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; 人物
 
; 人物
:修道服と赤い外套を身に纏う青年。<br>一見するとまだあどけなさの残る面貌の好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出している。また彼の佇まいには戦場に似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達を程度の差はあれ警戒させている。<br>セイバー以外の、事実上支配下に置いたサーヴァント達には彼らのマスターとの「仲介人」と名乗り、その真意を誰にも打ち明けない不気味な男。<br>聖杯大戦を利用して己の野望を成就させようとしていて、その目的達成の為ならば多くの命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。<br>その正体は「天草四郎時貞」。'''第三次聖杯戦争にて召喚された[[クラス_(エクストラ)|ルーラー]]'''である。<br>聖杯戦争の歴史上、最初のルーラーであるが、当時の「ルーラー」は中立の審判としてではなく、ある魔術師の一族が召喚した一サーヴァントとして、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]のサーヴァントと殺し合ったという。<br>何らかの事情で受肉しており、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。
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:修道服と赤い外套を身に纏う青年。<br>一見するとまだあどけなさの残る面貌の好青年だが、その笑みからは年齢に見合わない超然的で達観した雰囲気を醸し出している。また彼の佇まいには戦場に似つかわしくない謀略の臭いが染み付いており、獅子劫や赤の陣営のサーヴァント達を程度の差はあれ警戒させている。<br>セイバー以外の、事実上支配下に置いたサーヴァント達には彼らのマスターとの「仲介人」と名乗り、その真意を誰にも打ち明けない不気味な男。<br>聖杯大戦を利用して「万人が幸福であり、万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての全』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。その目的達成の為ならば多くの無辜の命を踏みにじっても、あらゆる必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという鋼鉄の意思を持ち合わせている。<br>その正体は「天草四郎時貞」。'''第三次聖杯戦争にて召喚された[[クラス (ルーラー)|ルーラー]]'''である。<br>だがこの不正に召喚された「ルーラー」であり、本来は持っていてはならないはずの「聖杯への願い」を持っており、中立の審判としてではなく、ある魔術師の一族が召喚した一サーヴァントとして、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]のサーヴァントと殺し合ったという。<br>何らかの事情で受肉しており、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。
    
; 能力
 
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*名前といい、容姿といい、[[アーチャー|とある正義の味方]]や[[言峰綺礼|黒い神父]]を思わせる。両者との繋がりは不明だったが、2巻にて、「コトミネ」という名前は前回の聖杯戦争で生き残った監督官の'''言峰'''という神父に養子にしてもらったときにもらった名前だということが判明した。<br>また、その神父はすでに死亡しており、義理の兄弟にあたる人物とは大した交流がないらしい。作中の時系列から考えてその神父とは恐らく[[言峰璃正|彼]]だと考えられる。その人物の養子ということは……。
 
*名前といい、容姿といい、[[アーチャー|とある正義の味方]]や[[言峰綺礼|黒い神父]]を思わせる。両者との繋がりは不明だったが、2巻にて、「コトミネ」という名前は前回の聖杯戦争で生き残った監督官の'''言峰'''という神父に養子にしてもらったときにもらった名前だということが判明した。<br>また、その神父はすでに死亡しており、義理の兄弟にあたる人物とは大した交流がないらしい。作中の時系列から考えてその神父とは恐らく[[言峰璃正|彼]]だと考えられる。その人物の養子ということは……。
 
*正体が判明して「'''シロウってそっちのシロウかよ'''」と驚愕した読者は少なくない。
 
*正体が判明して「'''シロウってそっちのシロウかよ'''」と驚愕した読者は少なくない。
*勝負に打って出てからは、『神秘の秘匿』は'''完全に放棄'''しており、自分の野望を叶えるためだけに行動している。<br>また魔術協会から派遣したマスター達を傀儡とし、彼らの触媒を奪うという行動は、協会からすればユグドミレニア以上に許されないものである。<br>「ユグドミレニアの反乱を抑える力もない協会など最早、恐れる必要もない」と聖堂教会が考えていると見做されかねず、経歴不確かな者を大事な戦いの監督役として送り込んだ事と言い、ただでさえユグドミレニアの離反によって緊迫している状況下でこのような挑発的な行動や不祥事が発生したため、事実が判明すれば魔術協会と聖堂教会の戦争が始まっても何らおかしくない。
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*勝負に打って出てからは、聖堂教会から完全に離反しており、自分の野望を叶えるためだけに行動している。<br>また魔術協会から派遣したマスター達を傀儡とし、彼らの触媒を奪うという行動は、協会からすればユグドミレニア以上に許されないものである。<br>「ユグドミレニアの反乱を抑える力もない協会など最早、恐れる必要もない」と聖堂教会が考えていると見做されかねず、経歴不確かな者を大事な戦いの監督役として送り込んだ事と言い、ただでさえユグドミレニアの離反によって緊迫している状況下でこのような挑発的な行動や不祥事が発生したため、事実が判明すれば魔術協会と聖堂教会の戦争が始まっても何らおかしくない。
 
*[[ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。世界三大聖旗の所有者同士でもある。
 
*[[ルーラー]]とは同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』でもあった。世界三大聖旗の所有者同士でもある。
 
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
 
**しかし死後に名誉回復されて聖人となったジャンヌ・ダルクとは異なり、彼は殉教者としてすら扱われていない(島原の乱には豊臣家残党の反乱という面もあったため)。
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== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
;キリシタン弾圧
 
;キリシタン弾圧
:いわゆる、バテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが豊臣秀吉であり、その政策は徳川家康に引き継がれることになる。秀吉や家康がキリシタン弾圧を推し進めたのは、織田信長の元で一向一揆の脅威に晒された事がその根底にある。『宗教』という『怪物』に支配された民衆がどれほど恐ろしいかを2人は身をもって経験しており、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく事となる。<br>しかし、イエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政策に中々従おうとせず(当時の欧州ではバチカンの法王の権威は、各国の国王より上位だった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。<br>秀吉は、この原因はキリスト教にあると判断し、バテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧を開始する。一方、日本にいた宣教師達はこの事件に驚愕し、当時、欧州最強国であったイスパニアの国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。<br>もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というご都合主義満載の代物(秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]にフルボッコにされた後だった上に、九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結しており、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである''')であり、宣教師達がいかに国王というものを軽視していたかが伺える。<br>弾圧の内容は過酷を極めたものだったが、この政策が結果として日本の植民地化を防ぐ事となる。
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:いわゆる、バテレン追放令などのキリシタン弾圧を初めて行ったのが豊臣秀吉であり、その政策は徳川家康に引き継がれることになる。秀吉や家康がキリシタン弾圧を推し進めたのは、[[魔人アーチャー|織田信長]]の元で一向一揆の脅威に晒された事がその根底にある。『宗教』という『怪物』に支配された民衆がどれほど恐ろしいかを2人は身をもって経験しており、政権を握ると信長が段階的に行ってきた政教分離政策を更に加速させていく事となる。<br>しかし、イエズス会によって日本にもたらされたキリスト教はこの政策に中々従おうとせず(当時の欧州ではバチカンの法王の権威は、各国の国王より上位だった)、しかもキリスト教に帰依した大名達も秀吉に反発する有様であった。<br>秀吉は、この原因はキリスト教にあると判断し、バテレン追放令に代表されるキリシタン弾圧を開始する。一方、日本にいた宣教師達はこの事件に驚愕し、当時、欧州最強国であったイスパニアの国王フェリペ2世に無敵艦隊の出動を手紙で要請した程である。<br>もっとも、その内容といえば'''「5万の兵力もあれば九州ぐらいは簡単に制圧できる」'''というご都合主義満載の代物(秀吉がバテレン追放令を出した当時、'''肝心の無敵艦隊は[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]にフルボッコにされた後だった上に、九州には朝鮮出兵の為に30万を超える兵力が集結しており、5万程度の兵力では瞬殺されるのがオチである''')であり、宣教師達がいかに国王というものを軽視していたかが伺える。<br>弾圧の内容は過酷を極めたものだったが、この政策が結果として日本の植民地化を防ぐ事となる。
 
:*近年の史料では、フェリペ2世は本気で無敵艦隊の派遣を検討していたらしい事が判明している。もっとも実現していた場合、5万人の輸送コストだけで国家財政が破綻しただろう(現在でも5万人の人間を船舶のみで輸送するには、莫大な費用が掛かる)。
 
:*近年の史料では、フェリペ2世は本気で無敵艦隊の派遣を検討していたらしい事が判明している。もっとも実現していた場合、5万人の輸送コストだけで国家財政が破綻しただろう(現在でも5万人の人間を船舶のみで輸送するには、莫大な費用が掛かる)。
 
:*実は船舶以外の武装はイスパニアより日本の方が遥かに強力であった。ポルトガルから伝来した新兵器・鉄砲の威力に魅了された戦国大名達は鉄砲の調達と大量生産に躍起になって取り組み、秀吉が全国を統一した時には'''50万丁以上'''もの鉄砲が全国に溢れかえっていた。<br>これに対し、エリザベス1世がオランダの独立戦争を援助する為にイギリス全土から掻き集めて送った鉄砲は何と'''僅か197丁!'''イギリスに限らずイスパニアやフランスも鉄砲の保有数は似たようなもので、欧州全体の保有数は1万丁前後だと思われる。当時の日本は掛け値なしに'''世界最強の軍事大国'''だったのだ。<br>欧州で鉄砲が普及しなかった背景には、国王の親衛隊や軍の指揮官のような一部のエリート兵にしか鉄砲が支給されず、しかも戦場で使用する事もほとんど無かった為である。むしろ、海賊たちの方が鉄砲を使用する機会に恵まれており、特に片手で使用できる拳銃が好まれていた。<br>欧州で鉄砲が一般兵卒にも支給されるようになるのは、18世紀以降になる。
 
:*実は船舶以外の武装はイスパニアより日本の方が遥かに強力であった。ポルトガルから伝来した新兵器・鉄砲の威力に魅了された戦国大名達は鉄砲の調達と大量生産に躍起になって取り組み、秀吉が全国を統一した時には'''50万丁以上'''もの鉄砲が全国に溢れかえっていた。<br>これに対し、エリザベス1世がオランダの独立戦争を援助する為にイギリス全土から掻き集めて送った鉄砲は何と'''僅か197丁!'''イギリスに限らずイスパニアやフランスも鉄砲の保有数は似たようなもので、欧州全体の保有数は1万丁前後だと思われる。当時の日本は掛け値なしに'''世界最強の軍事大国'''だったのだ。<br>欧州で鉄砲が普及しなかった背景には、国王の親衛隊や軍の指揮官のような一部のエリート兵にしか鉄砲が支給されず、しかも戦場で使用する事もほとんど無かった為である。むしろ、海賊たちの方が鉄砲を使用する機会に恵まれており、特に片手で使用できる拳銃が好まれていた。<br>欧州で鉄砲が一般兵卒にも支給されるようになるのは、18世紀以降になる。
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== リンク ==
 
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
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*[[サーヴァント]]