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30 バイト除去 、 2017年9月23日 (土) 23:29
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:この“帰国後のギルガメッシュ”は『Grand Order』にて初めて描かれたが、特異点になったウルクを治めながら魔術師としての姿を取っており、他の世界線での彼も同じ状態であるかは定かではない。統治具合や迎えた最期についても、『Grand Order』特有のものである可能性がある。
 
:この“帰国後のギルガメッシュ”は『Grand Order』にて初めて描かれたが、特異点になったウルクを治めながら魔術師としての姿を取っており、他の世界線での彼も同じ状態であるかは定かではない。統治具合や迎えた最期についても、『Grand Order』特有のものである可能性がある。
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=== 史実・伝承との違い ===
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=== 伝承との違い ===
 
:『Fate』では「ギルガメシュ叙事詩」内で語られる伝承を下敷きとしているが、所々で『Fate』オリジナルの潤色が行われている。
 
:『Fate』では「ギルガメシュ叙事詩」内で語られる伝承を下敷きとしているが、所々で『Fate』オリジナルの潤色が行われている。
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: バビロニア神話の創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのはバビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700~800年ほど後である。
 
: バビロニア神話の創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのはバビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700~800年ほど後である。
 
: 伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアではなく、バビロニアの主神である息子のマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。
 
: 伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアではなく、バビロニアの主神である息子のマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。
: その後、バビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。天空の神アヌと息子のクマルビは神々の王座を巡って争い、クマルビはアヌの性器を噛み切った。そこから3柱の神が生まれ、その中の一人である天候の神テシュブによってクマルビは追われる事になる。クマルビは、復讐のために泉のほとりにあった長さ3ダンナ(1ダンナ=約10.7km)の岩との間にウルリクムミという子供をもうける。1日に1アムマトゥ(40cm)、1月に1イクー(8400平方m)成長するとされ、その全長は9,000ダンナ(約96,300km)になり、神々の住む天界に届くほど成長した。神々のあらゆる攻撃が通用しなかったためテシュブはエアに助けを求め、エアは天界の宝物庫に収められていた「遥か昔に天と地を切り分けた鋸」を用いて弱点であるウルミクムミの足首を切断するように助言し、テシュブによってウルミクムミは倒された。
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: その後、バビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。天空の神アヌと息子のクマルビは神々の王座を巡って争い、クマルビはアヌの性器を噛み切った。そこから3柱の神が生まれ、その中の一人である天候の神テシュブによってクマルビは追われる事になる。クマルビは、復讐のために長さ3ダンナ(1ダンナ=約10.7km)の岩との間にウルリクムミという子供をもうける。ウルリクムミは1日に1アムマトゥ(40cm)、1月に1イクー(8400平方m)成長し、その全長は9,000ダンナ(約96,300km)となり、神々の住む天界に届くほど成長した。神々のあらゆる攻撃が通用しなかったためテシュブはエアに助けを求め、エアは天界の宝物庫に収められていた「遥か昔に天と地を切り分けた鋸」を使い弱点であるウルミクムミの足首を切断するように助言し、テシュブによってウルミクムミは倒された。
 
:「エヌマ・エリシュ」に登場する天地開闢の剣に名は無く、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない、「ヒッタイト神話」には「遥か昔に天と地を切り分けた鋸」が登場するが、「エアの剣」は通称である。こういった多数の伝承を複合したものが『Fate』における乖離剣エアであると推測される。
 
:「エヌマ・エリシュ」に登場する天地開闢の剣に名は無く、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない、「ヒッタイト神話」には「遥か昔に天と地を切り分けた鋸」が登場するが、「エアの剣」は通称である。こういった多数の伝承を複合したものが『Fate』における乖離剣エアであると推測される。
  
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