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;アーチャー
 
;アーチャー
 
:クラスカード・アーチャーを夢幻召喚して、英霊[[アーチャー|エミヤ]]と一時的に同化・融合し、エミヤの固有能力である「投影魔術」とその卓越した戦闘技術を会得する。限定展開だと弓が現れるだけ。しかも矢は自前で用意しなければならない。<br>本来はエクスカリバーなどの神造兵装は、基本的に投影魔術では再現不可能であり、できたとしても使い手ではないため真名解放を行う事はできない。だがイリヤは願望機としての能力でどちらもやってのけ、エミヤを超えたポテンシャルを発揮し、[[セイバーオルタ]]を圧倒した。<br>後に[[クロエ・フォン・アインツベルン|クロエ]]がこのカードと融合した状態で分離したため、二度と使えなくなってしまった。
 
:クラスカード・アーチャーを夢幻召喚して、英霊[[アーチャー|エミヤ]]と一時的に同化・融合し、エミヤの固有能力である「投影魔術」とその卓越した戦闘技術を会得する。限定展開だと弓が現れるだけ。しかも矢は自前で用意しなければならない。<br>本来はエクスカリバーなどの神造兵装は、基本的に投影魔術では再現不可能であり、できたとしても使い手ではないため真名解放を行う事はできない。だがイリヤは願望機としての能力でどちらもやってのけ、エミヤを超えたポテンシャルを発揮し、[[セイバーオルタ]]を圧倒した。<br>後に[[クロエ・フォン・アインツベルン|クロエ]]がこのカードと融合した状態で分離したため、二度と使えなくなってしまった。
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;キャスター
 
;キャスター
 
:クラスカード・キャスターを夢幻召喚して、英霊[[キャスター|メディア]]と一時的に同化・融合し、メディアの持つ神代の魔術とそれを操るための知識と[[スキル (サーヴァント)|スキル]]「高速神言」を得る。大口径魔法陣から放たれる魔力砲撃は魔術の領域を超えており、並の宝具を凌ぐ破壊力がある。反面身体能力にかかる補正は非常に薄く、「紙装甲」と評されるほど脆い。
 
:クラスカード・キャスターを夢幻召喚して、英霊[[キャスター|メディア]]と一時的に同化・融合し、メディアの持つ神代の魔術とそれを操るための知識と[[スキル (サーヴァント)|スキル]]「高速神言」を得る。大口径魔法陣から放たれる魔力砲撃は魔術の領域を超えており、並の宝具を凌ぐ破壊力がある。反面身体能力にかかる補正は非常に薄く、「紙装甲」と評されるほど脆い。
 +
 
;ランサー
 
;ランサー
 
:クラスカード・ランサーを夢幻召喚して、英霊[[ランサー|クー・フーリン]]と一時的に同化・融合し、クー・フーリンの魔槍とその野性を秘めた精緻な槍捌きを得る。
 
:クラスカード・ランサーを夢幻召喚して、英霊[[ランサー|クー・フーリン]]と一時的に同化・融合し、クー・フーリンの魔槍とその野性を秘めた精緻な槍捌きを得る。
 +
 
;ライダー
 
;ライダー
 
:クラスカード・ライダーを夢幻召喚し、英霊[[ライダー|メドゥーサ]] 一時的に同化・融合し、メドゥーサの愛馬ペガサスと魔眼キュベレイ、彼女の素早い動きを会得する。<br>イリヤは美遊と比べてメドゥーサとの相性が悪く、魔眼が右目にしか発現しておらず、相対的に干渉力も低下しているためランクもBに下がっている。
 
:クラスカード・ライダーを夢幻召喚し、英霊[[ライダー|メドゥーサ]] 一時的に同化・融合し、メドゥーサの愛馬ペガサスと魔眼キュベレイ、彼女の素早い動きを会得する。<br>イリヤは美遊と比べてメドゥーサとの相性が悪く、魔眼が右目にしか発現しておらず、相対的に干渉力も低下しているためランクもBに下がっている。
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;セイバー
 
;セイバー
 
:クラスカード・セイバーを夢幻召喚し、英霊[[セイバー|アルトリア]]と一時的に同化・融合し、アルトリアの有する最強の聖剣と彼女の剣技を会得する。真名を隠す必要性がないため、「風王結界」は使われない。<br>美遊が使うとアルトリアがいつも着ている騎士装束になるのに対し、イリヤが使用すると「セイバー・リリィ」の姫騎士衣裳になる。
 
:クラスカード・セイバーを夢幻召喚し、英霊[[セイバー|アルトリア]]と一時的に同化・融合し、アルトリアの有する最強の聖剣と彼女の剣技を会得する。真名を隠す必要性がないため、「風王結界」は使われない。<br>美遊が使うとアルトリアがいつも着ている騎士装束になるのに対し、イリヤが使用すると「セイバー・リリィ」の姫騎士衣裳になる。
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;アサシン
 
;アサシン
 
:クラスカード・アサシンを夢幻召喚し、英霊[[アサシン (第四次)|ハサン]]と一時的に同化・融合し、気配遮断能力を得る。<br>メタな話になるが、何故このカードだけ[[アサシン (第五次/真アサシン) |第五次聖杯戦争に登場したサーヴァント]]ではなく第四次のサーヴァントなのかというと、作者ひろやまひろし氏曰く<br>「''右手で敵の心臓WASHI掴みにして引きずり出すイリヤとか見たいですかっつ''―」とのこと。
 
:クラスカード・アサシンを夢幻召喚し、英霊[[アサシン (第四次)|ハサン]]と一時的に同化・融合し、気配遮断能力を得る。<br>メタな話になるが、何故このカードだけ[[アサシン (第五次/真アサシン) |第五次聖杯戦争に登場したサーヴァント]]ではなく第四次のサーヴァントなのかというと、作者ひろやまひろし氏曰く<br>「''右手で敵の心臓WASHI掴みにして引きずり出すイリヤとか見たいですかっつ''―」とのこと。
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;約束された勝利の剣(エクスカリバー)
 
;約束された勝利の剣(エクスカリバー)
 
:クラスカード・アーチャーを、もしくはクラスカード・セイバーを夢幻召喚することで得る、騎士王が持つ最強の聖剣。<br>所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させ運動量を極限まで増大して放たれる究極の一閃は神霊クラスにも手が届くと言われる。<br>クラスカード・アーチャーを使った時に現れたのは投影によるもので、真作ではない。だがイリヤの願望機としての能力によって、その威力はセイバーオルタが放った「約束された勝利の剣」を瞬間的に上回り、贋作でありながら真作を打倒している。<br>クラスカード・セイバーを使用した場合に現れるのは真作。<br>美遊とステッキを共振させて同時に限定展開を行う「並列限定展開(パラレル・インクルード)」を使用した際には、9本の「約束された勝利の剣」が出現し、この状態だとバーサーカーの命を最低でも9個分消滅させるほどの威力を持つ。
 
:クラスカード・アーチャーを、もしくはクラスカード・セイバーを夢幻召喚することで得る、騎士王が持つ最強の聖剣。<br>所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させ運動量を極限まで増大して放たれる究極の一閃は神霊クラスにも手が届くと言われる。<br>クラスカード・アーチャーを使った時に現れたのは投影によるもので、真作ではない。だがイリヤの願望機としての能力によって、その威力はセイバーオルタが放った「約束された勝利の剣」を瞬間的に上回り、贋作でありながら真作を打倒している。<br>クラスカード・セイバーを使用した場合に現れるのは真作。<br>美遊とステッキを共振させて同時に限定展開を行う「並列限定展開(パラレル・インクルード)」を使用した際には、9本の「約束された勝利の剣」が出現し、この状態だとバーサーカーの命を最低でも9個分消滅させるほどの威力を持つ。
 +
 
;干将・莫耶
 
;干将・莫耶
 
:クラスカード・アーチャーを夢幻召喚し、その固有能力「投影」によって造りだされた二振りの夫婦剣。<br>古代中国、呉の刀匠であった干将とその妻である莫耶の名を冠した双剣で、英霊エミヤが投影によって造りだす武器の代表格。これらを複数投影し、投擲と斬撃を同時に重ね当てる絶技「鶴翼三連」も使用可能。アニメ版では、イリヤは「オーバーエッジ」も披露する。
 
:クラスカード・アーチャーを夢幻召喚し、その固有能力「投影」によって造りだされた二振りの夫婦剣。<br>古代中国、呉の刀匠であった干将とその妻である莫耶の名を冠した双剣で、英霊エミヤが投影によって造りだす武器の代表格。これらを複数投影し、投擲と斬撃を同時に重ね当てる絶技「鶴翼三連」も使用可能。アニメ版では、イリヤは「オーバーエッジ」も披露する。
 
;熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
 
;熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
 
:クラスカード・アーチャーを夢幻召喚し、その固有能力「投影」によって造りだされた「投擲武器に対する絶対防御」の概念を持つ光の盾。<br>崩落で降り注ぐ岩石の雨を防ぐのに使われ、アニメ版ではセイバーオルタの放った漆黒の魔力を帯びた斬撃を防ぐのにも使われた。
 
:クラスカード・アーチャーを夢幻召喚し、その固有能力「投影」によって造りだされた「投擲武器に対する絶対防御」の概念を持つ光の盾。<br>崩落で降り注ぐ岩石の雨を防ぐのに使われ、アニメ版ではセイバーオルタの放った漆黒の魔力を帯びた斬撃を防ぐのにも使われた。
 +
 
;妄想幻像
 
;妄想幻像
 
:ランク:E<br>クラスカード・アサシンを限定展開・夢幻召喚することで得る、ハサンの宝具。<br>発動するとステッキが使用者とまた同じ姿に変身し、囮となる。また発動中は隠密状態となり、ステッキが攻撃を受けるなどして変身効果が解除されない限り、この効果は解除されない。<br>イリヤとハサンの相性が余程悪いのか、ランクを見ても分かるように、元となった宝具と比べると格段に弱体化している。それでも緊急時の打開策として何度か使用されている。
 
:ランク:E<br>クラスカード・アサシンを限定展開・夢幻召喚することで得る、ハサンの宝具。<br>発動するとステッキが使用者とまた同じ姿に変身し、囮となる。また発動中は隠密状態となり、ステッキが攻撃を受けるなどして変身効果が解除されない限り、この効果は解除されない。<br>イリヤとハサンの相性が余程悪いのか、ランクを見ても分かるように、元となった宝具と比べると格段に弱体化している。それでも緊急時の打開策として何度か使用されている。
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;射殺す百頭(ナインライブズ)
 
;射殺す百頭(ナインライブズ)
 
:ランク:不明<br>クラスカード・バーサーカーを限定展することで得るヘラクレスの斧剣。<br>本来は九頭の大蛇を殲滅した弓矢だったが、それによって培われた武技をあらゆる武具に適応させ、一つの流派として昇華させたもの。故にその流派こそが宝具と呼べるのだが、ヘラクレスが「バーサーカー」のクラスで召喚されてしまったため、武技は失われて斧剣だけが展開される。黒化[[ギルガメッシュ]]と融合した子ギルに対抗するために使用したが、子ギルが繰り出した「真・射殺す百頭」で破砕されてしまう。
 
:ランク:不明<br>クラスカード・バーサーカーを限定展することで得るヘラクレスの斧剣。<br>本来は九頭の大蛇を殲滅した弓矢だったが、それによって培われた武技をあらゆる武具に適応させ、一つの流派として昇華させたもの。故にその流派こそが宝具と呼べるのだが、ヘラクレスが「バーサーカー」のクラスで召喚されてしまったため、武技は失われて斧剣だけが展開される。黒化[[ギルガメッシュ]]と融合した子ギルに対抗するために使用したが、子ギルが繰り出した「真・射殺す百頭」で破砕されてしまう。
 +
 
;刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
 
;刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
 
:ランク:B<br>クラスカード・ランサーを限定展開・夢幻召喚することで得る、クー・フーリンが使った心臓穿ちの魔槍。<br>真名解放すると『心臓を穿つ』という結果が先に作られ、後に『槍を放つ』という原因が発生する。故に必殺必中であり、聖杯戦争において非常に効率の良い宝具だが、手加減して使う事もできず、使用すると確実に相手を殺してしまう。そのためイリヤはこの宝具を人間相手に使用することに非常に強い抵抗感が有り、一度も真名解放を行っていない。
 
:ランク:B<br>クラスカード・ランサーを限定展開・夢幻召喚することで得る、クー・フーリンが使った心臓穿ちの魔槍。<br>真名解放すると『心臓を穿つ』という結果が先に作られ、後に『槍を放つ』という原因が発生する。故に必殺必中であり、聖杯戦争において非常に効率の良い宝具だが、手加減して使う事もできず、使用すると確実に相手を殺してしまう。そのためイリヤはこの宝具を人間相手に使用することに非常に強い抵抗感が有り、一度も真名解放を行っていない。
 +
 
;突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
 
;突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
 
:クラスカード・ランサーを限定展開して得られる、クー・フーリンが使った心臓穿ちの魔槍の対軍を目的とした使用法。<br>異空間に迷い込んだ際に遭遇したクリーチャーに使用。原作本編ではアーチャーに防がれた宝具だが、こちらは直角的な飛行をしながら複数の敵を追尾・貫通する働きをした。
 
:クラスカード・ランサーを限定展開して得られる、クー・フーリンが使った心臓穿ちの魔槍の対軍を目的とした使用法。<br>異空間に迷い込んだ際に遭遇したクリーチャーに使用。原作本編ではアーチャーに防がれた宝具だが、こちらは直角的な飛行をしながら複数の敵を追尾・貫通する働きをした。
 +
 
;自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)
 
;自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)
 
:クラスカード・ライダーを夢幻召喚することで得る、メドゥーサが身につけているバイザー。<br>対象の意識を封じ込めて歓喜と禁忌に乱れた悪夢を見せ、同時に外界への能力発露を封じる。イリヤは右目にしか石化の魔眼が発現しなかったので、形状がライダーや美遊の物と異なり、バイザーではなく眼帯に近い形状に変化し、右目だけ覆っている。
 
:クラスカード・ライダーを夢幻召喚することで得る、メドゥーサが身につけているバイザー。<br>対象の意識を封じ込めて歓喜と禁忌に乱れた悪夢を見せ、同時に外界への能力発露を封じる。イリヤは右目にしか石化の魔眼が発現しなかったので、形状がライダーや美遊の物と異なり、バイザーではなく眼帯に近い形状に変化し、右目だけ覆っている。
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;「やっぱり、シロウはお兄ちゃんだー!」
 
;「やっぱり、シロウはお兄ちゃんだー!」
:士郎に助けられた後、衛宮邸で意識を取り戻したイリヤは、丁寧な礼の後に士郎に飛びついてセイバーと凛を混乱の坩堝に叩き落とした。<br />元々士郎が好きだったのもあるだろうが、家族からの愛情をほとんど知らなかった彼女にとって、家族に助けられたことがとても嬉しかったのかもしれない。
+
:士郎に助けられた後、衛宮邸で意識を取り戻したイリヤは、丁寧な礼の後に士郎に飛びついてセイバーと凛を混乱の坩堝に叩き落とした。<br>元々士郎が好きだったのもあるだろうが、家族からの愛情をほとんど知らなかった彼女にとって、家族に助けられたことがとても嬉しかったのかもしれない。
    
;「―――バーサーカーは、強いね―――」
 
;「―――バーサーカーは、強いね―――」
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;「あ、そっか。飛んじゃえばよかったんだね」<br>「魔法少女って、飛ぶものでしょ?」
 
;「あ、そっか。飛んじゃえばよかったんだね」<br>「魔法少女って、飛ぶものでしょ?」
 
:本来なら訓練を必要とする飛行を、思いついただけであっさりこなす、頼もしい思い込み。この強固なイメージ力が、本作におけるイリヤの強みの一つでもある。
 
:本来なら訓練を必要とする飛行を、思いついただけであっさりこなす、頼もしい思い込み。この強固なイメージ力が、本作におけるイリヤの強みの一つでもある。
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;「倒さなくちゃ………倒さなくちゃ……」
 
;「倒さなくちゃ………倒さなくちゃ……」
 
:セイバーの強大な力に打ちのめされるも、無意識のまま立ち上がる。直後、秘められた力が発動してアーチャーのクラスカードをインストールする。アニメ版では、このとき画面いっぱいに「どうやって?」という問い掛けが映し出される。
 
:セイバーの強大な力に打ちのめされるも、無意識のまま立ち上がる。直後、秘められた力が発動してアーチャーのクラスカードをインストールする。アニメ版では、このとき画面いっぱいに「どうやって?」という問い掛けが映し出される。
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;「なん…なの?どうしてわたしがこんなこと…」<br>「敵も…ミユたちまで巻き込んで…」<br>「もう…もう…もういや!!」
 
;「なん…なの?どうしてわたしがこんなこと…」<br>「敵も…ミユたちまで巻き込んで…」<br>「もう…もう…もういや!!」
 
:敵に追い詰められた際に秘められた力が発動。結果を見ればイリヤのおかげで美遊達は助かったのだが、イリヤは自分の力への恐怖と、覚えのない自分の力の余波で傷ついた美遊達の姿に心を痛めて逃げ出してしまう。<br>イリヤの人間的弱さが露呈したともいえるシーンだが、そもそもこちらの世界のイリヤはただの小学生であり、今までこうならなかった方が奇跡だったのかもしれない。<br>原作ではイリヤが自責の念に駆られ突然逃げ出し、凛たちが内心でツッコミを入れるというコメディ要素が含まれている展開が、アニメ版では美遊から拒絶の言葉をかけられた結果逃走するという完全なシリアス展開に改変されている。
 
:敵に追い詰められた際に秘められた力が発動。結果を見ればイリヤのおかげで美遊達は助かったのだが、イリヤは自分の力への恐怖と、覚えのない自分の力の余波で傷ついた美遊達の姿に心を痛めて逃げ出してしまう。<br>イリヤの人間的弱さが露呈したともいえるシーンだが、そもそもこちらの世界のイリヤはただの小学生であり、今までこうならなかった方が奇跡だったのかもしれない。<br>原作ではイリヤが自責の念に駆られ突然逃げ出し、凛たちが内心でツッコミを入れるというコメディ要素が含まれている展開が、アニメ版では美遊から拒絶の言葉をかけられた結果逃走するという完全なシリアス展開に改変されている。
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;「でも、本当にバカだったのは、逃げ出したことだ!」<br>「‘‘友達’’を見捨てたままじゃ、前へは進めないから…ッ!」
 
;「でも、本当にバカだったのは、逃げ出したことだ!」<br>「‘‘友達’’を見捨てたままじゃ、前へは進めないから…ッ!」
 
:一期クライマックス。ウソみたいな現実と自分の力への恐怖を乗り越えて、大切な友達のためにイリヤは前へ進みだす。
 
:一期クライマックス。ウソみたいな現実と自分の力への恐怖を乗り越えて、大切な友達のためにイリヤは前へ進みだす。
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;「年収220万の[[藤村大河|T子]]さんは年収460万の[[衛宮切嗣|Kくん]]と結婚しました。月々の生活費を18万とした場合、3300万のマンションを買えるまで何年かかるでしょう。」
 
;「年収220万の[[藤村大河|T子]]さんは年収460万の[[衛宮切嗣|Kくん]]と結婚しました。月々の生活費を18万とした場合、3300万のマンションを買えるまで何年かかるでしょう。」
 
:タイガから出されたおしおき問題・算数編。あまりの生々しさにクロが「解きたくない!」と叫んだ。
 
:タイガから出されたおしおき問題・算数編。あまりの生々しさにクロが「解きたくない!」と叫んだ。
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;「ていうかさー!この二人がうまくいってないのって結局T子が臆病だからじゃない!?」
 
;「ていうかさー!この二人がうまくいってないのって結局T子が臆病だからじゃない!?」
 
:同上の国語編。T子とKくんとN子の色恋沙汰について。
 
:同上の国語編。T子とKくんとN子の色恋沙汰について。
 +
 
;「お兄ちゃんは…渡さないんだから!」
 
;「お兄ちゃんは…渡さないんだから!」
 
:小学生3人が士郎を奪い合って戦おうとしていた。
 
:小学生3人が士郎を奪い合って戦おうとしていた。
225行目: 241行目:  
;「今は…敵わなくても、届かなくても、いつか、必ず助け出す!」<br>「ミユは、あなたたちの道具じゃない!!!」
 
;「今は…敵わなくても、届かなくても、いつか、必ず助け出す!」<br>「ミユは、あなたたちの道具じゃない!!!」
 
:美遊を捕らえたエインズワーズの力に撤退を余儀なくされるイリヤだったが、同じような状況でかつて敵の強大さに震えていた時とは違い、美遊を必ず助け出すことを大声で宣言する。<br>いつかまた、大事な親友と笑い合うために。
 
:美遊を捕らえたエインズワーズの力に撤退を余儀なくされるイリヤだったが、同じような状況でかつて敵の強大さに震えていた時とは違い、美遊を必ず助け出すことを大声で宣言する。<br>いつかまた、大事な親友と笑い合うために。
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;「……ひとりじゃ何もできないの」<br>「ルビーがいて、ミユがいて、クロがいて…いつも誰かが一緒にいてくれたから戦えてた」<br>「そんな当たり前のことを…ようやく思い出せたの」<br>「だから…クロ。わたしの隣にいて。もう離れ離れになるのは…ヤだよ」
 
;「……ひとりじゃ何もできないの」<br>「ルビーがいて、ミユがいて、クロがいて…いつも誰かが一緒にいてくれたから戦えてた」<br>「そんな当たり前のことを…ようやく思い出せたの」<br>「だから…クロ。わたしの隣にいて。もう離れ離れになるのは…ヤだよ」
 
:敵の強大さを思い知り、また、美遊の孤独さを知ったイリヤ。美遊を助けたいのなら甘えを捨てろと忠告するクロの言葉を理解しつつも、イリヤは誰かの助けがなければ何もできないと漏らす。<br>だがそれは、その誰かの後ろにいるという意味ではなく、隣に立ち、一緒に戦うという意味。もう誰も、自分の隣からいなくなってほしくないから。<br>なおこの時のイリヤの表情はとても可愛らしく、あのクロですら頬を染めて一瞬黙り込んだ。
 
:敵の強大さを思い知り、また、美遊の孤独さを知ったイリヤ。美遊を助けたいのなら甘えを捨てろと忠告するクロの言葉を理解しつつも、イリヤは誰かの助けがなければ何もできないと漏らす。<br>だがそれは、その誰かの後ろにいるという意味ではなく、隣に立ち、一緒に戦うという意味。もう誰も、自分の隣からいなくなってほしくないから。<br>なおこの時のイリヤの表情はとても可愛らしく、あのクロですら頬を染めて一瞬黙り込んだ。
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;「こっ……この子…!!」<br>「本気で言ってる…! 無邪気に…何の悪意もなくこんな方法を選んだんだ…!」<br>「いったいどんな育ち方をしたらこんなふうになるの…!? なんて……なんて」<br>「歪な子…!!」
 
;「こっ……この子…!!」<br>「本気で言ってる…! 無邪気に…何の悪意もなくこんな方法を選んだんだ…!」<br>「いったいどんな育ち方をしたらこんなふうになるの…!? なんて……なんて」<br>「歪な子…!!」
 
:なんの因果かぬいぐるみに意識だけ入れられてしまったイリヤ。それを実行して無邪気に喜ぶエリカを目の当たりにして。<br>エリカに対しては美遊も全く同じ評価をしており、それ自体は間違ってはいないのだが……。<br>原作のイリヤを知る読者は「'''お前が言うな'''」と突っ込まずにはいられない。
 
:なんの因果かぬいぐるみに意識だけ入れられてしまったイリヤ。それを実行して無邪気に喜ぶエリカを目の当たりにして。<br>エリカに対しては美遊も全く同じ評価をしており、それ自体は間違ってはいないのだが……。<br>原作のイリヤを知る読者は「'''お前が言うな'''」と突っ込まずにはいられない。
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;「立った――!立ったよわたし!!動けるよぉぉぉ!!空想と気合があればなんでもできるんだー!」
 
;「立った――!立ったよわたし!!動けるよぉぉぉ!!空想と気合があればなんでもできるんだー!」
 
:身動きがとれないぬいぐるみの体に絶望しかけるも、諦めない不屈の意思と気合が奇跡を起こす―――!<br>しかし魔法少女というよりプロレスラーか何かのような根性論である。
 
:身動きがとれないぬいぐるみの体に絶望しかけるも、諦めない不屈の意思と気合が奇跡を起こす―――!<br>しかし魔法少女というよりプロレスラーか何かのような根性論である。
259行目: 278行目:  
*名の由来は錬金術師パラケルススが提唱した、第一質量・万物の発生源「イリアステル(''Yliaster'')」と思われる。
 
*名の由来は錬金術師パラケルススが提唱した、第一質量・万物の発生源「イリアステル(''Yliaster'')」と思われる。
 
*Fateでイリヤによるバッドエンドの数は黒桜に次いで2位。
 
*Fateでイリヤによるバッドエンドの数は黒桜に次いで2位。
 +
*TECH GIAN付録の応援本裏表紙のイリヤがロリブルマの発生源。
 
*裏切り者の切嗣に対する行き場のない恨みを、切嗣の愛情を受けて育ったであろう士郎にぶつけてくる。しかし同時に、士郎のことは残された最後の家族としても見ており、士郎を失い再び一人ぼっちになることを何よりも恐れている。士郎を直接手に掛けないのは、自分自身で最後の家族を消すのが怖いから。
 
*裏切り者の切嗣に対する行き場のない恨みを、切嗣の愛情を受けて育ったであろう士郎にぶつけてくる。しかし同時に、士郎のことは残された最後の家族としても見ており、士郎を失い再び一人ぼっちになることを何よりも恐れている。士郎を直接手に掛けないのは、自分自身で最後の家族を消すのが怖いから。
 
*本来は専用ルートが凛ルートの次に予定されていたが、諸般の事情で「Heaven's Feel」として桜ルートと統合された。そのため、本編では使われなかったが、イリヤの下着姿の設定画が存在する。
 
*本来は専用ルートが凛ルートの次に予定されていたが、諸般の事情で「Heaven's Feel」として桜ルートと統合された。そのため、本編では使われなかったが、イリヤの下着姿の設定画が存在する。
268行目: 288行目:     
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
*TECH GIAN付録の応援本裏表紙のイリヤがロリブルマの発生源。
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===アチャ子===
<!--===アチャ子===-->
+
'''この項目で語られるのは、あくまで同人サークル内で作られたオリジナルキャラクターについてで、TYPE-MOONの公式設定とは何の関係もない事を予め明記する。'''
<!--'''この項目で語られるのは、あくまで同人サークル内で作られたオリジナルキャラクターについてで、TYPE-MOONの公式設定とは何の関係もない事を予め明記する。'''-->
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;略歴
<!--;略歴-->
+
:同人サークル『比村乳業(仮)』の比村奇石氏が発刊したFate系同人誌に登場するキャラクター。2004年3月21日のサイトの絵日記で『女版[[アーチャー]]』として描かれたのが始まりで、「アチャ子」という名前は、その時に暫定的に付けられた名前である。<br>あくまで同人発のオリキャラであったのだが、サイト内で人気が出たことでサイトの更新ネタとして真名や人物設定が作られ、同人誌『SWORD DANCERS』シリーズの主人公にまで抜擢された。<br>また二次創作キャラでありながら異例の人気キャラとなり、かなり豊富なアスキーアートが作られ、多くの作品でヒロインキャラとして採用されるまでに至った。
<!--:同人サークル『比村乳業(仮)』の比村奇石氏が発刊したFate系同人誌に登場するキャラクター。2004年3月21日のサイトの絵日記で『女版[[アーチャー]]』として描かれたのが始まりで、「アチャ子」という名前は、その時に暫定的に付けられた名前である。<br>あくまで同人発のオリキャラであったのだが、サイト内で人気が出たことでサイトの更新ネタとして真名や人物設定が作られ、同人誌『SWORD DANCERS』シリーズの主人公にまで抜擢された。<br>また二次創作キャラでありながら異例の人気キャラとなり、かなり豊富なアスキーアートが作られ、多くの作品でヒロインキャラとして採用されるまでに至った。-->
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<!--;人物-->
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;人物
<!--:英霊エミヤが守護者(カウンターガーディアン)として現れた時、彼の行く手を遮るかのように現れる、赤い外套を纏った銀髪の少女。<br>明るく脳天気な少女で、ノリも軽い。戦闘中に軽口を叩く事も多く、精神的にタフな様子が見受けられる。また可愛い女の子・美少女が大好きな所謂「百合なヒト」で、好色なため過剰なスキンシップをとることも。だけど逆に押しに弱く、ドジっ娘属性ある。基本そっちの趣味の人だが、唯一の例外が「彼」で、彼以外の異性に興味がない。<br>その正体は、『エミヤを守護者としての役目から救うために、“未来において”英霊となったイリヤ』。<br>後に公式でアーチャーのクラスカードを夢幻召喚したイリヤ、彼女から分離したクロエと「アーチャーの能力を持ったイリヤ」が登場した。勿論「プリズマ☆イリヤ」の作者である、ひろやまひろし氏が「このキャラの設定や構想をパクった」などという事は無く、完全な偶然の一致によるものである。<br>ただアニメ「プリズマ☆イリヤ」の第六話のエンドカードに、比村奇石氏がこの「アチャ子」のイラストを寄稿しており、TYPE-MOONもアチャ子の存在をある程度認識していると思われる。-->
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:英霊エミヤが守護者(カウンターガーディアン)として現れた時、彼の行く手を遮るかのように現れる、赤い外套を纏った銀髪の少女。<br>明るく脳天気な少女で、ノリも軽い。戦闘中に軽口を叩く事も多く、精神的にタフな様子が見受けられる。また可愛い女の子・美少女が大好きな所謂「百合なヒト」で、好色なため過剰なスキンシップをとることも。だけど逆に押しに弱く、ドジっ娘属性ある。基本そっちの趣味の人だが、唯一の例外が「彼」で、彼以外の異性に興味がない。<br>その正体は、『エミヤを守護者としての役目から救うために、“未来において”英霊となったイリヤ』。<br>後に公式でアーチャーのクラスカードを夢幻召喚したイリヤ、彼女から分離したクロエと「アーチャーの能力を持ったイリヤ」が登場した。勿論「プリズマ☆イリヤ」の作者である、ひろやまひろし氏が「このキャラの設定や構想をパクった」などという事は無く、完全な偶然の一致によるものである。<br>ただアニメ「プリズマ☆イリヤ」の第六話のエンドカードに、比村奇石氏がこの「アチャ子」のイラストを寄稿しており、TYPE-MOONもアチャ子の存在をある程度認識していると思われる。
<!--;能力-->
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<!--:戦闘スタイルは投影魔術による宝具の複製、干将莫耶による白兵戦、壊れた幻想と、戦い方はアーチャーと酷似し、更にガンドなど魔術を多く駆使する。<br>また弓兵ではあるが弓術が苦手なので「弓を打つ」刻印弓フェイルノートで技術的な不足を代用している。「弓を打つ」という魔術刻印であり、実体は無く、右の二の腕に刺青として刻まれており、“開放”することで弓として展開される。<br>他にも「幻想凍結(ファントム・キャンセラー)」という宝具を吸収する能力を持つ。-->
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:戦闘スタイルは投影魔術による宝具の複製、干将莫耶による白兵戦、壊れた幻想と、戦い方はアーチャーと酷似し、更にガンドなど魔術を多く駆使する。<br>また弓兵ではあるが弓術が苦手なので「弓を打つ」刻印弓フェイルノートで技術的な不足を代用している。「弓を打つ」という魔術刻印であり、実体は無く、右の二の腕に刺青として刻まれており、“開放”することで弓として展開される。<br>他にも「幻想凍結(ファントム・キャンセラー)」という宝具を吸収する能力を持つ。
    
== 商品情報 ==
 
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