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| : 『Apocrypha』本編では制御下においた<RUBY><RB>天の杯</RB><RT>ヘブンズフィール</RT></RUBY>に満ちた膨大な魔力を右腕に加えることで「右腕・零次集束(ライトハンド・ビッグクランチ)」として使用。発動と同時に右腕を切断している。 | | : 『Apocrypha』本編では制御下においた<RUBY><RB>天の杯</RB><RT>ヘブンズフィール</RT></RUBY>に満ちた膨大な魔力を右腕に加えることで「右腕・零次集束(ライトハンド・ビッグクランチ)」として使用。発動と同時に右腕を切断している。 |
| :『Grand Order』では「敵全体の強化状態を解除&敵全体に強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。 | | :『Grand Order』では「敵全体の強化状態を解除&敵全体に強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。 |
− | :幕間の物語「世界の救済について話をしよう」クリア後はEXランクに変化。宝具威力倍率が上昇する他、クリティカル発生率ダウンの持続ターン数が3ターンに延びる。 | + | :幕間の物語クリア後はEXランクに変化。宝具威力倍率が上昇する他、クリティカル発生率ダウンの持続ターン数が3ターンに延びる。 |
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| == 真名:天草四郎時貞 == | | == 真名:天草四郎時貞 == |
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| : 召喚した際、アサシンへの返答。従えるにはあまりに危険な毒婦に対し、彼はただその意思を告げる。 | | : 召喚した際、アサシンへの返答。従えるにはあまりに危険な毒婦に対し、彼はただその意思を告げる。 |
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− | ;「行こう、アサシン。あの悲劇は繰り返さない。<br> 大聖杯は―――俺たちのものだ」 | + | ;「行こう、アサシン。あの悲劇は繰り返さない。<br> 大聖杯は───俺たちのものだ」 |
| : 虚栄の空中庭園が完成した時の台詞。少年の頃に抱いた思いを胸に秘め、決意を籠めた眼差しで高く透明な天を見上げる。 | | : 虚栄の空中庭園が完成した時の台詞。少年の頃に抱いた思いを胸に秘め、決意を籠めた眼差しで高く透明な天を見上げる。 |
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− | ;「もしも、私の計画が神に背くモノであれば。私はこの戦場で必ずや討ち果たされるでしょう。<br> 不幸にもサーヴァントと戦って死ぬか、あるいは油断してゴーレムやホムンクルスに殺される。<br> ひょっとすると、味方の宝具に巻き込まれるかもしれない。<br> もし、そうなら粛々と死を受け入れましょう。神は私を許さなかった。<br> それはそれで、致し方のないことです。ですが、もし――<br> もし、何もかも上手くいったのであれば。それは神が俺の行いを赦されるということだ。<br> 全ての人間を慈しみ……そして、癒すために、あの大聖杯を欲するという俺の願いが正しいということ。<br> それさえ分かれば、もう迷うことは無い。決して裏切ってはならぬモノまで裏切った甲斐があったというものだ」 | + | ;「もしも、私の計画が神に背くモノであれば。私はこの戦場で必ずや討ち果たされるでしょう。<br> 不幸にもサーヴァントと戦って死ぬか、あるいは油断してゴーレムやホムンクルスに殺される。<br> ひょっとすると、味方の宝具に巻き込まれるかもしれない。<br> もし、そうなら粛々と死を受け入れましょう。神は私を許さなかった。<br> それはそれで、致し方のないことです。ですが、もし──<br> もし、何もかも上手くいったのであれば。それは神が俺の行いを赦されるということだ。<br> 全ての人間を慈しみ……そして、癒すために、あの大聖杯を欲するという俺の願いが正しいということ。<br> それさえ分かれば、もう迷うことは無い。決して裏切ってはならぬモノまで裏切った甲斐があったというものだ」 |
− | :アサシンに語った、「自ら死地に赴く」事の理由。<br>静かだが、他者のは理解できない尋常ならぬ強迫観念に囚われており、迷わぬという意思を固めるための儀式でもあった。 | + | :アサシンに語った、「自ら死地に赴く」事の理由。 |
| + | :静かだが、他者のは理解できない尋常ならぬ強迫観念に囚われており、迷わぬという意思を固めるための儀式でもあった。 |
| :余談だが、新約聖書には「主なるあなたの神を試みてはならない」という記述が存在する。聖書に背く四郎の思惑は、聖人であることを捨てた証とも、生前における教養の限界とも取れる台詞になっている。 | | :余談だが、新約聖書には「主なるあなたの神を試みてはならない」という記述が存在する。聖書に背く四郎の思惑は、聖人であることを捨てた証とも、生前における教養の限界とも取れる台詞になっている。 |
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| :敵対していようが、味方となっていようが、自身も含めて駒しか存在しない戦場に打たれた意図せぬ駒に、説明がつかぬ苛立ちを抱いた。聖人が初めて名もなきホムンクルスを意識した瞬間。 | | :敵対していようが、味方となっていようが、自身も含めて駒しか存在しない戦場に打たれた意図せぬ駒に、説明がつかぬ苛立ちを抱いた。聖人が初めて名もなきホムンクルスを意識した瞬間。 |
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− | ;「この時を待っていたのさ、ダーニック!冬木の聖杯は、俺のものだ!<br> 魔術師、あるいは吸血鬼。<br> どちらでもないにせよ―――世界を破滅に追いやるしか能の無い貴様に、この大聖杯は断じて渡すものか!」 | + | ;「この時を待っていたのさ、ダーニック!冬木の聖杯は、俺のものだ!<br> 魔術師、あるいは吸血鬼。<br> どちらでもないにせよ───世界を破滅に追いやるしか能の無い貴様に、この大聖杯は断じて渡すものか!」 |
| :念願の聖杯を前にして立ち塞がる、有り得ない敵に絶句する吸血鬼を他所に、少年はますます声高らかに叫ぶ。 | | :念願の聖杯を前にして立ち塞がる、有り得ない敵に絶句する吸血鬼を他所に、少年はますます声高らかに叫ぶ。 |
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| :ルーラーの返答は「今を生きる人間に祈りを託さないあなたに英霊の資格はない」という謗りだったが、彼はそれを肯定しつつ人類の救済に邁進し成し遂げることを改めて宣言する。 | | :ルーラーの返答は「今を生きる人間に祈りを託さないあなたに英霊の資格はない」という謗りだったが、彼はそれを肯定しつつ人類の救済に邁進し成し遂げることを改めて宣言する。 |
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− | ;「―――かつて、憎んだことはある」<br>「神も、人も、全てを憎んだことはある。それは認めようライダー。<br> 私はかつて、確かに人間が憎かった。自分を殺されたからでも、仲間を虐殺されたからでもない。<br> それを歴史の<RUBY><RB>構造</RB><RT>システム</RT></RUBY>として受け入れる人類そのものが憎かった。<br> 強者と弱者があり、互いに喰らい合い、命を浪費することで成長し続けるという人類がただただ憎かった」<br>「だから、私は捨てたぞライダー。<br> 彼らを憎悪するという心を、人類救済のために切り捨てた。<br> だから今は憎くなどない。この世界の誰であろうと、必ず救う。必ずだ」 | + | ;「───かつて、憎んだことはある」<br>「神も、人も、全てを憎んだことはある。それは認めようライダー。<br> 私はかつて、確かに人間が憎かった。自分を殺されたからでも、仲間を虐殺されたからでもない。<br> それを歴史の<RUBY><RB>構造</RB><RT>システム</RT></RUBY>として受け入れる人類そのものが憎かった。<br> 強者と弱者があり、互いに喰らい合い、命を浪費することで成長し続けるという人類がただただ憎かった」<br>「だから、私は捨てたぞライダー。<br> 彼らを憎悪するという心を、人類救済のために切り捨てた。<br> だから今は憎くなどない。この世界の誰であろうと、必ず救う。必ずだ」 |
| :ライダーから自分と自分に付き従った連中を殺した人間が憎くないのかと問われた際の返答。返答次第では即座に槍を使うつもりだったライダーに対し、向かい合い、目線は逸らさない。そこに狂気の片鱗はなく、強者の驕りもない。「奇跡」と謳われ挫折した少年の瞳は、ぞっとするほど、透明だった。言葉の後には、ただ沈黙が広がる。 | | :ライダーから自分と自分に付き従った連中を殺した人間が憎くないのかと問われた際の返答。返答次第では即座に槍を使うつもりだったライダーに対し、向かい合い、目線は逸らさない。そこに狂気の片鱗はなく、強者の驕りもない。「奇跡」と謳われ挫折した少年の瞳は、ぞっとするほど、透明だった。言葉の後には、ただ沈黙が広がる。 |
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− | ;「ええ。六十年もの間考え続けて、悩み続けた結果、私は此処にいることを選んだのです。恐怖はあっても、後悔はない。それではキャスター、準備を――する前に」 | + | ;「ええ。六十年もの間考え続けて、悩み続けた結果、私は此処にいることを選んだのです。恐怖はあっても、後悔はない。それではキャスター、準備を──する前に」 |
| ;「令呪を以て命ずる。キャスター、私に関して悲劇を書くな」 | | ;「令呪を以て命ずる。キャスター、私に関して悲劇を書くな」 |
| :長い時間を考え、悩み、遂に迷いを捨てた四郎は負ければ終わりの戦いへと挑むが… | | :長い時間を考え、悩み、遂に迷いを捨てた四郎は負ければ終わりの戦いへと挑むが… |
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| : 大聖杯中枢への宝具接続。Dランク宝具に過ぎない二つの腕は人類救済を叶えるために大聖杯の改変へと挑む。 | | : 大聖杯中枢への宝具接続。Dランク宝具に過ぎない二つの腕は人類救済を叶えるために大聖杯の改変へと挑む。 |
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− | ;全てを憎むか。全てを悲しむか。<br>……私は選んだのだ。全てを悲しもう、全てを慈しもう。私は人間を信じている。いつか、当たり前のようにそこへ到達するのだと信じている。<br>だけど、辿り着くまでに失うものは沢山あって。<br>無念は雪のように降り積もっていく。<br>私にできることはないだろうか。私が人の哀しみを癒やす方法はあるのだろうか。<br>――あった。<br>確かにそれは人を正しく救済する。辿り着くべき場所に至る唯一の近道だった。 | + | ;全てを憎むか。全てを悲しむか。<br>……私は選んだのだ。全てを悲しもう、全てを慈しもう。私は人間を信じている。いつか、当たり前のようにそこへ到達するのだと信じている。<br>だけど、辿り着くまでに失うものは沢山あって。<br>無念は雪のように降り積もっていく。<br>私にできることはないだろうか。私が人の哀しみを癒やす方法はあるのだろうか。<br>──あった。<br>確かにそれは人を正しく救済する。辿り着くべき場所に至る唯一の近道だった。 |
| : いつか人間は悪性を乗り越えて平和へと至る。そう信じているからこそ、それまでに失うもの、無念、哀しみを癒やしたいと、減らしたいと願ったからこそ四郎は第三魔法を求める。 | | : いつか人間は悪性を乗り越えて平和へと至る。そう信じているからこそ、それまでに失うもの、無念、哀しみを癒やしたいと、減らしたいと願ったからこそ四郎は第三魔法を求める。 |
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− | ;聖人では人は救えても、現実から救うことも未来を得ることもできなかった。<br>戦いは人類を成長させる。それは事実かもしれない。だけど、それでは――それでは、弱者が踏みにじられ続ける世界となってしまう。<br>だから救う。<br>全てを救うのだ―― | + | ;聖人では人は救えても、現実から救うことも未来を得ることもできなかった。<br>戦いは人類を成長させる。それは事実かもしれない。だけど、それでは──それでは、弱者が踏みにじられ続ける世界となってしまう。<br>だから救う。<br>全てを救うのだ── |
| : セミラミスを召喚するなり語った目的。当然戯言だと一笑に付されたが、その後契約を結び、彼の足掻きを理解した最古の毒殺者は彼への協力を誓う。 | | : セミラミスを召喚するなり語った目的。当然戯言だと一笑に付されたが、その後契約を結び、彼の足掻きを理解した最古の毒殺者は彼への協力を誓う。 |
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− | ;「そうだ。だからこれは、この私を――天草四郎時貞を信じてくれた、皆の力だ」 | + | ;「そうだ。だからこれは、この私を──天草四郎時貞を信じてくれた、皆の力だ」 |
| :かつて民に、奇跡を信じさせて「しまった」両腕。呪いと思い、生前の虐殺時に切断されたことで四郎に絶望ではなく歓喜を抱かせた腕は、四郎を信じた人々の信仰により、英霊となった彼の願いを叶える力となる。 | | :かつて民に、奇跡を信じさせて「しまった」両腕。呪いと思い、生前の虐殺時に切断されたことで四郎に絶望ではなく歓喜を抱かせた腕は、四郎を信じた人々の信仰により、英霊となった彼の願いを叶える力となる。 |
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− | ;「――聖杯に問う。我が奇跡は誤りか、我が願いは異端か、我々が信じたものは切り捨てられるべきものなのか」<br>「ならば。我々は何故美しいと思うのか。何故平和を愛し、幸福を愛し――それが第三者のものでさえ、愛しく思えるのか」<br>「それは、いつかここに辿り着くべきだと。<br> そう考えていたからではないか。答えよ、<ruby><rb>万能の願望機</rb><rt>せいはい</rt></ruby>、答えてみせろ!我が願望に邪悪はあるか!!我らの希望に汚点はあるかッ!?」<br>「ならば、我が願いを聞き届けよ。我らの祈りを確かなものとしろ!<br> 聖杯、己はその真の役割に殉じるがいい!人類は<ruby><rb>天の杯</rb><rt>ヘヴンズフィール</rt></ruby>を掴み、無限の<ruby><rb>星々</rb><rt>ソラ</rt></ruby>に至るのだから!」 | + | ;「──聖杯に問う。我が奇跡は誤りか、我が願いは異端か、我々が信じたものは切り捨てられるべきものなのか」<br>「ならば。我々は何故美しいと思うのか。何故平和を愛し、幸福を愛し──それが第三者のものでさえ、愛しく思えるのか」<br>「それは、いつかここに辿り着くべきだと。<br> そう考えていたからではないか。答えよ、<ruby><rb>万能の願望機</rb><rt>せいはい</rt></ruby>、答えてみせろ!我が願望に邪悪はあるか!!我らの希望に汚点はあるかッ!?」<br>「ならば、我が願いを聞き届けよ。我らの祈りを確かなものとしろ!<br> 聖杯、己はその真の役割に殉じるがいい!人類は<ruby><rb>天の杯</rb><rt>ヘヴンズフィール</rt></ruby>を掴み、無限の<ruby><rb>星々</rb><rt>ソラ</rt></ruby>に至るのだから!」 |
− | :人類史において数々の人が祈り、叶うことがなかった「人類が全て、等しく平和で幸福に満ちていますように――」という祈り。それが傲慢であると、罪であると、そんなものは存在しないと、幻想だと、そう考えるほうが邪悪であると「正しい現実」の前に踏みにじられて来たモノ。 | + | :人類史において数々の人が祈り、叶うことがなかった「人類が全て、等しく平和で幸福に満ちていますように──」という祈り。それが傲慢であると、罪であると、そんなものは存在しないと、幻想だと、そう考えるほうが邪悪であると「正しい現実」の前に踏みにじられて来たモノ。 |
| :それでも。それでも平和を願った願いは遂に辿り着く。第三魔法、天の杯。人を次のステップへ押し上げ新たなステージへと導く奇跡である。 | | :それでも。それでも平和を願った願いは遂に辿り着く。第三魔法、天の杯。人を次のステップへ押し上げ新たなステージへと導く奇跡である。 |
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− | ;「叶いたり!我が夢は、此処に叶いたり―――!!」 | + | ;「叶いたり!我が夢は、此処に叶いたり───!!」 |
| :歓喜の絶叫と共に、女帝と比較しても何ら遜色なき"王"の風格を携え、<RUBY><RB>支配者</RB><RT>マスター</RT></RUBY>へと至った聖人が、此処に凱旋した。 | | :歓喜の絶叫と共に、女帝と比較しても何ら遜色なき"王"の風格を携え、<RUBY><RB>支配者</RB><RT>マスター</RT></RUBY>へと至った聖人が、此処に凱旋した。 |
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− | ;「では、何故――いえ、そうですね。貴方は個人を救い、私は全てを救うことを望んだ」<br>「貴女はご自分を聖人ではないと仰るでしょうが。私は誰より、貴女を聖女だと信じます。私も貴女のように考えようとした時期もあった。しかし、私には耐えられなかった」 | + | ;「では、何故──いえ、そうですね。貴方は個人を救い、私は全てを救うことを望んだ」<br>「貴女はご自分を聖人ではないと仰るでしょうが。私は誰より、貴女を聖女だと信じます。私も貴女のように考えようとした時期もあった。しかし、私には耐えられなかった」 |
| : 自身の掲げる救済と、シェイクスピアの宝具に寄って心折れかけてなお立ち上がったジャンヌの救済の違いから、ジャンヌにかつての自分の抱いたこととその先を見る。 | | : 自身の掲げる救済と、シェイクスピアの宝具に寄って心折れかけてなお立ち上がったジャンヌの救済の違いから、ジャンヌにかつての自分の抱いたこととその先を見る。 |
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− | ;「<RUBY><RB>彼</RB><RT>ジーク</RT></RUBY>、ですか。<br> ……なるほど、確かに<RUBY><RB>あなた</RB><RT>ジャンヌ</RT></RUBY>が好む人間そのものであり――私が嫌う人間そのものです。<br> 生まれた瞬間、彼は確かに完全だったはず。<br> 我欲は極めて薄く、己を含めた全ての存在に公平で、死ぬまで生きることができる理想の生物だったはずだ」 | + | ;「<RUBY><RB>彼</RB><RT>ジーク</RT></RUBY>、ですか。<br> ……なるほど、確かに<RUBY><RB>あなた</RB><RT>ジャンヌ</RT></RUBY>が好む人間そのものであり──私が嫌う人間そのものです。<br> 生まれた瞬間、彼は確かに完全だったはず。<br> 我欲は極めて薄く、己を含めた全ての存在に公平で、死ぬまで生きることができる理想の生物だったはずだ」 |
| :己の救済を拒絶したジャンヌに現界した直後と、今で何が違うと問い、ジークという答えを返され、聖人は名もなきホムンクルスに明確な敵意を抱くと同時に苛立ちの理由を悟る。 | | :己の救済を拒絶したジャンヌに現界した直後と、今で何が違うと問い、ジークという答えを返され、聖人は名もなきホムンクルスに明確な敵意を抱くと同時に苛立ちの理由を悟る。 |
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| :大聖杯を破壊せんとする聖女の焔を迎え撃つために右腕を犠牲にした奥の手。 | | :大聖杯を破壊せんとする聖女の焔を迎え撃つために右腕を犠牲にした奥の手。 |
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− | ;「お、のれ……これでも、まだッ……まだ我が希望を喰らうのか……!!<br> 負けるものか、ジャンヌ・ダルク!!貴様如きの執念が、俺の執念に勝ると思うか!<br> これは人類の希望そのものだ!!耐えろ―――耐えろ、<RUBY><RB>天の杯</RB><RT>ヘヴンズフィール</RT></RUBY>!!」 | + | ;「お、のれ……これでも、まだッ……まだ我が希望を喰らうのか……!!<br> 負けるものか、ジャンヌ・ダルク!!貴様如きの執念が、俺の執念に勝ると思うか!<br> これは人類の希望そのものだ!!耐えろ───耐えろ、<RUBY><RB>天の杯</RB><RT>ヘヴンズフィール</RT></RUBY>!!」 |
| :上記の代償も空しく、聖女の捨て身の焔は大聖杯に至った。六十年の刻、二千年の業、それら全てを思い起こし、聖人は咆哮する。 | | :上記の代償も空しく、聖女の捨て身の焔は大聖杯に至った。六十年の刻、二千年の業、それら全てを思い起こし、聖人は咆哮する。 |
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| ;「ああ、それは。……話して謝れば、分かってくれるかなと」 | | ;「ああ、それは。……話して謝れば、分かってくれるかなと」 |
− | ;「言葉を尽くして、それでも納得されなかったら―――それで終わりですよ。<br> 元々、貴女を騙していたのはこちらです。だから、もし貴女が納得しなかったのなら」 | + | ;「言葉を尽くして、それでも納得されなかったら───それで終わりですよ。<br> 元々、貴女を騙していたのはこちらです。だから、もし貴女が納得しなかったのなら」 |
| :アサシンから成功した時に自分をどうするつもりだったかと聞かれ、あらゆる手練手管で聖杯大戦において暗躍した聖人とは思えぬほどに呑気な言葉。 | | :アサシンから成功した時に自分をどうするつもりだったかと聞かれ、あらゆる手練手管で聖杯大戦において暗躍した聖人とは思えぬほどに呑気な言葉。 |
| :自分が納得したと思うかと女帝が呆れたように問うのに対し、聖人は事も無げに、殺されても、傀儡にされても構わなかったと答えた。 | | :自分が納得したと思うかと女帝が呆れたように問うのに対し、聖人は事も無げに、殺されても、傀儡にされても構わなかったと答えた。 |
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− | ;「―――いいえ。充分な報酬です。ありがとう、セミラミス。君に会えて、良かった」 | + | ;「───いいえ。充分な報酬です。ありがとう、セミラミス。君に会えて、良かった」 |
| :最後まで素直ではない女帝からの<RUBY><RB>報酬</RB><RT>キス</RT></RUBY>を受け取り、聖人と呼ばれた少年は二度目の死を迎えた。 | | :最後まで素直ではない女帝からの<RUBY><RB>報酬</RB><RT>キス</RT></RUBY>を受け取り、聖人と呼ばれた少年は二度目の死を迎えた。 |
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| ==== 幕間の物語 ==== | | ==== 幕間の物語 ==== |
− | ;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に――無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>――そう、聖杯という無慈悲な救済を。 | + | ;救う、という行為は本来傲慢なものです。<br>ですが、その傲慢さを容認しなければ、人は人を引っ張り上げられない。<br>個々人を救済するのは簡単です。彼ら彼女らに思いを砕けば、それでいい。<br>では、世界を救済するとはどういうことなのか。<br>私はわかったつもりでいるのですが、その実何もわかっていないのかもしれません。<br>だから、必要なのは問答無用の力。<br>この世全て、万物を公平に──無慈悲なまでに救済する力。<br>私が召喚に応じたのは、もちろん人理修復が目的ですが。<br>それでも、心の何処かでその無慈悲な力を探しているのです。<br>──そう、聖杯という無慈悲な救済を。 |
− | :『世界の救済について話をしよう』冒頭にて。Apocryphaでの出来事や決意を忘れていない彼は、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。 | + | :自身の幕間の物語『世界の救済について話をしよう』の冒頭にて。Apocryphaでの出来事や決意を忘れていない彼は、冬木大聖杯でなくとも聖杯に未だ強い関心を持ち続けている。 |
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− | ;「この戦い―――私の分析によれば。」<br><font size=6>「99.9%勝ちます。」</font> | + | ;「この戦い───私の分析によれば。」<br><font size=6>「99.9%勝ちます。」</font> |
− | : 『それからも邪悪の話をしよう』での決め台詞。夢の中だからこそ普段は言えない、一度言ってみたかった負けフラグ。 | + | : 自身の二番目の幕間『それからも邪悪の話をしよう』での決め台詞。夢の中だからこそ普段は言えない、一度言ってみたかった負けフラグ。 |
| :マスターにツッコんでもらって満足な経験となったのだが、口止めしておかなかったため、解決後現実世界でマスターに「99.9%勝ちます(キリッ)」と言っていたとやや脚色気味にカルデア中に広められてしまい、挙句[[セミラミス]]にまで弄られてしまう羽目に。 | | :マスターにツッコんでもらって満足な経験となったのだが、口止めしておかなかったため、解決後現実世界でマスターに「99.9%勝ちます(キリッ)」と言っていたとやや脚色気味にカルデア中に広められてしまい、挙句[[セミラミス]]にまで弄られてしまう羽目に。 |
| : 羞恥で狼狽するものの、それでも台詞そのものはやはり格好良いと思っているらしい。 | | : 羞恥で狼狽するものの、それでも台詞そのものはやはり格好良いと思っているらしい。 |
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| == 話題まとめ == | | == 話題まとめ == |
| ;「ミスリード」の真偽 | | ;「ミスリード」の真偽 |
− | :[[エミヤ|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘う造形で登場したシロウだが、ソース不明の言説で『シロウ・コトミネ=平行世界の衛宮士郎という誤った推測にファンを誘導するため、奈須きのこや東出祐一郎が衛宮士郎・アーチャーファンの期待を煽る恣意的な発言を行った』と主張される事があり、2巻発売直後は炎上の様相を見せる程であった。<br>だが実際の所、Apocryphaの第一報が発表された2012年7月~シロウの正体が発覚する2巻が刊行された2013年8月までに発表された関係者の発言で、[[エミヤ|あっちのシロウ]]とシロウ・コトミネの繋がりを直裁に示す物があったとは言い難く、多くの主張がデマや誤読によるものと判明している。 | + | :[[エミヤ|あっちのシロウ]]へのミスリードを誘う造形で登場したシロウだが、ソース不明の言説で『シロウ・コトミネ=平行世界の衛宮士郎という誤った推測にファンを誘導するため、奈須きのこや東出祐一郎が衛宮士郎・アーチャーファンの期待を煽る恣意的な発言を行った』と主張される事があり、2巻発売直後は炎上の様相を見せる程であった。<br>だが実際の所、Apocryphaの第一報が発表された2012年7月~シロウの正体が発覚する2巻が刊行された2013年8月までに発表された関係者の発言で、[[エミヤ|あっちのシロウ]]とシロウ・コトミネの繋がりを直裁に示す物があったとは言い難く、多くの主張がデマや誤読によるものと判明している。 |
− | :*(例)『「正体はアイツだよね」と察してもらえるだろう』『いつもの赤マント(いつもの赤いの)が出張する』――これは2011年発行の'''Fate/EXTRAビジュアルファンブックで[[無銘]]に寄せられた奈須きのこの発言'''『「真名はないけれど、アーチャーの正体はアイツだよね」と察してもらえるだろうと。』が'''取り違えられた'''もの。後者も竹箒日記2010/7/23でEXTRAの無銘に宛てられた『いつもの赤マント』発言が取り違えられている<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201007.html 竹箒日記2010/7/23]</ref>。 | + | :*(例)『「正体はアイツだよね」と察してもらえるだろう』『いつもの赤マント(いつもの赤いの)が出張する』──これは2011年発行の'''Fate/EXTRAビジュアルファンブックで[[無銘]]に寄せられた奈須きのこの発言'''『「真名はないけれど、アーチャーの正体はアイツだよね」と察してもらえるだろうと。』が'''取り違えられた'''もの。後者も竹箒日記2010/7/23でEXTRAの無銘に宛てられた『いつもの赤マント』発言が取り違えられている<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201007.html 竹箒日記2010/7/23]</ref>。 |
− | :*『星を追う少年』――2012年12月10日のひびちからじお第63回で公開された東出祐一郎書き下ろし音声広告の『少年は変わる。届かぬ星に手を伸ばすために。』が誤解釈されたもの。このフレーズはシロウではなく、Apocryphaの主人公[[ジーク]]に宛てられている。 | + | :*『星を追う少年』──2012年12月10日のひびちからじお第63回で公開された東出祐一郎書き下ろし音声広告の『少年は変わる。届かぬ星に手を伸ばすために。』が誤解釈されたもの。このフレーズはシロウではなく、Apocryphaの主人公[[ジーク]]に宛てられている。 |
| :**2012年7月に発表された「TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表」で奈須きのこから衛宮士郎に寄せられたコメント『主人公の宿命か、凛やセイバーのように派生作品においそれとお邪魔できませんが、彼は今も星を追いかけているのです。』と混同されたと推測される。 | | :**2012年7月に発表された「TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表」で奈須きのこから衛宮士郎に寄せられたコメント『主人公の宿命か、凛やセイバーのように派生作品においそれとお邪魔できませんが、彼は今も星を追いかけているのです。』と混同されたと推測される。 |
| :正体発覚前のシロウに言及された公式関係者の発言の内、唯一ソースが確定しているものに、第一巻発売を控えた2012年末のTYPE-MOONエース8での対談があるが、 | | :正体発覚前のシロウに言及された公式関係者の発言の内、唯一ソースが確定しているものに、第一巻発売を控えた2012年末のTYPE-MOONエース8での対談があるが、 |
− | ――個人的には聖堂教会の監督官の姿がどこかで見た感じの方で、非常に気になります。 | + | ──個人的には聖堂教会の監督官の姿がどこかで見た感じの方で、非常に気になります。 |
| 東出「色黒の人ですね(笑) 。プレビュー版にも名前だけは出てきます。」 | | 東出「色黒の人ですね(笑) 。プレビュー版にも名前だけは出てきます。」 |
| :という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。 | | :という非常に簡素な物。取材者も東出氏も'''「対談相手はシロウの容姿を”どこで見た誰に似ている”と思ったのか」に言及していない'''事に注目されたい。…要するに「突っ込まれたら困るからはぐらかした」のだろうか。 |
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| ;天草ピックアップ | | ;天草ピックアップ |
| :期間限定サーヴァントの中ではピックアップの回数が比較的多い天草だが、同時期かその後に爆弾を投下させるとユーザーから囁かれている。 | | :期間限定サーヴァントの中ではピックアップの回数が比較的多い天草だが、同時期かその後に爆弾を投下させるとユーザーから囁かれている。 |
− | :一度目は『Grand Order』ではFGO初の「復讐者」のサーヴァントであり、プレイヤーからは[[主人公 (Grand Order)]]の裏の相棒と呼ばれるに至った[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]、 | + | :一度目は『Grand Order』ではFGO初の「[[アヴェンジャー|復讐者]]」のサーヴァントであり、プレイヤーからは[[主人公 (Grand Order)]]の裏の相棒と呼ばれるに至った[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]、 |
− | :二度目はかの[[ギルガメッシュ]]と因縁のある女神であり、『stay night』のヒロインの一人[[遠坂凛]]を寄り代にして疑似サーヴァントとなった[[イシュタル]]、 | + | :二度目は『[[Fate/stay night]]』のヒロインの一人[[遠坂凛]]を寄り代にして疑似サーヴァントとなった[[イシュタル]]、 |
| :三度目は『stay night』の原点である『Prototype』とそのスピンオフ作品『蒼銀のフラグメンツ』に登場した「セイバー・プロトタイプ」こと[[アーサー・ペンドラゴン]] | | :三度目は『stay night』の原点である『Prototype』とそのスピンオフ作品『蒼銀のフラグメンツ』に登場した「セイバー・プロトタイプ」こと[[アーサー・ペンドラゴン]] |
− | :四度目はEpic of Remnantの四番目の物語である 「亜種特異点IV 禁忌降臨庭園 セイレム」の開幕および[[“山の翁”]]の復刻ピックアップ… | + | :四度目はEpic of Remnantの四番目の物語である『亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム』の開幕および[[“山の翁”]]の復刻ピックアップ… |
| :と、登場した作品やシナリオ内で大きな存在感を放つキャラや新情報ばかりがぶつけられて来ていたため、ユーザーからはある意味でこのピックアップに畏怖の目を向けられている。 | | :と、登場した作品やシナリオ内で大きな存在感を放つキャラや新情報ばかりがぶつけられて来ていたため、ユーザーからはある意味でこのピックアップに畏怖の目を向けられている。 |
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