総統
- 性別:男性
『帝都聖杯奇譚』に登場するマスターの一人。
- 略歴
- ドイツ第三帝国総統であるアドルフ・ヒトラー……の、影武者。本名は不明。
- 詳細は不明だが聖杯による「真なる総統」の召喚、および自身がその「真なる総統」となることを目的に、魔力の無限生成を可能とするキャスターを従え、英霊兵数十人を運用して参戦。
- だが、アーチャーの前に英霊兵は全滅させられ、キャスターも撃たれて一時退場。
- 辛くも窮地は逃れたものの、最終的にはキャスターの手によって「人造の神」を復活させる為の生贄にされてしまった。
- 人物
- 自分が有利な間は尊大な態度をとるものの、実際には小心で神経質な性格。
- 目元は常に陰になっていて描かれていないが、特徴的な髭など、影武者らしく本物の総統とよく似た容姿をしている。
- 能力
- 魔術師としての能力は不明だが、キャスターの宝具の効果でほぼ無限の魔力を行使可能であり、それによって英霊兵数十人を戦力として運用している。
- 右手には封印指定の聖遺物『
栄光の右手 』が移植されており、これが「真なる総統」を呼び出す触媒となる。
人造の神(ネオ・フューラー)
- ドイツ第三帝国が召喚させようと目論む「真なる総統」。
- 本来は召喚不可能であるため、予めキャスターの宝具と聖杯に加えて、「総統」の影武者に移植した「栄光の右手」を触媒にして現界させた。
- 素材となる「総統」の影武者は、召喚される総統の霊基と聖杯の泥に飲み込まれて消滅してしまうデメリットがあるが、キャスターはその事を知った上で実行に移した。
- その姿は『Fate/stay night』HFルートで登場した「影の巨人」を彷彿させ、キャスターが小さく見えるほどの巨躯を誇っている。
- キャスターの宝具による魔力を半永久的に供給できる、神の如き力を振るえる、ダメージを受けても即座に治癒、聖杯を奪われても活動に支障はない、と強大な能力を有している。
登場作品と役柄
- Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
- キャスターのマスター。
人間関係
帝都聖杯奇譚
名台詞
- 「では返してもらいにいくとしようか。私の聖杯を」
「いやはやこれは好都合。ではまとめて――蹂躙したまえ 」 - 英霊兵の軍勢を率いた出陣シーンの台詞と、サーヴァント三騎が乱戦で疲弊している場面にあらわれた際の台詞。
- この頃は影武者という設定も明かされておらず、それなりに威厳と謎を感じさせる人物であったのだが……。
- 「ちくしょーめぇ!!」
- 英霊兵がアーチャーによって全滅させられるという最悪な状況を何とかしようとキャスターを呼び出すも、あえなく撃ち抜かれて。
- 元ネタは映画『ヒトラー ~最期の12日間~』の空耳。ちなみに本編での字幕は「恥さらしだ!」。
- 「ハズレサーヴァントすぎだろ!! もっとおっぱいプルンプルーンなサーヴァントがよかった!!」
- で、何事もなく復活したキャスターが三騎士相手ではからっきしであることを知って。
- 「おっぱいプルンプルーン」は、上記の台詞と同じく空耳ネタ。ちなみに本編での字幕は「奴らは最初から 私を裏切り 騙し続けた」。
- なお、キャスターからは「おっぱいならレイター少佐がいる」と返されているが、「あんなデカ女おことわりだちくしょーめ!!」とお気に召さない様子。こちらはヒトラーがチビだったことを揶揄したネタだと思われる(実際には、当時のドイツの食糧事情を鑑みればヒトラーは背が高い方なのだが、チャップリンの映画などでイメージが定着した)。
メモ
- スターシステムで他のキャラが役を演じている『帝都聖杯奇譚』のマスター勢の中でも、唯一のオリジナルキャラ。
話題まとめ
- ヒトラー ~最期の12日間~
- 2004年公開のドイツ、オーストリア、イタリア共同制作による映画。
- 外国語の発音が、異なる意味の日本語のように聞こえること、いわゆる「空耳」を利用したMADが日本のネット上で有名になった。
- 特に追い詰められたヒトラーが、地下壕で側近達を罵倒するシーンは、元々の鬼気迫る演技と空耳のギャップを利用した多くのネタを生んだ。
- 以下は、空耳が当てられた代表的な台詞。
元のドイツ語 | 日本語字幕 | 空耳 |
(niederträchtiger treuloser) Feiglinge |
(下劣な) 臆病者だ |
大っ嫌いだ! |
(Nichts als Feiglinge Verräter) Versager |
(臆病な裏切り者) 負け犬だ |
バーカ! |
Sie ist ohne Ehre | 恥知らずだ! | チクショーめ! |
(Von allem Anfang an bin ich nur verraten) und betrogen worden |
(私を裏切り) だまし続けた |
おっぱいぷるんぷるん! |
- この映画は完成度の高さと、ヒトラーを人間臭く巧みに描写したことから、本国ドイツでも人気が高いようである。
- 映画版『帰ってきたヒトラー』にも地下壕のシーンのパロディが登場する。