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:古代エジプトにおいて建造された光り輝く神殿が複層的に折り重なって偉容を為す、全長数kmにも渡る超大型複合神殿体。彼の心象と生前の威を具現化させた、固有結界に類する最大の切り札。
 
:古代エジプトにおいて建造された光り輝く神殿が複層的に折り重なって偉容を為す、全長数kmにも渡る超大型複合神殿体。彼の心象と生前の威を具現化させた、固有結界に類する最大の切り札。
 
:生前自身が建築した神殿のみならず、自分が関わっていない神殿まで複合されており、デンデラ神殿、カルナック大神殿等の複合神殿体をさらに複数組み合わせ、アブ・シンベル大神殿、ラムセウム等の巨大神殿や霊廟までも複合された、現実には存在しない異形の大神殿体となっている。その驚異的規模と魔力光によって、まさに星空が地上に降りて来たかのような偉容を誇る。
 
:生前自身が建築した神殿のみならず、自分が関わっていない神殿まで複合されており、デンデラ神殿、カルナック大神殿等の複合神殿体をさらに複数組み合わせ、アブ・シンベル大神殿、ラムセウム等の巨大神殿や霊廟までも複合された、現実には存在しない異形の大神殿体となっている。その驚異的規模と魔力光によって、まさに星空が地上に降りて来たかのような偉容を誇る。
:無数の内部神殿群はスフィンクスの群れが守護しているほか、ファラオに対する絶大な祝福と不敬な敵対者への呪いが神威として備わっており、各神殿ごとに自らの領域に立ち入った対象へ向けて、祀る神にまつわる加護や呪いを任意に与えることが可能。劇中で披露されたのは主に以下の三種。
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:無数の内部神殿群はスフィンクスの群れが守護しているほか、ファラオに対する絶大な祝福と不敬な敵対者への呪いが神威として備わっており、各神殿ごとに自らの領域に立ち入った対象へ向けて、祀る神にまつわる加護や呪いを任意に与えることが可能。劇中で披露されたのは主に以下の3種。
 
:*『オジマンディアス自身とその配下に仮初の不死の肉体を与える』:この能力がある限り、オジマンディアスは霊核を破壊されても即座に無限再生する。さらに不死の恩恵は使役するスフィンクスの群れにも与えられており、オジマンディアス同様に不滅となっている。
 
:*『オジマンディアス自身とその配下に仮初の不死の肉体を与える』:この能力がある限り、オジマンディアスは霊核を破壊されても即座に無限再生する。さらに不死の恩恵は使役するスフィンクスの群れにも与えられており、オジマンディアス同様に不滅となっている。
 
:*『呪詛による猛毒』:真っ当な生物であれば二秒と絶たずに死亡し、効果を受けたサーヴァントはパラメータが軒並みランクダウン、スキルが弱体化させられる場合もある。神代の肉体を持ち毒に強い耐性を持つアーチャーも頑健スキルを弱体化させられ、毒のダメージを受ける程。
 
:*『呪詛による猛毒』:真っ当な生物であれば二秒と絶たずに死亡し、効果を受けたサーヴァントはパラメータが軒並みランクダウン、スキルが弱体化させられる場合もある。神代の肉体を持ち毒に強い耐性を持つアーチャーも頑健スキルを弱体化させられ、毒のダメージを受ける程。
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:主な攻撃方法は神殿最奥に存在する“デンデラ大電球”から生み出される超絶の雷撃を交えた大灼熱の太陽光で、これは太古の神々の神威さえ思わせる威力を持つ。この大灼熱は複合神殿体主砲より神殿外へ向けて魔力砲撃を行うことが可能で、決戦の最中に手出ししようとしたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦とその僚艦数隻を、発射されたトマホーク巡航ミサイル群ごと蒸発させるほどの威力と攻撃範囲を誇る。全力で砲撃した場合には他のサーヴァントに宣言したとおり、東京全土が炭化する。更に神殿内部に砲撃の焦点を合わせた場合に限り、その際の最大火力は太陽面爆発にすら匹敵し、不完全な状態とはいえ単独ではセイバーのエクスカリバーですら相殺しきれないほどの威力となる。しかしこの場合は、その規格外の威力で神殿までも大部分を破壊してしまう(セイバーとアーチャーの宝具と撃ち合った際には、放たれた大灼熱によって神殿体の基盤が八割方消滅している)。
 
:主な攻撃方法は神殿最奥に存在する“デンデラ大電球”から生み出される超絶の雷撃を交えた大灼熱の太陽光で、これは太古の神々の神威さえ思わせる威力を持つ。この大灼熱は複合神殿体主砲より神殿外へ向けて魔力砲撃を行うことが可能で、決戦の最中に手出ししようとしたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦とその僚艦数隻を、発射されたトマホーク巡航ミサイル群ごと蒸発させるほどの威力と攻撃範囲を誇る。全力で砲撃した場合には他のサーヴァントに宣言したとおり、東京全土が炭化する。更に神殿内部に砲撃の焦点を合わせた場合に限り、その際の最大火力は太陽面爆発にすら匹敵し、不完全な状態とはいえ単独ではセイバーのエクスカリバーですら相殺しきれないほどの威力となる。しかしこの場合は、その規格外の威力で神殿までも大部分を破壊してしまう(セイバーとアーチャーの宝具と撃ち合った際には、放たれた大灼熱によって神殿体の基盤が八割方消滅している)。
 
:更なる奥の手として、巨大な大複合神殿を上空に出現させ、大質量で物理的に対象を圧し潰して破壊する大質量攻撃が存在し、『Grand Order』ではこちらが宝具攻撃に当てはめられている。『神聖円卓領域 キャメロット』では星の聖剣の光と同質のものとされる[[聖槍|聖槍ロンゴミニアド]]の外装をこの大質量攻撃により粉砕し、主人公たちの道を切り開いた。ただし、この奇策は装甲を捨てる事と同意義であり、攻撃に対して一時的だが丸裸になる。なお、基底部は大電球のもたらす魔力によって強化されている。
 
:更なる奥の手として、巨大な大複合神殿を上空に出現させ、大質量で物理的に対象を圧し潰して破壊する大質量攻撃が存在し、『Grand Order』ではこちらが宝具攻撃に当てはめられている。『神聖円卓領域 キャメロット』では星の聖剣の光と同質のものとされる[[聖槍|聖槍ロンゴミニアド]]の外装をこの大質量攻撃により粉砕し、主人公たちの道を切り開いた。ただし、この奇策は装甲を捨てる事と同意義であり、攻撃に対して一時的だが丸裸になる。なお、基底部は大電球のもたらす魔力によって強化されている。
:彼が建造した訳ではないデンデラ大電球などが、何故、この大複合神殿の一部として存在しているのかは、オジマンディアスの過去に由来する。生前に数多くの巨大神殿を建造しながらも、同時に「過去現在未来、すべての神殿はこの身のためにある」と宣い、過去に建造された数多の神殿にまで美化を施し、我が物とした。二十一世紀現在でさえ、エジプト各地のモニュメントに最も多く名が刻まれている人物は、誰であろう、ファラオ・オジマンディアス(ラムセス二世)なのである。(彼を慕う諸王子が広く名を残したのだ、とする説もある)
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:彼が建造した訳ではないデンデラ大電球などが、何故、この大複合神殿の一部として存在しているのかは、オジマンディアスの過去に由来する。生前に数多くの巨大神殿を建造しながらも、同時に「過去現在未来、すべての神殿はこの身のためにある」と宣い、過去に建造された数多の神殿にまで美化を施し、我が物とした。二十一世紀現在でさえ、エジプト各地のモニュメントに最も多く名が刻まれている人物は、誰であろう、ファラオ・オジマンディアス(ラムセス二世)なのである(彼を慕う諸王子が広く名を残したのだ、とする説もある)。
 
:『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃&敵単体に宝具封印状態を付与<ref group="注" name="1ターン">1ターン</ref>&敵単体の防御力をダウン<ref group="注" name="3ターン">3ターン</ref><ref group="注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>」という効果のBuster宝具。
 
:『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃&敵単体に宝具封印状態を付与<ref group="注" name="1ターン">1ターン</ref>&敵単体の防御力をダウン<ref group="注" name="3ターン">3ターン</ref><ref group="注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>」という効果のBuster宝具。
 
:また、詳細不明だが攻撃型要塞形態なるものがアーチャーに言及されており、曰く「船みたいな形」「人間が足を踏み入れるモンじゃ無い」とのこと。
 
:また、詳細不明だが攻撃型要塞形態なるものがアーチャーに言及されており、曰く「船みたいな形」「人間が足を踏み入れるモンじゃ無い」とのこと。
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:オジマンディアス。古代エジプト最大最強の大英雄にして神王(ファラオ)、偉大なりし「太陽王」。紀元前十四~十三世紀頃の人物。
 
:オジマンディアス。古代エジプト最大最強の大英雄にして神王(ファラオ)、偉大なりし「太陽王」。紀元前十四~十三世紀頃の人物。
:広大な帝国を統治した古代エジプトのファラオ。オシリスの如く民を愛し、そして大いに民から愛された。ラムセス2世、メリアメンとも呼ばれる。
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:広大な帝国を統治した古代エジプトのファラオ。オシリスの如く民を愛し、そして大いに民から愛された。ラムセス二世、メリアメンとも呼ばれる。
    
:ヒッタイトと戦うも、やがて和平を結ぶことで古代エジプトに「交流」による繁栄をもたらした名君。
 
:ヒッタイトと戦うも、やがて和平を結ぶことで古代エジプトに「交流」による繁栄をもたらした名君。
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:「世界を喰らう女神(ポトニアテローン)」とまで呼び、主従共々討ち果たすべき敵と見なしている。
 
:「世界を喰らう女神(ポトニアテローン)」とまで呼び、主従共々討ち果たすべき敵と見なしている。
 
:愛歌の側からも厄介な相手と見なされており、撃破された後も高い評価を受けていた。
 
:愛歌の側からも厄介な相手と見なされており、撃破された後も高い評価を受けていた。
:八年後においては彼女によって特に念入りに造り直されている。
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:8年後においては彼女によって特に念入りに造り直されている。
 
;[[ギルガメッシュ (Prototype)| アーチャー(Prototype)]]
 
;[[ギルガメッシュ (Prototype)| アーチャー(Prototype)]]
:八年後の弓兵。八年後の聖杯戦争においては[[沙条愛歌|世界を喰らう女神]]のしもべとして造り直されたオジマンディアスが、同じく造り直された[[アーラシュ|アーチャー]]と共に[[ギルガメッシュ (Prototype)| 黄金の英雄王]]と交戦することが示唆されている。
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:8年後の弓兵。8年後の聖杯戦争においては[[沙条愛歌|世界を喰らう女神]]のしもべとして造り直されたオジマンディアスが、同じく造り直された[[アーラシュ|アーチャー]]と共に[[ギルガメッシュ (Prototype)| 黄金の英雄王]]と交戦することが示唆されている。
    
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
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**彼よりも更に古代の偉大なファラオ、クフ王を予想したファンも多かったようである。<br>宝具も『闇夜の太陽の船』=クフ王の船、『光輝の大複合神殿』=クフ王の大ピラミッド、『熱砂の獅身獣』=ギザの大スフィンクスと解釈すれば、ラムセス二世よりも「ハマる」キャスティングと言えるかもしれない。尤も、これをやると''ギザの大ピラミッドやスフィンクスを「何時、何のために、どうやって建造したか」という考古学の難題に触れなければならなくなる''ため、創作のネタとしてはあまりに危険であるが。
 
**彼よりも更に古代の偉大なファラオ、クフ王を予想したファンも多かったようである。<br>宝具も『闇夜の太陽の船』=クフ王の船、『光輝の大複合神殿』=クフ王の大ピラミッド、『熱砂の獅身獣』=ギザの大スフィンクスと解釈すれば、ラムセス二世よりも「ハマる」キャスティングと言えるかもしれない。尤も、これをやると''ギザの大ピラミッドやスフィンクスを「何時、何のために、どうやって建造したか」という考古学の難題に触れなければならなくなる''ため、創作のネタとしてはあまりに危険であるが。
 
*「[[メドゥーサ|幻想種]]」「[[フランシス・ドレイク|船]]」「[[イスカンダル|固有結界]]」と歴代「ライダー」サーヴァントの代名詞的な宝具を一人で所有する豪華な英雄。流石に[[アキレウス|戦車]]は持って来なかったが、宝具を特徴とするライダーのクラスに相応しい大盤振る舞いの構成である。
 
*「[[メドゥーサ|幻想種]]」「[[フランシス・ドレイク|船]]」「[[イスカンダル|固有結界]]」と歴代「ライダー」サーヴァントの代名詞的な宝具を一人で所有する豪華な英雄。流石に[[アキレウス|戦車]]は持って来なかったが、宝具を特徴とするライダーのクラスに相応しい大盤振る舞いの構成である。
**『Grand Order』から彼を知った人の場合、初見では「何でこの人がライダーなの?」という疑問を抱く事が少なくない。なにせ乗り物に関する描写・言及は影も形も無く、「闇夜の太陽船(メセケテット)」すら『通常攻撃で画面外から砲撃してくる』ことが幕間で主人公に言及されるだけ<ref group="注">イベント時のマイルーム会話にてメセケテットの名前を口にする事はあるが、乗り物だとは言及しない</ref>で、ライダーらしい乗り物に関する逸話をゲーム内で知る事が不可能なのだから。
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**『Grand Order』から彼を知った人の場合、初見では「何でこの人がライダーなの?」という疑問を抱く事が少なくない。なにせ乗り物に関する描写・言及は影も形も無く、「闇夜の太陽船(メセケテット)」すら『通常攻撃で画面外から砲撃してくる』ことが幕間で主人公に言及されるだけ<ref group="注">イベント時のマイルーム会話にてメセケテットの名前を口にする事はあるが、乗り物だとは言及しない。</ref>で、ライダーらしい乗り物に関する逸話をゲーム内で知る事が不可能なのだから。
 
**ただ史実の時点で、タロットカードの「戦車(チャリオッツ)」のモデルにもなっている程の戦車に関する逸話を持った英霊であるため、それを知っていれば彼がライダークラスを充てがわれること自体はそこまで突飛なものとは感じないと考えられる。
 
**ただ史実の時点で、タロットカードの「戦車(チャリオッツ)」のモデルにもなっている程の戦車に関する逸話を持った英霊であるため、それを知っていれば彼がライダークラスを充てがわれること自体はそこまで突飛なものとは感じないと考えられる。
 
*正しく破格の実力と宝具を持つサーヴァントだが、'''そもそも召喚が極めて難しい'''という問題がある。
 
*正しく破格の実力と宝具を持つサーヴァントだが、'''そもそも召喚が極めて難しい'''という問題がある。
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**オジマンディアスにとって唯一の例外として、「妻ネフェルタリの遺品」を使った召喚の場合のみ召喚に応じる。これも上記の通り「触媒の縁が強いから召喚できる」のではなく、召喚される目的ができたから召喚される。その目的とは「妻ネフェルタリの遺品を持っている=ネフェルタリの墓を暴いた不敬者を殺す」こと。この方法でオジマンディアスを召喚した[[伊勢三玄莉]]はオジマンディアスのマスターとして聖杯戦争を戦い続けられたが、それはオジマンディアスがマスター以外の事柄に対してたまたま興味を持って気が変わったからに過ぎず、本来であれば彼も例に漏れず速攻で殺されても何らおかしくなかった。
 
**オジマンディアスにとって唯一の例外として、「妻ネフェルタリの遺品」を使った召喚の場合のみ召喚に応じる。これも上記の通り「触媒の縁が強いから召喚できる」のではなく、召喚される目的ができたから召喚される。その目的とは「妻ネフェルタリの遺品を持っている=ネフェルタリの墓を暴いた不敬者を殺す」こと。この方法でオジマンディアスを召喚した[[伊勢三玄莉]]はオジマンディアスのマスターとして聖杯戦争を戦い続けられたが、それはオジマンディアスがマスター以外の事柄に対してたまたま興味を持って気が変わったからに過ぎず、本来であれば彼も例に漏れず速攻で殺されても何らおかしくなかった。
 
**FGOの場合は聖杯戦争ではなく人理を守る為の戦いであるから応じていると言ったところか。どう召喚するかというより、どういう戦いに参加させるかが重要。
 
**FGOの場合は聖杯戦争ではなく人理を守る為の戦いであるから応じていると言ったところか。どう召喚するかというより、どういう戦いに参加させるかが重要。
***なお、FGO Material4では以下の解釈が追記されている。「やがて人類史に刻まれた彼(オジマンディアス)は、サーヴァントとして現界するに至る。第一の現界に際して、自らの遺体がカイロの博物館へ保管されていると知った彼は、ある種の諦念の境地に立たざるを得なかった。霊廟から移動されたことで、最早、古代エジプトの神話観の下、歴代ファラオのひとりとして本来の肉体で再生されることはない、と。ならばせいぜい、やりたいようにやるまでのこと。かつてのように'''完全な肉体を維持した上での不老不死を望む'''も良し、'''不遜なマスタ一を排除して消え去る'''もよし、'''地上に君臨して無辜の人々へと繁栄をもたらすの'''も良し。そして、今。最新の現界にあたって。'''人理の危機とあらば、成る程、今度こそ世界を教わねばなるまい'''しそう彼は自然と考えるに至る。かつては為せなかったが、勇者として相応しき者多きカルデアならば、あるいは———」
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***なお、『FGO MaterialIV』では以下の解釈が追記されている。「やがて人類史に刻まれた彼(オジマンディアス)は、サーヴァントとして現界するに至る。第一の現界に際して、自らの遺体がカイロの博物館へ保管されていると知った彼は、ある種の諦念の境地に立たざるを得なかった。霊廟から移動されたことで、最早、古代エジプトの神話観の下、歴代ファラオのひとりとして本来の肉体で再生されることはない、と。ならばせいぜい、やりたいようにやるまでのこと。かつてのように'''完全な肉体を維持した上での不老不死を望む'''も良し、'''不遜なマスタ一を排除して消え去る'''もよし、'''地上に君臨して無辜の人々へと繁栄をもたらすの'''も良し。そして、今。最新の現界にあたって。'''人理の危機とあらば、成る程、今度こそ世界を教わねばなるまい'''しそう彼は自然と考えるに至る。かつては為せなかったが、勇者として相応しき者多きカルデアならば、あるいは———」
 
*黄金の古代王という特徴、高い実力とカリスマに裏打ちされた圧倒的な存在感、己を「王の中の王」と称する尊大さは[[ギルガメッシュ]]と、クラスや生前手にしたファラオの位、固有結界や神獣の軍を擁する戦力、「剣槍弓…三騎士の揃った戦場を引っ掻き回す」というシチュエーションは[[イスカンダル]]と似通ったものを感じさせる。
 
*黄金の古代王という特徴、高い実力とカリスマに裏打ちされた圧倒的な存在感、己を「王の中の王」と称する尊大さは[[ギルガメッシュ]]と、クラスや生前手にしたファラオの位、固有結界や神獣の軍を擁する戦力、「剣槍弓…三騎士の揃った戦場を引っ掻き回す」というシチュエーションは[[イスカンダル]]と似通ったものを感じさせる。
 
**ただし、「神々の法を守り、その結果として遍く民を庇護するファラオ」であるオジマンディアスと、「神と袂を分かち、人類の歴史の裁定者として人の世を守護する王」であるギルガメッシュでは方向性が正反対であり、根底の部分では到底相容れないと思われる。
 
**ただし、「神々の法を守り、その結果として遍く民を庇護するファラオ」であるオジマンディアスと、「神と袂を分かち、人類の歴史の裁定者として人の世を守護する王」であるギルガメッシュでは方向性が正反対であり、根底の部分では到底相容れないと思われる。
 
**のちに宿敵となる親友のモーセとの過去は、さながらギルガメッシュと[[エルキドゥ]]の殺し合いの末の固い友情を思わせる。
 
**のちに宿敵となる親友のモーセとの過去は、さながらギルガメッシュと[[エルキドゥ]]の殺し合いの末の固い友情を思わせる。
   
*桜井光氏のライアーソフトでの作品『白光のヴァルーシア-what a beautiful hopes-』にも、恐怖の王と呼ばれる怪物「アブホール」が登場している。尤も、彼の宝具の『熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)』との共通点は名前くらいの物で、関連性は特に無い。ただ、『白光のヴァルーシア』も西アジア・中東風の世界観で砂漠が舞台となるため、元ネタは同一と思われる。
 
*桜井光氏のライアーソフトでの作品『白光のヴァルーシア-what a beautiful hopes-』にも、恐怖の王と呼ばれる怪物「アブホール」が登場している。尤も、彼の宝具の『熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)』との共通点は名前くらいの物で、関連性は特に無い。ただ、『白光のヴァルーシア』も西アジア・中東風の世界観で砂漠が舞台となるため、元ネタは同一と思われる。
 
*エジプトのファラオというそれまでいなかったタイプのサーヴァントのためか、『蒼銀のフラグメンツ』執筆にあたっては「いわゆる「王」とも異なる特別な存在だから」として奈須氏から桜井氏に様々な助言があった模様。また逆に奈須氏が『Grand Order』第六章を執筆する際は「オジマンディアスの王としての理念」を桜井氏が奈須氏に教え、セリフの監修も行っている。なお、オジマンディアスというキャラクター自体の設定に関しては桜井氏が単独で担当しており、設定作成の欄には桜井氏の名前のみが記載されている。
 
*エジプトのファラオというそれまでいなかったタイプのサーヴァントのためか、『蒼銀のフラグメンツ』執筆にあたっては「いわゆる「王」とも異なる特別な存在だから」として奈須氏から桜井氏に様々な助言があった模様。また逆に奈須氏が『Grand Order』第六章を執筆する際は「オジマンディアスの王としての理念」を桜井氏が奈須氏に教え、セリフの監修も行っている。なお、オジマンディアスというキャラクター自体の設定に関しては桜井氏が単独で担当しており、設定作成の欄には桜井氏の名前のみが記載されている。
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**20世紀後半に防腐処置を行う為にフランスへ渡った事があるが、その時には儀仗兵が捧げ銃を行う国王への礼節をもって迎えられた。
 
**20世紀後半に防腐処置を行う為にフランスへ渡った事があるが、その時には儀仗兵が捧げ銃を行う国王への礼節をもって迎えられた。
 
*史実においては、神殿などの碑文の改ざんにより父王の業績を一部奪おうとしていたりする。父親との共同統治の際に作らせた神殿では父親の名前の前に「今は亡き」などと後から掘らせ、すべてオジマンディアスが作らせたように改竄していた。ファラオが歴史に名を残そうとする行為として珍しいものではなかったものの、前述の建造物と合わせて彼が並々ならぬ自己顕示欲を持っていたことは疑いようがない。
 
*史実においては、神殿などの碑文の改ざんにより父王の業績を一部奪おうとしていたりする。父親との共同統治の際に作らせた神殿では父親の名前の前に「今は亡き」などと後から掘らせ、すべてオジマンディアスが作らせたように改竄していた。ファラオが歴史に名を残そうとする行為として珍しいものではなかったものの、前述の建造物と合わせて彼が並々ならぬ自己顕示欲を持っていたことは疑いようがない。
*アムルを巡ってヒッタイトのムワタリ2世と戦ったカデシュの戦いは、史上初の軍事記録に残された戦争であり、成文化された世界初の国際平和条約が結ばれたこと有名である。オジマンディアスは戦争での大勝を国内で宣伝し、神殿の壁画などに記したが、これは誇張であり、実際にはエジプトはヒッタイト以上の犠牲者を出した末に領土を獲得できず、結局アムルは再びヒッタイトの属国となったと考えられている。
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*アムルを巡ってヒッタイトのムワタリ2世と戦ったカデシュの戦いは、史上初の軍事記録に残された戦争であり、成文化された世界初の国際平和条約が結ばれたこと有名である。オジマンディアスは戦争での大勝を国内で宣伝し、神殿の壁画などに記したが、これは誇張であり、実際にはエジプトはヒッタイト以上の犠牲者を出した末に領土を獲得できず、結局アムルは再びヒッタイトの属国となったと考えられている。
 
**なお、この戦争におけるオジマンディアスの活躍は勝敗と同様に大幅に誇張して喧伝され、彼が一人で戦車を駆り、矢の一撃で敵の隊を全滅させたかの如き図などが神々を交えて壁画に彫り込まれたりもした。そして当時のエジプトの人々はこういった壁画を大真面目に歴史として記録してしまい、後世において歴史論争が大変ややこしいことになったという経緯がある。
 
**なお、この戦争におけるオジマンディアスの活躍は勝敗と同様に大幅に誇張して喧伝され、彼が一人で戦車を駆り、矢の一撃で敵の隊を全滅させたかの如き図などが神々を交えて壁画に彫り込まれたりもした。そして当時のエジプトの人々はこういった壁画を大真面目に歴史として記録してしまい、後世において歴史論争が大変ややこしいことになったという経緯がある。
 
**実際のカデシュの戦いでは、オジマンディアスがヒッタイト軍の嘘の情報に騙されたことでエジプト軍が分断され、一個軍団(ラー)が壊滅。その余勢で自ら率いる本隊(アモン)も奇襲を受けて壊滅寸前のところを偶然現れたアムル、及び分断されていた後続軍団からの援軍により難を逃れることが出来たと考えられている。この後、自分の無謀な作戦によって多数の犠牲者を出したオジマンディアスはこれ以上の損失を出すわけにもいかず野営陣地を作成し、一方のヒッタイト陣営も数こそ圧倒的優位であるものの、当時主力であった戦車部隊の損害が小さくなく<ref group="注">所説あるが、オジマンディアス王率いる部隊の敗走という大勝利に浮かれてヒッタイトの奇襲部隊(戦車隊のみ)がエジプト王の陣営の略奪を初めてしまい、先のアムルと後続の増援が運よく挟撃となり、足を止めていたヒッタイト戦車隊は本来随伴する歩兵がいないために立て直しができなかったという。</ref>、にらみ合いの状況になる。すでにカデシュを奪取するだけの力がエジプト軍に無いことは明らかだったが、亡き父であるセティ1世を超えなければならないと考えていたオジマンディアスは戦いの継続を望んだ。しかし、無謀な進軍により兵站線が伸び切っていたため食料が不足しはじめ、士気も低下し結果的に撤退することになる。この戦いはたった一度の指揮官の失策によって全軍が危機に陥るということをエジプト軍に軍事的教訓として教えた戦いであったとされている。オジマンディアスはいくつかの神殿にこの戦いの勝利と自分の活躍を宣伝するための壁画を作成させたが、実際のところエジプトはアムルの支配権を失ったのみならず軍の人的被害もヒッタイト軍より大きかったと予測されている。
 
**実際のカデシュの戦いでは、オジマンディアスがヒッタイト軍の嘘の情報に騙されたことでエジプト軍が分断され、一個軍団(ラー)が壊滅。その余勢で自ら率いる本隊(アモン)も奇襲を受けて壊滅寸前のところを偶然現れたアムル、及び分断されていた後続軍団からの援軍により難を逃れることが出来たと考えられている。この後、自分の無謀な作戦によって多数の犠牲者を出したオジマンディアスはこれ以上の損失を出すわけにもいかず野営陣地を作成し、一方のヒッタイト陣営も数こそ圧倒的優位であるものの、当時主力であった戦車部隊の損害が小さくなく<ref group="注">所説あるが、オジマンディアス王率いる部隊の敗走という大勝利に浮かれてヒッタイトの奇襲部隊(戦車隊のみ)がエジプト王の陣営の略奪を初めてしまい、先のアムルと後続の増援が運よく挟撃となり、足を止めていたヒッタイト戦車隊は本来随伴する歩兵がいないために立て直しができなかったという。</ref>、にらみ合いの状況になる。すでにカデシュを奪取するだけの力がエジプト軍に無いことは明らかだったが、亡き父であるセティ1世を超えなければならないと考えていたオジマンディアスは戦いの継続を望んだ。しかし、無謀な進軍により兵站線が伸び切っていたため食料が不足しはじめ、士気も低下し結果的に撤退することになる。この戦いはたった一度の指揮官の失策によって全軍が危機に陥るということをエジプト軍に軍事的教訓として教えた戦いであったとされている。オジマンディアスはいくつかの神殿にこの戦いの勝利と自分の活躍を宣伝するための壁画を作成させたが、実際のところエジプトはアムルの支配権を失ったのみならず軍の人的被害もヒッタイト軍より大きかったと予測されている。
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*ユダヤの民の指導者となるモーセとは親友であり、紆余曲折の末袂を分かったとされる事が後世の創作では多いが、原典的には'''そのような描写は一切ない'''。
 
*ユダヤの民の指導者となるモーセとは親友であり、紆余曲折の末袂を分かったとされる事が後世の創作では多いが、原典的には'''そのような描写は一切ない'''。
 
**「モーセは赤子の頃に川に捨てられ、ファラオの王女に拾われて育てられた」とされ、そこから王族の子供達と共に教育を受け、そこからのちのファラオであるラムセス二世と共に青春を過ごしたと空想は出来るが、いくら王女に拾われたとはいえ捨て子が王族と顔を合わせる機会が多々あったとはいささか考えにくい。
 
**「モーセは赤子の頃に川に捨てられ、ファラオの王女に拾われて育てられた」とされ、そこから王族の子供達と共に教育を受け、そこからのちのファラオであるラムセス二世と共に青春を過ごしたと空想は出来るが、いくら王女に拾われたとはいえ捨て子が王族と顔を合わせる機会が多々あったとはいささか考えにくい。
**ちなみに設定担当の桜井氏はこのモーセと親友であるという設定を採用するにあたり、「十戒」というアメリカの映画をイメージしたとTMエースVol9にて語っている。
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**ちなみに設定担当の桜井氏はこのモーセと親友であるという設定を採用するにあたり、「十戒」というアメリカの映画をイメージしたとTMエースVol.9にて語っている。
    
;ライダークラスの特徴
 
;ライダークラスの特徴
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