵こそ振り切ったがを起こしたがゆえにアルゴー船に集った英雄たちから非難・中傷を受け、イアソンも彼女に対するねぎらいの言葉をかけられることはなかった。 |
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| + | イアソンはメディアを連れ帰り、誓約の品である「金羊の皮」を手に持ち帰れば王位を認める、そう約束したペリアス王の元へと自国イオルコスに凱旋するが、両親は死に約束も反故にされた。<br> |
| + | 約束をただの言葉遊びと一蹴したペリアスを、その後継者である三人の王女を殺せと、命令されたメディアはそれを実行した。 |
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| + | 女神の呪いは消えたが、同時に、メディアは紛れもない魔女となってしまった。<br> |
| + | イアソンは王座についたが、その悪行も民に知られてしまい結局追放され、ギリシャを彷徨った果てにコリントスに辿り着いた。<br> |
| + | コリントス王は娘であるグライアの婚姻を持ちかけられたイアソンは、メディアとその子供二人を迷いもなく捨ててグライアの元に走る。 |
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| + | '''「貴方の為に国を捨てたのに。貴方のために、何もかも捨てたのに――――」''' |
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| + | そう泣きすがるメディアをイアソンは平然と裏切った。国を失ったのはお前のせいだと。お前を愛したことなど一度もないと。<br> |
| + | 正気を失った虚ろな心のまま多くの非道を働かされたことで、英雄たちや人間たちから「裏切りの魔女」として憎まれ、そこまでして尽くさせられたイアソンに一度も労われることなく裏切られた少女は、ついに人を裏切る魔女へ堕ちてしまった。 |
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| + | イアソンに復讐するために、国あげての祭りの中、グライアを焼き殺し、コリントスを滅亡に追いやった後、ギリシャの地を彷徨い続けたという。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| ; [[Fate/stay night]] | | ; [[Fate/stay night]] |