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==概要==
 
==概要==
『[[Fate/Grand Order]]』に登場する「[[セイバー|剣士]]」の[[サーヴァント]]。
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[[セイバー|剣士]]」の[[サーヴァント]]。
    
; 略歴
 
; 略歴
: ギリシャ神話の一大物語「アルゴー号の冒険」のトップとしてその名を知られた英雄。
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: 『[[Fate/hollow ataraxia]]』にてアルゴー号の伝説に関する人物として語られ、『[[Fate/Grand Order]]』第三特異点『封鎖終局四海 オケアノス』で本格的に登場。
: イオルコスの王の子として生まれるも叔父ペリアスに王の座を奪われ、[[ケイローン]]の弟子として育つ。
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: その後ペリアスとの「コルキスの宝である金羊の皮を持ち帰れば王位を認める」という約束を果たすためアルゴノーツ(アルゴナウタイ)を組織した。
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: コルキスにたどり着いた彼は、彼を支持する女神アフロディテによって呪いをかけられ彼を妄信的に恋するようになった[[メディア]]の助けによって金羊の皮を手に入れる。
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: しかし、故郷であるイオルコスに凱旋した彼を待っていたのは両親の死と約束の反故だった。
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: 激怒した彼はメディアの魔術を利用してペリアスとその三人の娘を殺害し王座につくも、ペリアスの殺害が民の知るところとなり、メディアとともに国を追われる。
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: 放浪の果てにたどり着いたコリントスでその王に娘グライアとの婚姻を持ちかけられた彼は、迷いもなく妻メディアと2人の子供を捨て、グライアと結婚することを決める。
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: しかしその婚姻の日、国を挙げての祭りの中、コリントスは滅び去る。グライアは炎に包まれ、新しく王になるはずであった彼はまたも放浪の身に戻される。
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: その後の物語はもはや伝説に残すところではなく、かつてのアルゴー号の残骸に思いを馳せながら倒れた船柱の下敷きとなって息絶えたという。
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: 『[[Fate/hollow ataraxia]]』でその伝説は語られていたが、『[[Fate/Grand Order]]』第三特異点『封鎖終局四海 オケアノス』で本格的に登場。
   
: 「『契約の箱』に[[エウリュアレ|神霊]]を生贄に捧げれば大いなる力が手に入る」とメディアに唆され、『契約の箱』およびエウリュアレを巡って主人公達と対立するが、メディアの理屈が「それを実行すると世界が滅ぶ→世界が滅ぶから敵がいなくなる→無敵になれる」という理屈である事を完全に追い詰められてから知って絶望、そのままメディアに魔神柱[[フォルネウス]]の生け贄にされ、最後の最後でも自分を見捨てたメディアを詰りながら消滅した。
 
: 「『契約の箱』に[[エウリュアレ|神霊]]を生贄に捧げれば大いなる力が手に入る」とメディアに唆され、『契約の箱』およびエウリュアレを巡って主人公達と対立するが、メディアの理屈が「それを実行すると世界が滅ぶ→世界が滅ぶから敵がいなくなる→無敵になれる」という理屈である事を完全に追い詰められてから知って絶望、そのままメディアに魔神柱[[フォルネウス]]の生け贄にされ、最後の最後でも自分を見捨てたメディアを詰りながら消滅した。
 
:終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、メディアやヘラクレスたちをⅢの座を統括する[[フォルネウス|観測所フォルネウス]]と交戦させ、自身はアルゴー号を操って敵の撹乱に出た。
 
:終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、メディアやヘラクレスたちをⅢの座を統括する[[フォルネウス|観測所フォルネウス]]と交戦させ、自身はアルゴー号を操って敵の撹乱に出た。
 
; 人物
 
; 人物
 
: '''ぱっと見は'''爽やかな印象を与える金髪の青年だが、ギリシャ神話にその名を知られた大英雄とは思えないほど人格面に問題があり、他人の力を自分のものだと都合良く解釈してすぐに調子に乗る、少しでも都合の悪い状況や想定外の状況になるとすぐに取り乱して狼狽えたり癇癪を起こす、誰に対しても上から目線で傲慢不遜な態度を取り、恩師や仲間に対してさえ気分次第で平気で暴言を吐く、などというろくでもない人物であり、その人物評は「小物臭い」「人間のクズ」という言葉に尽きる。
 
: '''ぱっと見は'''爽やかな印象を与える金髪の青年だが、ギリシャ神話にその名を知られた大英雄とは思えないほど人格面に問題があり、他人の力を自分のものだと都合良く解釈してすぐに調子に乗る、少しでも都合の悪い状況や想定外の状況になるとすぐに取り乱して狼狽えたり癇癪を起こす、誰に対しても上から目線で傲慢不遜な態度を取り、恩師や仲間に対してさえ気分次第で平気で暴言を吐く、などというろくでもない人物であり、その人物評は「小物臭い」「人間のクズ」という言葉に尽きる。
:ただ、ノブレス・オブリージュの精神をもっていて自分自身のやるべきことを弁えており、かつ自分がやろうとしていること自体はそれなりには筋が通っている。その片鱗が垣間見えるように、望みも「自分が王となって、誰もが満ち足りて争いのない理想郷を作る」と極めて英雄らしいもので、『Grand Order』作中でも生前果たせなかったその望みの成就をひたすら求めていた。しかし彼の人となりを知るメディアには「平和を願う心が本物でも、魂が絶望的にねじれているので決して理想の王にはなれない」と言われている。
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:ただ、ノブレス・オブリージュの精神をもっていて自分自身のやるべきことを弁えており、かつ自分がやろうとしていること自体はそれなりには筋が通っている。その片鱗が垣間見えるように、望みも「自分が王となって、誰もが満ち足りて争いのない理想郷を作る」と極めて英雄らしいもので、『Grand Order』でも生前果たせなかったその望みの成就をひたすら求めていた。しかし彼の人となりを知るメディアには「平和を願う心が本物でも、魂が絶望的にねじれているので決して理想の王にはなれない」と言われている。
 
; 能力
 
; 能力
: 一応サーヴァントではあるはずだが、生前アルゴー号の同乗者であったアタランテには「戦ったことが皆無」「戦力に数えなくていい」と言われていて戦闘能力はかなり低いらしく、劇中でも戦闘は味方任せで自分が戦おうとする意志すら見せない。基本的には指揮官として後方から指示を出しているが、普段はその性格による慢心や器の小ささが祟って滑り落ちてばかりであり、味方からさえ無能呼ばわりされる事も多々ある。
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: 一応サーヴァントではあるが、生前アルゴー号の同乗者であったアタランテには「戦ったことが皆無」「戦力に数えなくていい」と言われるほど戦闘能力は低く、劇中でも戦闘は味方任せで自分が戦おうとする意志すら見せない。基本的には指揮官として後方から指示を出しているが、普段はその性格による慢心や器の小ささが祟って滑り落ちてばかりであり、味方からさえ無能呼ばわりされる事も多々ある。
 
: しかし、土壇場まで追い詰められると英雄としての本質が現れる事もあり、特に絶体絶命の危機に追い詰められて己の命を捨てる覚悟を迫られた時には人が変わったように卓越した判断力と勇気を発揮する。
 
: しかし、土壇場まで追い詰められると英雄としての本質が現れる事もあり、特に絶体絶命の危機に追い詰められて己の命を捨てる覚悟を迫られた時には人が変わったように卓越した判断力と勇気を発揮する。
 
: また、ギリシャ神話の英雄をまとめあげてアルゴノーツを結成した弁舌やカリスマ性については「怪物」と評されるほどであり、帆の扱いについてもヘラクレス以上の天才と言わしめるほどに上手い。
 
: また、ギリシャ神話の英雄をまとめあげてアルゴノーツを結成した弁舌やカリスマ性については「怪物」と評されるほどであり、帆の扱いについてもヘラクレス以上の天才と言わしめるほどに上手い。
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:逆に明らかに立ち位置が悪役だったりすると「びっくりするくらい、誰も乗ってこない(サボタージュ)」ため、威力も著しく低下する。
 
:逆に明らかに立ち位置が悪役だったりすると「びっくりするくらい、誰も乗ってこない(サボタージュ)」ため、威力も著しく低下する。
 
:『Grand Order』では「自身のArtsカード性能をアップ<ref group = "注">3ターン、オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に強力な攻撃[Lv.1]」という効果のArts宝具。
 
:『Grand Order』では「自身のArtsカード性能をアップ<ref group = "注">3ターン、オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に強力な攻撃[Lv.1]」という効果のArts宝具。
:作中ではヘラクレス、メディア、アタランテが召喚に応じるが、ヘラクレスとメディアが突撃した後、アタランテに蹴り飛ばされて前線に放り出され、アタランテとメディアがイアソンを無視して攻撃を浴びせる中を逃げ回り、最後はヘラクレスに敵ごと吹っ飛ばされて'''星になる'''という非常にぞんざいな扱いとなっている。
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:作中では[[ヘラクレス]]、[[メディア〔リリィ〕|メディア]]、[[アタランテ]]が召喚に応じるが、ヘラクレスとメディアが突撃した後、アタランテに蹴り飛ばされて前線に放り出され、アタランテとメディアがイアソンを無視して攻撃を浴びせる中を逃げ回り、最後はヘラクレスに敵ごと吹っ飛ばされて'''星になる'''という非常にぞんざいな扱いとなっている。
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==真名:イアソン==
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: ギリシャ神話の一大物語「アルゴー号の冒険」のトップとして数々の冒険譚を繰り広げた英雄。元々はディオメデスという名だったが、ケイローンに引き取られた際にイアソンへと改名した。
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: イオルコスの王アイソンの息子として生まれるも、叔父ペリアスに王の座を奪われケイローンの弟子として育つ。
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: その後、父であるアイソンの異父兄弟ぺリアスに彼が簒奪した王位の返却を要求したが、条件としてコルキスの宝である「黄金の羊毛」を求められた。
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: 彼はペリアスとの約束を果たすために一隻の船を建造し、ギリシャ中から冒険者を募集した。船の名はアルゴー号、乗組員はアルゴノーツ(アルゴナウタイ)と呼ばれた。
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: ヘラクレス、カイニス、アタランテ、カストール、ポリュデウケス、オルフェウスなど、様々な英雄が集った船での大冒険の末に、イアソンは羊毛を奪取した。だが、その際にイアソンは彼を支持する女神アフロディテによって呪いをかけられ彼を妄信的に恋するようになったメディアを籠絡し、妻とした…否、してしまった。
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: 故郷であるイオルコスに凱旋した彼を待っていたのは、両親の死と約束の反故だった。
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: 激怒した彼はメディアの魔術を利用してペリアスとその三人の娘を殺害し王座につくも、ペリアスの殺害が民の知るところとなり、メディアとともに国を追われる。
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: 放浪の果てにたどり着いたコリントスでその王に娘グライアとの婚姻を持ちかけられた彼は、迷いもなく妻メディアと2人の子供を捨て、グライアと結婚することを決める。
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: しかしその婚姻の日、国を挙げての祭りの中、コリントスは滅び去る。グライアは炎に包まれ、新しく王になるはずであった彼は地位も名誉も全て奪われ、またも放浪の身に戻されてしまった。
 +
: その後の物語はもはや伝説に残すところではなく、アルゴー号の残骸に思いを馳せながら船首で首を吊ろうとした瞬間、舳先に押し潰され死に絶えたという。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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; [[アスクレピオス]]
 
; [[アスクレピオス]]
 
: アルゴー号のクルー。医学の面で強く信頼していた。もっとも、治療費をツケにしようとするなど彼からは罵倒されそうなこともやっていたようだが。
 
: アルゴー号のクルー。医学の面で強く信頼していた。もっとも、治療費をツケにしようとするなど彼からは罵倒されそうなこともやっていたようだが。
; カストール、ポリュデウケス
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; カストール、ポリュデウケス、オルフェウス
 
: アルゴー号のクルー。
 
: アルゴー号のクルー。
 
; [[キルケー]]
 
; [[キルケー]]
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