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:その恐ろしいまでの天稟は以蔵を「希代の人斬り」として幕末の世に放つ事となった。
 
:その恐ろしいまでの天稟は以蔵を「希代の人斬り」として幕末の世に放つ事となった。
 
:天誅の名人と謳われ、数々の暗殺事件に関わった日本史上有数の暗殺者といえる以蔵だが、それ故に剣士として大成する事はなかった。
 
:天誅の名人と謳われ、数々の暗殺事件に関わった日本史上有数の暗殺者といえる以蔵だが、それ故に剣士として大成する事はなかった。
:時代の流れか、はたまた運命か…。惜しいかな、希代の剣の天才は「天才であるが故にその才を磨き、開かせる事」が叶わなかった。
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:時代の流れか、はたまた運命か……。惜しいかな、希代の剣の天才は「天才であるが故にその才を磨き、開かせる事」が叶わなかった。
    
=== 関連 ===
 
=== 関連 ===
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: 初登場シーン。格好良く決めようとしているが、即座に桜セイバーに「'''悪・即・斬'''」の名の下、斬り伏せられている。
 
: 初登場シーン。格好良く決めようとしているが、即座に桜セイバーに「'''悪・即・斬'''」の名の下、斬り伏せられている。
 
=== Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 ===
 
=== Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 ===
; 「チェストォー!!」
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; 「チェスト ォー!!」
 
: 第3話にて、桜セイバーに斬りかかった際の掛け声。
 
: 第3話にて、桜セイバーに斬りかかった際の掛け声。
 
: この独特の声は薩摩藩を中心に興った、示現流という古流剣術のもの。御留流という、当時藩外には極僅かな例外を除く一切の伝授が禁じられていたものであり、土佐出身の岡田以蔵が使う事は本来ありえないが、見ただけで剣術を会得することに成功したことが明らかとなった。
 
: この独特の声は薩摩藩を中心に興った、示現流という古流剣術のもの。御留流という、当時藩外には極僅かな例外を除く一切の伝授が禁じられていたものであり、土佐出身の岡田以蔵が使う事は本来ありえないが、見ただけで剣術を会得することに成功したことが明らかとなった。
;「アサシン? 勘違いするんじゃなか、わしのクラスは『人斬り』じゃ」
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;「アサシン? かんちがい するんじゃなか わしのクラスは 『人斬り』じゃ」
: 桜セイバー並みの剣技への疑問に対しての一言。
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: セイバー並みの剣技への疑問に対しての一言。
: 以蔵の外道の剣を現したかのような発言だが実際のところエクストラクラスではなく普通にアサシン。'''つまりただの自称'''。
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: 以蔵の外道の剣を表したかのような発言だが実際のところエクストラクラスではなく普通にアサシン。'''つまりただの自称'''。
;「なんなら北辰一刀流でも、天念理心流でも見せちゃろか」
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: 因みに「なか」は土佐弁ではなく九州の方言であり、『Fate/Grand Order』では「勘違いすな」に変えられている。
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;「なんなら 北辰一刀流でも 天念理心流でも みせちゃろうか」
 
: 自らを人斬りと称した上記の発言の後に敵対する[[沖田総司|桜セイバー]]と[[坂本龍馬|ライダー]]に対して。
 
: 自らを人斬りと称した上記の発言の後に敵対する[[沖田総司|桜セイバー]]と[[坂本龍馬|ライダー]]に対して。
 
: 北辰一刀流はライダー、天念理心流は桜セイバーが習得したとされる流派。
 
: 北辰一刀流はライダー、天念理心流は桜セイバーが習得したとされる流派。
; 「ハハッ!! 流石のランサーも槍が無けりゃ手も足も出んか!!」<br /> 「わしは剣の天才じゃ!! あらゆる剣が思いのまま!! 龍馬なんぞ相手になるかよ!!」<br />「マスターが死ねば<ruby><rb>貴様</rb><rt>きさん</rt></ruby>も消える、そりゃ手は出せんがの――」
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; 「外道の剣じゃ 犬じゃなんじゃと バカにしよったが わしは誰より剣が 使えるんじゃ!!」
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: 生前にどのような扱いを受けていたかを窺わせる台詞。
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; 「ハハッ!! さすがの ランサーも 槍がなけりゃ 手も足も 出んか!!」<br /> 「わしは 剣の天才じゃ!! あらゆる剣が おもいのまま!! リョーマなんぞ 相手になるかよ」<br />「マスターが死ねば きさんも消える そりゃ手は 出せんがの――」
 
: [[カレン・オルテンシア|マスター]]を人質に[[李書文 (帝都聖杯奇譚)|ランサー]]をいたぶる場面にて。恐ろしい勢いで死亡フラグを立てていく様子は枠外の地下王国で秋葉様に「全てのコマでフラグ立てとかたまげたなぁ」とまで言われてしまうほど。
 
: [[カレン・オルテンシア|マスター]]を人質に[[李書文 (帝都聖杯奇譚)|ランサー]]をいたぶる場面にて。恐ろしい勢いで死亡フラグを立てていく様子は枠外の地下王国で秋葉様に「全てのコマでフラグ立てとかたまげたなぁ」とまで言われてしまうほど。
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**勤王党の間では、獄中の以蔵を口封じの為に毒殺する計画が持ち上がったが、半平太が反対したことで実現されなかった。
 
**勤王党の間では、獄中の以蔵を口封じの為に毒殺する計画が持ち上がったが、半平太が反対したことで実現されなかった。
 
*実は結構少ない「生前も暗殺者だった」アサシン。前述のとおり「暗殺者」のクラスでありながら「剣士」としての剣技を持つダブルクラスだが、実際は彼が持つ「一度見た剣は真似することができる」能力で成し得た物となっている。
 
*実は結構少ない「生前も暗殺者だった」アサシン。前述のとおり「暗殺者」のクラスでありながら「剣士」としての剣技を持つダブルクラスだが、実際は彼が持つ「一度見た剣は真似することができる」能力で成し得た物となっている。
**これによって、二つのクラス別スキルを保有することができる「二重召喚(ダブルサモン)」を擬似的に再現しているが、このスキルは三騎士(「[[セイバー|剣士]]」・「[[アーチャー|弓兵]]」・「[[ランサー|槍兵]]」)及びエクストラクラスは対象外なので真っ当な方法では実現不可能。あくまでも擬似的なクラス再現ということであろうか。
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**これによって、2つのクラス別スキルを保有することができる「二重召喚(ダブルサモン)」を擬似的に再現しているが、このスキルは三騎士(「[[セイバー|剣士]]」・「[[アーチャー|弓兵]]」・「[[ランサー|槍兵]]」)及びエクストラクラスは対象外なので真っ当な方法では実現不可能。あくまでも擬似的なクラス再現ということであろうか。
 
**結局のところ、セイバーとして戦うには「戦士としての覚悟・矜持」を[[森長可|鬼武蔵]]程度にすら持ち合わせず、アサシンとして隠者に徹するにはあまりにも慢心や自己顕示欲が強すぎた。そんな彼は「剣士」にも「暗殺者」にもなりきれず、自称する通りの「人斬り」でしかなかったということか。
 
**結局のところ、セイバーとして戦うには「戦士としての覚悟・矜持」を[[森長可|鬼武蔵]]程度にすら持ち合わせず、アサシンとして隠者に徹するにはあまりにも慢心や自己顕示欲が強すぎた。そんな彼は「剣士」にも「暗殺者」にもなりきれず、自称する通りの「人斬り」でしかなかったということか。
 
***そのような精神面に似合わず、剣才だけは本物であり「撃剣矯捷なること隼の如し」と評された。実際、相手は手負いで徒手空拳だったとはいえ、最後の李書文との戦いでも勝ち目は存在していた。
 
***そのような精神面に似合わず、剣才だけは本物であり「撃剣矯捷なること隼の如し」と評された。実際、相手は手負いで徒手空拳だったとはいえ、最後の李書文との戦いでも勝ち目は存在していた。
 
***[[佐々木小次郎|剣才は本物の日本人なアサシン]]…彼のオマージュであろうか。尤も、精神性は前述の通り雲泥、月とスッポンそのものだが。
 
***[[佐々木小次郎|剣才は本物の日本人なアサシン]]…彼のオマージュであろうか。尤も、精神性は前述の通り雲泥、月とスッポンそのものだが。
 
*司馬遼太郎の書いた「人斬り以蔵」の影響で浅学として知られているのだが、実際には一般的な郷士の子息としての教育は受けていたようである。
 
*司馬遼太郎の書いた「人斬り以蔵」の影響で浅学として知られているのだが、実際には一般的な郷士の子息としての教育は受けていたようである。
**帝都聖杯奇譚本編では'''「偽のクラスや真名を名乗る」「戦闘スタイルを偽る」'''など聖杯戦争において重要である情報の攪乱をするという頭脳戦も行っている。…もっとも、この作戦が彼以外の発案である可能性もあるが。更に言うなら「坂本龍馬を名乗りつつも北辰一刀流や拳銃を使わず示現流を使う」など、偽情報の統一感も弱い。
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**帝都聖杯奇譚本編では'''「偽のクラスや真名を名乗る」「戦闘スタイルを偽る」'''など聖杯戦争において重要である情報の攪乱をするという頭脳戦も行っている。…もっとも、「坂本龍馬を名乗りつつも北辰一刀流や拳銃を使わず示現流を使う」など、偽情報の統一感は弱い。
 
***これらの稚拙な手口は、そもそもマスターのレイター少佐が魔術協会からのスパイであり「聖杯戦争でまともに戦う気がなかった事」にも由来している。
 
***これらの稚拙な手口は、そもそもマスターのレイター少佐が魔術協会からのスパイであり「聖杯戦争でまともに戦う気がなかった事」にも由来している。
 
***同人誌『コハエース2016冬の増刊号』によれば「土佐弁喋ってて示現流使うとか思わないから」と攪乱戦術的な理由もあったらしい。セコいように思えるが、「最初の一太刀を喰らえばまず死ぬ」ことで有名な示現流について事前情報があるかないかは、わりと真剣に生死を分ける要素である。
 
***同人誌『コハエース2016冬の増刊号』によれば「土佐弁喋ってて示現流使うとか思わないから」と攪乱戦術的な理由もあったらしい。セコいように思えるが、「最初の一太刀を喰らえばまず死ぬ」ことで有名な示現流について事前情報があるかないかは、わりと真剣に生死を分ける要素である。
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