ロマニ・アーキマン | |
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外国語表記 | Romani Archaman[出 1] |
愛称 | Dr.ロマン |
性別 | 男性 |
所属 | カルデア |
一人称 | ボク |
二人称 | キミ/キミたち |
三人称 | おまえ/彼/彼女/彼ら |
声優 | 鈴村健一 |
演者 | 井出卓也 |
デザイン | 武内崇 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
カルデアの医療部門のトップを務める青年。周囲からは「Dr.ロマン」と呼ばれている。何故かそう呼ばれる、としながらも本人も案外気に入っているようで「ロマニって呼びにくいから」「ロマンという言葉がいいから」と自称することもある。
本項では『Fate/Grand Order』の本編に関わるネタバレが記載されています。特に第一部のストーリーをクリアしていない方はご注意ください。
- 略歴
- 『Grand Order』の世界で起きた聖杯戦争の参加者であるマリスビリーの助手として行動し、その翌年に特例としてカルデアの医療部門のトップとして招聘されたが、聖杯戦争以前の経歴は一切不明。その事が第六特異点でホームズや“山の翁”が彼を信用せず、カルデアに通信を聞かれる事を警戒していた最大の理由となる。
- 本編においては、レイシフト実験を前にしてカルデア所長であるオルガマリーに現場から追い出されたので主人公の部屋(となる予定の空き部屋)でサボっていたところ、案内されて部屋を訪れた主人公と出くわす。
- そのまま主人公と話し込んでいる最中に、彼をオルガマリーやカルデア諸共爆殺しようと企んでいるレフから管制室へと来るよう促す通信が入る。レフはロマニが本来の待機場所にいるものと想定し、移動時間を逆算して爆破のタイミングを見計らっていたが、実際はレフの想定に反して管制室からかなり離れた場所にいたため到着が遅れ、結果的にロマニはレフの破壊工作に巻き込まれる事なく無事に生存することになった。
- 以降は自分より階級が上の職員が全滅してしまったため急遽カルデアの指揮を取ることとなり、特異点Fへレイシフトしてしまった主人公たちのオペレートも務める。ファーストオーダー終了後もその状況は一切好転せず、以降の作戦においても継続してオペレーターを務める傍ら、カルデア施設のメンテナンスや職員のケアなども引き受け、カルデアにとって欠かせない存在となる。
- 主人公の口から現在は30歳独身であることが判明しているが、彼が指輪を填めているのを見たマシュには既婚者であると思われていた。
- 実はDr.ロマンとしての彼は仮初めの姿。正体はカルデアの英霊召喚「第一号」であり、冬木の聖杯戦争でマリスビリーに召喚されたキャスターのサーヴァントが、聖杯の力で人間となった存在。本来の名は魔術王ソロモン。彼が填めている指輪は、生前のソロモンが未来に向けて贈り、英霊ソロモンの召喚に使われた聖遺物そのものである。
- 終局特異点の玉座に主人公がたどり着いた後、彼もまた立ち上がり、ソロモンを騙った人理焼却の元凶を倒すために彼らの前に現れ、本来の姿に戻る。そして宝具『訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの』を使用することで、あらゆる概念から己が存在を示すあらゆる痕跡もろとも自らを消し去り、勝利への緒を切り開く。そして、ロマニ・アーキマンもまた主人公に言葉を残して消えていった。
- 人物
- 基本的には好人物なのだが、打たれ弱くヘナチョコな優男。おちゃらけた言動が多く、どうにも軽薄な印象を与える。かなり緊迫した状況で茶化したり人任せな事を言ってマシュに怒られる事も少なくない。
- 初対面の相手にすら低く見られることもしばしばで、段々お約束ネタとなっていくが、これは彼が結果的に人理焼却の原因を作ったために、サーヴァントであれば誰もが第一印象でロマンを『理由は分からないがコイツが悪い』と感じてしまうため。ダメ出しをしなかったのはサーヴァントでない者を除けば、ひねくれ者、悪を悪と感じないバーサーカーといった面子のみである。
- 根本はリアリストで悲観主義。ムードメーカーとして希望的観測を口にするものの、根本ではそれが絵空事と思っているため、どこか白々しい。人間好きではあるが『悲しい事は見たくない』というチキンなので、誰とも表面的な付き合いに留めてしまう。その代わりに誰とも仲良くなれる典型的な八方美人。
- ある人物の言葉を借りるなら、「弱気で、悲観主義で、根性なしで、そのクセ根っからの善人みたいなチキン」。コミュ力に自信はないが、客観的に物事を見ているせいか、アレな言動や行動をする英霊に対するツッコミ役になることも多い。
- ただし、深刻な話をする時はいつもと打って変わって真摯な態度になったり、時に真面目で大人な対応をしたり、苦境に追い込まれると慌てて早計な判断や見識をしたり、己の無力さを真剣に嘆いたり後悔したりするなど、普段の気さくなお調子者とはまた違った一面を見せることもある。
- 窮地に陥ると『現状を維持するため』に『何も決断せず観察に徹する』あるいは『撤退』を選んでしまう悪癖がある。彼自身はそんな自分の弱さを反省しているため、ただ一言、周りにいる誰かに"頑張ってください"と言われればなんとか踏みとどまり、魔術の王に相応しい英断を見せる。
- 非常に責任感が強く、また相手を気遣うあまり強く求めることが出来ない。それは彼の優しすぎる言動にも現れており、「戦えない自分は安全なところから見てるしかない」といった自身への歯がゆさもあって、時折自分を卑下するような発言もしている。そのせいか自分に過剰な責任を追わせようとする向きがあり、それを他者に悟られないように気遣ってもいる。
- レイシフト中には主人公達との通信が魔術のように見える事から魔術師と呼ばれる事があるものの、ダ・ヴィンチ曰く魔術師ではない「ただの人間」に過ぎず、時計塔には行った事もない。
- 良くも悪くも人間らしい人物と言える。そのため、デミ・サーヴァント実験によって作られたマシュの存在をカルデア赴任から5年経って知った際には、「今まで気がつけなかったこと」を嘆いていた。魔術師の考え方に基づいた非人道的な実験に対して強い嫌悪感を示したり、その結果生まれてきたマシュの在り方に理解を示そうとしていたりと、善良な一般人視点で物事を見る事が出来、それ故にダ・ヴィンチ達からも何だかんだで信用されている所もある。
- 「マギ☆マリ」関連や、一部キャラに関する言動から察するに、結構なレベルのアイドルオタクでもある。
- 能力
- 医療部門のトップに特例として招聘されたという来歴だが、マシュの容態が急変した際に(それまで秘匿していたにもかかわらず)マリスビリーが助けを求めたということから、立場相応の高い能力を持つと考えられる。
- カルデア幹部として魔術師の一般的な知識を持ち合わせている他、いくつかの場面においては格段の知識を披露したり英霊の出自に詳しいなど、魔術以外の分野にも幅広く通じていることが伺える。一方でロマニ自身は魔術師ではなく、レフと共に魔道の研究こそしていたものの、魔術協会の総本山「時計塔」には属していない。
- レイシフト中は主人公らの周囲の魔力反応等のサーチや得た情報の分析といったサポートに従事する。成果は度々挙がるが、なにぶん空間越しな上にイレギュラーも多いので、通信が不安定になったりしていて役に立たないことも少なくはない。
- 実はグランドオーダー開始以降、ほとんど不眠不休の働き詰め状態になっている。レフの破壊工作で60人以上の所員を失ったことによる人手不足を補うためで、具体的には本来の職務である健康管理とメンタルケアに加え、残った機材の運営、シバのメンテナンス、カルデアの炉の制御、作戦方針やレイシフト運用を一人で賄っている。だが彼は人並み以上の才能はあれど、人を凌駕する天才でも魔術師でも、ましてや英霊でもない「平凡な人間」であるため、それを補うために時間と体力を削り、薬で思考速度を上げ肉体疲労も誤魔化している。
- また、彼が行うカルデアの通信は、特異点という「現実でありイフの世界」で主人公の実在を常に証明し続けるために必要不可欠な作業でもある。万一これを僅かでも怠り、カルデアスが「少し違った可能性の主人公」を現代に観測してしまうと、主人公は二度とレイシフトから戻って来れなくなる。主人公達が特異点で何事も無く活動できるのは、この作業が休むことなく続けてられているからに他ならない。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 主人公たちのレイシフト中も通信を介してサポートするため、第1部において終始会話に登場する。
- 1.5部及び第2部では既に退去している事もあり、会話にて言及されるのみか、回想等の登場に留まる。
- マンガで分かる!Fate/Grand Order
- 初登場は『もっと』第10話とかなり遅く、出番は少なめ。
- 「引き継ぎ設定」の説明として、歩きスマホをしていたら後ろからトラックに撥ねられて動かなくなってしまったのに始まってろくな扱いは受けておらず、しかも「ポニーテールおじさん」としか呼ばれない。
- Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない
- 第2部の時系列であるため、既に退去済み。
- 3巻の描き下ろし特別編では主人公やマシュの回想にて登場している。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order 英霊食聞録
- 第6話に登場。
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 最終話にて登場。
その他
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- かなりカッコ悪い形で出会う。一応は彼/彼女の上司にあたるため基本的に敬語を使われるが、ツッコミの際にはわりと辛辣なことをタメ口で言われることも。
- 一方で、ブーディカの幕間の物語では二人(と一匹)揃ってブーディカに「くっ、殺せ!」ネタをお願いして楽しむなど、変なところではすごく気が合っている。
- マシュ・キリエライト
- 同僚。彼女には「ドクター」と役職名で呼ばれることが多い。実験体として育てられた彼女に初めて親身に接したのがロマニであり、信頼関係が築き上げられている。
- 生真面目な性格故か何かと緩いロマニの言動に呆れることもあり、章が進むごとにだんだんと扱いが雑になっていっていたが……。
- オルガマリー・アニムスフィア
- 現行の上司。大事な実験の前なのに「ロマニが現場にいると空気が緩む」という理不尽な理由で追い出されたり、こちらも三人称では「マリー」と呼び捨てにしていたりと、比較的親しい間柄であることを感じさせる。オルガマリーの境遇と心境に関してまるで見てきたかのように理解がある。
- レフ・ライノール
- 共に魔道を研究した学友。「真っ先に殺しておけなかったのは悔やまれる」と評されるなど、ロマニに関しては評価していたようだ。
- だが、「フラウロス」であるレフも、その男が自らの主そのものであったことには全く気付けなかった。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 同僚。あるいはコンビ芸人。かなり変人なため苦手とする相手だが、いざという時には頼りになる良い相棒でもある。
- 同じカルデア直属サーヴァントとしてか、ソロモン王としての素性や能力を、マリスビリーを除いて唯一明かしていた相手である。
- 直接呼びかける際だけはファーストネームで「レオナルド」と呼ぶようだ。
- マリスビリー・アニムスフィア
- 元上司である先代所長。実際はカルデアスタッフ間というよりも、「マスター:サーヴァント」と言う形の関係にあった。
- ベリル・ガット
- Aチームの一員。
- 医務室にいたマシュのところにやってきて蛮行を働いたため激昂してぶん殴り、以降は出禁にした。
- クー・フーリン〔キャスター〕
- 特異点Fにおいて、カルデアが接触したサーヴァント。
- 魔術師として出会った際、早々「軟弱男」呼ばわりされて傷つく。
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 第一特異点にて、カルデアの味方となったサーヴァント。
- 同じタイプのダメ人間としてシンパシーを感じていたが、そのことを指摘されて傷つく。
- ソロモン
- 魔術師として憧れを抱いている……という体で振る舞っていた当の本人。
- 初めて魔神柱を目の当たりにした時には、出現したのが伝承そのものの悪魔という存在であること以上に、名が「ソロモン七十二柱」の魔神であることに驚愕していた。
- マリー・アントワネット
- 彼女の熱烈なファン。
- 「わざわざカルデアに呼び出してファンだと伝える」「要望に応え、すぐさまレイシフトを許可する」「自然に敬語を使う」など、その入れ込みは相当なもの。
- フィン・マックール
- リア充オーラ全開のため、非常に苦手な相手。
- ベディヴィエール
- 第六特異点でカルデアが出会った人物。
- 様々なサーヴァント達から色々と散々なことを言われる中で、唯一彼からは肯定的な評価をされた事で喜んだ。尤も、これは第六章で出会うベディヴィエールがサーヴァントではないという伏線であったのだが。
- シャーロック・ホームズ、“山の翁”
- 第六特異点において、現地のカルデア一行と接触したサーヴァントたち。
- 来歴が不自然で分からない事が多すぎる所から、非常に強い不信感と警戒心を持たれていた。
- “山の翁”は主人公達の試練が終わって姿を現した後、自分が喋ろうとした途端にカルデアと特異点の通信を断ち切ってしまい、ホームズはわざわざカルデアからの通信が届かないアトラス院を主人公達との面会場所に選ぶという相当な慎重ぶりを示していた。
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 『魔法少女紀行~プリズマ・コーズ~』にてカルデアが接触したサーヴァント。
- 小学生女子相手でテンションが上がるものの、「アインツベルン」という姓を聞いた瞬間フラグが折れたと落ち込んでしまった。
- マリスビリーと共に、かつての聖杯戦争でアインツベルン家と激突していた可能性はあるだろう。
- エリザベート=バートリー
- 第一特異点等でカルデアと接触したサーヴァント。
- ドルオタ気味の彼でも彼女にはわりと引いているようで、直接的に関わる事を避けたがっている。
- マーリン
- 第七特異点にてカルデアが出会ったサーヴァント。
- サーヴァントとして協力に現れたマーリンについて、かなりの長時間硬直し、半狂乱になりながら徹底的にこき下ろす。そのあまりの取り乱しぶりには主人公もポカンとなった。
- いわく「世界有数のキングメーカーにして、最高峰のろくでなし」だがロマンがこれほどまで真正面からディスったサーヴァントは他にない。
- その後はお互い全く遠慮の無い丁々発止のやり取りをしつつ、主人公を支援した。
- 彼からは「アーキマン」と呼ばれている。
- ネット上ではネットアイドル「マギ☆マリ」と称する彼とブログで交流していた(尤も、終局特異点までマギ☆マリが彼であることは気づいていなかった様子)。
- アーサー・ペンドラゴン
- 様々な世界をさまよう彼と聖杯戦争後の冬木で出会い、とある願掛けをする。
- なお、男性のアーサー王である彼を知っていたにもかかわらず、『Grand Order』序章の冬木でアルトリアに出会った際に女性であることをすんなりと理解していたのは、彼のことをすっかり忘れていたからだという。
- ダビデ
- ソロモン王だった頃の父親。
- その時期は自由意志がほとんどなかったため気にしていなかったが、ロマニになった後はあまりの突っ込みどころ満載っぷりに棘の目立つ対応をしている。
- 紫式部
- 期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』にて、特異点の魔力リソース回収のために映画製作を依頼した。……その内実は製作開始から上映までたった三日という極悪すぎるスケジュールであり、そのために問題が発生することになってしまった。
- ジェームズ・モリアーティ
- 期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』にて、事件解決のために協力したサーヴァント。名前がわからなかったため、終始役名の「コルテス将軍」呼びであった。
- 実のところ、彼だけは「ロマニがいる状態でカルデアで召喚されるはずがない(少なくとも名前は絶対にわからない)」サーヴァントであるため、彼にとっては「主人公が自分が知りえないサーヴァントと楽しく過ごしている」という事情を知って「ロマンのある話」だと喜んでいた。
- ミス・クレーン
- 『Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM』で関係性が示唆されていた人物。
- 後に期間限定イベント『輝け!グレイルライブ!!』で明かされた真相によると、世界中を彷徨っていて行き場のなかった彼女を内密に保護し、ロストルームに匿っていたとのこと。
- また彼女をドルオタにした張本人でもあったらしく、アイドル談義に花を咲かせていたとか。
- カルデアの者
- 各異聞帯で調査を行う謎の人物。
- 直接的な関わりはないものの、各異聞帯の現地民に「カルデアの者」と名乗りカルデアとの関係を示唆させ、またその容姿はロマニと瓜二つ。その一方で目の色が異なる他、言動は主人公やマシュ相手にも冷めている。
- ネモ〔サンタ〕
- 期間限定イベント『雪原のメリークリスマス』で人理焼却前のフィニス・カルデアへ訪れたサーヴァント。
- ジングル・アベル・ムニエルの外装を被っていたが何か察するところがあったのかしばしの会話を行い、自分のグローブを通常の支給品と交換する形で託した。
ちびちゅき!
- カレン・オルテンシア
- 保健室の同僚。あまりのドSっぷりにドン引きする。
- 言峰綺礼
- 体育祭での実況の相方。こちらもドSっぷりに既視感(おそらく上記のカレンのもの)を感じた。
名台詞
Fate/Grand Order
本編
- 「はーい、入ってまー―――って、うぇええええええ!? 誰だ君は!?
ここは空き部屋だぞ、ボクのさぼり場だぞ!?誰のことわりがあって入ってくるんだい!?」 - 作中での第一声、サボっていたところに主人公が入ってきた際のリアクション。「お前こそ何者だ」と返す選択肢もある。
- 全ての戦いに勝利し生還した後に主人公が自分の部屋で感じた、思い出の幻聴・錯覚でもある。
- さよなら、ドクター・ロマンティック。この空耳が、いつか美しいものに変わりますように――――――。
- 「ひどいなキミは! あ、いや、でもわかる。その気持ち、ちょっとわかる。
所長は箱入りお嬢様だったからね、いちいち反応が素直というか、スレてないというか……」 - オルガマリーについて、主人公が「いや、つい面白くて」と返した際のリアクション。
- 「話の途中ですまないが、ワイバーンの群れだ!」
- 第一章で頻繁に目にする事になる言葉。細部の表現は毎回違うが、彼を象徴するセリフになっている。(後述)
- 「ファヴニールの完全沈黙確認……! 凄いな、新たなドラゴンスレイヤーの誕生だ!」
- 第一章にて、ファヴニール撃破後の発言。小次郎の竜殺しネタが盛り上がった遠因の一つ。小次郎に限らず、プレイヤーごとに様々なドラゴンスレイヤーが誕生することになるのだ。
- 「そんな、ひどい! もう何も信じられないっ!」
- 第三章終盤、ダビデによるソロモン評を聞かされた際の反応。実装当時こそソロモンファンによる落胆の声と受け取れたが、実のところは実父によるとんでもない風評被害を前にした息子の悲痛な叫びだったという、かなり笑えない事に。
- なお、このセリフ以前にもダビデの「保護」に対する複雑そうな態度や、ソロモンの功績を語る様子など、二人の関係(というよりロマンの真相)を知った後では違った見え方がしてくる場面は多い。
- 「マシュ、しっかりするんだ! 心を保って、しっかり敵を見る!
どんな相手であれ、敵はサーヴァントなんだろう!? なら勝機はある!
君の中の英雄は聖杯に選ばれた英霊だ! 英霊の格は決してソロモンに引けを取らない!」 - 第四章で、突如現れた黒幕の力に動揺するマシュに対しての発破の台詞。
- この時点では明かされていないが、実はロマニはマシュの体の秘密を知っているため英霊の正体も知っている(またはかなり高い精度で推察できている)。それゆえの発言であることが窺える。
- 「なんでみんなファーストコンタクトでボクをディスるんだい!?」
- 第五章にて、エレナから「聞くだけで軽率な男と分かる声ね」と言われたことへの反応。
- 実際彼女以外にも、ドレイクからは「チキンの匂い」、両儀式からは「胡散臭い、小物臭い」等と散々な評価を受け続けており、本人も気にしていた様子。
- 大体合っているので主人公とマシュがフォローをいれないのもお約束であるが、基本的にサーヴァントであれば誰もが無意識にその態度を取ってしまうという理由が明かされたのはかなり後のことだった。
- 「! やった、サーヴァントで初めての理解者だぞぅ! こんなに褒められる日が来るなんて!」
- 第六章にて、ベディヴィエールから「繊細そうですが芯の強い」「機転の利く賢人」というロマンの声の印象を受けて。
- 普通はここまで言われると謙遜したりするものだが……。『Fate/Grand Order』開始からおよそ1年、第六章でようやく貶されなかったどころか誉められたことで、年甲斐もなく大喜びである。
- しかしベディヴィエールがそのような評価をしていたのは、彼がサーヴァントであることによる先入観を受けることのない『過去から生きていた人間』であるためだが、この時のロマニや主人公たちに知る由はなかった。
- 「え、ちょっと待って。ちょっと待って。 いま何か、さらっと凄いフレーズ混じってなかった!?」
- 第六章にて、ベディヴィエールがガレスをちゃん付けした事に対して。ロマニと同じ感想を抱いたプレイヤーもいただろう。
- 後に挙げられた第六章の前日譚でガレスは女性だと明かされた。
- 「……嘘だろ。どうなってるんだ、どうして今までこんな誤作動をしていたんだ……!? ○○(主人公の名前)君、そこにいるベディヴィエール卿は本物かい!?
観測結果が異常だ! 霊基反応がまったくない! 魔術回路も人間なみ……
っていうか、これは―――
これは、ただの人間だ!
そこにいる人物はサーヴァントじゃない! キミと同じ、普通の人間だ!」 - 第六章にて、獅子王との最終決戦の際、ベディヴィエールの夢魔によって隠された真実に気付いた時の台詞。
- 「そんな長い間―――ひとりで? 贖罪の旅を続けてきたのか、キミは!?
そんな惨い話があってたまるか! 残酷にも程がある!」 - ベディヴィエールが英霊ではなく過去の人間であり、聖剣を返せなかった罪を償うために1500年ものの間アーサー王を探し続けた事にロマニは激情を顕にした。
- 例え肉体が不死でも人間の精神はそんな長い年月を生きる事に耐えられるものではなく、型月作品も長らく生きた人物はいるがいずれもその弊害で精神は外道に堕ちたか、冥府の魔物と大差ないものと化してしまった。ベディヴィエールもまた聖剣によって肉体の老化が止まっているだけで魂は最早完全に枯渇していたのだが、王への忠義を「今度こそ」果たすための一念で精神を摩耗しきる事無く生き続けた。
- 「人間の生きる意味とか価値とか、そんなものはないよ?最後までね。
意味なんてものを問い出したら、それこそあらゆるものにない。
だって、意味はあるものではなく、後からつけられるものだからだ。
意味を持たないまま人間は生まれ、育ち、寿命を迎える。
そうして終わった時にようやく、その生命がどういうものだったのか、という意味が生まれる。
これを人生と言うんだよ。
ボクらは意味の為に生きるんじゃない。生きた事に、意味を見いだす為に生きているんだ。」 - 第七特異点にて。マシュに主観的にではなく客観的に、生命に意味があるのかと問われた際に返した台詞。
- 「って、待った―――――――――!
あまりの事にモニターの前で凍り付き、ようやく解凍されたボクからの渾身の待った―――!
マーリン!?マーリンだって!?
ブリテン島の大魔術師、夢魔と人間の混血、世界有数のキングメーカーにして最高峰のろくでなし!
あのマーリンが、本当にそこにいるのかい!?」 - ウルクの森でマーリンと遭遇した際の渾身のツッコミ。
- 「あーりーえーなーいー!マーリンが英霊化しているものか!
どこからどう見ても本人だけど、嘘つけ、この偽マーリン!本物なら正体を現せ!」 - マーリンがサーヴァントとして現界している現実に取り乱しての台詞。言葉が支離滅裂で主人公からも呆気にとられていた。
- 「……ありません……すみません……
交易頼りの都市国家だと侮っておりました……」 - 第七特異点にて。マーリンからウルクの実情を知らされたことによる驚き、そして反省。
- ちなみにソロモンが生前に統治したエルサレム王国は交易を中心に栄えた国家であるため、これは同じ古代の都市国家であったために似たような国だと思っていたものだと思われる。
- 「え? いやだなあ、マギ☆マリは実在するよ。
単に、彼女のマネジメントをしていたのがクソ野郎なだけだったに決まってるじゃないか」 - 最終章のサブナック最終戦後にて。
- 人理焼却を生き残ったうえで、HPの更新まで欠かしていなかった謎のネットアイドルの正体に薄々感付いていたらしいマシュの窘めに対して。
- その有様は某戦闘神にも「私同様、かなり現実を見てないんだニャー……」と憐れまれた。
- 「―――ゲーティア
魔術王の名はいらない、と言ったな。では改めて名乗らせてもらおうか」 - 人理焼却の元凶であり、かつて己が生み出した存在であるゲーティアと対面し、己が願いを放棄して唯の人間ロマニ・アーキマンから魔術王ソロモンへと戻る際に。
- かつて聖杯に祈り、唯の人間へと転生した彼は、己が生み出した災厄を討たんがために再びかつての姿に立ち返る。
- 「……命とは終わるもの。生命とは苦しみを積みあげる巡礼だ。
だがそれは、決して死と断絶 の物語ではない。
ゲーティア。我が積年の慚愧 。我が亡骸から生まれた獣よ。
今こそ、ボクのこの手で、おまえの悪を裁く時だ。」 - 人間になることを望んだ王は自らが生み出した獣に引導を渡すため、定命の者としての答えを携え再び王座のもとに戻る。
- その王の名は───魔術王ソロモン。
- 「それがおまえの間違いだゲーティア。
確かにあらゆるものは永遠ではなく、最後には苦しみが待っている。
だがそれは、断じて絶望なのではない。
限られた生をもって死と断絶に立ち向かうもの。
終わりを知りながら、別れと出会いを繰り返すもの。
……輝かしい、星の瞬きのような刹那の旅路。
これを愛と希望の物語と云う。」 - 『冠位時間神殿 ソロモン』での台詞。
- 第一宝具にて自分の存在と引き換えにゲーティアの不死性を無効化し、人間の人生を「死と絶望の物語」と断ずる獣に向けたソロモン王の人間として生きた末に導きだした答え。
- 「―――いよいよだな。ボク……いや、ボクたちが最後に見るものはキミの勝利だ。
カルデアの司令官として指示を出すよ。私の事は気にせず、完膚なきまでに完全な勝利を。
キミは人間として魔術王ソロモンを倒した。
あとは魔神王を名乗るあの獣を、ここで討伐しなくてはならない。
さあ―――行ってきなさい、○○(主人公の名前)。
これがキミとマシュが辿り着いた、ただ一つの旅の終わりだ。」 - 『冠位時間神殿 ソロモン』での台詞。
- 魔術王は既に敗れ、残るは魔神王を名乗る獣のみ。それでも彼は最期まで人類最後のマスターの完膚なきまでに完全な勝利を信じて疑わなかった。
- 自分に人間の可能性と答えを示してくれた彼らに感謝を示しながら、生まれついての王は人間として共に歩んだ彼らの旅路を優しく見送った。
- 「喜びでも悲しみでも、成功と挫折でも、まだ見ていない事なら、何でも。そういうの、キミにはまだ沢山あるだろう?もうやり残しはない。と心から言える人生を。それが種全体じゃなく個人にとっての善だとボクは信じているし、なにより───」
「キミがそうであってくれるのなら、ボクも最高に誇らしい。」 - 2部6章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」にて、失意の庭に墜ちた主人公が思い出した、ある日の彼との会話。
- いつかこの
任務 に終わりが来るのなら、どれほど辛く悲しくても後悔のない「完了」を迎えよう。その選択が良いのか悪いのか未だ分からないなら、その「答え」を見つけるまで走り続けよう。そして、その時が来るまでに見つけたたくさんの物語 をこなし紡いで行こう。 - その言葉は幾分遠回りはしたけれど、答えを見つけて「完了させた」者から主人公への
応援 だった。
イベント
- 「カルデアにだって夏季休暇ぐらいあるさ!
何を隠そう、エネルギー確保のために海洋プラントだってあるんだからね。
プライベートビーチの一つや二つ、確保済みだとも!」 - 『カルデアサマーメモリー』第一部の嘘予告にて。
- 実はこの時点でセラフィックスの伏線が張られている。
- 「ちょっと!? どさくさ紛れに悪質なデマを流さないでくれるかなあ!?」
- 『超極☆大かぼちゃ村』にて。職員達で主人公とマシュをコフィンに押し込む為の指示をした時に、主人公からの「ドクターがラスボスだったなんて」という名の恨み節に対して。今見ると完全に笑えない選択肢である。
- まぁでも舞台がチェイテ城だしなぁ……。
幕間の物語
- 「どうでもいーわー、現実のアイドルとかほんとどうでもいーわー、スキャンダルとかほんと
少年のようなボクの心をどろどろに混ぜかえすわーバーチャルネットアイドルは僕を裏切らないわー」 - エリザベートの幕間の物語にて。
- ツアーライブのお知らせに「もしかしてマギ☆マリ!?」とハイテンションになるも、差出人が"アイドラ☆エリザちゃん"と聞いて急激に冷めた後、怨むように愚痴り始める。
- 「ねえ、今だから思うけど、普段なにを考えて
活動 ていたの!?」 - ダビデの幕間の物語「ダビデとゴリアテ」での台詞。
- ダビデが「アビシャグがいないなら格好つけても疲れるだけなのでやらない」という台詞への返し。
- 明らかにダビデと面識があった事を暴露してしまっている。
マンガで分かる!FGO
- 「今のうちに簀巻きにしてどこか遠い時代へレイシフトしてしまえば……カルデアに平和が戻る」
- 「もっと」22話にて。意識がどこかへいっている主人公を追放しようとするが……
メモ
- DDDには同名の人物である貫井(通称がドクターロマン)が登場する。無論FateシリーズとDDDは世界観的には別物なのだが。
- ネットアイドル「マギ☆マリ」のブログのファンであり度々そのことに言及する。外の世界が消滅しているにも関わらず更新が続けられている理由は「自動再生AIを作って本物の代わりにブログを更新させている」と説明されていたが、実際はマーリンが更新を行っていたらしい。
- ただしロマン本人はそのことを知らなかったようで、知ってもなおその事実を認めようとはしなかった。
- なお、さすがに自動再生AI云々は本人も信じておらず、バックにマーリンが居る事は薄々勘づいていたらしく、彼の思惑に乗っかる形でコミュニケーションを始めたところハマってしまったとか。ただ、彼が作成した人工知能か何かだと思っていたようで、本人がブログを直接更新していてマギ☆マリの実体が皆無だったとは知らなかったようである。
- 二章においてネロに宮廷魔術師に誘われた時、興味を示しつつも「王宮勤めとかいまさらどの顔さげて」と断っている。実際のところは元「王」であったわけだし。
- 後に「あれが勝利の美酒の味わいってヤツさ」とまるで戦勝を経験したことがあるかのような言葉も発している。その後実際マリスビリーに召喚されて聖杯戦争の勝者となっていたことが判明している。
- 餡子は「こし餡」派。茶菓子、それも和菓子にこだわりがある様子で主人公達のピンチの最中に応援しつつもしっかり手には茶と菓子を持って観戦していたりすることをうっかり暴露する等なかなかにしたたかな御仁。稀にマシュの用意したとっておきの菓子を勝手に食べてしまう等困ったレベルの甘党であるようだ。
- 本人曰く前はパンケーキ派だったが日本に旅行した時にハマったらしい。だが彼の経歴を考えると旅行などしているヒマがあったかは怪しい。聖杯戦争時かその帰りにでもマリスビリーと一緒に食べたのだろうか?
- 六章にてダ・ヴィンチちゃん曰く、「一度だけ願いをかなえる手段」を隠し持っていることが示唆された。同時に使用することで「消える」という代償があるそうだが……。
- 終章においてその手段がソロモン王の第一宝具『訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの』である事が判明したが、使用すればソロモン王は世界はおろか英霊の座からもたちまち「消える」というモノ。
- 「Dr.ロマン」というあだ名は、前述のように「なぜか呼ばれる」と称していたが、本当は自称。自らの時代にはない「浪漫」という概念に感銘を受けたためである。しかし、語源が「ローマ」であることにはイスラエルの王としてちょっと抵抗があるとのこと。
- ソロモン王であることが判明する前から、ロマンが正体を隠しているという伏線はあったため、ユーザーの間では真名予想が行われていた。ソロモン王の他に多かったのはマーリンという予測。王宮勤めをしていた、ネロやドレイクが女性なことに驚いていたのにアーサー王が女性であることに驚かない等が理由。
話題まとめ
- ロマニ・アーキマンの年齢
- 年齢についての記載があるのが第六章のホームズの「22歳で医療機関のトップに」、第五章の主人公「ロマン、三十歳独身だもんね!」、第二章のマシュの「ドクター、30才を控えた独身男性の趣味に口出しは」という台詞[出 2]。いずれの発言に基づいても他の発言と矛盾してしまうため、明確な設定年齢は定まらないが、第1部の時点では概ね30歳前後と考えられる。
- 「話の途中だが、ワイバーンだ!」
- 上記の通り、第一章で頻繁に目にする事になる彼を象徴するセリフ。
- 『Fate/Grand Order』のゲーム内容は、当初は他社のソーシャルゲームと酷似しており、話の節目に戦闘を必ず入れるようになっていた。このため、序盤ということで世界観を含めた説明が多くなる第一章では「説明を始める→説明が一段落する→さらなる詳細を話そうとしたら敵が襲ってくる」で一つの節が終わる事が非常に多かった、そして第一章の雑魚敵がほとんどがワイバーンだったため、上記のセリフが頻発する事態になってしまった。
- なお、この言葉はサーヴァント間では「一度言ってみたいセリフ」の第三位にランクインしているらしい[注 1]。
- 2部5章後半では、Aチームのリーダーであるキリシュタリア・ヴォーダイムも人理修復のシミュレーション内でこの台詞を言っていたことが判明した。
脚注
注釈
- ↑ ちなみに第二位は「今はまだ、話すべき時ではない」、第一位は「問おう、貴方が私のマスターか」だとか。