差分

852 バイト追加 、 2018年12月19日 (水) 22:18
106行目: 106行目:  
*異聞帯では理知的となっているが、史実の項羽は非常に短絡的な思考の持ち主で、それに伴う数々の失敗で劉邦に敗北する。
 
*異聞帯では理知的となっているが、史実の項羽は非常に短絡的な思考の持ち主で、それに伴う数々の失敗で劉邦に敗北する。
 
**特に『史記』を編纂した司馬遷は項羽を「自らの失敗を認めないのは、荒唐無稽にすぎる」とボロクソに批判している。ただし、司馬遷は漢王朝の歴史家なので、漢にとって最大の強敵だった項羽を悪し様に描いている可能性は否定出来ない。
 
**特に『史記』を編纂した司馬遷は項羽を「自らの失敗を認めないのは、荒唐無稽にすぎる」とボロクソに批判している。ただし、司馬遷は漢王朝の歴史家なので、漢にとって最大の強敵だった項羽を悪し様に描いている可能性は否定出来ない。
 +
**項羽と劉邦の双方に仕え重用された陳平は、劉邦の人柄を「傲慢で無礼」としている一方で項羽の人柄を「恭敬で人を愛する」と評している。なので「理知的で礼儀正しい項羽」というのは、史実からそう外れたキャラ付けではない。
 +
**ただし上記の評価はその後に「褒美を出し惜しむので人が従わない」と続き、劉邦のほうは「褒美をよく出すので利を好む連中が集ってくる」と続く。項羽がケチであることは、同時代の人物の多くが証言しており、秦末から楚漢戦争に突入していく切っ掛けの一つにもなった。一個人としてどちらの人格が優れていたかはともかく、君主として劉邦が項羽に勝っていたのは間違いないだろう。
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
2

回編集