68行目: |
68行目: |
| == 真名:シャルルマーニュ == | | == 真名:シャルルマーニュ == |
| :シャルルマーニュ。高貴なるフランクの王。遍歴騎士。 | | :シャルルマーニュ。高貴なるフランクの王。遍歴騎士。 |
| + | :「シャルル」は「カール」のフランス語読みであり、「マーニュ」は「大帝」を意味する。 |
| + | |
| :「ローランの歌」「狂えるオルランドゥ」など、詩人たちが紡いだシャルルマーニュ伝説の中心人物の一人。 | | :「ローランの歌」「狂えるオルランドゥ」など、詩人たちが紡いだシャルルマーニュ伝説の中心人物の一人。 |
| :史実においてはカール大帝と呼称され、九偉人に数えられる高名な英雄。 | | :史実においてはカール大帝と呼称され、九偉人に数えられる高名な英雄。 |
73行目: |
75行目: |
| :王としての全盛期がカール大帝ならば、セイバークラスの全盛期として召喚されたのがシャルルマーニュである。 | | :王としての全盛期がカール大帝ならば、セイバークラスの全盛期として召喚されたのがシャルルマーニュである。 |
| | | |
− | :カール大帝は古典ローマ・キリスト教・ゲルマンの文化を融合させた、中世以降のヨーロッパの王国の太祖、いわば「ヨーロッパの父」とも言える存在。 | + | :しかし、カール大帝の史実の中に'''シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚は存在しない。''' |
− | :しかし、そのカール大帝の史実の中に'''シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚は存在しない。'''
| |
| :カール大帝として諸国を回ることは有ってもそこに聖剣や魔獣や魔女が入る余地はどこにもない。 | | :カール大帝として諸国を回ることは有ってもそこに聖剣や魔獣や魔女が入る余地はどこにもない。 |
| + | :その正体は大帝の影であり、カール大帝が捨て去った夢想。子供の頃に夢見た、どこまでも正々堂々、民の為に剣を振るう騎士。 |
| | | |
| :シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚はカール大帝をモデルとして吟遊詩人たちが創作したものである。 | | :シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚はカール大帝をモデルとして吟遊詩人たちが創作したものである。 |
| :サーヴァントのシャルルマーニュは英雄譚であるシャルルマーニュ十二勇士の<ruby><rb>聖騎士</rb><rt>パラディン</rt></ruby>としての側面、即ち本来は存在することのないイレギュラーである。 | | :サーヴァントのシャルルマーニュは英雄譚であるシャルルマーニュ十二勇士の<ruby><rb>聖騎士</rb><rt>パラディン</rt></ruby>としての側面、即ち本来は存在することのないイレギュラーである。 |
| | | |
− | :シャルルマーニュ本人もそのことは理解している。故に彼は聖騎士の名に恥じない皆が憧れるカッコいい騎士であろうとする。 | + | :幻想の騎士として召喚されたシャルルマーニュは、カール大帝としての記憶は朧気で、代わりに邪悪な怪物と戦った、十二勇士と大冒険をした記憶を持っている。 |
| + | :だが、シャルルマーニュ本人はそれが詩人の幻想、妄想の類であることを理解している。 |
| + | :故に彼は聖騎士の名に恥じない皆が憧れるカッコいい騎士であろうとする。 |
| :そして暴走をするカール大帝を騎士として、同じ<ruby><rb>シャルル</rb><rt>カール</rt></ruby>として倒すために奔走する。 | | :そして暴走をするカール大帝を騎士として、同じ<ruby><rb>シャルル</rb><rt>カール</rt></ruby>として倒すために奔走する。 |
| :その先にあるものが自身の消滅だとしても… | | :その先にあるものが自身の消滅だとしても… |