差分

142行目: 142行目:  
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== Fate/EXTRA CCC ===
 
=== Fate/EXTRA CCC ===
; 「――女の話をしよう。<br/>  目覚めた時から、女は病理に繋がれていた。<br/>  重い鎖は満遍なく。つま先から頭まで、ミイラの如き死に化粧。<br/>  自由がない、と余人は憐む。<br/>  自由はない、と彼女は喜ぶ。<br/>  鉄のドレスは難攻不落。<br/>  城門開いたその奥に、在るのは乙女か魔性の罠か。<br/>  他人の秘密は蜜の味というが、さて」
+
; 「――女の話をしよう。<br/>  目覚めた時から、女は病理に繋がれていた。<br/>  重い鎖は満遍なく。つま先から頭まで、ミイラの如き死に化粧。<br/>  自由がない、と余人は憐む。<br/>  自由はない、と彼女は喜ぶ。<br/>  鉄のドレスは難攻不落。<br/>  城門開いたその奥に、在るのは乙女か魔性の罠か。<br/>  他人の秘密は蜜の味というが、さて。」
 
: 第一章『隷属庭園』冒頭の語り。
 
: 第一章『隷属庭園』冒頭の語り。
   148行目: 148行目:  
: 第二章『計算監獄』冒頭の語り。
 
: 第二章『計算監獄』冒頭の語り。
   −
; 「<RUBY><RB>愛に濡れた唇は囁く</RB><RT>女の話をしよう</RT></RUBY>。<br/>  <RUBY><RB>"貴方のすべてを、私に下さい"</RB><RT>愛を知った時、女は魔物に変生する</RT></RUBY><br/>  愛しみと憎しみは本来、別々のもの。<br/>  それが一つのものとして語られる時、<br/>  これらをつなげる感情が不可欠になる。<br/>  ――狂気だ。<br/>  狂おしいほど愛している。狂おしいほど憎んでいる。<br/>  他人への想いがこの域にまで達した時、<RUBY><RB>愛憎</RB><RT>かいぶつ</RT></RUBY>は現れる。<br/>  ……とかく、一目惚れとは暴力のようなもの。<br/>  する方は幸福だが、される方には不意打ちだ」
+
; 「<RUBY><RB>愛に濡れた唇は囁く</RB><RT>女の話をしよう</RT></RUBY>。<br/>  <RUBY><RB>"貴方のすべてを、私に下さい"</RB><RT>愛を知った時、女は魔物に変生する</RT></RUBY><br/>  愛しみと憎しみは本来、別々のもの。<br/>  それが一つのものとして語られる時、<br/>  これらをつなげる感情が不可欠になる。<br/>  ――狂気だ。<br/>  狂おしいほど愛している。狂おしいほど憎んでいる。<br/>  他人への想いがこの域にまで達した時、<RUBY><RB>愛憎</RB><RT>かいぶつ</RT></RUBY>は現れる。<br/>  ……とかく、一目惚れとは暴力のようなもの。<br/>  する方は幸福だが、される方には不意打ちだ。」
 
: 第三章『愛憎唇紅』冒頭の語り。
 
: 第三章『愛憎唇紅』冒頭の語り。
   −
; 「――女の話をしよう。<br/>  肥大化した自我は、女の人生を食い潰した 。<br/>  誰だろうと夢を見る自由はある 。<br/>  理想の自分。理想の快楽。理想の未来。<br/>  理想の他人。理想の恋人。理想の別離。<br/>  誰だろうと、安い夢を見る自由はある。<br/>  だが、その大半は<RUBY><RB>悪夢</RB><RT>わるいゆめ</RT></RUBY>だ」
+
; 「――女の話をしよう。<br/>  肥大化した自我は、女の人生を食い潰した 。<br/>  誰だろうと夢を見る自由はある 。<br/>  理想の自分。理想の快楽。理想の未来。<br/>  理想の他人。理想の恋人。理想の別離。<br/>  誰だろうと、安い夢を見る自由はある。<br/>  だが、その大半は<RUBY><RB>悪夢</RB><RT>わるいゆめ</RT></RUBY>だ。」
 
: 第四章『麻酔城塞』冒頭の語り。
 
: 第四章『麻酔城塞』冒頭の語り。
   −
; 「――女の話をしよう。<br/>  どうせ食べるのなら、まるごとがいいと女は思った。<br/>  支配者にして処刑人。<br/>  調理人にして毒味役。<br/>  美食を重ねること数百人。<br/>  堪能、溺愛、泥酔、絶頂。<br/>  ふしだらな食事のツケは頭に生えた異形の<RUBY><RB>魔羅</RB><RT>つの</RT></RUBY>か。<br/>  だがまあ、そう珍しい事でもない。<br/>  美しい少女を貪るのは、<RUBY><RB>男性女性</RB><RT>ニンゲンども</RT></RUBY>の本能だ」
+
; 「――女の話をしよう。<br/>  どうせ食べるのなら、まるごとがいいと女は思った。<br/>  支配者にして処刑人。<br/>  調理人にして毒味役。<br/>  美食を重ねること数百人。<br/>  堪能、溺愛、泥酔、絶頂。<br/>  ふしだらな食事のツケは頭に生えた異形の<RUBY><RB>魔羅</RB><RT>つの</RT></RUBY>か。<br/>  だがまあ、そう珍しい事でもない。<br/>  美しい少女を貪るのは、<RUBY><RB>男性女性</RB><RT>ニンゲンども</RT></RUBY>の本能だ。」
 
: 第五章『血々純潔』冒頭の語り。
 
: 第五章『血々純潔』冒頭の語り。
   −
; 「<RUBY><RB>愛に溺れた瞳は語る</RB><RT>女の話をしよう</RT></RUBY>。<br/>  <RUBY><RB>"私のすべては、貴方のために"</RB><RT>愛を守る時、女は女神と等しくなる</RT></RUBY><br/>  おまえの体が目当てだ、と男は笑った。まるでケダモノね、と女は言った。<br/>  おまえの心は俺のものだ、と男は笑った。ええその通りよ、と女は言った。<br/>  助けてくれ、と男は言った。ケダモノではまだ足りない、と女は笑った。<br/>  愛しているのに、と男は言った。ええその通りよ、と女は笑った。<br/>  男女はヴェールの向こうで一つになる。癒着する肌のように。熱に溶ける氷のように。<br/>  溺愛を具現する女は笑う。すべてを支配してこそ、真実の愛たり得るのだと」
+
; 「<RUBY><RB>愛に溺れた瞳は語る</RB><RT>女の話をしよう</RT></RUBY>。<br/>  <RUBY><RB>"私のすべては、貴方のために"</RB><RT>愛を守る時、女は女神と等しくなる</RT></RUBY><br/>  おまえの体が目当てだ、と男は笑った。まるでケダモノね、と女は言った。<br/>  おまえの心は俺のものだ、と男は笑った。ええその通りよ、と女は言った。<br/>  助けてくれ、と男は言った。ケダモノではまだ足りない、と女は笑った。<br/>  愛しているのに、と男は言った。ええその通りよ、と女は笑った。<br/>  男女はヴェールの向こうで一つになる。癒着する肌のように。熱に溶ける氷のように。<br/>  溺愛を具現する女は笑う。すべてを支配してこそ、真実の愛たり得るのだと。」
 
: 第六章『快楽臨界』冒頭の語り。
 
: 第六章『快楽臨界』冒頭の語り。
   −
; 「――最後の話をしよう。<br/>  儚く現実に破れる、当たり前の恋の<RUBY><RB>結末</RB><RT>はなし</RT></RUBY>を」
+
; 「――最後の話をしよう。<br/>  儚く現実に破れる、当たり前の恋の<RUBY><RB>結末</RB><RT>はなし</RT></RUBY>を。」
 
: 第七章『乙女ノ深層』冒頭の語り。
 
: 第七章『乙女ノ深層』冒頭の語り。
   −
;「――では、その女の話をしよう。<br/>  淫らに現実を侵す、おぞましい愛の<RUBY><RB>末路</RB><RT>はなし</RT></RUBY>を」
+
;「――では、その女の話をしよう。<br/>  淫らに現実を侵す、おぞましい愛の<RUBY><RB>末路</RB><RT>はなし</RT></RUBY>を。」
 
: 最終章『聖女ノ深層』冒頭の語り。
 
: 最終章『聖女ノ深層』冒頭の語り。
   −
; 「その人間の価値、ひたすらにコキおろしてやろう」
+
; 「その人間の価値、ひたすらにコキおろしてやろう。」
 
: 彼の在り方が最も端的に表れたセリフ。一見するとただの捻くれた奴だが、毒舌でこそあるもののそもそも批判も非難もしておらず、その人間の意志や生き方を尊重し、真実を彼なりに誠実かつ真摯に語っている。ただ、その毒舌ゆえに誤解されがちなのは否めない。
 
: 彼の在り方が最も端的に表れたセリフ。一見するとただの捻くれた奴だが、毒舌でこそあるもののそもそも批判も非難もしておらず、その人間の意志や生き方を尊重し、真実を彼なりに誠実かつ真摯に語っている。ただ、その毒舌ゆえに誤解されがちなのは否めない。
   172行目: 172行目:  
: マスターであるキアラをこき下ろした揚句に「令呪で迷宮に放り込もうか」と言われた際に発したセリフ。本気で嫌がっている事が窺えるが、まるで反省の色が見えず、よりアレな表現になっている。
 
: マスターであるキアラをこき下ろした揚句に「令呪で迷宮に放り込もうか」と言われた際に発したセリフ。本気で嫌がっている事が窺えるが、まるで反省の色が見えず、よりアレな表現になっている。
   −
; 「舐めるな、俺は童貞だ。お前の幼児体型に興味はない。見るのはその性根、人物像だけだ」
+
; 「舐めるな、俺は童貞だ。お前の幼児体型に興味はない。見るのはその性根、人物像だけだ。」
 
: セイバー選択時、主人公が自分のサーヴァントについて尋ねた際のやりとり。「ケツの穴まで鑑定してやる。」という言葉からセイバーに色魔扱いされこう切り返す。当然、セイバーは怒り心頭。というか彼女を幼児体型というなら彼女より残念な方々は一体…
 
: セイバー選択時、主人公が自分のサーヴァントについて尋ねた際のやりとり。「ケツの穴まで鑑定してやる。」という言葉からセイバーに色魔扱いされこう切り返す。当然、セイバーは怒り心頭。というか彼女を幼児体型というなら彼女より残念な方々は一体…
   −
; 「俺は猫耳派だ。百歩譲っても犬耳派だ。狐耳の存在意義なんぞ誤字以下だ」
+
; 「俺は猫耳派だ。百歩譲っても犬耳派だ。狐耳の存在意義なんぞ誤字以下だ。」
 
: キャスター選択時に自分のサーヴァントについて尋ねた時のやりとり。狐耳を「あざとい」と評され、「お子様にはわからない」と反論された時の切り返し。ちなみに狐はネコ目イヌ科だがそういう問題ではないらしく、彼の趣味がわかる一幕。誤字に定評のある奈須氏の自虐も込められているような…
 
: キャスター選択時に自分のサーヴァントについて尋ねた時のやりとり。狐耳を「あざとい」と評され、「お子様にはわからない」と反論された時の切り返し。ちなみに狐はネコ目イヌ科だがそういう問題ではないらしく、彼の趣味がわかる一幕。誤字に定評のある奈須氏の自虐も込められているような…
   −
; 「人間を愛し、人間に仕えたところで、待っているのは不理解による死だけだ。だが―――<br/>  それを承知で仕えるからこそ、彼らの愛は人間の心を打つ。狐耳。お前の献身は、まあ、いつかは主に届くだろうさ」
+
; 「人間を愛し、人間に仕えたところで、待っているのは不理解による死だけだ。だが―――<br/>  それを承知で仕えるからこそ、彼らの愛は人間の心を打つ。狐耳。お前の献身は、まあ、いつかは主に届くだろうさ。」
 
: キャスター選択時に自分のサーヴァントについて尋ねた時のやりとり。読者の呪いを受けた彼は「その人間がどう見えるかは主観による決め込み」と語り、人間に憧れ転生までしながら怪物視されたキャスターを「ごんぎつねと同じ」と評する。しかし、それは決して嘲っているわけではなく、その生き様を認め、励ましてさえいる。
 
: キャスター選択時に自分のサーヴァントについて尋ねた時のやりとり。読者の呪いを受けた彼は「その人間がどう見えるかは主観による決め込み」と語り、人間に憧れ転生までしながら怪物視されたキャスターを「ごんぎつねと同じ」と評する。しかし、それは決して嘲っているわけではなく、その生き様を認め、励ましてさえいる。
   −
; 「いいか。作者にとって本はたしかに魂の切り売りだが、それにも種類はある。書きたい話と書くべき話は別なんだ。<br/>  作者が妄想を自由に羽ばたかせ、なにより作者本人が楽しいものが"書きたいもの"<br/>  作者を思想で磔にし、なにより作者本人が苦しいものが"書くべきもの"<br/>  多くの読者はそのあたりが分かっていない。だから、俺が残してきた多くの童話をそのままに解釈する。<br/>  そのおかげで、こっちはさんざんな呪いを受けている。腕は火傷の跡だらけ、脚は人魚の鱗まみれだ」<br/> 「見たか、このおぞましい風評被害!<br/>  "こんな本を書く人間は、よほど寂しい人間に違いない―――"<br/>  そんなおまえたちの、自分たちにとって楽しい思い込みが俺をこのように変貌させた」<br/> 「分かったか? 人魚姫を読んだ読者の呪いはすべて俺に集まっている。であれば、俺は作者以外の何物だというんだ」
+
; 「いいか。作者にとって本はたしかに魂の切り売りだが、それにも種類はある。書きたい話と書くべき話は別なんだ。<br/>  作者が妄想を自由に羽ばたかせ、なにより作者本人が楽しいものが"書きたいもの"<br/>  作者を思想で磔にし、なにより作者本人が苦しいものが"書くべきもの"<br/>  多くの読者はそのあたりが分かっていない。だから、俺が残してきた多くの童話をそのままに解釈する。<br/>  そのおかげで、こっちはさんざんな呪いを受けている。腕は火傷の跡だらけ、脚は人魚の鱗まみれだ。」<br/> 「見たか、このおぞましい風評被害!<br/>  "こんな本を書く人間は、よほど寂しい人間に違いない―――"<br/>  そんなおまえたちの、自分たちにとって楽しい思い込みが俺をこのように変貌させた。」<br/> 「分かったか? 人魚姫を読んだ読者の呪いはすべて俺に集まっている。であれば、俺は作者以外の何物だというんだ。」
 
: アンデルセンの童話「人魚姫」を読んだ主人公が、あの彼が本当にこの話を書いたのかと疑問を持たれた時の返答。彼の創作思想とともに、その身に降りかかった呪いも合わせて語る。
 
: アンデルセンの童話「人魚姫」を読んだ主人公が、あの彼が本当にこの話を書いたのかと疑問を持たれた時の返答。彼の創作思想とともに、その身に降りかかった呪いも合わせて語る。
   −
; 「バッカ、そんなものオマエ、“書きたいもの”に決まっているだろう!!<br/>  ゆだった妄想にとりつかれ、一方通行の暴走をしたあげく、唯一の利点である美しさを台無しにするお姫さま!<br/>  書いていてたまらなく面白かったぞぅ!沸き立つジンマシンを堪えながら。リア充爆発しろ、と叫びたいのを堪えてな!」<br/> 「……まあ、なんだ、確かに、人魚姫はやりすぎた。あの時はついカッとなって書いた。反省している」
+
; 「バッカ、そんなものオマエ、“書きたいもの”に決まっているだろう!!<br/>  ゆだった妄想にとりつかれ、一方通行の暴走をしたあげく、唯一の利点である美しさを台無しにするお姫さま!<br/>  書いていてたまらなく面白かったぞぅ!沸き立つジンマシンを堪えながら。リア充爆発しろ、と叫びたいのを堪えてな!」<br/> 「……まあ、なんだ、確かに、人魚姫はやりすぎた。あの時はついカッとなって書いた。反省している。」
 
: 人魚姫は「書きたいもの」だったのか「書くべきもの」だったのかと問われて。「乙女の恋心なんて書きたくもないけれど、教訓として記した“書くべきもの”なんだろう」という主人公の予想は性格破綻者の前に見事に外れた。
 
: 人魚姫は「書きたいもの」だったのか「書くべきもの」だったのかと問われて。「乙女の恋心なんて書きたくもないけれど、教訓として記した“書くべきもの”なんだろう」という主人公の予想は性格破綻者の前に見事に外れた。
   190行目: 190行目:  
: 遠坂凛について尋ねた際に語る、「どちらが奴隷かはものの見方次第で変わる」という言葉の具体的な答え。マスターであるキアラは「乱暴な意見」と言うが、彼女のやったことと動機を考えればあながち間違ってもいない。
 
: 遠坂凛について尋ねた際に語る、「どちらが奴隷かはものの見方次第で変わる」という言葉の具体的な答え。マスターであるキアラは「乱暴な意見」と言うが、彼女のやったことと動機を考えればあながち間違ってもいない。
   −
; 「風呂上がりに裸になって散歩してみろ。あまりの清涼感に叫びそうになるぞ。ちなみに、俺も執筆に詰まるとよくやる」
+
; 「風呂上がりに裸になって散歩してみろ。あまりの清涼感に叫びそうになるぞ。ちなみに、俺も執筆に詰まるとよくやる。」
 
: ラニ=VIIIについて尋ねた際に語られる、彼の意外(?)な一面。そのあまりの奇行は「間違っても過度な仕事は押しつけない」とキアラに固く誓わせるほど。
 
: ラニ=VIIIについて尋ねた際に語られる、彼の意外(?)な一面。そのあまりの奇行は「間違っても過度な仕事は押しつけない」とキアラに固く誓わせるほど。
   −
; 「俺は人間嫌いだが、愛読者は大切にする。この状況で読書にいそしむバカモノには、相応しい見返りがなくてはな」
+
; 「俺は人間嫌いだが、愛読者は大切にする。この状況で読書にいそしむバカモノには、相応しい見返りがなくてはな。」
 
: マッチ売りの少女についてアンデルセンに尋ねると、マッチ売りの少女について語る代わりに自らの宝具を明かそうとする。それを咎めるキアラに対しての言葉。人間嫌いでひねくれていようと、読者に対して真摯である彼の人柄が窺える。
 
: マッチ売りの少女についてアンデルセンに尋ねると、マッチ売りの少女について語る代わりに自らの宝具を明かそうとする。それを咎めるキアラに対しての言葉。人間嫌いでひねくれていようと、読者に対して真摯である彼の人柄が窺える。
   −
; 「世界を殺したいと思うほど、個人を強く愛している何者かがいる。おまえの敵はソレだ。くれぐれも、最後の道を見誤るなよ」
+
; 「世界を殺したいと思うほど、個人を強く愛している何者かがいる。おまえの敵はソレだ。くれぐれも、最後の道を見誤るなよ。」
 
: 「月の裏側では善悪に差異はない」と語り不干渉の姿勢を見せつつも、「世界の存亡を放っておけるほどろくでなしではない」と主人公に対し「本当の敵」についてのアドバイスを送る。自身のスタンスすら曲げて送ったこの言葉が指す「本当の敵」とは…
 
: 「月の裏側では善悪に差異はない」と語り不干渉の姿勢を見せつつも、「世界の存亡を放っておけるほどろくでなしではない」と主人公に対し「本当の敵」についてのアドバイスを送る。自身のスタンスすら曲げて送ったこの言葉が指す「本当の敵」とは…
   −
; 「これは魔法の裁縫だ。知恵なき者には宝石に、知恵ある者には無価値に映る」<br/> 「白鳥のように飛び立て。この池は、おまえたちの住む場所ではない」<br/> 「カイの欠片よ、命に刺され」<br/> 「ゲルダの涙よ、心を溶かせ」
+
; 「これは魔法の裁縫だ。知恵なき者には宝石に、知恵ある者には無価値に映る。」<br/> 「白鳥のように飛び立て。この池は、おまえたちの住む場所ではない」<br/> 「カイの欠片よ、命に刺され!」<br/> 「ゲルダの涙よ、心を溶かせ!」
 
: 自身の著作になぞらえた能力の行使。それぞれ裸の王様、醜いあひるの子、雪の女王。
 
: 自身の著作になぞらえた能力の行使。それぞれ裸の王様、醜いあひるの子、雪の女王。
   205行目: 205行目:  
: 彼は語り手として物語を語る。一人の女の物語を。
 
: 彼は語り手として物語を語る。一人の女の物語を。
   −
; 「フン、誰の味方かだと?決まっている。サーヴァントはマスターに味方するものだ。<br/>  分かりきった事を訊くな。地獄の底まで共にする。<br/>  それがサーヴァントというものだろう」
+
; 「フン、誰の味方かだと?決まっている。サーヴァントはマスターに味方するものだ。<br/>  分かりきった事を訊くな。地獄の底まで共にする。<br/>  それがサーヴァントというものだろう。」
 
: 誰の味方かと問われて。散々毒舌を吐いてはいたが、彼のキアラに対する忠誠心は本物だった…この文面だけ見るとそう思えるが、その直後のマスターとの会話の応酬や、後述のあるセリフ、そして決着時の主人公とのやり取り及び最期の言葉を見るに、普遍的な「忠誠心」とはまた異なる感情がこの言葉に込められていると言える。
 
: 誰の味方かと問われて。散々毒舌を吐いてはいたが、彼のキアラに対する忠誠心は本物だった…この文面だけ見るとそう思えるが、その直後のマスターとの会話の応酬や、後述のあるセリフ、そして決着時の主人公とのやり取り及び最期の言葉を見るに、普遍的な「忠誠心」とはまた異なる感情がこの言葉に込められていると言える。
   211行目: 211行目:  
: キアラの宝具「この世、全ての欲(アンリマユ/CCC)」を評して。いかなる心境か、本来は敵対関係にある主人公達に対して助言している。そして、実際に宝具の内容が余りにアレだった為に多くのプレイヤーが彼の台詞に共感したとか。
 
: キアラの宝具「この世、全ての欲(アンリマユ/CCC)」を評して。いかなる心境か、本来は敵対関係にある主人公達に対して助言している。そして、実際に宝具の内容が余りにアレだった為に多くのプレイヤーが彼の台詞に共感したとか。
   −
; 「……フン。今のは悪かった。たしかに笑いごとじゃない。詫びの代金だ、答えてやろう。<br> 愛は求める心。そして恋は、夢見る心だ」<br/> 「恋は現実の前に折れ、現実は愛の前に歪み、愛は、恋の前では無力になる。<br> それがまっとうな男女の関係だ。死ぬ間際だが、それこそ心に刻んで反省しろ」
+
; 「……フン。今のは悪かった。たしかに笑いごとじゃない。詫びの代金だ、答えてやろう。<br> 愛は求める心。そして恋は、夢見る心だ。」<br/> 「恋は現実の前に折れ、現実は愛の前に歪み、愛は、恋の前では無力になる。<br> それがまっとうな男女の関係だ。死ぬ間際だが、それこそ心に刻んで反省しろ。」
 
: 恋とは何なのかを聞くキアラに対して「この世で最も猥らな女がこの世で最も初心だったとは」と笑い飛ばした後、真摯に答えを口にする。<br>また、この恋、愛、現実の三竦みは7章開幕の語りにも引用されている。
 
: 恋とは何なのかを聞くキアラに対して「この世で最も猥らな女がこの世で最も初心だったとは」と笑い飛ばした後、真摯に答えを口にする。<br>また、この恋、愛、現実の三竦みは7章開幕の語りにも引用されている。
   −
; 「だがおまえは、もはや人ではない。それ以外の化け物になりさがったのだろう?<br> ならば、それも悪くはない。おまえが神であるのなら、愛してやるのも一興だ」
+
; 「だがおまえは、もはや人ではない。それ以外の化け物になりさがったのだろう?<br> ならば、それも悪くはない。おまえが神であるのなら、愛してやるのも一興だ。」
 
: 人を愛さないロマンチストな作家の、愛の告白。恋を知らなかった故に暴走して堕ちる所まで堕ちてしまった女の人生に、最後の一文(ひかり)を添える。そして、その告白を受けた女の返答は…!?
 
: 人を愛さないロマンチストな作家の、愛の告白。恋を知らなかった故に暴走して堕ちる所まで堕ちてしまった女の人生に、最後の一文(ひかり)を添える。そして、その告白を受けた女の返答は…!?
  
395

回編集