差分

編集の要約なし
39行目: 39行目:     
;略歴
 
;略歴
:セラフィックスが危機に陥った際に、キアラの思惑に乗せられる形でセラフィックスの暫定リーダーに担ぎ上げられ、職員を仕切ることになる。しかし、事件の責任を取らせる形で所長や副所長を処刑したことを皮切りに、次第に生き残ったメンバーを理不尽な理由で処刑していく独裁者と化していった<ref group = "注">竹箒日記では「ベックマンによるミスト劇場」として、作中でもアーノルドに逆らった職員を外に追い出して攻性プログラムの餌食にしたり、SE.RA.PH内を見てまわっているメルトたちに攻撃を命じたりしたことが言及された。「ミスト」というのは怪生物が大量発生してスーパーマーケットに立てこもり、次第に内部がカルト化していく恐怖を描いたスティーブン・キング原作の映画「ミスト」になぞらえたのだろうか。</ref><ref group = "出">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(2/6)より。</ref><ref group = "出" name = "竹箒日記2017/5/12">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]より。</ref>。
+
:セラフィックスが危機に陥った際に、キアラの思惑に乗せられる形でセラフィックスの暫定リーダーに担ぎ上げられ、職員を仕切ることになる。しかし、事件の責任を取らせる形で所長や副所長を処刑したことを皮切りに、次第に生き残ったメンバーを理不尽な理由で処刑していく独裁者と化していった<ref group = "注">竹箒日記では「ベックマンによるミスト劇場」として、作中でもアーノルドに逆らった職員を外に追い出して攻性プログラムの餌食にしたり、SE.RA.PH内を見てまわっているメルトたちに攻撃を命じたりしたことが言及された。「ミスト」というのは怪生物が大量発生してスーパーマーケットに立てこもり、次第に内部がカルト化していく恐怖を描いたスティーブン・キング原作の映画「ミスト」になぞらえたのだろうか。</ref><ref group = "出">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第一幕「スワンレイク・リターンズ(2/6)」、[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。
:最初は比較的安全だった管制室内に立てこもっていたが、そこに突如現れた魔神柱に怯えて隠れていた。その後、主人公一行に管制室で遭遇してからは教会で保護されていたが<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第三幕(3/3)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第三幕「ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)」より。</ref>、しばらくして[[ビーストⅢ/R|マーブル・マッキントッシュ]]の言葉で普段の調子に戻ると急に増長し出して[[トリスタン]]に管制室から通信機を持って来させ、センチネル討伐に向かった主人公一行に一方的にリーダーになる事を宣言して居丈高に振る舞うようになる<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(2/4)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第四幕「沈める森の美女(2/4)」より。</ref>。
+
:最初は比較的安全だった管制室内に立てこもっていたが、そこに突如現れた魔神柱に怯えて隠れていた。その後、主人公一行に管制室で遭遇してからは教会で保護されていたが<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第三幕(3/3)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第三幕「ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)」。</ref>、しばらくして[[ビーストⅢ/R|マーブル・マッキントッシュ]]の言葉で普段の調子に戻ると急に増長し出して[[トリスタン]]に管制室から通信機を持って来させ、センチネル討伐に向かった主人公一行に一方的にリーダーになる事を宣言して居丈高に振る舞うようになる<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(2/4)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第四幕「沈める森の美女(2/4)」。</ref>。
:しかし、[[メルトリリス]]がセラフィックス地下に墜落して助けに行こうとしている事を聞き、残り時間が殆どない事を理由に[[メルトリリス]]を見捨ててすぐに帰投して自分を天体室に連れていく事を優先するよう指図した所で主人公と意見が対立、卑怯な手段に訴えてでも主人公を従わせようとするが当人からは全く相手にされず、すぐさま通信を切られて無視される<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(3/4)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第四幕「沈める森の美女(3/4)」より。</ref>。
+
:しかし、[[メルトリリス]]がセラフィックス地下に墜落して助けに行こうとしている事を聞き、残り時間が殆どない事を理由に[[メルトリリス]]を見捨ててすぐに帰投して自分を天体室に連れていく事を優先するよう指図した所で主人公と意見が対立、卑怯な手段に訴えてでも主人公を従わせようとするが当人からは全く相手にされず、すぐさま通信を切られて無視される。その後、通信を切られた事に逆上しながら[[トリスタン]]に主人公を連れ戻しに向かわせたものの怒りは収まらず、そのまま感情に任せて暴れ回りながら管制室近くに保管されている毒薬を使って主人公を脅迫してでも指示に従わせてやると喚いていたが、そこでセラフィックスの実験の秘密を闇に葬りに現れた[[エミヤ〔オルタ〕]]と遭遇、そのまま口封じの為に射殺された<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(3/4)">『深海電脳楽土 SE.RA.PH』第四幕「沈める森の美女(3/4)」。</ref>。
:その後、通信を切られた事に逆上しながら[[トリスタン]]に主人公を連れ戻しに向かわせたものの怒りは収まらず、そのまま感情に任せて暴れ回りながら管制室近くに保管されている毒薬を使って主人公を脅迫してでも指示に従わせてやると喚いていたが、そこでセラフィックスの実験の秘密を闇に葬りに現れた[[エミヤ〔オルタ〕]]と遭遇、そのまま口封じの為に射殺された<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(3/4)" />。
   
;人物
 
;人物
 
:極めて傲慢でプライドが高く、強権的な性格。現状での自分の立場の優位性や権力を誇示して他人を強引に自分の支配下に置こうとし、立場や地位、学歴などが下だと見た人物に対しては上から目線で無礼な態度で接し、場合によっては名前すら憶えない<ref group = "注">主人公たちに見つかるまで長く管制室に引き籠り続けていたせいか、最初の内は臆病で弱気な面が目立ったが、主人公の判断に従う代わりに何かあったら全責任を押し付けるなど、自己保身を優先している。</ref>。
 
:極めて傲慢でプライドが高く、強権的な性格。現状での自分の立場の優位性や権力を誇示して他人を強引に自分の支配下に置こうとし、立場や地位、学歴などが下だと見た人物に対しては上から目線で無礼な態度で接し、場合によっては名前すら憶えない<ref group = "注">主人公たちに見つかるまで長く管制室に引き籠り続けていたせいか、最初の内は臆病で弱気な面が目立ったが、主人公の判断に従う代わりに何かあったら全責任を押し付けるなど、自己保身を優先している。</ref>。
 
:その上、少しでも想定外の事が起こるとすぐに癇癪を起して苛立ち、味方にまで極めて攻撃的な言動を向けるなど、非常に器量が狭くて乱暴な一面も目立つ。しかも、自分の命や立場の保障が脅かされると考えるとなりふり構わない言動・態度で保身に走ろうとする身勝手な性格が顕著になり、酷い時には自分勝手な理由で味方の命まで平然と犠牲にしようとする事さえある<ref group = "注">本編が始まる前でも、自分に逆らった職員を安全地帯の外に追い出して死なせたり、周囲を扇動して生き残ったメンバーを理不尽な理由で惨殺する、などの凶行を繰り返していた。</ref>。
 
:その上、少しでも想定外の事が起こるとすぐに癇癪を起して苛立ち、味方にまで極めて攻撃的な言動を向けるなど、非常に器量が狭くて乱暴な一面も目立つ。しかも、自分の命や立場の保障が脅かされると考えるとなりふり構わない言動・態度で保身に走ろうとする身勝手な性格が顕著になり、酷い時には自分勝手な理由で味方の命まで平然と犠牲にしようとする事さえある<ref group = "注">本編が始まる前でも、自分に逆らった職員を安全地帯の外に追い出して死なせたり、周囲を扇動して生き残ったメンバーを理不尽な理由で惨殺する、などの凶行を繰り返していた。</ref>。
:また、「現状のリーダーとしての自分自身」に己惚れる余りリーダーという肩書や立場に異常な執着心を抱いており、救援に来た主人公を一方的かつ急に自分の手駒扱いし出したり、「自分には天体室に行く義務がある」などとにわかに得た知識から自分を特別な人間のように振る舞うなど、思い上がった言動をしばしば繰り返す。
+
:また、「現状のリーダーとしての自分自身」に己惚れる余りリーダーという肩書や立場に異常な執着心を抱いており、救援に来た主人公を一方的かつ急に自分の手駒扱いし出したり<ref group = "出" name = "CCCコラボイベント第四幕(2/4)"/>、「自分には天体室に行く義務がある」などとにわかに得た知識から自分を特別な人間のように振る舞うなど、思い上がった言動をしばしば繰り返す。
 
:念を押しておくと、アーノルドという男自体はあくまでも身の丈に合わない立場に祭り上げられただけの小人物に過ぎない。人類悪の顕現と言う事態においてこの事の存在は、セラフィックス内の秩序の崩壊、大量のサーヴァントの出現、生存者の全滅、という目も当てられない結果を招く事になった。
 
:念を押しておくと、アーノルドという男自体はあくまでも身の丈に合わない立場に祭り上げられただけの小人物に過ぎない。人類悪の顕現と言う事態においてこの事の存在は、セラフィックス内の秩序の崩壊、大量のサーヴァントの出現、生存者の全滅、という目も当てられない結果を招く事になった。
 
;能力
 
;能力
115行目: 114行目:  
*序盤の早い段階から「ベックマン」の名字でセラフィックスを仕切っている様子が描写されていた事から、当初は「黒幕では」と疑う人間が続出。しかし、実際には彼もまたキアラの掌の上で踊らされていた駒に過ぎず、何にも良い所なしで終わってしまった。<del>あの[[間桐慎二|ワカメ]]だってまだ見せ場があったのに…</del>
 
*序盤の早い段階から「ベックマン」の名字でセラフィックスを仕切っている様子が描写されていた事から、当初は「黒幕では」と疑う人間が続出。しかし、実際には彼もまたキアラの掌の上で踊らされていた駒に過ぎず、何にも良い所なしで終わってしまった。<del>あの[[間桐慎二|ワカメ]]だってまだ見せ場があったのに…</del>
 
**当記事でも解説している通り、勝手な理由で他人を見下しては無礼な態度で服従を迫り、自分の都合や保身のためにリーダーの立場や権力を振りかざして他人を酷使し、そのためであれば他人を命を奪う事さえも平気で「やらせる」自己中心主義の権化のような人物。だが、事件の核心に迫るのに必要な要素や役割を何一つ持っていなかったので本人が自称するような重要人物には成り得ず、目の前の事も分からない現状に翻弄されながら、事件の真相を知る事も生還する事も許されずに自業自得・因果応報な形で退場する事になる。…と'''憎まれ役・道化役としては'''非常に良く出来ていた。しかし、[[イアソン|似たようなタイプの「人間のクズ」]]と違い、それを払拭しうるだけの覚悟や矜持、男気など、評価できる所は何一つ無かった。
 
**当記事でも解説している通り、勝手な理由で他人を見下しては無礼な態度で服従を迫り、自分の都合や保身のためにリーダーの立場や権力を振りかざして他人を酷使し、そのためであれば他人を命を奪う事さえも平気で「やらせる」自己中心主義の権化のような人物。だが、事件の核心に迫るのに必要な要素や役割を何一つ持っていなかったので本人が自称するような重要人物には成り得ず、目の前の事も分からない現状に翻弄されながら、事件の真相を知る事も生還する事も許されずに自業自得・因果応報な形で退場する事になる。…と'''憎まれ役・道化役としては'''非常に良く出来ていた。しかし、[[イアソン|似たようなタイプの「人間のクズ」]]と違い、それを払拭しうるだけの覚悟や矜持、男気など、評価できる所は何一つ無かった。
***更に言えば、彼を頂点とする「ミスト劇場」構造も主人公達が到着する前には完全に終わっていた。彼の立場を恐れて命令に従う職員は彼の暴政に耐え切れずに全員死に絶え(しかもただ一人無事だったと思われていた別の職員も正体は[[ビーストⅢ/R|死者に化けていた黒幕]]であり、実際に生き残っていた職員は彼以外に誰も居なかった)、部外者で複数のサーヴァントが味方に付いていて自分の意志決定で行動する主人公はわざわざ彼の管理下に入って行動する理由も必要性も無い。そしてそうした事に全く気付かないまま最後まで「リーダー」の座に固執し続けていたアーノルドの立ち位置はまさに「裸の王様」そのもの。余りにも酷すぎる性格や言動故に彼をまともに相手にする者がそもそも最初から誰一人としておらず、「余計な事をしてますます状況を悪化させる」というパニック物のお約束さえ満足にこなせなかった。そういう意味では[[間桐慎二|TYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラ]]と比較することさえおこがましい、'''「名前があるだけのただのモブキャラ」'''同然と言っても過言ではない。
+
***更に言えば、彼を頂点とする「ミスト劇場」構造も主人公達が到着する前には完全に終わっていた。彼の立場を恐れて命令に従う職員は彼の暴政に耐え切れずに全員死に絶え<ref group = "注">しかもただ一人無事だったと思われていた別の職員も正体は[[ビーストⅢ/R|死者に化けていた黒幕]]であり、実際に生き残っていた職員は彼以外に誰も居なかった</ref>、部外者で複数のサーヴァントが味方に付いていて自分の意志決定で行動する主人公はわざわざ彼の管理下に入って行動する理由も必要性も無い。そしてそうした事に全く気付かないまま最後まで「リーダー」の座に固執し続けていたアーノルドの立ち位置はまさに「裸の王様」そのもの。余りにも酷すぎる性格や言動故に彼をまともに相手にする者がそもそも最初から誰一人としておらず、「余計な事をしてますます状況を悪化させる」というパニック物のお約束さえ満足にこなせなかった。そういう意味では[[間桐慎二|TYPE-MOON歴代の小物キャラ・クズキャラ]]と比較することさえおこがましい、'''「名前があるだけのただのモブキャラ」'''同然と言っても過言ではない。
 
**それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。
 
**それでも、本来セラフィックスのリーダー職は別にいた事実もあり、またマーブルもなんだかんだフォローしていたりするところを見ると、「小人物が必要以上の役職に祭り上げられたが故の悲劇」と同情的な意見もある。
 
*彼が主人公に服従を強いる際に使おうとした毒薬「Bトキシン8型」というのは、おそらく高い致死率を持つ自然界で最も強力な毒物の一種であるボツリヌストキシンだと推測される。しかし主人公は[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|サーヴァントさえも]][[セミラミス|蝕む強烈な毒]]などにも耐えられるような強力な対毒スキル(仮)を持っているため、仮に主人公に服用させたとしてもその目的を達成できるという保証はなかっただろう。
 
*彼が主人公に服従を強いる際に使おうとした毒薬「Bトキシン8型」というのは、おそらく高い致死率を持つ自然界で最も強力な毒物の一種であるボツリヌストキシンだと推測される。しかし主人公は[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|サーヴァントさえも]][[セミラミス|蝕む強烈な毒]]などにも耐えられるような強力な対毒スキル(仮)を持っているため、仮に主人公に服用させたとしてもその目的を達成できるという保証はなかっただろう。
283

回編集