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27 バイト除去 、 2017年5月22日 (月) 01:55
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:キアラが人類悪になった、余りにも常軌を逸した理由。
 
:キアラが人類悪になった、余りにも常軌を逸した理由。
 
:人の身、魔神の身では叶わないからビーストになったという理解しがたい行動は、主人公を絶句させるには十分なものだった。
 
:人の身、魔神の身では叶わないからビーストになったという理解しがたい行動は、主人公を絶句させるには十分なものだった。
:もはや紛れもない聖母としてのキアラはどこにもなかった。
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:もはや聖母としてのキアラはどこにもなかった。
 
;「この世に人は私だけ。<br> 私以外の人間はすべてケダモノ。<br> 私はそのように育てられました。<br> そのような世界で生きたのです。<br> 私を悪と断じたのはごく少数の希少種だけ。<br> ですが、そういうヒトに限って―――<br> あのように、人間社会から逸脱した罪人とされました。<br> 私のような悪を処断しようと努めた者を、<br> 自分たちの利益にならないからと排斥する―――<br> そのようなケダモノ達が人間だとでも?<br> それでは無銘の英雄たちが、あまりにも報われません」
 
;「この世に人は私だけ。<br> 私以外の人間はすべてケダモノ。<br> 私はそのように育てられました。<br> そのような世界で生きたのです。<br> 私を悪と断じたのはごく少数の希少種だけ。<br> ですが、そういうヒトに限って―――<br> あのように、人間社会から逸脱した罪人とされました。<br> 私のような悪を処断しようと努めた者を、<br> 自分たちの利益にならないからと排斥する―――<br> そのようなケダモノ達が人間だとでも?<br> それでは無銘の英雄たちが、あまりにも報われません」
 
:パッションリップから悍ましい自己愛の怪物と糾弾されるも、それを肯定した。
 
:パッションリップから悍ましい自己愛の怪物と糾弾されるも、それを肯定した。
 
:彼女の世界において、人間はキアラ自身だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、[[エミヤ〔オルタ〕|自分のような悪を処断しようとした無名の英雄]]を排斥した人々たちをケダモノと嘲笑った。
 
:彼女の世界において、人間はキアラ自身だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、[[エミヤ〔オルタ〕|自分のような悪を処断しようとした無名の英雄]]を排斥した人々たちをケダモノと嘲笑った。
:だが、その言葉を聞き流すわけにはいかないと、'''[[エミヤ〔オルタ〕|死に果てたはずの男]]'''は立ち上がった。自分を虚仮にしたからではなく、無銘の英雄を排斥した人々――彼が本当に守ろうとした者たちを虚仮にしたのだから。
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:だがその時、その言葉を聞き流すわけにはいかないと'''[[エミヤ〔オルタ〕|死に果てたはずの男]]'''が立ち上がった。自分ではなく、無銘の英雄を排斥した人々――彼が本当に守ろうとしていた者たちを虚仮にしたのだから。
 
;(……でも、愉しかったのは紛れもなく<br> 何が違ったのでしょう―――<br> 私と彼女。快楽に沈んだ<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>と、<br> 快楽の湖面から翔んだ、あの―――<br> ……ああ、そうですね<br> その疑問こそ、私に与えられた罰ならば……<br> 彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、<br> 有り得るのかもしれませんね―――)
 
;(……でも、愉しかったのは紛れもなく<br> 何が違ったのでしょう―――<br> 私と彼女。快楽に沈んだ<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>と、<br> 快楽の湖面から翔んだ、あの―――<br> ……ああ、そうですね<br> その疑問こそ、私に与えられた罰ならば……<br> 彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、<br> 有り得るのかもしれませんね―――)
 
:間際。自己愛で人類悪に変生した女は、恋に羽ばたいた少女の一撃と、正義の味方――否、悪の敵である男の妨害によって海底に沈んだのであった。
 
:間際。自己愛で人類悪に変生した女は、恋に羽ばたいた少女の一撃と、正義の味方――否、悪の敵である男の妨害によって海底に沈んだのであった。