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→話題まとめ
== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
;史実関係
;史実関係
*「イスカンダル」はアラビア語・ペルシャ語での呼び名。正しくは「アリスカンダル (Aliskandar)」なのだが、アラビア語では定冠詞に「al」を使うため(「アルジャジーラ」や「アルカイーダ」の「アル」)、「アル・イスカンダル (Al-Iskandar)」と勘違いされたことからこの呼び名が生まれた。<br>「アレキサンダー」や「アレクサンドロス」が西洋圏ではありふれた名前なのに対し、この呼び名はその由来から「ただ一人の英雄」を指すため、真名に採用されたと思われる。
*「イスカンダル」はアラビア語・ペルシャ語での呼び名。正しくは「アリスカンダル (Aliskandar)」なのだが、アラビア語では定冠詞に「al」を使うため(「アルジャジーラ」や「アルカイーダ」の「アル」)、「アル・イスカンダル (Al-Iskandar)」と勘違いされたことからこの呼び名が生まれた。<br>「アレキサンダー」や「アレクサンドロス」が西洋圏ではありふれた名前なのに対し、この呼び名はその由来から「ただ一人の英雄」を指すため、真名に採用されたと思われる。
**ちなみにどの程度ありふれているのかというと、イスカンダル(アレクサンドロスIII世)の父方の伯父、母方の叔父、彼の死後産まれた息子、甥(異母妹の子)がみなアレクサンドロスである。
**ちなみにどの程度ありふれているのかというと、イスカンダル(アレクサンドロスIII世)の父方の伯父、母方の叔父、彼の死後産まれた息子、甥(異母妹の子)がみなアレクサンドロスである。
*父のフィリッポス二世が暗殺されたことで、彼は弱冠20歳で王になった。しかし、この暗殺で最も得をしたのは、後継者争いをすることなく王位を継いだ彼と母オリュンピアスである。そのためこの母子が暗殺の黒幕ではないかという説は古くから存在した。<br>なお『Zero』原作内では「王位を簒奪した」とあるため、この説、あるいはそれに近い解釈を採用していると思われる。
*父のフィリッポス二世が暗殺されたことで、彼は弱冠20歳で王になった。しかし、この暗殺で最も得をしたのは、後継者争いをすることなく王位を継いだ彼と母オリュンピアスである。そのためこの母子が暗殺の黒幕ではないかという説は古くから存在した。<br>なお『Zero』原作内では「王位を簒奪した」とあるため、この説、あるいはそれに近い解釈を採用していると思われる。
*エジプトでファラオとして即位した際、ゼウスと同一視されるエジプトの最高神アメンの現し身ともされ、死後伝えられる図像などではアメン神の象徴である羊の角を持った姿に描かれるようになった。この意匠はペルシャを経由して後のイスラム世界にも広く知られ、二本の角を持つ王「イスカンダル双角王(ズルカルナイン)」として伝説化されることとなる。
*エジプトでファラオとして即位した際、ゼウスと同一視されるエジプトの最高神アメンの現し身ともされ、死後伝えられる図像などではアメン神の象徴である羊の角を持った姿に描かれるようになった。この意匠はペルシャを経由して後のイスラム世界にも広く知られ、二本の角を持つ王「イスカンダル双角王(ズルカルナイン)」として伝説化されることとなる。
**インドでは土着の神と融合して軍神スカンダとなり、仏教に取り入れられては韋駄天、または鳩摩羅天と呼ばれた。……なのに敏捷:D。
**インドでは土着の神と融合して軍神スカンダとなり、仏教に取り入れられては韋駄天、または鳩摩羅天と呼ばれた。
***なお、このスカンダという神は[[ランサー (Apocrypha・赤)|カルナさん]]でおなじみ『マハーバーラタ』ではシヴァとパールヴァティーの血を引き、アグニとスヴァーハーを仮親として生まれ、インドラより天軍の総指揮権を譲られたという、ちょっと設定盛りすぎ感溢れる正真正銘の神霊であって聖杯戦争にはまず呼べない。
***なお、このスカンダという神は[[ランサー (Apocrypha・赤)|カルナ]]でおなじみ『マハーバーラタ』ではシヴァとパールヴァティーの血を引き、アグニとスヴァーハーを仮親として生まれ、インドラより天軍の総指揮権を譲られたという、ちょっと設定盛りすぎ感溢れる正真正銘の神霊であって聖杯戦争にはまず呼べない。
**伝記によれば、まだ王子だった頃にオリンピュア祭のスタディオン走(現代で言うオリンピックの陸上短距離)に推薦されるほどには足が速かったそうである(「他の王が参加するのでなければ」と辞退したので出場はしていない)。筋肉で重くなりすぎてスピードが落ちたのだろうか?
*敏捷はDとなっているが、伝記によれば、まだ王子だった頃にオリンピュア祭のスタディオン走(現代で言うオリンピックの陸上短距離)に推薦されるほどには足が速かったそうである(「他の王が参加するのでなければ」と辞退したので出場はしていない)。
*臣下の中で最も高名なのが、セレウコス、アンティゴノス、プトレマイオスの3人で、いずれもイスカンダルの死後の3つに分断された帝国で王となり覇を争っている。当然、この3人も「王の軍勢」で呼び出された英霊に含まれている。<br>他にも「親友」ヘファイスティオン、「最も信頼出来る男」ネアルコスなど部下の人材は枚挙に暇がない。
*臣下の中で最も高名なのが、セレウコス、アンティゴノス、プトレマイオスの3人で、いずれもイスカンダルの死後の3つに分断された帝国で王となり覇を争っている。当然、この3人も「王の軍勢」で呼び出された英霊に含まれている。<br>他にも「親友」ヘファイスティオン、「最も信頼出来る男」ネアルコスなど部下の人材は枚挙に暇がない。
**ちなみに、キャスター戦で伝令役を仰せつかったミトリネスについては、史料がほとんど残っておらず、詳細な人物像は不明。<br>伝承では、元はペルシャ帝国の指揮官だったが、イスカンダルの軍勢に恐れをなして降伏。その後は地方都市の太守に任じられるが、以降は歴史から姿を消している。
**ちなみに、キャスター戦で伝令役を仰せつかったミトリネスについては、史料がほとんど残っておらず、詳細な人物像は不明。<br>伝承では、元はペルシャ帝国の指揮官だったが、イスカンダルの軍勢に恐れをなして降伏。その後は地方都市の太守に任じられるが、以降は歴史から姿を消している。
*身長2mを超える彼だが、ウェイバーからは「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」とつっこまれる。<br>書店でウェイバーが読んだ伝記に、ダレイオス三世の玉座に座ろうとした際、足が届かず踏み台代わりにテーブルを使ったという逸話が記されていたことが根拠だが、それに対し彼は「あの偉丈夫と比べられたんでは是非もない」と、まるで3mはあろうかという巨人を見上げるような仕草をした。
*身長2mを超える彼だが、ウェイバーからは「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」とつっこまれる。<br>書店でウェイバーが読んだ伝記に、ダレイオス三世の玉座に座ろうとした際、足が届かず踏み台代わりにテーブルを使ったという逸話が記されていたことが根拠だが、それに対し彼は「あの偉丈夫と比べられたんでは是非もない」と、まるで3mはあろうかという巨人を見上げるような仕草をした。
**このダレイオス三世というのは、史実によると、アケメネス朝ペルシャ帝国最後の王。イッソスの戦いなど、兵の数では常にマケドニア軍を圧倒していたはずが敗北を重ね、最期は従兄弟の裏切りにより無念の死を遂げる。<br>なお、この従兄弟の不忠にイスカンダルは激怒し、捕縛すると直ちに八つ裂きの刑に処した。その後、ダレイオス三世を勇者として葬ったという。
**このダレイオス三世というのは、史実によると、アケメネス朝ペルシャ帝国最後の王。イッソスの戦いなど、兵の数では常にマケドニア軍を圧倒していたはずが敗北を重ね、最期は従兄弟の裏切りにより無念の死を遂げる。<br>なお、この従兄弟の不忠にイスカンダルは激怒し、捕縛すると直ちに八つ裂きの刑に処した。その後、ダレイオス三世を勇者として葬ったという。
*イッソスの戦いでペルシャ軍を打ち破り敗走させた際、戦場に取り残された敵軍の物資や財宝と共にダレイオス三世の王妃と母后、二人の王女を捕虜としたが行軍の間も彼女たちには一切手を触れず、他の臣下にも姿を見ることすら許さずにダレイオスのもとへ送り返したという(王妃は帰りつく前に病死したとされる)。<br>このエピソードは後のヨーロッパ世界で広く人気を博し、貴婦人に対する騎士の模範として件の場面を描いた絵が数多くの城や館に飾られることとなった。いわば「人妻に手を出さない男」という評判が騎士道の界隈で一人歩きしている状態で、宝具の相性の点で彼を天敵としている[[バーサーカー (第四次)|あの英霊]]や[[ランサー (第四次)|あの英霊]]にとっては二重の意味で嫌な相手かもしれない。
*イッソスの戦いでペルシャ軍を打ち破り敗走させた際、戦場に取り残された敵軍の物資や財宝と共にダレイオス三世の王妃と母后、二人の王女を捕虜としたが行軍の間も彼女たちには一切手を触れず、他の臣下にも姿を見ることすら許さずにダレイオスのもとへ送り返したという(王妃は帰りつく前に病死したとされる)。<br>このエピソードは後のヨーロッパ世界で広く人気を博し、貴婦人に対する騎士の模範として件の場面を描いた絵が数多くの城や館に飾られることとなった。いわば「人妻に手を出さない男」という評判が騎士道の界隈で一人歩きしている状態。
*「聖杯問答」では'''樽ごと'''ワインを持参し、アーチャーとの最終決戦でも「王の酒」を飲み干してから戦おうとするなど、無類の酒好きに描かれている。<br>実際、酒に酔ってペルシアの宮殿ペルセポリスを焼き払う(考古学調査によれば宮殿への放火は入念な準備の上で計画的に行われており、酒の勢いでやった説は後世の脚色と目されている)、宴席で口論をこじらせた古くからの朋友を衝動的に殺害してしまうなど結構酒に祟られるエピソードがある。<br>『Zero/material』でも「聖杯問答」でのセイバーを「酔っぱらいに説教された」と表現している。
*「聖杯問答」では'''樽ごと'''ワインを持参し、アーチャーとの最終決戦でも「王の酒」を飲み干してから戦おうとするなど、無類の酒好きに描かれている。<br>実際、酒に酔ってペルシアの宮殿ペルセポリスを焼き払う(考古学調査によれば宮殿への放火は入念な準備の上で計画的に行われており、酒の勢いでやった説は後世の脚色と目されている)、宴席で口論をこじらせた古くからの朋友を衝動的に殺害してしまうなど結構酒に祟られるエピソードがある。<br>『Zero/material』でも「聖杯問答」でのセイバーを「酔っぱらいに説教された」と表現している。
*紀元前323年6月13日、病によって死去。東方遠征からの撤退の途中、10日間の高熱に苦しんだのち、故国の土を踏まずにバビロンにて倒れる。享年32歳と11ヶ月。
*紀元前323年6月13日、病によって死去。東方遠征からの撤退の途中、10日間の高熱に苦しんだのち、故国の土を踏まずにバビロンにて倒れる。享年32歳と11ヶ月。
**一説によれば、命日は6月10日とされ、アニメ『Fate/Zero』で彼がギルガメッシュに倒された23話の放映日(放送スケジュールでは9日の24時・ネット局の中で最も早い場合)と重なる。
**一説によれば、命日は6月10日とされ、アニメ『Fate/Zero』で彼がギルガメッシュに倒された23話の放映日(放送スケジュールでは9日の24時・ネット局の中で最も早い場合)と重なる。
*彼の死後、帝国が分裂したのは、彼が死に際に発した「後継者は最強の男」という言葉が原因。武力で覇を唱えてきた彼らしいが、この言葉が原因で家臣達は帝国全土を巻き込む内乱を起こす。<br>この内、有力な諸侯はギリシャ語で「後継者」を意味する「ディアドコイ」と呼ばれ、内乱はディアドコイ戦争と呼ばれた。
*彼の死後、帝国が分裂したのは、彼が死に際に発した「後継者は最強の男」という言葉が原因。武力で覇を唱えてきた彼らしいが、この言葉が原因で家臣達は帝国全土を巻き込む内乱を起こす。<br>この内、有力な諸侯はギリシャ語で「後継者」を意味する「ディアドコイ」と呼ばれ、内乱はディアドコイ戦争と呼ばれた。
**なお聖杯問答でセイバーも触れている通り、この戦争で彼の世継ぎ(と一族の殆ど)は命を落としており、大王直系の血筋は絶えてしまった。
**なお聖杯問答でセイバーも触れている通り、この戦争で彼の世継ぎ(と一族の殆ど)は命を落としており、大王直系の血筋は絶えてしまった。
;映画『戦車男』
;映画『戦車男』
*TYPE-MOON公式サイトの2009年エイプリルフール企画の「ムーングループの映画館情報」の映画作品の1つ。元ネタは『電車男』。<br>本編での豪放磊落ぶりや貫禄が見る影もないほどのシャイなミリオタかつ喪男と化しており、相手役の「[[ウェイバー・ベルベット|エルメロイの女]]」や大型掲示板「英霊の座」住人の面々ともども原形からのギャップがすさまじいことになっている。
*TYPE-MOON公式サイトの2009年エイプリルフール企画の「ムーングループの映画館情報」の映画作品の1つ。元ネタは『電車男』。<br>本編での豪放磊落ぶりや貫禄が見る影もないほどのシャイなミリオタかつ喪男と化しており、相手役の「[[ウェイバー・ベルベット|エルメロイの女]]」や大型掲示板「英霊の座」住人の面々ともども原形からのギャップがすさまじいことになっている。
*『Fate/Zero』のアニメ制作をしたufotableも、2期放送開始直前頃の2012年エイプリルフール企画に劇場版『戦車男』をやっている。
*『Fate/Zero』のアニメ制作をしたufotableも、2期放送開始直前頃の2012年エイプリルフール企画に劇場版『戦車男』をやっている。