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| ;「余の限界はまだまだ先だが――。限界に到達しても、更にその先に行ける気がする。<br> なあ、マスター。余はな、マスターが好きだ。マシュも、ナイチンゲールも。<br> 小僧っ子にしか見えぬ余の命令をきちんと聞いてくれるこの兵たちも好きだ。<br> そして、余にその命を預けてくれたシータが心の底から好きだ。<br> 好きだから守りたいし、好きだから恐怖に屈せぬ。単純だろう?<br> だがな、突き詰めれば――英雄とは、そんな小さな想いから出発するものなのだ」 | | ;「余の限界はまだまだ先だが――。限界に到達しても、更にその先に行ける気がする。<br> なあ、マスター。余はな、マスターが好きだ。マシュも、ナイチンゲールも。<br> 小僧っ子にしか見えぬ余の命令をきちんと聞いてくれるこの兵たちも好きだ。<br> そして、余にその命を預けてくれたシータが心の底から好きだ。<br> 好きだから守りたいし、好きだから恐怖に屈せぬ。単純だろう?<br> だがな、突き詰めれば――英雄とは、そんな小さな想いから出発するものなのだ」 |
| :第五特異点第20節「北米神話大戦 破」。狂王が待ち構えるワシントンに向かう最中に。 | | :第五特異点第20節「北米神話大戦 破」。狂王が待ち構えるワシントンに向かう最中に。 |
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| + | ;「何を言っておる。我らはサーヴァント、戦うために召喚され、救うために戦うが定めだ。<br> まして今回は時代規模の戦いだ。<br> 皆、途中で倒れる無念こそあっても戦いそのものを忌避するような輩はおらぬ。<br> 笑って見送ってやれ。」<br>「余の願い、未だ叶わず――それでも。余は今回の戦いで誇れるものが幾つもある。<br> シータを救出することができた。しかも、今回は最短記録だ。<br> そして何より、お主たちと出会うことができた。この縁はシータや弟ラクシュマナと同じくらい尊いもの。<br> 再びお主のサーヴァントとなることができたら、それは最上の喜びだろう。<br> 故に、余はこう言う。――また会おう!!」 |
| + | :第五特異点にてすべての戦いが終わり、いよいよ別れの時が来て――あまりにも大きな犠牲こそあったが、彼らは確かに勝利を掴んだ。ラーマもまた、いつかの再会を願い、笑いながら還っていく。 |
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| + | ;「いかにもその通り!おまえたちは悲しみ、尊び、<ruby><rb>しかしそれだけだ</rb><rt>・・・・・・・・</rt></ruby>。<br> 散らばった玩具を纏めて片付けるように、世界を屑籠に叩き込もうとしている。<br> それは自己の欠点を、他者の短所を受け入れられない、小心者の戯言だ!<br> 我が名はコサラの王、ラーマ!これより全霊を以て、〇〇〇の盾となろう!」 |
| + | :終局特異点にて、主人公やナイチンゲールと再び出会ったラーマ。魔人柱を前に、堂々と啖呵を切ってゆく。 |
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| + | ;「そうだ、失うことを恐れるからこそ我らは誰かを愛し、慈しみ、大切にしようと思うのだ!<br> 余は恐れた!シータを失うことを、心から恐れた!<br> だからこそ十四年戦い続け、だからこそ此処にいる!!<br> いいか、マスター!彼らの言うことは正しく見えるだけの代物。<br> あれはただの取り繕い、ただの諦めに過ぎぬのだ!<br> さあ、切り開かれた道を進め。<ruby><rb>最新</rb><rt>ただひとり</rt></ruby>の人間、最高のマスターよ!」 |
| + | :同じく終局特異点にて。ナイチンゲールとともに、最後の戦いに向かう主人公を激励し、傷つくことは恐れながらもそれでも前に進むように促す。 |
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| + | ;「という夢を見た訳だお願いマスター助けてください!マシュも頼む!!」 |
| + | :幕間の物語「ヴィシュヌの試練」にて。夢の中でヴィシュヌ神より「以後も加護を受けたくば試練に挑め」とのメッセージを受け取ったラーマだが、口調が思わず乱れるほどに慌ててしまっている。……ちなみにこのヴィシュヌ神、ラーマにとって何か大切なことを伝えてくれるのは間違いないのだが、「あくまでも自分が想像したヴィシュヌ様」であるためどうにもキャラが定まらずブレているようだ。 |
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| + | ;「ああ、まったくもって余は恵まれていた。もっとも、楽しかったのは旅の始まりだけだ。<br> シータを攫われてからは、ただただ過酷だった。……なあ、マスター。<br> この戦いは人理修復のためのもの。これに命を懸けることに迷いも戸惑いもない。<br> しかし、もし余が真っ当な聖杯戦争で召喚されたなら、もしかすると余はこう願うのかもしれない。<br>『どうか過去を変えて欲しい』『シータが攫われなかった過去を』」 |
| + | :試練に挑むためにアルカトラズへ向かう道中にて、ラーマは己の人生を語る。最愛の人を失わずに済む道があるのならば……そんな「もしも」の話が、思わず口をついて出る。 |
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| + | ;「かもしれんな。<br> だが、それで召喚されるのはシータのことを思い出として割り切り、王として完成された余であろう。<br> マスターとの相性次第では、そちらで召喚される可能性もあったろうが――<br> どうやら、我がマスターはこちらの姿を望んでくれたらしい。<br> そしてそれは、余としても嬉しいことだ。」 |
| + | :第二の試練として立ち塞がったアルジュナと一戦交えたあと、アルジュナから「これほど若い召喚でなければ試練を乗り越える必要などなかったでしょう」と問いかけられて。<br>英雄として、王として完成された己ではなく、未熟であっても、マスターがそれを望んでくれたことに嬉しさを感じていると答える。 |
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| + | ;アルジュナ「故にこその、この試練。強くなりなさい、ラーマ殿。」<br>ラーマ「……うん。」 |
| + | :ラーマの答えを聞いたアルジュナは彼なりの言葉を送り、ラーマは素直にそれを受け取った。同郷の英雄同士、互いに認め合うものがあるようだ。 |
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| + | ;「……そう、わかっているんだよ。わかっているのだから、当然これは拒絶する。<br> でも、なあ、でも……。マスター……。」<br>「親しい者を拒絶するのは、辛いな。<br> 過去の余は、どうしてこんなことを――無用な争いを避けるためとはいえ。<br> どうして――こんなことを、してしまったのか。」<br>「できない、シータ。それだけは、絶対にできない。<br> マスターの手を離すということは、かつて僕がシータにやったことと<ruby><rb>同じことだ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>。<br> 今度は、離しちゃいけないんだ。」 |
| + | :最後の試練は「愛の試練」。現れた偽物のシータに「マスターと契約を切れば永遠に一緒にいられる」と告げられるが、ラーマは誘いを拒絶する。かつて己が犯した最大の過ち、シータを疑ってしまったがために失ってしまったこと。そのようなことは二度とは繰り返さない、と。 |
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| + | ;「試練……か。<br> 確かにそうだな、この体の余は未熟で。精神もきっと未熟だ。<br> 偽物のシータにすら、あれほど動揺する始末ではな。<br> だが、マスター。余は何度でも試練を潜り抜けてみせよう。<br> その度に、君やシータを守る強さが手に入るなら。それはきっと、正しい行いだ。」 |
| + | :カルナ、アルジュナ、そしてギルガメッシュ――試練を乗り越えたラーマは満身創痍ながらも、得たものは確かにあった。彼は何度でも試練に挑み、それを乗り越え、強くなっていくのだろう。 |
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