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239 バイト追加 、 2018年4月16日 (月) 15:39
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獣人であるウェアウルフ、ライカンスロープなどは、有り体に言って血の覚醒を伴う魔獣。<br>
 
獣人であるウェアウルフ、ライカンスロープなどは、有り体に言って血の覚醒を伴う魔獣。<br>
 
一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。
 
一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。
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魔獣を仕留める獣がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。<br>
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勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。<br>
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弱者である<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>と決別した強き者として、ヤガを名乗った。<br>
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或いは、「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。
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この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。
      
不死身にほど近い頑強な肉体を持ち、零下100度の気温でも活動することができる。<br>
 
不死身にほど近い頑強な肉体を持ち、零下100度の気温でも活動することができる。<br>
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寒さに慣れていなかった国は、呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。<br>
 
寒さに慣れていなかった国は、呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。<br>
 
当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。
 
当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。
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魔獣を仕留める獣がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。<br>
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勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。<br>
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弱者である<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>と決別した強き者として、ヤガを名乗った。<br>
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或いは、「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。<br>
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この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。
    
人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。<br>
 
人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。<br>
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==メモ==
 
==メモ==
 
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*『永久凍土帝国 アナスタシア』に登場した[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]の外身は<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>だが、中身はヤガに近いものとなっている。
 
==リンク==
 
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*[[小辞典]]
 
*[[小辞典]]
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