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『[[Fate/Zero]]』の時に[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]によって冬木に持ち込まれたが、冬木ハイアットホテルの爆破事件の際に紛失。<br/>
 
『[[Fate/Zero]]』の時に[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]によって冬木に持ち込まれたが、冬木ハイアットホテルの爆破事件の際に紛失。<br/>
 
当時火事場泥棒に来ていた魔術師夫妻によって回収され、蝉菜マンションの工房を作って潜伏した。<br/>
 
当時火事場泥棒に来ていた魔術師夫妻によって回収され、蝉菜マンションの工房を作って潜伏した。<br/>
彼らは発見したエルメロイの当主のように自重しなかったために七年の時間をかけて「完全な復元」を行い、最終的に金髪の子供のような存在「赤ずきん」となった。
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彼らは発見したエルメロイの当主のように自重しなかったために七年の時間をかけて「完全な復元」を行い、最終的に金髪で妖精のような耳をした子供のような存在「赤ずきん」となった。
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==== 終焉 ====
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そうして誕生した「赤ずきん」は龍脈に匹敵する魔力を自分の体内に循環させ、それによって無尽蔵に願いを叶えることができる「生きた聖杯」と呼ぶべき存在であった。<br/>
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だが同時に因果を捻じ曲げて「自分に対して願いたくなる」ように周囲の人間の精神状態を変質させてゆくとんでもない厄ネタでもあった。
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元々火事場泥棒を行うような魔術師であった夫妻が抗えるはずもなく、次第に精神を歪ませていった。<br/>
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何を願うかで互いに争いが絶えなくなり、「赤ずきん」に対しても日ごとに矛盾する願いをかけることも珍しくなくなり、恐怖心から遠ざけたかと思えば執着から連れ戻そうとする行為も何度も行われ、魔術具による虐待じみた行いも頻発するようになった。<br/>
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遠ざけられていたサイクルの時には髪と耳を隠すために赤いフードを被り、自分の願いは持てないし叶えられないためエレベーターのボタン押しを隣人に依頼する事もあった。怪談の成立はこの頃の話がベースと思われる。
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そしてとある夜、自分の肉体から妖刀じみた刃物を生み出したことで、それを奪い合った夫妻は互いに殺し合い、終わりはあっさり訪れた。<br/>
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一人残された「赤ずきん」は隣人に助けを求めるものの隣人の「A」は部屋のドアを開けず、「赤ずきん」はどこかへと消えていった。<br/>
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自律していたとはいえ魔術師による定期的な調整を受けなければ肉体を維持することはできないため、誰かに拾われていない限りは人知れず終焉を迎えたと思われる。
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==== もう一つの結末 ====
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『[[Fate/strange Fake]]』およびその前日譚と思われる『[[氷室の天地 Fate/school life]]』では少し変わった展開になっている。<br/>
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夫妻の殺し合いが発生するより前に、当時聖杯戦争周りの諸々の被害を抑えるべく暗躍していた[[沙条綾香 (氷室の天地)|沙条綾香]]が「A」に対して「赤ずきんに助けを求められることがあったら、命を賭けなくてもいいから、手を差し伸べてほしい」とお願いして軽い暗示をかけておいた。<br/>
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これによって事件が発生した夜、「A」は怪談の展開であったように無視を決め込むのではなく部屋の扉を開き、「赤ずきん」を部屋へと迎え入れた。
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だが、事態は綾香が思いもよらなかった方向に転がっていった。<br/>
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元々「A」は孤独を偏愛する性質があり、本来の歴史でドアを開かなかったのもそのためと思われるが、そんな彼が綾香の言葉だけ胸に残っていてその言葉に従った事への理由付けとして「彼女に恋したからだ」と結論付けてしまっていた。<br/>
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その思いを汲んだ「赤ずきん」は次第に外見を沙条綾香そっくりに変化させていき、元々の金髪以外は綾香そっくりになっていった。
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そして一か月後、魔術師の調整がないため終わりを迎えつつあった「赤ずきん」に対し、「赤ずきん」の性質を受けて精神が変貌しつつあったためにとうとう「自分が綾香と一つになれば孤独と恋心を両立できる」という結論に達した「A」は'''「自分の全てをあげる」'''と提案。<br/>
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その「願い」を受けて「赤ずきん」と「A」は一つになり……「A」と「赤ずきん」の記憶を持ち、沙条綾香の顔を持った金髪の少女「[[アヤカ・サジョウ]]」が誕生した。
    
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
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:怪談のストーリーにおいて赤ずきんの隣の部屋に住んでいた大学生。
 
:怪談のストーリーにおいて赤ずきんの隣の部屋に住んでいた大学生。
 
:心中事件の発覚後一か月してこちらも行方不明となってしまった。
 
:心中事件の発覚後一か月してこちらも行方不明となってしまった。
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:孤独を偏愛する人物であり、『[[Fate/strange Fake]]』では赤ずきんを迎え入れるものの矛盾からとんでもない結論に至り、自分の全てを差し出してしまった。
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:もともと孤独への偏愛からまともな社会生活を贈れないだろうと覚悟していた人間だったとのことで、本来の世界で一か月後に失踪したのも赤ずきんから何かされたのでなければ、そんな自分への心底からの嫌悪感からと思われる。
    
;[[氷室鐘]]
 
;[[氷室鐘]]
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:『[[Fate/strange Fake]]』における主人公の一人で、一人ではエレベーターに乗れない上に時折見える「赤ずきん」の幻覚に悩まされている。
 
:『[[Fate/strange Fake]]』における主人公の一人で、一人ではエレベーターに乗れない上に時折見える「赤ずきん」の幻覚に悩まされている。
 
:当初読者からは「彼女が上記の「A」ではないか?」と予想されていたが、8巻ラストで'''「自分が赤ずきんである」'''という衝撃の発言が飛び出した。
 
:当初読者からは「彼女が上記の「A」ではないか?」と予想されていたが、8巻ラストで'''「自分が赤ずきんである」'''という衝撃の発言が飛び出した。
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:顛末は上記の通りであり、「A」の記憶を持った「赤ずきん」そのものとも言える存在であった。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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[[Category:小辞典]]
 
[[Category:小辞典]]
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[[Category:Fate/hollow ataraxia]]
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[[Category:Fate/strange Fake]]
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[[Category:氷室の天地 Fate/school life]]
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