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3,517 バイト追加 、 2018年9月16日 (日) 14:23
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{{サーヴァント概要
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| タイトル = アーチャー
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| 真名 = “黒”
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| 読み = クリシュナ
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| 外国語表記 = ''Krishna''
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| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
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| 声優 = 島﨑信長
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| 演者 =
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| 依代 =
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| 身長 =
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| 体重 =
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| 誕生日 =
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| 血液型 =
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| 出典 =
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| 地域 =
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| 属性 = ??・中庸<ref group = "注">マスターミッションのクリア条件で「中庸属性」にカウントされる。</ref>
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| 隠し属性 = 天
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| 性別 = 男性
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| スリーサイズ =
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| 異名 =
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| 愛称 =
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| 一人称 = 私/俺
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| 二人称 = 貴方/貴女/おまえ、貴様
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| イメージカラー =
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| サーヴァント階位 =
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| 特技 =
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| 好きな物 =
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| 苦手な物 =
 +
| 天敵 =
 +
| デザイン =
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| 設定作成 =
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| レア度 =
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}}
 
==概要 ==
 
==概要 ==
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;人物
 
;人物
 
:誰かを憎み、嘲り、奸計を謀る邪悪。「邪悪」と称されるがそれ自体は誰の心にも在り得るもので、しかしアルジュナが決して受け入れることのできなかった部分。所謂「悪の象徴」であると同時に「味方」でもあり、主人格であるアルジュナとは全く異なる思考系統、優先順位、道徳倫理を保有しており、その内側から助言していた。
 
:誰かを憎み、嘲り、奸計を謀る邪悪。「邪悪」と称されるがそれ自体は誰の心にも在り得るもので、しかしアルジュナが決して受け入れることのできなかった部分。所謂「悪の象徴」であると同時に「味方」でもあり、主人格であるアルジュナとは全く異なる思考系統、優先順位、道徳倫理を保有しており、その内側から助言していた。
:『Fate/Grand Order』にて、[[アルジュナ]]の第四再臨で見られる、黒い笑みを浮かべ哄笑する姿がその現れであると考えられ、アルジュナが見られる事を病的に忌避する「私」そのものである。
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:『Fate/Grand Order』にて、[[アルジュナ]]の第四再臨で見られる、黒い笑みを浮かべ哄笑する姿がその現れであると考えられ、アルジュナが見られる事を極度に忌避する「私」そのものである。
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;能力
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:基本的にはアルジュナと同じだが、ブレイクゲージ破壊後に確定で使用する特殊スキルとして「炎神の咆哮」を所有している。効果は「敵全体にやけど付与(5ターン)&自身の宝具による即死の成功率上昇(永続)」。また再臨段階が第三段階であるため、第三スキル「魔力放出(炎)」を使用することがある。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[主人公 (Grand Order)]]
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
: 様子のおかしかったアルジュナをただ心配して夢への呼び出しに応じ、結果的に邂逅。己の存在を知られることになる。そのためカルナだけでなく彼/彼女も殺害対象となっていたが、最終的には無事に生還した。
 
: 様子のおかしかったアルジュナをただ心配して夢への呼び出しに応じ、結果的に邂逅。己の存在を知られることになる。そのためカルナだけでなく彼/彼女も殺害対象となっていたが、最終的には無事に生還した。
:“黒”にとっては己の正体を見た者に深淵まで踏み込まれたのは初めてらしく、傍らで様子を見ていたカルナからは「いつになく騒々しい、焦っている」と指摘されている。
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:“黒”にとっては己の正体を見た者に深淵まで踏み込まれたのは初めてらしく、傍らで様子を見ていた「カルナ」からは「いつになく騒々しい、焦っているのだろう」と指摘されている。
    
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
 
;[[アルジュナ]]
 
;[[アルジュナ]]
 
:自分自身であり、“黒”からしてみれば主人格。
 
:自分自身であり、“黒”からしてみれば主人格。
:“黒”はカルナ<ref group = "注">一応はカルナの姿、言葉を借りているが、厳密に言えばこれもアルジュナの別人格であり、そこにカルナの姿が当てはめられている状態。そのためカルナ本人が実際にそう発言したわけではない。</ref>によればアルジュナが幼い時からその心にあったとされ、アルジュナはその事実を受け入れられず苦しみ続けたが、一方で“黒”は彼にとってある種の防衛機構でもあったと言える。
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:“黒”は「カルナ」<ref group = "注">一応はカルナの姿、言葉を借りているが、厳密に言えばこれもアルジュナの別人格であり、そこにカルナの姿が当てはめられている状態。そのためカルナ本人が実際にそう発言したわけではない。</ref>によればアルジュナが幼い時からその心にあったとされ、アルジュナはその事実を受け入れられず苦しみ続けたが、一方で“黒”は彼にとってある種の防衛機構でもあったと言える。
    
;[[カルナ]]
 
;[[カルナ]]
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: 「悪心なんて誰にでもある」と言った主人公に対しての返答。
 
: 「悪心なんて誰にでもある」と言った主人公に対しての返答。
 
: その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。
 
: その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。
: 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、「黒」を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。
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: 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、“黒”を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。
   −
;「黙れ……黙れ、黙れ、黙れ!恥を知れ、カルナ!俺と同じように、貴様も邪悪そのもの。それ故に討ち滅ぼされたのだ……!!」<br/>「くっ……!まだだ、手を貸せアルジュナ!我らは共に立ち上がり、邪悪と戦わねばならない!」
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;「黙れ……黙れ、黙れ、黙れ! 恥を知れ、カルナ! 俺と同じように、貴様も邪悪そのもの。それ故に討ち滅ぼされたのだ……!!」<br/>「くっ……! まだだ、手を貸せアルジュナ! 我らは共に立ち上がり、邪悪と戦わねばならない!」
 
: カルナに対しては激しい憎悪をぶつける“黒”。同時に、己と同様にカルナを「邪悪」と定めることでアルジュナを守ろうとしているのかもしれない。
 
: カルナに対しては激しい憎悪をぶつける“黒”。同時に、己と同様にカルナを「邪悪」と定めることでアルジュナを守ろうとしているのかもしれない。
   −
;「言うな、アルジュナ!言えば、数千年の呪いが掛かる!」<br/>「……おまえは自らの悪性を認めることになる。生前であっても、死後であっても英霊である以上、変わらない。<br/>一生涯、後悔し続けることになるぞ。」<br/>「そうか……ならば、その後悔はこちらで預かろう。」<br/>「もしかすると、もしかすると。俺という存在が、蟻の一穴となるやもしれん。」
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;「言うな、アルジュナ! 言えば、数千年の呪いが掛かる!」<br/>「……おまえは自らの悪性を認めることになる。生前であっても、死後であっても英霊である以上、変わらない。<br/>一生涯、後悔し続けることになるぞ。」<br/>「そうか……ならば、その後悔はこちらで預かろう。」<br/>「もしかすると、もしかすると。俺という存在が、蟻の一穴となるやもしれん。」
: 自らの悪性を認めようとするアルジュナを止めようとした“黒”だが、カルナの進言もあり、アルジュナはついに闇を受け入れる。“黒”もアルジュナの覚悟を受け止め、最後に意味深長な言葉を残して消えてゆくのだった。
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: 自らの悪性を認めようとするアルジュナを止めようとした“黒”だが、「カルナ」の進言もあり、アルジュナはついに闇を受け入れる。“黒”もアルジュナの覚悟を受け止め、最後に意味深長な言葉を残して姿を消すのだった。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
54行目: 89行目:  
**一人称は「私」のほかに「俺」が存在する。アルジュナも「俺」と言うことがあるものの、こちらの方が使用回数は多い。また口調も丁寧ではあるものの、主人格と違って敬語は完全に外れている。
 
**一人称は「私」のほかに「俺」が存在する。アルジュナも「俺」と言うことがあるものの、こちらの方が使用回数は多い。また口調も丁寧ではあるものの、主人格と違って敬語は完全に外れている。
 
**姿はアルジュナと同じだが、使用されている立ち絵の再臨段階が異なる。アルジュナは第二段階、“黒”は第三段階で表示されている。
 
**姿はアルジュナと同じだが、使用されている立ち絵の再臨段階が異なる。アルジュナは第二段階、“黒”は第三段階で表示されている。
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**戦闘時のボイスやグラフィックはアルジュナと共通(再臨段階のみ変化)であり、[[丑御前]]などのように専用のものはない。
    
*アルジュナ役・島﨑信長氏によると、CV収録時には設定メモが渡されるが、この時点で既にアルジュナだけでなく“黒”についても書かれていたという。
 
*アルジュナ役・島﨑信長氏によると、CV収録時には設定メモが渡されるが、この時点で既にアルジュナだけでなく“黒”についても書かれていたという。
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*大多数のサーヴァントは「特定の章やイベントをクリアする」または「幕間の物語で最初の1節をクリアする」ことでプロフィールの最後のマテリアルが開示されるようになっている。しかし、アルジュナは2016年3月23日に1節「神弓の真価」が実装されていたにも関わらず長らく開放されず、2017年7月5日に2節「問い掛け続けることにこそ」が実装されたことでようやくプロフィールの全貌が明らかになった<ref group = "注">マテリアルの内容が2節に関するものなので、不具合ではなく仕様である。また現時点でこのように開示条件が2節のクリアに設定されているサーヴァントはアルジュナのみとなっている。</ref>。先行実装からは実に1年7か月が経過しており、それまで謎の多かった「アルジュナ」というキャラクターの一面が明かされた大きな出来事であると言えるだろう。
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*“黒”の登場より『Fate/Grand Order materialⅢ』発行の方が半年ほど早かったため、同書では詳細・存在ともに明記はされていない。ただしアルジュナの項目には幾つもの不穏な要素を含む記述がなされており<ref group = "注">性格、マスターへの態度、人物像それぞれで闇を抱えていることが窺える。また台詞例の中には「気にする方がよくないさ。君と私は、やるべきことをやるだけだ。いいね?」といった、アルジュナの台詞としては不自然さがあるものも掲載されている。</ref><ref group = "出">「アルジュナ」『Fate/Grand Order materialⅢ』p.94-95</ref>、幕間中の独白で登場する「私の心には、『黒(クリシュナ)』が住んでいる」<ref group = "注">幕間では「棲んでいる」となっている。意味合いは同じである</ref>という言葉の記載もあった。登場以前からそれとなく真相を匂わされていたことは間違いない。
    
*『[[Fate/EXTELLA LINK]]』では登場しない。ただしそちらでも絆レベルが上昇するとサーヴァントとしての在り方に疑問を抱き始め、心に踏み込ませないためにマスターに対して警告するようになり、最終的には一定の場所で静止をかけてしまうので、やはりアルジュナの内側には“黒”が存在しているということが台詞から窺える。
 
*『[[Fate/EXTELLA LINK]]』では登場しない。ただしそちらでも絆レベルが上昇するとサーヴァントとしての在り方に疑問を抱き始め、心に踏み込ませないためにマスターに対して警告するようになり、最終的には一定の場所で静止をかけてしまうので、やはりアルジュナの内側には“黒”が存在しているということが台詞から窺える。
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