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| *『[[Fate/stay night]]』におけるセイバーのステータス画面の「詳細」において、「アーサー王の終生の敵であった妖姫モルガンは、アーサー王の守護者ヴィヴィアンと対極の存在だが、モルガン自身も王を守護する湖の妖精の一人なのである」という記述が存在する。<br>ここに記された「モルガン」が王の姉であるかは判然としない。伝承の上でも、アーサー王の姉とこの妖精は別人であるとも同一であるとも言われている。 | | *『[[Fate/stay night]]』におけるセイバーのステータス画面の「詳細」において、「アーサー王の終生の敵であった妖姫モルガンは、アーサー王の守護者ヴィヴィアンと対極の存在だが、モルガン自身も王を守護する湖の妖精の一人なのである」という記述が存在する。<br>ここに記された「モルガン」が王の姉であるかは判然としない。伝承の上でも、アーサー王の姉とこの妖精は別人であるとも同一であるとも言われている。 |
| **『Garden of Avalon』で語られた設定によれば島の加護を受ける超人的な存在ではあるが、あくまでも人間であると思われる。 | | **『Garden of Avalon』で語られた設定によれば島の加護を受ける超人的な存在ではあるが、あくまでも人間であると思われる。 |
− | *アルトリアが「 ”人理” に肩入れする人間と[[竜種|竜]]のハイブリット」であるのに対して、モルガンは「 ”[[魔術|神秘]]” に肩入れする人間と[[妖精]]のハイブリット」。 | + | *アルトリアが「 ”人理” に肩入れする人間と[[竜種|竜]]のハイブリッド」であるのに対して、モルガンは「 ”[[魔術|神秘]]” に肩入れする人間と[[妖精]]のハイブリッド」。 |
| *アーサー王の伝承の初期においては、医学や薬学に通じた美しい女性であったり、ドルイド信仰における女神モーリオンと同一視されたりと神性を帯びた存在としても描かれている。<br>後に悪の魔女としての属性を追加された彼女だが、貶められた後もアーサー王の最期を看取り、アヴァロンへと連れて行く「アヴァロンへの導き手」としての役割だけは、どの伝承においても変わっていない。 | | *アーサー王の伝承の初期においては、医学や薬学に通じた美しい女性であったり、ドルイド信仰における女神モーリオンと同一視されたりと神性を帯びた存在としても描かれている。<br>後に悪の魔女としての属性を追加された彼女だが、貶められた後もアーサー王の最期を看取り、アヴァロンへと連れて行く「アヴァロンへの導き手」としての役割だけは、どの伝承においても変わっていない。 |
− | **それ故にこれまで悪の魔女として散々アーサーを苦しめたのに、今際の際でアーサーを献身的に治療するというよく分からない存在となった。「[[バルバトス|苦しめたかっただけで死んで欲しくはなかった]]」という理屈なのだろうか…?後に型月世界における妖精の詳細な定理が明かされると、'''『ブリテンを奪い返す』という野望は後天的に生まれたものであり、『アーサー王を癒しその身を護る』ことが本来の妖精としての<ruby><rb>目的</rb><rt>役割</rt></ruby>では無いか?'''という説が浮上している。 | + | **それ故にこれまで悪の魔女として散々アーサーを苦しめたのに、今際の際でアーサーを献身的に治療するというよく分からない存在となった。「[[バルバトス|苦しめたかっただけで死んで欲しくはなかった]]」という理屈なのだろうか? |
− | **『[[Fate/Grand Order]]』ではこの部分について、作中での[[シャーロック・ホームズ]]の推察に曰く『アルトリアの姉である人間としての彼女(モルガン)、ブリテン島の化身/楽園の妖精としての彼女(モルガン・ル・フェ)、妖精・湖の乙女としての彼女(ヴィヴィアン)。これら三つの役割を同時に確立・並立させるための三重人格であり、尚且つそれぞれが独立していた』、すなわち多重人格という解釈をとっている。 | + | ***後に型月世界における妖精の詳細な定理が明かされると、'''『ブリテンを奪い返す』という野望は後天的に生まれたものであり、『アーサー王を癒しその身を護る』ことが本来の妖精としての<ruby><rb>目的</rb><rt>役割</rt></ruby>では無いか?'''という説が浮上している。 |
| + | **『[[Fate/Grand Order]]』ではこの部分について、作中での[[シャーロック・ホームズ]]の推察に曰く『アルトリアの姉である人間としての彼女(モルガン)、ブリテン島の化身/楽園の妖精としての彼女(モルガン・ル・フェ)、妖精・湖の乙女としての彼女(ヴィヴィアン)。これら三つの役割を同時に確立・並立させるための三重人格であり、尚且つそれぞれが独立していた』、すなわち多重人格という解釈をとっていた。<br>実際、『Grand Order material ⅩⅢ』のブリテン異聞帯におけるモルガンの項で、汎人類史のモルガンの事情がその解釈通りであったことが明かされている。 |
| *断片的な情報からうかがえる人物像としては、数あるアーサー王伝説の筋書きの中でも最も有名なマロリーの著した『アーサー王の死』に始まる「邪悪な黒魔術を行使する魔女」としてのイメージを下敷きとしたキャラ付けのように見える。 | | *断片的な情報からうかがえる人物像としては、数あるアーサー王伝説の筋書きの中でも最も有名なマロリーの著した『アーサー王の死』に始まる「邪悪な黒魔術を行使する魔女」としてのイメージを下敷きとしたキャラ付けのように見える。 |
| **原典における『アーサー王の死』の筋書きだと[[ベディヴィエール]]が湖にエクスカリバーを返している間に、重傷を負ったアーサー王はアヴァロン島へと婦人達に看取られながら船で連れて行かれるが、モルガンがその筆頭でアーサー王の治療に当たる。『Fate/stay night』でのアーサー王の最期はFateルートのエンディングで描かれた通り、ベディヴィエールに見とられて眠る。なのでモルガンは、アーサー王ことアルトリアの最期には一切登場しない。 | | **原典における『アーサー王の死』の筋書きだと[[ベディヴィエール]]が湖にエクスカリバーを返している間に、重傷を負ったアーサー王はアヴァロン島へと婦人達に看取られながら船で連れて行かれるが、モルガンがその筆頭でアーサー王の治療に当たる。『Fate/stay night』でのアーサー王の最期はFateルートのエンディングで描かれた通り、ベディヴィエールに見とられて眠る。なのでモルガンは、アーサー王ことアルトリアの最期には一切登場しない。 |
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| *また、意外なことではあるが[[円卓の騎士|円卓]]13名中の約半数近くの5名が彼女の子である。 | | *また、意外なことではあるが[[円卓の騎士|円卓]]13名中の約半数近くの5名が彼女の子である。 |
| *容姿の初出はコミカライズ版『Fate/stay night』で、黒目が大きく不気味な顔つきの女性として描かれていた。その後アニメ版『[[Fate/Apocrypha]]』では「モードレッドの母」と名前が伏せられている形で漫画版『Fate/stay night』と異なる容姿で登場している。 | | *容姿の初出はコミカライズ版『Fate/stay night』で、黒目が大きく不気味な顔つきの女性として描かれていた。その後アニメ版『[[Fate/Apocrypha]]』では「モードレッドの母」と名前が伏せられている形で漫画版『Fate/stay night』と異なる容姿で登場している。 |
− | **元々モードレッドの細部やロンゴミニアドのデザイン、[[ベディヴィエール]]やマーリンの声優等、アーサー王関係の設定は構造がちゃんと固められていない状態…所謂初期設定段階の部分が多かった影響で、人物像が浮き彫りになる度にしょっちゅう調整されてきた前例があり、実際にモルガンの容姿も変更されているため、現在最新の容姿である「Apocryphaアニメ版で出てきたモルガンと思しき者」が、最終的な型月での決定になるのかは少々怪しいかもしれない…… | + | **元々モードレッドの細部やロンゴミニアドのデザイン、[[ベディヴィエール]]やマーリンの声優等、アーサー王関係の設定は構造がちゃんと固められていない状態…所謂初期設定段階の部分が多かった影響で、人物像が浮き彫りになる度にしょっちゅう調整されてきた前例があり、実際にモルガンの容姿も変更されているため、現在最新の容姿である「Apocryphaアニメ版で出てきたモルガンと思しき者」が、最終的な型月での決定になるのかは少々怪しいかもしれない。 |
| **アニメ版Apocryphaのモルガンは、フードやベールで覆われているため容姿の全貌は不明だが、ファンアートでは[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|アルトリア・オルタ]]をベースとして描かれる傾向が見られる。その後、コミカライズ版にて僅かながらも表情が描かれたが、魔女らしくつり上がった目付きをした、アルトリアとはあまり似ていると思えない顔立ちであった。 | | **アニメ版Apocryphaのモルガンは、フードやベールで覆われているため容姿の全貌は不明だが、ファンアートでは[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|アルトリア・オルタ]]をベースとして描かれる傾向が見られる。その後、コミカライズ版にて僅かながらも表情が描かれたが、魔女らしくつり上がった目付きをした、アルトリアとはあまり似ていると思えない顔立ちであった。 |
| **異聞帯の王として登場した[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]は、厳密に言うと一種の「パラレルワールドの別人」であるが、前述する記憶転送の影響で、この格好によく似た服装を身に着けている。 | | **異聞帯の王として登場した[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]は、厳密に言うと一種の「パラレルワールドの別人」であるが、前述する記憶転送の影響で、この格好によく似た服装を身に着けている。 |
− | *『Fate/Grand Order』の[[トリスタン]]の幕間にて暗躍が示唆されているモルガンだが、この時の彼女が[[ベリル・ガット]]によってサーヴァントとして召喚された<ruby><rb>汎人類史</rb><rt>ルーラー</rt></ruby>のモルガンと同一存在なのか、Apocryphaのモルガンを本体として『座』に登録されている英霊なのかどうかは未だに不明。<br>『座』が並行世界線および時間の軸から外れた場所であるという特性から、同一と見解するプレイヤーも少なからず存在するが、『stay night』と『Grand Order』では明らかに違う時空を生きていた[[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]の例があるので断言は出来ない為、公式からの詳しい発表が待たれている… | + | *『Fate/Grand Order』の[[トリスタン]]の幕間にて暗躍が示唆されているモルガンだが、この時の彼女が[[ベリル・ガット]]によってサーヴァントとして召喚された<ruby><rb>汎人類史</rb><rt>ルーラー</rt></ruby>のモルガンと同一存在なのか、Apocryphaのモルガンを本体として『座』に登録されている英霊なのかどうかは未だに不明。<br>『座』が並行世界線および時間の軸から外れた場所であるという特性から、同一と見解するプレイヤーも少なからず存在するが、『stay night』と『Grand Order』では明らかに違う時空を生きていた[[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]の例があるので断言は出来ない為、公式からの詳しい発表が待たれている。 |
| **ちなみにルーラークラスに選ばれる条件の一つとして'''「聖杯への願いが無いこと」'''が挙げられているが、汎人類史のモルガンがこの資格を持っている事を前提とすると、'''『彼女の<ruby><rb>願望</rb><rt>ゆめ</rt></ruby>はアルトリアがいる限り、聖杯をもってしても一生叶うことは無い』'''という事実が暗に明言されているとも解釈出来る。もしくは既にブリテンが滅びていた為「支配するべき国が無く、願望を叶えることができない」という理由から特例としてルーラーで召喚できた可能性もある。 | | **ちなみにルーラークラスに選ばれる条件の一つとして'''「聖杯への願いが無いこと」'''が挙げられているが、汎人類史のモルガンがこの資格を持っている事を前提とすると、'''『彼女の<ruby><rb>願望</rb><rt>ゆめ</rt></ruby>はアルトリアがいる限り、聖杯をもってしても一生叶うことは無い』'''という事実が暗に明言されているとも解釈出来る。もしくは既にブリテンが滅びていた為「支配するべき国が無く、願望を叶えることができない」という理由から特例としてルーラーで召喚できた可能性もある。 |
| ***なお、ルーラーのモルガンにブリテンを我が物とする目的があったかは明確に語られておらず<ref group ="注">[[モルガン (Grand Order)|異聞帯のモルガン]]はブリテンを自分の支配下に置いていたが、これはルーラーの彼女から直接目的そのものを引き継いだ訳ではなく「汎人類史の自身が持っていた執念と結末を情報として受け継ぎ、そこから自発的に『自分のブリテンを作る』という目的を得た」という理由。当初はこの目的を平和的な方法で解決する予定であったが、妖精達の気まぐれな言動に振り回され上手くいかず、最終的に支配という手段をとったものである。</ref>、過去へ飛んだ目的も「とある事情」とされているのみ<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015" />で明かされていない。 | | ***なお、ルーラーのモルガンにブリテンを我が物とする目的があったかは明確に語られておらず<ref group ="注">[[モルガン (Grand Order)|異聞帯のモルガン]]はブリテンを自分の支配下に置いていたが、これはルーラーの彼女から直接目的そのものを引き継いだ訳ではなく「汎人類史の自身が持っていた執念と結末を情報として受け継ぎ、そこから自発的に『自分のブリテンを作る』という目的を得た」という理由。当初はこの目的を平和的な方法で解決する予定であったが、妖精達の気まぐれな言動に振り回され上手くいかず、最終的に支配という手段をとったものである。</ref>、過去へ飛んだ目的も「とある事情」とされているのみ<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015" />で明かされていない。 |