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| ==概要== | | ==概要== |
| ロシアの異聞帯に存在する人種。魔獣と人間の合成体。<br> | | ロシアの異聞帯に存在する人種。魔獣と人間の合成体。<br> |
− | スラブ圏の伝承にある人を食い殺す魔女「バーバ・ヤガー」が由来である<ref>『永久凍土帝国 アナスタシア』第9節「ヤガの生誕」より。</ref>。 | + | スラブ圏の伝承にある人を食い殺す魔女「バーバ・ヤガー」が由来である<ref>『永久凍土帝国 アナスタシア』第9節「ヤガの生誕」より。</ref>。<br> |
| + | [[イヴァン雷帝]]は最古のヤガと言われている。 |
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| 獣人とヤガは外見は同じでも、進化基盤から異なる。<br> | | 獣人とヤガは外見は同じでも、進化基盤から異なる。<br> |
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| その代償として消費カロリーが極めて高く、普通の人間の10倍は食べなければ死んでしまう。極寒での生存に特化したあまり、燃費が悪くなった。<br> | | その代償として消費カロリーが極めて高く、普通の人間の10倍は食べなければ死んでしまう。極寒での生存に特化したあまり、燃費が悪くなった。<br> |
| 食べて<ruby><rb>熱量</rb><rt>カロリー</RT></RUBY>を得なければ、たちまち氷漬けになってしまう。 | | 食べて<ruby><rb>熱量</rb><rt>カロリー</RT></RUBY>を得なければ、たちまち氷漬けになってしまう。 |
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| + | ヤガの装備品は現代の最新技術ではなく、五十年は前のものだが、現代に程近いもの。<ref>[[イヴァン雷帝]]の時代では先込め式の銃が登場した頃。</ref><br> |
| + | ボルトアクション式で、スコープが付いた猟銃。しかも現代にはない特性として撃った際に魔術が発動する。<br> |
| + | 火薬を増量するのではなく、魔力を注入することで爆発力や貫通力を高めている。<br> |
| + | ヤガが扱う事を前提とした、魔獣を殺すための銃。このような魔銃をヤガたちは当然のように持ち歩いている。 |
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| 450年前に隕石の落下による氷河期だと言われる大寒波が発生し、地球上は何処だろうと分け隔てなく極寒の世界となった。<br> | | 450年前に隕石の落下による氷河期だと言われる大寒波が発生し、地球上は何処だろうと分け隔てなく極寒の世界となった。<br> |
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| 当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。 | | 当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。 |
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| + | 人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。<br> |
| 動物と人間を翔けあわせた結果、動物の無垢さも人間の豊かさも失われ、互いの良いところを打ち消し合ってしまった。<br> | | 動物と人間を翔けあわせた結果、動物の無垢さも人間の豊かさも失われ、互いの良いところを打ち消し合ってしまった。<br> |
| 精神も変容してしまった彼らは行き詰まりの人類史―――「剪定されるべき世界」と認識されてしまった。 | | 精神も変容してしまった彼らは行き詰まりの人類史―――「剪定されるべき世界」と認識されてしまった。 |